JP2538989Y2 - スローアウェイ式エンドミル - Google Patents
スローアウェイ式エンドミルInfo
- Publication number
- JP2538989Y2 JP2538989Y2 JP6091291U JP6091291U JP2538989Y2 JP 2538989 Y2 JP2538989 Y2 JP 2538989Y2 JP 6091291 U JP6091291 U JP 6091291U JP 6091291 U JP6091291 U JP 6091291U JP 2538989 Y2 JP2538989 Y2 JP 2538989Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- chip pocket
- chip
- throw
- end mill
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Milling Processes (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、スローアウェイ式エン
ドミルに関し、特に、工具本体の剛性が高められるよう
にしたものである。
ドミルに関し、特に、工具本体の剛性が高められるよう
にしたものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のスローアウェイ式エンド
ミルとしては、例えば特公昭48−38749号公報に
みられるように、工具本体には、波形の切刃稜を備えた
3角形状のスローアウェイチップが組込まれるようにし
たものが知られている。そして、このエンドミルは、ク
ランプ手段の関係から、その切屑ポケットは、軸方向で
は、切り刃長さをこえ、また、周方向では、合計で工具
本体の約半分が切欠きされるようになっている。
ミルとしては、例えば特公昭48−38749号公報に
みられるように、工具本体には、波形の切刃稜を備えた
3角形状のスローアウェイチップが組込まれるようにし
たものが知られている。そして、このエンドミルは、ク
ランプ手段の関係から、その切屑ポケットは、軸方向で
は、切り刃長さをこえ、また、周方向では、合計で工具
本体の約半分が切欠きされるようになっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たスローアウェイ式のエンドミルでは、切屑処理に伴う
排出が充分に行なわれるが、その半面工具本体の剛性が
低下している問題点があった。
たスローアウェイ式のエンドミルでは、切屑処理に伴う
排出が充分に行なわれるが、その半面工具本体の剛性が
低下している問題点があった。
【0004】このようなことから、本考案では、切屑ポ
ケットを改善することにより、工具本体の剛性を低下さ
せないようにしたものである。
ケットを改善することにより、工具本体の剛性を低下さ
せないようにしたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、上述の点に鑑
みなされたもので、スローアウェイチップを受入れるチ
ップ座と組になって形成される主の切屑ポケットおよび
副の切屑ポケットからなるようにしたものである。これ
は、必要とされるポケットの容積は、周方向のみでなく
軸方向においても重要であることを認識したことによ
る。
みなされたもので、スローアウェイチップを受入れるチ
ップ座と組になって形成される主の切屑ポケットおよび
副の切屑ポケットからなるようにしたものである。これ
は、必要とされるポケットの容積は、周方向のみでなく
軸方向においても重要であることを認識したことによ
る。
【0006】すなわち、主の切屑ポケットは、その軸方
向では、スローアウェイチップの切刃長に略等しくなる
ように、スローアウェイチップのすくい面側に隣接され
るようにしたものである。また、副の切屑ポケットは、
その軸方向では、スローアウェイチップをこえて延びて
おり、周方向では、主の切屑ポケットよりも幅狭となる
ように凹設したものである。これは、工具本体を必要以
上に削がれることがないように配慮したものである。
向では、スローアウェイチップの切刃長に略等しくなる
ように、スローアウェイチップのすくい面側に隣接され
るようにしたものである。また、副の切屑ポケットは、
その軸方向では、スローアウェイチップをこえて延びて
おり、周方向では、主の切屑ポケットよりも幅狭となる
ように凹設したものである。これは、工具本体を必要以
上に削がれることがないように配慮したものである。
【0007】
【作用】本考案のスローアウェイ式エンドミルは、切屑
ポケットが主の切屑ポケットおよびこれよりも幅狭な副
の切屑ポケットから構成されるようにしたものであるか
ら、工具本体の剛性が低下せず、これに伴って切削性能
が向上するものである。
ポケットが主の切屑ポケットおよびこれよりも幅狭な副
の切屑ポケットから構成されるようにしたものであるか
ら、工具本体の剛性が低下せず、これに伴って切削性能
が向上するものである。
【0008】
【実施例】以下、本考案スローアウェイ式エンドミルに
おける一実施例について、図を参照しながら説明する。
おける一実施例について、図を参照しながら説明する。
【0009】図1において、円柱状をなす工具本体であ
り、この工具本体1の外周部分には、スローアウェイチ
ップ2を受入れるチップ座3および切屑ポケット4が形
成されている。この場合、スローアウェイチップ2は、
例えば中央取付け穴5および止めねじ6によって固定さ
れる。
り、この工具本体1の外周部分には、スローアウェイチ
ップ2を受入れるチップ座3および切屑ポケット4が形
成されている。この場合、スローアウェイチップ2は、
例えば中央取付け穴5および止めねじ6によって固定さ
れる。
【0010】しかして、前記切屑ポケット4は、図2お
よび図3で明示されているように、主の切屑ポケット4
aおよび副の切屑ポケット4bからなるものである。そ
して、主の切屑ポケット4aはスローアウェイチップ2
のすくい面に隣接されるもので、その軸方向では、スロ
ーアウェイチップ2の切刃長さlに略等しく切欠され、
その周方向では、合計で工具本体1の約半分位が切欠さ
れる。したがって、主の切屑ポケット4aは、先端視に
おけるポケット容積が従来技術におけるものとほぼ同じ
である。これに対し、副の切屑ポケット4bは、軸方向
では、スローアイェイチップ2をこえた部分にあり、周
方向では、主の切屑ポケット4aよりも幅狭となるよう
に凹設される。これは、主の切屑ポケットを単純に大き
くすると工具本体1が必要以上に削がれ、大幅な肉厚の
減少が発生すること避けたものである。そして、副の切
屑ポケット4bは、軸方向の長さl2が切刃長さl1に
対し、l2=0.2l1〜2.0l1の範囲で設定さ
れ、周方向の幅が主の切屑ポケット4aの幅の約半分程
度に設定される。また、副の切屑ポケット4bの深さd
については、図2で示されているように主の切屑ポケッ
ト4bの壁面から−10〜+10mmの範囲で形成され
る。これらの数値設定は、被削材の種類、切削角度の諸
元および切削条件によって適宜選択できるものである。
よび図3で明示されているように、主の切屑ポケット4
aおよび副の切屑ポケット4bからなるものである。そ
して、主の切屑ポケット4aはスローアウェイチップ2
のすくい面に隣接されるもので、その軸方向では、スロ
ーアウェイチップ2の切刃長さlに略等しく切欠され、
その周方向では、合計で工具本体1の約半分位が切欠さ
れる。したがって、主の切屑ポケット4aは、先端視に
おけるポケット容積が従来技術におけるものとほぼ同じ
である。これに対し、副の切屑ポケット4bは、軸方向
では、スローアイェイチップ2をこえた部分にあり、周
方向では、主の切屑ポケット4aよりも幅狭となるよう
に凹設される。これは、主の切屑ポケットを単純に大き
くすると工具本体1が必要以上に削がれ、大幅な肉厚の
減少が発生すること避けたものである。そして、副の切
屑ポケット4bは、軸方向の長さl2が切刃長さl1に
対し、l2=0.2l1〜2.0l1の範囲で設定さ
れ、周方向の幅が主の切屑ポケット4aの幅の約半分程
度に設定される。また、副の切屑ポケット4bの深さd
については、図2で示されているように主の切屑ポケッ
ト4bの壁面から−10〜+10mmの範囲で形成され
る。これらの数値設定は、被削材の種類、切削角度の諸
元および切削条件によって適宜選択できるものである。
【0011】
【考案の効果】本考案は以上説明したように、切屑の排
出にあたっては、主の切屑ポケット4aおよび副の切屑
ポケット4bから行なうようにしたものであるから、単
純に切屑ポケットの容積を大きくしたものよりも必要最
適なポケット形状が形成され、その分切削性能の向上が
期待できるという利点を有する。
出にあたっては、主の切屑ポケット4aおよび副の切屑
ポケット4bから行なうようにしたものであるから、単
純に切屑ポケットの容積を大きくしたものよりも必要最
適なポケット形状が形成され、その分切削性能の向上が
期待できるという利点を有する。
【図1】 本考案スローアウェイ式エンドミルの一実
施例を示す斜視図である。
施例を示す斜視図である。
【図2】 一部正面図である。
【図3】 図2の底面方向からみた斜視図である。
【図4】 図2中のA−A線に沿って得られた断面図
である。
である。
1工具本体 2スローアウェイチップ 3チップ座 4切屑ポケット 4a主の切屑ポケット 4b副の切屑ポケット 5中央取付け穴 6止めねじ
Claims (1)
- 【請求項1】 円柱状をなす工具本体1には、スロー
アウェイチップ2を受入れるチップ座3および切屑ポケ
ット4がそれぞれ組になって形成されるようにしたスロ
ーアウェイ式エンドミルにおいて、前記切屑ポケット4
は主の切屑ポケット4aおよび副の切屑ポケット4bか
らなり、しかも、主の切屑ポケット4aがその軸方向で
は、スローアウェイチップ2の軸方向の切刃長さL1に
略等しくなるように、スローアウェイチップ2のすくい
面側に隣接され、また、副の切屑ポケット4bが軸方向
では、スローアウェイチップ2をこえた部分に延びてお
り、周方向では、主の切屑ポケット4aよりも幅狭とな
るように凹設されていることを特徴とするスローアウェ
イ式エンドミル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6091291U JP2538989Y2 (ja) | 1991-07-08 | 1991-07-08 | スローアウェイ式エンドミル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6091291U JP2538989Y2 (ja) | 1991-07-08 | 1991-07-08 | スローアウェイ式エンドミル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH055322U JPH055322U (ja) | 1993-01-26 |
JP2538989Y2 true JP2538989Y2 (ja) | 1997-06-18 |
Family
ID=13156068
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6091291U Expired - Fee Related JP2538989Y2 (ja) | 1991-07-08 | 1991-07-08 | スローアウェイ式エンドミル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2538989Y2 (ja) |
-
1991
- 1991-07-08 JP JP6091291U patent/JP2538989Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH055322U (ja) | 1993-01-26 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19970107 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R323533 |
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R360 | Written notification for declining of transfer of rights |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360 |
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R370 | Written measure of declining of transfer procedure |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370 |
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S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R323533 |
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R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
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