JP2539298Y2 - ヒートポンプ式冷暖房装置 - Google Patents

ヒートポンプ式冷暖房装置

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JP2539298Y2
JP2539298Y2 JP1991047859U JP4785991U JP2539298Y2 JP 2539298 Y2 JP2539298 Y2 JP 2539298Y2 JP 1991047859 U JP1991047859 U JP 1991047859U JP 4785991 U JP4785991 U JP 4785991U JP 2539298 Y2 JP2539298 Y2 JP 2539298Y2
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  • Compression-Type Refrigeration Machines With Reversible Cycles (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、ヒートポンプ式可逆
サイクルを採用した冷暖房装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ヒートポンプ式冷暖房装置には、夏期に
おいては冷房装置として運転し、冬期になると冷媒の循
環方向を逆転して暖房装置として運転できるものがあ
る。例えば図8は冷凍サイクルの基本的な構成を示すも
ので、ここに示すヒートポンプ式冷暖房装置1は、室内
機の第1熱交換器2と、室外機3の圧縮機4、第2熱交
換器5および膨張弁6とを環状に接続して構成されてい
る。この冷暖房装置1によって暖房を行う場合には、冷
媒を図8の時計方向(破線の矢印方向)に循環させる。
すなわち、冷媒ガスは圧縮機4によって圧縮されて高温
高圧の過熱蒸気になり、この過熱蒸気は凝縮器である第
1熱交換器2で室内の空気を加熱して暖房を行なうとと
もに、内部エネルギを失うことにより凝縮する。そして
膨張弁6で断熱膨張して温度を下げ、第2熱交換器5で
外部から吸熱する。しかる後、再び圧縮機4に吸い込ま
れ、このようにして圧縮−凝縮−断熱膨張−蒸発−圧縮
の過程を連続的に繰り返すことによってヒートサイクル
が形成される。
【0003】また、この冷凍サイクルは可逆サイクルで
もあるため、夏期においては冷媒を、図8において反時
計方向(実線の矢印方向)に循環させると、冬期とは逆
に第1熱交換器2が蒸発器となり、室内の空気から熱を
吸収した冷媒は圧縮機4に吸い込まれ、圧縮されて高温
高圧の過熱蒸気となり、凝縮器である第2熱交換器5に
送られる。第2熱交換器5では過熱蒸気の熱を外気と熱
交換させて放熱する。そして放熱によって温度低下した
冷媒は、膨張弁6で断熱膨張する際にさらに冷却され、
その後に第1熱交換器2において室内の空気と熱交換が
行われ、熱交換された冷気によって室内が冷房される。
そして蒸発器である第1熱交換器2で完全に蒸発した冷
媒は、再び圧縮機4に吸い込まれる。このようにして圧
縮−凝縮−断熱膨張−蒸発−圧縮の過程を連続的に繰り
返すことによって冷凍サイクルが形成される。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上記の従来の
ヒートポンプ式冷暖房装置1においては、暖房用の熱源
を外気としているため、特に寒冷地においては冬期に外
気温が著しく低下すると熱源が熱量不足となり、外気か
ら熱を採取するだけでは、暖房温度が不充分となるた
め、電気ヒータ等の補助熱源を設けなければならないと
いう問題があった。
【0005】また、従来のヒートポンプ式冷暖房装置1
においては、夏期に冷房運転を行っている際に、室内か
ら取り出した熱を大気中に無駄に放出しており、熱を有
効利用しているとはいえなかった。
【0006】この考案は、上記の事情に鑑みなされたも
ので、冷房運転時の排熱を蓄熱して、この熱を冬期にお
ける暖房運転時の主熱源あるいは補助熱源とするヒート
ポンプ式冷暖房装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの手段としてこの考案は、室内に配置された第1熱交
換器と圧縮機と、室外に配置された第2熱交換器と膨張
器とを順に接続した冷媒循環管路を備えたヒートポンプ
式冷暖房装置において、蓄熱部と、蓄熱部内熱交換器
と、その蓄熱部内熱交換器が前記第2熱交換器に対して
バイパス路となる第1接続形態と前記圧縮機と第2熱交
換器との間に蓄熱部内熱交換器が直列状態となる第2接
続形態と蓄熱部内熱交換器を前記冷媒循環管路から遮断
する第3接続形態とに切り換える切換弁機構とが設けら
れ、さらに、前記冷媒循環管路のうち前記膨張器と第1
熱交換器との間に、冷媒との間で熱交換を行う熱交換部
が設けられるとともに、その熱交換部から融雪対象箇所
に熱を運んで放出する融雪システムが設けられているこ
を特徴としている。
【0008】また、請求項1の構成に加えて、前記蓄熱
部に蓄えた熱によって加熱される採熱部が前記蓄熱部内
に配置されるとともに、その採熱部から融雪対象箇所に
熱を運んで放出する融雪システムが設けることができ
る。
【0009】
【作用】上記のように、ヒートポンプ式冷暖房装置にお
いて、蓄熱部と、蓄熱部内熱交換器と、その蓄熱部内熱
交換器が前記第2熱交換器に対してバイパス路となる第
1接続形態と、前記圧縮機と第2熱交換器との間に蓄熱
部内熱交換器が直列状態となる第2接続形態と、蓄熱部
内熱交換器を前記冷媒循環管路から遮断する第3接続形
態とに切り換える切換弁機構とが設けられているので、
夏期における冷房運転時に切換弁機構によって蓄熱部内
熱交換器が前記圧縮機と第2熱交換器との間に直列状
(第2接続形態)となるように切り換えて、冷房運転時
の排熱を蓄熱部に蓄える。また冬期の暖房運転時には、
外気温があまり低くないときには切換弁機構によって、
蓄熱部内熱交換器を冷媒循環管路から遮断した状態(第
3接続形態)とし、外気から採熱して暖房運転を行う。
また外気温が低すぎて暖房用熱源として利用できないと
きには、弁切替機構によって、その蓄熱部内熱交換器が
第2熱交換器に対してバイパス路となる状態(第1接続
形態)とし、蓄熱部に蓄えられた熱を熱源として暖房運
転を行う。さらに、前記冷媒循環管路のうち前記膨張器
と第1熱交換器との間に、冷媒との間で熱交換を行う熱
交換部が設けられるとともに、その熱交換部から融雪対
象箇所に熱を運んで放出する融雪システムが設けられて
いるので、暖房運転時の余剰熱を有効に利用して道路等
の融雪を行う。
【0010】また、前記蓄熱部に蓄えた熱によって加熱
される採熱部が前記蓄熱部内に配置されるとともに、そ
の採熱部から融雪対象箇所に熱を運んで放出する融雪シ
ステムを設ければ、冬期に路面等の融雪が必要な場合
に、暖房の運転時あるいは非運転時にかかわらず、蓄熱
部の熱を使用して融雪を行うことが可能となる。
【0011】
【実施例】以下、この考案のヒートポンプ式冷暖房装置
の一実施例を図1ないし図7に基づいて説明する。
【0012】図1はこの実施例の装置の全体の構成を示
す図で、ヒートポンプ式冷暖房装置11は、冷凍サイク
ルの基本構成として室外機13内に納められた圧縮機1
4と第2熱交換器15と膨張弁16と、建物Hの室内に
配設された第1熱交換器17とを順に接続した冷媒循環
管路12を備えている。さらに、この基本構成に加え
て、冷媒循環管路12の前記圧縮機14と第2熱交換器
15との間には、(イ)(ロ)(ハ)3つの接続ポート
を備えた第1三方弁18が介設されており、この第1三
方弁18の中央の接続ポート(ハ)に一端を接続し、他
端を圧縮機14とこの第1三方弁18との間に接続して
U字状に設けられた熱出入回路19を有している。また
第2熱交換器15と膨張弁16との間には、(イ)
(ロ)(ハ)3つの接続ポートを備えた第2三方弁20
が介設されており、この第2三方弁20の中央の接続ポ
ート(ハ)に一端を接続し、他端を前記熱出入回路19
の第1三方弁18に近接した位置に接続したバイパス回
路21が設けられている。
【0013】また、室外機13の設置場所付近の地中に
は、土壌を蓄熱材として断熱層22aで囲繞した蓄熱槽
22が構築されており、熱出入回路19のU字状に形成
された部分がこの蓄熱槽22内に埋設され、蓄熱材との
間で熱交換を行う熱交換器となっている。またこの蓄熱
槽22内には、降雪期に建物Hの玄関前の歩道等の融雪
を行なう温水循環式の融雪装置23の採熱部23aが配
設されている。
【0014】さらに、前記冷媒循環管路12の膨張弁1
6と第2熱交換器17との間の区間には、前記温水循環
式の融雪装置23のもう一つの採熱手段である熱採取回
路24の第3熱交換器24aが、熱交換可能に近接配置
されている。なお図1において符号15a,17aは、
熱交換器15,17にそれぞれ設けられたモータ駆動フ
ァン、25は温水循環式の融雪装置23の循環ポンプで
ある。
【0015】次に上記のように構成されるこの実施例の
作用を図2ないし図7に基づいて説明すると、夏期にお
いては図2に示すように、冷媒循環路12の冷媒の循環
方向を図1において反時計方向に循環させるとともに、
第1三方弁18の圧縮機14側の接続ポート(イ)を閉
塞し、かつ第2三方弁20のバイパス回路21に通じる
接続ポート(ハ)を閉塞する。その結果、圧縮機14か
ら熱出入回路19を経て第1三方弁18と第2熱交換器
15および第2三方弁20を経由して、室内に配設され
た第1熱交換器17に連通する循環路が形成される。
【0016】この夏期における運転パターンを、エンタ
ルピhを横軸に、絶対圧力Pを縦軸にそれぞれ取って、
冷凍サイクルFと飽和線(飽和液線+飽和蒸気線)Sと
を重ねて示した図3の線図と対比させて説明する。
【0017】まず室内に配設された第1熱交換器17が
蒸発器となり、室内の空気から熱を吸収した冷媒の蒸気
は、(A点)において圧縮機14に吸い込まれ、圧縮さ
れて高温高圧の過熱蒸気となる(B点)。この過熱蒸気
は熱出入回路19を通過する際に、蓄熱槽22内の蓄熱
材(土壌)に熱を奪われてエンタルピが低下する(C
点)。その蒸気は第1三方弁18を経由して凝縮器であ
る第2熱交換器15へ送られ、第2熱交換器15におい
ては、蓄熱されずに残った熱を外気と熱交換させて放熱
し、凝縮する(D点)。そして放熱することによってエ
ンタルピを更に低下した冷媒は、膨張弁6で断熱膨張し
て温度が低下し(E点)、その後に第1熱交換器2にお
いて室内の空気から熱を奪い、熱交換された冷気によっ
て室内が冷房される。
【0018】そして熱出入回路19において行われる蓄
熱槽22への蓄熱量は、基本的には過熱蒸気となるスー
パヒート領域の(B点)から乾燥飽和蒸気領域である
(C点)までとする。ただし蓄熱量を前記スーパヒート
領域の(B点)から飽和線Sに囲まれた内側となる湿り
飽和蒸気領域内の(C1 点)までとすることもでき、こ
の場合には蓄熱量は当然増大する。しかし湿り飽和蒸気
の湿り度があまり大きいと、凝縮した冷媒が、U字状に
形成された熱出入回路19内に溜る虞れがある。そし
て、以上のようにして夏期における冷房運転時の排熱
を、大気中に無駄に捨てることなく蓄熱槽22に蓄積す
る。
【0019】また、冬期における暖房運転について説明
すると、図4は外気温があまり低くない場合の運転パタ
ーンである第1パターンを示すもので、冷媒循環路12
の冷媒の循環方向を図4において時計方向とするととも
に、第1三方弁18の熱出入回路19に通じる接続ポー
ト(ハ)を閉塞し、かつ第2三方弁20のバイパス回路
21に通じる接続ポート(ハ)を閉塞する。その結果、
圧縮機14から室内に配設された第1熱交換器17を経
て膨張弁16と第2三方弁20と第2熱交換器15およ
び第1三方弁18を経由して再び圧縮機14に連通する
循環路が形成される。
【0020】したがって、第2熱交換器15において低
温の外気より熱吸収した低温冷媒ガスが圧縮機14に吸
い込まれる。そして低温の飽和蒸気は圧縮機14で圧縮
され、高温高圧の過熱蒸気となって凝縮器である第1熱
交換器17に送られる。第1熱交換器17では、この過
熱蒸気の熱を室内の空気と熱交換させて冷却し凝縮さ
せ、代りに熱交換して暖められた空気は室内を暖房す
る。
【0021】このとき、凝縮器である第1熱交換器17
の入口側では、冷媒の蒸気の一部が液化を始め、出口側
では全て液化する。液化した冷媒液は更に冷却されて過
冷却状態となるとともに膨張弁16で断熱膨張して、そ
の冷媒液の一部が蒸発し、気液混合状態となる。この気
液混合状態の冷媒は、蒸発器である第2熱交換器15に
入り、冷媒液が蒸発して周囲から熱を奪う。そして蒸発
器である第2熱交換器15で完全に蒸発した冷媒は、再
び圧縮機14に吸い込まれる。このようにして圧縮−凝
縮−断熱膨張−蒸発−圧縮の過程を連続的に繰り返すこ
とによって暖房運転が行われる。
【0022】また、降雪時等の融雪を行なう必要がある
場合には、蓄熱槽22内に採熱部23aを配設した温水
循環式の融雪装置23の循環ポンプ25を起動すると、
採熱部23aを通過するときに、蓄熱槽22に蓄えられ
ている熱によって加熱された温水が、地表の直下に埋設
された区間を通過する際に放出される熱によって融雪を
行なう。このように、この実施例のヒートポンプ式冷暖
房装置11によれば、暖房のほかに融雪も行うことがで
きる。
【0023】また図5は外気温が低く過ぎて、外気を熱
源に利用できない場合の運転パターンである第2パター
ンを示すもので、冷媒循環路12の冷媒の循環方向を図
5において時計方向とするとともに、第1三方弁18の
圧縮機14側の接続ポート(イ)および熱出入回路19
に通じる接続ポート(ハ)をそれぞれ閉塞し、かつ第2
三方弁20の第2熱交換器15に通じる接続ポート
(ロ)を閉じるとともにバイパス回路21に通じる接続
ポート(ハ)を開く。その結果、圧縮機14から室内に
配設された第1熱交換器17を経て膨張弁16と第2三
方弁20とバイパス回路21を経由して、さらに熱出入
回路19を経て再び圧縮機14に連通する循環路が形成
される。
【0024】したがって、蓄熱槽22に蓄えられた熱を
暖房の熱源とし、これを熱出入回路19を通過する際に
蓄熱槽22から熱吸収した低温冷媒ガスが圧縮機14に
吸い込まれる。そして低温の飽和蒸気は圧縮機14で圧
縮され、高温高圧の過熱蒸気となって凝縮器である第1
熱交換器17に送られる。第1熱交換器17では、この
過熱蒸気の熱を室内の空気と熱交換させて冷却し凝縮さ
せ、代りに熱交換して暖められた空気は室内を暖房す
る。
【0025】そして、第1熱交換器17で熱を奪われて
凝縮し、液化した冷媒液は膨張弁16で断熱膨張してそ
の冷媒液の一部が蒸発し、気液混合状態となる。この気
液混合状態の冷媒は、バイパス回路21を経由して蒸発
器である熱出入回路19に送られ、蓄熱部22に蓄えら
れた熱によって加熱され、蒸発して低温冷媒ガスとな
り、再び圧縮機14に吸い込まれる。このようにして圧
縮−凝縮−断熱膨張−蒸発−圧縮の過程を連続的に繰り
返すことによって暖房運転が行われる。
【0026】したがって、この実施例のヒートポンプ式
冷暖房装置11によれば、外気温が低過ぎて暖房用熱源
とできないときのために従来は設けられていた電気ヒー
タ等の補助熱源を不要とできる。
【0027】また、暖房運転時の余剰熱によって融雪を
行なう運転形態である第3パターンの場合には図6に示
すように、前記第2パターンの場合と同様に蓄熱部22
に蓄えられた熱を熱源として暖房を行なうとともに、図
示していない弁装置によって温水循環式の融雪装置23
のもう一つの採熱手段である熱採取回路24を融雪装置
23に連通させ、循環ポンプ25を起動する。
【0028】そのため、暖房運転を行っている冷媒循環
管路12の室内に配設されている第1熱交換器17と室
外機13の膨張弁16との間の区間に、熱交換可能に近
接配置した第3熱交換器24aによって、第1熱交換器
17で放出しきれなかった冷媒の余剰熱を採取し、この
採取した熱によって温水を加熱し、この余剰熱で加熱さ
れた温水が融雪装置23内を循環することによって融雪
が行われる。このように、この第3パターンによって暖
房運転することによって、暖房運転時の余剰熱を有効に
利用して融雪を行うことができる。
【0029】なお、融雪に必要な温度は低くてもよいた
め、図7の線図に示すように(D点)と(D1 点)との
間の余剰エネルギを、第3熱交換器24aによって効率
的に取り出すことによって、融雪用熱源として有効に利
用することができるとともに、冷媒を充分に冷却するこ
とができる。また上記実施例においては、切換弁機構と
して三方弁18,20を用いた場合について説明した
が、三方弁以外の各種弁装置を用いてもほぼ同様に実施
することができる。
【0030】
【考案の効果】以上、説明したようにこの考案のヒート
ポンプ式冷暖房装置は、蓄熱部と、蓄熱部内熱交換器
と、その蓄熱部内熱交換器が前記第2熱交換器に対して
バイパス路となる第1接続形態と前記圧縮機と第2熱交
換器との間に蓄熱部内熱交換器が直列状態となる第2接
続形態と蓄熱部内熱交換器を冷媒循環管路から遮断する
第3接続形態とに切り換える切換弁機構とが設けられ、
さらに、前記冷媒循環管路のうち前記膨張器と第1熱交
換器との間に、冷媒との間で熱交換を行う熱交換部が設
けられるとともに、その熱交換部から融雪対象箇所に熱
を運んで放出する融雪システムが設けられているので、
夏期における冷房運転時の排熱を蓄積しておき、冬期の
暖房運転時の主熱源あるいは補助熱源として有効に利用
することができる。さらに、降雪時や積雪時に暖房運転
を行う場合には、暖房の余剰熱を融雪対象箇所に運んで
放出する融雪システムを作動させることによって、暖房
運転時の余剰熱を利用して融雪を行うとともに、暖房余
剰熱を大気中へ放散することによる大気の温暖化等の環
境への悪影響を防止することができる。
【0031】また、前記蓄熱部に蓄えた熱によって加熱
される採熱部が前記蓄熱部内に配置されるとともに、そ
の採熱部から融雪対象箇所に熱を運んで放出する融雪シ
ステムを設ければ、冬期に路面等の融雪が必要な場合
に、暖房の運転時あるいは非運転時にかかわらず、蓄熱
部の熱を使用して融雪を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この考案の一実施例のヒートポンプ式冷暖房
装置の全体の構成を示す説明図。
【図2】 夏期における冷房運転の1パターンを示す説
明図。
【図3】 図2の運転パターンにおける冷凍サイクルと
飽和線との関係を示す線図。
【図4】 冬期における暖房運転の第1パターンを示す
説明図。
【図5】 同じく第2パターンを示す説明図。
【図6】 暖房と融雪とを行う第3パターンを示す説明
図。
【図7】 図6の運転パターンにおける冷凍サイクルと
飽和線との関係を示す線図。
【図8】 従来のヒートポンプ式冷暖房装置の一例を示
す説明図。
【符号の説明】
11…ヒートポンプ式冷暖房装置、 12…冷媒循環管
路、 13…室外機、14…圧縮機、 15…第2熱交
換器、 16…膨張弁、 17…第1熱交換器、18…
第1三方弁、 19…熱出入回路、 20…第2三方
弁、 21…バイパス回路、 22…蓄熱槽、 23…
融雪装置、 23a…採熱部、 24…熱採取回路、
24a…第3熱交換器、 25…循環ポンプ。
フロントページの続き (72)考案者 益子 耕一 東京都江東区木場一丁目5番1号 藤倉 電線株式会社内 (72)考案者 伊藤 雅彦 東京都江東区木場一丁目5番1号 藤倉 電線株式会社内 (72)考案者 斎藤 祐士 東京都江東区木場一丁目5番1号 藤倉 電線株式会社内 (56)参考文献 特開 昭59−60164(JP,A)

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室内に配置された第1熱交換器と圧縮機
    と、室外に配置された第2熱交換器と膨張器とを順に接
    続した冷媒循環管路を備えたヒートポンプ式冷暖房装置
    において、 蓄熱部と、蓄熱部内熱交換器と、その蓄熱部内熱交換器
    が前記第2熱交換器に対してバイパス路となる第1接続
    形態と前記圧縮機と第2熱交換器との間に前記蓄熱部内
    熱交換器が直列状態となる第2接続形態と蓄熱部内熱交
    換器を前記冷媒循環管路から遮断する第3接続形態とに
    り換える切換弁機構とが設けられ、さらに、前記冷媒
    循環管路のうち前記膨張器と第1熱交換器との間に、冷
    媒との間で熱交換を行う熱交換部が設けられるととも
    に、その熱交換部から融雪対象箇所に熱を運んで放出す
    る融雪システムが設けられていることを特徴とするヒー
    トポンプ式冷暖房装置。
  2. 【請求項2】 前記蓄熱部に蓄えた熱によって加熱され
    る採熱部が前記蓄熱部内に配置されるとともに、その採
    熱部から融雪対象箇所に熱を運んで放出する融雪システ
    ムが設けられていることを特徴とする請求項1記載のヒ
    ートポンプ式冷暖房装置。
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