JP2539817Y2 - 複板式クラッチ装置 - Google Patents

複板式クラッチ装置

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JP2539817Y2
JP2539817Y2 JP1309691U JP1309691U JP2539817Y2 JP 2539817 Y2 JP2539817 Y2 JP 2539817Y2 JP 1309691 U JP1309691 U JP 1309691U JP 1309691 U JP1309691 U JP 1309691U JP 2539817 Y2 JP2539817 Y2 JP 2539817Y2
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clutch
disk
disc
clutch disk
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裕昭 野口
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Mitsubishi Motors Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は自動車等の動力伝達系に
用いられる複板式クラッチ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のエンジンと変速機との間に介装
されて、エンジンから変速機への動力の伝達を接続した
りあるいは切断したりする装置として摩擦クラッチが広
く知られている。このような摩擦クラッチのうち大型バ
ス等のように大きいトルクを伝達する車両には複数のク
ラッチディスクを有する複板式クラッチ装置が用いられ
ている。
【0003】図1を参照して複板式クラッチ装置の構成
について説明する。図1に示すように、複板式クラッチ
装置はエンジンのクランクシャフト11に取り付けられ
たフライホイール12、このフライホイール12の後端
にボルト止めされたクラッチカバー13、及びこれらと
一体に回転し、かつ軸方向に移動可能な前後二枚のプッ
シャプレート14F,14Rからなる駆動側と、各プレ
ッシャプレート14F,4Rと対をなして変速機のイ
ンプットシャフト15上をスプラインで摺動できるよう
に取り付けられた同じく前後二枚からなる前クラッチデ
ィスク16F及び後クラッチディスク16Rの被駆動側
とから構成される。
【0004】そして、前記プレッシャプレート14F,
14Rは、クラッチスプリング17の付勢力で常時は前
及び後クラッチディスク16F,16Rをフライホイー
ル12側に圧着し、その摩擦力によりクランクシャフト
11の回転力をインプットシャフト15に伝えている。
一方、クラッチを切るときはレリーズベアリング18を
押し込み、レリーズレバー19を介してプレッシャプレ
ート14F,14Rをフライホイール12側から遠ざけ
るようにしている。
【0005】なお、16aはクラッチディスク16Fの
ボス部である。
【0006】このような複板クラッチ装置において、ク
ラッチを接続するときに前クラッチディスク16Fある
いは後クラッチディスク16Rのうちどちらが先に接続
されるはクラッチカバ−レリ−ズ特性によって決定され
る。ここで、クラッチカバ−レリ−ズ特性とはクラッチ
を切る場合のレリ−ズベアリング18の踏み込み量(以
下、レリ−ズ量Rという)に対する前プレッシャプレ−
ト14Fと後プレッシャプレ−ト14Rの移動量Sとの
関係を示す特性図である。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】例えば、クラッチカバ
−レリ−ズ特性により、クラッチが接続する場合に後ク
ラッチディスク16Rから先に接続され、その後に前ク
ラッチディスク16Fが接続される場合において発生す
る問題点について説明する。
【0008】この場合には、まず、後クラッチディスク
16Rがフライホイ−ル12と同一回転方向(正方向)
に捩られる。一方、この時に前クラッチディスク16F
はまだ接続されていないので、後クラッチディスク16
Rの正方向の捩れに起因するインプットシャフト15の
正方向の捩れに対する反力が作用するため、逆方向に捩
られる。
【0009】このように、後クラッチディスク16Rが
先に接続される場合には、後クラッチディスク16Rが
正方向に捩られると共に、前クラッチディスク16Fが
逆方向に捩られため、前後クラッチディスク16F,1
6Fの一段目の捩れ特性を同一にしておくと、接続過程
及び接続後のアイドル騒音が増大すると共にクラッチペ
ダル踏み換え時にアイドル騒音が増減する不安定現象が
発生するという問題点がある。
【0010】このような問題点は前クラッチディスク1
6Fが先に接続される場合においても同様に発生し得
る。
【0011】本考案は上記の点に鑑みてなされたもの
で、その目的は接続過程及び接続後のアイドル騒音の増
大を防止することができると共にクラッチペダル踏み換
え時にアイドル騒音が増減する不安定現象の発生を防止
することができる複板式クラッチ装置を提供することに
ある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本考案はフライホイ−ル
と変速機の入力軸間の動力伝達の断接を上記変速機の入
力軸にスプライン結合された前クラッチディスク及び後
クラッチディスクを介して行ない、前クラッチディスク
と後クラッチディスクとの間に介装される前プレッシャ
プレ−トと、後クラッチディスクとレバ−との間に介装
される後プレッシャプレ−トとを具備し、レリ−ズ量−
後プレッシャプレ−トの移動量の特性曲線の傾きmに対
してレリ−ズ量−前プレッシャプレ−トの移動量の傾き
がαm(0<α<1)となる特性を有する複板式クラッ
チ装置において、0<α<0.5の場合にはフロントデ
ィスクの捩れ角度よりリヤディスクの捩れ角度を小さく
設定し、α=0.5の場合にはフロントディスクの捩れ
角度とリヤディスクの捩れ角度を同一に設定し、0.5
<α<1の場合にはフロントディスクの捩れ角度よりリ
ヤディスクの捩れ角度を大きく設定したことを特徴とす
る複板式クラッチ装置である。
【0013】
【作用】後クラッチディスクから前クラッチディスクへ
接続されるように構成された複板式クラッチ装置におい
て、上記後クラッチディスクの正側の捩れ角度を逆側の
捩れ角度よりも大きくとると共に上記前クラッチディス
クの逆側の捩れ角度を正側の捩れ角度よりも大きくとる
ようにしている。一方、前クラッチディスクから後クラ
ッチディスクへ接続されるように構成された複板式クラ
ッチ装置においてはその逆の特性を持たせるようにして
いる。また、前,後のクラッチディスクが同時に接続さ
れるものにおいては前,後のクラッチディスクの捩り特
性を同じにしている。
【0014】
【実施例】以下図面を参照して本考案の一実施例につい
て説明する。複板クラッチ装置の構成は図1に示す通り
であり、すでにその構成については説明してあるので、
その詳細な説明については省略する。
【0015】本実施例の複板式クラッチ装置のクラッチ
カバ−レリ−ズ特性を図2に示す。
【0016】本実施例の複板式クラッチ装置のクラッチ
カバーレリーズ特性を図2に示す。図2は、後プレッシ
ャプレート14Rのリレーズ量に対するプレート移動
量Sの傾きをmとした場合に、前プレッシャプレート1
4Fのリレーズ量に対するプレート移動量Sの傾きを
αとした場合に0.5<α<1,α=0.5,0<α<
0.5の3つのケースにおいて前クラッチディスク16
Fあるいは後クラッチディスク16Rのうちどららが先
に接続されるかを示している。
【0017】例えば、0.5<α<1である場合では、
クラッチペダルを踏み込んでいき、レリ−ズ量Rが増加
していくと、レリ−ズ量RがR0となった時点で、前,
後プレッシャプレ−ト14F及び14Rが動き出す。そ
してさらに、クラッチペダルを踏み込むことによりレリ
−ズ量Rが増加すると、前クラッチディスク16Fが先
に切られてから後クラッチディスク16Rが切られる。
従って、接続する場合には接続順序は逆となり、後クラ
ッチディスク16Rが先に接続された後、前クラッチデ
ィスク16Fが後に接続される。
【0018】一方、0<α<0.5である場合では、ク
ラッチペダルを踏み込んでいき、レリ−ズ量Rが増加し
ていくと、レリ−ズ量RがR0となった時点で、前,後
プレッシャプレ−ト14F及び14Rが動き出す。そし
てさらに、クラッチペダルを踏み込むことによりレリ−
ズ量Rが増加すると、後クラッチディスク16Rが先に
切られてから前クラッチディスク16Fが切られる。従
って、接続する場合には接続順序は逆となり、前クラッ
チディスク16Fが先に接続された後、後クラッチディ
スク16Rが後に接続される。
【0019】また、α=0.5である場合にはクラッチ
ペダルを踏み込んでいき、レリ−ズ量Rが増加していく
と、レリ−ズ量RがR0となった時点で、前,後プレッ
シャプレ−ト14F及び14Rが動き出す。そしてさら
に、クラッチペダルを踏み込むことによりレリ−ズ量R
が増加すると、前及び後クラッチディスク16F,16
Rが同時に切られる。従って、接続する場合にも前及び
後クラッチディスク16F及び16Rが同時に接続され
る。
【0020】まず、クラッチを接続する場合に後クラッ
チディスク16Rが先に接続され、その後に前クラッチ
ディスク16Fが接続される場合に採用される前クラッ
チディスク16Fと後クラッチディスク16Rの捩り特
性について説明する。このように後クラッチディスク1
6Rが先に接続してその後に前クラッチディスク16F
が接続される複板式クラッチ装置では図3及び図4に示
すように捩り特性を具備させることにより、接続過程及
び接続後のアイドル騒音の増大を防止することができる
と共にクラッチペダル踏み換え時にアイドル騒音が増減
する不安定現象の発生を防止することができる。
【0021】図4に示すように、後クラッチディスク1
6Rの正側の捩れ角度は逆側の捩れ角度よりも大きく、
しかも図3に示すように前クラッチディスク16Fの逆
側の捩れ角度は正側の捩れ角度よりも大きく設定されて
いる。しかも、後クラッチディスク16Rのばね剛性K
r及びヒステリシストルクHrは前クラッチディスク1
6Fのばね剛性Kf及びヒステリシストルクHfに対し
てそれぞれ〜2倍に設定されている。
【0022】このように、捩り特性を設定しておくこと
により、クラッチ接続時に後クラッチディスク16Rが
正方向に捩られると共に、前クラッチディスク16Fが
逆方向に捩られても、アイドル騒音を増大することを防
止することができる。
【0023】一方、クラッチを接続する場合に前クラッ
チディスク16Fが先に接続され、その後に後クラッチ
ディスク16Rが接続される場合に採用される後クラッ
チディスク16Rと前クラッチディスク16Fの捩り特
性について説明する。このように前クラッチディスク1
6Fが先に接続してその後に後クラッチディスク16R
が接続される複板式クラッチ装置では図5及び図6に示
すように捩り特性を具備させることにより、接続過程及
び接続後のアイドル騒音の増大を防止することができる
と共にクラッチペダル踏み換え時にアイドル騒音が増減
する不安定現象の発生を防止することができる。
【0024】図5に示すように、前クラッチディスク1
6Fの正側の捩れ角度は逆側の捩れ角度よりも大きく、
しかも図6に示すように後クラッチディスク16Rの逆
側の捩れ角度は正側の捩れ角度よりも大きく設定されて
いる。しかも、前クラッチディスク16Fのばね剛性K
f及びヒステリシストルクHfは後クラッチディスク1
6Rのばね剛性Kr及びヒステリシストルクHrに対し
てそれぞれ〜2倍に設定されている。
【0025】このように、捩り特性を設定しておくこと
により、クラッチ接続時に前クラッチディスク16Fが
正方向に捩られると共に、後クラッチディスク16Rが
逆方向に捩られても、アイドル騒音を増大することを防
止することができる。
【0026】また、前クラッチディスク16Fと後クラ
ッチディスク16Rとが同時に接続される場合には、前
及び後クラッチディスク16F,16Rの捩り特性は図
7に示すように同じにされる。
【0027】
【発明の効果】以上詳述したように本考案によれば、接
続過程及び接続後のアイドル騒音の増大を防止すること
ができると共にクラッチペダル踏み換え時にアイドル騒
音が増減する不安定現象の発生を防止することができる
複板式クラッチ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係わる複板式クラッチ装置
の断面図。
【図2】クラッチカバ−レリ−ズ特性を示す図。
【図3】前クラッチディスクの捩り特性を示す図。
【図4】後クラッチディスクの捩り特性を示す図。
【図5】前クラッチディスクの捩り特性を示す図。
【図6】後クラッチディスクの捩り特性を示す図。
【図7】前,後クラッチディスクの捩り特性を示す図。
【符号の説明】 12…フライホイ−ル、14F…前プレッシャプレ−
ト、14R…後プレッシャプレ−ト、16F…前クラッ
チディスク、16R…後クラッチディスク。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フライホイ−ルと変速機の入力軸間の動
    力伝達の断接を上記変速機の入力軸にスプライン結合さ
    れた前クラッチディスク及び後クラッチディスクを介し
    て行ない、前クラッチディスクと後クラッチディスクと
    の間に介装される前プレッシャプレ−トと、後クラッチ
    ディスクとレバ−との間に介装される後プレッシャプレ
    −トとを具備し、レリ−ズ量−後プレッシャプレ−トの
    移動量の特性曲線の傾きmに対してレリ−ズ量−前プレ
    ッシャプレ−トの移動量の傾きがαm(0<α<1)と
    なる特性を有する複板式クラッチ装置において、0<α
    <0.5の場合にはフロントディスクの捩れ角度よりリ
    ヤディスクの捩れ角度を小さく設定し、α=0.5の場
    合にはフロントディスクの捩れ角度とリヤディスクの捩
    れ角度を同一に設定し、0.5<α<1の場合にはフロ
    ントディスクの捩れ角度よりリヤディスクの捩れ角度を
    大きく設定したことを特徴とする複板式クラッチ装置。
JP1309691U 1991-02-18 1991-02-18 複板式クラッチ装置 Expired - Lifetime JP2539817Y2 (ja)

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JPH04105221U JPH04105221U (ja) 1992-09-10
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