JP4109035B2 - 隠蔽層付き包装材料およびその包装容器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、その一部にユニークナンバー等を表現した文字、絵柄等の隠蔽情報を有した印刷層を設けた包装材料およびその包装容器に関するものである。
さらに詳しくは、製品の裏側に記載されたユニークナンバーとネットを組み合わせたキャンペーンや懸賞用として好適に利用され、隠蔽性に優れ、印刷層が外部からの衝撃によるインキ擦れを発生せず、外部からの光、酸素ガス、および、水蒸気等に対するバリア性に優れ、衛生性、充填適性、生産性にも優れる印刷隠蔽付き包装材料およびその包装容器に関するものである。
【0002】
【従来技術】
従来、「当たり」「はずれ」に相当する文字、記号、絵柄等の情報をスクラッチ隠蔽層により隠蔽しておき、このスクラッチ隠蔽層を爪やコインで引っ掻くことにより、スクラッチ隠蔽層を破壊して剥離させ絵柄や記号等からなる隠蔽情報を知るようにしたスクラッチ隠蔽層付き印刷物が知られている。
前記のスクラッチ隠蔽層は、ゴム系樹脂等からなるバインダー中にアルミニウム粉、アルミニウムフレーク等の金属微粉末を高濃度で分散させたインキを使用して、シルクスクリーン印刷等により隠蔽情報の印刷された面に塗布することにより形成されるものである。
また、粘着テープ等により隠蔽剥離層を剥離させて隠蔽情報を見ることができる隠蔽剥離層付き包装材料を提供する技術として、特開2001−294261号公報がある。
前記の隠蔽剥離層付き包装材料は、不透明基材層の一方の面に順に隠蔽情報層と透明離型層と隠蔽剥離層とが順に形成されるとともに他方の面に熱接着性樹脂層が積層された構成からなるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の隠蔽剥離層付き包装材料においては、包装材料の表面に隠蔽剥離層を設けているため、製造工程、流通工程にて、擦れ等により、隠蔽剥離層の部分を剥がしてしまうことがあるという欠点があった。
また、包装材料の裏面に隠蔽剥離層を設けた場合においては、特に食品用包装材料に使用すると、残留溶剤等による衛生上の問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
そこで本発明者らは、上記の課題を解決するために、鋭意研究の結果、本発明は、基材フィルムの裏面に隠蔽インキ層、白色インキ層、及び、隠蔽情報層を順次設けた最外層と、隠蔽インキ層の非形成部分に遮光性を付与した層と、ヒートシール層とを積層する構成からなること特徴とする隠蔽層付き包装材料を製造したところ、懸賞用の販促キャンペーン等として好適に利用され、外部からの隠蔽性に優れ、印刷層が外部からの衝撃によるインキ擦れを発生せず、外部からの光、酸素ガス、および、水蒸気等に対するバリア性に優れ、衛生性、充填適性、生産性にも優れる印刷隠蔽付き包装材料およびその包装容器を製造し得ることを見いだすに至った。
また、基材フィルムの裏面に隠蔽インキ層、白色インキ層、及び、隠蔽情報層を順次設けた最外層と、基材フィルムの一方の面に隠蔽インキ層の非形成部分に遮光性を付与した層を設けた中間層、ヒートシール層とを順次積層する構成からなること特徴とする隠蔽層付き包装材料を提供することができる。
上記において、本発明によれば、前記の隠蔽インキ層の非形成部分に遮光性を付与した層が、金属蒸着層、または、遮光性インキ層からなることを特徴とする隠蔽層付き包装材料を提供することができる。
また、前記の隠蔽インキ層が、遮光性インキからなることを特徴とする隠蔽層付き包装材料を提供することができる。
また、前記の隠蔽情報層が、インクジェット方式、または、レーザープリンター方式で形成されてなることを特徴とする隠蔽層付き包装材料を提供することができる。
また、前記のヒートシール層が、未延伸ポリオレフィン系樹脂層からなることを特徴とする隠蔽層付き包装材料を提供することができる。
また、前記の最外層、中間層、ヒートシール層の層間が、ドライラミネート接着剤層、または、溶融押出し樹脂層を介して積層することを特徴とする隠蔽層付き包装材料を提供することができる。
また、上記の隠蔽層付き包装材料を使用して、前記のヒートシール層が、向かい合うように重ね合わせてシールすることを特徴とする隠蔽層付き包装容器を提供することができる。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体的に説明する。
図1、図2、及び、図3は、本発明にかかる隠蔽層付き包装材料を構成する積層体の層構成の一例を示す断面図であり、図4は、上記の図1の包装材料を使用し、本発明にかかる袋状の包装容器の実施例を示す概略的正面図であり、図5は、上記の図4に示す袋状の包装容器を使用し、これに調理済み冷凍食品等の物品を収納し、開口部をヒートシールして密閉した包装体の一例を示す概略的正面図であり、図6は、上記の図5に示す包装体の概略的断面図であり、図7は、上記の図4のピロー包装容器の展開図を示す側面図である。
【0006】
図1は、本発明において、本発明にかかる隠蔽層12付き包装材料10を構成する積層体の層構成の一例を示す断面図である。
図1に示すように、本発明の隠蔽層12付き包装材料10は、最外フィルム層とヒートシール層とを接着層を介して積層する積層材であって、前記の最外フィルム層が、その裏面に隠蔽インキ層、白色インキ層、隠蔽情報層4を順次設ける隠蔽層12からなり、前記のヒートシール層が、隠蔽層12の部分を抜き、その隠蔽層12の非形成部分に相当する位置において、遮光性を付与する層VWを有するヒートシール層6からなるものである。
【0007】
図2は、本発明において、本発明にかかる隠蔽層12付き包装材料10を構成する積層体の層構成の一例を示す断面図である。
図2に示すように、本発明の隠蔽層12付き包装材料10は、最外フィルム層、中間層、及び、ヒートシール層とを接着層を介して順次積層する積層材であって、前記の最外フィルム層が、その裏面に隠蔽インキ層、白色インキ層、隠蔽情報層を順次設ける隠蔽層12からなり、前記の中間層が、隠蔽層12の部分を抜き、その隠蔽層12の非形成部分に相当する位置において、その一方の面に遮光性を付与する層VMを有する樹脂のフィルムからなるものである。
【0008】
図3は、本発明において、本発明にかかる隠蔽層12付き包装材料10を構成する積層体の層構成の一例を示す断面図である。
図3に示すように、本発明の隠蔽層12付き包装材料10は、最外フィルム層とヒートシール層とを接着層を介して積層する積層材であって、前記の最外フィルム層が、その裏面に隠蔽インキ層、白色インキ層、隠蔽情報層4を順次設ける隠蔽層12からなり、更に、上記の隠蔽層12の部分を抜き、その隠蔽層12の非形成部分において、遮光性を付与する層VMを有する構成からなるものである。
【0009】
上記の例示は、本発明にかかる隠蔽層付き包装材料の例を例示したものであり、これによって本発明は限定されるものではない。
例えば、本発明において、必要に応じて、図示しないが、最外層である基材フィルム層の裏面、または、表面に、例えば、文字、記号、図形、絵柄、その他等からなる所望の印刷模様層を設けることができるものである。
【0010】
次に、図4は、本発明において、上記で製造した隠蔽層12付き包装材料10を使用し、本発明にかかる袋状の包装袋20の一例を示す概略的正面図である。
図4に示すように、本発明にかかる袋状の包装袋20は、図1に示す隠蔽層12付き包装材料10の互いに対向する縁部を重ねてセンタ−シ−ル7cを形成し、該センタ−シ−ル7cによって形成された筒状の両端を平らに押しつぶして上部シ−ル7aと底部シ−ル7bからなる端部シール部を形成してなる中央合掌シ−ル形(ピロ−シ−ル形)である。
【0011】
上記の例示は、本発明にかかる袋状の包装容器の例を例示したものであり、これによって本発明は限定されるものではない。
例えば、包装容器が、中央合掌シ−ル形以外に、側面シ−ル形、二方シ−ル形、三方シ−ル形、四方シ−ル形、封筒貼りシ−ル形、ひだ付きシ−ル形、平底シ−ル形、または角底シ−ル形のいずれかのシ−ル形からなる袋であってもよい。
【0012】
図5は、上記の図4に示す袋状の包装袋20を使用し、これに調理済み冷凍食品等の内容物9を収納し、開口部をヒートシールして密閉した包装体30の一例を示す概略的正面図であり、図6は、上記の図5に示す包装体30の概略的断面図である。
図5および図6に示すように、本発明にかかる包装体30は、上記の袋状の包装袋20に調理済み冷凍食品等の内容物9を収納し、更に、その開口部をヒートシールしてトップシール部を形成して、内容物を包装した包装体30である。
なお、上記の図5、図6中、1、6、VM、12、7a、7b、7c等の符合の意味は、前述と同じ意味である。
また、図7は、図4に示すピロ−包装袋20の展開図を示す側面図である。
なお、上記の図7中、符合12の意味は、隠蔽層を表し、また、7a、7b、7c等の符合の意味は、前述と同じ意味であり、それらを構成する端部を意味すものである。
【0013】
次に、本発明において、上記のような本発明にかかる包装材料、包装用容器等を構成する材料、その製造法等について説明すると、まず、本発明にかかる包装材料を構成する最外フィルム層としては、例えば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体等のポリオレフィン系樹脂、エチレン−酢酸ビニル系樹脂、アイオノマ−樹脂、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、ポリブテン系樹脂、ポリメチルペンテン系樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポリアクリルニトリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ塩化ビニリデン系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物、ポリカ−ボネ−ト系樹脂、フッ素系樹脂、ビニロン、セロハン等の合成樹脂を主体とする各種の樹脂のフィルムないしシ−トを使用することができる。
【0014】
これらのフィルムないしシ−トは、未延伸、あるいは一軸方向または二軸方向等に延伸されたものであってもよい。
また、本発明においては、上記のフィルムないしシ−トとしては、上記に挙げた樹脂をビヒクルの主成分とする組成物によるコ−ティング膜等であってもよい。また、上記のフィルムないしシ−トの厚さとしては、包装袋の使用目的等によって任意であるが、約10〜200μm位が好ましい。
【0015】
更に、本発明においては、例えば、包装袋にバリア性等を保持させる必要性がある場合には、例えば、ポリ塩化ビニリデン系樹脂のフィルム、あるいは、ポリ塩化ビニリデン系樹脂を主成分とする組成物をコ−ティングした樹脂のフィルム、延伸ポリアミド系樹脂のフィルム、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物のフィルム、酸化珪素、酸化アルミニウム等の金属酸化物の蒸着膜を有する樹脂のフィルム等を使用することができる。
また、本発明において、後述する遮光性を付与する層の非形成部分についても、上記の透明なバリア性層を設けることによって、積層フィルムの状態で、裏面からユニークナンバー等の隠蔽情報を視認でき、且つ、積層フィルム全体のバリアー性を保持できるという利点を有する。
【0016】
また、必要に応じて、装飾、内容物の表示、賞味期間の表示、製造者、販売者等の表示、その他等の表示のために、文字、絵柄、図形、記号等の任意の印刷層を最外層の表面、または、裏面に設けることができる。
かかる印刷層を最外フィルム層の裏面に設けるものの方が、印刷インキ層の上にフィルム層が形成され、印刷層が保護されるので、衛生性に優れ、また、擦れ等によるインキ剥がれがないという利点を有する。
かかる印刷層は、例えば、通常のインキ組成物を使用してオフセット印刷あるいはグラビア印刷、フレキソ印刷、凸版印刷、シルクスクリーン印刷、その他等の通常の印刷法等によって形成することができる。
【0017】
本発明において、本発明に係る包装材料を構成する隠蔽インキ層としては、包装材料の状態で透かしてもユニークナンバー等の隠蔽情報を視認することができなければ制限されず、例えば、通常のインキ組成物を使用してグラビア印刷、オフセット印刷、または、フレキソ印刷等の通常の印刷法等によって形成することができる。
而して、隠蔽性を向上させるために、着色インキを重ね刷りしても良い。
かかる印刷インキに用いる着色剤としては、例えば、カーボンブラック、鉄黒、弁柄、黄鉛、コバルトブルー等の無機顔料、アルミニウム箔粉等の金属顔料、アニリンブラック、フタロシアニンブルー、インダスレンブルー、群青、イソインドリノンイエロー、キナクリドンレッド、チタン白等の有機顔料、二酸化チタン被覆雲母箔粉等の顔料、その他染料、これらの2種類以上からなる混合物等を使用することができる。
中でも、上記の無機顔料、アルミニウム箔粉等の金属顔料が、隠蔽性が高く、遮光性を付与することができ、より好ましいものである。
また、かかる印刷インキに用いるバインダー(熱溶融性物質)としては、例えば、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン等の塩素化ポリオレフィン、ポリエステル樹脂、熱可塑性ウレタン樹脂、アクリル樹脂、酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、セルロース系樹脂等の熱可塑性樹脂、熱硬化性ウレタン樹脂、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂等を、これら樹脂の単体又は混合物として用いる。
印刷インキ層の絵柄は、格子模様、幾何学模様、全面ベタ等と任意である。
印刷インキの塗布量は、塗布後の乾燥状態で1〜8μm位が好ましく、2〜3g/m2 がより好ましい。
【0018】
本発明において、本発明に係る包装材料を構成する白色インキ層としては、包装材料の状態で、ユニークナンバー等の鮮明な印字が行えるような下地層として形成されるものであり、例えば、通常のインキ組成物を使用してグラビア印刷、オフセット印刷、または、フレキソ印刷等の通常の印刷法等によって形成することができる。
白色性を向上させるために、コンクタイプの白インキを使用するか、若しくは、白インキを重ね刷りすることができる。
かかる白色インキに用いる顔料としては、例えば、酸化チタン、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、これらの2種類以上からなる混合物などを使用することができる。
中でも、上記の顔料を含有するインキは、画像を形成するインクジェットインクの吸収性を高め、また、遮光性を付与することができるため、好ましいものである。
かかる白色インキに用いるバインダー(熱溶融性物質)としては、例えば、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン等の塩素化ポリオレフィン、ポリエステル樹脂、熱可塑性ウレタン樹脂、アクリル樹脂、酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、セルロース系樹脂等の熱可塑性樹脂、熱硬化性ウレタン樹脂、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂等を、これら樹脂の単体又は混合物として用いる。
白色インキ層の厚みとしては、特に限定されないが、1〜8μm位が好ましく、2〜5μm位がより好ましい。
【0019】
本発明において、本発明に係る包装材料を構成する隠蔽情報層としては、印字適性をもたせた層であれば良く、更に、包装材料状態で、包装容器毎に異なったユニークナンバー等の隠蔽情報を印字できれば良い。
例えば、印字記録方式としては、インクジェット方式にて行うことにより、種々の情報を持った隠蔽印刷物が製造できる。
前記のインクジェット方式は、記録用インクを微細な圧電素子(ピエゾ素子)の圧力、あるいは発熱抵抗体素子の加熱によって発生するエアーの圧力によってノズルから噴出し、受像層に付着させることにより記録を行う方式をいう。
このようなバインダー(熱溶融性物質)としては、従来、インクジェット用インクとして用いられている公知のものを使用することができる。
例えば、熱可塑性樹脂、天然樹脂、ワックス、ゴム類、高級脂肪酸、脂肪族アルコール、高級脂肪酸エステルを含む脂肪酸エステル、アミド類、ラクトン類、ラクタム類、芳香族アルコール類、エーテル類等が用いられる。
また、色材としては、従来、インクジェット用インクとして用いられている公知のものを使用することができる。
例えば、パーマネントカーミン、フタロシアニングリーン、フタロシアニンブルー、カーボンブラック等が挙げられる。
隠蔽情報層の厚さは、乾燥時で0.5〜20g/m2 位が好ましい。
本発明は、上記例に限定されず、レーザープリンター等において感光体から転写されるトナー画像も同様に本発明の範囲に属し、同様な作用効果を奏する。
【0020】
本発明において、遮光性を付与する層としては、外部からの光を遮光する性質を有する材料として、基材フィルムの片面に、アルミニウム等の金属を真空蒸着又はスパッタリング等によって蒸着膜を形成するか、あるいは、遮光性インキ層を形成することができる。
中でも、アルミニウム等の金属蒸着膜を形成するものが、包装材料の状態で遮光性、バリア性を付与することができ、好ましいものである。
また、上記の遮光性を付与する層は、最外層の裏面、または、中間層のいずれか一方の面、または、ヒートシール層の表面に形成することが好ましいものである。
なお、上記の遮光性を付与する層は、積層フィルムの状態で裏面からユニークナンバー等の隠蔽情報を視認できるようにするため、前記の隠蔽層部の形成部分をストライプ、若しくは、パターンで抜いておくことが必要である。
具体的に、このような金属の蒸着膜に形成する金属としては、アルミニウム(Al)、クロム(Cr)、銀(Ag)、銅(Cu)、スズ(Sn)等の金属を使用することができ、中でも、アルミニウム(Al)を使用することが、望ましい。
更に、上記において、金属の蒸着膜としては、厚さ50〜3000Å位のものを使用することが好ましく、100〜1000Å位のものが望ましい。
また、遮光性インキ層の材料は、具体的には、アルミペースト等の遮光性を有する顔料を含むインキを使用することができる。
上記において、インキ層の膜厚としては、1〜8μm位が好ましく、2〜5μm位がより好ましい。
【0021】
次に、本発明において、金属の蒸着膜を形成する方法について説明すると、かかる方法としては、例えば、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレ−ティング法等の物理気相成長法(Physical Vapor Deposition法、PVD法)、あるいは、プラズマ化学気相成長法、熱化学気相成長法、光化学気相成長法等の化学気相成長法(Chemical Vapor Deposition法、CVD法)等を挙げることができる。
本発明において、金属の蒸着膜の形成法について具体的に説明すると、上記のような金属の酸化物を原料とし、これを加熱して可撓性フィルムの上に蒸着する真空蒸着法、または原料に金属を使用し、酸素ガス等を導入して酸化させて可撓性フィルムの上に蒸着する酸化反応蒸着法、更に酸化反応をプラズマで助成するプラズマ助成式の酸化反応蒸着法等を用いて蒸着膜を形成することができる。
【0022】
具体的には、本発明において、上記の遮光性を付与する層を支持する中間層としては、各種の樹脂のフィルム、例えば、ポリエチレンテレフタレイト等のポリエステル系樹脂フィルム、各種ナイロン等のポリアミド系樹脂フィルム、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、環状ポリオレフィン樹脂、ポリスチレン系樹脂、アクリロニトリル−スチレン共重合体(AS樹脂)、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS樹脂)、ポリブデン樹脂フィルム等のポリオレフィンフィルム、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリカ−ボネ−ト系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリアミドイミド系樹脂、ポリアリールフタレイト樹脂、シリコーン系樹脂、ポリスルホン系樹脂、ポリフェニレンスルフィド系樹脂、ポリエーテルスルホン系樹脂、ポリウレタン系樹脂、セルロース系樹脂、ポリ(メタ)アクリル系樹脂、ポリ塩化ビニリデンフィルム、アセタール系樹脂フィルム、フッ素系樹脂、その他等を使用することができる。
なお、本発明においては、特に、ポリプロピレン系樹脂、ポリエステル系樹脂、または、ポリアミド系樹脂のフィルムないしシートを使用することが好ましい。
上記のフィルムないしシ−トの厚さとしては、任意であるが、通常、5〜300μm位が好ましく、10〜100μm位が望ましい。
【0023】
本発明において、本発明に係る包装材料を構成するヒートシール層としては、熱によって溶融し相互に融着し得るものであり、また、これに後述する蒸着層を設けることから、機械的、物理的、化学的、その他等において優れた性質を有し、特に強度を有して強靭であり、かつ、耐熱性を有する樹脂のフィルムないしシートであれば良い。
例えば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状(線状)低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレンー酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、エチレンーアクリル酸共重合体、エチレンーアクリル酸メチル共重合体、エチレンーメタクリル酸共重合体、エチレンープロピレン共重合体等の樹脂の一種ないしそれ以上からなる樹脂ないしはこれらをフィルム化したシートを使用することができる。
また、その厚さとしては13〜100μm位が好ましく、15〜70μm位がより好ましい。
【0024】
なお、上記の各種の樹脂の1種ないしそれ以上を使用し、その製膜化に際して、例えば、フィルムの加工性、耐熱性、対候性、機械的性質、寸法安定性、抗酸化性、滑り性、離形性、難燃性、抗カビ性、電気的特性、強度、その他等を改良、改質する目的で、種々のプラスティック配合剤や添加剤等を添加することができる。
その添加量としては、極微量から数十%まで、その目的に応じて、任意に添加することができる。
上記において、一般的な添加剤としては、例えば、滑剤、架橋剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、充填剤、帯電防止剤、アンチブロッキング剤、染料、顔料等の着色剤、その他等を使用することができ、更には、改質用樹脂等も使用することができる。
【0025】
次に、上記の本発明において、上記のような材料を使用して積層体を製造する方法について説明すると、かかる方法としては、最外フィルム層、中間フィルム層、ヒートシール層との層間は、例えば、ラミネート用接着剤によるラミネート用接着剤を介して積層するドライラミネーション法、あるいは、溶融押出し接着性樹脂による溶融押出し樹脂層を介して積層する押出しラミネーション法等で行うことができ、中でも、本発明において、ドライラミネーション法が、接着強度に優れ、より好ましいものである。
【0026】
上記において、ラミネート用接着剤としては、例えば、1液、あるいは2液型の硬化ないし非硬化タイプのビニル系、(メタ)アクリル系、ポリアミド系、ポリエステル系、ポリエーテル系、ポリウレタン系、エポキシ系、ゴム系、その他等の溶剤型、水性型、あるいは、エマルジョン型等のラミネート用接着剤を使用することができる。
上記のラミネート用接着剤のコーティング方法としては、例えば、ダイレクトグラビアロールコート法、グラビアロールコート法、キスコート法、リバースロールコート法、フォンテン法、トランスファーロールコート法、その他の方法で塗布することができる。
その塗布量としては、0.1〜10g/m2(乾燥状態)位が好ましく、1〜5g/m2(乾燥状態)位がより好ましい。
【0027】
上記において、溶融押出性樹脂層としては、熱可塑性樹脂層からなる樹脂層が使用され、最外フィルム層、中間フィルム層、および、ヒートシール層との層間を接着するために使用することができる。
具体的には、接着性の溶融押出性樹脂層の材料としては、低密度ポリエチレン樹脂、中密度ポリエチレン樹脂、高密度ポリエチレン樹脂、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂、メタロセン触媒を利用して重合したエチレン・αオレフィンとの共重合体樹脂、エチレン・ポリプロピレン共重合体樹脂、エチレン・酢酸ビニル共重合体樹脂、エチレン・アクリル酸共重合体樹脂、エチレン・アクリル酸エチル共重合体樹脂、エチレン・メタクリル酸共重合体樹脂、エチレン・メタクリル酸メチル共重合体樹脂、エチレン・マレイン酸共重合体樹脂、アイオノマー樹脂、ポリオレフィン樹脂に不飽和カルボン酸、不飽和カルボン酸、不飽和カルボン酸無水物、エステル単量体をグラフト重合、または、共重合した樹脂、無水マレイン酸をポリオレフィン樹脂にグラフト変性した樹脂等を使用することができる。
これらの材料は、一種ないしそれ以上を組み合わせて使用することができる。
その樹脂層の厚みとしては、10〜30μm位が好ましい。
【0028】
なお、上記の積層を行う場合、必要ならば、例えば、コロナ処理、オゾン処理、フレ−ム処理、その他等の前処理を施し、積層することができる。
上記の表面前処理は、各種の樹脂のフィルムないしシートと各層を積層する際、密着性等を改良するための方法として実施するものであるが、上記の密着性を改良する方法として、例えば、各種の樹脂のフィルムないしシートの表面に、予め、プライマーコート剤層、アンダーコート剤層、アンカーコート剤層等を任意に形成して、表面処理層とすることもできる。
【0029】
上記の前処理のコート剤層としては、例えば、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリウレタン系樹脂、エポキシ樹脂、フェノール系樹脂、(メタ)アクリル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリエチレンあるいはポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂あるいはその共重合体ないし変性樹脂、セルロース系樹脂、その他等をビヒクルの主成分とする樹脂組成物を使用することができる。
【0030】
上記のアンカーコート剤としては、上記アンカーコート剤に使用出来るものとしては、溶剤型、水性型のいずれも使用可能だが、基材が紙の場合、希釈溶剤中およびアンカーコート剤中のトルエン、メチルエチルケトン(MEK)等の人体に有害な有機溶剤等が、積層体中に残存するため、食品包装に用いた場合には食品に残留溶剤が移行し易く、食品衛生上好ましくない。
従って、(塩素化)ポリプロピレン系、変性ポリオレフィン系、エチルビニルアルコール系、ポリエチレンイミン系、ポリブタジエン系、ポリウレタン系、ポリエステル系ポリウレタンエマルジョン、ポリ塩化ビニルエマルジョン、ウレタンアクリルエマルジョン、シリコンアクリルエマルジョン、酢酸ビニルアクリルエマルジョン、アクリルエマルジョン、スチレン−ブタジエン共重合体ラテックス、アクリルニトリル−ブタジエン共重合体ラテックス、メチルメタアクリレート−ブタジエン共重合体ラテックス、クロロプレンラテックス、ポリブタジェンラテックスのゴム系ラテックス、ポリアクリル酸エステルラテックス、ポリ塩化ビニリデンラテックス、ポリブタジエンラテックス、あるいはこれらのラテックスのカルボキシル変性物や水溶性物質、例えば、ポリビニルアルコール、水溶性エチレン酢酸ビニル共重合体、ポリエチレンオキサイド、水性アクリル樹脂、水性アポキシ樹脂、水性セルロース誘導体、水性ポリエステルおよび水性リグニン誘導体等水性イソシアネート等の水性若しくは水分散型エマルジョン若しくはディスパージョンのアンカーコート剤が用いられる。
上記のアンカ−コ−ト剤の塗布法としては、例えば、グラビアコ−ト法、リバ−スロ−ルコ−ト法、ナイフコ−ト法、キスコ−ト法、その他等の方法で塗布することができ、その塗布量としては、乾燥状態で、0.1〜5g/m2が好ましい。
【0031】
次に、本発明において、上記のような積層材を使用して製袋する方法について説明すると、上記の積層材を、その内層の面を対向させて折り曲げるか、あるいはその二枚を重ね合わせ、更にその外周の周辺端部を、例えば、側面シ−ル型、二方シ−ル型、三方シ−ル型、四方シ−ル型、封筒貼りシ−ル型、合掌貼りシ−ル型(ピロ−シ−ル型)、ひだ付シ−ル型、平底シ−ル型、角底シ−ル型、その他等のヒ−トシ−ル形態によりヒ−トシ−ルして、本発明にかかる種々の形態の包装容器を製造することができる。
【0032】
次に、本発明において、ヒ−トシ−ルの方法としては、例えば、バ−シ−ル、回転ロ−ルシ−ル、ベルトシ−ル、インパルスシ−ル、高周波シ−ル、超音波シ−ル等の公知の方法で行うことができる。
なお、本発明においては、上記のような包装用容器には、易開封性手段として、例えば、ワンピ−スタイプ、ツウ−ピ−スタイプ、その他等の注出口、あるいは開閉用ジッパ−等の任意に取り付けることができる。
【0033】
上記の易開封性手段としては、通常の袋にも汎用されているノッチのほか、レーザー光照射などによるハーフカット線、或いは、一軸延伸フィルムの積層(延伸方向が切り取り線の方向と一致するように積層する)、カットテープの貼着などがあり、これらは単独で用いてもよく、また、ノッチとハーフカット線、または一軸延伸フィルムの積層、またはカットテープの貼着などのように複数を組み合わせて用いることができる。
このような構成を採ることにより、適する位置で容易に手で引き裂いて開封できるようになる。
【0034】
而して、本発明において、本発明にかかる積層材を使用して製袋してなる種々の形態からなる包装容器は、冷凍食品、スナック菓子、その他の食品、一般雑貨等の包装容器として使用でき、ユニークナンバー等の文字、絵柄からなる印刷情報を外側から透かしてみることができず、隠蔽性に優れ、外部からの光、酸素ガス、および、水蒸気等に対するバリア性に優れ、印刷インキ擦れを発生せず、衛生性、充填適性、生産性に優れているものである。
【0035】
【実施例】
本発明の隠蔽層付き包装材料およびその包装容器について、以下、実施例により説明する。
(実施例1)厚み20μmの二軸延伸ポリプロピレンフィルムを準備し、片面にコロナ放電処理後、グラビア印刷方式にて美麗な印刷加工を行った後、ユニークナンバー印字部分にあたるところに十分な隠蔽性が得られるように、隠蔽層として版深30μmのグラビア版にて墨インキで印刷し、その上に印字の下地としてコンクタイプの白インキを印刷して印刷フィルムを得た。
更に、インライン加工にて、上記で得られた印刷フィルムの白インキ印刷部分にインクジェットプリンターにてユニークナンバーを印字して、隠蔽層付き印刷フィルムを得た。
一方、予め上記の隠蔽部分をストライプ状に抜き、隠蔽層の非形成部分に100Åのアルミニウム金属蒸着を形成した厚み25μmの未延伸ポリプロピレンフィルムを準備した。
次に、上記で得られた隠蔽層付き印刷フィルムの印字した面にウレタン系ラミネート接着剤を塗布量3.0g/m2で塗布し、ドライラミネート法により、上記の厚み25μmの未延伸ポリプロピレンフィルムのアルミニウム金属蒸着面とを貼り合わせて、層構成、二軸延伸ポリプロピレンフィルム層/絵柄印刷層/隠蔽層/白インキ層/隠蔽情報層/接着層/アルミニウム金属蒸着膜/未延伸ポリプロピレンフィルム層からなる本発明にかかる隠蔽層付き包装材料を製造した。
上記の隠蔽層付き包装材料をピロータイプ包装機にかけて、先ず両側端の中央シール領域にてヒートシールして中央シール部を形成して筒状に成形しながら調理済み冷凍食品(内容物)を収納し、その後端縁シール領域にてヒートシールして端縁シール部を形成して袋を密封することにより隠蔽層付き包装体が得られた。
【0036】
(実施例2)
厚み20μmの二軸延伸ポリプロピレンフィルムを準備し、片面にコロナ放電処理後、グラビア印刷方式にて美麗な印刷加工を行った後、ユニークナンバー印字部分にあたるところに十分な隠蔽性が得られるように、隠蔽層として版深30μmのグラビア版にて墨インキで印刷し、その上に印字の下地としてコンクタイプの白インキを印刷して印刷フィルムを得た。
更に、インライン加工にて、上記で得られた印刷フィルムの白インキ印刷部分にインクジェットプリンターにてユニークナンバーを印字して、隠蔽層付き印刷フィルムを得た。
一方、予め上記の隠蔽部分をストライプ状に抜き、隠蔽層の非形成部分に100Åのアルミニウム金属蒸着を形成した厚み12μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムを準備した。
次に、上記で得られた隠蔽層付き印刷フィルムの印字した面にウレタン系ラミネート接着剤を塗布量3.0g/m2で塗布し、ドライラミネート法により、上記の厚み12μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムのアルミニウム金属蒸着面とを対向して積層させ、更に、その積層フィルムの上に、同様にドライラミネート法により、厚み25μmの未延伸ポリプロピレンフィルムを積層させ、貼り合わせて、層構成、二軸延伸ポリプロピレンフィルム層/絵柄印刷層/隠蔽層/白インキ層/隠蔽情報層/接着層/アルミニウム金属蒸着膜/接着層/2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム/未延伸ポリエチレンフィルム層からなる本発明にかかる隠蔽層付き包装材料を製造した。
上記の隠蔽層付き包装材料をピロータイプ包装機にかけて、先ず両側端の中央シール領域にてヒートシールして中央シール部を形成して筒状に成形しながら調理済み冷凍食品(内容物)を収納し、その後端縁シール領域にてヒートシールして端縁シール部を形成して袋を密封することにより隠蔽層付き包装体が得られた。
【0037】
(比較例1)
厚み20μmの基材フィルムとして二軸延伸ポリプロピレンフィルムを準備し、片面にコロナ放電処理後、グラビア印刷方式にて美麗な印刷加工を行った後、印刷面にウレタン系ラミネート接着剤を塗布量3.0g/m2で塗布し、ドライラミネート法により、100Åのアルミニウム金属蒸着膜を形成した厚み25μmの未延伸ポリプロピレンフィルムの蒸着面側とを貼り合わせて積層フィルムを製造した。
その後、上記で得られた積層フィルムの二軸延伸ポリプロピレンフィルム層の上にインクジェットプリンターにてユニークナンバーを印字して、層構成、隠蔽情報層/二軸延伸ポリプロピレンフィルム層/絵柄印刷層/接着層/アルミニウム金属蒸着膜/未延伸ポリプロピレンフィルム層からなるユニークナンバー比較例1の包装材料を製造した。
上記の比較例1の包装材料をピロータイプ包装機にかけて、先ず両側端の中央シール領域にてヒートシールして中央シール部を形成して筒状に成形しながら調理済み冷凍食品(内容物)を収納し、その後端縁シール領域にてヒートシールして端縁シール部を形成して袋を密封することにより比較例1の包装体が得られた。
【0038】
(比較例2)
厚み20μmの基材フィルムとして二軸延伸ポリプロピレンフィルムを準備し、片面にコロナ放電処理後、グラビア印刷方式にて美麗な印刷加工を行った後、印刷面にウレタン系ラミネート接着剤を塗布量3.0g/m2で塗布し、ドライラミネート法により100Åのアルミニウム金属蒸着膜を形成した厚み25μmの未延伸ポリプロピレンフィルムの蒸着面側とを貼り合わせて積層フィルムを製造した。
その後、上記で得られた積層フィルムの未延伸ポリプロピレンフィルム層の上にインクジェットプリンターにてユニークナンバーを印字して、層構成、二軸延伸ポリプロピレンフィルム層/絵柄印刷層/接着層/アルミニウム金属蒸着膜/未延伸ポリプロピレンフィルム層/隠蔽情報層からなる比較例2の包装材料を製造した。
上記の比較例2の包装材料をピロータイプ包装機にかけて、先ず両側端の中央シール領域にてヒートシールして中央シール部を形成して筒状に成形しながら調理済み冷凍食品(内容物)を収納し、その後端縁シール領域にてヒートシールして端縁シール部を形成して袋を密封することにより比較例2の包装体が得られた。
【0039】
上記で得られた実施例1〜2、および、比較例1〜2で製造した包装材料およびそれを使用した包装袋についての評価結果を表1に示す。
【0040】
(評価結果)
【表1】
Figure 0004109035
【0041】
上記の表1に示すテスト結果から明らかなように、実施例1、実施例2にかかる包装体は、ユニークナンバー等の印字情報を外側から透かしてみることができず、隠蔽性に優れ、美麗な印刷絵柄層にインキ擦れを発生せず、外部からの光、酸素ガス、および、水蒸気等に対するバリア性に優れ、衛生性、充填適性、生産性に優れるものであった。
これに対し、比較例1の包装体は、外部からの光、酸素ガス、および、水蒸気等に対するバリア性に優れるものの、ユニークナンバーを隠蔽することができず、充填工程、あるいは流通過程において最表面に擦れが発生し、表面の印字部分にインキ剥がれが発生し、好ましくない結果が得られた。
また、比較例2の包装体は、ユニークナンバーを隠蔽することができ、外部からの光、酸素ガス、および、水蒸気等に対するバリア性に優れるものの、充填工程、あるいは流通過程において内部に擦れが発生し、表面の印字部分にインキ剥がれが発生し、ユニークナンバーが判読できず、また、衛生上、好ましくない結果が得られた。
【0042】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明は、基材フィルムの裏面に隠蔽インキ層、白色インキ層、及び、隠蔽情報層を順次設けた最外層と、隠蔽インキ層の非形成部分に遮光性を付与した層と、ヒートシール層とを積層する構成からなること特徴とする隠蔽層付き包装材料およびそれを使用した包装容器を製造したところ、製品の裏側に記載されたユニークナンバーとインターネットを組み合わせた懸賞用の販促キャンペーン等として好適に利用され、従来品と比べ、外部からの光、酸素ガス、および、水蒸気等に対するバリア性に優れ、インキ擦れを発生せず、衛生性、充填適性、生産性にも優れる印刷隠蔽付き包装製品を提供することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる隠蔽層付き包装材料を構成する積層体の層構成の一例を示す断面図である。
【図2】 本発明にかかる隠蔽層付き包装材料を構成する積層体の層構成の一例を示す断面図である。
【図3】 本発明にかかる隠蔽層付き包装材料を構成する積層体の層構成の一例を示す断面図である。
【図4】 図1の包装材料を使用し、本発明にかかる袋状の包装容器の実施例を示す概略的正面図である。
【図5】 図4に示す袋状の包装容器を使用し、内容物を収納し、開口部をヒートシールして密閉した包装体の一例を示す概略的正面図である。
【図6】 図5に示す包装体の概略的断面図である。
【図7】 図4のピロー包装容器の展開図を示す側面図である。
【符号の説明】
1 最外フィルム
2 隠蔽インキ層
3 白インキ層
4 隠蔽情報層
5 接着層
VM 金属蒸着層
6 ヒートシール層
7 端部
7a 上部シール
7b 底部シール
7c センターシール
中間層
9 内容物
11 ノッチ
12 隠蔽層
10 隠蔽層付き包装材料
20 隠蔽層付き包装袋
30 隠蔽層付き包装体

Claims (5)

  1. 基材フィルムの裏面に、隠蔽インキ層、上記の隠蔽インキ層の上に形成する下地としての白色インキ層、および、上記の白色インキ層の上に形成するユニ−クナンバ−からなる隠蔽情報層を順次に形成して隠蔽層を構成し、
    他方、上記の隠蔽層の部分を抜き、該隠蔽層の非形成部分に相当する位置にアルミニウム金属蒸着層を形成したヒ−トシ−ル性フィルムを形成し、
    次に、上記の基材フィルムとヒ−トシ−ル性フィルムとを、その隠蔽層とアルミニウム金属蒸着層とが重複しないように位置を合わせて、接着剤層を介して積層することを特徴とする隠蔽層付き包装材料の製造法。
  2. 基材フィルムの裏面に、隠蔽インキ層、上記の隠蔽インキ層の上に形成する下地としての白色インキ層、および、上記の白色インキ層の上に形成するユニ−クナンバ−からなる隠蔽情報層を順次に形成して隠蔽層を構成し、
    他方、上記の隠蔽層の部分を抜き、該隠蔽層の非形成部分に相当する位置に遮光性を付与した層を設けた中間層を形成し、
    次に、上記の基材フィルムと中間層とを、その隠蔽層と遮光性を付与した層とが重複しないように位置を合わせて、接着剤層を介して積層し、
    更に、上記で積層した中間層の他方の面に、ヒ−トシ−ル性フィルムを積層することを特徴とする隠蔽層付き包装材料の製造法。
  3. 隠蔽インキ層が、遮光性インキによる遮光性インキ層からなることを特徴とする請求項1〜2のいずれか1項に記載する隠蔽層付き包装材料の製造法。
  4. 隠蔽情報層が、インクジェット方式、または、レーザープリンター方式で形成されてなることを特徴とする上記の請求項1〜3のいずれか1項に記載する隠蔽層付き包装材料の製造法。
  5. 遮光性を付与した層が、金属蒸着層、または、遮光性インキ層からなることを特徴とする上記の請求項2に記載する隠蔽層付き包装材料の製造法。
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