JP2539803Y2 - 樹脂成形品の成形装置 - Google Patents

樹脂成形品の成形装置

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JP2539803Y2
JP2539803Y2 JP1991002824U JP282491U JP2539803Y2 JP 2539803 Y2 JP2539803 Y2 JP 2539803Y2 JP 1991002824 U JP1991002824 U JP 1991002824U JP 282491 U JP282491 U JP 282491U JP 2539803 Y2 JP2539803 Y2 JP 2539803Y2
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rib
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forming
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昭彦 山野
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、樹脂成形品、特に成形
品本体の裏面に帯状に突出するリブを有し、このリブに
穴や凹部または凸部のようなアンダーカットを有する樹
脂成形品の成形装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図11は、自動車に使用される合成樹脂
製のバンパー側部を示す斜視図であって、これは、成形
品本体としてのバンパー本体Aの裏面に帯状のリブBを
形成し、このリブBの中間部にバンパーステー取り付け
穴,ナンバープレートランプ取り付け穴,グリル取り付
け穴等のアンダーカットなる穴Cを形成してある。
【0003】図9および図10は、上記のような樹脂成
形品の成形に用いられる成形装置を示すものである。こ
れらの図において、1は可動型たる上部成形型であっ
て、これの成形品本体形成壁面1aには、入れ子受容孔
2が形成してある。3はリブ形成用の入れ子であって、
これは、入れ子受容孔2に収納可能になっている。この
入れ子3の両側壁面の下半部には、切欠部3aが有段形
成してある。この切欠部3aは、入れ子3が入れ子受容
孔2に収納された状態において、入れ子受容孔2の両側
面2aとでリブ形成用溝4を形成する。この切欠部3a
のリブ形成用溝側壁面には、アンダーカット形成部とし
ての穴形成用凸部5が形成してある。6はエジェクタ部
材であって、これは、上部成形型1の入れ子受容孔2の
両側の離れた部分に形成されたガイド孔7から上部成形
型1の成形品本体形成壁面1aに突出することにより、
バンパー本体Aを突き出すものである。8はエジェクタ
駆動機構であって、これは、エジェクタプレート9を備
えている。このエジェクタプレート9は、上部成形型1
の上方に配置されて、図外の駆動源により昇降駆動する
ようになっている。このエジェクタプレート9には、エ
ジェクタ部材6の上端が上下動自在に組み付けてあると
ともに、連結ロッド10が固定してある。この連結ロッ
ド10のエジェクタプレート9より下方に突出する下端
部は、上部成形型1に形成された前述とは別のガイド孔
12に挿入され、この連結ロッド10の下端部が入れ子
3に結合してある。エジェクタプレート9上のエジェク
タ部材配置部まわりには、スプリング収納孔13が形成
してある。このスプリング収納孔13の底面とエジェク
タ部材6上部に固定されたスプリングシート14の下面
との間には、エジェクタ部材6を上方に向けて付勢する
スプリング15が挿入してある。スプリング収納孔13
の近傍に位置するエジェクタプレート9上には、アーム
16が回動自在に取り付けてある。このアーム16の先
端部は、スプリングシート14の外周壁に形成された図
外の溝内に挿入されている。また、エジェクタプレート
9のアーム16の後端下方に位置する部分には、上部成
形型1に立設された突き当てピン17の逃げ穴18が形
成してある。
【0004】ここで、成形品を成形するには、先ず、上
部成形型1と図外の下部成形型との型締めにより図外の
製品空間部を形成し、この製品空間部に合成樹脂の成形
材料を注入して固化することにより、穴Cの形成された
リブBを含むバンパー本体Aを成形する。
【0005】次に、上部成形型1をエジェクタ駆動機構
8と一緒に上昇駆動して、図9に示すように、上昇限度
位置に停止する。このとき、リブBの穴Cに穴形成用凸
部5が嵌合しているので、バンパー本体Aが下部成形型
から離型しつつ上部成形型1と一緒に上昇する。
【0006】この後、上部成形型1を上昇限度位置に停
止したまま、エジェクタ駆動機構8のエジェクタプレー
ト9を下降駆動することにより、入れ子3とエジェクタ
部材6とが一緒に下方に向けて突き出され、リブBとバ
ンパー本体Aとが上部成形型1より離型し、リブBが入
れ子受容孔2より抜き出されるとともに、突き当てピン
17が逃げ穴18に挿入される。
【0007】引きつづき、図10に示すように、上部成
形型1を上昇限度位置に停止したまま、エジェクタプレ
ート9を下降限度位置へと駆動する。すると、突き当て
ピン17がアーム16の後端部を押し上げつつ回動し、
このアーム16の先端部がスプリング14を圧縮ししつ
つスプリングシート14を押し下げ、エジェクタ部材6
が静止している入れ子3よりも下方に多く突き出されて
バンパー本体Aの両側壁を押し下げる。これにより、バ
ンパー本体Aの一部とリブBとが、入れ子3より離れる
方向にたわむ。このリブBのたわみにより、リブBに形
成されたアンダーカットたる穴Cと穴形成用凸部5との
嵌合が解除される。そして、穴Cの形成されたリブBを
含むバンパー本体Aが、図外の取り出し機構上に自重落
下して成形装置外に取り出される。これと並行して、エ
ジェクタ駆動機構8のエジェクタプレート9を、図10
の下降限度位置から上昇駆動して図9に示す上昇限度位
置に停止する。これにより、入れ子3とエジェクタ部材
6とが復帰され、成形動作の1サイクルが終了する。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】前述の成形装置におい
ては、樹脂成形品を取り出す際に、エジェクタプレート
9が図9に示す上昇限度位置から図10に示す下降限度
位置に移動する途中で、突き当てピン17がアーム16
に当接してからエジェクタプレート9が下降限度位置に
停止するまでの間に、エジェクタ部材6が入れ子3より
も多く突き出される、入れ子3とエジェクタ部材6との
ストローク差により、エジェクタ部材6がバンパー本体
Aの両側壁を押し下げて、バンパー本体Aの一部とリブ
Bを入れ子3より離れる方向にたわませて、穴Cと穴形
成用凸部5との嵌合を解除させる構造になっている。こ
のため、穴形成用凸部5が穴Cに入ったまま、穴Cを穴
形成用凸部5から無理に引き抜くこととなり、バンパー
本体Aのリブ配置部の車外に露出する外表面や穴Cが変
形し易い。
【0009】しかも、エジェクタ部材6が前記たわみ変
形するリブBに干渉することのないように、入れ子3か
ら離れている。このようなことから、エジェクタ部材6
の下方への押圧力により、帯状のリブB全体が、図10
に示すように、入れ子と離れる方向にたわむので、当該
リブBのたわみよって生じる反力が成形サイクル毎に微
妙に異なり、穴Cが穴形成用凸部5から抜けるタイミン
グが成形サイクル毎に微妙に異なり、取り出し機構上の
バンパー本体Aのバランスが崩れ、バンパー本体Aの成
形装置外への取り出し姿勢が不安定であるという不都合
もある。
【0010】
【課題を解決するための手段】そこで本考案にあって
は、入れ子に該入れ子の突き出し方向と交差する方向に
移動可能に設けられた可動ピンと、エジェクタ駆動機構
によるエジェクタ部材の突き出し動作に連動して、該エ
ジェクタ部材のストローク末期に入れ子をエジェクタ部
材よりも余分に突き出す入れ子駆動手段と、前記入れ子
に設けられ、入れ子駆動手段による入れ子の動きを可動
ピンに伝えて該可動ピンを移動させることにより、リブ
側のアンダーカット部とアンダーカット形成部との嵌合
を解除するカム手段、とを設けることにより構成してあ
る。
【0011】
【作用】樹脂成形品を上部成形型から離型する場合にお
いて、成形品本体と入れ子との離型前に、入れ子駆動手
段により入れ子をエジェクタ部材よりも余分に突き出
し、その動きをカム手段を介して可動ピンに伝えて該
動ピンを入れ子の突き出し方向と交差する方向に駆動す
ることにより、リブに形成された穴や凹部または凸部の
ようなアンダーカットと入れ子に設けられた穴や凸部
または凹部のようなアンダーカット形成部との嵌合が解
除される。そして、アンダーカットがアンダーカット
形成部より完全に抜けて、アンダーカットの形成され
たリブを含む樹脂成形品が入れ子と上部成形型とから離
型して、樹脂成形品が取り出し機構に向かって落下す
る。
【0012】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面とともに前述し
た従来構造と同一部分に同一符号を付して詳述する。
【0013】第1実施例 この第1実施例では、図1および図2に示すように、可
動型たる上部成形型1の成形品本体形成壁面1aには、
アンダーカット形成部としての穴形成用凸部5の設けら
れたリブ形成用の入れ子20が収納可能な入れ子受容孔
2を形成してある。この入れ子20の両側壁面の下半部
には、切欠部20aが有段形成してある。この切欠部2
0aは、入れ子20が入れ子受容孔2に収納された状態
において、入れ子受容孔2の両側面2aとでリブ形成用
溝4を形成する。また、エジェクタ駆動機構8のエジェ
クタプレート9には、エジェクタ部材6Aが固定してあ
る。このエジェクタ部材6Aのエジェクタプレート9よ
り下方に突出する下端部が上部成形型1に形成されたガ
イド孔7に上下動自在に挿入されている。
【0014】ここで、入れ子20には、下部を入れ子蓋
21で密封した収納室22が形成してある。この入れ子
20の両側壁には、可動ピン23が横方向へ移動可能に
装着してある。この可動ピン23のリブ形成用溝側先端
部は、前記切欠部20aのリブ形成用溝側壁面にアンダ
ーカット形成部として設けられる穴形成用凸部5になっ
ている。一方、この可動ピン23には、可動ピン駆動機
25が連結してある。
【0015】この可動ピン駆動機構25は、大まかに
は、中空状の外側ロッド26と、この外側ロッド26に
上下動自在に挿入された内側ロッド27と、入れ子20
の収納室22内に収納されて可動ピン23を連結するカ
ム手段としてのカムブロック28と、このカムブロック
28の上面と収納室22の上面との間に介装されてカム
ブロック28を下向きに付勢するコイルスプリングに形
成されたスプリング29と、エジェクタプレート9上に
回動自在に取り付けられたアーム16と、上部成形型1
上に立設されてアーム16を回動する突き当てピン17
とを備え、エジェクタプレート9が上昇限度位置から下
降限度位置まで移動する間で、バンパー本体Aと入れ子
20との離型前に、アーム16が突き当てピン17で回
動して外側ロッド26を押し下げることにより、外側ロ
ッド26を内側ロッド27よりも下方に多く突き出し、
この外側ロッド26と内側ロッド27とのストローク差
Lで入れ子20をカムブロック28に対して下動して、
可動ピン23を入れ子20の突き出し方向(図11参
照)、つまり、リブ形成用溝4から収納室22方向へ駆
動することにより、リブBに形成された穴Cと穴形成用
部5たる可動ピン23の先端部との嵌合を解除するよ
うになっている。
【0016】具体的には、外側ロッド26の上端部は、
エジェクタプレート9に形成された貫通孔31に上下動
自在に挿入され、この外側ロッド26の上端面には、ア
ーム16の先端部が当接するようになっている。このア
ーム16の後端部は、突き当てピン17の逃げ穴18の
上方に位置している。この逃げ穴18はエジェクタプレ
ート9に形成してある。このエジェクタプレート9より
下方に突出する外側ロッド26の下端部は、上部成形型
1に形成されたガイド孔12に上下動自在に挿入されて
入れ子20に結合してある。これにより、突き当てピン
17とアーム16および外側ロッド26とで、エジェク
タプレート9の動きに連動して該エジェクタプレート9
よりもストロークLだけ余分に入れ子20を突き出す入
れ子駆動手段が形成されている。
【0017】内側ロッド27の外側ロッド26より上方
に突出する上端部は、アーム16を回動自在に支持する
押さえブロック32を介してエジェクタプレート9に固
定してある。この内側ロッド27の外側ロッド26より
下方に突出する下端部は、入れ子20の上壁に形成され
たストッパ孔33に上下動自在に挿入されている。この
ストッパ孔33に挿入された内側ロッド27の下端部に
は、支持軸34が下方に向けて同軸状にねじ嵌合して固
定してある。この支持軸34は、入れ子20のストッパ
孔33と収納室22とに貫通するガイド孔35に上下動
自在に挿入されているとともに、スプリング29の内側
を通り、さらにカムブロック28の中央部に形成された
ガイド孔36に上下動自在に挿入されている。このガイ
ド孔36より下方に突出する支持軸34の下端部には、
ガイド孔36より大きい外形を有する頭部37が形成し
てある。この頭部37は、スプリング29の弾性力によ
り、カムブロック28下面のガイド孔36まわりに当接
している。
【0018】カムブロック28は、截頭逆錐形になって
いる。このカムブロック28の外側面には、当該外側面
に沿って逆傾斜状に延長するカム溝38が形成してあ
る。このカム溝38には、可動ピン23の後端部が摺接
係合している。
【0019】この第1実施例の作用を説明すると、先
ず、上部成形型1と図外の下部成形型との型締めにより
図外の製品空間部を形成し、この製品空間部に合成樹脂
の成形材料を注入して固化することにより、穴Cの形成
されたリブBを含むバンパー本体Aを成形する。
【0020】次に、上部成形型1をエジェクタ駆動機構
8と一緒に上昇駆動して、図1に示すように、上昇限度
位置に停止する。このとき、リブBの穴Cに穴形成用凸
部5が嵌合しているので、バンパー本体Aが図外の下部
成形型から離型しつつ上部成形型1と一緒に上昇する。
【0021】この後、上部成形型1を上昇限度位置に停
止したまま、エジェクタ駆動機構8のエジェクタプレー
ト9を下降駆動することにより、入れ子20とエジェク
タ部材6Aとが一緒に下方に向けて突き出され、リブB
とバンパー本体Aとが上部成形型1より離型し、リブB
が入れ子受容孔2より抜き出されるとともに、突き当て
ピン17が逃げ穴18に挿入される。
【0022】引きつづき、図2に示すように、上部成形
型1を上昇限度位置に停止したまま、エジェクタプレー
ト9を下降限度位置へと駆動する。すると、突き当てピ
ン17がアーム16の後端部を押し上げつつ回動し、こ
のアーム16の先端部がスプリング29を圧縮しつつ外
側ロッド26を押し下げ、外側ロッド26が内側ロッド
27よりも下方に多く突き出され、この外側ロッド26
と内側ロッド27とのストローク差Lだけ、入れ子20
がカムブロック28に対して下方に突き出され、可動ピ
ン23がカム溝38により切欠部20aから収納室22
側に引き寄せられ、リブBに形成された穴Cと穴形成用
凸部5との嵌合が解除される。そして、穴形成用凸部5
が穴Cより完全に抜けるに伴って、リブBの穴配置部ま
わりがバンパー本体Aの自重により入れ子20から抜け
つつ、穴Cの形成されたリブBを含むバンパー本体A
が、図外の取り出し機構上に自重落下して成形装置外に
取り出される。これと並行して、エジェクタ駆動機構8
のエジェクタプレート9を、図2の下降限度位置から昇
降駆動して図1に示す上昇限度位置に停止する。これに
より、カムブロック28と可動ピン23と外側ロッド2
6と内側ロッド27とアーム16と入れ子20とエジェ
クタ部材6Aとが復帰され、成形動作の1サイクルが終
了する。
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】第実施例 この第実施例では、エジェクタ部材6Aをエジェクタ
プレート9に固定し、エジェクタプレート9の下降駆動
により、上部成形型1に立設された突き当てピン17
を、エジェクタプレート9に形成された逃げ穴18を通
して、エジェクタプレート9上に回動自在に取り付けら
れたアーム16の後端部を押し上げ、このアーム16の
先端部で入れ子20Aに固定された外側ロッド26の上
端部を押し下げることにより、外側ロッド26と内側ロ
ッド27とにストローク差Lを作るという基本的な構造
は、前記第1実施例と同様であるので、図1および図2
を参照することとし、図および図から省略してあ
る。
【0028】ここで、この第実施例では、図および
に示すように、入れ子20Aのリブ形成用溝側面た
る切欠部20aに穴形成用凸部5を一体に形成してある
とともに、この入れ子20Aの両側壁の穴形成用凸部5
上方近傍に可動ピン23Aを横方向へ移動自在に装着
し、この可動ピン23Aのリブ形成用溝側先端部をリブ
Bの成形時には入れ子20Aの切欠部20aと略面一と
なるようにしてリブ形成用溝4に露出させ、この可動ピ
ン23Aの後端部を入れ子20Aの収納室22内に収納
した截頭錐形のカムブロック28Aのカム溝38Aに摺
接係合してあり、このカム溝38Aはカムブロック28
Aの外側面に沿って前記第1実施例でのカム溝38とは
逆傾斜となる傾斜に延設した点に構造上の特徴がある。
【0029】この第実施例によれば、図に示すよう
に、穴Cの形成されたリブBを含むバンパー本体Aの成
形後に、上部成形型1とエジェクタ駆動機構8とを一緒
に上昇駆動して上昇限度位置に停止し、上記穴Cの形成
されたリブBを含むバンパー本体Aを図外の下部成形型
から離型後に上部成形型1と入れ子20Aとから離型す
るには、前記第1実施例と同様に、先ず、上部成形型1
を上昇限度位置に停止したまま、エジェクタプレート9
を下降駆動することにより、入れ子20Aとエジェクタ
部材6Aとが一緒に下方に向けて突き出され、リブBと
バンパー本体Aとが上部成形型1より離型するととも
に、リブBが入れ子受容孔2より抜け出た後、突き当て
ピン17がアーム16の後端部を押し上げることによる
外側ロッド26と内側ロッド27とのストローク差Lだ
け、図に示すように、入れ子20Aがカムブロック2
8Aに対して下方に突き出され、可動ピン23Aがカム
溝38Aにより収納室22側からリブ形成用溝4へ突出
されてリブBの穴C上方近傍を切欠部3aから離れる方
向に押し、リブBに形成された穴Cと穴形成用凸部5と
の嵌合が解除される。
【0030】そして、穴形成用凸部5が穴Cより完全に
抜けるに伴って、リブBの穴配置まわりがバンパー本体
Aの自重により入れ子20Aから抜けつつ、穴Cの形成
されたリブBを含むバンパー本体Aが、図外の取り出し
機構上に自重落下して成形装置外に取り出される。これ
と並行して、エジェクタ駆動機構8のエジェクタプレー
ト9を、図の下降限度位置から上昇駆動して図に示
す上昇限度位置に停止する。これにより、カムブロック
28Aと可動ピン23Aと外側ロッド26と内側ロッド
27とアーム16と入れ子20Aとエジェクタ部材6A
とが復帰され、成形動作の1サイクルが終了する。
【0031】第実施例 この第実施例では、エジェクタ部材6Aをエジェクタ
プレート9に固定し、エジェクタプレート9の下降駆動
により、上部成形型1に立設された突き当てピン17
を、エジェクタプレート9に形成された逃げ穴18を通
して、エジェクタプレート9上に回動自在に取り付けら
れたアーム16の後端部を押し上げ、このアーム16の
先端部で入れ子20Bに固定された外側ロッド26の上
端部を押し下げることにより、外側ロッド26と内側ロ
ッド27とにストローク差Lを作るという基本的な構造
は、前記第1実施例と同様であるので、図1および図2
を参照することとし、図および図から省略してあ
る。
【0032】また、この第実施例では、図および図
に示すように、入れ子20Bのリブ形成用溝側面たる
一方の切欠部20aに凸部形成用凹部5Aを一体に形成
し、この入れ子20Bの一側壁の凸部形成用凹部5A上
方近傍に可動ピン23Aを横方向へ移動自在に装着し、
この一方の可動ピン23Aのリブ形成用溝側先端部をリ
ブBの成形時には入れ子20Bの切欠部20aと略面一
となるようにしてリブ形成用溝4に露出させてあるとと
もに、入れ子20Bの他側壁のリブ形成用溝4の上部に
可動ピン23Bを横方向へ移動自在に装着し、この他方
の可動ピン23Bのリブ形成用溝側先端部に凸部形成用
切欠部5Bを有段形成し、この凸部形成用切欠部5Bを
リブBの成形時にはリブ形成用溝4に突出させ、これら
の可動ピン23A,23Bの後端部を入れ子20Bの収
納室22内に収納した截頭錐形のカムブロック28Aの
カム溝38Aに摺接係合してあり、このカム溝38Aは
カムブロック28Aの外側面に沿って前記第1実施例で
のカム溝38とは逆傾斜となる傾斜に延設した点に構造
上の特徴がある。
【0033】この第実施例によれば、図に示すよう
に、凸部C′と凸部C″の形成されたリブBを含むバン
パー本体Aの成形後に、上部成形型1とエジェクタ駆動
機構8とを一緒に上昇駆動して上昇限度位置に停止し、
上記凸部C′,C″の形成されたリブBを含むバンパー
本体Aを図外の下部成形型から離型後に上部成形型1と
入れ子20Bとから離型するには、前記第1実施例と同
様に、先ず、上部成形型1を上昇限度位置に停止したま
ま、エジェクタプレート9を下降駆動することにより、
入れ子20Bとエジェクタ部材6Aとが一緒に下方に向
けて突き出され、リブBとバンパー本体Aとが上部成形
型1より離型するとともに、リブBが入れ子受容孔2よ
り抜け出た後、突き当てピン17がアーム16の後端部
を押し上げることによる外側ロッド26と内側ロッド2
7とのストローク差Lだけ、図に示すように、入れ子
20Bがカムブロック28Aに対して下方に突き出さ
れ、可動ピン23A,23Bがカム溝38Aにより収納
室22側からリブ形成用溝4へ突出されてリブBの上部
を切欠部3aから離れる方向に押し、リブBに形成され
凸部C′,C″凸部形成用凹部5A,凸部形成用切
欠部5Bとの嵌合が解除される。
【0034】そして、凸部形成用凹部5Aと凸部形成用
切欠部5Bとが凸部C′と凸部C″より完全に抜けるに
伴って、リブBの穴配置まわりがバンパー本体Aの自重
により入れ子20Bから抜けつつ、凸部C′や凸部C″
の形成されたリブBを含むバンパー本体Aが、図外の取
り出し機構上に自重落下して成形装置外に取り出され
る。これと並行して、エジェクタ駆動機構8のエジェク
タプレート9を、図6の下降限度位置から上昇駆動して
図5に示す上昇限度位置に停止する。これにより、カム
ブロック28Aと可動ピン23A,23Bと外側ロッド
26と内側ロッド27とアーム16と入れ子20Bとエ
ジェクタ部材6Aとが復帰され、成形動作の1サイクル
が終了する。
【0035】なお、本考案は、バンパー以外の合成樹脂
成形品の竪型成形装置にも適用できる。
【0036】
【考案の効果】以上のように本考案によれば、樹脂成形
品を上部成形型から離型する場合において、成形品本体
と入れ子との離型前に、可動ピンを入れ子の突き出し方
向と交差する方向に駆動して、リブのアンダーカット
上部成形型側のアンダーカット形成部との嵌合を解除
するので、リブに形成されたアンダーカット上部成
型に形成されたアンダーカット形成部から無理に引き
抜くことがなく、アンダーカットや樹脂成形品の変形
を阻止できる。また、アンダーカットがアンダーカッ
ト形成部より完全に抜けてから、樹脂成形品が落下する
ので、落下し始めるタイミングが成形サイクル毎に微妙
に異なるという不都合も解消でき、よって、落下する成
形品のバランスが安定し、成形品の成形装置外への取り
出し姿勢も安定する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例の上部成形型のエジェクタ
プレートが上昇限度位置に停止した状態を示す縦断面
図。
【図2】同第1実施例のエジェクタプレートが下降限度
位置に停止した状態を示す縦断面図。
【図3】本考案の第2実施例の上部成形型のエジェクタ
プレートが上昇限度位置に停止した状態を示す縦断面
図。
【図4】同第2実施例のエジェクタプレートが下降限度
位置に停止した状態を示す縦断面図。
【図5】本考案の第3実施例の上部成形型のエジェクタ
プレートが上昇限度位置に停止した状態を示す縦断面
図。
【図6】同第3実施例のエジェクタプレートが下降限度
位置に停止した状態を示す縦断面図。
【図7】従来の成形装置のエジェクタプレートが上昇限
度位置に停止した状態を示す縦断面図。
【図8】同従来例のエジェクタプレートが下降限度位置
に停止した状態を示す縦断面図。
【図9】バンパー側部を示す斜視図。
【符号の説明】
1…上部成形型(可動型) 1a…成形品本体形成壁面 2…入れ子受容孔 5…穴形成用凸部(アンダーカット形成部) 5A…凸部形成用凹部(アンダーカット形成部) 5B…凸部形成用切欠部(アンダーカット形成部) 6A…エジェクタ部材 8,8A…エジェクタ駆動機構16…アーム(入れ子駆動手段) 17…突き当てピン(入れ子駆動手段) 20,20A,20B…入れ子 23,23A,23B…可動ピン 25,25A…可動ピン駆動機構 26…外側ロッド(入れ子駆動手段) 28,28A…カムブロック(カム手段) A…バンパー本体(成形品本体) B…リブ C…穴(アンダーカット) C′…凸部(アンダーカット) C″…凸部(アンダーカット

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可動型としての上部成形型に入れ子受容
    孔を形成し、この入れ子受容孔にアンダーカット形成部
    が設けられたリブ形成用の入れ子を上下動可能に収納す
    る一方、前記上部成形型にエジェクタ部材を装着し、こ
    のエジェクタ部材と前記入れ子とをエジェクタ駆動機構
    により上部成形型から突き出して、リブを含む成形品本
    体を入れ子と上部成形型とより離型する樹脂成形品の成
    形装置において、 前記入れ子に該入れ子の突き出し方向と交差する方向に
    移動可能に設けられた可動ピンと、 前記エジェクタ駆動機構によるエジェクタ部材の突き出
    し動作に連動して、該エジェクタ部材のストローク末期
    に入れ子をエジェクタ部材よりも余分に突き出す入れ子
    駆動手段と、 前記入れ子に設けられ、入れ子駆動手段による入れ子の
    動きを可動ピンに伝えて該可動ピンを移動させることに
    より、前記リブ側のアンダーカット部とアンダーカット
    形成部との嵌合を解除するカム手段、 とを 設けたことを特徴とする樹脂成形品の成形装置。
JP1991002824U 1991-01-31 1991-01-31 樹脂成形品の成形装置 Expired - Lifetime JP2539803Y2 (ja)

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