JP2539850Y2 - 車両用エンジンのインタクーラ取付構造 - Google Patents

車両用エンジンのインタクーラ取付構造

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JP2539850Y2
JP2539850Y2 JP1991048925U JP4892591U JP2539850Y2 JP 2539850 Y2 JP2539850 Y2 JP 2539850Y2 JP 1991048925 U JP1991048925 U JP 1991048925U JP 4892591 U JP4892591 U JP 4892591U JP 2539850 Y2 JP2539850 Y2 JP 2539850Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、車両用エンジンのイ
ンタクーラ取付構造に係り、特にインタクーラを弾性支
持させてインタクーラに接続するホースの加振力を回避
させ、パイプ等の破損を防止し得る車両用エンジンのイ
ンタクーラ取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】車両に搭載される過給機付のエンジンに
おいては、燃焼室に供給される空気量を増加させること
により、エンジン出力の向上を図っている。ところが、
過給機で加圧された空気たる給気は、温度が上昇するた
めに密度が小さくなり、容積効率が低下する。このた
め、エンジン出力が低下する不都合があった。そこで、
過給機で昇温した加圧空気を冷却するために、吸気系に
は、インタクーラを設けている。
【0003】インタクーラの取付構造としては、例え
ば、実開昭61−108838号公報、実開昭63−1
82230号公報に開示されている。実開昭61−10
8838号公報に記載のものは、インタクーラとエンジ
ンの吸気系とを弾性体により形成された吸気管により接
続するとともに、吸気管をインタクーラ近傍において車
体に固定した構成である。また、実開昭63−1822
30号公報に記載のものは、隔壁で空気通路を形成し、
この空気通路にバッテリを配置し、空気通路の入口又は
出口にインタクーラのコアを配置した構成である。
【0004】また、図10に示す如く、インタクーラ1
02をエンジン104の前方に配置し、過給機側パイプ
106に第1インタクーラインレットホース108を接
続し、この第1インタクーラインレットホース108に
中間インレットパイプ110を接続し、この中間インレ
ットパイプ110に第2インタクーラインレットホース
112を接続し、この第2インタクーラインレットホー
ス112にクーラ側インレットパイプ114を接続する
とともに、エンジン2に付設した吸気マニホルド116
にマニホルド側パイプ118を接続し、このマニホルド
側パイプ118に第1インタクーラアウトレットホース
120を接続し、この第1インタクーラアウトレットホ
ース120に中間アウトレットパイプ122を接続し、
この中間アウトレットパイプ122に第2インタクーラ
アウトレットホース124を接続し、この第2インタク
ーラアウトレットホース124にクーラ側アウトレット
パイプ126を接続しているものがある。
【0005】そして、この図10におけるインタクーラ
取付構造にあっては、中間インレットパイプ110及び
中間アウトレットパイプ122を第1ブラケット128
で車体側に固定するとともに、インタクーラ102の端
部の第2部ブラケット130を車体側に固定し、そし
て、第1インレットホース108及び第1アウトレット
ホース120によって振動を吸収させている。
【0006】また、図11に示す如く、過給機202が
備えられたエンジン204の上部にインタクーラ206
を搭載し、このインタクーラ206を第1、第2保持具
208、210で保持させたものがある。
【0007】このインタクーラ206には、過給機20
2に接続するインタクーラインレットホース212と吸
気マニホルド214に連通するインタクーラアウトレッ
トホース216とが接続されている。この図11におけ
るインタクーラ取付構造にあっては、インタクーラ20
6がエンジン204と共に振動される構成のものであ
る。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】ところが、インタクー
ラをエンジンの前方に配設した場合に、エンジンの振動
が各パイプ及び各ホースを経てインタクーラに伝わり易
く、このため、接続された各ホースに加振力が大きく生
じてインタクーラに接続された各パイプが破損してしま
うという不都合があった。また、インタクーラをエンジ
ンの上部に搭載した場合に、エンジン高さが大きくなる
という不都合があった。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで、この考案は、上
述の不都合を除去するために、車両に搭載される過給機
で昇温した加圧空気を冷却する車両用エンジンのインタ
クーラ取付構造において、前記車両の左右方向に延長す
るロアクロスメンバを設け、前記車両の左右方向に延長
して前記ロアクロスメンバよりも前記車両の後方で且つ
上方に位置するアッパクロスメンバを前記車両のボンネ
ットフードに近接して設け、前記インタクーラをエンジ
ンの前方に配設し、前記ロアクロスメンバと前記アッパ
クロスメンバと前記ボンネットフードとに囲まれた空間
において前記インタクーラの下部を弾性支持させる下部
弾性体を前記ロアクロスメンバに設けるとともに前記イ
ンタクーラの上部を弾性支持させる上部弾性体を前記ア
ッパクロスメンバに設けたことを特徴とする。
【0010】
【作用】この考案の構成によれば、インタクーラを弾性
体等によってフローティング支持させるので、インタク
ーラに接続されるホースが短くても、ホースの加振力を
回避させることができ、インタクーラに接続されたパイ
プ等が破損するのを防止させることができる。また、イ
ンタクーラがエンジンの前方で且つロアクロスメンバと
アッパクロスメンバとボンネットフードとに囲まれる空
間に配設されることになるので、エンジン高さを小さく
することができる。
【0011】
【実施例】以下図面に基づいてこの考案の実施例を詳細
且つ具体的に説明する。図1〜9は、この考案の実施例
を示すものである。図1において、2は車両に搭載され
るエンジン、4は過給機、6は吸気マニホルド、8はイ
ンタクーラ、10はエアクリーナである。過給機4は、
エンジン2に供給する空気量を増加させてエンジン出力
を向上させるものである。
【0012】エンジン2の前方には、インタクーラ8が
配設されている。即ち、インタクーラ8は車両の左右方
向に延長する一の車体側部材であるロアクロスメンバ1
2上に配設されている。このインタクーラ8には、過給
機4で加圧された空気を吸気マニホルド6から導くよう
に、マニホルド側インレットパイプ14にインタクーラ
インレットホース16が接続され、このインタクーライ
ンレットホース16がクーラ側インレットパイプ18に
接続されている。
【0013】また、冷却した加圧空気をエンジン2側に
導くように、インタクーラ8のクーラ側アウトレットパ
イプ20にインタクーラアウトレットホース22が接続
され、このインタクーラアウトレットホース22がエン
ジン側パイプ24に接続されている。
【0014】インタクーラ8には、図5〜8に示す如
く、クーラ本体26の一側にクーラ側インレットパイプ
18が接続されているとともに、クーラ本体26の他側
にクーラ側アウトレットパイプ20が接続されている。
【0015】また、クーラ本体18の下部の両端には、
第1、第2下部支持ブラケット28、30が付設されて
いる。この第1、第2下部支持ブラケット28、30に
は、第1、第2下部弾性体32、34が取付けられてい
る。
【0016】更に、クーラ本体26の上部で略中央部位
には、上部支持ブラケット36の一端が付設されてい
る。この上部支持ブラケット36の他端には、上部弾性
体38が取付けられている。
【0017】つまり、このインタクーラ8は、下部が第
1、第2下部弾性体32、34を介してロアクロスメン
バ12に取付具(図示せず)によって固定されるととも
に、上部が上部弾性体38にクーラ用取付ブラケット4
0の一端が取付けられ、このクーラ用取付ブラケット4
0の他端が他の車体側部材であるアッパクロスメンバ4
2に固定されることにより、車体側に支持される。この
アッパクロスメンバ42は、図2、3に示す如く、車両
の左右方向に延長してロアクロスメンバ12よりも車両
の後方で且つ上方に位置してボンネットフード54に近
接して配設されている。
【0018】クーラ用取付ブラケット40は、図8、9
に示す如く、ブラケット本体44からなり、付設された
ナット46を有する一端部44aが上部支持ブラケット
36に連結具(図示せず)によって連結されるととも
に、他端部44bがアッパクロスメンバ42に取付具
(図示せず)によって取付けられるものである。
【0019】従って、インタクーラ8は、ロアクロスメ
ンバ12とアッパクロスメンバ42とボンネットフード
54とに囲まれた空間Sにおいて、下部が2つの第1、
第2下部弾性体32、34によってロアクロスメンバ1
2に二点支持されるとともに、上部が上部弾性体38及
びクーラ用取付ブラケット40によってアッパクロスメ
ンバ42に一点支持され、よって、3点でフローティン
グ支持されることになる。
【0020】エンジン2とインタクーラ8との間で且つ
インタクーラインレットホース16の外側には、エアク
リーナ48が配設されている。
【0021】このエアクリーナ48は、アッパクロスメ
ンバ42やサイドメンバ50等に支持されている。
【0022】また、このエアクリーナ48には、過給機
4側に空気を導く吸気管52が連結されている。なお、
図2、図3において、符号56はフロントバンパ、58
はダクトである。
【0023】次に、この実施例の作用を説明する。
【0024】エアクリーナ48からの空気は、過給機4
によって加圧されて、エンジン2側に供給される。この
とき、加圧されて高温の空気は、インタクーラインレッ
トホース16からインタクーラ8に至り、このインタク
ーラ8によって冷却される。そして、冷却された加圧空
気は、インタクーラアウトレットホース22によってエ
ンジン2側に供給される。
【0025】ところで、この実施例にあっては、インタ
クーラ8の下部を第1、第2下部弾性体32、34の二
点で弾性支持させているとともに、上部を上部弾性体3
8の一点で弾性支持させ、よって、3点で弾性支持(フ
ローティング支持)させているので、インタクーラ8を
エンジン2の前方に配置しても、エンジンの振動がイン
ククーラ8に伝わりにくくなり、インタクーラインレッ
トホース16及びインタクーラアウトレットホース22
による加振力を回避させることができ、これにより、イ
ンタクーラ8等に接続したパイプの破損を防止させるこ
とができる。
【0026】また、インタクーラ8を3箇所止めにした
ことにより、4箇所止めに比し、部品点数を低減して軽
量化を図るとともに、コストを低減させることができ
る。
【0027】更に、インタクーラ8の上部を、上部支持
ブラケット36とクーラ取付用ブラケット40同士で連
結したことにより、適正な位置でインタクーラ8を支持
させ、フローティング支持効果を向上させることができ
る。また、インタクーラ8がエンジン2の前方で且つロ
アクロスメンバ12とアッパクロスメンバ42とボンネ
ットフード54とに囲まれる空間Sに配設されることに
なるので、エンジン高さを小さくすることができる。
【0028】
【考案の効果】以上詳細な説明から明らかなようにこの
考案によれば、車両の左右方向に延長するロアクロスメ
ンバを設け、車両の左右方向に延長してロアクロスメン
バよりも車両の後方で且つ上方に位置するアッパクロス
メンバを車両のボンネットフードに近接して設け、イン
タクーラをエンジンの前方に配設し、ロアクロスメンバ
とアッパクロスメンバとボンネットフードとに囲まれた
空間においてインタクーラの下部を弾性支持させる下部
弾性体をロアクロスメンバに設けるとともにインタクー
ラの上部を弾性支持させる上部弾性体をアッパクロスメ
ンバに設けたことにより、インタクーラを弾性体等によ
ってフローティング支持させるので、インタクーラに接
続するホースが短かくても、ホースによる加振力を回避
させることができ、インタクーラに接続されたパイプ等
が破損するのを防止させ得る。また、インタクーラがエ
ンジンの前方で且つロアクロスメンバとアッパクロスメ
ンバとボンネットフードとに囲まれる空間に配設させら
れることになるので、エンジン高さを小さくし得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】インタクーラ取付構造の平面図である。
【図2】インタクーラ取付構造の側面図である。
【図3】インタクーラ取付構造の側面図である。
【図4】インタクーラ取付構造の斜視図である。
【図5】インタクーラの側面図である。
【図6】インタクーラの平面図である。
【図7】インタクーラの側面図である。
【図8】クーラ用取付ブラケットの正面図である。
【図9】クーラ用取付ブラケットの側面図である。
【図10】従来におけるインタクーラ取付構造の斜視図
である。
【図11】従来における他のインタクーラ取付構造の斜
視図である。
【符号の説明】
2 エンジン 4 過給機 8 インタクーラ 12 ロアクロスメンバ 16 インタクーラインレットパイプ 22 インタクーラアウトレットパイプ 32 第1下部弾性体 34 第2下部弾性体 38 上部弾性体 40 クーラ用取付ブラケツト 42 アッパクロスメンバ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に搭載される過給機で昇温した加圧
    空気を冷却する車両用エンジンのインタクーラ取付構造
    において、前記車両の左右方向に延長するロアクロスメ
    ンバを設け、前記車両の左右方向に延長して前記ロアク
    ロスメンバよりも前記車両の後方で且つ上方に位置する
    アッパクロスメンバを前記車両のボンネットフードに近
    接して設け、前記インタクーラをエンジンの前方に配設
    し、前記ロアクロスメンバと前記アッパクロスメンバと
    前記ボンネットフードとに囲まれた空間において前記イ
    ンタクーラの下部を弾性支持させる下部弾性体を前記ロ
    アクロスメンバに設けるとともに前記インタクーラの上
    部を弾性支持させる上部弾性体を前記アッパクロスメン
    バに設けたことを特徴とする車両用エンジンのインタク
    ーラ取付構造。
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