JP2539319Y2 - 多段式圧造成形機のブランク移送装置 - Google Patents
多段式圧造成形機のブランク移送装置Info
- Publication number
- JP2539319Y2 JP2539319Y2 JP1993043449U JP4344993U JP2539319Y2 JP 2539319 Y2 JP2539319 Y2 JP 2539319Y2 JP 1993043449 U JP1993043449 U JP 1993043449U JP 4344993 U JP4344993 U JP 4344993U JP 2539319 Y2 JP2539319 Y2 JP 2539319Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- blank
- chuck
- die
- stopper
- punch
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B21—MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
- B21J—FORGING; HAMMERING; PRESSING METAL; RIVETING; FORGE FURNACES
- B21J9/00—Forging presses
- B21J9/02—Special design or construction
- B21J9/022—Special design or construction multi-stage forging presses
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B21—MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
- B21J—FORGING; HAMMERING; PRESSING METAL; RIVETING; FORGE FURNACES
- B21J13/00—Details of machines for forging, pressing, or hammering
- B21J13/08—Accessories for handling work or tools
- B21J13/10—Manipulators
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Forging (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は機台に並設された複数の
ダイと、これらのダイに対して進退する複数のパンチと
で構成される複数の圧造ステーションにより、素材を順
次所定形状の製品に成形する多段式圧造成形機、特に、
成形途中のブランクを上段の圧造ステーションから下段
の圧造ステーションへ移送するブランク移送装置に関す
る。
ダイと、これらのダイに対して進退する複数のパンチと
で構成される複数の圧造ステーションにより、素材を順
次所定形状の製品に成形する多段式圧造成形機、特に、
成形途中のブランクを上段の圧造ステーションから下段
の圧造ステーションへ移送するブランク移送装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、ボルト、ナット、及びその他の
パーツ類を製造する多段式圧造成形機は、機台に複数の
ダイを並設すると共に、この機台に対して前進、後退す
るラムに上記各ダイに対向させて複数のパンチを配設し
て、各対向するダイとパンチとで複数の圧造ステーショ
ンを構成し、これらのステーションへ素材ないしブラン
クを順次供給することにより、該素材ないしブランクを
所定形状の製品に成形するようにしたものであるが、こ
の種の多段式圧造成形機には、隣接ステーション間で往
復移動して、上段のダイから排出されたブランクを下段
のダイに移送するブランク移送装置が備えられる。
パーツ類を製造する多段式圧造成形機は、機台に複数の
ダイを並設すると共に、この機台に対して前進、後退す
るラムに上記各ダイに対向させて複数のパンチを配設し
て、各対向するダイとパンチとで複数の圧造ステーショ
ンを構成し、これらのステーションへ素材ないしブラン
クを順次供給することにより、該素材ないしブランクを
所定形状の製品に成形するようにしたものであるが、こ
の種の多段式圧造成形機には、隣接ステーション間で往
復移動して、上段のダイから排出されたブランクを下段
のダイに移送するブランク移送装置が備えられる。
【0003】このブランク移送装置は、上記ラムないし
パンチの進退動作に同期して各ダイの前面をその並設方
向に往復移動する可動プレートに複数のチャックを備え
た構成で、各ダイから押し出しピンにより押し出される
ブランクを複数のチャックが一斉に把持すると共に、そ
の状態で上記可動プレートが1ステーション分だけ下段
側へ移動することにより、各ブランクをそれぞれ1段ず
つ下段側のステーションのダイの前面に移送するように
なっている。そして、この状態でパンチが再び前進し
て、各ブランクについて次段の圧造加工が行われるよう
になっているのである。
パンチの進退動作に同期して各ダイの前面をその並設方
向に往復移動する可動プレートに複数のチャックを備え
た構成で、各ダイから押し出しピンにより押し出される
ブランクを複数のチャックが一斉に把持すると共に、そ
の状態で上記可動プレートが1ステーション分だけ下段
側へ移動することにより、各ブランクをそれぞれ1段ず
つ下段側のステーションのダイの前面に移送するように
なっている。そして、この状態でパンチが再び前進し
て、各ブランクについて次段の圧造加工が行われるよう
になっているのである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
に各ダイから排出されるブランクをチャックが把持する
場合に、ブランクの軸方向寸法が十分長い場合には、ダ
イから完全に排出されるまでに時間的余裕があって、そ
の間にチャックにより確実に把持されるのであるが、図
5に示すように、軸方向寸法の短いブランクXの場合
は、押し出しピンAによって所定量押し出されると、そ
の直後にダイBから完全に脱落して、チャックCがこれ
を把持する時間的余裕がないのである。そのため、図示
のようなチャックCによるブランクDの把持ミスが発生
することになるのである。
に各ダイから排出されるブランクをチャックが把持する
場合に、ブランクの軸方向寸法が十分長い場合には、ダ
イから完全に排出されるまでに時間的余裕があって、そ
の間にチャックにより確実に把持されるのであるが、図
5に示すように、軸方向寸法の短いブランクXの場合
は、押し出しピンAによって所定量押し出されると、そ
の直後にダイBから完全に脱落して、チャックCがこれ
を把持する時間的余裕がないのである。そのため、図示
のようなチャックCによるブランクDの把持ミスが発生
することになるのである。
【0005】そこで、本件出願人は先の実用新案登録出
願(実公平3−273号公報参照)により、上記問題を
解決するためのものとして、多段式圧造成形機における
ブランク飛出し防止装置を提案したところである。これ
は、ブランクの排出時に、押し出しピンによってダイか
ら押し出されるブランクの頭部に当接して該押し出しピ
ンとの間にブランクを挟持するブランクストッパを備え
たもので、チャックが該ブランクを把持するまでの間、
押し出しピンとこのストッパとで該ブランクを一時的に
保持するように構成したものである。
願(実公平3−273号公報参照)により、上記問題を
解決するためのものとして、多段式圧造成形機における
ブランク飛出し防止装置を提案したところである。これ
は、ブランクの排出時に、押し出しピンによってダイか
ら押し出されるブランクの頭部に当接して該押し出しピ
ンとの間にブランクを挟持するブランクストッパを備え
たもので、チャックが該ブランクを把持するまでの間、
押し出しピンとこのストッパとで該ブランクを一時的に
保持するように構成したものである。
【0006】しかし、上記出願で提案したブランク飛出
し防止装置は、チャックを作動させるブランク移送機構
と独立した構成であるため、例えば当該圧造成形機の異
なる製品への段取り替えに際して、チャックの交換とは
別に、このブランク飛出し装置におけるブランクストッ
パの交換作業も必要となり、また、ブランク移送機構と
は別系統の駆動系を設けなければならないため、構造が
著しく複雑化する嫌いがあった。
し防止装置は、チャックを作動させるブランク移送機構
と独立した構成であるため、例えば当該圧造成形機の異
なる製品への段取り替えに際して、チャックの交換とは
別に、このブランク飛出し装置におけるブランクストッ
パの交換作業も必要となり、また、ブランク移送機構と
は別系統の駆動系を設けなければならないため、構造が
著しく複雑化する嫌いがあった。
【0007】さらに、上記ストッパ部材の駆動機構が、
機台前面のダイの並設位置よりも下方に配置されている
ので、仮にブランクの把持ミスが発生してこのブランク
が下方に落下したときに、これがブランクストッパやそ
の駆動機構に噛み込んだりして、これらを損傷する可能
性があったのである。
機台前面のダイの並設位置よりも下方に配置されている
ので、仮にブランクの把持ミスが発生してこのブランク
が下方に落下したときに、これがブランクストッパやそ
の駆動機構に噛み込んだりして、これらを損傷する可能
性があったのである。
【0008】そこで、本考案は、多段式圧造成形機にお
いて、軸方向寸法の短い製品を成形する際に用いられる
ブランクの把持ミス防止用の機構として、段取り替えに
際してチャックを交換するときにブランクストッパの交
換を不要とし、また、チャックの移動を利用して該ブラ
ンクストッパを作動させることにより、その駆動系統を
不要として構造の簡素化を図り、さらに、仮にブランク
の把持ミスが発生して、これが下方に落下しても影響を
受けない構造を実現することを課題とする。
いて、軸方向寸法の短い製品を成形する際に用いられる
ブランクの把持ミス防止用の機構として、段取り替えに
際してチャックを交換するときにブランクストッパの交
換を不要とし、また、チャックの移動を利用して該ブラ
ンクストッパを作動させることにより、その駆動系統を
不要として構造の簡素化を図り、さらに、仮にブランク
の把持ミスが発生して、これが下方に落下しても影響を
受けない構造を実現することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本考案に係る多段式圧造成形機におけるブランク移
送装置は次のように構成したことを特徴とする。
め、本考案に係る多段式圧造成形機におけるブランク移
送装置は次のように構成したことを特徴とする。
【0010】まず、本願の請求項1に係る考案(以下、
第1考案という)は、機台に並設された複数のダイと、
これらのダイに対して進退する複数のパンチと、隣接ダ
イ間で往復移動して上段のダイから排出されるブランク
を下段のダイに移送する複数のチャックとを有する多段
式圧造成形機において、上記各チャックを、互いに開閉
する一対のチャック爪によって構成して、パンチの進退
に同期して往復移動する可動プレートに個々に着脱自在
に取り付けると共に、少なくとも1つのチャックに、該
チャックの上段側ダイへの移動時に、そのダイの前面に
進入して、該ダイから押し出しピンによって排出される
ブランクを該ピンとの間に一時的に保持するブランクス
トッパを備えたことを特徴とする。
第1考案という)は、機台に並設された複数のダイと、
これらのダイに対して進退する複数のパンチと、隣接ダ
イ間で往復移動して上段のダイから排出されるブランク
を下段のダイに移送する複数のチャックとを有する多段
式圧造成形機において、上記各チャックを、互いに開閉
する一対のチャック爪によって構成して、パンチの進退
に同期して往復移動する可動プレートに個々に着脱自在
に取り付けると共に、少なくとも1つのチャックに、該
チャックの上段側ダイへの移動時に、そのダイの前面に
進入して、該ダイから押し出しピンによって排出される
ブランクを該ピンとの間に一時的に保持するブランクス
トッパを備えたことを特徴とする。
【0011】また、請求項2に係る考案(以下、第2考
案という)は、上記第1考案におけるブランクストッパ
を、当該チャックにおける一方のチャック爪の支軸もし
くはその近傍に設けられた支点を中心として揺動自在に
支持されたレバー部材に取り付けると共に、該レバー部
材を上方に延長して、その上端部を機台に連結された固
定支点とし、かつ、この固定支点の位置を、パンチが前
進する下段側のダイへのチャックの移動時には上記ブラ
ンクストッパがダイの側方に退避し、パンチが後退する
上段側のダイへのチャックの移動時には該ブランクスト
ッパが当該ダイの前面に位置するように設定したことを
特徴とする。
案という)は、上記第1考案におけるブランクストッパ
を、当該チャックにおける一方のチャック爪の支軸もし
くはその近傍に設けられた支点を中心として揺動自在に
支持されたレバー部材に取り付けると共に、該レバー部
材を上方に延長して、その上端部を機台に連結された固
定支点とし、かつ、この固定支点の位置を、パンチが前
進する下段側のダイへのチャックの移動時には上記ブラ
ンクストッパがダイの側方に退避し、パンチが後退する
上段側のダイへのチャックの移動時には該ブランクスト
ッパが当該ダイの前面に位置するように設定したことを
特徴とする。
【0012】さらに、請求項3に係る考案(以下、第3
考案という)は、上記第1考案において複数個のチャッ
クにブランクストッパを備える場合のものであって、こ
れらのブランクストッパを、当該チャックにおける一方
のチャック爪の支軸もしくはその近傍に設けられた支点
を中心として揺動自在に支持されたレバー部材にそれぞ
れ取り付けると共に、一つのチャックにおけるレバー部
材を上方に延長して、その上端部を機台に連結された固
定支点とし、かつ、この固定支点の位置を、上記第2考
案と同様に、パンチが前進する下段側のダイへのチャッ
クの移動時には上記ブランクストッパがダイの側方に退
避し、パンチが後退する上段側のダイへのチャックの移
動時には該ブランクストッパが当該ダイの前面に位置す
るように設定する。
考案という)は、上記第1考案において複数個のチャッ
クにブランクストッパを備える場合のものであって、こ
れらのブランクストッパを、当該チャックにおける一方
のチャック爪の支軸もしくはその近傍に設けられた支点
を中心として揺動自在に支持されたレバー部材にそれぞ
れ取り付けると共に、一つのチャックにおけるレバー部
材を上方に延長して、その上端部を機台に連結された固
定支点とし、かつ、この固定支点の位置を、上記第2考
案と同様に、パンチが前進する下段側のダイへのチャッ
クの移動時には上記ブランクストッパがダイの側方に退
避し、パンチが後退する上段側のダイへのチャックの移
動時には該ブランクストッパが当該ダイの前面に位置す
るように設定する。
【0013】そして、他のチャックにおけるレバー部材
は、同じくパンチが前進する下段側のダイへのチャック
の移動時には上記ブランクストッパがダイの側方に退避
し、パンチが後退する上段側のダイへのチャックの移動
時には該ブランクストッパが当該ダイの前面に位置する
ように、上記の上端部が固定支点とされたレバー部材に
リンク部材を介して連結したことを特徴とする。
は、同じくパンチが前進する下段側のダイへのチャック
の移動時には上記ブランクストッパがダイの側方に退避
し、パンチが後退する上段側のダイへのチャックの移動
時には該ブランクストッパが当該ダイの前面に位置する
ように、上記の上端部が固定支点とされたレバー部材に
リンク部材を介して連結したことを特徴とする。
【0014】
【作用】上記の構成によれば、第1〜第3考案のいずれ
によっても、ブランクが押し出しピンによってダイから
押し出されてくる際に、ブランクストッパがそのダイの
前面に進入して、該ブランクを上記押し出しピンとの間
に一時的に保持するので、このブランクが、軸方向寸法
が短いため少し押し出されただけでダイから脱落してチ
ャックによって把持される時間的余裕のないものであっ
ても、その間における該ブランクの落下が防止され、チ
ャックによって確実に把持されることになる。
によっても、ブランクが押し出しピンによってダイから
押し出されてくる際に、ブランクストッパがそのダイの
前面に進入して、該ブランクを上記押し出しピンとの間
に一時的に保持するので、このブランクが、軸方向寸法
が短いため少し押し出されただけでダイから脱落してチ
ャックによって把持される時間的余裕のないものであっ
ても、その間における該ブランクの落下が防止され、チ
ャックによって確実に把持されることになる。
【0015】そして、特に第1考案によれば、上記ブラ
ンクストッパがチャック自体に備えられるから、このブ
ランクストッパの形状等をチャックの仕様に対応させて
予め取り付けておくことにより、当該圧造成形機の異な
る製品への段取り替えに際して、チャックを次の製品に
対応するものに交換すれば、ブランクストッパもその製
品に対応するものに自動的に交換されることになり、ブ
ランクストッパ自体の交換作業が不要となる。
ンクストッパがチャック自体に備えられるから、このブ
ランクストッパの形状等をチャックの仕様に対応させて
予め取り付けておくことにより、当該圧造成形機の異な
る製品への段取り替えに際して、チャックを次の製品に
対応するものに交換すれば、ブランクストッパもその製
品に対応するものに自動的に交換されることになり、ブ
ランクストッパ自体の交換作業が不要となる。
【0016】また、第2考案によれば、ブランクストッ
パが、当該チャックを構成する一方のチャック爪の支軸
もしくはその近傍に設けられた支点を中心として揺動自
在に支持されたレバー部材に取り付けられ、かつ、該レ
バー部材の上端部が機台に連結された固定支点とされ
て、パンチが前進する下段側のダイへのチャックの移動
時には上記ブランクストッパがそのダイの側方に退避
し、パンチが後退する上段側のダイへのチャックの移動
時にはブランクストッパが該ダイの前面に位置するよう
に構成されているので、該ブランクストッパが特別の駆
動系統を要することなく、パンチの移動ないしチャック
の移動に連動して自動的に作動することになる。そし
て、これに伴って、機台におけるダイの並設位置下方に
ブランクストッパの駆動機構がなくなるから、仮にブラ
ンクが落下しても該ブランクストッパ等が損傷したりす
ることがなくなる。
パが、当該チャックを構成する一方のチャック爪の支軸
もしくはその近傍に設けられた支点を中心として揺動自
在に支持されたレバー部材に取り付けられ、かつ、該レ
バー部材の上端部が機台に連結された固定支点とされ
て、パンチが前進する下段側のダイへのチャックの移動
時には上記ブランクストッパがそのダイの側方に退避
し、パンチが後退する上段側のダイへのチャックの移動
時にはブランクストッパが該ダイの前面に位置するよう
に構成されているので、該ブランクストッパが特別の駆
動系統を要することなく、パンチの移動ないしチャック
の移動に連動して自動的に作動することになる。そし
て、これに伴って、機台におけるダイの並設位置下方に
ブランクストッパの駆動機構がなくなるから、仮にブラ
ンクが落下しても該ブランクストッパ等が損傷したりす
ることがなくなる。
【0017】さらに、第3考案によれば、複数個のチャ
ックにブランクストッパが備えられる場合に、いずれか
一つのチャックにおけるレバー部材のみを上方に延長し
て上端部を機台に連結した固定支点とし、他のチャック
についてはレバー部材同士をリンク部材で連結するだけ
で、複数のチャックにそれぞれ備えられたブランクスト
ッパが、各ダイの前面位置と退避位置との間でそれぞれ
移動することになる。
ックにブランクストッパが備えられる場合に、いずれか
一つのチャックにおけるレバー部材のみを上方に延長し
て上端部を機台に連結した固定支点とし、他のチャック
についてはレバー部材同士をリンク部材で連結するだけ
で、複数のチャックにそれぞれ備えられたブランクスト
ッパが、各ダイの前面位置と退避位置との間でそれぞれ
移動することになる。
【0018】
【実施例】以下、本考案の実施例について説明する。
【0019】図1及び図2に示すように、多段式圧造成
形機1の機台2の前面には、一端部に設けられて外部か
ら供給される線材を所定寸法の素材Xに切断する切断部
3と、この実施例の場合、5つのダイ4…4が並設され
ていると共に、この機台2の前面に対して前進後退する
ラム5には、上記各ダイ4…4にそれぞれ対向させて5
つのパンチ6…6が備えられて、これらのダイ4…4と
パンチ6…6とで第1〜第5圧造ステーション71〜75
が構成され、上記ラム5の前進により、各圧造ステーシ
ョン71〜75で素材XないしブランクY…Yをそれぞれ
の段階の形状に圧造成形するようになっている。
形機1の機台2の前面には、一端部に設けられて外部か
ら供給される線材を所定寸法の素材Xに切断する切断部
3と、この実施例の場合、5つのダイ4…4が並設され
ていると共に、この機台2の前面に対して前進後退する
ラム5には、上記各ダイ4…4にそれぞれ対向させて5
つのパンチ6…6が備えられて、これらのダイ4…4と
パンチ6…6とで第1〜第5圧造ステーション71〜75
が構成され、上記ラム5の前進により、各圧造ステーシ
ョン71〜75で素材XないしブランクY…Yをそれぞれ
の段階の形状に圧造成形するようになっている。
【0020】そして、上記各ダイ4…4が並設された機
台2の前面の上方には、支持フレーム8に取り付けられ
て、上記切断部3で形成された素材ないし第1〜第4圧
造ステーション71〜74のダイ4…4から押し出されて
きたブランクを下段側の圧造ステーション71〜75にそ
れぞれ移送するブランク移送機構10が備えられてい
る。
台2の前面の上方には、支持フレーム8に取り付けられ
て、上記切断部3で形成された素材ないし第1〜第4圧
造ステーション71〜74のダイ4…4から押し出されて
きたブランクを下段側の圧造ステーション71〜75にそ
れぞれ移送するブランク移送機構10が備えられてい
る。
【0021】このブランク移送機構10は、上記支持フ
レーム8に左右一対のリンク部材11,11を介して連
結された可動プレート12を有し、この支持フレーム8
と一対のリンク部材11,11と可動プレート12とで
所謂平行リンク機構が構成されていると共に、可動プレ
ート12の一端には駆動ロッド13が連結され、該ロッ
ド13により、可動プレート12が図1及び図2に示す
左側の位置からやや前方へ突出する円弧上軌跡を描きな
がら右側の位置へ駆動されるようになっている。
レーム8に左右一対のリンク部材11,11を介して連
結された可動プレート12を有し、この支持フレーム8
と一対のリンク部材11,11と可動プレート12とで
所謂平行リンク機構が構成されていると共に、可動プレ
ート12の一端には駆動ロッド13が連結され、該ロッ
ド13により、可動プレート12が図1及び図2に示す
左側の位置からやや前方へ突出する円弧上軌跡を描きな
がら右側の位置へ駆動されるようになっている。
【0022】そして、この可動プレート12には、この
実施例の場合、圧造ステーション71…75と同数の5個
のチャックユニット(左側から第1、第2、第3、第
4、第5チャックユニットという)201〜205が取り
付けられており、該可動プレート12の上記左側から右
側への移動により、図2に示すように、第1チャックユ
ニット201が切断部3に、第2〜第5チャックユニッ
ト202〜205がそれぞれ第1〜第4圧造ステーション
71〜74にそれぞれ対応する位置から、第1〜第5チャ
ックユニット201〜205が第1〜第5圧造ステーショ
ン71〜75にそれぞれ対応する位置(図4参照)へ移動
するようになっている。
実施例の場合、圧造ステーション71…75と同数の5個
のチャックユニット(左側から第1、第2、第3、第
4、第5チャックユニットという)201〜205が取り
付けられており、該可動プレート12の上記左側から右
側への移動により、図2に示すように、第1チャックユ
ニット201が切断部3に、第2〜第5チャックユニッ
ト202〜205がそれぞれ第1〜第4圧造ステーション
71〜74にそれぞれ対応する位置から、第1〜第5チャ
ックユニット201〜205が第1〜第5圧造ステーショ
ン71〜75にそれぞれ対応する位置(図4参照)へ移動
するようになっている。
【0023】一方、上記各チャックユニット201〜2
05は、それぞれ次のように構成されている。つまり、
上記可動プレート12にボルト21,21によって着脱
可能とされたチャックボディ22と、該ボディ22に備
えられた一対のチャック爪23,23とを有し、また、
これらのチャック爪23,23は、上記ボディ22に上
端部が支軸24,24によって回動自在に支持され、か
つ中間部で互いに交差された一対のアーム部材23a,
23aと、これらのアーム部材23a,23aの下端部
に取り付けられた同じく一対の爪部材23b,23bと
で構成されている。そして、上記チャックボディ22か
ら上方に突出する開閉ロッド25を上下動させることに
より、一対のチャック爪23,23が互いに開閉するよ
うになっている。
05は、それぞれ次のように構成されている。つまり、
上記可動プレート12にボルト21,21によって着脱
可能とされたチャックボディ22と、該ボディ22に備
えられた一対のチャック爪23,23とを有し、また、
これらのチャック爪23,23は、上記ボディ22に上
端部が支軸24,24によって回動自在に支持され、か
つ中間部で互いに交差された一対のアーム部材23a,
23aと、これらのアーム部材23a,23aの下端部
に取り付けられた同じく一対の爪部材23b,23bと
で構成されている。そして、上記チャックボディ22か
ら上方に突出する開閉ロッド25を上下動させることに
より、一対のチャック爪23,23が互いに開閉するよ
うになっている。
【0024】また、図1に示すように、上記支持フレー
ム8の後部にはカム軸26が配設されていると共に、こ
のカム軸26に設けられた各カム27…27によりそれ
ぞれ揺動される第1フォロワー28…28と、上記支持
フレーム8と可動プレート12の間に配設された中間プ
レート29に中間部を回動自在に支持されて、後端が上
記第1フォロワー28…28に、前端が上記各チャック
ユニット201〜205における開閉ロッド25…25に
それぞれ係合された第2フォロワー30…30とが備え
られ、上記カム軸26の回転により、各カム27…2
7、第1フォロワー28…28、第2フォロワー30…
30及びチャックユニット201〜205の開閉ロッド2
5…25を介して、上記各一対のチャック爪23,23
が開閉するようになっている。
ム8の後部にはカム軸26が配設されていると共に、こ
のカム軸26に設けられた各カム27…27によりそれ
ぞれ揺動される第1フォロワー28…28と、上記支持
フレーム8と可動プレート12の間に配設された中間プ
レート29に中間部を回動自在に支持されて、後端が上
記第1フォロワー28…28に、前端が上記各チャック
ユニット201〜205における開閉ロッド25…25に
それぞれ係合された第2フォロワー30…30とが備え
られ、上記カム軸26の回転により、各カム27…2
7、第1フォロワー28…28、第2フォロワー30…
30及びチャックユニット201〜205の開閉ロッド2
5…25を介して、上記各一対のチャック爪23,23
が開閉するようになっている。
【0025】その場合に、上記可動プレート12ないし
該プレート12に取り付けられた第1〜第5チャックユ
ニット201〜205の左右方向の移動及びカム軸26の
回転による各チャック爪23,23の開閉とは、前述の
ラム5ないしパンチ6…6の前進、後退の動作に同期し
て行われるようになっている。
該プレート12に取り付けられた第1〜第5チャックユ
ニット201〜205の左右方向の移動及びカム軸26の
回転による各チャック爪23,23の開閉とは、前述の
ラム5ないしパンチ6…6の前進、後退の動作に同期し
て行われるようになっている。
【0026】つまり、図1及び図2に示すように、可動
プレート12が左側(上段側)に位置し、かつ、ラム5
が後退している状態で、第1〜第5チャックユニット2
01〜205の各一対の爪23,23が、切断部3から供
給される素材X及び第1〜第4圧造ステーション71〜
74のダイ4…4から押し出しピン31(図3参照)に
よって押し出されてくる各ブランクY…Yを把持し、こ
の状態で可動プレート12が右側(下段側)へ移動す
る。そして、これと同期して上記ラム5が前進し、第1
〜第5チャックユニット201〜205の各一対の爪2
3,23が第1〜第5圧造ステーション71〜75におけ
る各ダイ4…4の前面に位置したときに各パンチ6…6
が上記素材X及び各ブランクY…Yを次段のダイ4…4
に打ち込むようになっている。
プレート12が左側(上段側)に位置し、かつ、ラム5
が後退している状態で、第1〜第5チャックユニット2
01〜205の各一対の爪23,23が、切断部3から供
給される素材X及び第1〜第4圧造ステーション71〜
74のダイ4…4から押し出しピン31(図3参照)に
よって押し出されてくる各ブランクY…Yを把持し、こ
の状態で可動プレート12が右側(下段側)へ移動す
る。そして、これと同期して上記ラム5が前進し、第1
〜第5チャックユニット201〜205の各一対の爪2
3,23が第1〜第5圧造ステーション71〜75におけ
る各ダイ4…4の前面に位置したときに各パンチ6…6
が上記素材X及び各ブランクY…Yを次段のダイ4…4
に打ち込むようになっている。
【0027】以上の構成に加えて、この多段式圧造成形
機1には、第3、第4圧造ステーション73,74のダイ
4,4から押し出されるブランクY,Yの落下を防止す
るブランク落下防止機構40が備えられている。
機1には、第3、第4圧造ステーション73,74のダイ
4,4から押し出されるブランクY,Yの落下を防止す
るブランク落下防止機構40が備えられている。
【0028】この機構40は、図2に示すように、第
4、第5チャックユニット204,205に設けられてい
る。つまり、第4、第5チャックユニット204,205
のボディ22,22における一方のチャック爪23,2
3の支点となる支軸24,24に第1、第2レバー部材
41,42がそれぞれ回動自在に取り付けられていると
共に、これらのレバー41,42は上端部がリンク部材
43によって連結されて、上記支軸24,24を中とし
て互いに平行関係を保持して回動するようになってい
る。
4、第5チャックユニット204,205に設けられてい
る。つまり、第4、第5チャックユニット204,205
のボディ22,22における一方のチャック爪23,2
3の支点となる支軸24,24に第1、第2レバー部材
41,42がそれぞれ回動自在に取り付けられていると
共に、これらのレバー41,42は上端部がリンク部材
43によって連結されて、上記支軸24,24を中とし
て互いに平行関係を保持して回動するようになってい
る。
【0029】そして、第2レバー部材42には上方に延
びる延長ロッド44が連結され、その上部が上記支持フ
レーム8の上端の取付部材45から前方へ突設された固
定部材としての支持部材46に設けられている。つま
り、図3に示すように、支持部材46の前端部には孔4
6aが設けられて、この孔46aに前後に摺動可能に支
点ピン47が嵌合されていると共に、この支点ピン47
の先端に設けられた孔47aに上記延長ロッド44の上
部が同じく摺動可能に嵌合されている。したがって、上
記第4、第5チャックユニット204,205が可動プレ
ート12と共に、図1及び図2に示す左側の位置からや
や前方へ突出する円弧上軌跡を描いて右側の位置へ移動
するときに、延長ロッド44の先端部が支点ピンの孔4
7a内を上下に摺動すると同時に、この支点ピン47が
支点部材46の孔46a内を前後に摺動することにな
る。
びる延長ロッド44が連結され、その上部が上記支持フ
レーム8の上端の取付部材45から前方へ突設された固
定部材としての支持部材46に設けられている。つま
り、図3に示すように、支持部材46の前端部には孔4
6aが設けられて、この孔46aに前後に摺動可能に支
点ピン47が嵌合されていると共に、この支点ピン47
の先端に設けられた孔47aに上記延長ロッド44の上
部が同じく摺動可能に嵌合されている。したがって、上
記第4、第5チャックユニット204,205が可動プレ
ート12と共に、図1及び図2に示す左側の位置からや
や前方へ突出する円弧上軌跡を描いて右側の位置へ移動
するときに、延長ロッド44の先端部が支点ピンの孔4
7a内を上下に摺動すると同時に、この支点ピン47が
支点部材46の孔46a内を前後に摺動することにな
る。
【0030】これにより、上記延長ロッド44ないし第
2レバー部材42に無理が掛ることなく、これらが第5
チャックユニット205における一方のチャック爪23
の支軸24を中心として図2に示す位置から図4に示す
位置に揺動し、また、このときリンク部材43を介し
て、第4チャックユニット204における第1レバー部
材41も一方のチャック爪23の支軸24を中心として
同様に揺動する。
2レバー部材42に無理が掛ることなく、これらが第5
チャックユニット205における一方のチャック爪23
の支軸24を中心として図2に示す位置から図4に示す
位置に揺動し、また、このときリンク部材43を介し
て、第4チャックユニット204における第1レバー部
材41も一方のチャック爪23の支軸24を中心として
同様に揺動する。
【0031】そして、図2及び図3に示すように、第
1、第2レバー部材41,42の下端部には板状のスト
ッパ部材48,49がそれぞれ連結され、図2の状態、
即ち第4、第5チャックユニット204,205が第3、
第4圧造ステーション73,74に対応位置して、これら
のステーション73,74におけるダイ4,4からブラン
クY,Yが押し出されるときに、上記ストッパ部材4
8,49がダイ4,4の直前位置に位置するようになっ
ており、また、図4に示すように、この状態から可動プ
レート12が右側へ移動そして、上記第4、第5チャッ
クユニット204,205が第4、第5圧造ステーション
74,75に対応位置したときには、上記第1、第2レバ
ー部材41,42の揺動により、ストッパ部材48,4
9が第4、第5圧造ステーション74,75におけるダイ
4,4の右側方へ退避するようになっている。
1、第2レバー部材41,42の下端部には板状のスト
ッパ部材48,49がそれぞれ連結され、図2の状態、
即ち第4、第5チャックユニット204,205が第3、
第4圧造ステーション73,74に対応位置して、これら
のステーション73,74におけるダイ4,4からブラン
クY,Yが押し出されるときに、上記ストッパ部材4
8,49がダイ4,4の直前位置に位置するようになっ
ており、また、図4に示すように、この状態から可動プ
レート12が右側へ移動そして、上記第4、第5チャッ
クユニット204,205が第4、第5圧造ステーション
74,75に対応位置したときには、上記第1、第2レバ
ー部材41,42の揺動により、ストッパ部材48,4
9が第4、第5圧造ステーション74,75におけるダイ
4,4の右側方へ退避するようになっている。
【0032】上記の構成によれば、ラム5が前進して各
パンチ6…6により各ダイ4…4内の素材Xないしブラ
ンクY…Yを圧造成形した後、該ラム5が図1及び図2
に示すように後退するときに、これと同期して可動プレ
ート12が左側の位置へ移動し、第1チャックユニット
201が切断部3で切断された素材Xを把持すると共
に、第2〜第5チャックユニット202〜205が第1〜
第4圧造ステーション71〜74のダイ4…4から押し出
しピン31…31により押し出されるブランクY…Yを
把持し、また、第5圧造ステーション75のダイから押
し出されるブランクYは完成品として別途排出される。
パンチ6…6により各ダイ4…4内の素材Xないしブラ
ンクY…Yを圧造成形した後、該ラム5が図1及び図2
に示すように後退するときに、これと同期して可動プレ
ート12が左側の位置へ移動し、第1チャックユニット
201が切断部3で切断された素材Xを把持すると共
に、第2〜第5チャックユニット202〜205が第1〜
第4圧造ステーション71〜74のダイ4…4から押し出
しピン31…31により押し出されるブランクY…Yを
把持し、また、第5圧造ステーション75のダイから押
し出されるブランクYは完成品として別途排出される。
【0033】このとき、第4、第5チャックユニット2
04,205に設けられた第1、第2レバー部材41,4
2ないしストッパ部材48,49は、図2及び図3に示
すように第3、第4圧造ステーション73,74における
ダイ4,4の直前に位置することになる。そのため、図
3に示すように、ダイ4から押し出しピン31によって
押し出されてきたブランクYの頭部がストッパ部材49
(48)に当接して、このストッパ部材49(48)と
押し出しピン31との間にブランクYが挟持されること
になる。
04,205に設けられた第1、第2レバー部材41,4
2ないしストッパ部材48,49は、図2及び図3に示
すように第3、第4圧造ステーション73,74における
ダイ4,4の直前に位置することになる。そのため、図
3に示すように、ダイ4から押し出しピン31によって
押し出されてきたブランクYの頭部がストッパ部材49
(48)に当接して、このストッパ部材49(48)と
押し出しピン31との間にブランクYが挟持されること
になる。
【0034】そして、このようにしてブランクY,Yが
保持されている間に、第4、第5チャックユニット20
4,205の各一対のチャック爪23,23がこれらのブ
ランクY,Yをそれぞれ把持することになる。
保持されている間に、第4、第5チャックユニット20
4,205の各一対のチャック爪23,23がこれらのブ
ランクY,Yをそれぞれ把持することになる。
【0035】これにより、図3に示すように、ブランク
Yが軸方向寸法の短いものであって、押し出し開始後に
直ちにダイ4から完全に脱落するようなものであって
も、押し出しピン31とストッパ部材49(48)とで
一時的に保持され、その間に一対のチャック爪23,2
3によって把持されることになるので、該ブランクYの
落下が防止されることになる。
Yが軸方向寸法の短いものであって、押し出し開始後に
直ちにダイ4から完全に脱落するようなものであって
も、押し出しピン31とストッパ部材49(48)とで
一時的に保持され、その間に一対のチャック爪23,2
3によって把持されることになるので、該ブランクYの
落下が防止されることになる。
【0036】そして、その後、上記第4、第5チャック
ユニット204,205は、他のチャックユニット201
〜203と共に可動プレート12の右側への移動に伴っ
てそれぞれ下段側へ1ステーション分移動し、これらの
チャックユニット201〜205に把持された素材Xない
し各ブランクY…Yについて次の圧造加工が行われるこ
とになるが、このとき、上記第4、第5チャックユニッ
ト204,205に設けられたストッパ部材48,49
は、図4に示すように、それぞれ第4、第5圧造ステー
ションにおけるダイ4,4の右側方に退避するので、ラ
ム5ないしパンチ6…6の前進を妨げることがない。
ユニット204,205は、他のチャックユニット201
〜203と共に可動プレート12の右側への移動に伴っ
てそれぞれ下段側へ1ステーション分移動し、これらの
チャックユニット201〜205に把持された素材Xない
し各ブランクY…Yについて次の圧造加工が行われるこ
とになるが、このとき、上記第4、第5チャックユニッ
ト204,205に設けられたストッパ部材48,49
は、図4に示すように、それぞれ第4、第5圧造ステー
ションにおけるダイ4,4の右側方に退避するので、ラ
ム5ないしパンチ6…6の前進を妨げることがない。
【0037】なお、以上の構成によれば、ストッパ部材
48,49は、図2に示すブランク保持位置と図4に示
す退避位置との間で第4、第5チャックユニット2
04,205ないし可動プレート12の移動に連動して駆
動されるので、これらのストッパ部材48,49の駆動
手段を別途設ける必要がなく、また、その駆動手段がダ
イ4…4の並設位置の下方に存在しないので、仮にブラ
ンクYが落下しても、該ストッパ部材48,49やその
駆動機構等を損傷したりすることがないのである。
48,49は、図2に示すブランク保持位置と図4に示
す退避位置との間で第4、第5チャックユニット2
04,205ないし可動プレート12の移動に連動して駆
動されるので、これらのストッパ部材48,49の駆動
手段を別途設ける必要がなく、また、その駆動手段がダ
イ4…4の並設位置の下方に存在しないので、仮にブラ
ンクYが落下しても、該ストッパ部材48,49やその
駆動機構等を損傷したりすることがないのである。
【0038】また、この実施例では、第4、第5チャッ
クユニット204,205にのみストッパ部材48,49
を設けたが、他のチャックユニット201〜203にも必
要に応じて設けることは可能であり、この場合、各スト
ッパ部は、第4、第5チャックユニット204,205の
ストッパ部材48,49と同様の構成で連動させること
ができる。
クユニット204,205にのみストッパ部材48,49
を設けたが、他のチャックユニット201〜203にも必
要に応じて設けることは可能であり、この場合、各スト
ッパ部は、第4、第5チャックユニット204,205の
ストッパ部材48,49と同様の構成で連動させること
ができる。
【0039】
【考案の効果】以上のように本考案によれば、多段式圧
造成形機において、軸方向寸法の短い製品を成形する際
におけるチャックによるブランクの把持ミス防止用の機
構として、ブランクが押し出しピンによってダイから押
し出されてくる際にそのダイの前面に進入して、該ブラ
ンクを上記押し出しピンとの間に一時的に保持するブラ
ンクストッパを当該チャック自体に備える構成としたか
ら、このブランクストッパの形状等をチャックの仕様に
対応させて予め取り付けておくことにより、当該圧造成
形機の異なる製品への段取り替えに際して、チャックを
次の製品に対応するものに交換すれば、ブランクストッ
パもその製品に対応するものに自動的に交換されること
になる。これにより、ブランクストッパ自体の交換作業
が不要となり、段取り替え作業の能率が向上することに
なる。
造成形機において、軸方向寸法の短い製品を成形する際
におけるチャックによるブランクの把持ミス防止用の機
構として、ブランクが押し出しピンによってダイから押
し出されてくる際にそのダイの前面に進入して、該ブラ
ンクを上記押し出しピンとの間に一時的に保持するブラ
ンクストッパを当該チャック自体に備える構成としたか
ら、このブランクストッパの形状等をチャックの仕様に
対応させて予め取り付けておくことにより、当該圧造成
形機の異なる製品への段取り替えに際して、チャックを
次の製品に対応するものに交換すれば、ブランクストッ
パもその製品に対応するものに自動的に交換されること
になる。これにより、ブランクストッパ自体の交換作業
が不要となり、段取り替え作業の能率が向上することに
なる。
【0040】そして、特に第2考案によれば、ブランク
ストッパが、ブランクがダイから押し出されてくる際の
保持位置と、パンチが前進してくる退避位置との間でチ
ャックの移動に連動して自動的に作動することになるの
で、該ブランクストッパの駆動機構を別途設ける必要が
なくなって、構造が著しく簡素化されることになる。ま
た、機台におけるダイの並設位置下方にブランクストッ
パの駆動機構がなくなるから、仮にブランクが落下して
も該ブランクストッパやその駆動機構等が等が損傷した
りすることが回避されることになる。
ストッパが、ブランクがダイから押し出されてくる際の
保持位置と、パンチが前進してくる退避位置との間でチ
ャックの移動に連動して自動的に作動することになるの
で、該ブランクストッパの駆動機構を別途設ける必要が
なくなって、構造が著しく簡素化されることになる。ま
た、機台におけるダイの並設位置下方にブランクストッ
パの駆動機構がなくなるから、仮にブランクが落下して
も該ブランクストッパやその駆動機構等が等が損傷した
りすることが回避されることになる。
【図1】 本考案の実施例に係る多段式圧造成形機の要
部平面図である。
部平面図である。
【図2】 図1のa−a方向に見た同成形機における機
台の正面図である。
台の正面図である。
【図3】 第5チャックユニット及びその周辺の一部縦
断右側面図である。
断右側面図である。
【図4】 ブランクストッパの退避状態を示す機台の一
部正面図である。
部正面図である。
【図5】 従来の問題点の説明図である。
1 圧造成形機 2 機台 4 ダイ 6 パンチ 10 ブランク移送機構 12 可動プレート 201〜205 チャック(チャックユニット) 23 チャック爪 24 支軸 31 押し出しピン 40 ブランク落下防止機構 41,42 レバー部材 43 リンク部材 47 固定支点(支点ピン) 48,49 ブランクストッパ(ストッパ部材)
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−82945(JP,A) 特開 昭57−50234(JP,A) 実開 平2−76640(JP,U) 実開 平4−47836(JP,U) 実開 平6−9734(JP,U) 実開 昭60−176847(JP,U) 実開 昭63−34548(JP,U) 実開 平1−80240(JP,U) 実開 平2−32340(JP,U) 実公 平3−273(JP,Y2)
Claims (3)
- 【請求項1】 機台に並設された複数のダイと、これら
のダイに対して進退する複数のパンチと、隣接ダイ間で
往復移動して上段のダイから排出されるブランクを下段
のダイに移送する複数のチャックとを有する多段式圧造
成形機のブランク移送装置であって、上記各チャック
が、互いに開閉する一対のチャック爪によって構成され
ていると共に、パンチの進退に同期して往復移動する可
動プレートに個々に着脱自在に取り付けられており、か
つ、少なくとも1つのチャックに、該チャックの上段側
ダイへの移動時に、そのダイの前面に進入して、該ダイ
から押し出しピンによって排出されるブランクを該ピン
との間に一時的に保持するブランクストッパが備えられ
ていることを特徴とする多段式圧造成形機のブランク移
送装置。 - 【請求項2】 ブランクストッパは、当該チャックにお
ける一方のチャック爪の支軸もしくはその近傍に設けら
れた支点を中心として揺動自在に支持されたレバー部材
に取り付けられていると共に、該レバー部材は上方に延
びて上端部が機台に連結された固定支点とされており、
かつ、この固定支点の位置は、パンチが前進する下段側
のダイへのチャックの移動時には上記ブランクストッパ
がダイの側方に退避し、パンチが後退する上段側のダイ
へのチャックの移動時には該ブランクストッパが当該ダ
イの前面に位置するように設定されていることを特徴と
する請求項1に記載の多段式圧造成形機のブランク移送
装置。 - 【請求項3】 複数個のチャックにブランクストッパが
備えられ、これらのブランクストッパが、当該チャック
における一方のチャック爪の支軸もしくはその近傍に設
けられた支点を中心として揺動自在に支持されたレバー
部材にそれぞれ取り付けられていると共に、一つのチャ
ックにおけるレバー部材は上方に延びて上端部が機台に
連結された固定支点とされ、かつ、この固定支点の位置
は、パンチが前進する下段側のダイへのチャックの移動
時には上記ブランクストッパがダイの側方に退避し、パ
ンチが後退する上段側のダイへのチャックの移動時には
該ブランクストッパ当該ダイの前面に位置するように設
定されており、また、他のチャックにおけるレバー部材
は、同じくパンチが前進する下段側のダイへのチャック
の移動時には上記ブランクストッパがダイの側方に退避
し、パンチが後退する上段側のダイへのチャックの移動
時には該ブランクストッパが当該ダイの前面に位置する
ように、上記の上端部が固定支点とされたレバー部材に
リンク部材を介して連結されていることを特徴とする請
求項1に記載の多段式圧造成形機のブランク移送装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993043449U JP2539319Y2 (ja) | 1993-07-13 | 1993-07-13 | 多段式圧造成形機のブランク移送装置 |
KR2019930016139U KR960005355Y1 (ko) | 1993-07-13 | 1993-08-20 | 다단식 압조성형기의 블랭크 이송장치 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993043449U JP2539319Y2 (ja) | 1993-07-13 | 1993-07-13 | 多段式圧造成形機のブランク移送装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH079541U JPH079541U (ja) | 1995-02-10 |
JP2539319Y2 true JP2539319Y2 (ja) | 1997-06-25 |
Family
ID=12664020
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993043449U Expired - Fee Related JP2539319Y2 (ja) | 1993-07-13 | 1993-07-13 | 多段式圧造成形機のブランク移送装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2539319Y2 (ja) |
KR (1) | KR960005355Y1 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR200452959Y1 (ko) * | 2006-11-24 | 2011-03-31 | 가부시키가이샤사카무라기카이세이사쿠쇼 | 소재 이송용 척장치 |
-
1993
- 1993-07-13 JP JP1993043449U patent/JP2539319Y2/ja not_active Expired - Fee Related
- 1993-08-20 KR KR2019930016139U patent/KR960005355Y1/ko not_active IP Right Cessation
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
KR960005355Y1 (ko) | 1996-06-28 |
JPH079541U (ja) | 1995-02-10 |
KR950003207U (ko) | 1995-02-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2539319Y2 (ja) | 多段式圧造成形機のブランク移送装置 | |
JP3037672U (ja) | 多段式圧造成形機の素材移送装置 | |
US5074141A (en) | Bolster apparatus for press-forming workpieces | |
JPH0757407B2 (ja) | 順送り成形機 | |
JP3766282B2 (ja) | 多段式圧造成形機 | |
JP3058219U (ja) | 多段式圧造成形機 | |
US3263480A (en) | Transfer mechanism for header machines | |
TW544350B (en) | Forging press with setting device on the die side | |
JP2821474B2 (ja) | 圧造成形機 | |
US20020104364A1 (en) | Press having a slide | |
JP2020104170A (ja) | 熱間フォーマーにおける切断素材の保持兼スケール除去装置 | |
WO2005075129A1 (ja) | 多段式圧造成形機 | |
JP3049044U (ja) | 圧造成形機の素材移送用チャック装置 | |
JPH0530826Y2 (ja) | ||
JPH0741546Y2 (ja) | 圧造成形機の素材移送用チャック装置 | |
JP3020740U (ja) | 圧造成形機の素材移送用チャック装置 | |
JP5219681B2 (ja) | トランスファプレス装置及びプレス方法 | |
JP3033987U (ja) | 多段式圧造成形機におけるブランク受け渡し補助チャック装置 | |
JPS6141651B2 (ja) | ||
JPH0321798Y2 (ja) | ||
SU1243874A1 (ru) | Холодновысадочный автомат | |
SU940991A1 (ru) | Холодновысадочный автомат | |
JPS6029569B2 (ja) | プレスブレ−キの金型交換方法 | |
JPH10249473A (ja) | 押出し鍛造装置 | |
JPH03275Y2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |