JP7423955B2 - 蓋付き容器 - Google Patents

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この発明は蓋付き容器に関するもので,より詳細には,蓋材によって容器の上端開口が閉じられており,蓋材を途中まで剥がすことで一旦開封された後に,再び開口を閉じてその状態をしばらくとどめる(簡易に再封する)ことができる容器に関する。
上端開口を蓋材によって閉じた容器がある。このような容器の中には,途中まで剥がした蓋材を,再び,典型的には一時的に元に戻す(蓋材で開口を再封する)ことが望まれるものがある。たとえば,カップ入りインスタント麺では蓋材が途中まで剥がされ,半分程度開口したカップ開口からカップ内にお湯が注がれる。半分程度剥がされた蓋材はカップ開口を簡易に再封するために用いられ,所定時間後に完全に剥がされる。
特許文献1は,蓋材の周縁の対向する2箇所に切込みノッチが形成されたタブを設け,このタブの切込みノッチにカップのフランジ部を挟むことで,カップを蓋材で再封するものを記載する。
特開2001-180737号公報
特許文献1に記載のカップにおいて,蓋材周縁に形成されたタブは蓋材を剥がすときのつまみとしても用いられる。上述したようにタブには切込みノッチが形成されているので,蓋材を剥がすときに切込みノッチに沿ってタブが蓋材から引きちぎられてしまうおそれがある。
この発明は,新規な再封構造を有する蓋付き容器を提供することを課題とする。
第1の発明による蓋付き容器は,有底容器と,上記有底容器の上端開口縁部に剥離可能に接着され,上記容器の上端開口を閉じる蓋材とを備えるものであって,上記蓋材の周縁部の一部に外向きにのびる摘み部が設けられており,上記摘み部が重ね合わされる上記容器の外面範囲に感熱接着剤が塗布されていることを特徴とする。
有底容器の上端は開口しており,上端開口から容器内に内容物が収納された後に上端開口縁部に蓋材が接着され,これによって内容物を収納した容器の上端開口が閉じられる。容器の上端開口縁部には好ましくはカール部が形成され,蓋材をカール部にしっかりと接着することができる。有底容器は一般には下部よりも上部の径がやや大きい円筒状の胴部を備えるが,縦方向に一定の径を持つものであってもよく,断面が多角形の角筒状であってもよい。容器内面には必要に応じて樹脂膜などが設けられる。
蓋材の周縁部の一部に外向きにのびる摘み部が設けられており,摘み部を指で摘まんで蓋材を引っ張る(引き上げる)ことで,蓋材を容器の上端開口縁部から引き剥がすことができる。摘み部は好ましくは蓋材と一体に形成される。
容器上端開口を閉じる蓋材の周縁部から外向きにのびる摘み部は,下向きに折ることによって容器外面に重ね合わせることができる。摘み部を下向きに折り曲げたときに摘み部が重ね合わされる範囲の上記容器の外面に感熱接着剤が塗布されている。感熱接着剤は熱に反応して粘着性が発現する性質を持つ接着剤であり,40℃未満の室温程度の温度では粘着性を持たない。容器の上端開口縁部に接着された蓋材を一旦途中まで剥がし,容器内に熱湯を注ぐと,蓋材および容器には熱湯からの熱が伝わる。容器に注がれる熱湯から伝わる熱によって,摘み部に塗布された感熱接着剤に接着性が発現する。
第1の発明によると,下向きに折られることで摘み部が重ね合わされることになる容器外面範囲に感熱接着剤が塗布されているので,重ね合わされた摘み部が容器外面に接着され,これによって容器の上端開口縁部から部分的に剥がされた蓋材を,開口縁部に再度留めて再封することができる。
第1の発明によると,別の部材,たとえば別途の粘着テープなどを用いることで,蓋材で容器開口を再封する必要がない。また,摘み部が重なり合うことができる容器外面に感熱接着剤を塗布するだけでよいから,特殊な加工も必要とされない。低コストで容器に再封性を持たせることができる。
第2の発明による蓋材は,有底容器と,上記有底容器の上端開口縁部に剥離可能に接着され,上記容器の上端開口を閉じる蓋材とを備えるものであって,上記蓋材が,上層シートと上記上層シートの裏面側に積層された下層シートから構成され,上記蓋材の周縁部付近につなぎ部を残した状態で,上記蓋材の中心方向にのびるハーフカット片を区画するハーフカット線が上記上層シートに形成されており,上記ハーフカット片を除く範囲において上記上層シートと上記下層シートとが固定されており,上記蓋材からめくられた上記ハーフカット片が重ね合わされる上記容器の外面範囲に感熱接着剤が塗布されていることを特徴とする。
第2の発明による蓋付き容器を構成する蓋材は上層シートと上層シートの裏面側に積層された下層シートを備えている。下層シートによって蓋材は容器の上端開口縁部に剥離可能に接着される。上層シートと下層シートとの間には,一または複数の機能層,たとえば保形のためのアルミニウム層などを積層してもよい。いずれにしても,第2の発明の蓋付き容器を構成する蓋材は複数種類の素材(シート)を積層した積層構造を持つ。
上層シートには,上記蓋材の周縁部付近につなぎ部を残した状態で,上記蓋材の中心方向にのびるハーフカット片を区画するハーフカット線が形成されている。ハーフカット線は上層シートに形成され,その下層にある下層シートには形成されない。
上層シートと下層シートとは,ハーフカット線によって区画されるハーフカット片を除く範囲において固定(典型的には接着)される。すなわち,ハーフカット片の領域においては上層シートと下層シートは固定(接着)されていない。もっとも軽い力で剥がすことができる程度の接着であれば許容されるのは言うまでもない。一実施態様では,上記ハーフカット片の範囲の上記上層シートと下層シートとの界面に易剥離剤が塗布され,これによってハーフカット片の範囲において,上層シートと下層シート(2層構造の場合)とを,これらの界面において容易に(軽い力で)分離することができる。
第2の発明によると,蓋材に設けられる摘み部ではなく,蓋材自体(その一部)が,一旦途中まで剥がされた蓋材を再び容器に固定するために用いられる。上述したハーフカット片を区画するハーフカット線は,上記蓋材の周縁部付近においてハーフカット片を蓋材につなぎとめた状態でめくることができるように形成されているので,ハーフカット片(上層シートの一部)を,蓋材につなぎとめたままかつ下層シートをそのまま残した状態で,蓋材からめくることができる。蓋材からめくられたハーフカット片が重ね合わされる容器の外面範囲に感熱接着剤が塗布されているので,めくられたハーフカット片の上層シートを容器本体の外面に重ね合わさせると,容器の上端開口縁部から部分的に剥がされた蓋材を容器の開口縁部に再度留めることができる。ハーフカット片(上層シート)がめくられても下層シートが残っているので蓋材に穴があいてしまうことはない。
第3の発明による蓋付き容器は,有底容器と,上記有底容器の上端開口縁部に剥離可能に接着され,上記容器の上端開口を閉じる蓋材とを備えるものであって,上記容器の胴部が,上層シートと上層シートの裏面側に積層された下層シートから構成され,上記容器の胴部の上端開口縁部付近につなぎ部を残した状態で,胴部下方にのびるハーフカット片を区画するハーフカット線が上記上層シートに形成されており,上記ハーフカット片を除く範囲において上記上層シートと下層シートとが固定されており,上記胴部からめくられて上記胴部と上記蓋材の表面との間に掛け渡され,上記蓋材表面に重ね合わされる上記ハーフカット片の表面範囲に感熱接着剤が塗布されている。
胴部からめくられるハーフカット片の表面に感熱接着剤が塗布されている。胴部からめくられたハーフカット片は,上記胴部と上記蓋材の表面との間に掛け渡される。上記ハーフカット片の表面の上記蓋材の表面に重ね合わされる範囲に感熱接着剤が塗布されているので,容器内に注がれる熱湯から伝わる熱によって感熱接着剤に発現する粘着性によって,一旦途中まで剥がされた蓋材を閉じた状態に簡易に留めることができる。
容器の胴部に形成されるハーフカット片の範囲の上層シートと下層シートとの界面にも,易剥離剤を塗布しておいてもよい。
蓋材が半分程度剥がされた第1実施例の蓋付き容器の斜視図である。 再封状態の第1実施例の蓋付き容器の斜視図である。 再封前の第2実施例の蓋付き容器の上部拡大斜視図である。 再封後の第2実施例の蓋付き容器の上部拡大斜視図である。 図3のV-V線に沿う蓋材の拡大断面図である。 再封前の第3実施例の蓋付き容器の斜視図である。 再封後の第3実施例の蓋付き容器の斜視図である。 図6のVIII-VIII線に沿う容器の胴部の拡大断面図である。
図1および図2は第1実施例の蓋付き容器を示している。図1は蓋材が半分程度剥がされた状態の容器の斜視図を,図2は再封状態の蓋付き容器の斜視図である。
蓋付き容器1は,有底の円筒状容器10と,容器10の上端開口を閉じる蓋材20Aを備えている。
円筒状容器10は,弧状に形成されたブランク材の側部同士を貼り合わせて円筒状に形成し,次に上端周縁部を外側にカールさせ,下端部を内側に屈曲させることで形成される。容器10の胴部は,その上部の径が大きく,下にいくほど径が小さくなる円筒状で,開口する上面が蓋材20Aによって閉じられる。容器10の上端周端部は上述のように外側にカールされ,いわゆるカール部11が形成されている。容器10の開口する下面は円形の底部(図示略)によって閉じられる。
蓋材20Aには,容器10のカール部11の上面に蓋材20Aを接着するためのシーラント層,および文字,図形等を印刷するための紙層を積層したものが用いられる。形状保持のためのアルミニウム層をシーラント層と紙層との間に積層してもよく,紙層の表面に,紙層を保護する保護層を積層してもよい。容器(その胴部および底部)にはたとえば紙基材とその内面に積層されたポリエチレン・フィルム等の積層構造のものが用いられる。容器10の上端開口縁部(カール部11)に蓋材20Aが剥離可能に接着される。
蓋材20Aの周縁部の一部が外向きに突出して形成されており,この外向きに突出する部分を以下「摘み部21」と呼ぶ。摘み部21は蓋材20Aと同じ層構成を持つが,容器10の上端開口(カール部11)の外側に位置しており,容器10の上端開口を閉じるためには用いられない。摘み部21は,以下に記載するように,蓋材20Aを容器10(カール部11)から剥がすときに指で摘まむために用いられるとともに,途中まで剥がされた蓋材20Aを一時的に元に戻す(蓋材20Aで開口を再封する)ときに,蓋材20Aを簡易に固定するために用いられる。
容器10の上端に近い外面(表面)に,感熱接着剤30が,薄く,たとえば1~30μm厚で塗布されている。感熱接着剤30は,常温(40℃未満)においては粘着性を持たず,40℃~90℃の熱が加えられることによって粘着性が発現するタイプのもので,たとえば,水,フタル酸ジシクロヘキシル,合成樹脂(たとえば塩ビ(塩ビ・酢ビ共重合体),アクリル,ポリウレタン,ポリスチレン,ポリエステル,エポキシ,ニトロセルロース(硝化綿),エチルセルロース,ポリアミド,還化ゴム,塩素化ポリオレフィン,光硬化性樹脂等)を主成分とし,これに助剤(たとえば酸化防止剤,滑材,消泡剤等),アンモニア水,鉱油を添加した粘着持続型のものを用いることができる。図1には感熱接着剤30が塗布されている範囲がハッチング模様で示されている。このことは,以下に説明する他の実施例においても同じである。
上述のように,摘み部21は蓋材20Aの周縁部から外向きに突出しているので,蓋材20Aを途中まで剥がして容器10の上端を開口させ,開口から容器内に熱湯を注ぎ,途中まで剥がされた蓋材20Aを元の場所に戻して開口を再び閉じる(再封する)ときに,下向きに折り曲げ,容器10の外面に沿わせて重ね合わせることができる(図2)。蓋材20Aから外向きに突出する摘み部21を下向きに折り曲げたときに摘み部21が容器10の外面に重なることになる容器10の外面範囲に,上述した感熱接着剤30は塗布されている。容器10内に注がれる熱湯によって蓋材20Aおよび容器10は一般に40℃以上に暖められるので,容器10の外面に塗布された感熱接着剤30に粘着性が発現し,これにより摘み部21が容器10の外面に接着され,簡易に固定(保持)される。蓋材20Aが上向きに開こうとする力が摘み部21によって押さえつけられるので,容器10の開口が蓋材20Aにより簡易に再封された状態が維持される。
途中まで剥がされた蓋材20Aを元の場所に戻して容器10の開口を再封するために別途の部材(粘着フィルム,テープなど)を用意する必要はない。容器10の外面に重なり合わせることができる大きさ(長さ)の摘み部21を蓋材20Aと一体に設けておき,摘み部21が重なり合うことになる容器10の外面範囲に感熱接着剤30を塗布しておけばよいので,低コストで容器10の再封機能が実現される。
図3~図5は第2実施例を示すもので,図3は蓋材の再封前の蓋付き容器の上部拡大斜視図を,図4は蓋材の再封時の蓋付き容器の上部拡大斜視図を,それぞれ示している。図5は第2実施例の蓋付き容器が備える蓋材のV-V線に沿う一部拡大断面図である。
第2実施例は,蓋材に設けられる摘み部が蓋材の再封(固定)に用いられない点が,第1実施例と異なる。
蓋材20Bの周縁部近傍,好ましくは摘み部21が設けられている箇所の周縁部近傍に,内向き弧状(蓋材20Bの外縁に向かう方向と反対側に突出する弧状)のハーフカット線22が形成されており,ハーフカット線22によって蓋材20Bの中心方向に広がる領域(ハーフカット領域)が区画される。ハーフカット線22によって概略囲まれるハーフカット領域は,蓋材20Bの周縁部近傍において一部が蓋材20Bとつながっている(すなわちハーフカット領域は閉領域ではなく,つなぎ部が残されている)。
図5を参照して,蓋材20Bは表面側(上層)の紙層41と裏面側(下層)のシーラント層(たとえばPE(ポリエチレン)層)42から構成され,蓋材20Bに形成されるハーフカット線22は紙層41のみに形成されており,シーラント層(PE層)42に達しない深さを持つ。また,ハーフカット線22によって概略囲まれるハーフカット領域における紙層41とシーラント層42の界面(境界面)には剥離ニス(易剥離剤)43が塗布されており,ハーフカット領域において紙層41とシーラント層42は互いに接着されていない(未接着)または仮粘着にとどめられている。このため,ハーフカット線22によって概略囲まれるハーフカット領域では,シーラント層42(下層シート)をそのまま残しつつ,紙層41(上層シート)のみをめくることができる。ハーフカット領域を除く領域では,紙層41とシーラント層42とは互いに接着されて固定されている。
図4を参照して,一部を蓋材20Bの周縁部付近につなげたまま,ハーフカット線22によって概略囲まれるハーフカット領域の紙層41(以下,「ハーフカット片22A」と呼ぶ)が蓋材20Bからめくられ,容器10の外面に重ね合わせられる。ハーフカット片22Aが重ね合わされることになる容器10の外面範囲に,感熱接着剤30が塗布されている。ハーフカット片22Aが蓋材20Bからめくられ,蓋材20Bから容器10にかけて掛け渡され,容器10の外面に重ね合わされると,容器10から伝わる熱によって感熱接着剤30に発現する粘着性によって,ハーフカット片22Aは容器10の外面に接着される。蓋材20Bによって容器10の開口を再び閉じることができる。ハーフカット片22Aが蓋材20Bからめくられてもシーラント層42は残るので,ハーフカット片22Aがめくられたときに蓋材20Bに穴があいてしまうことはない。
図6~図8は第3実施例を示すもので,図6は蓋材の再封前の蓋付き容器の斜視図を,図7は蓋材の再封時の蓋付き容器の斜視図を,それぞれ示している。図8は,図6の VII-VII 線に沿う,第3実施例の蓋付き容器を構成する容器(その胴部)10Aの一部拡大断面図である。
図6を参照して,第3実施例の蓋付き容器2を構成する容器10Aの外面に,概略矩形の領域25が区画され,領域25内に感熱接着剤30が塗布されている。
容器10Aの外面には,領域25の上辺を規定する,容器10Aの上端開口縁部付近に位置する折罫線23と,領域25の左右辺および下辺を規定するハーフカット線24とが形成されており,これらの折罫線23とハーフカット線24とによって容器10Aの外面に領域25が区画されている。ハーフカット線24は,図6に示すように複数の短いハーフカット線を短いつなぎ部でつなげたものであってもよいし,連続線であってもよい。
図8を参照して,容器10Aは,その外層から内層にかけて,グラビア印刷層(たとえばウレタン,塩酢ビ)51,スキン層(たとえばLLDPE(直鎖状低密度ポリエチレン))52,発泡層(たとえば発泡LLDPE)53,紙層54,水蒸気遮断層(たとえばMDPE(中密度ポリエチレン))55,バリア層(たとえばPET(ポチエチレンテレフタラート))56,およびシーラント層(たとえばMDPE)57を積層させた積層構造を備えるシートから構成される。この積層構造のシートは保温性に富みかつ物理的強度が高い。
ハーフカット線24は,たとえばグラビア印刷層51から発泡層53にかけて形成され,紙層54に達しない深さを持つ。もっともハーフカット線24は,グラビア印刷層51から紙層54にかけて形成し,水蒸気遮断層55に達しない深さとしてもよい。折罫線23およびハーフカット線24によって囲まれる領域25における発泡層53と紙層54との界面(境界面)に剥離ニス(剥離剤)43が塗布されており,領域25においては発泡層53と紙層54とは互いに接着されていない(未接着)または仮粘着にとどめられている。領域25を除く領域では発泡層53と紙層54とは互いに接着されて固定されている。
図7を参照して,容器10Aの上端開口縁部付近に位置する折罫線23(つなぎ部)において容器10Aにつなげたまま,領域25の上層範囲(グラビア印刷層51から発泡層53まで)(以下,「ハーフカット片25A」と呼ぶ)が容器10Aからめくられ,蓋材20Cの外面(表面)に重ね合わせられる。ハーフカット片25Aは容器10Aの胴部と蓋材20Cとの間に掛け渡され,感熱接着剤30によってハーフカット片25Aの先端部分が蓋材20Cに接着される。蓋材20Cがハーフカット片25Aによって押さえつけられるので,蓋材20Cによって容器10Aの上部開口が簡易に再封された状態が維持される。ハーフカット片25Aが容器10Aからめくられても,容器10Aの下層(紙層54からシーラント層57)はそのまま残るので,容器10Aに穴があいてしまうことはない。
上述した実施例では,円筒状の容器を説明したが,円筒状のものに限られず,多角筒状のもの,たとえば横断面が6角形,8角形等のものであってもよい。
1,2 蓋付き容器
10,10A 容器
11 カール部
20A,20B,20C 蓋材
21 摘み部
22,24 ハーフカット線
23 折罫線
22A,25A ハーフカット片
30 感熱接着剤
43 剥離ニス

Claims (4)

  1. 有底容器と,上記有底容器の上端開口縁部に剥離可能に接着され,上記容器の上端開口を閉じる蓋材とを備える蓋付き容器において,
    上記蓋材が,上層シートと上層シートの裏面側に積層された下層シートから構成され,
    上記蓋材の周縁部付近につなぎ部を残した状態で,上記蓋材の中心方向にのびるハーフカット片を区画するハーフカット線が上記上層シートに形成されており,
    上記ハーフカット片を除く範囲において上層シートと下層シートとが固定されており,
    上記蓋材からめくられた上記ハーフカット片が重ね合わされる上記容器の外面範囲に感熱接着剤が塗布されている,
    蓋付き容器。
  2. 上記ハーフカット片の範囲の上記上層シートと下層シートとの界面に易剥離剤が塗布されている,
    請求項に記載の蓋付き容器。
  3. 有底容器と,上記有底容器の上端開口縁部に剥離可能に接着され,上記容器の上端開口を閉じる蓋材とを備える蓋付き容器において,
    上記容器の胴部が,上層シートと上層シートの裏面側に積層された下層シートから構成され,
    上記容器の胴部の上端開口縁部付近につなぎ部を残した状態で,胴部下方にのびるハーフカット片を区画するハーフカット線が上記上層シートに形成されており,
    上記ハーフカット片を除く範囲において上記上層シートと下層シートとが固定されており,
    上記胴部からめくられて上記胴部と上記蓋材の表面との間に掛け渡され,上記蓋材表面に重ね合わされる上記ハーフカット片の表面範囲に感熱接着剤が塗布されている,
    蓋付き容器。
  4. 上記ハーフカット片の範囲の上記上層シートと下層シートとの界面に易剥離剤が塗布されている,
    請求項に記載の蓋付き容器。
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