JPH08276917A - 容器の包装方法 - Google Patents

容器の包装方法

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JPH08276917A
JPH08276917A JP8127895A JP8127895A JPH08276917A JP H08276917 A JPH08276917 A JP H08276917A JP 8127895 A JP8127895 A JP 8127895A JP 8127895 A JP8127895 A JP 8127895A JP H08276917 A JPH08276917 A JP H08276917A
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heat
container
shrinkable
layer
packaging material
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Tetsuya Nomachi
▲てつ▼也 野町
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TECHNO PACK KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 容器を文字や絵柄などの印刷層を有する熱収
縮性包装材料でシュリンク包装する方法において、該包
装材料が容器表面からなんらかの外力の作用により剥が
されたばあいでも、容器の内容物の判断になんら支障を
きたすことがない容器のシュリンク包装方法を提供す
る。 【構成】 熱収縮性ポリマーフィルムの一方の表面に、
要すれば離型層を設けたのち、印刷層および接着層がこ
の順序で設けられている熱収縮性包装材料を該接着層が
相対するようにして容器の表面に外装し、そののちに該
熱収縮性包装材料を加熱収縮させて該容器の表面に密着
させることを特徴とする容器の包装方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、飲料品、食品、化粧品
および医薬品などの容器の熱収縮包装方法に関する。
【0002】
【従来の技術】飲料品、食品、化粧品および医薬品など
の容器として、金属製、ガラス製、プラスチック製およ
び陶器製などの容器が一般に使用されている。これらの
容器の内容物の表示のために、文字や絵柄が印刷されて
いる熱収縮性包装材料(シュリンク包装材料と称される
ばあいもある)が多く使用されている。前記熱収縮性包
装材料は熱収縮性のポリマーフィルムに予め文字や絵柄
を印刷してあるものであり、これを容器表面に外装し加
熱処理することによって、容器表面にポリマーフィルム
を密着させることができるので、容器表面に直接印刷す
るよりも容易に、また高精細の文字や絵柄を表示するこ
とができる。また、前記熱収縮性包装材料で包装するこ
とによって、容器に衝撃(外力)が加わったばあいで
も、該熱収縮性包装材料がその衝撃を緩和し容器の変形
や破壊を防ぐことができる。
【0003】しかしながら、前記従来の熱収縮性包装材
料を用いて容器の収縮包装を行ったばあいには、該熱収
縮性包装材料が容器表面からなんらかの外力の作用によ
り剥がされたばあいに、該容器から前記の文字や絵柄に
よる表示がなくなって、容器の内容物の判断ができなく
なるばあいが生じ、そのようなばあい品質保証にも支障
をきたすことになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記の点に
鑑みてなされたものであり、前記の熱収縮性包装材料が
容器表面からなんらかの外力の作用により剥がされたば
あいでも、容器の内容物の判断になんら支障をきたすこ
とがない容器の包装方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、(1)熱収縮
性ポリマーフィルムの一方の表面に印刷層および接着層
がこの順序で設けられている熱収縮性包装材料を該接着
層が相対するようにして容器の表面に外装し、そののち
該熱収縮性包装材料を加熱収縮させて該容器の表面に密
着させることを特徴とする容器の包装方法(第1発明)
に関する。
【0006】本発明は、(2)前記熱収縮性ポリマーフ
ィルムと前記印刷層との間に離型層が設けられているこ
とを特徴とする前記(1)項記載の容器の包装方法に関
する。
【0007】本発明は、(3)前記容器が、その外表面
が硬化性樹脂の硬化塗膜で被覆されているものであり、
該硬化塗膜に予めフレーム処理または放電処理などによ
る表面処理を施したのち、前記包装操作を行うことを特
徴とする前記(1)項または(2)項記載の容器の包装
方法に関する。
【0008】
【作用および実施例】本発明によれば、熱収縮性ポリマ
ーフィルムの一方の表面に、要すれば離型層を設けたの
ち、印刷層および接着層がこの順序で設けられている熱
収縮性包装材料を該接着層が相対するようにして容器の
表面に外装し、そののちに該熱収縮性包装材料を加熱収
縮させて該容器の表面に密着させることを特徴とする容
器の包装方法により、該熱収縮性包装材料を容器表面に
密着させる際に、文字や絵柄などを有する印刷層が接着
層により容器の表面に強固に密着されるので、熱収縮性
ポリマーフィルムが容器表面からなんらかの外力の作用
により剥がされたばあいでも、印刷層は容器側に残り、
容器の内容物の判断になんら支障をきたすことがない。
【0009】また本発明によれば、前記容器が、その外
表面が硬化性樹脂の硬化塗膜で被覆されているものであ
るばあい、該硬化塗膜に予めフレーム処理または放電処
理などによる表面処理を施したのち、前記包装操作を行
うことにより、前記接着層が容器の表面の硬化性樹脂の
硬化塗膜に強固に接着できるために、熱収縮性ポリマー
フィルムが剥離されたばあいに印刷層が一緒に脱落する
のを防止できる。
【0010】つぎに、本発明における熱収縮性包装材料
を図面を用いて説明する。
【0011】図1は本発明における熱収縮性包装材料の
一実施例を示す概略部分断面図である。図1において、
1は熱収縮性包装材料、2は熱収縮性ポリマーフィル
ム、3は印刷層、4は接着層、5は離型層を示してい
る。ここで、離型層5は熱収縮性ポリマーフィルム2と
印刷層3および接着層4の離型性がよいときは設けられ
ないばあいがあり、このばあいには熱収縮性ポリマーフ
ィルム2の表面に直接に印刷層3が設けられる。要は、
本発明の熱収縮性包装材料で容器を収縮包装したばあい
に、接着層4と容器表面との間の密着力が、熱収縮性ポ
リマーフィルム2と印刷層3および接着層4との間の密
着力より大きいようにすればよい。印刷層3は所望の文
字や絵柄を印刷した層であり、図1においては簡略化の
ために、層として示している。
【0012】前記熱収縮性ポリマーフィルム2として
は、ポリプロピレンフィルム、ポリエチレンフィルム、
ポリ塩化ビニルフィルム、ポリ塩化ビニリデンフィル
ム、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリスチレ
ンフィルム、ポリアミドフィルム、ポリウレタンフィル
ムなどの熱収縮性ポリマーフィルムがあげられる。
【0013】前記熱収縮性ポリマーフィルムは、エクス
トールジョン法(Tダイ法、インフレーション法)、延
伸法(一軸延伸、二軸延伸)などの方法によって製造す
ることができる。
【0014】前記熱収縮性ポリマーフィルムの熱収縮率
は、容器の種類や外装方法によって適宜選択すればよ
く、とくに限られるものではないが、加熱温度が60〜
150℃の範囲内において、一軸方向または二軸方向に
おける熱収縮率が30〜70%であることが好ましく、
50〜60%であることがさらに好ましい。熱収縮率が
前記の範囲より小さいと、収縮圧が小さく、容器への充
分な接着強度がえられないため、部分的に接着不良を生
じる傾向があり、一方前記の範囲より大きいと、収縮加
工において安定した収縮をさせることができず、天地左
右の収縮のバラツキ、文字および絵柄の歪が生じやすい
傾向がある。
【0015】また、前記熱収縮性ポリマーフィルムの厚
さは目的によって適宜選択すればよく、とくに限られる
ものではないが、20〜100μmであることが好まし
く、40〜70μmであることがさらに好ましい。熱収
縮性ポリマーフィルムの厚さが前記の範囲より小さい
と、偏肉により均一な収縮がえられない問題があり、一
方前記の範囲より大きいと、熱収縮性フィルムの熱容量
が大きくなりすぎ、収縮性の安定性に欠ける傾向があ
る。
【0016】離型層5に用いる材料としては、熱収縮性
フィルム2および印刷層3、接着層4との相溶性、溶解
度パラメータ(SP)などを考慮して適宜選択すればよ
いが、たとえばメチルメタクリレート樹脂、エチルアク
リレート樹脂などのアクリル系樹脂、エチルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルセルロース、ニトロセルロース
などのセルロース系樹脂、ポリスチレン、ビニルトルエ
ン−スチレン共重合体などのスチレン系樹脂などがあげ
られる。これらの樹脂は単独でまたは2種以上を混合し
て使用することができる。離型層5は、包装後に何らか
の外力の作用により熱収縮性フィルム2が剥されたばあ
いに容器側に残るようにするのが好ましい。表面硬度、
耐熱性、耐水性などの点からはアクリル系樹脂が好まし
く、またより高度な耐熱性を所望するばあいはセルロー
ス系樹脂が好ましい。
【0017】離型層は、たとえば前記樹脂材料を適切な
溶剤に溶解して塗工液を調製し、これを前記熱収縮性ポ
リマーフィルムの一方の表面に塗布、乾燥して形成する
ことができる(前記したように該離型層を設けなくても
よいばあいがある)。前記溶剤は適宜選択使用すればよ
いが、たとえばトルエン、メチルエチルケトン、酢酸エ
チルなどがあげられる。また、前記離型層には、滑剤な
どの添加剤を配合してもよく、このような滑剤としては
シリコーン樹脂、パラフィンワックスなどのワックス類
があげられる。
【0018】前記離型層の塗布量(乾燥後重量、以下同
様)は、0.5〜3g/m2 の範囲内にあることが好ま
しい。離型層の塗布量が前記の範囲より少ないと剥離不
良となる傾向があり、一方前記の範囲より多いと加工工
程中に熱収縮性ポリマーフィルムと離型層の間に部分剥
離が発生し、所望の製品がえられなくなる傾向がある。
【0019】印刷層3の形成に用いる印刷インキは顔料
などの着色剤と樹脂バインダーを主要成分とする通常の
ものが使用できる。
【0020】たとえば樹脂バインダーとしてアクリル系
樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、塩化ビ
ニル−酢酸ビニル共重合樹脂などの1種または2種以上
を使用するものがあげられる。耐熱性、耐水性がすぐれ
ている点からは、アクリル系樹脂インキが好ましく使用
される。
【0021】前記印刷層は1層構造に限られたものでは
なく、2層以上の構造のばあいもある。
【0022】前記印刷インクを用いて、所望の文字や絵
柄を前記離型層の表面に形成することによって、印刷層
3を形成する。
【0023】接着層4には感熱接着剤が用いられる。該
感熱接着剤は熱溶融性樹脂を主成分とするものであり、
該熱溶融性樹脂としては、たとえばポリオレフィン系樹
脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、アクリル
系樹脂などがあげられる。これら熱可塑性樹脂は単独で
使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
【0024】前記接着層の塗布量は、2〜10g/m2
の範囲内にあることが好ましく、4〜6g/m2 の範囲
内にあることがさらに好ましい。接着層の塗布量が前記
の範囲より少ないと接着不良となる傾向があり、一方前
記の範囲より多いと接着層の形成時に乾燥不良を起し、
巻取った熱収縮包装材料でブロッキングが生じ、巻出し
が困難になる傾向がある。
【0025】つぎに、前記熱収縮性包装材料を用いる本
発明の容器の包装方法の一実施例を図面を用いて説明す
る。
【0026】図2は本発明の方法によって熱収縮性包装
材料1にて包装された容器を示す斜視図である。図2に
おいて、6は容器、たとえば一般に用いられている飲料
用缶容器である。
【0027】図2に示されるごとく、容器6の表面に接
着層が相対するようにしてシート状の熱収縮性包装材料
1を巻回して外装する。熱収縮性包装材料1の両端部は
単に突き合せ状態としてもよいが、通常は重ね合せるの
がよい。その際、前記シート状の熱収縮性包装材料のラ
ップ代の幅は、該ラップ代における接着層(図1におけ
る接着層4)と熱収縮性ポリマーフィルムとの接着性に
より、適宜選択しうるものである。なお、容器6の側面
のほぼ全面をシート状の熱収縮性包装材料1で被覆して
もよいし、必要のある部分のみを被覆してもよい。
【0028】本発明における熱収縮性包装材料の外装方
法の他の例としては、予めシート状の前記熱収縮性包装
材料の両端を接合することによって、チューブ状に成形
し、このチューブ状の熱収縮性包装材料に容器を挿入す
ることにより、該容器の表面に熱収縮性包装材料を外装
する方法がある。
【0029】前記のようにして、シート状の熱収縮性包
装材料1を容器6の表面に外装したのち、該熱収縮性包
装材料1を加熱収縮させて該容器の表面に密着させる。
【0030】図3は、本発明の方法によりえられた包装
容器を示すものであり、前記の熱収縮性包装材料1が加
熱収縮されて前記容器6の表面に密着されている状態を
示す概略部分断面図である。図3において、容器6の表
面に密着されている熱収縮性包装材料1においては、印
刷層3が容器6の表面に接着層4を介して密着されてい
る。
【0031】図4は、本発明の方法によりえられた包装
容器に、その熱収縮性包装材料を引き剥がすような力が
作用したばあいの状態を示す概略部分断面図である。図
3に示したごとく、印刷層3は容器6の表面に接着層4
を介して充分な力で密着されており、さらに好ましくは
離型層5が設けられていることにより、熱収縮性包装材
料を引き剥がす力が作用したばあいに、容器6の表面か
ら接着層4および印刷層3が剥離されることがなく、熱
収縮性ポリマーフィルム2が引き剥がされ(このとき、
離型層5は前記熱収縮性ポリマーフィルム側に付着して
いるばあいおよび/または印刷層3側に付着しているば
あいがある)、図4に示すように、印刷層3は容器6の
表面に残留する。
【0032】本発明において対象とする容器が金属缶な
どであるばあい、その表面が未塗装のものであってもよ
く、あるいは塗装したものであってもよい。塗装缶のば
あい、耐擦過性などを確保する点から硬化性塗料が一般
に使用されている。そして、硬化性塗料としては、エポ
キシ系樹脂、アクリル系樹脂、ウレタンル系樹脂、UV
硬化型樹脂などの1種または2種以上を主体とするもの
が一般に使用されている。
【0033】本発明の好ましい実施態様においては、こ
のように硬化性樹脂の硬化塗膜で被覆されている容器を
対象とするばあいにおいて、その表面の硬化塗膜に表面
処理を施し、そののち前記熱収縮性包装材料をこの容器
の表面に外装し、続いて該熱収縮性包装材料を加熱収縮
させ該容器の表面に密着させることにより、接着性のわ
るい硬化塗膜であるにもかかわらず前記印刷層を強固に
密着させることができ、また密着された印刷層が脱落す
るのを防止できる。硬化塗膜に表面処理を施さずに熱収
縮性包装材料で包装したばあい、包装材料を引き剥す外
力が作用すると、硬化塗膜と接着層の界面で剥離が生
じ、印刷層が容器側に残留しないという問題が生じる。
【0034】前記硬化性樹脂の硬化塗膜に対する表面処
理の方法としては、フレーム処理、コロナ放電処理など
があげられる。フレーム処理の例としては、これに限ら
れるものではないが、都市ガス、プロパンガスなどの還
元炎に1〜3秒曝す方法などがあげられる。またコロナ
放電処理の例としては、これに限られるものではない
が、たとえば10kVの電圧下に0.5〜1秒の滞留時
間で通過させる方法などがあげられる。
【0035】本発明の包装方法が好適に適用しうる容器
の例としては、スチール製、アルミニウム製などの材質
の金属缶があげられ、円筒状、楕円柱状、三角柱状、四
角柱状、その他の多角柱状、球状など様々な形状のもの
があげられる。
【0036】本発明の他の好ましい実施態様において
は、隠蔽性を有する熱収縮性包装材料が用いられ、それ
によって、前記容器の表面に隠蔽性の下地層を有する鮮
明な印刷層を密着させることができる。
【0037】図5は前記隠蔽性の熱収縮性包装材料の一
実施例を示す概略部分断面図である。図5において、1
は熱収縮性包装材料、2は熱収縮性ポリマーフィルム、
3aは文字や絵柄の印刷層、3bは第1下地層、3cは
第2下地層、4は接着層、5は離型層を示している。こ
こで、離型層5は熱収縮性ポリマーフィルム2と印刷層
3aおよび第1下地層3bの離型性がよいときは設けら
れないばあいがあり、このばあいには熱収縮性ポリマー
フィルム2の表面に直接印刷層3aが設けられる。ま
た、印刷層3aは所望の文字や絵柄の層であり、図5に
おいては簡略化のために、層として示している。
【0038】図5において、熱収縮性ポリマーフィルム
2、接着層4および離型層5としては、前記の図1にお
いて説明したものと同様のものを同様の条件(ただし、
接着層4は第2下地層3cの上に設けられる)にて使用
しうる。また、文字や絵柄の印刷層3aとしては、前記
の図1において説明した印刷層3と同様のものを同様の
条件にて使用しうる。
【0039】第2下地層3cは、印刷層の文字、絵柄を
鮮明にするために光を透過させない層であり、金属粉末
と樹脂バインダーとからなるものである。
【0040】前記金属粉末としては、たとえば金、銀、
銅、真ちゅう、アルミニウムなどの粉末があげられる
が、熱収縮性包装材料に表示する文字、絵柄の種々の色
に対応するため、およびコスト面から銀光沢系金属粉末
が好ましく、とくにアルミニウム粉末が好ましい。
【0041】前記樹脂バインダーとしては、たとえばア
クリル樹脂系、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体系、ポ
リエステル樹脂系、ポリアミド樹脂系などがあげられ
る。
【0042】隠蔽性などの点から、第2下地層3cにお
ける金属粉末の含有量は20〜50重量%の範囲が好ま
しく、第2下地層3cの塗布量は3〜5g/cm2の範
囲が好ましい。
【0043】第2下地層3cは、前記金属粉末および樹
脂バインダーを適宜の溶剤に分散、溶解した塗工液を後
記する第1下地層3b上に塗布し、乾燥することによっ
て形成できる。
【0044】第1下地層3bは、印刷層の文字、絵柄の
種々の色に対応させる目的で下地を通常白色にするため
の層であり、白色系顔料と樹脂バインダーとからなるも
のである。
【0045】前記白色系顔料としては、たとえば酸化チ
タン、酸化亜鉛、酸化鉛などがあげられるが、白色度、
毒性などの点からは酸化チタンなどが好ましい。
【0046】前記樹脂バインダーとしては、たとえばア
クリル樹脂系、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体系、ポ
リエステル樹脂系、ポリアミド樹脂系などがあげられ
る。
【0047】白色度などの点から、第1下地層3bにお
ける白色顔料の含有量は40〜60重量%の範囲が好ま
しく、第1下地層3bの塗布量は3〜5g/m2の範囲
が好ましい。
【0048】第1下地層3bは、前記白色顔料および樹
脂バインダーを適宜の溶剤に分散、溶解した塗工液を印
刷層3a上に塗布し、乾燥することによって形成でき
る。
【0049】図5に示される熱収縮性包装材料を用いる
ことによって、前記容器の表面に隠蔽性の下地層を有す
る鮮明な印刷層を密着させることができる。さらに、表
面に文字や絵柄が誤印刷された容器や、表面に文字や絵
柄が印刷されたのち用途変更になった容器でも、この熱
収縮性包装材料を適用することによって、これらの印刷
文字や絵柄を隠蔽できるので、新たな文字や絵柄を容器
の表面に重ねることができる。
【0050】なお塗装缶であって印刷の施されていない
ものに適用するばあいは、図5に示される熱収縮性包装
材料において第2下地層3cを省略することができる。
【0051】つぎに実施例および比較例をあげて本発明
を説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。
【0052】実施例1 厚さ45μの一軸延伸ポリエステルフィルム(100℃
での熱収縮率、MD(延伸方向):60%、TD:5
%)の一方の面に、アクリル樹脂系離型剤溶液(大日本
インキ化学工業(株)製、商品名「TR−15ニス」)
をグラビア印刷(深度30μm、175メッシュの版使
用)して塗布量1g/m2の離型層を形成し、そのうえ
に灰、墨、藍、赤、黄、グリーン、オレンジの7色の印
刷インキ(大日本インキ化学工業(株)製、商品名「S
TC」)をグラビア印刷(深度28μm、175メッシ
ュの版使用)して所望の文字、絵柄を設け、そのうえに
アクリル樹脂系白色インキ(大日本インキ化学工業
(株)製、商品名「STC」、固形分に対して酸化チタ
ンを60重量%含有)をグラビア印刷(深度40μm、
150メッシュの版使用)して塗布量4g/m2の第1
下地層を形成し、そのうえに東洋アルミニウム(株)製
アルミニウムペースト(アルミニウム粉末を75重量%
含有)20重量部と希釈液(大日本インキ化学工業
(株)製、商品名「STCメジウム」、固形分25重量
%)80重量部を混合撹拌してえられた塗工液をグラビ
ア印刷(深度40μm、150メッシュの版使用)して
塗布量4g/m2の第2下地層を形成し、そのうえに低
温ホットメルト性を有するポリオレフィン系接着剤溶液
をグラビア印刷(深度35μm、150メッシュ版の版
使用)して塗布量4g/m2の接着層を形成して、熱収
縮性包装材料をえた。
【0053】この熱収縮性包装材料をスリットし、包装
する容器に合せてチューブ状物を作製した。
【0054】容器としては、エポキシ樹脂でコートした
うえに文字、絵柄の印刷されている飲料用スチール缶を
用いた。この缶を回転させながら1秒間フレーム処理を
行い、前記チューブ状の包装材料を外装し、120℃に
保持されたシュリンクトンネル中を滞留時間1分間で通
過させて熱収縮と接着処理を行った。
【0055】えられた包装缶においては下地の白色度が
高く、文字、絵柄が鮮明であった。
【0056】またえられた包装缶10個について、熱収
縮フィルムを剥離したところ、全数において文字、絵柄
を有する印刷層は缶側に密着していた。さらに印刷層表
面にセロハンテープを貼付け引き剥す試験を行ったとこ
ろ、全数において印刷層は何らの損傷もなく缶側に密着
していた。
【0057】比較例1 実施例1において、エポキシ樹脂コート飲料缶にフレー
ム処理を施さなかったほかは実施例1と同様にして収縮
包装を行った。
【0058】えられた包装缶10個について、熱収縮ポ
リエステルフィルムを剥離したところ、全数においてフ
ィルムと一緒に文字、絵柄の一部が剥離し、不満足な表
示状態となった。
【0059】比較例2 実施例1において、第2下地層を設けなかったほかは実
施例1と同様にして熱収縮性包装材料を製造し、それを
用いて実施例1と同様にしてエポキシ樹脂コート飲料缶
のシュリンク包装を行った。
【0060】えられた包装缶においては飲料缶に予め印
刷されていた文字、絵柄が浮き上って見え、製品として
不満足なものであった。
【0061】なお飲料缶としてエポキシ樹脂コートだけ
で印刷が施されていないものを用いたばあいは、比較例
2の熱収縮性包装材料を用いることいよって、金属光沢
が映え、商品価値の良好な製品に仕上った。
【0062】
【発明の効果】本発明によれば、熱収縮性ポリマーフィ
ルムの一方の表面に、要すれば離型層を設けたのち、印
刷層および接着層がこの順序で設けられている熱収縮性
包装材料を該接着層が相対するようにして容器の表面に
外装し、そののち該熱収縮性包装材料を加熱収縮させて
該容器の表面に密着させることを特徴とする容器の包装
方法により、該熱収縮性包装材料を容器表面に密着させ
る際に、文字や絵柄などを有する印刷層が接着層により
容器の表面に強固に密着されるので、熱収縮性ポリマー
フィルムが容器表面からなんらかの外力の作用により剥
がされたばあいでも、印刷層は容器側に残り、容器の内
容物の判断になんら支障をきたすことがない。
【0063】また本発明によれば、前記容器が、その外
表面が硬化性樹脂の硬化塗膜で被覆されているものであ
るばあい、該硬化塗膜に予めフレーム処理または放電処
理などによる表面処理を施したのち、前記包装操作を行
うことにより、前記接着層が容器の表面の硬化性樹脂の
硬化塗膜に強固に接着できるために、熱収縮性ポリマー
フィルムが剥離されたばあいに印刷層が一緒に脱落する
のを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱収縮性包装材料の一実施例を示す概
略部分断面図である。
【図2】本発明の前記実施例の熱収縮性包装材料が外装
されている容器を示す斜視図である。
【図3】図2に示される、容器に外装された熱収縮性包
装材料を加熱したのちの該熱収縮性包装材料が容器に密
着している状態を示す部分断面図である。
【図4】図3における熱収縮性ポリマーフィルムが剥が
されたのちの印刷層および接着層が容器に残っている状
態を説明するための部分断面図である。
【図5】本発明の熱収縮性包装材料の他の実施例を示す
概略部分断面図である。
【符号の説明】
1 熱収縮性包装材料 2 熱収縮性ポリマーフィルム 3 印刷層 3a 印刷層 3b 第1下地層 3c 第2下地層 4 接着層 5 離型層 6 容器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱収縮性ポリマーフィルムの一方の表面
    に印刷層および接着層がこの順序で設けられている熱収
    縮性包装材料を該接着層が相対するようにして容器の表
    面に外装し、そののち該熱収縮性包装材料を加熱収縮さ
    せて該容器の表面に密着させることを特徴とする容器の
    包装方法。
  2. 【請求項2】 前記熱収縮性ポリマーフィルムと前記印
    刷層との間に離型層が設けられていることを特徴とする
    請求項1記載の容器の包装方法。
  3. 【請求項3】 前記容器が、その外表面が硬化性樹脂の
    硬化塗膜で被覆されているものであり、該硬化塗膜に予
    めフレーム処理または放電処理などによる表面処理を施
    したのち、前記包装操作を行うことを特徴とする請求項
    1または2記載の容器の包装方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003520740A (ja) * 2000-01-31 2003-07-08 イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー 包装用熱収縮性ヒートシール性ポリマーフィルム
JP2011025939A (ja) * 2009-07-22 2011-02-10 Toppan Printing Co Ltd 不正開封防止包装体およびその製造方法
JP2014108587A (ja) * 2012-12-04 2014-06-12 Okura Ind Co Ltd 硬化膜付きフィルムの製造方法及びその製造方法により得られる硬化膜付きフィルム
JP2014205503A (ja) * 2013-04-12 2014-10-30 凸版印刷株式会社 詰替え容器

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