JPH05929U - 沸騰冷却装置用ラジエータ - Google Patents
沸騰冷却装置用ラジエータInfo
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- JPH05929U JPH05929U JP4811191U JP4811191U JPH05929U JP H05929 U JPH05929 U JP H05929U JP 4811191 U JP4811191 U JP 4811191U JP 4811191 U JP4811191 U JP 4811191U JP H05929 U JPH05929 U JP H05929U
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- Japan
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- coolant
- side tank
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- Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 コンデンサの機能を兼備した沸騰冷却装置用
のラジエータを提供する。 【構成】 上流側のサイドタンクと下流側のサイドタン
クとの17間に多数本のコアチューブ18aやコルゲー
トフィン18bからなるコア18を水平に介装させたク
ロスフロー型のラジエータ10において、上流側のサイ
ドタンクの上部には比較的大径のインレットパイプ19
が形成されており、気水分離器8から気相のクーラント
を導入するベーパホース20が結合している。また、上
流側のサイドタンクの下部には比較的小径のインレット
パイプ21が形成されており、気水分離器8から液相の
クーラントを導入するリキッドホース22が結合してい
る。
のラジエータを提供する。 【構成】 上流側のサイドタンクと下流側のサイドタン
クとの17間に多数本のコアチューブ18aやコルゲー
トフィン18bからなるコア18を水平に介装させたク
ロスフロー型のラジエータ10において、上流側のサイ
ドタンクの上部には比較的大径のインレットパイプ19
が形成されており、気水分離器8から気相のクーラント
を導入するベーパホース20が結合している。また、上
流側のサイドタンクの下部には比較的小径のインレット
パイプ21が形成されており、気水分離器8から液相の
クーラントを導入するリキッドホース22が結合してい
る。
Description
【0001】
本考案は、自動車用エンジン等の冷却に供される沸騰冷却装置のラジエータに 関する。
【0002】
近年、自動車用等のエンジンでは、過給機を用いたり吸排気系をマルチバルブ 化すること等によって、高出力化が進められている。その結果、運転時の発熱量 は従来のものに較べて格段に多くなっており、冷却装置にも高性能なものが必要 となっている。
【0003】 沸騰冷却装置はこのような要望に応じて開発されたもので、図3に示すように 、エンジン1のシリンダブロック2側のウォータジャケット3とシリンダヘッド 4側のウォータジャケット5とにクーラント(冷却液)の流入口6と流出口7と を各々形成し、これらを凝縮冷却手段たる気液分離器8,コンデンサ9,ラジエ ータ10を配した循環径路11によって連結することにより構成されている。図 中、12はクーラントを圧送する循環ポンプであり、13は冷機時にクーラント をバイパスさせるサーモスタットである。また、14は暖機時に循環径路11か ら溢出したクーラントを貯留するリザーブタンクであり、15はクーラントの温 度等に応じてコンデンサ9およびラジエータ10に冷却風を送る電動ファンであ る。
【0004】 沸騰冷却装置では、先ずウォータジャケット5内で沸騰したクーラントが気化 熱を奪う作用を利用してシリンダヘッド4の熱を吸収し、沸騰して液滴を含む蒸 気となったクーラントを気液分離器8により気相と液相とに分離する。そして、 蒸気をコンデンサ9により凝縮・液化すると共に、飽和状態の液相のクーラント をラジエータ10により更に冷却し、循環ポンプ12によりエンジン1に還流さ せる。沸騰冷却装置において気液分離を行う理由は、コンデンサ9内に液滴が流 入すると図示しないコアチューブの内壁に液滴が付着し、蒸気とコアチューブ間 の熱伝達効率が著しく低下するためである。
【0005】
沸騰冷却装置は、冷却水を沸騰点以下の温度で循環させる旧来の冷却装置に較 べ高い冷却効率を有しており、クーラントも少量で済む等の特長も持っている。 ところが、凝縮冷却手段として、上述した如く、ラジエータ10の他に気液分離 器8やコンデンサ9が必要となり、装置構成が複雑となると共にコスト高となる ことを余儀無くされていた。特に、比較的体格の大きいラジエータ10とコンデ ンサ9とが別体であることは、レイアウト設計を困難にする要因ともなっていた 。
【0006】 本考案は上記状況に鑑みなされたもので、コンデンサの機能を兼備した沸騰冷 却装置用のラジエータを提供することを目的とする。
【0007】
そこで本考案ではこの課題を解決するために、エンジンのウォータジャケット 内でクーラントを沸騰させてその気化熱により当該エンジンの冷却を行う沸騰冷 却装置に用いられるクロスフロー型のラジエータであって、上流側のサイドタン クの上部に気相のクーラント用のインレットパイプを形成する一方、当該サイド タンクの下部に液相のクーラント用のインレットパイプを形成したことを特徴と する沸騰冷却装置用ラジエータを提案するものである。
【0008】
気水分離器からサイドタンクの上部に流入した気相のクーラントはラジエータ コアの上層部を流通して凝縮・液化される一方、サイドタンクの下部に流入した 液相のクーラントはラジエータコアの下層部を流通して冷却される。
【0009】
【実施例】 以下、本考案の一実施例を図面に基づき詳細に説明する。 図1には本考案に係る沸騰冷却装置用ラジエータの一実施例を斜視により示し 、図2には同縦断面を示してある。
【0010】 これらの図に示すように、本実施例のラジエータ10は、上流側のサイドタン ク16と下流側のサイドタンクとの17間に多数本のコアチューブ18aやコル ゲートフィン18bからなるラジエータコア18を水平に介装させたクロスフロ ー型である。上流側のサイドタンク16の上部には比較的大径のインレットパイ プ19が形成されており、気水分離器8から気相のクーラントを導入するベーパ ホース20が結合している。また、同サイドタンク16の下部には比較的小径の インレットパイプ21が形成されており、気水分離器8から液相のクーラントを 導入するリキッドホース22が結合している。図中、23はエンジン1から気水 分離器8にクーラントを送給するラジエータホースである。一方、下流側のサイ ドタンク17の下部にはアウトレットパイプ24が形成されており、循環ポンプ 12にクーラントを送給するラジエータホース25が接続している。図中、26 は下流側のサイドタンク17の上面に取り付けられたエア抜きバルブであり、ク ーラントの交換時等には開放され、ラジエータ10の内部と大気とを連通させる ようになっている。
【0011】 以下、本実施例の作用を述べる。 エンジン1が始動して通常運転状態になると、ウォータジャケット3,5を含 めた循環径路11内に充満していたクーラントが熱膨張してリザーブタンク14 に流出し、沸騰冷却が開始される。そして、シリンダヘッド4側のウォータジャ ケット5内では高温に曝されたクーラントが沸騰・蒸発し、気相と液相とが混合 した状態で流出口7からラジエータホース23を経由して気水分離器8に流入す る。気水分離器8内ではクーラントが比重差によって気相と液相とに分離され、 気相のものがベーパホース20を経由してサイドタンク16の上部のインレット パイプ19に流入し、液相のものがリキッドホース20を経由してサイドタンク 16の下部のインレットパイプ21に流入する。
【0012】 図2に示すように、インレットパイプ19からサイドタンク16の上部に流入 した気相のクーラントは、上流側のラジエータコア18の比較的上層部に形成さ れたコアチューブ18aに流入し、下流側のサイドタンク17に至るまでに凝縮 ・液化される。一方、インレットパイプ21からサイドタンク16の下部に流入 した液相のクーラントは、ラジエータコア18の下層部に形成されたコアチュー ブ18aに流入し、下流側のサイドタンク17に至るまでに冷却される。すなわ ち、本実施例ではラジエータ10の上層部がコンデンサの働きを行い、下層部が ラジエータ本来の働きを行うのである。
【0013】
本考案に係る沸騰冷却装置用ラジエータによれば、ラジエータにコンデンサの 機能を持たせるようにしたため、部品点数や組立工数の削減とコストの低減とを 図ることが可能となるという効果を奏する。
【図1】本考案に係る沸騰冷却装置用ラジエータの一実
施例を示す斜視図である。
施例を示す斜視図である。
【図2】本考案に係る沸騰冷却装置用ラジエータの一実
施例を示す縦断面図である。
施例を示す縦断面図である。
【図3】従来の沸騰冷却装置の全体レイアウトを示す概
念図である。
念図である。
1 エンジン 3,5 ウォータジャケット 8 気水分離器 10 ラジエータ 16 上流側のサイドタンク 17 下流側のサイドタンク 18 ラジエータコア 18a コアチューブ 19,21 インレットパイプ 20 ベーパホース 22 リキッドホース 23,25 ラジエータホース 24 アウトレットパイプ
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 エンジンのウォータジャケット内でクー
ラントを沸騰させてその気化熱により当該エンジンの冷
却を行う沸騰冷却装置に用いられるクロスフロー型のラ
ジエータであって、上流側のサイドタンクの上部に気相
のクーラント用のインレットパイプを形成する一方、当
該サイドタンクの下部に液相のクーラント用のインレッ
トパイプを形成したことを特徴とする沸騰冷却装置用ラ
ジエータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4811191U JP2539397Y2 (ja) | 1991-06-25 | 1991-06-25 | 沸騰冷却装置用ラジエータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4811191U JP2539397Y2 (ja) | 1991-06-25 | 1991-06-25 | 沸騰冷却装置用ラジエータ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05929U true JPH05929U (ja) | 1993-01-08 |
JP2539397Y2 JP2539397Y2 (ja) | 1997-06-25 |
Family
ID=12794206
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4811191U Expired - Fee Related JP2539397Y2 (ja) | 1991-06-25 | 1991-06-25 | 沸騰冷却装置用ラジエータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2539397Y2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015200478A (ja) * | 2014-04-10 | 2015-11-12 | 株式会社ケーヒン・サーマル・テクノロジー | コンデンサ |
JP5973019B1 (ja) * | 2015-03-05 | 2016-08-17 | 本田技研工業株式会社 | 沸騰冷却装置 |
-
1991
- 1991-06-25 JP JP4811191U patent/JP2539397Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015200478A (ja) * | 2014-04-10 | 2015-11-12 | 株式会社ケーヒン・サーマル・テクノロジー | コンデンサ |
JP5973019B1 (ja) * | 2015-03-05 | 2016-08-17 | 本田技研工業株式会社 | 沸騰冷却装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2539397Y2 (ja) | 1997-06-25 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
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