JP2539113Y2 - 仕口溶接用反転位置決め装置 - Google Patents

仕口溶接用反転位置決め装置

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JP2539113Y2
JP2539113Y2 JP3341091U JP3341091U JP2539113Y2 JP 2539113 Y2 JP2539113 Y2 JP 2539113Y2 JP 3341091 U JP3341091 U JP 3341091U JP 3341091 U JP3341091 U JP 3341091U JP 2539113 Y2 JP2539113 Y2 JP 2539113Y2
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雅夫 中嶋
啓二 田端
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コマツエンジニアリング株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、鉄骨構造物の柱と梁
の連結部分に使用される仕口ブロックを溶接するときに
使用するワークの反転位置決め装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】仕口ブロックは、図5に示すように、柱
の先端に溶接されるコア51に2本ないし4本の繋ぎ部
材52を放射状に溶接したもので、この明細書でいう仕
口ブロックの溶接とは、主として治具上で仮溶接した仕
口ブロックの本溶接のことを言っている。
【0003】仕口ブロックのように上面と下面に溶接箇
所のあるワークは、上向き溶接を避けるために、溶接作
業の途中でワークを反転する必要があるが、仕口ブロッ
クは、長い繋ぎ部材52が放射状に突出している関係
上、ワークの反転作業が面倒であるという難点がある。
また、仕口ブロックは、溶接ロボットを用いてティーチ
ングによる自動溶接を行っているのが普通である。その
ため、一連の溶接動作を開始する前に、溶接ヘッドの移
動原点とワークとの位置関係を正確に出しておく必要が
あり、ワークの正確な位置決めが必要である。
【0004】仕口ブロックを溶接する際の第1の従来技
術は、ワーク(仕口ブロック)を溶接台に位置決めして
固定し、溶接ロボットでワークの一方の面を溶接し、ワ
ークをクレーン等で吊り上げて反転し、反転したワーク
を溶接台に再度位置決めして固定し、溶接ロボットで他
方の面を溶接するというものである。
【0005】第2の従来技術は、仕口ブロックの繋ぎ部
材52の一端を上下方向に移動する爪を有するバイスで
クランプしてワークを片持ち状態で保持し、ワークの一
方の面を溶接し、バイスを水平軸まわりに180度回転
させることによってワークを反転し、ワークの他方の面
を溶接するというものである。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかし上記第1の従来
技術では、ワークの反転作業に時間がかかると共に危険
を伴い、溶接台上へのワークの位置決め作業を反転前と
反転後とで2回行う必要があり、作業に人員と時間とを
多く必要とする問題があった。
【0007】一方第2の従来技術によれば、ワークをバ
イスに正確に位置決めしてクランプすることができれ
ば、溶接作業を能率良く行うことができる。しかし実際
の作業としては、ワークをクレーン等で吊り下げた状態
で保持してバイスにクランプさせる必要があり、このよ
うな状態でワークの正確な位置決めを行うことはほとん
ど不可能で、そのためバイスへのワークの取付けに非常
に時間がかかったり、ワークをバイスに取り付けた後
で、ワークの取付状態に合わせてバイスやロボットの位
置を補正しなければならない等の面倒が生じる問題があ
った。
【0008】この考案の課題は、以上のような問題を解
決することであり、仕口ブロックの溶接時における反転
作業を半自動化して危険作業を排除すると共に、ワーク
の加工原点への位置決め作業を容易に行うことができ、
従って溶接時の段取作業を容易かつ短時間で行うことが
できる装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この考案の装置は、位置
決め機Bと反転機Cとで構成される。位置決め機Bは、
水平かつ互いに直交する2方向(以下X方向およびY方
向という。)に移動自在にガイドされたテーブル8と、
このテーブルのX方向駆動装置9およびY方向駆動装置
6とを備えており、さらにテーブル8に固定されたワー
クとなる仕口ブロック50のX方向とY方向の位置を検
出するセンサ14、15を備えている。
【0010】反転機Cは、ワークとなる仕口ブロック5
0の繋ぎ部材52の一端を上下方向で挟持する水平軸ま
わりに旋回可能なバイス34を備えており、このバイス
の爪31、33を位置決め機Bに向けて設置されてい
る。反転機Cは、位置決め機Bに向けて前後動する進退
フレーム23およびその駆動装置24と、進退フレーム
23の進退方向と直交する方向の水平軸25まわりに傾
動する揺動フレーム26およびその揺動駆動装置27
と、バイス34の旋回駆動装置35と、前記バイスの爪
33の開閉駆動装置32とを備えており、バイス34お
よびその旋回駆動装置35は揺動フレーム26に、揺動
フレーム26およびその揺動駆動装置27は進退フレー
ム23に搭載されている。
【0011】さらにこの考案の装置では、位置決め機B
または反転機Cのいずれかに、テーブル8またはバイス
34を上下方向に移動位置決めする昇降駆動装置13が
設けられている。
【0012】
【作用】この考案の装置を用いた仕口ブロックの溶接作
業は、次のように行われる。位置決め機のテーブル8に
クレーン等で吊り上げた仕口ブロック50をそのX方向
またはY方向のみを合わせて載せて固定する。次にセン
サ14、15でテーブル8上の仕口ブロック50を検出
しながら、X方向駆動装置9およびY方向駆動装置6で
テーブル8を水平面内で移動させ、仕口ブロック50を
溶接ロボットAの加工原点に位置決めする。
【0013】次に溶接ロボットAの動きにより、仕口ブ
ロック50の上面を自動溶接する。このときの溶接動作
は、ティーチングにより予め溶接ロボットAに教えられ
ており、溶接ロボットAは、その加工原点から教えられ
た動作を開始する。
【0014】上面の溶接が終わったら、反転機Cの進退
フレーム23を前進させ、バイスの爪33の開閉動作と
テーブル8(またはバイス34)の昇降動作との共同動
作により、仕口ブロック50の反転機C側の繋ぎ部材5
2の上下面とバイス34の上下の爪31、33の挟持面
とを合わせて繋ぎ部材52の先端をバイス34でクラン
プし、テーブル8上での仕口ブロック50のクランプを
解き、テーブル8を下降(またはバイス34を上昇)さ
せた後、進退フレーム23を後退させる。
【0015】次に揺動フレーム26を傾動させてバイス
34で挟持された仕口ブロック50を上向きにした状態
で、バイス34を180度回転させて仕口ブロック50
を反転する。この反転時に仕口ブロック50を上方に向
けているのは、反転時に横方向に突出している繋ぎ部材
と位置決め装置のテーブル8等との干渉を防止するため
である。
【0016】反転動作が終わったら、揺動フレーム26
を正立位置に戻し、進退フレーム23を前進させ、テー
ブル8の上昇(またはバイス34の下降)動作により仕
口ブロック50の下面にテーブル8を当接させ、仕口ブ
ロック50をテーブル8上に設置し、バイス34の爪3
3を開いてテーブル8を初期高さに復帰させるととも
に、反転機の進退フレーム23を後退位置に復帰させ
る。
【0017】そして再度センサ14、15とX方向およ
びY方向駆動装置9、6とにより、反転した仕口ブロッ
ク50を溶接ロボットAの加工原点に位置決めし、溶接
ロボットAで仕口ブロック50の裏面の溶接を行う。
【0018】
【実施例】次に図面に示す実施例について説明する。総
体的に示すAは溶接ロボット、Bは位置決め機、Cは反
転機である。位置決め機Bは、基台1上にパンタグラフ
機構2によって昇降自在に支持された昇降台3を備えて
おり、この昇降台にY方向(後記反転機の進退フレーム
23の進退方向と直交する水平方向)のレール4が設け
られている。このレール4には、移動台5が往復移動自
在に設けられ、かつこの移動台5をY方向に駆動するY
方向シリンダ6が設けられる。移動台5には、X方向
(Y方向と直交する方向)のレール7が設けられ、この
レールに往復移動自在にテーブル8が搭載され、テーブ
ル8をX方向に駆動するX方向シリンダ9が設けられ
る。テーブル8の上面には、テーブル上に搭載したワー
クの傾きの修正を容易にするためにボールベアリングが
埋め込んである。
【0019】昇降台3は、ボールネジ11とこれを回転
駆動するモータ12とで構成される昇降駆動装置13に
よって昇降し、かつ所望の高さで位置決めされる。この
ときの昇降台3の水平は、パンタグラフ機構2によって
保証されている。
【0020】テーブル8の斜め上方高い位置にY方向と
X方向のレーザーマーカー14、15が配置されてお
り、このレーザーマーカー14、15から放射される線
状のレーザー光Ly、Lxをテーブル8に搭載した仕口
ブロック50に投影することによって仕口ブロック50
の加工原点への位置決めを行っている。
【0021】反転機Cの基台21には、X方向のレール
22が設けられ、このレールに沿って移動自在に進退フ
レーム23が設けられるとともに、これを駆動する進退
シリンダ24が設けられている。進退シリンダ24の前
縁には、Y方向の枢支ピン25で揺動フレーム26が枢
支されており、この揺動フレームの中間部と進退フレー
ム23の後端とにロッドの先端とシリンダの後端を枢着
した揺動シリンダ27が設けられ、このシリンダを進退
させることにより、揺動フレーム26が図1に実線で示
す正立位置と想像線で示す傾斜位置との間で揺動する。
【0022】揺動フレーム26には、図示されない旋回
軸受で片持ち状に軸支された旋回台28が設けられてお
り、この旋回台28には、固定爪31と旋回台28に内
蔵されたシリンダ32で旋回台28の直径方向に移動し
て開閉する移動爪33とからなるバイス34が装着され
ている。揺動フレーム26には、また、減速機付モータ
35が装着され、その出力軸に固定された図示されない
ピニオンと旋回台28側に装着した図示されない内歯ホ
イールとが噛合して、旋回台28を揺動フレーム26の
面直角方向の軸36まわりに旋回させる。旋回台28の
旋回量は、揺動フレーム26の前面に装着したセンサ3
7が旋回台28の背面の上下180度の位置に設けたピ
ン38、39を検出することによって制御される。
【0023】以上説明したこの実施例の反転位置決め装
置の動作は、前記作用の項に記載した通りであり、図2
はテーブル8に搭載した仕口ブロック50を加工原点に
位置決めしたときの状態を、図3は反転機の進退テーブ
ルを前進させてバイス34でテーブル8上の仕口ブロッ
ク50の繋ぎ部材52の一端を挟持したときの状態を、
図4は反転機の進退フレーム23を後退させかつ揺動フ
レーム26を傾斜させて、旋回台28の回転により仕口
ブロック50を反転するときの状態をそれぞれ示したも
のである。反転した仕口ブロックは、図3の状態で再度
位置決め装置のテーブル8に受け渡され、さらに図2の
状態で裏面側での加工原点への位置決めが行われる。な
お図2の一点鎖線LyおよびLxは、レーザーマーカー
14、15から投射されるレーザー光の位置を示したも
のである。
【0024】
【考案の効果】以上説明したこの考案の装置によれば、
クレーンで吊り上げた仕口ブロックのテーブル上への固
定、テーブル上に固定された仕口ブロックの加工原点へ
の位置決め、片面の溶接加工が終了した仕口ブロックの
反転および反転後の仕口ブロックのテーブル上での再度
の加工原点への位置決めのそれぞれを危険なくかつ能率
良く行うことが可能で、仕口ブロックの溶接作業におけ
る生産性の向上と省人化を図ることができるという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を溶接ロボットとともに示す
側面図
【図2】仕口ブロックの位置決め状態を示す平面図
【図3】仕口ブロックの受け渡し状態を示す平面図
【図4】仕口ブロックの反転状態を示す平面図
【図5】仕口ブロックの一例を示す斜視図
【符号の説明】
6 Y方向シリンダ 8 テーブル 9 X方向シリンダ 13 昇降駆動装置 14 レーザマーカ(Y方向) 15 レーザマーカ(X方向) 23 進退フレーム 24 進退シリンダ 25 枢支ピン 26 揺動フレーム 27 揺動シリンダ 28 旋回台 34 バイス 35 減速機付きモータ 50 仕口ブロック 52 繋ぎ部材

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平かつ互いに直交する2方向に移動自
    在なテーブル(8) およびその上記2方向への移動駆動装
    置(6) 、(9) と、上記2方向でワーク(50)の位置を検出
    するセンサ(14)、(15)とを備えた位置決め機(B) 、 ワークとなる仕口ブロック(50)の繋ぎ部材(52)の一端を
    上下方向で挟持するバイス(34)と、このバイスを保持す
    る旋回台(28)およびその旋回駆動装置(35)と、この旋回
    台を旋回可能に軸支する揺動フレーム(26)およびその揺
    動駆動装置(27)と、この揺動フレームを水平軸(25)まわ
    りに揺動自在に支持する進退フレーム(23)と、この進退
    フレームを位置決め機(B) に向けて前後動させる進退駆
    動装置(24)とを備えた反転機(C)並びに上記テーブル(8)
    とバイス(34)の上下方向の相対位置を変更しかつ位置
    決めする昇降駆動装置(13)を備えている、仕口溶接用反
    転位置決め装置。
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