JP2000327013A - 蓋 材 - Google Patents

蓋 材

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JP2000327013A
JP2000327013A JP11139412A JP13941299A JP2000327013A JP 2000327013 A JP2000327013 A JP 2000327013A JP 11139412 A JP11139412 A JP 11139412A JP 13941299 A JP13941299 A JP 13941299A JP 2000327013 A JP2000327013 A JP 2000327013A
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剛孝 浜田
Osamu Takeatsu
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容器に熱接着された蓋材を部分的に剥離した
後に、再び蓋材を容器に接着させて容器の開口を塞ぐこ
とができる蓋材を提供することである。 【解決手段】 内面に熱接着性樹脂層が形成されるとと
もに、熱接着性樹脂層面に、容器に熱接着される際に環
状に形成される熱接着部における剥離開始端側の少なく
とも一部分を覆うように感熱粘着剤層が形成され、感熱
粘着剤層が水性エマルジョン樹脂からなる感熱粘着剤組
成物により形成された構成であって、容器に熱接着され
る際の加熱により感熱粘着剤層が粘着性が発現する構成
からなる蓋材である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、容器の口部に熱接
着して使用され、容器から一部剥離した後に再び口部を
封止することができる蓋材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、カップラーメン等の容器の口部に
熱接着により取り付けて容器を密封するための蓋材とし
ては、紙/ポリエチレン/アルミニウム箔/熱接着性樹
脂層からなり、熱接着性樹脂層はエチレン−酢酸ビニル
共重合体を主成分とする熱接着性樹脂を熱溶融押出しに
より積層した構成のものが一般的に使用されている。し
かしながら、カップラーメン等の容器の場合には、使用
時に蓋材を容器から一部剥離させて容器に収納されてい
る小袋をとり出し熱湯を注いだ後に再び蓋をして数分経
ってから食するのが一般的であるが、上記構成の蓋材で
は、蓋材を容器から一部剥離させて再び蓋をする際に、
蓋材が容器と接着しないため蓋材が開いてしまい容器の
開口を塞ぐことができず、熱湯を容器に注入して数分待
っている間に蓋材が上向きに反って大きく開口し、熱が
外部に逃げてしまい麺を十分に調理できないという欠点
があった。また、スナック菓子等が収納されたカップ状
容器の場合には、蓋材を部分的に剥離した状態で内容物
を取り出して食べるのであるが、剥離した蓋材で再び容
器の口部を封止することができないために、開封した状
態の容器を保管するのに不適当であるという欠点があっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、容器
に熱接着された蓋材を剥離して開封した後に、再び蓋材
を容器に圧着して接着させることにより容器の開口を封
止することができる蓋材を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】内面に熱接着性樹脂層が
形成されるとともに、熱接着性樹脂層面に、容器に熱接
着される際に環状に形成される熱接着部における剥離開
始端側の少なくとも一部分を覆うように形成された感熱
粘着剤層を有し、感熱粘着剤層が水性エマルジョン樹脂
からなる感熱粘着剤組成物により形成された構成からな
る蓋材とすることにより、この蓋材を容器に熱接着する
際の加熱により感熱粘着剤層が粘着性が発現した状態と
なるので、部分的に剥離した蓋材を再び容器に接着させ
て口部を封止することができる。とくにカップラーメン
等の容器においては、蓋材を容器から一部剥離させて容
器内に熱湯を注いだ後に、蓋材を容器の口部に圧着して
口部を塞ぐことができるので、熱が外部に逃げにくくな
り内容物を十分に調理することができる。
【0005】上記の蓋材において、感熱粘着剤層が、環
状に形成される熱接着部における蓋材の剥離開始端の側
に半円環状に連続した状態で形成された構成とすること
により、蓋材を容器から半分だけ剥離した後に、再び蓋
材を容器の口部に接着させて封止することができるの
で、スナック菓子等の場合には内容物が取り出しやすく
なる。また、カップラーメン等の場合には容器に収納さ
れている小袋を取り出し易くなると共に熱湯を注ぎやす
くなる。
【0006】上記の蓋材において、外面から順に紙層と
接着層とアルミニウム箔層と熱接着性樹脂層と感熱粘着
剤層が積層された構成とすることにより、遮光性が優れ
るとともに、カールが発生しにくくなるので蓋材製造時
の作業性および蓋材を容器に熱接着する際の作業性に優
れた蓋材とすることができる。
【0007】上記の蓋材において、感熱粘着剤層が水溶
性樹脂からなる海と、ラジカル重合性単量体の乳化重合
により得られたガラス転移温度が−20℃以下の樹脂か
らなる島との海島構造を有し、感熱粘着剤層を加熱する
ことにより海と島が逆転して粘着性が発現する構成とす
ることにより、感熱粘着剤層を形成した状態では非粘着
性であり蓋材の製造および充填工程にて支障をきたすこ
となく、蓋材を容器に熱接着する際の加熱により感熱粘
着剤層に粘着性が発現した状態とすることができるの
で、蓋材を容器から一部剥離した後に再び容器に接着さ
せて開口を封止することが可能となる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を引用して本発明の実
施の形態を説明する。図1は本発明の第1実施形態を示
す底面図、図2は図1のI−I断面図、図3は第1実施
形態の蓋材を容器に熱接着した状態を示す断面図、図4
は本発明の第2実施形態を示す底面図、図5は本発明の
第3実施形態を示す底面図であって、1, 1',1"は蓋材、
2は摘み部、3は容器、4a,4b は熱接着部、11は紙層、
12は接着層、13はアルミニウム箔層、14は熱接着性樹脂
層、15, 15', 15"は感熱粘着剤層、15a は粘着性発現
部、16は絵柄層をそれぞれ表す。
【0009】本発明の第1実施形態の蓋材1は図1、図
2に示すとおりである。蓋材1の形状は、図1に示すよ
うに、円形状であって周端縁に外方に突出する蓋材1の
剥離開始端となる摘み部2が設けられており、内面の熱
接着性樹脂層14面に、摘み部2のある剥離開始端側の周
縁部に、蓋材1が容器に熱接着される際の熱接着部を覆
うように、一定巾の半円環状に感熱粘着剤層15が形成さ
れている。第1実施形態の蓋材の場合、蓋材1を容器に
熱接着する際に熱接着部が加熱されるため、感熱粘着剤
層15の熱接着部に対応した部分が加熱により粘着性が発
現した粘着性発現部15a となった状態で容器に接着して
いる。したがって、容器に熱接着された蓋材1を摘み部
2を掴んで部分的に剥離させて開封した後に、剥離した
蓋材1を容器の口部に圧着することにより容器に接着さ
せて再び容器の口部を封止することができる。蓋材1の
形状については、第1実施形態のように円形状に限定さ
れることはなく、使用する容器の口部の形状に合わせて
楕円形状、4角形状、多角形状等任意の形状とすること
ができる。
【0010】蓋材1の積層構成は、図2に示すように、
内面から順に感熱粘着剤層15と熱接着性樹脂層14とアル
ミニウム箔層13と接着層12と紙層11と絵柄層16が積層さ
れ、感熱粘着剤層15は摘み部2のある剥離開始端側の周
縁部に半円環状に形成された構成である。蓋材1の積層
構成に関しては、内面に熱接着性樹脂層を有しその熱接
着性樹脂層面の所定領域に形成された感熱粘着剤層を有
しておればよく外面側の構成は任意である。例えば、紙
層と接着層と合成樹脂フィルム層と熱接着性樹脂層と感
熱粘着剤層からなる構成、紙層と合成樹脂層と熱接着性
樹脂層と感熱粘着剤層からなる構成等、アルミニウム箔
を積層しない構成の蓋材とすることも可能である。
【0011】第1実施形態の蓋材1を円形状の開口部を
有する容器3の口部に熱接着により取り付けた状態の断
面形状は図3に示すとおりである。第1実施形態の蓋材
1を容器に熱接着した際に、熱接着時の加熱により感熱
粘着剤層15と容器3とが熱接着された熱接着部4aにおい
ては、感熱粘着剤層15に粘着性が発現した粘着性発現部
15a となり粘着力により容器に接着した状態となってい
る。また、熱接着性樹脂層14と容器3とが熱接着された
熱接着部4bにおいては通常の熱接着された状態となって
いる。容器3に熱接着された蓋材1を摘み部2を掴んで
容器3から口部の半分を開封した状態に引き剥がすと、
剥離した熱接着部4aに対応した感熱粘着剤層15が粘着性
発現部15a となっており粘着性を有するので、剥離した
蓋材1を再び容器3の口部に圧着することにより口部を
封止することができる。とくにカップラーメン等の容器
の場合には、開口した口部から容器3内に熱湯を注入
し、蓋材1の剥離した部分を容器3の口部に圧着して接
着させることにより容器3の口部を封止できるので、熱
が逃げず麺を十分に調理することができる。
【0012】本発明の第2実施形態の蓋材1'の内面の形
状は、図4に示すとおり、周端縁に外方に突出する摘み
部2が設けられた円形状であって、内面の熱接着性樹脂
層14面に、蓋材1'が容器に熱接着される際の熱接着部に
おける摘み部2のある側の周縁部に感熱粘着剤層15' が
半円環状に断続的に形成された構成である。第2実施形
態の蓋材1'では、容器に熱接着された際に感熱粘着剤層
15' が断続的に形成された半円環状の部分において感熱
粘着剤層15' の粘着性が発現した粘着性発現部15a と容
器3との接着部4aと、熱接着性樹脂層14と容器3との接
着部により、交互に接着された状態となっているので、
感熱粘着剤層15の粘着性発現部15a にて半円環状に容器
3に接着される第1実施形態の蓋材1と比較して熱接着
部における経時的な安定性の優れたものとなる。また、
蓋材1'を容器から剥離して開封した後に、剥離した蓋材
1'を容器の口部に圧着することにより、容器の開口を再
び封止することができる効果は第1実施形態と同じであ
る。第2実施形態の蓋材1'における断続的に形成される
構感熱粘着剤層15' の形状としては円形状、碁盤目状、
格子状等としてもよく任意である。
【0013】第3実施形態の蓋材1"の内面の形状は、図
5に示すとおり、周端縁に外方に突出する摘み部2が設
けられた円形状であって、内面の熱接着性樹脂層14面
に、蓋材1"が容器に熱接着される熱接着部における摘み
部2の近傍に部分的に感熱粘着剤層15" が形成されてい
る。第3実施形態の蓋材1"の場合は、蓋材1"を剥離して
容器を開封した後、剥離した蓋材1"を容器の口部に圧着
させて感熱粘着剤層15"にて再び接着させることができ
るので、剥離した蓋材1"が反り返って容器の口部が開い
てしまうことがなくなる。
【0014】熱接着性樹脂層としてはエチレン−酢酸ビ
ニル共重合体を主成分とする変成ポリオレフィン樹脂、
エチレン−酢酸ビニル共重合体を主成分とするホットメ
ルト樹脂等が使用できる。変成ポリオレフィン樹脂から
なる熱接着性樹脂層は熱溶融押出しにより形成される
か、ないしは変成ポリオレフィン樹脂からなるフィルム
を積層することにより形成される。ホットメルト樹脂か
らなる熱接着性樹脂層はホットメルト樹脂をコーテイン
グして形成される。
【0015】本発明の感熱粘着剤層を構成する感熱粘着
剤組成物としては、例えば、特開平8−269420号
公報、ないしは特開平11−5959号公報に記載され
ているような、初期状態では非粘着性かまたは粘着性が
きわめてひくく、一定温度以上に加熱することにより粘
着性が発現する感熱粘着剤組成物を使用することができ
る。
【0016】特開平8−269420号公報に記載され
ているディレードタック型粘着剤組成物は、 (A) カル
ボキシル基を有する不飽和単量体3〜60重量%、疎水
性単量体40〜97重量%、その他の単量体0〜50重
量%を共重合させて得られるガラス転移温度が20℃以
上の樹脂であり、その5重量%以上が可溶化された樹脂
を含有する樹脂含有溶液、及び、 (B) ガラス転移温度
が−30℃以下の樹脂からなるアクリル系樹脂水性エマ
ルジョンからなり、前記各成分の不揮発分の重量比
(A) / (B) が15/85〜50/50であるディレ
ードタック型粘着剤組成物である。
【0017】上記のディレードタック型粘着剤組成物に
おいて、カルボキシル基を有する不飽和単量体としては
アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸等であり、疎水
性単量体としてはメチルメタクリレート、エチルアクリ
レート、ブチルアクリレート、エチルヘキシルアクリレ
ート、塩化ビニル、酢酸ビニル、エチレン、ブタジエン
等であり、その他の単量体としてはアクリルアミド、2
−ヒドロキシエチルアクリレート、ジアセトンアクリル
アミド等である。また、ガラス転移温度が−30℃以下
の樹脂からなるアクリル系樹脂水性エマルジョンとして
はブチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレー
ト、ラウリルアクリレート等の単独重合体が使用され
る。
【0018】特開平11−5959号公報に記載されて
いる感熱粘着剤組成物は、 (A) 酸価1meq/g以上
の樹脂が塩基により中和された水溶性樹脂と、 (B) ラ
ジカル重合性単量体の乳化重合により得られたガラス転
移温度が−20℃以下の重合体、からなる水性エマルジ
ョン型粘着剤組成物であって、60℃未満の乾燥によっ
て成分 (A) が海となり成分 (B) が島となる海島構造
を備え、60℃以上の加熱処理により上記の海島構造が
逆転して、 (A) 成分が島となり (B) 成分が海となっ
て粘着性が発現する感熱粘着剤組成物である。なお、上
記の海島構造としては、海(連続層)が完全に連続して
おり島(不連続層)の全てが海中に独立して分散してい
る構造に限らず、海が部分的に途切れている状態及び島
の一部が互いに融合している状態等をも含むものであ
る。
【0019】上記の感熱粘着剤組成物において、 (A)
成分としてはα,β−エチレン性不飽和カルボン酸単位
及び疎水性のラジカル重合性単量体単位を主構成単位と
する共重合体が好ましく使用され、α,β−エチレン性
不飽和カルボン酸としてはアクリル酸,メタクリル酸、
クロトン酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、シト
ラコン酸、無水マレイン酸等の1種又は2種以上が使用
される。ラジカル重合性単量体としては(メタ)メタク
リル酸メチル、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)ア
クリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸n−プロピ
ル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル
酸イソブチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)
アクリル酸2−エチルヘキシル、α−メチルスチレン、
ビニルトルエン等が使用される。 (B) 成分のラジカル
重合性単量体の乳化重合により得られたガラス転移温度
が−20℃以下の重合体としては、アクリル系単量体の
乳化重合物、エチレン−ビニルエステル系単量体の乳化
重合物、共役ジエン系単量体の乳化重合物を使用でき
る。アクリル系単量体としては(メタ)メタクリル酸メ
チル、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸
イソプロピル、(メタ)アクリル酸n−プロピル、(メ
タ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸イソブ
チル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル
酸2−エチルヘキシル等であり、エチレン−ビニルエス
テル系単量体におけるビニルエステル系単量体としては
酢酸ビニル、ピロピオン酸ビニル、酪酸ビニル、ラウリ
ン酸ビニル等であり、共役ジエン系単量体としてはブタ
ジエン、イソプレン、クロロプレン、イソブチレン等で
ある。
【0020】感熱粘着剤層の厚さは5〜10μが好まし
く、40〜60μ深さのグラビア印刷版を使用して2回
刷りすることにより形成することができる。感熱粘着剤
層15はグラビア印刷版を使用して印刷により形成するこ
とができるので任意の形状に形成することが可能とな
る。熱接着性樹脂層面に5〜10μの厚さに感熱粘着剤
層を形成することにより、発泡ポリスチレン製容器、内
面にポリエチレンが積層された紙製容器の口部に熱接着
することにより、感熱粘着剤層に粘着性が発現した状態
で容器に接着されて、600〜800g/15mm巾の
接着強度が得られるので、実用的な蓋材の接着強度とし
ては問題がなく且つ蓋材を容器から剥離する際に蓋材の
アルミニウム箔が破れて剥離したり、紙製容器の内面の
ポリエチレンが剥離してくることはない。また、蓋材を
容器から剥離した際に蓋材の感熱粘着剤層の熱接着部に
おいて粘着性が発現しているので、蓋を閉めることによ
り蓋材が容器に再び接着して口部を封止することが可能
となる。
【0021】蓋材の積層構成としては、実施形態のよう
に紙層と接着層とアルミニウム箔層と熱接着性樹脂層と
感熱粘着剤層からなり、接着層をポリエチレンの熱溶融
押出し層とした構成が最も好ましいが、紙層を合成紙、
又は紙とプラスチックフィルムの積層体とすることもで
きる。また、アルミニウム箔層を使用せずに、紙層と合
成樹脂層と熱接着性樹脂層と感熱粘着剤層からなる構
成、紙層と接着層とプラスチックフィルム層と熱接着性
樹脂層と感熱粘着剤層からなる構成等とすることもでき
る。積層構成は必要とする物性により任意に決めればよ
い。
【0022】実施形態の蓋材の製造方法は、ロール状の
紙とアルミニウム箔を接着層となるポリエチレン等を使
用した押出ラミネーションにより積層し、積層したアル
ミニウム箔面にポリエチレン層を介して、ないしはポリ
エチレン層を介さずに熱接着性樹脂層を積層した積層体
を作製し、その積層体の紙面にグラビア印刷により所定
の絵柄層を印刷するとともに、反対側の熱接着性樹脂層
の面に紙面の絵柄層と見当を合わせて、水性エマルジョ
ン樹脂からなる感熱粘着剤組成物を所定の形状にグラビ
ア印刷版を使用して印刷することにより感熱粘着剤層を
形成する。水性エマルジョン樹脂からなる感熱粘着剤組
成物を所定の形状に印刷する際には60℃以下の温度で
乾燥して感熱粘着剤層を形成させることが必要である。
得られた絵柄層および感熱粘着剤層を形成した積層体を
シート状に断裁し、所定の位置にて打ち抜くことにより
実施形態の蓋材を作製することができる。第1〜第4実
施形態では、形成される感熱粘着剤層の面積、形状が異
なるだけである。上記の方法で製造することにより、紙
/ポリエチレン/アルミニウム箔/ポリエチレン/熱接
着性樹脂層からなる積層体の紙面への絵柄層の印刷工程
と、反対側の熱接着性樹脂層面への感熱粘着剤組成物の
印刷工程をインラインで行うことができるので、感熱粘
着剤層を形成する工程を別に設ける必要がなくなり工程
を削減することができるものである。
【0023】
【実施例】実施例1 坪量79g/m2 の片アート紙と7μのアルミニウム箔
とを20μのポリエチレンの押出ラミネーションにより
積層し、積層したアルミニウム箔面に20μのポリエチ
レン層および20μの熱接着性樹脂層を押出ラミネーシ
ョンにより積層した積層体を作製した後、積層体の片ア
ート紙面にグラビア印刷により絵柄を印刷して形成する
とともに、絵柄の印刷工程とインラインで、積層体のア
ルミニウム箔面に、下記組成の感熱粘着剤組成物を、深
さ50μのグラビア印刷版にて2回刷りを行い60℃以
下の温度で乾燥することにより8μの厚さの、(A)成
分が海となり(B)成分が島となった海島構造を有する
感熱粘着剤層を、感熱粘着剤層の巾が蓋材が完成した状
態で7mmの環状となるように形成した蓋材用の積層体
を作製した。 〔感熱粘着剤組成物〕固形分比で下記(A)成分20重
量部と下記(B)成分80重量部からなる水性エマルジ
ョン(固形分含有量が約50%)。 (A)成分:メタクリル酸メチル90重量部とアクリル
酸10重量部の共重合体(酸価1.4meq/g) (B)成分:アクリル酸ブチル99重量部とメタクリル
酸2−ヒドロキシエチル1重量部の共重合体 上記で得られた積層体を断裁し所定位置にて打ち抜い
て、内面の周縁部に7mm巾の半円環状に感熱粘着剤層
が形成された蓋材を作製した。得られた蓋材を口径が1
00mmで口部フランジ巾が3mmの内面にポリエチレ
ンが積層された紙製容器の口部フランジに熱接着して取
り付け、蓋材と容器の接着強度を測定した結果、感熱粘
着剤層と容器の接着強度は700g/15mm巾であ
り、熱接着性樹脂層と容器の接着強度は890g/15
mm巾であって、熱接着した蓋材を容器から一部剥離し
た際に紙製容器の内面のポリエチレンが剥離してくるこ
とがなく、且つ容器から剥離した蓋材の感熱粘着剤層の
熱接着部は粘着性を有しており、剥離した蓋材を容器の
口部に圧着して接着させることにより容器の口部を封止
することができた。蓋材を容器に熱接着する条件は、温
度160℃、圧力5kg/cm2 、加圧時間1.0秒と
した。
【0024】
【発明の効果】内面に熱接着性樹脂層が形成されるとと
もに、熱接着性樹脂層面に、容器に熱接着される際に環
状に形成される熱接着部における剥離開始端側の少なく
とも一部分を覆うように形成された感熱粘着剤層を有
し、感熱粘着剤層が水性エマルジョン樹脂からなる感熱
粘着剤組成物により形成された構成からなる蓋材とする
ことにより、この蓋材を容器に熱接着する際の加熱によ
り感熱粘着剤層が粘着性が発現した状態となるので、部
分的に剥離した蓋材を再び容器に接着させて口部を封止
することができる。とくにカップラーメン等の容器にお
いては、蓋材を容器から一部剥離させて容器内に熱湯を
注いだ後に、蓋材を容器の口部に圧着して口部を塞ぐこ
とができるので、熱が外部に逃げにくくなり内容物を十
分に調理することができる。上記の蓋材において、感熱
粘着剤層が、環状に形成される熱接着部における蓋材の
剥離開始端の側に半円環状に連続した状態で形成された
構成とすることにより、蓋材を容器から半分だけ剥離し
た後に、再び蓋材を容器の口部に接着させて封止するこ
とができるので、スナック菓子等の場合には内容物が取
り出しやすくなる。また、カップラーメン等の場合には
容器に収納されている小袋を取り出し易くなると共に熱
湯を注ぎやすくなる。蓋材の構成を、外面から順に紙層
と接着層とアルミニウム箔層と熱接着性樹脂層と感熱粘
着剤層からなる構成とすることにより、遮光性が優れる
とともに、カールが発生しにくくなるので、蓋材製造時
の作業性および蓋材を容器に熱接着する際の作業性に優
れた蓋材とすることができる。感熱粘着剤層を、水溶性
樹脂からなる海とラジカル重合性単量体の乳化重合によ
り得られたガラス転移温度が−20℃以下の樹脂からな
る島との海島構造を有し、感熱粘着剤層を加熱すること
により海と島が逆転して粘着性が発現する構成とするこ
とにより、感熱粘着剤層を形成した状態では非粘着性で
あり、蓋材を容器に熱接着する際の加熱により粘着性が
発現した状態となるので、製造時および内容物充填時の
作業性に優れた蓋材とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す底面図。
【図2】図1におけるI−I断面図。
【図3】第1実施形態の蓋材を容器に熱接着した状態を
示す断面図。
【図4】本発明の第2実施形態を示す底面図。
【図5】本発明の第3実施形態を示す底面図。
【符号の説明】
1,1', 1" 蓋材 2 摘み部 3 容器 4a,4b 熱接着部 11 紙層 12 接着層 13 アルミニウム箔層 14 熱接着性樹脂層 15, 15', 15" 感熱粘着剤層 15a 粘着性発現部 16 絵柄層
フロントページの続き Fターム(参考) 3E084 AA02 AA12 AB10 BA01 BA06 BA07 BA09 CA01 CB01 CB03 CB04 CC01 CC03 CC07 CC08 FA09 FD13 GB08 GB12 GB17 HA03 HB01 HC08 HD01 JA19 KA14 KA15 4F100 AB10D AB33D AK01B AK01C AK04 AK04G AK25 AL01 AL05C AT00A BA03 BA04 BA07 BA10A BA10C BA41C CB00 DG10A GB18 HB31 JA05C JB05C JL01 JL04 JL05 JL12B JL13C JL14 JM01C JN08 YY00C

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内面に熱接着性樹脂層が形成されるとと
    もに、前記熱接着性樹脂層面に、容器に熱接着される際
    に環状に形成される熱接着部における剥離開始端側の少
    なくとも一部分を覆うように形成された感熱粘着剤層を
    有し、前記感熱粘着剤層が水性エマルジョン樹脂からな
    る感熱粘着剤組成物により形成された構成からなること
    を特徴とする蓋材。
  2. 【請求項2】 前記感熱粘着剤層が、環状に形成される
    前記熱接着部における蓋材の剥離開始端の側に半円環状
    に形成された構成からなることを特徴とする請求項1記
    載の蓋材。
  3. 【請求項3】 前記感熱粘着剤層が、環状に形成される
    前記熱接着部における蓋材の剥離開始端の側に半円環状
    に断続した状態で形成された構成からなることを特徴と
    する請求項1記載の蓋材。
  4. 【請求項4】 前記感熱粘着剤層が、環状に形成される
    前記熱接着部における蓋材の剥離開始端の近傍に部分的
    に形成された構成からなることを特徴とする請求項1記
    載の蓋材。
  5. 【請求項5】 外面から順に紙層と接着層とアルミニウ
    ム箔層と前記熱接着性樹脂層と前記感熱粘着剤層が積層
    された構成からなることを特徴とする請求項1〜4のい
    ずれかに記載の蓋材。
  6. 【請求項6】 前記感熱粘着剤層が、水溶性樹脂からな
    る海とラジカル重合性単量体の乳化重合により得られた
    ガラス転移温度が−20℃以下の樹脂からなる島との海
    島構造を有し、前記感熱粘着剤層を加熱することにより
    海と島が逆転して粘着性が発現する構成からなることを
    特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の蓋材。
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