JP2691423B2 - エンジン駆動熱ポンプ式空調装置 - Google Patents

エンジン駆動熱ポンプ式空調装置

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JP2691423B2
JP2691423B2 JP63232536A JP23253688A JP2691423B2 JP 2691423 B2 JP2691423 B2 JP 2691423B2 JP 63232536 A JP63232536 A JP 63232536A JP 23253688 A JP23253688 A JP 23253688A JP 2691423 B2 JP2691423 B2 JP 2691423B2
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refrigerant
bypass passage
pipe
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寛 澤口
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
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  • Compression-Type Refrigeration Machines With Reversible Cycles (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明はエンジン駆動熱ポンプを利用した空調装置に
関し、さらに詳しくはエンジン冷却水からなる温水循環
回路を効率的に利用できるようにしたエンジン駆動熱ポ
ンプ式空調装置に関する。
〔従来技術〕
出願人は、先にエンジン駆動熱ポンプ式の空調装置に
おいて、冷媒を強制循環する冷媒循環回路による空調機
だけでなく、エンジンの排熱を取り込んだエンジン冷却
水の温水を強制循環する温水循環回路による温調機を併
用するようにしたものを既に提案している。
この空調装置は、エンジンの排熱を有効に活用するも
ので、エンジンのエネルギを効率的に利用するものであ
った。しかし、空調装置の使用態様が多様化されるにつ
れ、エンジンの温水循環回路だけを利用し、冷媒循環回
路による空調は取敢えず必要としないという場合には、
その冷媒循環回路によって消費されるエネルギが無駄に
されるという課題は残されていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明の目的は、上記多様化する空調装置の使用にお
いて、温水循環回路の一層効率的な利用を可能にするエ
ンジン駆動熱ポンプ式空調装置を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成する本発明は、エンジン駆動の圧縮機
に高圧配管と低圧配管を介して四方切換弁を接続すると
共に、該四方切換弁に配管を介して室内熱交換器、膨張
弁、室外熱交換器の順で接続した主冷媒回路と、エンジ
ン廃熱を回収した温水を循環する回路に放熱部を接続し
た温水循環回路とを設け、前記主冷媒回路を暖房時に圧
縮機、四方切換弁、室内熱交換器、膨張弁、室外熱交換
器、四方切換弁、圧縮機の順で冷媒を循環させ、冷房時
に圧縮機、四方切換弁、室外熱交換器、膨張弁、室内熱
交換器、四方切換弁、圧縮機の順で冷媒を循環させる構
成にし、前記四方切換弁と室内熱交換器との間の第1中
間部と、該室内熱交換器と前記膨張弁との間の第2中間
部とを第1バイパス通路で接続し、該第1バイパス通路
の途中に、前記温水循環回路の温水と第1バイパス通路
を流れる冷媒との間で熱交換を可能とする熱交換器を配
置し、前記第1バイパス通路における該熱交換器と前記
第1中間部とを接続する一方の配管と、前記主冷媒回路
における前記四方切換弁と室外熱交換器との間の第3中
間部とを第2バイパス通路を介して接続し、かつ前記第
1バイパス通路の熱交換器と前記第2中間部との間を接
続する他方の配管と、前記第3中間部と前記室外熱交換
器との間の主冷媒回路の第4中間部とを第3バイパス通
路で接続し、暖房時において、前記第2,第3バイパス通
路を遮断し、前記第1バイパス通路を冷媒が通過可能と
するか、或いは前記第3バイパス通路、他方の配管、熱
交換器、一方の配管、第2のバイパス通路を介してのみ
冷媒の通過を可能にし、冷房時において、前記第2バイ
パス通路、一方の配管、熱交換器、他方の配管、第3バ
イパス通路を介してのみ冷媒の通過を可能にしたことを
特徴とするものである。
〔実施例〕
以下、実施例によって本発明を説明する。
第1図は本発明によるエンジン駆動熱ポンプ式空調装
置を示し、鎖線で囲んだブロックIはパワーユニット、
IIは室外熱交換ユニット、IIIは分岐ユニット、IVは室
内熱交換ユニットである。室内熱交換ユニットIVは、室
に必要な空調容量とか、複数に分割された室単位に応じ
て一つ又は複数に分岐された空調機を内設しており、こ
れら空調機を分岐ユニットIIIが室外熱交換ユニットII
に対して接続するようにしている。
パワーユニットIには、ガス燃料によって運転される
エンジン1と、このエンジン1にクラッチ3を介して連
結された圧縮機2が設けられている。圧縮機2はフロン
等の冷媒を圧縮して高温,高圧のガスにし、これを後述
する空調機を備えた冷媒循環回路に循環するようにして
いる。また、エンジン1はエンジン冷却水を後述する空
調機を備えた温水循環回路に強制循環するようにしてい
る。エンジン1の冷却水ジャケットは温水循環回路中の
熱交換器4となり、また排気管にも排気ガスを利用した
熱交換器5が設けられている。
室外熱交換ユニットIIには、上記圧縮機2から吐出管
(高圧配管)6と吸入管(低圧配管)7とが延び、これ
ら両管の間に四方切換弁8が設けられ、さらにこの四方
切換弁8に二つの配管9,10が接続されることにより冷媒
循環回路を構成している。上記吐出管6と吸入管7に
は、それぞれ温度センサ40,44と圧力センサ41,43が設け
られている。この冷媒循環回路は、冷媒の循環方向を切
り換えることにより暖房運転と冷房運転とのいずれにも
できるが、この図では暖房運転時を示し、冷媒を矢印の
ように配管9から吐出し、配管10に戻すようにしてい
る。
この暖房循環において、上記配管9は、分岐ユニット
IIIにおいて複数の分岐管11,…,11に分岐されて、室内
熱交換ユニットIV内の配管12,…,12に接続されている。
配管12には、それぞれ冷媒の凝縮器として作用する室内
熱交換器13が接続され、室内に凝縮熱を放熱するように
している。吐出側の配管12は再び分岐ユニットIIIの分
岐管14に接続され、次いで室外熱交換ユニットIIにおい
て1本の配管15に集束されている。上記分岐管14には、
自動制御によって開閉される制御弁Vaが設けられてい
る。この制御弁Vaは膨張弁の機能も有するものである。
次いで、上記室外熱交換ユニットIIの配管15はレシーバ
16に接続され、ここから配管18を介して蒸発器として作
用する室外熱交換器19に接続され、上記配管10へ戻るよ
うになっている。配管18には冷媒を断熱膨張させる膨張
弁17が設けられている。
上記のようにエンジン駆動の圧縮機2に吐出管6と吸
入管7を介して四方切換弁8を接続すると共に、四方切
換弁8に配管を介して室内熱交換器13、膨張弁17、室外
熱交換器19の順で接続した主冷媒回路では、図に矢印で
示す暖房運転の場合には、圧縮機2、四方切換弁8、室
内熱交換器13、膨張弁17、室外熱交換器19、四方切換弁
8、圧縮機2の順で冷媒を循環させ、冷房運転の時には
冷媒を上記矢印とは逆に、圧縮機2、四方切換弁8、室
外熱交換器19、膨張弁17、室内熱交換器13、四方切換弁
8、圧縮機2の順で循環させればよい。この冷房運転で
は、上記暖房運転時とは反対に、室内熱交換器13が蒸発
器として作用して室内から蒸発熱を奪い、室外熱交換器
19が凝縮器として作用する。
一方、エンジン冷却水を循環する温水循環回路は、室
外熱交換ユニットII内に設けた冷却水ポンプ20によって
温水を強制循環させる。エンジンの排熱は、熱交換器4,
5によってエンジン冷却水に吸収され、ここから出る配
管21を室外熱交換ユニットII内の配管22に接続したのち
二つの配管23,24に分岐する。このうち、一方の配管23
は自動開閉制御される制御弁25を介してラジエータ26に
接続され、エア分離器27,冷却水ポンプ20,熱交換器33を
経て、再びエンジン排熱の熱交換器4,5に循環するよう
にしてある。
また他方の配管24は、分岐ユニットIIIで複数の分岐
管28,…,28に分岐されて、それぞれ室内熱交換ユニット
IV内の配管29,…,29に接続されている。そして、この実
施例において放熱部として設けた床暖パネル30,…,30に
温水を通過させるようにしている。吐出側の配管29は、
再び分岐ユニットIIIの分岐管31,…,31を経て室外熱交
換ユニットIIの配管32に集束され、上記と同じエア分離
器27に合流するようにしてある。
この温水循環回路には、加熱された温水が出発する配
管22に高温側の温度センサ46が、また床暖パネル30で放
熱された後の温水が通過する配管31に低温側の温度セン
サ47が設けられている。
上記温水循環回路中に設けた熱交換器33は、冷媒循環
回路から分岐させた回路から冷媒を引き入れ、冷媒から
温水側に対し熱移動させるようにしている。すなわち、
四方切換弁8と室内熱交換器13との間で分岐管11手前の
配管9における第1中間部X1と、室内熱交換器13と膨張
弁17との間の第2中間部X2に配置されたレシーバ16との
間を、配管35,36を備えた第1バイパス通路Z1を介して
接続し、その第1バイパス通路Z1の途中に温水循環回路
の温水と第1バイパス通路Z1を流れる冷媒との間で熱交
換を可能とする熱交換器33が配置されている。配管35に
は自動開閉制御される制御弁Vbが設けられており、この
制御弁Vbは膨張弁としても機能するようにしてある。上
記冷媒循環回路から分岐させる配管としては、上述のよ
うに配管9からではなく、吐出管6から配管34′のよう
に直接分岐させるようにしてもよい。
上述のように温水循環回路を主体にし、これに冷媒か
ら温水側に熱移動させる熱交換器33を備えるようにした
空調装置は、室内側が要求する熱量に応じて制御弁Va,V
bを開閉制御したり、クラッチ3をオン,オフ制御する
ことにより、下記のように室内熱交換器13(エアコン)
と床暖パネル30(床暖)とを選択的に稼動させ、効率的
な暖房運転をすることができる。この運転は、主として
温度センサ46が検出する温水往き温度Toと温度センサ47
が検出する温水戻り温度Tiとの信号により、また、必要
により冷媒循環回路に設けた温度センサ40,41や圧力セ
ンサ42,43が検出する信号を併用することにより、図示
しないマイクロコンピュータを制御部として実施するこ
とができる。また、この制御は例えば10分間隔にタイマ
ーを設定し、これを繰り返し行うようにするとよい。
(1) 室内熱交換器13(エアコン)と床暖パネル30
(床暖)とを同時に行うとき、制御弁Vaを開、制御弁Vb
を閉とする。
これによって、冷媒は熱交換器33には流れず、室内熱
交換器13にだけ熱を供給してエアコンを行う。一方、温
水は熱交換器4,5から取り入れたエンジン(E/G)の排熱
を床暖パネル30に供給して床暖を行う。ただし、このと
き制御弁Vbを少し開けるように制御すれば、冷媒の熱の
一部を温水側に移すことができるようになる。
(2) 床暖パネル30(床暖)のみを高負荷で運転する
とき、制御弁Vaを閉、制御弁Vbを開とする。
これによって、冷媒は室内熱交換器13(エアコン)へ
は流れず、熱交換器33だけに流れて熱を温水側に移す。
そのため、温水はエンジン排熱も含め全ての熱を床暖パ
ネル30に供給して床暖に利用することになる。
(3) 床暖パネル30(床暖)のみを低負荷で運転する
とき、クラッチ3をオフにしてエンジン1をアイドリン
グ状態にする。
これによって圧縮機2は停止するため冷媒は循環せ
ず、温水だけがエンジン排熱だけを床暖パネル30に供給
して床暖に利用することになる。
上記三つを選択的に運転するに当たり、例えば温水往
き温度Toを60℃〜80℃、エンジンのアイドル運転時の回
転数を1200r.p.m.にして床暖房するときの制御例を例示
すれば、第2図A,Bのようなフローチャートで運転する
ことができる。フローチャートにおけるRTSはS(スタ
ート)に戻ることを意味し、第2図A中のAは第2図B
のAに続くことを意味する。
また、上記空調装置において、第1図に示すように配
管10と35の間並びに配管10と34の間にそれぞれ三方弁の
制御弁Vc,Vdを設け、これら両弁を介して一転鎖線で示
すように、第1バイパス通路Z1における熱交換器33と第
1中間部X1との間を接続する一方の配管34と、四方切換
弁8と室外熱交換器19との間を接続する配管10における
第3中間部X3とを第2バイパス通路Z2を介して接続し、
更に、熱交換器33と第2中間部X2との間を接続する他方
の配管35と、第3中間部X3と室外熱交換器19との間の配
管10における第4中間部X4とを第3バイパス通路Z3で接
続するようにし、温水側から冷媒側への熱移動を可能に
している。即ち、暖房時において、制御弁Vc,Vdにより
第2,第3バイパス通路Z2,Z3を遮断し、制御弁Vaを閉、
制御弁Vbを開にして第1バイパス通路Z1のみを冷媒が通
過できるようにすることで、前述したように冷媒側から
温水側に熱を付与することができる。また、制御弁Vbを
閉にして制御弁Vc,Vdを開にし、第3バイパス通路Z3、
配管35、熱交換器33、配管34、第2バイパス通路Z2を介
して冷媒を循環させることで、冷却された冷媒に温水側
から熱を与えることができる。暖房中に外気温度が大き
く低下し、室外熱交換器19での吸熱が不能となって、液
状の冷媒をガス化できずに循環することができなくな
り、暖房不能に陥った際に、温水側から冷媒に熱を付与
することにより、温水の熱利用を一部犠牲にしながら
も、冷媒のガス化を可能にし、冷媒回路における暖房運
転を可能にする。また、冷房時において、室外熱交換器
19の作動(ファン)を停止させると共に、制御弁Vbを閉
にして制御弁Vc,Vdを開にし、第2バイパス通路Z2、配
管34、熱交換器33、配管35、第3バイパス通路Z3を介し
て、冷媒を循環させることで、熱交換器33において冷媒
の凝縮熱を温水側へ与えることができる。従って、床暖
パネル30に代えて貯湯槽などの放熱部に冷凍サイクル上
本来廃棄されるエンジン出力の一部を冷房中に回収して
温水利用することができる。このようにこれらの制御弁
を制御することにより、温水と冷媒との双方向からの熱
移動を可能にし、さらに多様な空調運転をすることがで
きるようになる。
上述のように本発明の空調装置によれば、四方切換弁
8と室内熱交換器13との間の第1中間部X1と、室内熱交
換器13と膨張弁17との間の第2中間部X2とを第1バイパ
ス通路Z1で接続し、その途中に温水循環回路の温水と第
1バイパス通路Z1を流れる冷媒との間で熱交換を行う熱
交換器22を配置し、暖房時にその第1バイパス通路Z1を
冷媒が通過可能とするため、冷媒循環回路による空調を
必要としない場合には、その回路によって消費されるエ
ネルギを熱交換器33を介して床暖パネル30に供給するこ
とができ、従って、温水循環回路の放熱部と冷媒循環回
路の空調機とを、前者を主体として多様的、かつエネル
ギを一層効率的に利用して運転することができるように
なる。
また、暖房時にその第1バイパス通路Z1を冷媒が通過
可能となることで、暖房中、室内熱交換器13での必要放
熱量が低下した際に、温水循環回路の温水へ熱交換器33
を介して冷媒の凝縮熱の一部を付与することができる。
エンジン廃熱量を大きくするためには、エンジン出力を
大きくする必要があるが、室内熱交換器13での必要放熱
量が低下した場合には必要エンジン出力も低下してしま
うのに対して、本発明では、エンジン出力の一部を温水
に利用させることにより、エンジン出力を大きくし、そ
れによってエンジン廃熱量を増大させ、温水利用度を高
めることができる。
また、熱交換器33と第1中間部X1とを接続する一方の
配管34と、四方切換弁8と室外熱交換器18との間の第3
中間部X3とを第2バイパス通路Z2を介して接続する一
方、熱交換器33と第2中間部X2との間を接続する他方の
配管35と、第3中間部X3と室外熱交換器19との間の第4
中間部X4とを第3バイパス通路Z3で接続し、暖房時にお
いて、第3バイパス通路Z3、他方の配管35、熱交換器3
3、一方の配管34、第2バイパス通路Z2を介してのみ冷
媒を通過可能にするため、暖房中に外気温度が大きく低
下し、室外熱交換器19での吸熱が不能となって液状の冷
媒をガス化できずに暖房不能に陥っても、温水側から冷
媒に熱を付与することができるため、温水の熱利用の一
部を犠牲にするだけで、冷媒のガス化を可能にし、暖房
運転を行うことができる。冷房時においては、第2バイ
パス通路Z2、一方の配管34、熱交換器33、他方の配管3
5、第3バイパス通路Z3を介してのみ冷媒を通過可能に
するため、熱交換器33において冷媒の凝縮熱を温水側へ
与えることができ、室外熱交換器19での熱交換を停止さ
せることにより、放熱部に冷凍サイクル上本来廃棄され
るエンジン出力の一部を冷房中に回収して温水利用する
ことができ、一層の多様な運転が可能になる。
また、冷媒を室内熱交換器13に循環することで、室内
熱交換器13で暖房時に高温の冷媒を凝縮させる一方、冷
房時に低温の冷媒を蒸発させることができ、冷媒の相変
化を直接利用して冷暖房するようにしたので、冷媒によ
り水を冷温水に変え、その冷温水により冷暖房する場合
よりも冷房及び暖房を効率良く行うことができ、しか
も、上述したような作用効果を簡便な冷媒循環回路と温
水循環回路により容易に達成できる。
なお、上記実施例では温水循環回路の放熱部を床暖パ
ネルにした場合について例示したが、これに代えて、或
いはこれと併用してファンコンベクタ、貯湯槽、乾燥
器、追焚器などを使用するようにしてもよい。
〔発明の効果〕
上述したように本発明は、エンジン駆動の圧縮機に高
圧配管と低圧配管を介して四方切換弁を接続すると共
に、該四方切換弁に配管を介して室内熱交換器、膨張
弁、室外熱交換器の順で接続した主冷媒回路と、エンジ
ン廃熱を回収した温水を循環する回路に放熱部を接続し
た温水循環回路とを設け、前記主冷媒回路を暖房時に圧
縮機、四方切換弁、室内熱交換器、膨張弁、室外熱交換
器、四方切換弁、圧縮機の順で冷媒を循環させ、冷房時
に圧縮機、四方切換弁、室外熱交換器、膨張弁、室内熱
交換器、四方切換弁、圧縮機の順で冷媒を循環させる構
成にし、前記四方切換弁と室内熱交換器との間の第1中
間部と、該室内熱交換器と前記膨張弁との間の第2中間
部とを第1バイパス通路で接続し、該第1バイパス通路
の途中に、前記温水循環回路の温水と第1バイパス通路
を流れる冷媒との間で熱交換を可能とする熱交換器を配
置し、前記第1バイパス通路における該熱交換器と前記
第1中間部とを接続する一方の配管と、前記主冷媒回路
における前記四方切換弁と室外熱交換器との間の第3中
間部とを第2バイパス通路を介して接続し、かつ前記第
1バイパス通路の熱交換器と前記第2中間部との間を接
続する他方の配管と、前記第3中間部と前記室外熱交換
器との間の主冷媒回路の第4中間部とを第3バイパス通
路で接続し、暖房時において、前記第2,第3バイパス通
路を遮断し、前記第1バイパス通路を冷媒が通過可能と
するか、或いは前記第3バイパス通路、他方の配管、熱
交換器、一方の配管、第2のバイパス通路を介してのみ
冷媒の通過を可能にし、冷房時において、前記第2バイ
パス通路、一方の配管、熱交換器、他方の配管、第3バ
イパス通路を介してのみ冷媒の通過を可能にしたので、
以下のような優れた効果を奏するものである。
四方切換弁と室内熱交換器との間の第1中間部と、そ
の室内熱交換器と膨張弁との間の第2中間部とを第1バ
イパス通路で接続し、該第1バイパス通路の途中に温水
循環回路の温水と第1バイパス通路を流れる冷媒との間
で熱交換を可能とする熱交換器を配置し、暖房時におい
て、熱交換器を設けた第1バイパス通路を冷媒が通過可
能とするので、空調装置の多様的な使用において、冷媒
回路による空調を必要としない場合には、その回路によ
って消費されるエネルギを熱交換器を介して放熱部に供
給することができるため、冷媒回路の有するエネルギを
積極的に利用することができるようになり、一層効率的
な活用が可能になる。
また、暖房時において熱交換器を設けた第1バイパス
通路を冷媒の通過が可能とする構成により、暖房中、室
内熱交換器での必要放熱量が低下した時、温水循環回路
の温水へ熱交換器を介して冷媒の凝縮熱の一部を付与す
ることができ、従って、エンジン廃熱量を大きくするた
めには、エンジン出力を大きくする必要があるが、室内
熱交換器での必要放熱量が低下した場合には必要エンジ
ン出力も低下してしまうのに対して、本発明では、室内
熱交換器での必要放熱量が低下した時、温水循環回路の
温水へ熱交換器を介して冷媒の凝縮熱の一部を付与し、
エンジン出力の一部を温水に利用させることにより、エ
ンジン出力を大きくし、それによってエンジン廃熱量を
増大させることができるため、温水利用度が高い。
また、第1バイパス通路における熱交換器と第1中間
部とを接続する一方の配管と、主冷媒回路における四方
切換弁と室外熱交換器との間の第3中間部とを第2バイ
パス通路を介して接続し、かつ第1バイパス通路の熱交
換器と第2中間部との間を接続する他方の配管と、第3
中間部と室外熱交換器との間の主冷媒回路の第4中間部
とを第3バイパス通路で接続し、暖房時において、第3
バイパス通路、他方の配管、熱交換器、一方の配管、第
2バイパス通路を介してのみ冷媒を通過可能にするの
で、暖房中に外気温度が大きく低下し、室外熱交換器で
の吸熱が不能となって、液状の冷媒をガス化できずに暖
房不能に陥るような状態になっても、温水側から冷媒に
熱を付与することができるため、温水の熱利用の一部を
犠牲にするだけで、冷媒のガス化を可能にし、冷媒によ
る暖房運転ができ、冷房時においては、第2バイパス通
路、一方の配管、熱交換器、他方の配管、第3バイパス
通路を介してのみ冷媒を通過可能にするので、その熱交
換器において冷媒の凝縮熱を温水側へ与えることがで
き、その結果、室外熱交換器での熱交換を停止させるこ
とにより、放熱部に冷凍サイクル上本来廃棄されるエン
ジン出力の一部を冷房中に回収して温水利用することが
でき、さらなる多様な運転が可能になる。
また、冷媒を室内熱交換器に循環することにより、そ
の室内熱交換器で暖房時に高温の冷媒を凝縮させる一
方、冷房時に低温の冷媒を蒸発させ、冷媒の相変化を直
接利用して冷暖房するので、冷暖房効率が良く、しか
も、上記ような効果を簡便な冷媒回路と温水循環回路に
より達成することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例からなるエネルギ駆動熱ポンプ
式空調装置を示す概略図、第2図A,Bは同装置を運転す
るときの一例を示すフロー図である。 1……エンジン、2……圧縮機、3……クラッチ、6…
…吐出管(高圧配管)、7……吸入管(低圧配管)、8
……四方切換弁、9……配管、10……配管、11……分岐
管、12……配管、13……室内熱交換器、14……分岐管、
15……配管、17……膨張弁、18……配管、19……室外熱
交換器、20……冷却水ポンプ、26……ラジエータ、30…
…床暖パネル、33……熱交換器、34……配管、35……配
管、Va,Vb,Vc,Vd……制御弁、X1……第1中間部、X2…
…第2中間部、X3……第3中間部、X4……第4中間部、
Z1……第1バイパス通路、Z2……第2バイパス通路、Z3
……第3バイパス通路。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−93275(JP,A) 特開 昭59−197772(JP,A) 特開 昭61−195252(JP,A) 特開 昭57−129369(JP,A) 特開 昭57−67761(JP,A) 実開 昭58−46035(JP,U) 実開 昭57−169964(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジン駆動の圧縮機に高圧配管と低圧配
    管を介して四方切換弁を接続すると共に、該四方切換弁
    に配管を介して室内熱交換器、膨張弁、室外熱交換器の
    順で接続した主冷媒回路と、エンジン廃熱を回収した温
    水を循環する回路に放熱部を接続した温水循環回路とを
    設け、前記主冷媒回路を暖房時に圧縮機、四方切換弁、
    室内熱交換器、膨張弁、室外熱交換器、四方切換弁、圧
    縮機の順で冷媒を循環させ、冷房時に圧縮機、四方切換
    弁、室外熱交換器、膨張弁、室内熱交換器、四方切換
    弁、圧縮機の順で冷媒を循環させる構成にし、 前記四方切換弁と室内熱交換器との間の第1中間部と、
    該室内熱交換器と前記膨張弁との間の第2中間部とを第
    1バイパス通路で接続し、該第1バイパス通路の途中
    に、前記温水循環回路の温水と第1バイパス通路を流れ
    る冷媒との間で熱交換を可能とする熱交換器を配置し、
    前記第1バイパス通路における該熱交換器と前記第1中
    間部とを接続する一方の配管と、前記主冷媒回路におけ
    る前記四方切換弁と室外熱交換器との間の第3中間部と
    を第2バイパス通路を介して接続し、かつ前記第1バイ
    パス通路の熱交換器と前記第2中間部との間を接続する
    他方の配管と、前記第3中間部と前記室外熱交換器との
    間の主冷媒回路の第4中間部とを第3バイパス通路で接
    続し、 暖房時において、前記第2,第3バイパス通路を遮断し、
    前記第1バイパス通路を冷媒が通過可能とするか、或い
    は前記第3バイパス通路、他方の配管、熱交換器、一方
    の配管、第2のバイパス通路を介してのみ冷媒の通過を
    可能にし、冷房時において、前記第2バイパス通路、一
    方の配管、熱交換器、他方の配管、第3バイパス通路を
    介してのみ冷媒の通過を可能にしたエンジン駆動熱ポン
    プ式空調装置。
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