JP2539664B2 - 感光性平版印刷版 - Google Patents

感光性平版印刷版

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JP2539664B2
JP2539664B2 JP63133508A JP13350888A JP2539664B2 JP 2539664 B2 JP2539664 B2 JP 2539664B2 JP 63133508 A JP63133508 A JP 63133508A JP 13350888 A JP13350888 A JP 13350888A JP 2539664 B2 JP2539664 B2 JP 2539664B2
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/004Photosensitive materials
    • G03F7/022Quinonediazides
    • G03F7/023Macromolecular quinonediazides; Macromolecular additives, e.g. binders
    • G03F7/0233Macromolecular quinonediazides; Macromolecular additives, e.g. binders characterised by the polymeric binders or the macromolecular additives other than the macromolecular quinonediazides

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、o−キノンジアジドを含むポジ型感光性平
版印刷版に関するものである。
(発明の背景) 通常、ポジ型の感光性平版印刷版の感光性層には、感
光成分としてo−キノンジアジド化合物、及び皮膜強度
とアルカリ溶解性とを高めるための成分としてアルカリ
可溶性樹脂が含有されている。
従来、このようなポジ型の感光性平版印刷版の現像処
理は通常アルカリ水溶液の現像液中で行なわれるが、現
像液の現像能力は種々の条件で変動を受けやすく、多量
処理による疲労や空気酸化による劣化で現像能力が低下
し、処理しても印刷版の非画像部の感光層が完全に溶解
されなくなる場合がある。又、これと反対に現像液の補
充量の過剰や気温の上昇に伴う浴温度の上昇等により現
像能力が規定以上になり、印刷版の画像部が侵された
り、網点が消失したりする場合がある。このため、感光
性平版印刷版は、処理能力が低下した現像液でも、また
処理能力が標準より増強された現像液でも、標準現像液
で処理した場合と同様の現像性を示す幅広い現像許容性
を有することが望まれている。(以下、適正な現像結果
が得られる現像能力低下の許容範囲をアンダー現像性と
いい、適正な現像結果が得られる現像能力上昇の許容範
囲をオーバー現像性という。) 又、上記感光性平版印刷版は、製版作業を白色蛍光燈
の下で行なうと、光カブリを被って、次に現像処理され
る際、画像部の感光層が侵食されて膜減りし、印刷時の
耐刷力が低下する故障を度々引き起している。このため
白色蛍光燈の光カブリに対する抵抗性(以下「セーフラ
イト性」と呼ぶ)をも改善された感光層を有する感光性
平版印刷版が望まれている。
上記問題点を改善するために種々の方法が提案されて
いるが、特に特開昭62−251740号公報においては従来塗
布性向上のために用いられていた非イオン界面活性剤を
上記現像許容性向上を目的として添加する技術が開示さ
れている。しかしながら、上記技術を適用した感光性平
版印刷版は現像許容性は改良されるものの、感度及びア
ンダー現像性が低下し、かつセーフライト性は改良され
ない。
したがって、感度及びアンダー現像性を低下させるこ
となく現像許容性及びセーフライト性を向上させる技術
が望まれていた。
(発明の目的) 本発明の目的は感度及びアンダー現像性が低下するこ
となく、現像許容性及びセーフライト性の向上した感光
性平版印刷版を提供することにある。
(発明の構成) 本発明の上記目的は、支持体上に(a)o−キノンジ
アジド化合物、(b)アルカリ可溶性樹脂及び(c)ポ
リオキシアルキレンソルビット脂肪酸のエステル化合物
及び/又は該脂肪酸のエーテル化合物、を含有する感光
層を有する感光性平版印刷版によって達成された。
(発明の具体的構成) 以下に本発明を更に具体的に説明する。
本発明に使用するポリオキシアルキレンソルビット脂
肪酸エステル化合物又は該脂肪酸のエーテル化合物(以
下、「本発明の化合物」と称す)としては、ポリオキシ
エチレンソルビット脂肪酸エステル化合物又は該脂肪酸
のエーテル化合物、ポリオキシプロピレンソルビット脂
肪酸エステル化合物又は該脂肪酸のエーテル化合物、ポ
リオキシエチレン・ポリオキシプロピレンソルビット脂
肪酸エステル化合物又は該脂肪酸のエーテル化合物等が
挙げられる。
具体例としては、ポリオキシエチレンソルビットヘキ
サステアレート、ポリオキシエチレンソルビットテトラ
ステアレート、ポリオキシエチレンソルビットテトラオ
レエート、ポリオキシエチレンソルビットヘキサオレエ
ート、ポリオキシエチレンソルビットモノオレエート、
ポリオキシエチレンソルビットモノラウレート、ポリオ
キシエチレンソルビットテトララウレート、ポリオキシ
エチレンソルビットヘキサラウレート、ポリオキシプロ
ピレンソルビットヘキサステアレート、ポリオキシプロ
ピレンソルビットテトラオレエート、ポリオキシプロピ
レンソルビットヘキサオレエート、ポリオキシプロピレ
ンソルビットモノラウレート、ポリオキシエチレン・ポ
リオキシプロピレンソルビットヘキサステアレート、ポ
リオキシエチレン・ポリオキシプロピレンソルビットテ
トラステアレート、ポリオキシエチレン・ポリオキシプ
ロピレンソルビットモノオレエート、ポリオキシエチレ
ン・ポリオキシプロピレンソルビットテトラオレエー
ト、ポリオキシエチレンソルビットヘキサステアリルエ
ーテル、ポリオキシエチレンソルビットテトラステアリ
ルエーテル、ポリオキシエチレンソルビットテトラオレ
イルエーテル、ポリオキシエチレンソルビットモノラウ
リルエーテル、ポリオキシエチレンソルビットモノオレ
イルエーテル等が挙げられる。上記本発明の化合物にお
ける1分子あたりのポリオキシアルキレン鎖の繰り返し
数は5〜200が好ましく、より好ましくは10〜100であ
る。又、好ましいポリオキシアルキレン基としてはポリ
オキシエチレン基が挙げられる。
上記本発明の化合物は、感光層中に0.2〜20重量%含
有されることが好ましく、更に好ましくは0.5〜10重量
%含有される。
また上記本発明の化合物は単独で用いても、エステル
化合物を2種以上、エーテル化合物を2種以上又はエス
テル化合物及びエーテル化合物を各々1種以上組合わせ
て用いてもよい。
本発明に用いられるo−キノンジアジド化合物として
は、例えばo−ナフトキノンジアジドスルホン酸と、フ
ェノール類及びアルデヒド又はケトンの重縮合樹脂との
エステル化合物が挙げられる。
前記フェノール類としては、例えば、フェノール、o
−クレゾール、m−クレゾール、p−クレゾール、3,5
−キシレノール、カルバクロール、チモール等の一価フ
ェノール、カテコール、レゾルシン、ヒドロキノン等の
二価フェノール、ピロガロール、フロログルシン等の三
価フェノール等が挙げられる。前記アルデヒドとしては
ホルムアルデヒド、ベンズアルデヒド、アセトアルデヒ
ド、クロトンアルデヒド、フルフラール等が挙げられ
る。これらのうち好ましいものはホルムアルデヒド及び
ベンズアルデヒドである。また、前記ケトンとしてはア
セトン、メチルエチルケトン等が挙げられる。
前記重縮合樹脂の具体的な例としては、フェノール・
ホルムアルデヒド樹脂、m−クレゾール・ホルムアルデ
ヒド樹脂、m−,p−混合クレゾール・ホルムアルデヒド
樹脂、レゾルシン・ベンズアルデヒド樹脂、ピロガロー
ル・アセトン樹脂等が挙げられる。
前記o−ナフトキノンジアジド化合物のフェノール類
のOH基に対するo−ナフトキノンジアジドスルホン酸の
縮合率(OH基1個に対する反応率)は、15〜80%が好ま
しく、より好ましくは20〜45%である。
更に本発明に用いられるo−キノンジアジド化合物と
しては特開昭58−43451号公報に記載のある以下の化合
物も使用できる。すなわち例えば1,2−ベンゾキノンジ
アジドスルホン酸エステル、1,2−ナフトキノンジアジ
ドスルホン酸エステル、1,2−ベンゾキノンジアジドス
ルホン酸アミド、1,2−ナフトキノンジアジドスルホン
酸アミドなどの公知の1,2−キノンジアジド化合物、さ
らに具体的にはジェイ・コサール(J.Kosar)著「ライ
ト・センシティブ システム」(“Light−Sensitive
Systems")第339〜352頁(1965年)、ジョン・ウィリー
アンド サンズ(John Wiley&Sons)社(ニューヨー
ク)やダブリュー・エス・ディー・フォレスト(W.S.De
Forest)著「フォトレジスト」(“Photoresist")第5
0巻,(1975年)、マグローヒル(Mc Graw−Hill)社
(ニューヨーク)に記載されている1,2−ベンゾキノン
ジアジド−4−スルホン酸フェニルエステル、1,2,1′,
2′−ジ−(ベンゾキノンジアジド−4−スルホニル)
−ジヒドロキシビフェニル、1,2−ベンゾキノンジアジ
ド−4−(N−エチル−N−β−ナフチル)−スルホン
アミド、1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸
シクロヘキシルエステル、1−(1,2−ナフトキノンジ
アジド−5−スルホニル)−3,5−ジメチルピラゾー
ル、1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸−
4″−ヒドロキシジフェニル−4″−アゾ−β−ナフト
ールエステル、N,N−ジ−(1,2−ナフトキノンジアジド
−5−スルホニル)−アニリン、2′−(1,2−ナフト
キノンジアジド−5−スルホニルオキシ)−1−ヒドロ
キシ−アントラキノン、1,2−ナフトキノンジアジド−
5−スルホン酸−2,4−ジヒドロキシベンゾフェノンエ
ステル、1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸
−2,3,4−トリヒドロキシベンゾフェノンエステル、1,2
−ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸クロリド2モ
ルと4,4″−ジアミノベンゾフェノン1モルの縮合物、
1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸クロリド
2モルと4,4′−ジヒドロキシ−1,1′−ジフェニルスル
ホン1モルの縮合物、1,2−ナフトキノンジアジド−5
−スルホン酸クロリド1モルとプルプロガリン1モルの
縮合物、1,2−ナフトキノンジアジド−5−(N−ジヒ
ドロアビエチル)−スルホンアミドなどの1,2−キノン
ジアジド化合物を例示することができる。また特公昭37
−1953号、同37−3627号、同37−13109号、同40−26126
号、同40−3801号、同45−5604号、同45−27345号、同5
1−13013号、特開昭48−96575号、同48−63802号、同48
−63803号各公報に記載された1,2−キノンジアジド号物
をも挙げることができる。
本発明のo−キノンジアジド化合物としては上記化合
物を各々単独で用いてもよいし、2種以上組合わせて用
いてもよい。
本発明に用いられるo−キノンジアジド化合物の感光
層中に占める割合は、5〜60重量%が好ましく、特に好
ましくは、10〜50重量%である。
本発明におけるアルカリ可溶性樹脂としては、当分野
において公知の種々の樹脂が用いられるが、特にノボラ
ック樹脂及びフェノール性水酸基を有する構造単位を分
子構造中に有するビニル系重合体が好ましい。
本発明に好ましく用いられるノボラック樹脂として
は、フェノール類とホルムアルデヒドを酸触媒の存在下
で縮合して得られる樹脂が挙げられ、該フェノール類と
しては、例えばフェノール、o−クレゾール、m−クレ
ゾール、p−クレゾール、3,5−キシレノール、2,4−キ
シレノール、2,5−キシレノール、カルバクロール、チ
モール、カテコール、レゾルシン、ヒドロキノン、ピロ
ガロール、フロログルシン等が挙げられる。上記フェノ
ール類化合物な単独で又は2種以上組み合わせてホルム
アルデヒドと縮合し樹脂を得ることができる。これらの
うち好ましいノボラック樹脂は、フェノール、m−クレ
ゾール(又はo−クレゾール)及びp−クレゾールから
選ばれる少なくとも1種とホルムアルデヒドとを共重縮
合して得られる樹脂である。例えば、フェノール・ホル
ムアルデヒド樹脂、m−クレゾール・ホルムアルデヒド
樹脂、o−クレゾール・ホルムアルデヒド樹脂、フェノ
ール・p−クレゾール・ホルムアルデヒド共重合体樹
脂、m−クレゾール・p−クレゾール・ホルムアルデヒ
ド共重縮合体樹脂、o−クレゾール・p−クレゾール・
ホルムアルデヒド共重縮合体樹脂、フェノール・m−ク
レゾール・p−クレゾール・ホルムアルデヒド共重縮合
体樹脂、フェノール・o−クレゾール・p−クレゾール
・ホルムアルデヒド共重縮合体樹脂が挙げられる。更に
上記のノボラック樹脂のうち、フェノール・m−クレゾ
ール・p−クレゾール・ホルムアルデヒド樹脂が好まし
い。
本発明においては、上記ノボラック樹脂は単独で用い
てもよいし、また2種以上組合わせて用いてもよい。
上記ノボラック樹脂の分子量(ポリスチレン標準)
は、重量平均分子量Mwが2.0×103〜2.0×104で、数平均
分子量Mnが7.0×102〜5.0×103の範囲内の値であること
が好ましく、更に、好ましくは、Mwが3.0×103〜6.0×1
03、Mnが7.7×102〜1.2×103の範囲内の値である。本発
明におけるノボラック樹脂の分子量の測定は、前述のGP
Cによって行う。
本発明の感光層中に占めるノボラック樹脂の量は、0.
01〜50重量%が好ましく、より好ましくは1〜14重量%
である。
また、アルカリ可溶性樹脂として本発明に好ましく用
いられるフェノール性水酸基を有する構造単位を分子構
造中に有するビニル系重合体とは、炭素−炭素二重結合
が開裂して、重合してできた重合体のことであり下記一
般式[I]〜[VI]の少なくとも1つの構造単位を含む
重合体が好ましい。
一般式[I] 一般式[II] 一般式[III] 一般式[IV] 一般式[V] 一般式[VI] 式中、R1およびR2はそれぞれ水素原子、アルキル基、
またはカルボキシル基を表し、好ましくは水素原子であ
る。R3は水素原子、ハロゲン原子またはアルキル基を表
し、好ましくは水素原子またはメチル基、エチル基等の
アルキル基である。R4は水素原子、アルキル基、アリー
ル基またはアラルキル基を表し、好ましくは水素原子で
ある。Aは窒素原子または酸素原子と芳香族炭素原子と
を連結する置換基を有してもよいアルキレン基を表し、
mは0〜10の整数を表し、Bは置換基を有してもよいフ
ェニレン基または置換基を有してもよいナフチレン基を
表す。本発明においては、これらのうち一般式[II]で
示される構造単位を少なくとも1つ含む共重合体が好ま
しい。
前記ビニル系重合体は共重合体型の構造を有してお
り、このような共重合体において、前記一般式[I]〜
[VI]の各々で示される構造単位の少なくとも1種と組
み合わせて用いることができる単量体単位としては、例
えばエチレン、プロピレン、イソブチレン、ブタジエ
ン、イソプレン等のエチレン系不飽和オレフィン類、例
えばスチレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレ
ン、p−クロロスチレン等のスチレン類、例えばアクリ
ル類、メタクリル酸等のアクリル酸類、例えばイタコン
酸、マレイン酸、無水マレイン酸等の不飽和脂肪族ジカ
ルボン酸類、例えばアクリル酸メチル、アクリル酸エチ
ル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸イソブチル、ア
クリル酸ドデシル、アクリル酸2−クロロエチル、アク
リル酸フェニル、α−クロロアクリル酸メチル、メタク
リル酸メチル、メタクリル酸エチル、エタクリル酸エチ
ル等のα−メチレン脂肪族モノカルボン酸のエステル
類、例えばアクリロニトリル、メタアクリロニトリル等
のニトリル類、例えばアクリルアミド等のアミド類、例
えばアクリルアニリド、p−クロロアクリルアニリド、
m−ニトロアクリルアニリド、m−メトキシアクリルア
ニリド等のアニリド類、例えば酢酸ビニル、プロピオン
酸ビニル、ベンゾエ酸ビニル、酪酸ビニル等のビチルエ
ステル類、例えばメチルビニルエーテル、エチルビニル
エーテル、イソブチルビニルエーテル、β−クロロエチ
ルビニルエーテル等のビニルエーテル類、塩化ビニル、
ビニリデンクロライド、ビニリデンシアナイド、例えば
1−メチル−1−メトキシエチレン、1,1−ジメトキシ
エチレン、1,2−ジメトキシエチレン、1,1−ジメトキシ
カルボニルエチレン、1−メチル−1−ニトロエチレン
等のエチレン誘導体類、例えばN−ビニルピロール、N
−ビニルカルバゾール、N−ビニルインドール、N−ビ
ニルピロリデン、N−ビニルピロリドン等のN−ビニル
化合物、等のビニル系単量体がある。これらのビニル系
単量体は不飽和二重結合が開裂した構造で高分子化合物
中に存在する。
上記の単量体のうち、一般式[I]〜[VI]で示され
る構造単位の少なくとも1種と組み合わせて用いるもの
として、(メタ)アクリル酸類、脂肪族モノカルボン酸
のエステル類、ニトリル類が総合的に優れた性能を示
し、好ましい。より好ましくは、メタクリル酸、メタク
リル酸メチル、アクリロニトリル、アクリル酸エチル等
である。
これらの単量体は前記ビニル系重合体中にブロック又
はランダムのいずれの状態で結合していてもよい。
前記ビニル系重合体中における、一般式[I]〜[V
I]のそれぞれで示される構造単位の含有率は、5〜70
モル%が好ましく、特に、10〜40モル%が好ましい。
また、感光性層中における前記ビニル系重合体の占め
る割合は50〜95重量%であり、好ましくは60〜90重量%
である。
前記重合体は上記組合せのもの1種のみで用いてもよ
いが、2種以上併用して感光性組成物中に含んでいても
よい。
以下に本発明に用いられるビニル系重合体の代表的な
具体例をあげる。なお下記の例示の化合物において、Mw
は重量平均分子量、Mnは数平均分子量、s,k,l,o,mおよ
びnは、それぞれ構造単位のモル%を表す。
例示化合物 本発明の感光性平版印刷版は上記のような素材を組合
わせ、含有することにより、本発明の目的を達成し得る
ものであるが、このような各々の素材の他、必要に応じ
て更に染料、顔料等の色素、可塑剤、界面活性剤、有機
酸、酸無水物、露光により酸を発生し得る化合物などを
添加することができる。
更に、本発明の感光性平版印刷版には、該感光性平版
印刷版の感脂性を向上するために例えば、p−tert−ブ
チルフェノールホルムアルデヒド樹脂や、p−n−オク
チルフェノールホルムアルデヒド樹脂や、これらがo−
キノンジアジド化合物で部分的にエステル化された樹脂
などを含有させることもできる。これらの各成分を下記
の溶媒に溶解させ、更にこれを適当な支持体表面に塗布
乾燥させることにより、感光層を設けて、本発明の感光
性平版印刷版を形成することができる。
上記の各成分を溶解する際に使用し得る溶媒として
は、メチルセロソルブ、メチルセロソルブアセテート、
エチルセロソルブ、エチルセロソルブアセテート等のセ
ロソルブ類、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキ
シド、ジオキサン、アセトン、シクロヘキサノン、トリ
クロロエチレン、メチルエチルケトン等が挙げられる。
これら溶媒は、単独であるいは2種以上混合して使用す
る。
本発明の感光性平版印刷版の製造に適用されうる塗布
方法としては、従来公知の方法、例えば、回転塗布、ワ
イヤーバー塗布、ディップ塗布、エアーナイフ塗布、ロ
ール塗布、ブレード塗布及びカーテン塗布等が可能であ
る。この際塗布量は用途により異なるが、例えば固形分
として0.5〜5.0g/m2が好ましい。
本発明の感光性平版印刷版に用いられる支持体として
は、アルミニウム、亜鉛、鋼、銅等の金属板、並びにク
ロム、亜鉛、銅、ニッケル、アルミニウム、鉄等がメッ
キ又は蒸着された金属板、紙、プラスチックフィルム及
びガラス板、樹脂が塗布された紙、アルミニウム等の金
属箔が張られた紙、親水化処理したプラスチックフィル
ム等が挙げられる。このうち好ましいのはアルミニウム
板である。本発明の感光性平版印刷版の支持体として砂
目立て処理、陽極酸化処理および必要に応じて封孔処理
等の表面処理が施されているアルミニウム板を用いるこ
とがより好ましい。
これらの処理には公知の方法を適用することができ
る。
一般に、感光性平版印刷版は、露光焼き付け装置を用
いて露光焼付され、次いで現像液にて現像される。この
結果、未露光部分のみが支持体表面に残り、ポジ−ポジ
型レリーフ像ができる。
本発明の感光性平版印刷版の現像に用いられる現像液
としては、水系アルカリ現像液が好適である。前記の水
系アルカリ現像液としては例えば、水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、メタ
ケイ酸ナトリウム、メタケイ酸カリウム、第二リン酸ナ
トリウム、第三リン酸ナトリウム等のアルカリ金属塩の
水溶液が挙げられる。
以下、本発明の感光性平版印刷版の実施例について詳
しく述べるが、本発明はこれら実施例に何等制限される
ものではない。
(実施例) 実施例1 厚さ0.24mmのアルミニウム板を脱脂処理した後、硝酸
水溶液中で電界研磨処理し、カセイソーダデスマット処
理した。次に硫酸水溶液中での陽極酸化処理及び熱水封
孔処理を行ない、平版印刷版用アルミニウム板を得た。
次にこのアルミニウム板に下記の感光液をロールコー
ターによって塗布し、90℃で4分間乾燥し、感光性平版
印刷版試料を得た。
感光液 ・トリヒドロキシベンゾフェノンとナフトキノン(1,
2)−ジアジド−5−スルホニルクロライドとの縮合物
2 重量部 ・混合クレゾール(フェノール:m−クレゾール:p−クレ
ゾール=2:5:3)ホルマリンノボラック樹脂(重量平均
分子量=10,000) 8 重量部 ・2−トリクロロメチル−β(2′−ベンゾフリル)ビ
ニル1,3,4−オキサジアゾール 0.06重量部 ・p−オクチルフェノールとナフトキノン(1,2)−ジ
アジド−5−スルホニルクロライドとの縮合物(水酸基
の縮合率50モル%) 0.1 重量部 ・ビクトリアピュアブルーBOH(保土ケ谷化学(株)
製) 0.08重量部 ・表1に示した本発明の化合物−1 0.3 重量部 ・メチルセロソルブ/エチルセロソルブ=(4/6) 53
重量部 かくして得られた感光性平版印刷版を、下記フィルム
原稿を使用し下記の露光条件、製版条件、印刷条件にて
作動評価を行った。
フィルム原稿: ステップタブレットNo.2(イーストマンコダック(株)
製)および絵柄を複数枚貼り込んだ原稿 露光条件: 現像条件1: 印刷条件: 現像条件−2 全面露光した感光性平版印刷版をくり返し現像し母液
1当り2.0m2処理した疲労液を現像液として使用した
他は現像条件−1と同様の条件で処理した。
また、感光性平版印刷版の一部を黒紙でおおった後、
白色けい光燈(40W2本)下、2mの位置に一定時間静置
し、続いて前記現像条件−1で現像処理を行なった。黒
紙でおおった部分と露光した部分の差がはっきり観察で
きる時間を測定した。
以上の評価方法にて、現像後の印刷版からクリヤー感
度およびベタ感度、そしてセーフライト時間を、更に得
られた印刷物から地汚れの有無を判読し、結果を表3に
示した。
実施例2〜8 実施例1で使用した本発明の化合物−1の代りに表−
1に示すように化合物2〜8をそれぞれ使用した他は、
実施例1と同様にして感光性平版印刷版を得、それぞれ
について実施例1と同様にして実験を行なった。結果を
表3に示した。
実施例9〜13 実施例1で使用した本発明の化合物−1の添加量を下
記表2のように変更した他は、実施例1と同様にして感
光性平版印刷版を得、それぞれについて実施例1と同様
に実験を行なった。結果を表3に示した。
比較例1 実施例1で使用した本発明の化合物−1の代りに、ト
ウィーン80(花王アトラス(株)製)〈ポリオキシエチ
レンソルビタンモノオレエート〉を使用した他は、実施
例1と同様にして感光性平版印刷版を作製し、実験を行
なった。結果を表3に示した。
比較例2 実施例1の感光液処方から本発明の化合物−1を除い
た他は、実施例1と同様にして感光性平版印刷版を作製
し実験を行なった。結果を表3に示した。
実施例14 実施例1で使用した感光液の代りに下記の感光液を使
用した他は、実施例1と同様にして感光性平版印刷版を
作製し、実験を行なった。結果を表3に示した。
感光液 ・ピロガロール・アセトン樹脂とナフトキノン(1,2)
−ジアジド−5−スルホニルクロライドとの縮合物0.90
重量部 ・クレゾール・ホルムアルデヒド樹脂 1.70重量部 ・t−ブチルフェノール・ホルムアルデヒド樹脂0.05重
量部 ・ナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホニルクロ
ライド 0.03重量部 ・テトラヒドロフタル酸 0.20重量部 ・オイルブルー#603(オリエント化学工業(株))0.0
5重量部 ・表1に示す本発明の化合物−1 0.07重量部 ・メチルセロソルブ 15 重量部 表3より明らかなように、本発明の感光性平版印刷版
(実施例1〜14)は本発明外の感光性平版印刷版、特に
従来の印刷版比較例1に比較して感度、アンダー現像
性、現像許容性及びセーフライト性のすべてにおいて優
れていることがわかる。
(発明の効果) 以上詳細に説明したように、本発明の感光性平版印刷
版により感度及びアンダー現像性を低下させることな
く、現像許容性及びセーフライト性を向上させることが
できる。
フロントページの続き (72)発明者 富安 寛 神奈川県横浜市緑区鴨志田町1000番地 三菱化成工業株式会社総合研究所内 (72)発明者 小林 佳子 神奈川県横浜市緑区鴨志田町1000番地 三菱化成工業株式会社総合研究所内 (56)参考文献 特開 昭62−251714(JP,A) 特開 昭59−121044(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体上に(a)o−キノンジアジド化合
    物、(b)アルカリ可溶性樹脂及び(c)ポリオキシア
    ルキレンソルビット脂肪酸のエステル化合物及び/又は
    該脂肪酸のエーテル化合物、を含有する感光層を有する
    感光性平版印刷版。
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