JP2538341Y2 - 塗装用マスキング材 - Google Patents

塗装用マスキング材

Info

Publication number
JP2538341Y2
JP2538341Y2 JP10827691U JP10827691U JP2538341Y2 JP 2538341 Y2 JP2538341 Y2 JP 2538341Y2 JP 10827691 U JP10827691 U JP 10827691U JP 10827691 U JP10827691 U JP 10827691U JP 2538341 Y2 JP2538341 Y2 JP 2538341Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
coating
masking material
opening
film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP10827691U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0549065U (ja
Inventor
洋三郎 花田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Lintec Corp
Original Assignee
Lintec Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Lintec Corp filed Critical Lintec Corp
Priority to JP10827691U priority Critical patent/JP2538341Y2/ja
Publication of JPH0549065U publication Critical patent/JPH0549065U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2538341Y2 publication Critical patent/JP2538341Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Details Or Accessories Of Spraying Plant Or Apparatus (AREA)
  • Adhesive Tapes (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塗装用のマスキング材
に関し、特に、タンク等の密閉容器を塗装するのに適し
た塗装用マスキング材に関する。
【従来の技術】
【0002】従来、タンク等の密閉容器を塗装する場合
には、密閉容器の内部に塗液が入らないように、キャッ
プや栓でその開口部を封印してから塗装を行っていた。
又、タンク内部の洗浄や内部コーティングを施した後
に、タンク外部の塗装を行う場合には、タンク内部に残
留した水やコーティング残留溶剤などが残留する。この
場合には、塗装後の加熱乾燥によって、タンク外部の塗
装の乾燥と共に内部に残留した水や溶剤をも除去し、タ
ンク内部を乾燥させることが望まれる。しかしながら、
上記従来の方法においては、キャップや栓の着脱に手間
を要する上、加熱乾燥前にキャップや栓を取り外す必要
があり、塗装・加熱乾燥工程を連続して行うことができ
なかった。
【0003】一方、自動車の床パネル等の塗装時に、水
抜孔やねじ部などを隠蔽保護せしめた後、焼き付け乾燥
時に脱落するようにした脱落マスキングテープが開示さ
れている(実公昭57−23474号)。これは、合成
樹脂フィルムの両面又は片面に粘着剤を塗布したもので
あり、合成樹脂フィルムとして高圧ポリエチレンフィル
ムを使用するものと、塩化ビニルポリプロピレンやポリ
エチレンを使用するものとがある。前者は溶解脱落型の
マスキングテープであり、後者は収縮脱落型のマスキン
グテープである。
【0004】しかしながら、上記の脱落マスキングテー
プは何れもマスキングテープを脱落させることにより除
去するので、これを密閉容器等の開口部に用いた場合に
は、溶解または収縮したマスキングテープが容器内に落
下することになる。従って、この場合は塗装後のマスキ
ングテープの除去作業を省略することができるものの、
加熱乾燥後にマスキングテープの残骸を容器内から除去
するという新たな作業が必要になる。そこで、塗装時に
は容器の開口部を塞ぐマスキング機能を有すると共に、
加熱乾燥時には容器内に落下することなく自動的に容器
の密閉を解除することのできる塗装用マスキング材の開
発が要望されるに到った。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】本考案者等は、上記の
要望に応えるべく、鋭意検討を重ねた結果、中央部分が
開口した熱収縮性フィルムに熱可塑性フィルムを貼着せ
しめたシート材を、前記熱収縮性フィルムの開口部が密
閉容器の開口部に対応するように貼着して使用すれば、
塗装後の加熱乾燥時に、熱収縮性フィルムが収縮してそ
の開口部が拡大することにより熱により軟化された熱可
塑性フィルムが破壊され、密閉容器内のガスが容器外に
放出されるので、塗装後にマスキング材を取り外さなく
ても安全に密閉容器内外を加熱乾燥させることができる
こと、及び破壊されたマスキング材はそのまま密閉容器
の開口部に残存するので、加熱乾燥後の除去が容易であ
ることを見出し、本考案に到達した。
【0006】従って本考案の第1の目的は、塗装後の除
去作業を必要とせず、安全に加熱乾燥することのできる
塗装用マスキング材を提供することにある。
【0007】本考案の第2の目的は、塗装後の加熱乾燥
後に、容易に除去することのできる塗装用マスキング材
を提供することにある。
【課題を解決するための手段】本考案の上記の諸目的
は、上層、接着層、中層及び粘着層の4層を順次積層せ
しめて成る塗装用マスキング材であって、前記上層が熱
可塑性フィルムで成る層及び前記中層が中央部分に開口
部を有する熱収縮性フィルムで成る層であることを特徴
とする塗装用マスキング材によって達成された。
【0008】
【実施例】以下、本考案の塗装用マスキング材を実施例
に基づいて作用と共に詳述するが、本考案はこれによっ
て限定されるものではない。図1は、裏面に剥離材を貼
着せしめた本考案の塗装用マスキング材の断面図であ
る。図中、符号(1)は上層、(2)は接着層、(3)
は中層、及び(4)は粘着層であり、(5)は剥離材層
を示す。本考案において上層(1)は熱可塑性フィルム
で成る層であり、ポリエチレンフィルム、エチレン−酢
酸ビニル共重合体フィルム及びポリエステル系樹脂フィ
ルム等の公知の熱可塑性フィルムの中から適宜選択して
使用することができる。これらの熱可塑性フィルムの種
類や厚みは、使用する塗料の溶媒の種類や、塗装後の加
熱温度等を勘案して、塗装時には容易に破壊されず、加
熱乾燥時には容易に破壊されるように選択される。
【0009】接着層(2)は後述する中層(3)の熱収
縮性フィルムに公知の接着剤を塗布することにより設け
ることができるが、加熱乾燥時においても、上層(1)
と中層(3)の接着を担保することのできるものである
ことが好ましい。
【0010】中層(3)は例えば、ポリ塩化ビニルフィ
ルム、ポリエチレンテレフタレートフィリム、ポリプロ
ピレンフィルム及びポリスチレンフィルム等の公知の熱
収縮性フィルムの中から適宜選択されたフィルムを予め
シュリンクフィルムとして加工してなる層であり、その
中央部には、所望の形状及び大きさの開口部(7)が設
けられている。開口部(7)の形状及び大きさは、被塗
装物の開口部より小さいものである限り任意である。
又、熱収縮性フィルムの材質や厚みは、加熱乾燥時の設
定温度を勘案して適宜決定することができる。
【0011】粘着層(4)は上記中層(3)の熱収縮性
フィルムに公知の粘着剤を塗布することにより設けるこ
とができるが、後述する剥離材層(5)との剥離性や被
塗装物との接着強度等を考慮に入れて選択することが望
ましい。剥離材層(5)は、通常、本考案のマスキング
材の非使用時における、粘着層(4)の粘着性を維持す
る観点から仮着される。剥離材は、公知の剥離紙や剥離
シートの中から適宜選択して使用することができる。
又、剥離材層(5)には剥離を容易ならしめるために、
切り込み等の剥離手段を設けることが好ましい。
【0012】次に、本考案の塗装用マスキング材の製造
例を示す。先ず、粘着層(4)を設けた中層(3)に剥
離材層(5)を貼着した後、全体を開口する。次いで、
中層(3)の他方の面に接着層(2)を設けた後、上層
(1)を前記接着層(2)に貼着して本考案の塗装用マ
スキング材を得る。前記粘着層(4)は剥離材層(5)
に予め設けておくこともでき、接着層(2)は上層
(1)に予め設けておくこともできる。
【0013】以上の構成による本考案の塗装用マスキン
グ材の大きさや形状は密閉容器の開口部の大きさや形状
に合わせることもできるが、袖の部分を余分に取ってお
き、この袖部分を下に折り曲げて密閉容器の開口部の首
部に貼り付けるようにすることもできる。又、開口部に
キャップを螺合する構造の密閉容器を塗装する場合に
は、密封用のキャップの中央部に開口部を設けておき、
そこに本考案の塗装用マスキング材を貼着すれば、密閉
容器の開口部のみならず螺子部もマスキングできる。
【0014】
【作 用】以下、本考案の塗装用マスキング材の使用方
法及びその作用を図2及び図3を参照して詳述する。先
ず、本考案の塗装用マスキング材に仮着した剥離材層
(5)を剥ぎ取り、粘着層(4)を密閉容器(6)の開
口部の縁に貼着する(図2参照)。次に、密閉容器
(6)に塗装を施した後、そのまま加熱乾燥させる。加
熱乾燥により、中層(3)が収縮して開口部(7)が拡
大し、これによって加熱され軟化された上層(1)が破
壊され(図3参照)、密閉容器(6)内のガスが放出さ
れる。破壊されたマスキング材は、そのままの状態で密
閉容器(6)の開口部に残存する。
【0015】
【考案の効果】以上詳述した如く、本考案の塗装用マス
キング材を使用すれば、加熱乾燥時にマスキング材の中
央部分が破壊されて開口するので、特に密閉容器の開口
部をマスキングするのに好適であり、又、加熱乾燥前に
マスキング材を取り外す作業が不用になるので、塗装及
び加熱乾燥工程を連続して行うことができる。又、本考
案の塗装用マスキング材は、剥離材を取り外すことによ
り密閉容器の開口部に容易に取り付けることができる
上、加熱乾燥後も密閉容器の開口部に残存するので除去
が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、剥離剤層が仮着された本考案の塗装用
マスキング材の断面図である。
【図2】図2は、本考案の塗装用マスキング材を密閉容
器の開口部に貼着した状態を示す断面図である。
【図3】図3は、図2の塗装用マスキング材が熱により
破壊された状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1・・・上層(熱可塑性フィルム) 2・・・接着層 3・・・中層(熱収縮性フィルム) 4・・・粘着層 5・・・剥離材層 6・・・密閉容器 7・・・開口部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上層、接着層、中層及び粘着層の4層を
    順次積層せしめて成る塗装用マスキング材であって、前
    記上層が熱可塑性フィルムで成る層、前記中層が中央部
    分に開口部を有する熱収縮性フィルムで成る層であるこ
    とを特徴とする塗装用マスキング材。
JP10827691U 1991-12-03 1991-12-03 塗装用マスキング材 Expired - Lifetime JP2538341Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10827691U JP2538341Y2 (ja) 1991-12-03 1991-12-03 塗装用マスキング材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10827691U JP2538341Y2 (ja) 1991-12-03 1991-12-03 塗装用マスキング材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0549065U JPH0549065U (ja) 1993-06-29
JP2538341Y2 true JP2538341Y2 (ja) 1997-06-11

Family

ID=14480542

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10827691U Expired - Lifetime JP2538341Y2 (ja) 1991-12-03 1991-12-03 塗装用マスキング材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2538341Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005048084A (ja) * 2003-07-30 2005-02-24 Nippon Carbide Ind Co Inc 接着シート及び多孔積層構造体の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0549065U (ja) 1993-06-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0320115Y2 (ja)
JP2713856B2 (ja) ラベルシート及びその製法
US5641084A (en) Tamper evident shrink band
JPS63300B2 (ja)
JPS6138975A (ja) プラスチツク製ラベル
JPH02211268A (ja) マスキング材
JP2538341Y2 (ja) 塗装用マスキング材
US20050173506A1 (en) Reusable protective envelope
JPS6344635B2 (ja)
JPS62177864A (ja) 外装材料
US4409051A (en) Method of jacketing a battery with a self-adhesive battery jacket and article
JP2000327013A (ja) 蓋 材
JPS5917809Y2 (ja) 物品被覆フイルム
JP2000159261A (ja) 容器口部密封用インナーシール材
JP2909139B2 (ja) 包装体用二重構造シート
JPH1077067A (ja) ブリスターパック用台紙
JPH08276917A (ja) 容器の包装方法
JPS5849954Y2 (ja) 口部密封用インナ−シ−ル
JPS63221099A (ja) 転写フイルム
JP3171982B2 (ja) ラップフィルム用カートン
JP2530711Y2 (ja) 蓋 材
JP2883722B2 (ja) 打抜きヒートシール性金属蒸着フイルム
JP2893559B2 (ja) 異色塗装方法
JPS6145138Y2 (ja)
JPS624072A (ja) ブリスタ−包装体