JP2540289Y2 - エンジンのカムキャップ分解装置 - Google Patents

エンジンのカムキャップ分解装置

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JP2540289Y2
JP2540289Y2 JP1993051980U JP5198093U JP2540289Y2 JP 2540289 Y2 JP2540289 Y2 JP 2540289Y2 JP 1993051980 U JP1993051980 U JP 1993051980U JP 5198093 U JP5198093 U JP 5198093U JP 2540289 Y2 JP2540289 Y2 JP 2540289Y2
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cap
gripping
caps
cam cap
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岡田  光弘
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Asahi Seiki Manufacturing Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は軸受大穴とカムシャフト
挿通小穴を同一線上に削設した多気筒のOHC形シリン
ダヘッドのカムキャップの分解装置に関する。
【0002】
【従来の技術】シリンダヘッドにカムキャップを固定し
てカムシャフト挿通穴及びカムシャフトの軸受用穴を加
工したあとカムシャフトを取り付けるには全部のカムキ
ャップを外さないと取付けられないため、コンベアで分
解位置に移送されたシリンダヘッドに対し、多数のカム
キャップの締付ボルトを人手によって一本一本エアボッ
クスレンチで緩めるか、又はマルチボックスレンチで多
数を同時に緩めたあと、カムキャップを締付ボルトとと
もに人手によって一個一個取外し配列通りにパレット上
に整列載置しこのパレットをシリンダヘッドとともに次
工程の組付け工程に移送していた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】多気筒のOHCでは一
個のシリンダに対して多数のカムキャップとその2倍数
の締付ボルトがあり、このボルトを緩めカムキャップを
取外すのに人手が加わるため作業時間が長くなり能率が
上がらないという問題があった。又作業が単純であるた
め作業者の定着率が悪くなるという問題があった。さら
に疲労,気のゆるみ等によりカムキャップの配列を間違
えるという問題があった。さらに構造上の問題点として
カムキャップはノックブッシュによってシリンダヘッド
に位置決めされているので分解に際しては平衡状態を維
持する必要がある。
【0004】また分解するカムキャップの両端のうち、
シリンダヘッド両端のものは軸受大穴が外側に形設され
六角ボルトの頭部座面がそれぞれ内側によっているので
把持爪の挿入方向を同一方向とすることができない。さ
らにカムキャップはダイキャストの成形品であって、下
端面は加工するが上面の六角ボルトの頭部と当たる座面
は黒皮であるため1mm以下での高さのばらつきがある
等の問題点を有しているため自動化が困難であった。本
考案は従来の技術の有するこのような問題点に鑑みなさ
れたもので、その目的とするところは人手を省き高能率
の作業性と取外し後のカムキャップを正しく配列させる
カムキャップの分解装置を提供しようとするものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに本考案は、軸受大穴とカムシャフト挿通小穴とを同
一線上に削設したOHC形シリンダヘッドノックブッ
シュで位置決めされそれぞれ2個のボルトで固定され
複数のカムキャップをシリンダヘッドから分解する装置
であって、シリンダヘッドを受取位置からカムキャップ
分解位置に上昇位置決めするリフタと、分解位置におい
て複数のカムキャップを締め付けているボルトを同時に
緩める緩め手段と、前記ボルトの螺合が解除されたこと
を確認する螺合解除確認手段と、上面が前記カムシャフ
ト挿通小穴内面に当接可能な半円形に形成された下の把
持爪と該下の把持爪と同方向で先端に前記2個のボルト
を挿通可能にU字形の切欠きが形成されその周辺の上面
が20〜30°切欠き側に傾斜する勾配に形成され上下
方向に移動可能な上の把持爪とでなり前記複数のカムキ
ャップに対応して設けられたカムキャップ把持手段と、
該カムキャップ把持手段の上下の把持爪を同一方向から
複数のカムキャップのそれぞれに同時に挿入する手段
と、前記上の把持爪の挿入を確認する手段と、前記複数
のカムキャップ把持手段の前記上の把持爪を押し下げ前
記下の把持爪と協動して前記複数のカムキャップを個々
に把持作動させる手段と、前記カムキャップ把持手段
把持される複数のカムキャップを同時にノックブッシュ
から引き抜く倍力機構式上下駆動手段と、前記複数のカ
ムキャップの同時の引抜きを確認する確認手段と、シリ
ンダヘッドから取り外されたカムキャップを取付け時の
配列のまま載置するパレットとを含んでなるものであ
る。
【0006】
【作用】搬送コンベアから載置台上に送られた加工済の
カムキャップ付のシリンダヘッドをリフタで分解位置迄
上昇保持する。上方より複列のカムキャップの全締付ボ
ルトを同時に緩めるマルチボックスレンチの緩め手段が
下降して緩める。螺合解除確認手段によって全ボルトの
緩めが確認されると、2組の互いに反対外方向に開く上
下一対でなるキャップの把持爪がキャップの上面と挿通
小穴内側に挿入される。挿入確認手段の信号により上の
把持爪が作動手段により作動してカムキャップを把持可
能状態とする。
【0007】上下駆動手段で上下の把持爪を上昇させ途
中カムキャップを確実に把持してノックブッシュより引
き抜く。リフタが下降してカムキャップが取り外された
シリンダヘッドを下ろす。取り外されたカムキャップ群
が移動されパレット上に位置決めされた後把持爪を解放
し、上下駆動手段が下降してカムキャップをパレット上
に配列を乱すこともなく載置する。
【0008】
【実施例】以下実施例について図面に基づいて説明す
る。図1は本実施例のカムキャップ分解装置の正面図及
び側面図、図2はその要部斜視図、図3は図2の部分拡
大図である。床上に設置さた枠体1の上板1c上にコラ
ム2が立設されており、コラム2の前面に設けられてい
る垂直(Z軸)方向の案内3に沿って移動台4が移動可
能に設けられている。移動台4の前面上側にはブラケッ
ト5が直角に固着されており、ブラケット5の下面に設
けられている前後(Y軸)方向の案内6に沿って後述の
ボルト緩め装置7が移動可能に載架されている。そして
移動台4,ブラケット5はコラム2に固着の圧油又は圧
力空気等流体圧駆動の緩め装置昇降用シリンダ8により
上下に駆動され、ボルト緩め装置7は移動台4に固着の
シフト用流体圧シリンダ9により前後に駆動される。
尚、図2における流体圧シリンダ9は分かりやすく表現
するため位置が図1と異なる。
【0009】枠体1はその内部の前側上部を図1(a)
で右から左へワークを搬送するローラコンベア11がX
軸方向に貫通しており、枠体1の前柱1aに固着の横桁
1bにこのローラコンベア11の支え12が固着されて
いる。支え12には複数のガイドバー13を垂直に有す
るリフタ14が移動可能に支持されており、リフタ14
はワーク昇降用流体圧シリンダ15によりローラ11a
間の空間部を貫通して上下に移動される。そしてローラ
コンベア11により搬入されるワークWは出し入れ自在
なストッパ10によりキャップ分解位置の真下に停止さ
れるようになっている。
【0010】このローラコンベア11により搬入される
ワークWは、図3に示すようなガソリンエンジン用のO
HC形シリンダヘッドW1に軸受大穴および挿通小穴が
穿設されたカムキャップW2,挿通小穴が穿設されたカ
ムキャップW3が複数個固着されて、このカムキャップ
W2,W3をシリンダヘッドW1より取り外して次の組
立工程に搬出することが本装置の目的である。カムキャ
ップW2及びW3は図4に示すようにノックブッシュW
4により位置決めされ、頭部下端に円板状座面を形設し
た六角ボルトW5により締着されている。従ってカムキ
ャップ分解に際しては六角ボルトの螺合部を緩めたの
ち、ノックブッシュW4との嵌合長以上カムキャップW
2,W3を垂直に抜き取る必要がある。また両端のカム
キャップW2はころがり軸受が内蔵可能な段穴で、大径
穴が外側を向いており、中間のカムキャップW3はスト
レートの小径穴である。従ってカムキャップを把持する
下把持爪44及び上把持爪47を挿入する際には、カム
キャップW2とカムキャップW3とでは互いに相反する
外方向に移動させる必要がある。
【0011】枠体1の上板1c上にはY軸方向の案内1
6が設けられており、このY軸方向案内16上に基準プ
レート17が移動可能に載置され、基準プレート17は
コラム2後端に固着のカムキャップ搬送用流体圧シリン
ダ18により駆動される。更に基準プレート17上には
X軸方向案内20が設けられており、このX軸方向案内
20上に二個の下プレート19A,19Bが移動可能に
並置されており、この下プレート19A,19Bは基準
プレート17上にそれぞれ固着の流体圧シリンダ21
A,21Bにより互いに相反する外方向に移動される。
【0012】枠体1内の後方下側にはカムキャップ
2,W3を載せるための空のパレット21を搬入するX
軸方向のローラコンベア22の後端部と、その上方にカ
ムキャップを載せたパレット21を搬出するためのX軸
方向のローラコンベア23の前端部が取付けられてお
り、ローラコンベア23の後端に隣接してパレット21
の両端部を支えるL形のパレット受け24A,24Bが
開閉可能に設けられている。このパレット受け24A,
24Bは流体圧シリンダ25A,25Bにより開閉さ
れ、パレット受け24A,24B上に載置されたパレッ
ト21を、ローラコンベア23上に送り出すためのパレ
ット送り出し用流体圧シリンダ30が、支え26を介し
て枠体1の底板1d上に固着されている。
【0013】更に枠体1内右側のローラコンベア22,
23対応位置に支柱27が立設されており、この支柱2
7に垂直に固着のロッドレス形流体圧シリンダ28の可
動部にリフタ29が上下移動可能に設けられている。そ
してリフタ29はローラコンベア22,23のローラ2
2a,23a間の空間部を通って上下に移動され、上側
移動端のカムキャップ受取位置と下側移動端の待機位置
とに位置決めされ、上昇時にローラコンベア22上の空
のパレット21を載せてキャップ受取位置まで持ち上
げ、下降時にカムキャップW2,W3を載せたパレット
21をパレット受け24A,24Bに渡すようになって
いる。ここでパレット21は図6に示すようにシリンダ
へッドW1から取外したカムキャップW2,W3を、位
置関係をそのままにして載置できるように形成されてお
り、図6(a)に示す中央の二個の穴21aはリフタ2
9に植設されている図示しない位置決めピンとの嵌合穴
である。
【0014】下プレート19A,19B上にはキャップ
分解ユニット31A,31Bがそれぞれ取付けられてい
る。キャップ分解ユニット31Aの上プレート32A
は、図3に示すように下プレート19Aに立設されてい
る複数本のガイドバー33,34に沿って上下移動可能
に設けられており、キャップ分解ユニット31Bの上プ
レート32Bは、下プレート19Bに立設されている複
数本のガイドバー33,35に沿って上下移動可能に設
けられている。
【0015】この上プレート32A,32Bの真下のX
軸方向両端には図11に示すようにそれぞれキャップ分
解レバー38が、下プレート19A,19Bにそれぞれ
固着のブラケット36に支点ピン37を介して端部を枢
支されており、キャップ分解レバー38の先端部はそれ
ぞれ下プレート19A,19Bの両端部に枢支されるジ
ョイント39にピストンロッド41aが固着されるキャ
ップ分解用流体圧シリンダ41に、ピン42を介して旋
回可能に支持されている。更にキャップ分解レバー38
には支点ピン37寄り位置に上プレート32A,32B
の下面にそれぞれ当接して押し上げるためのローラ40
が枢支されており、上プレート32A,32Bはキャッ
プ分解レバー38の支点ピン37からピン42までの距
離とローラ40までの距離の比による、てこの倍力機構
により流体圧シリンダ41の数倍の力で上プレート32
A,32Bをそれぞれ持ち上げられるようになってい
る。
【0016】上プレート32A,32Bにはカムキャッ
プW2,W3を締結する六角ボルトW5の数だけの貫通
穴32aが垂直に穿設されており、底面に図10に示す
ような把持爪ホルダ43がカムキャップW2,W3と同
数固着されている。把持爪ホルダ43は下端部に直角の
折り曲げ部43aを有し、一方の上プレート32Aはこ
の折り曲げ部43aがX軸方向左側向き、他方の上プレ
ート32BはX軸方向右側向きとなっており、折り曲げ
部43a上に上面がカムキャップの挿通小面に当接
可能な半円形状に形成された下把持爪44が取付けられ
ている。更に把持爪ホルダ43には側面にZ軸方向のガ
イド45,46が設けられており、このZ軸ガイド4
5,46には先端に2個の六角ボルトW5を別々に挿通
可能にU字形の切欠きが形成されその周辺の上面が切欠
き側に20〜30°傾斜する勾配に形成された上把持爪
47を下端に一体に有するアーム48が上下方向に移動
可能に支持されている。そしてこのアーム48は把持爪
ホルダ43に支え52を介して固着のクランプ用流体圧
シリンダ49によりクランプレバー51を介して駆動さ
れる。
【0017】ボルト緩め装置7は一列上にあるカムキャ
ップW2,W3を締結する六角ボルトW5の数だけのサ
ーボモータ直結の多軸ドライブシャフト53の先端に、
図5に示すように中間軸54が同心かつ軸方向のみ移動
可能に嵌合されており、中間軸54はばね57により常
時突出勝手に付勢され、この中間軸54の下端に公知の
ボールクイックチェンジジョイント55を介してボック
スレンチ56が同心かつ着脱可能に取付けられている。
【0018】続いて本実施例の作用について説明する。
ローラコンベア11により枠体1内にX軸方向右側から
搬入されたワークW、即ちカムキャップW2,W3を有
するシリンダヘッドW1が、ストッパ10に当接して停
止すると、ワーク昇降用流体圧シリンダ15の下室に圧
力流体が送られてリフタ14がガイドピン13に沿って
垂直に上昇し、図7に示すようにワークコンベア11上
のシリンダヘッドW1が押し上げられて、上面が基準プ
レート17の底面に当接する。次いで緩め装置昇降用流
体圧シリンダ8の上室に圧力流体が送られてボルト緩め
装置7が下降し、図8に示すようにボックスレンチ56
が上プレート32A,32Bの貫通穴32a内に遊挿さ
れて六角ボルトW5の頭部と係合し、サーボモータによ
りボックスレンチ56が左回転して一列分の六角ボルト
W5が同時に緩められて螺合長だけ上昇する。
【0019】この六角ボルトW5の上昇でばね57の力
に抗して中間軸54が上昇し、六角ボルトW5が完全に
緩むと、近接スイッチLS1より信号が出て、サーボモ
ータが停止し、流体圧シリンダ8の下室に圧力流体が送
られてボルト緩め装置7が上昇する。次いでシフト用流
体圧シリンダ9によりボルト緩め装置7が前又は後にシ
フトされ、前述と同様に残った一列分の六角ボルトW5
が同時に緩められる。
【0020】こうして全六角ボルトW5が緩むと、流体
圧シリンダ21A,21Bの前室にそれぞれ圧力流体が
送られ、キャップ分解ユニット31A,31Bが互いに
離れる方向に移動し、上プレート32A,32Bに固着
の把持爪ホルダ43下端の下把持爪44がカムキャップ
の穴に、またアーム48下端の上把持爪47が六角ボル
トW5とカムキャップW2,W3上面との間に挿入され
る。このとき例えば六角ボルトW5が完全に緩んでいな
い場合、上把持爪47の先端が六角ボルトW5に当接し
てユニット31A又は31Bの移動が阻止される。これ
を流体圧シリンダ21A,21Bに固着のセンサLS2
により検知して機械を異常停止させる。従って上把持爪
47は緩め確認用をも兼ねている。
【0021】上把持爪47の先端に形設した勾配部が六
角ボルトW5の頭部下面に滑り込みながらその上把持爪
47が図9に示すように抵抗なく六角ボルトW5とカム
キャップW2,W3上の間に挿入されると、図10に
示すようにクランプ用流体圧シリンダ49の上室に圧力
流体が送られ、クランプレバー51を介して、上把持爪
47が押し下げられ、カムキャップW2及びW3把持
された状態となる。次いでそれぞれのキャップ分解用流
体圧シリンダ41の上室に圧力流体が送られ、それぞれ
のキャップ分解レバー38が支点ピン37を支点として
上方に旋回され、てこ式倍力機構によりローラ40を介
して上プレート32A,32Bがガイドバー33,34
又は33,35に沿って垂直に持ち上げられると上把持
爪47と下把持爪44によりカムキャップW2,W3を
把持してノックブッシュW4から抜き取る。
【0022】こうしてカムキャップの抜き取りが終わる
と、流体圧シリンダ15の上室に圧力流体が送られてリ
フタ14が下降し、図示しないエア式着座確認センサに
よって抜き取り確認の後、リフタ14上のシリンダヘッ
ドW1がローラコンベア11上に載り、X軸方向左側に
搬出されて次工程に送られる。同時にキャップ搬送用流
体圧シリンダ18の前室に圧力流体が送られて、基準プ
レート17ごとキャップW2,W3を把持したキャップ
分解ユニット31A,31BがY軸方向後側に移動して
リフタ29対応位置で停止する。次いで下端で待機中の
リフタ29がロッドレス形流体圧シリンダ28により上
昇し、ローラコンベア22の端部に停止中の空のパレッ
ト21を載せて、上側のカムキャップ受取位置まで持ち
上げ、パレット21の上面が基準プレート17の下面に
当接する。
【0023】次いで流体圧シリンダ41の下室に圧力流
体が送られて、上プレート32A,32Bが下降し、把
持するカムキャップW2,W3がパレット21の所定位
置にそれぞれ載置され、再び流体圧シリンダ49の下室
に圧力流体が送られて、上把持爪47による把持が解除
されたのち、流体圧シリンダ21A,21Bの後室にそ
れぞれ圧力流体が送られ、キャップ分解ユニット31
A,31Bが互いに接近するように左右に移動して、上
把持爪43,下把持爪44がカムキャップW2,W3か
ら離れる。
【0024】次いでロッドレス形流体圧シリンダ28に
よりリフタ29が下降を開始すると流体圧シリンダ25
A,25Bの後室にそれぞれ圧力流体が送られてパレッ
ト受け24A,24Bが互いに接近してパレット21を
受け得る位置に移動し、リフタ29上のカムキャップW
2,W3及び六角ボルトW5を載せたパレット21がパ
レット受け24A,24B上に載り、リフタ29だけが
下端まで下降して待機する。次いでパレット送り出し用
流体圧シリンダ30の後室に圧力流体が送られてプッシ
ャーが伸びてパレット21がローラコンベア23上に押
し出され、次工程へ搬出される。
【0025】
【考案の効果】本考案は上述のとおり構成されているの
で次に記載する効果を奏する。カムキャップが下面側中
央部の挿通小穴内面に当接する下把持爪の上面と2個の
ボルト近傍のカムキャップ上面に挿入される上把持爪の
2個所の切欠き部周辺下面との略二等辺三角形の3点に
よって把持されるため、把持されたときの姿勢を維持し
ノックブッシュと平行に持ち上げられるのでノックブッ
シュでこじれがなく離隔が容易である。カムキャップを
把持する上把持爪の動作を独立させたので、カムキャッ
プの高さの不揃いを吸収することが可能となり、より安
定した動作が得られる。 更に、カムキャップ分解時に
てこ式倍力機構を用いてカムキャップを持ち上げるよう
にしたので、ノックブッシュにより比較的硬めに位置決
めされているカムキャップを、小型の流体圧シリンダ部
材で分解することが可能となり、キャップ分解ユニット
の小型化が達成できる。カムキャップ締結ボルトの緩め
からカムキャップ分解までキャップ分解ユニット及びボ
ルト緩め装置を用いて連続的に行うようにしたので、サ
イクルタイムが短縮されて能率が向上する。 また、カム
キャップを把持する上把持爪でボルトの緩め確認を行う
ようにしたので、構造が簡素かつ確実となって信頼性が
向上し保守が簡単となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例のカムキャップ分解装置で(a)は正
面図、(b)は側面図である。
【図2】カムキャップ分解装置の要部の斜視図である。
【図3】図2の要部を拡大した斜視図である。
【図4】シリンダヘッドに組付けらたカムキャップとキ
ャップ把持爪を示す図である。
【図5】ボルト緩め装置のボックスレンチ駆動軸の正面
図である。
【図6】カムキャップ搬送用パレットの図で、(a)は
正面図、(b)は側面図である。
【図7】カムキャップ分解動作の説明図で、リフタによ
りシリンダヘッドがカムキャップ分解位置に持ち上げら
れたときの基準プレートとカムキャップの位置を示す図
である。
【図8】六角ボルト緩め動作を示す図である。
【図9】上把持爪の挿入と六角ボルト緩め確認動作を示
す図である。
【図10】カムキャップを把持した状態を示す図であ
る。
【図11】カムキャップをシリンダヘッドより分解する
状態を示す図である。
【符号の説明】
1 枠体 2 コラム 7 ボルト緩め装置 11,22,2
3 ローラコンベア 14,29 リフタ 17 基準プレ
ート 19A,19B 下プレート 21 パレット 24A,24B パレット受け 31A,31B キャップ分解ユニット 32A,32B 上プレート 38 キャップ分解レバー 43 把持爪 44 下把持爪 47 上把持
爪 W1 シリンダヘッド W2,W3
カムキャップ W4 ノックブッシュ W5 六角ボ
ルト LS2 センサ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸受大穴とカムシャフト挿通小穴とを同
    一線上に削設したOHC形シリンダヘッドノックブッ
    シュで位置決めされそれぞれ2個のボルトで固定され
    複数のカムキャップをシリンダヘッドから分解する装置
    であって、シリンダヘッドを受取位置からカムキャップ
    分解位置に上昇位置決めするリフタと、分解位置におい
    て複数のカムキャップを締め付けているボルトを同時に
    緩める緩め手段と、前記ボルトの螺合が解除されたこと
    を確認する螺合解除確認手段と、上面が前記カムシャフ
    ト挿通小穴内面に当接可能な半円形に形成された下の把
    持爪と該下の把持爪と同方向で先端に前記2個のボルト
    を挿通可能にU字形の切欠きが形成されその周辺の上面
    が20〜30°切欠き側に傾斜する勾配に形成され上下
    方向に移動可能な上の把持爪とでなり前記複数のカムキ
    ャップに対応して設けられたカムキャップ把持手段と、
    該カムキャップ把持手段の上下の把持爪を同一方向から
    複数のカムキャップのそれぞれに同時に挿入する手段
    と、前記上の把持爪の挿入を確認する手段と、前記複数
    のカムキャップ把持手段の前記上の把持爪を押し下げ前
    記下の把持爪と協動して前記複数のカムキャップを個々
    に把持作動させる手段と、前記カムキャップ把持手段
    把持される複数のカムキャップを同時にノックブッシュ
    から引き抜く倍力機構式上下駆動手段と、前記複数のカ
    ムキャップの同時の引抜きを確認する確認手段と、シリ
    ンダヘッドから取り外されたカムキャップを取付け時の
    配列のまま載置するパレットとを含んでなることを特徴
    とするエンジンのカムキャップ分解装置。
JP1993051980U 1993-08-30 1993-08-30 エンジンのカムキャップ分解装置 Expired - Lifetime JP2540289Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2815966B2 (ja) * 1990-03-22 1998-10-27 日産自動車株式会社 軸受キャップとボルトの取り外し装置

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