JP2539397Y2 - 沸騰冷却装置用ラジエータ - Google Patents

沸騰冷却装置用ラジエータ

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JP2539397Y2
JP2539397Y2 JP4811191U JP4811191U JP2539397Y2 JP 2539397 Y2 JP2539397 Y2 JP 2539397Y2 JP 4811191 U JP4811191 U JP 4811191U JP 4811191 U JP4811191 U JP 4811191U JP 2539397 Y2 JP2539397 Y2 JP 2539397Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動車用エンジン等の
冷却に供される沸騰冷却装置のラジエータに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車用等のエンジンでは、過給
機を用いたり吸排気系をマルチバルブ化すること等によ
って、高出力化が進められている。その結果、運転時の
発熱量は従来のものに較べて格段に多くなっており、冷
却装置にも高性能なものが必要となっている。
【0003】沸騰冷却装置はこのような要望に応じて開
発されたもので、図3に示すように、エンジン1のシリ
ンダブロック2側のウォータジャケット3とシリンダヘ
ッド4側のウォータジャケット5とにクーラント(冷却
液)の流入口6と流出口7とを各々形成し、これらを凝
縮冷却手段たる気液分離器8,コンデンサ9,ラジエー
タ10を配した循環径路11によって連結することによ
り構成されている。図中、12はクーラントを圧送する
循環ポンプであり、13は冷機時にクーラントをバイパ
スさせるサーモスタットである。また、14は暖機時に
循環径路11から溢出したクーラントを貯留するリザー
ブタンクであり、15はクーラントの温度等に応じてコ
ンデンサ9およびラジエータ10に冷却風を送る電動フ
ァンである。
【0004】沸騰冷却装置では、先ずウォータジャケッ
ト5内で沸騰したクーラントが気化熱を奪う作用を利用
してシリンダヘッド4の熱を吸収し、沸騰して液滴を含
む蒸気となったクーラントを気液分離器8により気相と
液相とに分離する。そして、蒸気をコンデンサ9により
凝縮・液化すると共に、飽和状態の液相のクーラントを
ラジエータ10により更に冷却し、循環ポンプ12によ
りエンジン1に還流させる。沸騰冷却装置において気液
分離を行う理由は、コンデンサ9内に液滴が流入すると
図示しないコアチューブの内壁に液滴が付着し、蒸気と
コアチューブ間の熱伝達効率が著しく低下するためであ
る。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】沸騰冷却装置は、冷却
水を沸騰点以下の温度で循環させる旧来の冷却装置に較
べ高い冷却効率を有しており、クーラントも少量で済む
等の特長も持っている。ところが、凝縮冷却手段とし
て、上述した如く、ラジエータ10の他に気液分離器8
やコンデンサ9が必要となり、装置構成が複雑となると
共にコスト高となることを余儀無くされていた。特に、
比較的体格の大きいラジエータ10とコンデンサ9とが
別体であることは、レイアウト設計を困難にする要因と
もなっていた。
【0006】本考案は上記状況に鑑みなされたもので、
コンデンサの機能を兼備した沸騰冷却装置用のラジエー
タを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで本考案ではこの課
題を解決するために、エンジンのウォータジャケット内
でクーラントを沸騰させてその気化熱により当該エンジ
ンの冷却を行う沸騰冷却装置に用いられるクロスフロー
型のラジエータであって、上流側のサイドタンクの上部
に気相のクーラント用のインレットパイプを形成する一
方、当該サイドタンクの下部に液相のクーラント用のイ
ンレットパイプを形成したことを特徴とする沸騰冷却装
置用ラジエータを提案するものである。
【0008】
【作用】気水分離器からサイドタンクの上部に流入した
気相のクーラントはラジエータコアの上層部を流通して
凝縮・液化される一方、サイドタンクの下部に流入した
液相のクーラントはラジエータコアの下層部を流通して
冷却される。
【0009】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面に基づき詳細
に説明する。図1には本考案に係る沸騰冷却装置用ラジ
エータの一実施例を斜視により示し、図2には同縦断面
を示してある。
【0010】これらの図に示すように、本実施例のラジ
エータ10は、上流側のサイドタンク16と下流側のサ
イドタンクとの17間に多数本のコアチューブ18aや
コルゲートフィン18bからなるラジエータコア18を
水平に介装させたクロスフロー型である。上流側のサイ
ドタンク16の上部には比較的大径のインレットパイプ
19が形成されており、気水分離器8から気相のクーラ
ントを導入するベーパホース20が結合している。ま
た、同サイドタンク16の下部には比較的小径のインレ
ットパイプ21が形成されており、気水分離器8から液
相のクーラントを導入するリキッドホース22が結合し
ている。図中、23はエンジン1から気水分離器8にク
ーラントを送給するラジエータホースである。一方、下
流側のサイドタンク17の下部にはアウトレットパイプ
24が形成されており、循環ポンプ12にクーラントを
送給するラジエータホース25が接続している。図中、
26は下流側のサイドタンク17の上面に取り付けられ
たエア抜きバルブであり、クーラントの交換時等には開
放され、ラジエータ10の内部と大気とを連通させるよ
うになっている。
【0011】以下、本実施例の作用を述べる。エンジン
1が始動して通常運転状態になると、ウォータジャケッ
ト3,5を含めた循環径路11内に充満していたクーラ
ントが熱膨張してリザーブタンク14に流出し、沸騰冷
却が開始される。そして、シリンダヘッド4側のウォー
タジャケット5内では高温に曝されたクーラントが沸騰
・蒸発し、気相と液相とが混合した状態で流出口7から
ラジエータホース23を経由して気水分離器8に流入す
る。気水分離器8内ではクーラントが比重差によって気
相と液相とに分離され、気相のものがベーパホース20
を経由してサイドタンク16の上部のインレットパイプ
19に流入し、液相のものがリキッドホース20を経由
してサイドタンク16の下部のインレットパイプ21に
流入する。
【0012】図2に示すように、インレットパイプ19
からサイドタンク16の上部に流入した気相のクーラン
トは、上流側のラジエータコア18の比較的上層部に形
成されたコアチューブ18aに流入し、下流側のサイド
タンク17に至るまでに凝縮・液化される。一方、イン
レットパイプ21からサイドタンク16の下部に流入し
た液相のクーラントは、ラジエータコア18の下層部に
形成されたコアチューブ18aに流入し、下流側のサイ
ドタンク17に至るまでに冷却される。すなわち、本実
施例ではラジエータ10の上層部がコンデンサの働きを
行い、下層部がラジエータ本来の働きを行うのである。
【0013】
【考案の効果】本考案に係る沸騰冷却装置用ラジエータ
によれば、ラジエータにコンデンサの機能を持たせるよ
うにしたため、部品点数や組立工数の削減とコストの低
減とを図ることが可能となるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る沸騰冷却装置用ラジエータの一実
施例を示す斜視図である。
【図2】本考案に係る沸騰冷却装置用ラジエータの一実
施例を示す縦断面図である。
【図3】従来の沸騰冷却装置の全体レイアウトを示す概
念図である。
【符号の説明】
1 エンジン 3,5 ウォータジャケット 8 気水分離器 10 ラジエータ 16 上流側のサイドタンク 17 下流側のサイドタンク 18 ラジエータコア 18a コアチューブ 19,21 インレットパイプ 20 ベーパホース 22 リキッドホース 23,25 ラジエータホース 24 アウトレットパイプ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンのウォータジャケット内でクー
    ラントを沸騰させてその気化熱により当該エンジンの冷
    却を行う沸騰冷却装置に用いられるクロスフロー型のラ
    ジエータであって、上流側のサイドタンクの上部に気相
    のクーラント用のインレットパイプを形成する一方、当
    該サイドタンクの下部に液相のクーラント用のインレッ
    トパイプを形成したことを特徴とする沸騰冷却装置用ラ
    ジエータ。
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JP6259703B2 (ja) * 2014-04-10 2018-01-10 株式会社ケーヒン・サーマル・テクノロジー コンデンサ
JP5973019B1 (ja) * 2015-03-05 2016-08-17 本田技研工業株式会社 沸騰冷却装置

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