JP2540070Y2 - コンバインのグレンタンク - Google Patents
コンバインのグレンタンクInfo
- Publication number
- JP2540070Y2 JP2540070Y2 JP1990404204U JP40420490U JP2540070Y2 JP 2540070 Y2 JP2540070 Y2 JP 2540070Y2 JP 1990404204 U JP1990404204 U JP 1990404204U JP 40420490 U JP40420490 U JP 40420490U JP 2540070 Y2 JP2540070 Y2 JP 2540070Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- glen tank
- tank
- hydraulic cylinder
- grain
- center
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Threshing Machine Elements (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、コンバインのグレンタ
ンクに関するものである。
ンクに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、脱穀部の側方のグレンタンクの上
方部分を脱穀部の上方が覆われるように延出して穀粒の
収容量を増大するものがある。ところが、該脱穀部の上
方を覆うように構成されたグレンタンクは、その収容穀
粒を排出するとき、脱穀部の上方のグレンタンクの底面
は水平状態であり穀粒は残留して排出されないので、グ
レンタンクの側方下部に回動中心を設け、傾動用の油圧
シリンダ−をグレンタンクと機枠間に連設し該油圧シリ
ンダ−でグレンタンクを傾動し、脱穀部の上方のグレン
タンクの底面を傾斜させグレンタンクの下部に軸支した
搬送用オ−ガ−に穀粒を流出させ、搬送用オ−ガ−及び
搬送用オ−ガ−に連設する排出筒内の排出用オ−ガ−の
回転によって機体外側方に排出するように構成されてい
る。
方部分を脱穀部の上方が覆われるように延出して穀粒の
収容量を増大するものがある。ところが、該脱穀部の上
方を覆うように構成されたグレンタンクは、その収容穀
粒を排出するとき、脱穀部の上方のグレンタンクの底面
は水平状態であり穀粒は残留して排出されないので、グ
レンタンクの側方下部に回動中心を設け、傾動用の油圧
シリンダ−をグレンタンクと機枠間に連設し該油圧シリ
ンダ−でグレンタンクを傾動し、脱穀部の上方のグレン
タンクの底面を傾斜させグレンタンクの下部に軸支した
搬送用オ−ガ−に穀粒を流出させ、搬送用オ−ガ−及び
搬送用オ−ガ−に連設する排出筒内の排出用オ−ガ−の
回転によって機体外側方に排出するように構成されてい
る。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、穀粒を
排出するために脱穀部の上方のグレンタンクの底面を傾
斜させ穀粒を流出させる場合、収容された穀粒の堆積状
態は穀粒の含水率や乾湿状態によって異なるが、グレン
タンクの底面は穀粒の静摩擦角以上に傾斜させる必要が
ある。グレンタンクの傾動により底面を穀粒の静摩擦角
以上に傾斜させるとグレンタンクの重心位置は脱穀部の
上方からグレンタンクの下部に軸支された搬送用オ−ガ
−の略上方に移動するので、穀粒の排出後グレンタンク
を脱穀部の上方に復帰収納する際、グレンタンクの傾動
用の油圧シリンダ−を単動型とすれば、穀粒の静摩擦角
以上に傾斜させたグレンタンクはその自重のみでは脱穀
部の上方に復帰収納をしにくい欠点がある。また、傾動
用の油圧シリンダ−に複動型を設け、収納作動をすれば
グレンタンクの傾斜角度や重量等には関係なく復帰収納
できるけれど複動型シリンダ−は高価であり、そして、
配管等が複雑で組立に配慮を要する等の問題がある。そ
こで、確実に復帰作動するものでありながら安価で簡単
な構成のグレンタンクの復帰収納用機構を提供すること
を目的とする。
排出するために脱穀部の上方のグレンタンクの底面を傾
斜させ穀粒を流出させる場合、収容された穀粒の堆積状
態は穀粒の含水率や乾湿状態によって異なるが、グレン
タンクの底面は穀粒の静摩擦角以上に傾斜させる必要が
ある。グレンタンクの傾動により底面を穀粒の静摩擦角
以上に傾斜させるとグレンタンクの重心位置は脱穀部の
上方からグレンタンクの下部に軸支された搬送用オ−ガ
−の略上方に移動するので、穀粒の排出後グレンタンク
を脱穀部の上方に復帰収納する際、グレンタンクの傾動
用の油圧シリンダ−を単動型とすれば、穀粒の静摩擦角
以上に傾斜させたグレンタンクはその自重のみでは脱穀
部の上方に復帰収納をしにくい欠点がある。また、傾動
用の油圧シリンダ−に複動型を設け、収納作動をすれば
グレンタンクの傾斜角度や重量等には関係なく復帰収納
できるけれど複動型シリンダ−は高価であり、そして、
配管等が複雑で組立に配慮を要する等の問題がある。そ
こで、確実に復帰作動するものでありながら安価で簡単
な構成のグレンタンクの復帰収納用機構を提供すること
を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記の課題を
解消することを目的とするもので、その技術的手段は、
機体の前方に刈取り部、その後方に脱穀部、該脱穀部の
側方及び上方に一連のグレンタンクを設け、該グレンタ
ンクを側方下部の搬送用オーガーを回動中心として単動
型の油圧シリンダーにより上方に傾動自在となし、自重
により復帰収納作動するようになしたものにおいて、前
記グレンタンクをその重心位置が回動中心に対して略垂
直となる状態まで前記油圧シリンダーにより傾動可能と
なすと共に、グレンタンクの復帰収納作動の作動初期に
おいてのみグレンタンクに収納方向へ引張り力を付与す
る収納用スプリングを設けたことを特徴とするものであ
る。
解消することを目的とするもので、その技術的手段は、
機体の前方に刈取り部、その後方に脱穀部、該脱穀部の
側方及び上方に一連のグレンタンクを設け、該グレンタ
ンクを側方下部の搬送用オーガーを回動中心として単動
型の油圧シリンダーにより上方に傾動自在となし、自重
により復帰収納作動するようになしたものにおいて、前
記グレンタンクをその重心位置が回動中心に対して略垂
直となる状態まで前記油圧シリンダーにより傾動可能と
なすと共に、グレンタンクの復帰収納作動の作動初期に
おいてのみグレンタンクに収納方向へ引張り力を付与す
る収納用スプリングを設けたことを特徴とするものであ
る。
【0005】
【作用】脱穀部の上方のグレンタンク部分に充填された
穀粒を搬出する場合は、グレンタンクを側方下部の搬送
用オーガーを回動中心として単動型の油圧シリンダーで
上方に向けてグレンタンクの重心位置が搬送用オーガー
による回動中心に対して略垂直となる状態まで大きく
(静摩擦角以上)傾動させる。そして、穀粒を脱穀部側
方のグレンタンク部分に向けスムーズに流下させ、下方
の搬送用オーガー及びこれに連設する排出用オーガーに
より穀粒を機外に搬出する。そして、搬出が終了すると
単動型の油圧シリンダーの圧油を解除しグレンタンクを
復帰収納させるが、この時、上述のようにグレンタンク
を大きく傾動させることによりその重心位置が回動中心
の略垂直上方となって、グレンタンクの自重のみでは復
帰収納できにくい場合でも、油圧シリンダーの伸長によ
り付与された収納用スプリングの引張り力が作用してグ
レンタンクを収納方向へ確実に作動させる。また、収納
用スプリングの引張り力はグレンタンクの復帰収納作動
の初期動作時のみに作用し、引張り力が無くなった後、
即ち、グレンタンクがある程度収納作動しその重心位置
が回動中心である搬送用オーガーの上方部位から脱穀部
側へ適当量変化した後はグレンタンクの自重のみにより
収納作動する。
穀粒を搬出する場合は、グレンタンクを側方下部の搬送
用オーガーを回動中心として単動型の油圧シリンダーで
上方に向けてグレンタンクの重心位置が搬送用オーガー
による回動中心に対して略垂直となる状態まで大きく
(静摩擦角以上)傾動させる。そして、穀粒を脱穀部側
方のグレンタンク部分に向けスムーズに流下させ、下方
の搬送用オーガー及びこれに連設する排出用オーガーに
より穀粒を機外に搬出する。そして、搬出が終了すると
単動型の油圧シリンダーの圧油を解除しグレンタンクを
復帰収納させるが、この時、上述のようにグレンタンク
を大きく傾動させることによりその重心位置が回動中心
の略垂直上方となって、グレンタンクの自重のみでは復
帰収納できにくい場合でも、油圧シリンダーの伸長によ
り付与された収納用スプリングの引張り力が作用してグ
レンタンクを収納方向へ確実に作動させる。また、収納
用スプリングの引張り力はグレンタンクの復帰収納作動
の初期動作時のみに作用し、引張り力が無くなった後、
即ち、グレンタンクがある程度収納作動しその重心位置
が回動中心である搬送用オーガーの上方部位から脱穀部
側へ適当量変化した後はグレンタンクの自重のみにより
収納作動する。
【0006】
【実施例】本考案の一実施例を図面によって説明をす
る。コンバイン1は走行部3,前方の刈取り部2,運転
操作部7,穀稈搬送部6,その後方で機枠4上に載置さ
れた脱穀部5,脱穀部5の側方と上方に亘り一連に配置
されたグレンタンク8、該グレンタンク8に収容された
穀粒を機外に排出する排出筒9等によりなり、刈取り部
2で刈取られた穀稈は穀稈搬送部6で搬送され脱穀部5
で穀稈を脱穀処理し、穀粒は該脱穀部5の側方から上方
部分に亘るグレンタンク8に収容される。該収容された
穀粒は前記グレンタンク8に連設されていて排出オ−ガ
−9cを内在する排出筒9と排出オ−ガ−9dを内在す
る可動排出筒9aによって機体外側の適所に排出され
る。
る。コンバイン1は走行部3,前方の刈取り部2,運転
操作部7,穀稈搬送部6,その後方で機枠4上に載置さ
れた脱穀部5,脱穀部5の側方と上方に亘り一連に配置
されたグレンタンク8、該グレンタンク8に収容された
穀粒を機外に排出する排出筒9等によりなり、刈取り部
2で刈取られた穀稈は穀稈搬送部6で搬送され脱穀部5
で穀稈を脱穀処理し、穀粒は該脱穀部5の側方から上方
部分に亘るグレンタンク8に収容される。該収容された
穀粒は前記グレンタンク8に連設されていて排出オ−ガ
−9cを内在する排出筒9と排出オ−ガ−9dを内在す
る可動排出筒9aによって機体外側の適所に排出され
る。
【0007】グレンタンク8に収容される穀粒は、図
1、図2に示すように、脱穀部5で脱穀処理されて下部
に軸支された一番ラセン11から脱穀部5に固定された
下部揚穀筒12内に軸支された揚穀ラセン12a、及
び、グレンタンク8に固定された上部揚穀筒13内に軸
支された揚穀ラセン13aに引き継がれ、上部揚穀筒1
3の上方から排出羽根13bによってグレンタンク8内
の全方向に拡散されながら跳ね出されグレンタンク8の
脱穀部5の側方部分及び上方部分に収容される。グレン
タンク8は、グレンタンク8の側方下部で機枠4a,4
aに軸支されている搬送用オーガー15を回動中心とし
機体外側方に傾動可能に構成されている。即ち、グレン
タンク8の前後方向の略中央部で機枠4のブラケット4
bに単動型の傾動用油圧シリンダー16の下部が枢着さ
れ、また、グレンタンク8の下部フレーム8aのブラケ
ット8bに上記油圧シリンダー16のピストン17が枢
着されており、運転操作部7の操作レバー7aを上げ操
作することによりコントロールバルブ(図示せず),ホ
ース16cを経由した圧油が送られて油圧シリンダー1
6のピストン17が伸長されてグレンタンク8は機体外
側方へ傾動しその底面8bは穀粒の静摩擦角以上に傾斜
する。そしてグレンタンク8が最大傾動した状態で、グ
レンタンク8の重心G(穀粒が充填されていない空の状
態での重心)は前記搬送用オーガー15による回動中心
に対して略垂直上方に位置する。尚、グレンタンク8の
傾動前に、グレンタンク8の上方に納置されていた可動
排出筒9aを傾動したグレンタンク8が接当しない機体
外側の穀粒排出位置へ移動操作しておき、伝動プーリー
14により駆動されるグレンタンク8内の搬送用オーガ
ー15、該搬送用オーガー15に連動する排出オーガー
9c及び排出オーガー9dを回転させて穀粒を排出す
る。
1、図2に示すように、脱穀部5で脱穀処理されて下部
に軸支された一番ラセン11から脱穀部5に固定された
下部揚穀筒12内に軸支された揚穀ラセン12a、及
び、グレンタンク8に固定された上部揚穀筒13内に軸
支された揚穀ラセン13aに引き継がれ、上部揚穀筒1
3の上方から排出羽根13bによってグレンタンク8内
の全方向に拡散されながら跳ね出されグレンタンク8の
脱穀部5の側方部分及び上方部分に収容される。グレン
タンク8は、グレンタンク8の側方下部で機枠4a,4
aに軸支されている搬送用オーガー15を回動中心とし
機体外側方に傾動可能に構成されている。即ち、グレン
タンク8の前後方向の略中央部で機枠4のブラケット4
bに単動型の傾動用油圧シリンダー16の下部が枢着さ
れ、また、グレンタンク8の下部フレーム8aのブラケ
ット8bに上記油圧シリンダー16のピストン17が枢
着されており、運転操作部7の操作レバー7aを上げ操
作することによりコントロールバルブ(図示せず),ホ
ース16cを経由した圧油が送られて油圧シリンダー1
6のピストン17が伸長されてグレンタンク8は機体外
側方へ傾動しその底面8bは穀粒の静摩擦角以上に傾斜
する。そしてグレンタンク8が最大傾動した状態で、グ
レンタンク8の重心G(穀粒が充填されていない空の状
態での重心)は前記搬送用オーガー15による回動中心
に対して略垂直上方に位置する。尚、グレンタンク8の
傾動前に、グレンタンク8の上方に納置されていた可動
排出筒9aを傾動したグレンタンク8が接当しない機体
外側の穀粒排出位置へ移動操作しておき、伝動プーリー
14により駆動されるグレンタンク8内の搬送用オーガ
ー15、該搬送用オーガー15に連動する排出オーガー
9c及び排出オーガー9dを回転させて穀粒を排出す
る。
【0008】傾動されたグレンタンク8は、操作レバー
7aの下げ操作をすることにより油圧シリンダー16の
圧油を解除し、その自重によって復帰収納作動をするが
その重心位置が回動中心である搬送用オーガー15の略
上方にあるため、単動型の油圧シリンダー16の圧油を
解除してもグレンタンク8は自重のみでは復帰収納でき
にくいので、単動型の傾動用の油圧シリンダー16に併
設して収納用スプリング19が設けられており、該収納
用スプリング19はその上部がピストン17の枢支ピン
17aに係止され、下部は油圧シリンダー16に設けた
ブラケット16aの孔16bを挿通したロッド18に連
結されていて、該ロッド18の下端には係止用のナット
21が設けられており、ピストン17の伸長により引張
り力が付与される収納用スプリング19の引張り力によ
って排出状態のグレンタンク8の復帰収納作動の初期動
作時のみにグレンタンク8を収納方向へ作動する。
7aの下げ操作をすることにより油圧シリンダー16の
圧油を解除し、その自重によって復帰収納作動をするが
その重心位置が回動中心である搬送用オーガー15の略
上方にあるため、単動型の油圧シリンダー16の圧油を
解除してもグレンタンク8は自重のみでは復帰収納でき
にくいので、単動型の傾動用の油圧シリンダー16に併
設して収納用スプリング19が設けられており、該収納
用スプリング19はその上部がピストン17の枢支ピン
17aに係止され、下部は油圧シリンダー16に設けた
ブラケット16aの孔16bを挿通したロッド18に連
結されていて、該ロッド18の下端には係止用のナット
21が設けられており、ピストン17の伸長により引張
り力が付与される収納用スプリング19の引張り力によ
って排出状態のグレンタンク8の復帰収納作動の初期動
作時のみにグレンタンク8を収納方向へ作動する。
【0009】尚、ピストン17の伸長によりロッド18
が上方へ引き上げられてロッド18の他端に螺合された
ストッパー用ナット21がブラケット16aに接当した
ときから収納用スプリング19に徐々に引張り力が付与
される。即ち、ピストン17が一定以上伸長してから収
納用スプリング19の引張り力が作用するから、グレン
タンク8の傾動初期から収納用スプリング19の引張り
力に抗して油圧シリンダ−16を作動させるような動力
の無駄を無くし、かつグレンタンク8の復帰収納作動の
初期動作時のみに有効に収納用スプリング19の引張り
力を作用させることができる。なお、ロッド18の他端
のストッパー用ナット21は引張り力の大きさ及び作用
範囲を調整するものである。
が上方へ引き上げられてロッド18の他端に螺合された
ストッパー用ナット21がブラケット16aに接当した
ときから収納用スプリング19に徐々に引張り力が付与
される。即ち、ピストン17が一定以上伸長してから収
納用スプリング19の引張り力が作用するから、グレン
タンク8の傾動初期から収納用スプリング19の引張り
力に抗して油圧シリンダ−16を作動させるような動力
の無駄を無くし、かつグレンタンク8の復帰収納作動の
初期動作時のみに有効に収納用スプリング19の引張り
力を作用させることができる。なお、ロッド18の他端
のストッパー用ナット21は引張り力の大きさ及び作用
範囲を調整するものである。
【0010】
【考案の効果】以上説明をしたように、本考案によれ
ば、機体の前方に刈取り部、その後方に脱穀部、該脱穀
部の側方及び上方を覆う一連のグレンタンクを設け、該
グレンタンクを側方下部の搬送用オーガーを回動中心と
して単動型の油圧シリンダーにより上方に傾動自在とな
し、自重により復帰収納作動するようになしたものにお
いて、前記グレンタンクをその重心位置が搬送用オーガ
ーによる回動中心に対して略垂直となる状態まで前記油
圧シリンダーにより傾動可能となすと共に、グレンタン
クの復帰収納作動の作動初期においてのみグレンタンク
に収納方向へ引張り力を付与する収納用スプリングを設
けたので、脱穀部の側方から上方に亘るように延出して
設けたグレンタンクはその容量を大きくすることができ
るものでありながらグレンタンクの重心位置が搬送用オ
ーガーによる回動中心に対して略垂直となる状態まで大
きく上方に傾動させることができるから、穀粒の含水率
や乾湿状態に係わり無く確実に該穀粒を流下排出するこ
とができる。そして、単動型の油圧シリンダーと収納用
スプリングを設けることにより簡単且つ安価な機構でも
ってグレンタンクの上方への傾動と、傾動状態からの復
帰収納作動を確実に行うことができる。しかもグレンタ
ンクの収納作動の動作初期、即ち、グレンタンクの急傾
斜状態においてのみ収納用スプリングによる引張り力を
作用させたから、常に収納用スプリングの引張り力に抗
して油圧シリンダーを作動させるような動力の無駄を無
くすと共に、小型のスプリングで有効に作用させること
ができる。
ば、機体の前方に刈取り部、その後方に脱穀部、該脱穀
部の側方及び上方を覆う一連のグレンタンクを設け、該
グレンタンクを側方下部の搬送用オーガーを回動中心と
して単動型の油圧シリンダーにより上方に傾動自在とな
し、自重により復帰収納作動するようになしたものにお
いて、前記グレンタンクをその重心位置が搬送用オーガ
ーによる回動中心に対して略垂直となる状態まで前記油
圧シリンダーにより傾動可能となすと共に、グレンタン
クの復帰収納作動の作動初期においてのみグレンタンク
に収納方向へ引張り力を付与する収納用スプリングを設
けたので、脱穀部の側方から上方に亘るように延出して
設けたグレンタンクはその容量を大きくすることができ
るものでありながらグレンタンクの重心位置が搬送用オ
ーガーによる回動中心に対して略垂直となる状態まで大
きく上方に傾動させることができるから、穀粒の含水率
や乾湿状態に係わり無く確実に該穀粒を流下排出するこ
とができる。そして、単動型の油圧シリンダーと収納用
スプリングを設けることにより簡単且つ安価な機構でも
ってグレンタンクの上方への傾動と、傾動状態からの復
帰収納作動を確実に行うことができる。しかもグレンタ
ンクの収納作動の動作初期、即ち、グレンタンクの急傾
斜状態においてのみ収納用スプリングによる引張り力を
作用させたから、常に収納用スプリングの引張り力に抗
して油圧シリンダーを作動させるような動力の無駄を無
くすと共に、小型のスプリングで有効に作用させること
ができる。
【図1】グレンタンクの回動状態図である。
【図2】グレンタンクの収納状態図である。
【図3】収納用スプリングの伸長状態図である。
【図4】収納用スプリングの取付け図である。
【図5】コンバインの全体図である。
1 コンバイン 8 グレンタンク 15 搬送用オ−ガ− 16 油圧シリンダ− 19 収納用スプリング
Claims (1)
- 【請求項1】 機体の前方に刈取り部、その後方に脱穀
部、該脱穀部の側方及び上方に一連のグレンタンクを設
け、該グレンタンクを側方下部の搬送用オーガーを回動
中心として単動型の油圧シリンダーにより上方に傾動自
在となし、自重により復帰収納作動するようになしたも
のにおいて、前記グレンタンクをその重心位置が回動中
心に対して略垂直となる状態まで前記油圧シリンダーに
より傾動可能となすと共に、グレンタンクの復帰収納作
動の作動初期においてのみグレンタンクに収納方向へ引
張り力を付与する収納用スプリングを設けたことを特徴
とするコンバインのグレンタンク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990404204U JP2540070Y2 (ja) | 1990-12-21 | 1990-12-21 | コンバインのグレンタンク |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990404204U JP2540070Y2 (ja) | 1990-12-21 | 1990-12-21 | コンバインのグレンタンク |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0491639U JPH0491639U (ja) | 1992-08-10 |
JP2540070Y2 true JP2540070Y2 (ja) | 1997-07-02 |
Family
ID=31881871
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1990404204U Expired - Lifetime JP2540070Y2 (ja) | 1990-12-21 | 1990-12-21 | コンバインのグレンタンク |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2540070Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60115764A (ja) * | 1983-11-25 | 1985-06-22 | ナショナル住宅産業株式会社 | 手摺の構造 |
JPS60125744A (ja) * | 1983-12-09 | 1985-07-05 | Diesel Kiki Co Ltd | 燃料噴射装置の噴射時期制御装置 |
-
1990
- 1990-12-21 JP JP1990404204U patent/JP2540070Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0491639U (ja) | 1992-08-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5551826A (en) | Skid steer loader cab mounting apparatus | |
JP2540070Y2 (ja) | コンバインのグレンタンク | |
JP2977735B2 (ja) | コンバインのグレンタンク構造 | |
US3057090A (en) | Scraper bowl | |
US4087129A (en) | Cargo gate operators | |
JP3986421B2 (ja) | コンバインのオーガ構造 | |
JP2008161068A (ja) | コンバイン | |
US3148792A (en) | Tractor loaders | |
JPS6346402Y2 (ja) | ||
JP3332794B2 (ja) | コンバインのアンローダ構造 | |
US3941420A (en) | Dumping apparatus for combines | |
JPH0637647Y2 (ja) | コンバインの穀粒タンク装置 | |
JP2563887Y2 (ja) | コンバインの穀粒貯留装置 | |
JPS58218436A (ja) | リフト装置付ダンプトラツクのテ−ルゲ−ト自動開閉装置 | |
JPS6336972B2 (ja) | ||
JPH0646282Y2 (ja) | コンバインの穀粒搬送装置 | |
JPH0233483Y2 (ja) | ||
JP2565384Y2 (ja) | コンバインの穀粒タンク支持構造 | |
JPS6018430A (ja) | コンテナ車の荷こぼれ防止装置 | |
JPH0541072Y2 (ja) | ||
JPH0229887Y2 (ja) | ||
JPS6326325Y2 (ja) | ||
JP2581229Y2 (ja) | コンバインの穀粒タンク装置 | |
JP2589889B2 (ja) | 穀粒貯留装置 | |
JPS5942848Y2 (ja) | コンバインの籾袋積載台 |