JP2540047B2 - カスタステロン誘導体 - Google Patents

カスタステロン誘導体

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JP2540047B2
JP2540047B2 JP62185507A JP18550787A JP2540047B2 JP 2540047 B2 JP2540047 B2 JP 2540047B2 JP 62185507 A JP62185507 A JP 62185507A JP 18550787 A JP18550787 A JP 18550787A JP 2540047 B2 JP2540047 B2 JP 2540047B2
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哲治 亀谷
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Daiichi Pharmaceutical Co Ltd
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HORIUCHIITARO SHOTEN KK
Daiichi Pharmaceutical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、新規カスタステロン誘導体に係る。
さらに詳述すれば、下記一般式(I)で表されるカス
タステロン誘導体に係る。
一般式(I) 〔式中、Xは水素原子、水酸基、メチル基又はヒドロキ
シメチル基を、Yは水素原子、水酸基、メチル基又はヒ
ドロキシメチル基を、Zは水素原子、水酸基又は低級ア
ルキル基を意味し、XとYとでメチレン結合又は−CH2O
−結合を形成してもよく(但し、Xがメチル基でY及び
Zが水素原子である場合を除く)Rは−H又はヒドロキ
シル保護基である。〕 ヒドロキシル保護基としてはメトキシメチル、テトラ
ヒドロピラニル、tert−ブチル、ベンジルおよび置換ベ
ンジル基に代表されるアルキルエーテル形成保護基、ト
リメチルシリル、tert−ブチルジメチルシリル基に代表
されるトリアルキルシリル基、アセチル、ベンゾイルに
代表されるエステル形成保護基が挙げられ、また、1,2
−および1,3−ジオールの保護基としてはイソプロピリ
デン、ベンジリデン基に代表される環状アセタール形成
保護基およびメトキシメチレン基に代表される環状オル
トエステル形成保護基が挙げられる。
ブラシノライドは、1979年にGroveらによりセイヨウ
アブラナの花粉から極微量抽出された構造式 を有する化合物である。
この化合物は、ステロイド様の骨格を有し、しかもB
環がラクトン環となっている構造上の特徴を有すると共
に、植物生長促進物質として作用する生理活性の面でも
特徴的な物質である。
ブラシノライドの発見を機械に、ステロイド骨格を有
する各種のブラシノライド様の化合物(ブラシノステロ
イドと称されている)が多数の植物から抽出された。
これら各種のブラシノステロイドの1つとして構造式 で表されるカスタステロンも発見されている。
ブラシノライドを始めとする各種ブラシノステロイド
は天然物質であり、植物から抽出される量も極めて少量
であり、従って化学的に合成する方法の開発が望まれ、
研究の結果、各種の報告がなされている。
発明者らも、式 で表されるステロイド誘導体及び式 で表されるテトロン酸誘導体を出発原料とし、これらを
反応させることにより新規な中間体の生成を経由し、最
終的に還元処理することによって、立体配置を制御しつ
つ、簡単かつ高収率でブラシノライドを合成できること
を見出し、特願昭61−238141号等に報告している。その
方法によるブラシノライドの合成過程は下記のとおりで
ある。
上記方法を利用して合成される新規なカスタステロン
誘導体の中で、前記一般式(I)で表される化合物が、
ブラシノライド及びカスタステロンと同じく、植物生長
促進作用を有するものであることを見出し、本発明に至
った。
これらのカスタステロン誘導体は、それ自体植物生長
促進作用を有すると共に、相当するブラシノライド類縁
化合物前駆体であり、常法に従って、Baeyer−Villiger
酸化することにより、対応するブラシノライド類縁化合
物に変換される。
本発明による植物生長促進作用を有する新規なカスタ
ステロン誘導体は代表例として28−ヒドロキシカスタス
テロン(一般式(I)において、X=−CH3,Y=−H,Z=
−OH,R=−H)、20,28−ジヒドロキシカスタステロン
(X=−CH3,Y=Z=−OH,R=−H)、20−ヒドロキシ
カスタステロン(X=−CH3,Y=−OH,Z=−H,R=−H)
及び20−エピカスタステロン(Y=−CH3,X=Z=−H,R
=−H)が挙げられる。
次に、これらカスタステロン誘導体の合成法について
説明する。
一般式(I1(式中、Rは−H又はヒドロキシル保護基である)で表
される28−ヒドロキシカスタステロン誘導体の製造にあ
たっては、まず、上述の特願昭61−238141号に係る一般
式(II) (式中、Stは構造式 で表されるステロイド母核であり、R1はヒドロキシル保
護基である)で表される化合物を還元する。
還元は常法に従って実施され、たとえばLiAlH4の如き
公知の還元剤を用いて不活性有機溶媒中で行なわれる。
この還元によってラクトン環の開環が起き一般式(II
I) (式中、St及びR1は前記と同意義である)で表されるジ
オール化合物が得られる。ついで、ピリジン中、触媒量
の4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジンの存在下でAc2
Oで処理してヒドロキシル基を保護した後、ステロイド
母核のジオール保護基及びケトン保護基及びR1を除去す
る。この場合、保護基の離脱を酸加水分解により行な
い、1工程でこれらの保護基を除去する。その後、これ
により生じたヒドロキシル基を保護する。必要な場合に
は、すべてのヒドロキシル保護基を除去する。
一般式(I2(式中、Rは−H又はヒドロキシル保護基である)で表
される20,28−ジヒドロキシカスタステロン誘導体の合
成では、上記特願昭61−238141号に係る一般式(IV) (式中、R1はヒドロキシル保護基であり、Stは構造式 で表されるステロイド母核である)で表される第3級ア
ルコール化合物を原料とし、この原料を接触還元する。
接触還元にあたり、たとえばRh−Al2O3の如き公知の触
媒を使用し、水素分圧1ないし1000気圧下で反応を行な
う。
このようにして得られた一般式(V) (式中、St及びR1は前記と同意義である)で表される化
合物をさらに還元する。この場合の還元は、上述の一般
式(I1)の化合物の合成における場合と同様に、LiAlH4
等の還元剤を使用して行なわれる。かかる還元によっ
て、 一般式(VI) (式中、St及びR1は前記と同意義である)で表されるト
リオール化合物が得られる。
ついで、このトリオール化合物の22位及び28位のヒド
ロキシル基を保護する。この場合も、ピリジン中、触媒
量の4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジンの存在下、A
c2Oで処理する。20位の第3級ヒドロキシル基はアセチ
ル化されにくく、22位及び28位のヒドロキシル基のみア
セチル化される。
その後は、上記一般式(I1)の化合物の場合と全く同
様に処理して、所望の20,28−ジヒドロキシカスタステ
ロン誘導体を生成できる。
一般式(I3(式中、Rは−H又はヒドロキシル保護基である)で表
される20−ヒドロキシカスタステロン誘導体の合成にあ
たっては、上述の一般式(I2)の化合物の合成における
中間体である一般式(VI) (式中、St及びR1は前記と同意義である)で表されるト
リオール化合物を出発原料とし、その28位のヒドロキシ
ル基のみを除去する。具体的には、トリエチルアミンの
存在下、塩化メタンスルホニルと反応させた後、LiAlH4
等を使用して還元を行なう。これにより一般式(VII) (式中、St及びR1は前記と同意義である)で表されるジ
オール化合物が生成する。ついで、前記一般式(I2)の
化合物の合成と同様にして、20位のヒドロキシル基のみ
を保護した後、同じく同様にしてステロイド母核のジオ
ール保護基及びケトン保護基及びR1の離脱、これにより
形成されたヒドロキシル基の保護を行なうかもしくは必
要によりすべてのヒドロキシル保護基を除去することに
より、20−ヒドロキシカスタステロン誘導体を生成でき
る。
さらに、一般式(I4(式中、Rは−H又はヒドロキシル保護基である)で表
される20−エピカスタステロン誘導体の合成は、前記一
般式(I3(式中、Rはヒドロキシル保護基である)で表される20
−ヒドロキシカスタステロン誘導体を脱水して、一般式
(VIII) (式中、Rは前記と同意義である)で表される化合物を
生成することによって行なわれる。この脱水処理は、ピ
リジン溶液中、SOCl2を添加することにより行なわれ
る。
ついで、この化合物を接触還元する。接触還元は、た
とえば5%Rh−Al2O3を触媒として水素圧力約3気圧下
で行なわれる。
さらに、必要であれば、すべてのヒドロキシ保護基を
離脱せしめることにより、20−エピカスタステロンが得
られる。
上述の如くして得られた本発明のカスタステロン誘導
体は、現在植物ホルモンの生物試験法として広く利用さ
れているイネ葉身屈曲試験及びコムギ葉身展開試験にお
いて、植物生長促進作用を有することが認められた。
次に、いくつかの実施例を例示して、本発明について
さらに詳述する。ただし、本発明はこれらに限定されな
い。
実施例1 (22R,23R,24R)−2α,3α,22,23,28−ペンタヒドロキ
シ−5α−エルゴスタン−6−オン(28−ヒドロキシカ
スタステロン)(1)の製造 同一出願人に係る特願昭61−238141号に開示のブラシ
ノライドの合成における中間体の1つである(22R,23R,
24S)−6,6−エチレンジオキシ−2α,3α−イソプロビ
リデンジオキシ−23−メトキシメトキシ−5α−エルゴ
スタノ−28,22−ラクトン(2)を原料とし、下記の反
応過程を経て上記目的化合物(1)を得た。
反応過程 i (22R,23R,24R)−6,6−エチレンジオキシ−22,28
−ジヒドロキシ−2α,3α−イソプロビリデンジオキシ
−23−メトキシメトキシ−5α−エルゴスタン(3)の
生成 化合物(460mg,0.762ミリモル)を無水THFに溶解
し、LiAlH4(86mg,2.27ミリモル)を加え、室温にて30
分間攪拌した後、反応液に25%NaOH水溶液を加え、AcOE
tにて抽出した。抽出液を飽和食塩水にて洗浄後、Na2SO
4にて乾燥し、溶媒を留去したところ化合物(463mg,1
00%)が無定形晶として得られた。
〔α〕 +20.35゜ (C=1.07,CHCl3) νmax(CHCl3) 3400cm− 1 HNMR (400MHz) δ 0.66(3H,s,18−H3),0.83(3H,s,19−H3),0.87(3
H,d,J=7Hz,Me),1.00(3H,d,J=7Hz,Me),1.06(3H,d,
J=7Hz,Me),1.32(3H,s,アセトニド),1.48(3H,s,ア
セトニド),3.45(3H,s,OMe),3,75−4.00(8H,m,22−
H,23−H,28−H2及びOCH2CH2O)4.05−4.13(1H,m,2−
H),4.27(1H,br s,3−H),4.67及び4.81(各々1H,各
々d,J=6Hz,OCH2OCH3) m/z 605(M+−3) 理論値 m/z 605.4052 実測値 m/z 605.4082 C35H57O8(M+−3) ii (22R,23R,24R)−2α,3α,22,23,28−ペンタアセ
トキシ−5α−エルゴスタン−6−オン(5)の生成 工程iで得られた化合物(350mg,0.576ミリモル)
にAc2O(1.34ml,13.1ミリモル)、ピリジン(7ml)及び
触媒量の4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジンを加
え、室温にて10時間攪拌した。反応液に水20mlを加え、
AcOEtにて抽出し、抽出液をNaHCO3水溶液及び飽和食塩
水にて洗浄後、Na2SO4にて乾燥することにより、(22R,
23R,24R)−22,28−ジアセトキシ−6,6−エチレンジオ
キシ−2α,3α−イソプロピリデンジオキシ−23−メト
キシメトキシ−5α−エルゴスタン(4)(390mg)が
得られた。
〔α〕 +39.60゜ (C=0.79,CHCl3) IR(CHCl3) 1730cm− 1 HNMR(400MHz) δ 0.69(3H,s,18−H3),0.83(3H,s,19−H3),0.96(3
H,d,J=7Hz,CH3),0.99(3H,d,J=7Hz,CH3),1.01(3H,
d,J=7Hz,CH3),1.32(3H,s,CH3),1.47(3H,s,CH3),
2.06(3H,s,CH3),2.07(3H,s,CH3),3.33(3H,s,OC
H3),3.70−3.97(4H,m,OCH2CH2O),3.75(1H,d,J=9H
z,23−H),4.05−4.13(1H,m,2−H),4.16及び4.32
(各々1H,各々dd,J=11Hz,6Hz,28−H2),4.27(1H,br
s,3−H),4.54及び4.67(各々1H,各々d,J=6Hz,OCH
2O),5.32(1H,d,J=9Hz,22−H) MS C39H64O10 理論値 m/z 692.4497(M+) 実測値 m/z 692.4491(M+) さらに、上記化合物酢酸−水(3:1v/v)8mlに溶解
し、4時間加熱還流した後、AcOEtにて抽出した。抽出
液をNaHCO3水溶液及び飽和食塩水にて洗浄後、Na2SO4
て乾燥し、溶媒を留去した。残留物にAc2O(1.6ml,15.7
ミリモル)、ピリジン(8ml)及び触媒量の4−(N,N−
ジメチルアミノ)ピリジンを加え、室温にて10時間攪拌
した。反応液に水20mlを加え、AcOEtにて抽出し、抽出
液をNaHCO3水溶液、KHSO4水溶液及び飽和食塩水にて洗
浄し、Na2SO4乾燥後、溶媒を留去した。残留物をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、CHCl3−CH2
Cl2(45:100v/v)溶出部より化合物(338mg,85%)を
無定形晶として得た。
〔α〕 −3.28゜ (C=0.64,CHCl3) νmax(CHCl3) 1730cm− 1 HNMR (400MHz) δ 0.71(3H,s,18−H3),0.83(3H,s,19−H3),0.92(3
H,d,J=7Hz,Me),0.98(3H,d,J=7Hz,Me),1.04(3H,d,
J=7Hz,Me),1.98(3H,s,アセチル),1.99(3H,s,アセ
チル),2.02(3H,s,アセチル),2.08(3H,s,アセチ
ル),2.09(3H,s,アセチル),4.10及び4.35(各々1H,各
々dd,J=11Hz,6Hz,28−H2),4.92−4.98(1H,m,2−
H),5.30(1H,d,J=9Hz,22−H),5.35(1H,d,J=9Hz,
23−H),5.38(1H,br s,3−H) m/z 690(M+) 理論値 m/z 690.3979 実測値 m/z 690.3997 C38H58O11(M+) iii 28−ヒドロキシカスタステロン(1)の生成 上記工程iiで得られた化合物(50mg,0.0724ミリモ
ル)を5%KOH−MeOH10mlに溶解し、1時間加熱還流す
る。反応液を6N−塩酸で中和しAcOEtにて抽出する。抽
出液を飽和食塩水にて洗浄後Na2SO4にて乾燥し溶媒を留
去する。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
にて精製し所望の目的化合物(33mg,95%)が得られ
た。
mp 273〜274.5℃ 〔α〕 −4.54゜ (C=0.44,EtOH−H2O(7:1)) IR(KBr) 3400,1700cm− 1 HNMR (400MHz,ピリジン−D5) δ 0.70(3H,s,18−H3),0.83(3H,s,19−H3),1.17(3
H,d,J=7Hz,CH3),1.20(3H,d,J=7Hz,CH3),1.25(3H,
d,J=7Hz,CH3),3.12(1H,dd,J=13Hz,3,5Hz,5−H),
4.01−4.09(1H,m,2−H),4.25(4H,br s,W1/2=18Hz,
22−H,23−H,及び28−H2),4.42(1H,br s,3−H) MS m/z 363(M+−117) 元素分析 (C28H48O6) 理論値 C 69.96 H 10.07 実測値 C 69.97 H 10.25 実施例2 (20R,22S,23R,24R)−2α,3α,20,22,23,28−ヘキサ
ヒドロキシ−5α−エルゴスタン−6−オン(20,28−
ジヒドロキシカスタステロン)(6)の製造 前記特願昭61−238141号に開示の中間体の1つである
(20R,22R)−6,6−エチレンジオキシ−20−ヒドロキシ
−2α,3α−イソプロピリデンジオキシ−23−メトキシ
メトキシ−5α−エルゴスト−23−エノ−28,22−ラク
トン(7)を原料とし、下記の反応過程を経て上記目的
化合物(6)を合成した。
反応過程 i (20R,22S,23R,24S)−6,6−エチレンジオキシ−20
−ヒドロキシ−2α,3α−イソプロピリデンジオキシ−
23−メトキシメトキシ−5α−エルゴスタノ−28,22−
ラクトン(8)の生成 化合物(1g,1.62ミリモル)をAcOEt50mlに溶解し、
5%Rh−Al2O3(1g)を触媒として、7気圧の水素雰囲
気下で13時間振盪した。反応液から触媒を去し、液
の溶媒を留去することにより、化合物(933mg,93%)
を無定形晶として得た。
〔α〕 +34.70゜ (C=0.66,CHCl3) νmax(CHCl3) 3450,1770cm− 1 HNMR (400MHz) δ 0.83(3H,s,18−H3),0.83(3H,s,19−H3),1.03(3
H,d,J=7Hz,Me),1.25(3H,d,J=7Hz,Me),1.33(3H,s,
アセトニド),1.48(3H,s,アセトニド),1.53(3H,s,21
−H3),3.44(3H,s,OMe),3.70−4.00(4H,m,OCH2CH
2O),4.08(1H,d,J=3.5Hz,22−H),4.08−4.15(1H,
m,2−H),4.27(1H,br s,3−H)4.48(1H,dd,J=5及
び3.5Hz,23−H),4.70及び4.88(各々1H,各々d,J=6H
z,OCH2OCH3) m/z 605(M+−CH3),602(M+−H2O),433(M+−187) MS C26H41O4 理論値 m/z 433.2952(M+−187) 実測値 m/z 433.2910(M+−187) ii (20R,22S,23R,24R)−6,6−エチレンジオキシ−2
0,22,28−トリヒドロキシ−2α,3α−イソプロピリデ
ンジオキシ−23−メトキシメトキシ−5α−エルゴスタ
ン(9)の生成 上記工程iで得られた化合物(900mg,1.45ミリモ
ル)を用いて、前記実施例1の工程iと同様にLiAlH4
元反応を行ない、化合物(906mg,100%)を無定形晶
として得た。
〔α〕 +31.50℃(C=1.00,CHCl3) νmax(CHCl3) 3400cm− 1 HNMR(400MHz) δ 0.83(3H,s,18−H3),0.86(3H,s,19−H3),0.97(3
H,d,J=7Hz,Me),1.02(3H,d,J=7Hz,Me),1.28(3H,s,
21−H3),1.32(3H,s,アセトニド),1.48(3H,s,アセト
ニド),3.44(3H,s,OMe),3.56−4.08(8H,m,22−H,23
−H,28−H2及びOCH2CH2O),4.06−4.13(1H,m,2−H),
4.27(1H,br s,3−H),4.75及び4.78(各々1H,各々d,J
=6Hz,OCH2OCH3) MS m/z 609(M+−CH3),433(M+−191) MS C26H41O5 理論値 m/z 433.2952(M+−191) 実測値 m/z 433.2940(M+−191) さらに、得られた化合物(400mg,0.641ミリモル)
を使用し、前記実施例1の工程iiにおける化合物から
化合物へ変換した操作と同様にして反応を行ない(20
R,22S,23R,24R)−22,28−ジアセトキシ−6,6−エチレ
ンジオキシ−20−ヒドロキシ−2α,3α−イソプロピリ
デンジオキシ−23−メトキシメトキシ−5α−エルゴス
タン(10)(440mg,97%)を無定形晶として得た。
〔α〕 +50.96゜(C=0.71,CHCl3) IR(CHCl3) 3400,1720cm− 1 HNMR(400MHz) δ 0.83(3H,s,18−H3),0.86(3H,s,19−H3),0.95(3
H,d,J=7Hz,Me),1.00(3H,d,J=7Hz,Me),1.32(3H,s,
アセトニド),1.41(3H,s,21−H3),1.46(3H,s,アセト
ニド),2.05(3H,s,アセチル),2.08(3H,s,アセチ
ル),3.37(3H,s,OMe),3.72−3.96(4H,m,OCH2CH2O),
3.99(1H,dd,J=12,6Hz,28−H),4.05−4.13(2H,m,2
−H及び23−H),4.27(1H,br s,W1/2=8.4Hz,3−
H),4.47(1H,dd,J=12,3.3Hz,28−H),4.50及び4.67
(各々1H,各々d,J=6Hz,OCH2OCH3),5.13(1H,d,J=6H
z,22−H) MS C38H61O11 理論値 m/z 693.4214(M+−CH3) 実測値 m/z 693.4214(M+−CH3) iii (20R,22S,23R,24R)−2α,3α,22,23,28−ペン
タアセトキシ−20−ヒドロキシ−5α−エルゴスタン−
6−オン(11)の生成 上記工程iiで得られた化合物10(400mg,0.57ミリモ
ル)を使用し、前記実施例1の工程iiにおける化合物
から化合物への変換法と同様にして反応を行ない、化
合物11(340mg,86%)を無定形晶として得た。
〔α〕 +5.22゜(C=0.79,CHCl3) νmax(CHCl3) 1720cm− 1 HNMR(400MHz) δ 0.83(3H,s,18−H3),0.86(3H,s,19−H3),0.93(3
H,d,J=7Hz,Me),0.95(3H,d,J=7Hz,Me),1.40(3H,s,
21−H3),1.99(3H,s,アセチル),2.02(3H,s,アセチ
ル),2.06(3H,s,アセチル),2.07(3H,s,アセチル),
2.08(3H,s,アセチル),4.03及び4.42(各々1H,各々dd,
J=11.6Hz,28−H2),4.90−4.97(1H,m,2−H),5.15
(1H,d,J=7Hz,22−H),5.38(1H,br s,3−H),5.47
(1H,dd,J=7及び3.5Hz,23−H) m/z 586(M+−2×CH3CO2H) 理論値 m/z 586.3503 実測値 m/z 586.3491 C34H50O8(M+−2×CH3CO2H) iv 20,28−ジヒドロキシカスタステロン(6)の生成 上記工程iiiで得られた化合物11(50mg,0.07ミリモ
ル)を使用し、前記実施例1の工程iiiと同様にして脱
アセチル反応を行ない、所望の目的化合物(34mg,97
%)を無色結晶として得た。
mp 258−259℃ 〔α〕 −11.70゜(C=0.47,EtOH) IR(KBr) 3400,1700cm− 1 HNMR(400MHz,〔2H5〕ピリジン) δ 0.85(3H,s,18−H3),1.07(3H,d,J=7Hz,Me),1.10
(3H,s,19−H3),1.11(3H,d,J=7Hz,Me),1.77(3H,s,
21−H3),3.14(1H,dd,J=13,3.5Hz,5−H),3.92(1H,
br s,W1/2=6Hz,22−H),4.02−4.08(1H,m,2−H),
4.22(1H,dd,J=10,3Hz,28−H),4.27(1H,dd,J=10,7
Hz,28−H),4.42(1H,br s,W1/2=8.4Hz,3−H),4.80
(1H,d,J=3Hz,23−H) MS m/z 363(M+−133) 元素分析 (C22H48O7) 理論値 C 67.57 H 10.04 実測値 C 67.71 H 9.74 実施例3 (20R,22S,23R,24S)−2α,3α,20,22,23−ペンタヒド
ロキシ−5α−エルゴスタン−6−オン(20−ヒドロキ
シカスタステロン)(12)の製造 前記実施例2の中間体として得られた(20R,22S,23R,
24R)−6,6−エチレンジオキシ−20,22,28−トリヒドロ
キシ−2α,3α−イソプロピリデンジオキシ−23−メト
キシメトキシ−5α−エルゴスタン(9)を原料とし、
下記の反応過程を経て上記目的化合物(12)を得た。
反応過程 i (20R,22S,23R,24S)−22−アセトキシ−6,6−エチ
レンジオキシ−20−ヒドロキシ−2α,3α−イソプロピ
リデンジオキシ−23−メトキシメトキシ−5α−エルゴ
スタン(15)の生成 化合物(1.2g,1.92ミリモル)及びEt3N(0.322ml,
2.31ミリモル)をCH2Cl2(40ml)に溶解し、氷冷下にCH
3SO2Cl(0.178ml,2.31ミリモル)を加え、0℃にて5分
間攪拌した。反応液にCH2Cl2(300ml)を加え、NaHCO3
水溶液及び食塩水にて洗浄し、Na2SO4にて乾燥後、溶媒
を留去することにより、(20R,22S,23R,24R)−6,6−エ
チレンジオキシ−20,22−ジヒドロキシ−2α,3α−イ
ソプロピリデンジオキシ−23−メトキシメトキシ−28−
メチルスルホニルオキシ−5α−エルゴスタン(13)
(1.36g)が得られた。
さらにこの化合物13をEt2O(50ml)に溶解し、LiAlH4
(365mg,9.62ミリモル)を加え、室温にて30分間攪拌し
た。反応液に25%NaOH(5ml)を加え、10分間攪拌した
後、AcOEtにて抽出した。抽出液を食塩水にて洗浄後、N
a2SO4にて乾燥し、溶媒留去した。ついで、残留物をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、CHCl3
−CH2Cl2(5:2v/v)溶出部より(20R,22S,23R,24S)−
6,6−エチレンジオキシ−20,22−ジヒドロキシ−2α,3
α−イソプロピリデンジオキシ−23−メトキシメトキシ
−5α−エルゴスタン14(935mg,80%)を無定形晶とし
て得た。
〔α〕 +28.98゜(C=0.71,CHCl3) IR(CHCl3) 3400cm− 1 HNMR (400MHz) δ 0.83(3H,s,18−H3),0.86(3H,s,19−H3),0.86(3
H,d,J=7Hz,Me),0.87(3H,d,J=7Hz,Me),0.97(3H,d,
J=7Hz,Me),1.28(3H,s,21−H3),1.32(3H,s,アセト
ニド),1.48(3H,s,アセトニド),3.06(1H,d,J=7Hz,2
2−H),3.42(3H,s,OCH3),3.72−3.96(4H,m,OCH2CH2
O),3.83(1H,t,J=3.5Hz,23−H),4.05−4.13(2H,m,
2−H),4.27(1H,br s,W1/2=8.4Hz,3−H),3.72及び
4.74(各々1H,各々d,J=6Hz,OCH2OCH3) MS C35H58O8 理論値 m/z 606.4132(M+−2) 実測値 m/z 606.4135(M+−2) ついで、上記化合物14(900mg,1.48ミリモル)を使用
し、前記実施例1の工程iiにおける化合物からへ変
換した操作と同様に反応を行ない、上記化合物15(924m
g,96%)を無定形晶として得た。
〔α〕 +45.01゜(C=0.86,CHCl3) IR(CHCl3) 3400,1720cm− 1 HNMR (400MHz) δ 0.83(3H,s,18−H3),0.83(3H,d,J=7Hz,Me),0.87
(3H,s,19−H3),0.83(3H,d,J=7Hz,Me),0.93(3H,d,
J=7Hz,Me),1.32(3H,s,アセトニド),1.45(3H,s,21
−H3),1.46(3H,s,アセトニド),2.09(3H,s,アセチ
ル),3.40(3H,s,OMe),3.72−3.96(4H,m,OCH2CH2O),
3.98(1H,t,J=5Hz,23−H),4.05−4.13(2H,m,2−
H),4.27(1H,br s,W1/2=8.4Hz,3−H),4.60及び4.7
3(各々1H,各々d,J=6Hz,OCH2OCH3),5.01(1H,d,J=5H
z,22−H) MS C37H60O9 理論値 m/z 648.4238(M+−2) 実測値 m/z 648.4261(M+−2) ii (20R,22S,23R,24R)−2α,3α,22,23−テトラア
セトキシ−20−ヒドロキシ−5α−エルゴスタン−6−
オン(16)の生成 上記工程iで生成された化合物15(900mg,1.38ミリモ
ル)を使用し、前記実施例1の工程iiにおける化合物
から化合物への変換法と同様にして反応を行ない、化
合物16(716mg,80%)を無定形晶として得た。
〔α〕 +9.31゜(C=1.04,CHCl3) IR(CHCl3) 3400,1730,710cm− 1 HNMR (400MHz) δ 0.82(3H,s,18−H3),0.83(3H,d,J=7Hz,Me),0.84
(3H,d,J=7Hz,Me),0.91(3H,d,J=7Hz,Me),1.36(3
H,s,21−H3),1.99(3H,s,アセチル),2.07(3H,s,アセ
チル),2.08(3H,s,アセチル),2.10(3H,s,アセチ
ル),2.56(1H,dd,J=11.5,4.6Hz,5−H),4.91−4.98
(1H,m,2−H),5.02(1H,d,J=4.5Hz,22−H),5.32
(1H,dd,J=4.5,3.4Hz,23−H),5.381H,br d,J=2.3H
z,3−H) MS m/z 588(M+−CH3CO2H) 433(M+−215) MS C25H37O6 理論値 m/z 433.2585(M+−215) 実測値 m/z 433.2583(M+−215) iii 20−ヒドロキシカスタステロン(12)の生成 上記工程iiで得られた化合物16(50mg,0.077ミリモ
ル)を使用し、前記実施例1の工程iiiと同様にして脱
アセチル化を行ない、所望の目的化合物12(36mg,97
%)を無色結晶として得た。
mp 242.5−244℃ 〔α〕 −3.64゜(C=0.72,EtOH) IR(KBr) 3400,1700cm− 1 HNMR (400MHz〔2H5〕ピリジン) δ 0.85(3H,s,18−H3),0.99(3H,d,J=7Hz,Me),1.04
(3H,d,J=7Hz,Me),1.09(3H,s,19−H3),1.20(3H,d,
J=7Hz,Me),1.72(3H,s,21−H3),3.12(1H,d,J=11.
5,3.4Hz,5−H),3.79(1H,br s,W1/2=7Hz,22−H),
4.01−4.08(1H,m,2−H),4.42(1H,br d,J=2.3Hz,3
−H),4.49(1H,d,J=5.3Hz,23−H) MS m/z 462(M+−H2O) 元素分析 (C28H48O6) 理論値 C 69.96 H 10.07% 実測値 C 69.92 H 10.32% 実施例4 (20R,22R,23R,24S)−2α,3α,22,23−テトラヒドロ
キシ−5α−エルゴスタン−6−オン(20−エピカスタ
ステロン)(17)の製造 上記実施例3の工程iiで得られた(20R,22S,23R,24
S)−2α,3α,22,23−テトラアセトキシ−20−ヒドロ
キシ−5α−エルゴスタン−6−オン(16)を原料と
し、下記の反応過程を経て上記目的化合物(17)を得
た。
反応過程 i (22R,23R,24S)−2α,3α,22,23−テトラアセト
キシ−5α−エルゴスト−20(21)−エン−6−オン
(18)の生成 化合物16(200mg,0.309ミリモル)をピリジン(6ml)
に溶解し、氷冷下にSOCl2(0.225ml,3.09ミリモル)を
滴下し、室温にて30分間攪拌した。反応液にAcOEt60ml
を加え、NaHCO3水溶液、KHSO4水溶液及び食塩水で洗浄
し、Na2SO4にて乾燥後、溶媒を留去した。残留物をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、CH2Cl2
CHCl3(100:35v/v)溶出部より化合物18(175mg,90%)
を無定形晶として得た。
〔α〕 +37.13゜(C=1.09,CHCl3) IR(CHCl3) 1720cm− 1 HNMR (400MHz) δ 0.57(3H,s,18−H3),0.81(3H,d,J=7Hz,Me),0.83
(3H,s,19−H3),0.86(3H,d,J=7Hz,Me),0.96(3H,d,
J=7Hz,Me),1.99(3H,s,アセチル),2.01(3H,s,アセ
チル),2.09(3H,s,アセチル),2.14(3H,s,アセチ
ル),2.59(1H,dd,J=11,4.6Hz,5−H),4.91−4.98(1
H,m,2−H),4.96(1H,br s,W1/2=4.6Hz,21−H),5.0
9(1H,dd,J=9,1.6Hz,23−H),5.13(1H,br s,W1/2
4.6Hz,21−H),5.26(1H,br s,W1/2=8Hz,22−H),5.
39(1H,br d,J=2.8Hz,3−H) MS m/z 630(M+) MS C36H54O9 理論値 m/z 630.3765(M+) 実測値 m/z 630.3765(M+) ii (20R,22R,23R,24S)−2α,3α,22,23−テトラア
セトキシ−5α−エルゴスタン−6−オン(19)の生成 上記工程iで得られた化合物18(140mg,0.222ミリモ
ル)をAcOEt(20ml)に溶解し、5%Rh−Al2O3(40mg)
を触媒に用いて3.2気圧の水素雰囲気下2時間振盪し
た。その後、触媒を去し、液の溶媒を留去した後、
残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて分離
し、ベンゼン−AcOEt(20:1v/v)溶出部より化合物19
(66mg,47%)を無定形晶として得た。
〔α〕 −8.48゜(C=1.02,CHCl3) IR(CHCl3) 1720cm− 1 HNMR (400MHz) δ 0.65(3H,s,18−H3),0.84(3H,s,19−H3),0.86(3
H,d,J=7Hz,Me),0.90(3H,d,J=7Hz,Me),0.91(3H,d,
J=7Hz,Me),0.93(3H,d,J=7Hz,Me),1.99(3H,s,アセ
チル),2.04(3H,s,アセチル),2.06(3H,s,アセチ
ル),2.09(3H,s,アセチル),2.59(1H,dd,J=11.5,4.6
Hz,5−H),4.91−4.98(1H,m,2−H),5.06(1H,dd,J
=6.2,3Hz,22−H),5.28(1H,dd,J=6.2,4.4Hz,23−
H),5.39(1H,br d,J=2.4Hz,3−H) MS m/z 632(M+) MS C36H56O9 理論値 m/z 632.3927(M+) 実測値 m/z 632.3926(M+) iii 20−エピカスタステロン(17)の生成 上記工程iiで得られた化合物19(30mg,0.0474ミリモ
ル)を使用し、前記実施例1の工程iiiと同様にして脱
アセチル化を行ない、所望の目的化合物17(22mg,100
%)を無定形晶として得た。
〔α〕 −2.74゜(C=1.13,CHCl3) IR(CHCl3) 3400,1700cm− 1 HNMR (400MHz) δ 0.65(3H,s,18−H3),0.76(3H,s,19−H3),0.89(3
H,d,J=7Hz,Me),0.90(3H,d,J=7Hz,Me),0.95(3H,d,
J=7Hz,Me),0.97(3H,d,J=7Hz,Me),2.69(1H,dd,J=
12,2.8Hz,5−H),3.43(1H,dd,J=4.3,4.3Hz,22−
H),3,67(1H,dd,J=4.3,4.3Hz,23−H),3.72−3.80
(1H,m,2−H),4.05(1H,br d,J=2.3Hz,3−H) MS m/z 464(M+) MS C28H48O5 理論値 m/z 464.3502(M+) 実測値 m/z 464.3512(M+) 以上の実施例で得られた28−ヒドロキシカスタステロ
ン(1)、20,28−ジヒドロキシカスタステロン
(6)、20−ヒドロキシカスタステロン(12)及び20−
エピカスタステロン(17)について、イネ葉身屈曲試験
法及びコムギ葉身展開試験法により植物生理活性を検討
した。
試験例1 イネ葉身屈曲試験 試験方法: 24時間、28℃、暗条件下で水浸させたイネ(品種:コ
シヒカリ)種子を湿らせた川砂に播種し、28℃、暗条件
下で7日間生育させる。播種7日後、第2葉葉鞘から第
3葉葉身の先端が出現した生育段階のものを選んで、第
2葉の葉鞘約1cm部位以下を切除し、葉身を含む葉鞘の
葉片をつくる。この葉片を24時間、28℃、暗条件下で蒸
溜水中におく。24時間後、弱赤色光のもとで葉身と葉鞘
の間の角度が140〜150度になった葉片を選び、処理薬液
(2ml)を入れたペトリ皿(φ6cm)に5切片づつ入れ
る。28℃、暗条件下におき48時間後、葉身屈曲角度を測
定する。
上記試験方法に従って操作を行なって得られた結果を
第1表に示す。
第1表の結果から明らかなように、本発明の化合物0.
001ppm〜100ppmでの処理によって、顕著な葉身屈曲作用
活性が認められた。
試験例2 コムギ葉身展開試験 試験方法: 湿らせたロ紙上において24時間、28℃、暗条件下で催
芽させたコムギ(品種:農林61号)種子を、適度に湿ら
せたバーミキュライトに播種し、28℃、暗条件下で6日
間育苗する。第1葉葉身が鞘葉から完全に出た固体を選
び、第1葉の先端から約3cm部位までを切り捨て、続く
1〜1.5cmの葉身の切片をつくる。この切片を各処理濃
度液(2ml)を入れたペトリ皿(φ6cm)に10切片づつ入
れる。28℃、暗条件下におき、24時間後、葉身の展開巾
を測定する。
上記試験方法に従って操作を行なって得られた結果を
第2表に示す。
第2表の結果から明らかなように、本発明の化合物0.
01ppm〜10ppmでの処理によって、葉身展開巾が著しく増
大する活性が認められた。
以上述べたように、本発明の新規なカスタステロン誘
導体も植物の生長を促進するものであり、しかも本発明
の方法によれば、従来法に比べて容易かつ高収率で合成
することができる。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(I) 〔式中、Xは水素原子、水酸基、メチル基又はヒドロキ
    シメチル基を、Yは水素原子、水酸基、メチル基又はヒ
    ドロキシメチル基を、Zは水素原子、水酸基又は低級ア
    ルキル基を意味し、XとYとでメチレン結合又は−CH2O
    −結合を形成してもよく(但し、Xがメチル基でY及び
    Zが水素原子である場合を除く)Rは−H又はヒドロキ
    シル保護基である〕で表される、カスタステロン誘導
    体。
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