JP2539900Y2 - 沸騰冷却装置用ラジエータ - Google Patents

沸騰冷却装置用ラジエータ

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JP2539900Y2
JP2539900Y2 JP9881591U JP9881591U JP2539900Y2 JP 2539900 Y2 JP2539900 Y2 JP 2539900Y2 JP 9881591 U JP9881591 U JP 9881591U JP 9881591 U JP9881591 U JP 9881591U JP 2539900 Y2 JP2539900 Y2 JP 2539900Y2
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coolant
radiator
tank
gas
cooling device
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哲嗣 浮田
仁 亀山
久史 土井
正俊 二之湯
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Mitsubishi Motors Corp
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Mitsubishi Motors Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば自動車用エンジ
ンの冷却に用いられる沸騰冷却装置用のラジエータに関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車用等のエンジンでは、過給
器を用いたり吸排気系をマルチバルブ化すること等によ
って、高出力化が進められている。その結果、運転時の
発熱量は従来のものに較べて格段に多くなっており、冷
却装置にも高性能なものが必要となっている。
【0003】沸騰冷却装置はこのような要望に応じて開
発されたものであり、図2には沸騰冷却装置の全体構成
を示してある。
【0004】図2に示すように、エンジン1のシリンダ
ブロック2側のウォータジャケット3には冷却液(クー
ラント)の流入口6が形成され、シリンダヘッド4側の
ウォータジャケット5にはクーラントの流出口7が形成
されている。流入口6は循環ポンプ9を介して循環径路
10によってラジエータ8に連結され、流出口7は気液
分離器11を介して循環径路10によってラジエータ8
に連結されている。気液分離器11は液相クーラントと
気相クーラントを分離し、気相クーラントだけをラジエ
ータ8へと導くもので、液相クーラントはラジエータ8
を通らずにウォータジャケット3に送られる。図中、1
2は暖機時に循環径路10から溢出したクーラントを貯
留するリザーブタンク、13はクーラントの温度等に応
じてラジエータ8に冷却風を強制的に送る電動ファンで
ある。
【0005】図3には沸騰冷却装置に用いられる従来の
ダウンフロー型のラジエータを示してある。
【0006】図3に示すように、上下一対のアッパタン
ク14とロアタンク15との間には多数のコアチューブ
16が上下方向に沿って設けられ、このコアチューブ1
6の間には放熱用のコルゲートフィン17が設けられて
いる。一方のアッパタンク14の一方にはクーラントの
流入口を有する流入パイプ18が接続され、他方のロア
タンク15の他方には凝縮液化されたクーラントの流出
口を有する流出パイプ19が接続され、流入パイプ18
及び流出パイプ19にはそれぞれラジエータホース2
0,21が装着されている。
【0007】上述した沸騰冷却装置では、ウォータジャ
ケット5内で沸騰したクーラントの沸騰熱伝達を利用し
てシリンダヘッド4の熱を吸収し、沸騰して蒸気となっ
たクーラントを気液分離器11で液相クーラントと気相
クーラントに分離する。そして、気相クーラントはラジ
エータ8に導入され、ラジエータ8のコアチューブ16
を流れる間に凝縮・液化される。液化されたクーラント
は更に冷却され、循環ポンプ9によってウォータジャケ
ット3に送られる。
【0008】沸騰冷却装置は、冷却水を沸騰点以下の温
度で循環させる冷却装置に比べ高い冷却効率を有し、ク
ーラントの循環量も少量で良い。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】上述した沸騰冷却装置
では、凝縮冷却を効率良く行なうため、ラジエータ8の
上流側に気液分離器11を配設し、クーラントを気相ク
ーラントと液相クーラントに分離し、気相クーラントの
みをラジエータ8に流入させている。このため、装置構
成が複雑となると共にコスト高となってしまうという問
題があった。
【0010】本考案はこのような問題点を解決するもの
であって、気液分離機能を備えたラジエータを提供し、
もって沸騰冷却装置の簡素化を図ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本考案の沸騰冷却装置用ラジエータは、エンジンの
ウォータジャケット内でクーラントを沸騰させて沸騰熱
伝達を利用することで該エンジンの冷却を行なう沸騰冷
却装置に用いられ、コアチューブが上下方向に配設され
るダウンフロー型のラジエータにおいて、下端部にクー
ラント流入口が設けられたクーラント供給通路の上端部
をアッパタンクの一側に接続する一方、ロアタンクの他
側にクーラント流出口を形成し、且つ、気液分離した気
相クーラント及び液相クーラントをそれぞれ別々のコア
チューブから前記ロアタンクに流す仕切板を前記アッパ
タンク内に設けたことを特徴とするものである。
【0012】
【作用】下端部にクーラント流入口が設けられたクーラ
ント供給通路の上端部をアッパタンクの一側に接続して
アッパタンク内に仕切板を設けたことで、流入口から流
入したクーラントはクーラント供給通路を通過し、ここ
で、気相クーラントと液相クーラントに分離される。そ
して、液相クーラントは一部のコアチューブ内を通って
冷却されロアタンクに流れる一方、気相クーラントは別
のコアチューブ内を通りここで凝縮して液相となってロ
アタンクに流れ、流出口から流出する。
【0013】
【実施例】図1には本考案の一実施例に係る沸騰冷却装
置用ラジエータの断面を示してある。なお、従来と同様
の機能を有する部材には同一の符号を付して重複する説
明は省略する。
【0014】本実施例の沸騰冷却装置用ラジエータにあ
っては、下端部にクーラント流入口が設けられたクーラ
ント供給通路の上端部をアッパタンクの一側に接続する
と共に気液分離した気相クーラント及び液相クーラント
をそれぞれ別々のコアチューブからロアタンクに流す仕
切板を設けてある。
【0015】図1に示すように、沸騰冷却装置用ラジエ
ータ31において、アッパタンク14とロアタンク15
の間には多数のコアチューブ16a,16bが上下方向
に沿って設けられ、コアチューブ16a,16bの間に
は放熱用のコルゲートフィン17が設けられている。こ
のラジエータ31の側部にはクーラント供給通路として
の流入管32が装着されており、この流入管32の下部
にはクーラントの流入口33が設けられる一方、上部は
アッパタンク14の一側(図1の右側)に接続されてい
る。そして、ロアタンク15の他側(図1の左側)には
凝縮液化されたクーラントの凝縮水の流出口34が設け
られている。
【0016】また、アッパタンク14には図1において
内部を左右に分割する仕切板35が取付けられている。
この仕切板35は流入管32からアッパタンク14内に
流入して気液分離した気相クーラント及び液相クーラン
トをそれぞれ別々のコアチューブからロアタンク15内
に流れ落ちるようにするものであって、気液分離した液
相クーラントは仕切板35によってコアチューブ16a
からロアタンク15内に流れ落ちる一方、気相クーラン
トはこの仕切板35の上方を越えて流れ、別のコアチュ
ーブ16bからロアタンク15内に流れ落ちるようにな
っている。
【0017】而して、流入管32の流入口33から流入
したクーラントはこの流入管32を通ってアッパタンク
14内に流れ、このときに気相クーラントと液相クーラ
ントに分離される。そして、液相クーラント(凝縮水)
は仕切板35によってコアチューブ16a内を通ってロ
アタンク15に流れ、流出口33側に流れる。一方、気
相クーラント(蒸気)はアッパタンク15内を飽和水蒸
気状態で仕切板35を越え、別のコアチューブ16b内
を通ってここで凝縮して液相となり、ロアタンク15内
に流入する。その後、ロアタンク15内の冷却された液
相クーラントと共に流出口34から流出する。
【0018】このように下端部に流入口33が形成され
たクーラント流入管32の上端部をアッパタンク14の
一側に接続し、アッパタンク14内には内部を分割する
仕切板35を設けて液相クーラントを一部のコアチュー
ブ16aからのみロアタンク15内に流れ落ちるように
すると共に気相クーラントは仕切板35を越えて別のコ
アチューブ16b内からロアタンク15内に流入するよ
うにしたので、特別な気液分離機構を付設することな
く、ラジエータでクーラントの気液分離を行なうことが
でき、この気液分離器を省略することができる。
【0019】なお、上述の実施例において、ラジエータ
31とは別にクーラントの供給通路としての流入管32
を装着してアッパタンク14に接続したが、この供給通
路ををラジエータ31の内部にコアチューブを用いて形
成することでこのラジエータ31と一体に設けてもよい
ものであり、これでも十分な効果を奏することができ、
且つ、構造を簡素化できる。
【0020】
【考案の効果】以上、実施例をあげて詳細に説明したよ
うに本考案の沸騰冷却装置用ラジエータによれば、ダウ
ンフロー型のラジエータにおいて、下端部にクーラント
流入口が設けられたクーラント供給通路の上端部をアッ
パタンクの一側に接続する一方、ロアタンクの他側にク
ーラント流出口を形成し、且つ、気液分離した気相クー
ラント及び液相クーラントをそれぞれ別々のコアチュー
ブからロアタンクに流す仕切板をアッパタンク内に設け
たので、流入口から流入したクーラントをクーラント供
給通路を通ってアッパタンクに供給することで特別な気
液分離機構を付設することなく、簡単な構造でクーラン
トの気液分離を行なうことができ、沸騰冷却装置の気液
分離器を省略して沸騰冷却装置の簡素化を図ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る沸騰冷却装置用ラジエ
ータの断面図である。
【図2】一般的な沸騰冷却装置の全体構成図である。
【図3】従来のダウンフロー型のラジエータの斜視図で
ある。
【符号の説明】
14 アッパタンク 15 ロアタンク 16a,16b コアチューブ 17 コルゲートフィン 31 ラジエータ 32 流入管(クーラント供給通路) 33 クーラント流入口 34 クーラント流出口 35 仕切板

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンのウォータジャケット内でクー
    ラントを沸騰させて沸騰熱伝達を利用することで該エン
    ジンの冷却を行なう沸騰冷却装置に用いられ、コアチュ
    ーブが上下方向に配設されるダウンフロー型のラジエー
    タにおいて、下端部にクーラント流入口が設けられたク
    ーラント供給通路の上端部をアッパタンクの一側に接続
    する一方、ロアタンクの他側にクーラント流出口を形成
    し、且つ、気液分離した気相クーラント及び液相クーラ
    ントをそれぞれ別々のコアチューブから前記ロアタンク
    に流す仕切板を前記アッパタンク内に設けたことを特徴
    とする沸騰冷却装置用ラジエータ。
JP9881591U 1991-11-29 1991-11-29 沸騰冷却装置用ラジエータ Expired - Lifetime JP2539900Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPH0547348U JPH0547348U (ja) 1993-06-22
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