JP2540127B2 - プログラマブル・コントロ−ラの故障診断装置 - Google Patents

プログラマブル・コントロ−ラの故障診断装置

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JP2540127B2
JP2540127B2 JP60190658A JP19065885A JP2540127B2 JP 2540127 B2 JP2540127 B2 JP 2540127B2 JP 60190658 A JP60190658 A JP 60190658A JP 19065885 A JP19065885 A JP 19065885A JP 2540127 B2 JP2540127 B2 JP 2540127B2
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清志 松本
治 樋口
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Omron Corp
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Omron Tateisi Electronics Co
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Description

【発明の詳細な説明】 《発明の分野》 この発明は、ビルディング・ブロックタイプのプログ
ラマブル・コントローラに好適な故障診断装置に関す
る。
《発明の概要》 この発明では、ビルディング・ブロックタイプの既存
のプログラマブル・コントローラに対して、新たに故障
診断装置を接続するだけで、ユーザプログラム上で特別
な故障診断プログラムを作成せずとも、システムの故障
を診断可能としたものである。
《従来技術とその問題点》 従来、この種のプログラマブル・コントローラにおけ
る故障診断は、故障時に起こり得る入出力条件を予めユ
ーザ自身が調べ、これをユーザプログラム内に組込むと
いう手法がとられるため、故障条件の設定、プログラミ
ング等の煩雑な作業を必要とし、殊に既に完成されたユ
ーザプログラムが存在するような場合、これに故障診断
プログラムを付加することは極めて面倒であった。
《発明の目的》 この発明の目的は、この種のプログラマブル・コント
ローラにおいて、ユーザ自身による故障診断プログラム
の作成を不要とすると共に、既存のプログラマブル・コ
ントローラシステムに対しても容易に適用が可能で、か
つ、入出力パターンを記憶するメモリの容量が膨大とな
らずに効率的にプログラマブル・コントローラシステム
における入出力機器の故障診断が可能なプログラマブル
・コントローラの故障診断装置を提供することにある。
《発明の構成と効果》 この発明は上記の目的を達成するために、動作モード
を教示モードと診断モードとに切替設定可能なモード設
定手段と、 教示モードへの設定を条件として、プログラマブル・
コントローラの出力パターンを監視して、その出力パタ
ーンの変化のたびに1つ前の変化時点からの経過時間お
よび変化後の入出力パターンを記憶させる教示動作制御
手段と、 診断モードへの設定を条件として、プログラマブル・
コントローラの出力パターンを監視して前記教示動作制
御手段に記憶されている出力パターンが、その出力パタ
ーンに対応して記憶した前記経過時間に基づく監視時間
内に到来するか否かを判断し、前記教示動作制御手段に
記憶されている出力パターンが前記監視時間内に到来し
ない場合には、その時点の入出力パターンと前記教示動
作制御手段に記憶されている入出力パターンとの不一致
箇所を報知する診断動作制御手段と、 を具備することを特徴とするものである。
このような構成によれば、教示モードへの設定に応答
して自動的に故障診断プログラムが作成される一方、診
断モードへの設定に応答してCPUユニットとは独立した
故障診断動作が行われるため、ユーザによる故障診断プ
ログラムの作成が不要となるとともに、同等既存のユー
ザプログラムを変更することなく、この種のシステムに
おける入出力機器の故障診断が可能になる。
また、本発明では、プログラマブル・コントローラの
入力パターンではなく出力パターンのみの変化に着目し
て故障診断プログラムを作成するようにしたため、入出
力パターンを記憶するメモリの容量が膨大にならずに効
率的にプログラマブル・コントローラシステムにおける
入出力機器の故障診断が可能となる。
これは、入力パターンの変化を捕らえて入出力パター
ンをサンプルした場合には、プログラマブル・コントロ
ーラの入力信号の形態にはアナログ入力、リレー入力等
の様々なものがあるため、入出力パターンの時間的推移
が毎周期同一状態で繰り返すとは限らず、入出力機器の
故障診断が困難であると共に、ユーザプログラム中でカ
ウンタ命令等を使用している場合には、入力の回数を計
算して出力に使用する渡す等という制御は日常頻繁に行
われており、この場合には入力パターンの変化を捕らえ
て処理を行うと余りにも変化回数が多すぎて、入出力パ
ターンを記憶するメモリの容量が膨大となる等の不具合
が生じるのに対し、本発明では、プログラマブル・コン
トローラの出力パターンの変化に着目しているため、こ
のような不具合が生じないからである。
《実施例の説明》 第1図は、本発明が適用されたビルディング・ブロッ
クタイプのプログラマブル・コントローラ全体の構成を
示すプロック図である。
同図に示す如く、このシステムはシステムバス1に対
して、CPUユニット2,複数台のI/Oユニット3,3…及び本
発明に係る故障診断装置(以下、「故障診断ユニット」
という。)4を接続して構成されている。なお、電源ユ
ニットその他は省略している。
第2図に示す如く、故障診断ユニット4は、マイクロ
プロセッサを主体として構成される演算部41,RAMを主体
として構成される記憶部42,基準クロックやカウンタ等
を主体として構成される計時部43,故障相関箇所に相当
する入出力及び故障発生を表示可能な表示部44及びモー
ド切替スイッチ,起動スイッチ等を備えた操作部45とか
ら構成されている。また、演算部41はインターフェイス
46を介してシステムバス1に接続可能となっている。
第3図のゼネラルフローチャートの示されるように、
故障診断ユニット4の動作は、操作部45のモード切替ス
イッチが教示モードに設定されているか(ステップ300
肯定)、または診断モードに設定されているか(ステッ
プ301肯定)、に応じて、教示動作制御処理(ステップ3
02)と診断動作制御処理(ステップ303)とを択一的に
実行するように構成されている。
第4図に示されるように、教示動作制御処理が開始さ
れると、まず操作部45の起動スイッチが投入されたこと
(起動信号“1")を待機する状態となる(ステップ400
否定,401否定)。
起動スイッチが投入されると(ステップ400肯定,402
肯定)、STEPカウンタを零リセットした後(ズテップ40
3)、0STEPに係る記憶エリアに、当該時点の入出力パタ
ーンI1〜In,O1〜Onの登録(ステップ404),経過時間0
の登録(ステップ405)を行ない、次いでSTEPカウンタ
を+1更新した後(ステップ406)、経過時間測定用の
時計を起動する(ステップ407)。
なお、このとき入出力パターンの登録は、I/Oユニッ
ト3のデータを直接故障診断ユニット4へ読込むか、あ
るいはCPUユニット2で行なわれる入出力更新動作の際
にこれと同期して入出力情報を取込むことにより行なわ
れる。
以後、演算部41では出力パターンを繰り返し読み込
み、変化有無を待機する状態となる(ステップ400肯定,
402否定,408否定)。
この状態で、出力パターンに変化あり,すなわち出力
O1〜Onの何れか1ビットに変化が生ずると(ステップ40
8肯定)、STEPカウンタで指定される記憶エリアには、
変化後の入出力パターンの登録(ステップ409)、1つ
前の変化時点からの経過時間の登録(ステップ410)が
行なわれた後、STEPカウンタの+1更新(ステップ41
1),経過時間測定用の時計を零から再起動する動作
(ステップ412)が行なれた後、再び出力パターンの変
化待機状態となる(ステップ400肯定,402否定,408否
定)。
この結果、記憶部42内のSTEPカウンタで指定される各
エリアには、出力パターンが変化するたびに変化後の入
出力パターン及び1つ前の変化時点からの経過時間が順
次記憶されていくこととなる。
次いで、操作部45において起動スイッチがオフされる
と(ステップ400否定,401肯定)、STEPカウンタで指定
される記憶エリアに入出力パターンの登録(ステップ41
3),1つ前の変化時点からの経過時間登録(ステップ41
4)を経た後、全ての登録動作は終了する。
従って、今仮に第6図に示されるように、入力1,2及
び出力1のみが変化するようなユーザプログラムを想定
すると、時刻t1,t10において出力Iが変化する結果、第
7図の表に示されるように、記憶部42内の各STEPに対応
する記憶エリアには、変化後の入出力パターン及び経過
時間が順次記憶されることとなる。
次いで、操作部45においてモード切替スイッチを診断
モードに設定すると、診断動作制御処理が開始される。
第5図に示されるように、診断動作制御処理ではまず
起動スイッチの投入を待機する状態となる(ステップ50
0否定,501否定)。
起動スイッチが投入されると(ステップ500肯定,505
肯定)、STEPカウタを零リセットした後(ステップ50
3)、診断動作が開始される。
この診断動作では、まず現STEPに登録されている入出
力パターンを基準パターンとしてセットする動作(ステ
ップ504)、現STEPに登録されている経過時間にシステ
ム定数を乗じた値を基準時間として監視タイマにセット
する動作(ステップ505)を経た後、監視タイマを起動
し(ステップ506)、以後監視タイマのタイムアップ前
に、現出力パターンと基準出力パターンとが一致するこ
とを待機する(ステップ507否定,510否定)。
そして、監視タイマのタイムアップ前に(ステップ51
0否定)、現出力パターンと基準出力パターンとの一致
が確認されれば(ステップ507肯定)、異常出力のOFF,
異常箇所データのクリアを経た後(ステップ508)、STE
Pカウンタを更新して(ステップ509)、次のSTEPについ
て以上の動作を繰り返す。
これに対して、監視タイマのタイムアップ前に、現出
力パターンと基準出力パターンとの一致が確認されない
場合には、システムの故障との判定が行なわれ、監視タ
イマのタイムアップとともに(ステップ510肯定)、現
入出力パターンと基準入出力パターンとの排他的論理和
(EOR)がとられ、その結果は異常箇所データとしてセ
ットされ(ステップ511)、異常出力ONとともに(ステ
ップ512)、表示部44に表示される。
この結果、表示部44には、現入出力パターンと基準入
出力パターンとの不一致箇所が、故障相関箇所として視
覚的に報知され、このプログラマブル・コントローラに
接続された入出力機器のうちどの入出力機器に故障が発
生しているのかを迅速に認識できる。
このように、この実施例ではモード切替スイッチを教
示モードに設定し、かつ起動スイッチを投入するだけ
で、第7図に示されるように正常動作時の入出力パター
ンが登録され、その後モード切替スイッチを教示モード
へ設定しかつ起動スイッチを投入するだけで、以後シス
テムの故障を確実に診断することができるのである。
従って、従来の故障診断のようにユーザ自身が故障時
の入出力条件を分析し、ユーザプログラムに組込む必要
がなく、また故障診断ユニット4はCPUユニット2とは
独立に動作するため、CPUユニット2における回路演算
処理動作を遅延させる虞れもない。
このため、既存のビルディング・プロックタイプのプ
ログラマブル・コントローラシステムに対しても容易に
適用することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明が適用されたビルディング・ブロックタ
イプのプログラマブル・コントローラシステム全体を示
すブロック図、第2図は故障診断ユニットの詳細を示す
ブロック図、第3図は故障診断ユニットのゼネラルフロ
ーチャート、第4図は教示動作制御処理の詳細を示すフ
ローチャート、第5図は診断動作制御処理の詳細を示す
フローチャート、第6図は入出力パターンの遷移例を示
す説明図、第7図は記憶部の内容を示すメモリマップで
ある。 1……システムバス 4……故障診断ユニット
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−218523(JP,A) 特開 昭58−222310(JP,A) 特開 昭60−160447(JP,A) 特開 昭60−146303(JP,A) 特開 昭59−158410(JP,A) 特開 昭60−122407(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】動作モードを教示モードと診断モードとに
    切替設定可能なモード設定手段と; 教示モードへの設定を条件として、プログラマブル・コ
    ントローラの出力パターンを監視して、その出力パター
    ンの変化のたびに1つ前の変化時点からの経過時間およ
    び変化後の入出力パターンを記憶させる教示動作制御手
    段と; 診断モードへの設定を条件として、プログラマブル・コ
    ントローラの出力パターンを監視して前記教示動作制御
    手段に記憶されている出力パターンが、その出力パター
    ンに対応して記憶した前記経過時間に基づく監視時間内
    に到来するか否かを判断し、前記教示動作制御手段に記
    憶されている出力パターンが前記監視時間内に到来しな
    い場合には、その時点の入出力パターンと前記教示動作
    制御手段に記憶されている入出力パターンとを不一致箇
    所を報知する診断動作制御手段と; を具備することを特徴とするプログラマブル・コントロ
    ーラの故障診断装置。
JP60190658A 1985-08-29 1985-08-29 プログラマブル・コントロ−ラの故障診断装置 Expired - Lifetime JP2540127B2 (ja)

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