JP2538459Y2 - 電気掃除機の紙パック着脱装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （イ）産業上の利用分野 本考案は、吸引された塵埃等を集塵する紙パックを備
えた電気掃除機の紙パック着脱装置に関するものであ
る。

（ロ）従来の技術 従来より、吸引された塵埃等を集塵する紙パックを備
えた電気掃除機が多数考案されている。このような電気
掃除機は、吸入集塵された塵あるいはゴミを手を汚すこ
となく捨てることができるため、衛生的であるという利
点がある。例えば、特公昭63−32447号公報に開示され
ているものは、紙パックの開孔部に口紙を設け、一方掃
除機本体側に口紙支持壁を設け、この口紙支持壁に凸ピ
ンを複数個形成すると共に、前記口紙に凸ピン受け孔を
形成し、凸ピン受け孔を凸ピンに係合させることによ
り、紙パックを掃除機本体に取り付けるようになってい
る。このため、紙パックの着脱が面倒であるという欠点
があった。

（ハ）考案が解決しようとする課題 本考案はかかる点に鑑みたものであって、電気掃除機
の紙パックの着脱を簡単にした紙パック着脱装置を提供
するものである。

（ニ）課題を解決するための手段 本考案は、掃除機本体と、吸込用ホースを接続するた
めの前記本体に着脱自在に取り付けらる蓋体とを有する
電気掃除機の紙パック着脱装置であって、 前記蓋体の内側には、吸引された塵埃等が通過する開
孔部周縁に鍔部を有する紙パックの前記鍔部を保持し、
前記開孔部が間に位置するように対向して配置される一
対の紙パック取付部材が設けられており、 前記紙パック取付部材は、前記鍔部を挟持せる一対の
リブと、この一対のリブを前記鍔部の挟持位置と開放位
置とに切替回動するための枢軸部と、前記一対のリブの
回動に節度をもたせる節動部とを有しており、 前記紙パックの取り付けに際しては、前記掃除機本体
から前記蓋体を取り外し、前記鍔部で前記各紙パック取
付部材の前記一対のリブの一方を押し下げることで、前
記各一対のリブが前記挟持位置にて前記鍔部を挟持し前
記紙パックを取り付けることができると共に、 前記紙パックの取り外しに際しては、前記掃除機本体
から前記蓋体を取り外し、前記一対の紙パック取付部材
を前記開放位置に切り替えることにより、前記一対のリ
ブの前記一方が前記鍔部を押し上げ、前記紙パックを取
り外すことができることを特徴とする。

（ホ）作用 本考案によれば、紙パックの取り付け時、紙パックの
鍔部が一方のリブを押し下げると、紙パック取付部材は
筋動部と枢軸部とにより節度をもって回動する。その結
果、鍔部は直ちに一方のリブと他方のリブとの間に挟持
され、紙パックの取り付けが完了する。

また、紙パックの取り外し時には、前記鍔部を一対の
リブによる挟持状態から開放すると、一方のリブが前記
鍔部を押し上げ、その後紙パックを容易に抜き取ること
ができ、取り外しが完了する。

（ヘ）実施例 以下本考案の実施例を図面に基づき詳述する。

１は本考案電気掃除機本体であり、側方には駆動用ス
イッチつまみ２が形成され、上方には取手３が形成され
ている。また前方には吸込用ホース４を本体１に取り付
けるための蓋体５が着脱自在に設けられている。前記吸
込用ホース４は伸縮自在となっており、且つ伸長状態と
縮小状態とに保持できるタイプの蛇腹ホースで形成され
ている。一方、掃除機本体１内には図示しないが充電式
の電池と駆動用モータ及びファンが内蔵されている。

さて、前記蓋体５の内面側には、前記吸込用ホース４
と連通した吸込口６が形成されると共に、紙パック７の
取付部材８が形成されている。而して、ファンの回転に
より吸込用ホース４から吸い込まれた塵誇等は吸込口６
を介して紙パック７に集塵されるようになっている。

前記紙パック７は前記吸込口６を挿入する開孔部９が
形成されていると共に、この開孔部９周縁には厚紙より
なる鍔部10が形成されている。

一方、前記取付部材８は一対の挟持リブ11、12を有し
ており、前記鍔部10を挟持できるようになっている。ま
たの取付部材８は枢軸部13により回動自在となってお
り、且つ凸部14を備え、この凸部14が蓋体５の内面に形
成された凸部15の両側を節度をもって移動するようにな
っている。さらにこの取付部材８は回動操作用のレバー
16が形成されている。

以上のような構成において、前記紙パック７を取付部
材８に取り付けるには、まず紙パックの開孔部９を前記
吸込口６に嵌合する。この後鍔部10の表面により一方の
リブ11を捉え、これを押し込む。この時取付部材８は枢
軸部13と凸部14、15とにより節度をもって回動を始め
る。凸部14が凸部15を乗り越えた時、他方のリブ12が前
記一方のリブ11との間に前記鍔部10を挟持して、紙パッ
クの取り付けが完了する。

一方、紙パック７を取り外すには、前記レバー16を外
方へ押し開く。この時前述の通り取付部材８は枢軸部13
と凸部14、15とにより節度をもって回動を始める。凸部
14が凸部15を乗り越えた時、一対のリブ11、12は前記鍔
部を挟持状態から開放状態とすると共に、一方のリブ11
が鍔部10を押し上げる。この後紙パックの開孔部９を前
記吸込口６から抜き取り、紙パックの取り外しが完了す
る。

（ト）考案の効果 本考案は、以上の構成であり、紙パックを取り付ける
ときは、掃除機本体から取り外した蓋体を片手に持ち、
紙パックの鍔部を他方の手に持ち、この鍔部で各紙パッ
ク取付部材の一方のリブを押し下げることで、各一対の
リブが挟持位置にて前記鍔部を挟持し紙パックを取り付
けることができる。また、紙パックを取り外すときは、
掃除機本体から蓋体を取り外して片手に持ちながら、他
方の手で、一対の紙パック取付部材を開放位置に切り替
えるだけで、各一方のリブが鍔部を押し上げ、紙パック
を容易に取り外すことができる。よって、その取扱いが
簡単になって使用勝手がよい電気掃除機が得られる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案を用いた電気掃除機であり、第１図及び第
２図は夫々紙パックの着脱を示す要部斜視図及び断面
図、第３図は掃除機本体の斜視図である。 １……掃除機本体、４……吸込用ホース、５……蓋体、
６……吸込口、７……紙パック、８……取付部材、10…
…鍔部、11、12……挟持リブ、13……枢軸部、14、15…
…凸部、16……レバー。

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】掃除機本体と、吸込用ホースを接続するた
   めの前記本体に着脱自在に取り付けらる蓋体とを有する
   電気掃除機の紙パック着脱装置であって、 前記蓋体の内側には、吸引された塵埃等が通過する開孔
   部周縁に鍔部を有する紙パックの前記鍔部を保持し、前
   記開孔部が間に位置するように対向して配置される一対
   の紙パック取付部材が設けられており、 前記紙パック取付部材は、前記鍔部を挟持せる一対のリ
   ブと、この一対のリブを前記鍔部の挟持位置と開放位置
   とに切替回動するための枢軸部と、前記一対のリブの回
   動に節度をもたせる節動部とを有しており、 前記紙パックの取り付けに際しては、前記掃除機本体か
   ら前記蓋体を取り外し、前記鍔部で前記各紙パック取付
   部材の前記一対のリブの一方を押し下げることで、前記
   各一対のリブが前記挟持位置にて前記鍔部を挟持し前記
   紙パックを取り付けることができると共に、 前記紙パックの取り外しに際しては、前記掃除機本体か
   ら前記蓋体を取り外し、前記一対の紙パック取付部材を
   前記開放位置に切り替えることにより、前記一対のリブ
   の前記一方が前記鍔部を押し上げ、前記紙パックを取り
   外すことができることを特徴とする電気掃除機の紙パッ
   ク着脱装置。