JP5552989B2 - 印字情報層を備えた積層体 - Google Patents

印字情報層を備えた積層体 Download PDF

Info

Publication number
JP5552989B2
JP5552989B2 JP2010216916A JP2010216916A JP5552989B2 JP 5552989 B2 JP5552989 B2 JP 5552989B2 JP 2010216916 A JP2010216916 A JP 2010216916A JP 2010216916 A JP2010216916 A JP 2010216916A JP 5552989 B2 JP5552989 B2 JP 5552989B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
print information
laminate
printing
base film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010216916A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012071457A (ja
Inventor
友晴 安威
隆弘 寺崎
寛治 北野
智裕 米本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2010216916A priority Critical patent/JP5552989B2/ja
Publication of JP2012071457A publication Critical patent/JP2012071457A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5552989B2 publication Critical patent/JP5552989B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)

Description

本発明は、食品等の内容物を包装する包装袋に用いられる積層体に関し、詳しくは、抽選番号等を表現した文字、記号、絵柄等の印字情報を積層体に形成し、商品の購入者が該印字情報を視認することによりサービスや景品の提供を受けることができ、あるいは受ける資格が得られることで販売促進に好適に利用できると共に包装袋の外面側からは隠蔽され、内面側からのみ視認可能な印字情報層を備えた積層体に関するものである。
従来から、販売促進に好適に利用できる包装袋としては、例えば、包装袋に用いられる積層体の外側面に「あたり」「はずれ」に相当する文字、記号、絵柄等の情報を印刷し、その上から隠蔽剥離層を形成したり、隠蔽性のある粘着シールを貼着したりして上記情報が外側から見えないように隠蔽しておき、隠蔽剥離層を例えば、コイン等で擦り取ったり、粘着シールを剥がし取ることにより「あたり」「はずれ」等の情報を確認することができる構成のものが知られている。
しかしながら、上記の方法では、商品の購入者が、通常、「あたり」の部分を切り取り、販売者等が指定した宛先に送って応募することが行われており、購入者にとって面倒で手間隙がかかるという欠点があった。近年、インターネットや携帯電話の目覚しい普及に伴い、インターネットや携帯電話を利用した懸賞への応募方法が採用されている。
例えば、基材フィルム層と内層に熱接着性樹脂層とを備えた透明な積層体からなり、基材フィルム層の熱接着性樹脂層側の面に印刷インキにより部分的に隠蔽層を設けて隠蔽領域を形成すると共に少なくとも隠蔽領域に白系ベタ印刷層を設け、隠蔽領域の白系ベタ印刷層上にインクジェットプリンターで識別文字列を印字情報として形成された構成とすることにより、外面側からは確認することができないが内面側から確認することができる識別文字列等の印字情報を備えた包装材が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、最外フィルム層、透明バリア層、ヒートシール層を順次、積層した積層材からなり、最外フィルム層の裏面の一部に、最外フィルム層側から順に、インキ層からなる隠蔽層、白色インキ層、インクジェット記録方式で印字した印字情報層を設け、ヒートシール層が、向かい合うように重ね合わせてシールされた隠蔽層付き包装容器が知られている(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら、特許文献1、2に記載された発明は、いずれも、基材フィルム層の内層側、あるいは最外フィルム層の透明バリア層側に印字情報が形成されているので外面側から注意深く観察すると基材フィルム層あるいは最外フィルム層の外面にインクジェット方式で印字された際の跡形が見えることがあり、必ずしも隠蔽性が十分ではないという問題がある。
特開2004−18058号公報 特開2004−67219号公報
そこで本発明は、上記問題を解決すべくなされたものであり、その目的とするところは、包装袋の外面側からは印字情報が隠蔽され、内面側からのみ視認可能な印字情報層を備えた積層体を提供することである。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の本発明の印字情報層を備えた積層体は、基材フィルム層とポリオレフィン系樹脂層と中間層と熱接着性樹脂層を順に積層する積層体からなり、前記ポリオレフィン系樹脂層の厚さが7μm以上であり、前記基材フィルム層の前記ポリオレフィン系樹脂層側の面に隠蔽インキ層で隠蔽領域が形成されると共に、さらに絵柄印刷層が順に形成され、前記中間層の前記熱接着性樹脂層側の面に前記隠蔽領域内に位置を合わせてインクジェット方式で形成された印字情報層が形成され、前記印字情報層の印字情報が前記熱接着性樹脂層側からのみ視認可能であることを特徴とするものである。
請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載の印字情報層を備えた積層体において、前記基材フィルム層と、前記中間層とがポリオレフィン系樹脂を熱溶融押出して形成された前記ポリオレフィン系樹脂層を介して積層された後、前記中間層に前記印字情報層を形成することを特徴とするものである。
請求項3に記載の本発明は、請求項1または2に記載の印字情報を備えた積層体において、前記中間層が、金属蒸着された二軸延伸ポリエステルフィルムであることを特徴とするものである。
本発明の印字情報層を備えた積層体は、基材フィルム層とポリオレフィン系樹脂層と中間層と熱接着性樹脂層を順に積層する積層体からなり、前記ポリオレフィン系樹脂層の厚さが7μm以上であり、前記基材フィルム層の前記ポリオレフィン系樹脂層側の面に隠蔽インキ層で隠蔽領域が形成されると共に、さらに絵柄印刷層が順に形成され、前記中間層の前記熱接着性樹脂層側の面に前記隠蔽領域内に位置を合わせてインクジェット方式で形成された印字情報層が形成され、前記印字情報層の印字情報が前記熱接着性樹脂層側からのみ視認可能な構成とすることにより、印字情報が積層体の外面側から確認することができず、内面側からのみ視認可能となり、購入者以外の他人には見ることができないので優れた機密性が得られると共に他人の不正を防止できるという効果を奏する。また、印字情報層は中間層と熱接着性樹脂層の間にサンドイッチ状に積層されており、製造から販売に至る間において印字情報層が脱落することがないと共に改竄防止効果も有する。さらに、インクジェット方式で印字情報層を形成する構成とすることにより、印字情報を例えば、容易に乱数からなる識別文字列や記号や絵柄等の可変情報として生成することができ、しかも外面側からみてもインクジェット方式で印字された際の跡形も判読困難なものとなり、優れた隠蔽性が得られる。
また、請求項2に記載の本発明は、前記基材フィルム層と、前記中間層とがポリオレフィン系樹脂を熱溶融押出して形成された前記ポリオレフィン系樹脂層を介して積層された後、前記中間層に前記印字情報層を形成する構成とすることにより、インクジェット方式で印字した際、印字された跡形が外面側から見え難いものとなり、より優れた隠蔽性が得られる。
また、請求項3に記載の本発明は、前記中間層が、金属蒸着された二軸延伸ポリエステルフィルムであるので隠蔽性がより一層向上したものとなり、優れた機密性が得られる。
本発明に係る印字情報層を備えた積層体の一実施形態を示す内面側から見た平面図である。 図1のX−X線断面図で内面側を下側にして示したものある。 図1に示す積層体を用いて作製した包装袋の一実施例を示す斜視図である。 本発明に係る印字情報層を備えた積層体の製造方法例の要部を示す概略説明図である。
以下図面を用いて、本発明の実施形態について説明する。図1は本発明に係る印字情報層を備えた積層体の一実施形態を示す内面側から見た平面図、図2は図1のX−X線断面図で内面側を下側にして示したもの、図3は図1に示す積層体を用いて作製した包装袋の一実施例を示す斜視図、図4は本発明に係る印字情報層を備えた積層体の製造方法例の要部を示す概略説明図である。図中の符号1は印字情報層を備えた積層体、2は包装袋、3は背シール部、4は上・下端シール部、10は基材フィルム層、10aは基材フィルム層の中間層に積層される面、11は隠蔽インキ層、12は絵柄印刷層、20はポリオレフィン系樹脂層、30は中間層、30aは中間層の熱接着性樹脂層に積層される面、31は印字情報層、40は接着層、50は熱接着性樹脂層、60はTダイ、61は第2給紙装置、62はラミネート部、62aはニップロール、62bはチルロール、63は光電管マーク検知器、64、65はガイドロール、66はインクジェットプリンター、Iは印字情報、Aは隠蔽領域をそれぞれ示す。
本発明の一実施形態の印字情報層を備えた積層体1は、図1、図2に示すように、基材フィルム層10の一方の面に部分的に隠蔽インキ層11を設けて隠蔽領域A(図1の破線で囲んだ領域)が形成され、隠蔽インキ層11を設けた面には少なくとも隠蔽インキ層11を全面に覆う絵柄印刷層12が形成されている。さらに、中間層30の熱接着性樹脂層50側の面に隠蔽領域A内に位置を合わせてインクジェット方式で印字情報Iとして、例えば、識別文字列が印字され、印字情報層31が形成されている。したがって、印字情報層を備えた積層体1の印字情報層31は基材フィルム層10に形成された隠蔽領域Aで覆われるために外面(図1における裏面)側からは、印字情報Iが視認できず、内面側からのみ熱接着性樹脂層50を透して印字情報Iが視認可能なものとなる。
図2は、本発明の一実施形態の積層体を示す図1のX−X線断面図であって、内面側を下側にして要部を拡大して示したものある。図2に示すように本発明の印字情報を備えた積層体1は、基材フィルム層10とポリオレフィン系樹脂層20と中間層30と熱接着性樹脂層50が順に積層された構成からなる。そして、基材フィルム層10のポリオレフィン系樹脂層20側の面に隠蔽インキ層11で隠蔽領域Aが形成されると共に、さらに少なくとも隠蔽インキ層11を全面に覆う絵柄印刷層12が順に形成されている。中間層30の熱接着性樹脂層50側の面には、基材フィルム層10に形成された隠蔽領域A内に位置を合わせてインクジェット方式で形成された印字情報層31が形成されている。さらに中間層30は、印字情報層31が形成された面が接着層40を介して熱接着性樹脂層50と積層されている。
印字情報層31は、基材フィルム層10に隠蔽インキ層11、絵柄印刷層12が順に形成され、さらに基材フィルム層10と、中間層30とがポリオレフィン系樹脂層20を介して積層された後、中間層30の熱接着性樹脂層50側の面に印字情報層31が形成されることが好ましい。このような構成とすることにより、インクジェット方式で印字した際、印字圧力が中間層30、ポリオレフィン系樹脂層20により緩和され、基材フィルム層10の外面側に跡形が発生することを防止できると考えられ、印字情報が外面側から判読困難なものとなるので優れた隠蔽性が得られるものである。本発明のインクジェット方式とは、印字用インクを微細な圧電素子の圧力、あるいは発熱抵抗体素子の加熱によって発生するエアーの圧力によってノズルから噴出し、被印字体に付着させることにより印字する方式を言う。つまり、本発明はインクジェット方式を採用すると印字圧力により基材フィルム層10の外面にまで印字の跡形が発生することを発見し、鋭意、検討の結果、ポリオレフィン系樹脂層、中間層を介在させることにより印字圧力が緩和され、基材フィルム層10の外面側に跡形が発生することを防止できることを見出したものである。
ポリオレフィン系樹脂層20は、基材フィルム層10と、中間層30との間にポリオレフィン系樹脂を熱溶融押出して形成し、サンドイッチラミネーション法により積層することがより好ましく、印字圧力により基材フィルム層10の外面側に跡形が発生することを防止する効果がより大きなものとなる。
また、基材フィルム層10の絵柄印刷層12の印字情報層31に対向する面には、少なくとも隠蔽領域A内に白ベタ印刷層を積層し、印字情報が内面側から見え易い構成にすることもできる。また、印字情報は、識別文字列に限定されるものではなく、文字、記号、絵柄等を用いることができる。
図3は、図1に示す印字情報層を備えた積層体1を用いて作製した包装袋の一実施例を示す斜視図であって、包装袋2は合掌貼りした背シール部3と上・下端シール部4、4により密封されたピロータイプ包装袋であって、この包装袋2は外面側からは直接的には隠蔽インキ層11で、また、間接的には絵柄印刷層12、あるいは、内容物(図示せず)等により印字情報層31の印字情報Iを確認できないように構成され、包装袋2を開封することにより、図1に示すように、初めて隠蔽領域Aに対応する領域内に形成された印字情報層31の印字情報Iを内面側から熱接着性樹脂層50を透して視認することができるように構成されている。また、印字情報層31は中間層30と熱接着性樹脂層50との間に設けられているために、製造から販売に至る間において脱落することがなく、また改竄防止効果も有し、また、販売時においても正規の購入者以外に不正な行為で確認することができないようになっている。
基材フィルム層10としては、印字情報層を備えた積層体1の外面側となる層であり、機械的、物理的、化学的等において優れた性質を有する合成樹脂製フィルムを用いることができ、たとえば、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリプロピレン系等の樹脂からなる一軸または二軸方向に延伸した延伸フィルムないしこれらの少なくとも一方の面に酸化珪素や酸化アルミニウム等の金属酸化物、あるいは、ポリ塩化ビニリデンやポリビニルアルコール等の透明な水蒸気や酸素ガスバリアー層を設けたものを使用することができる。また、中間層30には、基材フィルム層10と同じ上記合成樹脂製フィルムや、これらの合成樹脂フィルムにアルミニウム等の金属を蒸着したフィルムや、あるいは紙、不織布、アルミニウム箔等を用いることができる。中間層に用いる合成樹脂フィルムの厚さとしては、通常、9μm〜50μmが好ましい。
ポリオレフィン系樹脂層20に用いられる樹脂としては、熱溶融押出し可能なポリオレフィン系樹脂が用いられ、例えば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状(線状)低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−αオレフィン共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸メチル共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体等の樹脂が挙げられ、これらの樹脂を一種ないしはそれ以上を用いてポリオレフィン系樹脂層を形成することができる。ポリオレフィン系樹脂層は、未延伸であることが好ましく、その厚さは、7μm〜20μmが好ましい。厚さ7μm未満では印字圧力の緩衝効果が十分には得られず、20μmを超えるとコストアップとなる。
熱接着性樹脂層50としては、熱により溶融し相互に溶着し得る熱接着性樹脂から形成された層であればよく、例えば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状(線状)低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−αオレフィン共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−ビニルアルコール共重合体、アイオノマー樹脂、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸メチル共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体等のオレフィン系樹脂等の樹脂をエクストルージョン法で形成したり、あるいはこれらの樹脂をフィルム化して形成できる。
接着層40としては、ポリオレフィン系樹脂を接着層として熱溶融押出しするエクストルージョン法、ポリエステルポリオール−イソシアネート系、ポリエーテルポリオール−イソシアネート系、ポリウレタン−イソシアネート系等の主剤と硬化剤とからなる2液タイプのドライラミネート用接着剤を接着層とするドライラミネート法、無溶剤型接着剤を接着層とするノンソルベント接着剤ラミネート法等の公知のラミネーション法により形成することができる。
また、隠蔽インキ層11、絵柄印刷層12としては、基材フィルム層10に用いるフィルムの種類により適宜ビヒクルを選定し、これに顔料、溶剤、各種補助剤等を加えてインキ化したものを用いて、グラビア印刷法等の周知の印刷法で印刷することにより形成することができる。
印字情報層31としては、周知のインクジェットプリンターを用いてインクジェットプリンター用染料タイプないし顔料タイプのインクを用いて印字することにより形成することができる。なお、一実施形態においては、印字情報層31の印字情報Iにはアラビア数字を例示したが、アルファベット、記号、絵柄等でもよく、あるいはこれらの入り混じったものでもよい。
図4は、本発明に係る印字情報層を備えた積層体1の一製造方法例を示す説明図であって、押出しラミネーターの要部概略を示すものである。押出しラミネーターは、アンカー剤が塗布される原反をコイル状に巻き取られた巻取を取付けて巻き戻す第1給紙装置、第1給紙より繰り出された原反にアンカー剤を塗布するACコーティング装置、アンカー剤の希釈溶液を乾燥させる乾燥装置、貼合される原反をコイル状に巻き取った巻取を取付けて巻き戻す第2給紙装置、第1給紙および第2給紙より繰り出された原反を熱可塑性樹脂からなる接着層を介して積層するラミネート部、ホッパー部に供給されたペレット状の熱可塑性樹脂を加熱溶融させながら押出しスクリューでTダイに送り込みTダイからカーテン状に押出し接着層を形成する押出し装置、積層された原反をコイル状に巻き取る巻取装置から構成され、図4は、押出し装置のTダイ60、第2給紙装置61、ラミネート部62を示したものである。図4に示すようにラミネート部62の乾燥装置(図示しない)側近傍に隠蔽インキ層、絵柄印刷層と同調して印刷形成された光電管マークを検知する光電管マーク検知器63が設置され、ラミネート部62を通過後のガイドロール64、65の間に中間層30に印字情報層31の印字情報Iを形成するインクジェットプリンター66が設置されている。
まず、前工程で印刷され基材フィルム層10に隠蔽インキ層11と絵柄印刷層12が形成された巻取が第1給紙装置(図示しない)に取付けられる。第1給紙装置より繰り出された基材フィルム層10に形成された隠蔽インキ層11と絵柄印刷層12の面にACコーティング装置(図示しない)で希釈されたアンカー剤を塗布し、乾燥装置(図示しない)で希釈液を乾燥させ、ラミネート部62に導かれる。一方、第2給紙装置61に取付けられた中間層30の巻取が繰り出され、ラミネート部62に導かれ、基材フィルム層10の中間層30に積層される面10a(隠蔽インキ層11、絵柄印刷層12が形成されアンカー剤が塗布された面)と中間層30との間にTダイ60よりポリオレフィン系樹脂を溶融押出しして形成されたポリオレフィン系樹脂層20を介してニップロール62aとチルロール62bとで圧着し、サンドイッチラミネーションされると共に冷却された後、中間層30の熱接着性樹脂層50に積層される面30aにインクジェットプリンター66で例えば、墨色インクで印字情報を印字し印字情報層31を形成した後、巻取装置(図示しない)で巻き取られ印字情報層を備えた積層体1の巻取とされる。
基材フィルム層10に形成された隠蔽インキ層11と中間層30に形成された印字情報層31とを同調させる方法について説明する。乾燥装置からラミネート部62に向かって走行する基材フィルム層10に形成された隠蔽インキ層11と該隠蔽インキ層11に同調した光電管マーク(図示しない)の形成された面の反対側(積層材となった外側)面から基材フィルム層10を透して光電管マークを光電管マーク検知器63にて検知し、検知された信号をインクジェットプリンター66にフィードバックし、中間層30の熱接着性樹脂層50に積層される面30aにインクジェットプリンター66にて光電管マークに同調して印字され、印字情報層31が形成される。隠蔽領域Aは光電管マークと同調して形成されているので印字情報層31の印字情報Iは、隠蔽領域A内に形成される。
また、上記アンカー剤には、ポリエチレンイミン系、有機チタネート系、イソシアネート系、ウレタン系、ポリブタジエン系等の汎用のアンカー剤が用いられる。また、中間層30のポリオレフィン系樹脂層20と積層される面には上記アンカー剤を塗布したり、コロナ放電処理等の表面処理を施し、ポリオレフィン系樹脂層20と中間層30との接着強度を向上させることもできる。
また、ポリオレフィン系樹脂層20はフィルムに製膜した後、基材フィルム層と中間層との間にドライラミネート法によりポリオレフィン系樹脂層20を介在させることもできるが、工程が増えコストアップするので上記製造方法が好ましい。特に、中間層にアルミニウム蒸着した二軸延伸ポリエステルフィルムを用い、アルミニウム蒸着面とポリオレフィン系樹脂層とが接するようにサンドイッチラミネーションする方法がアルミニウム蒸着した二軸延伸ポリエステルフィルムのアルミニウム蒸着面にアンカー剤を塗布することなくラミネート接着強度が得られるので好ましい。また、アルミニウム蒸着により隠蔽性のより優れたものとなる。なお、印字情報層は、基材フィルム層と中間層とをポリオレフィン系樹脂層を介して積層した後、一旦巻取り、その後、別工程で印字情報層を形成することもできる。
次に、本発明について、以下に実施例を挙げてさらに詳しく説明する。
基材フィルム層に厚さ12μmの片面コロナ処理された二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(PET)を用いてコロナ処理面にグラビア印刷法にて所定位置に部分的な隠蔽領域となる隠蔽インキ層と光電管マークを印刷して形成し、その上に隠蔽領域を全面に覆う絵柄印刷層を形成した。隠蔽インキ層は、墨インキを用いて印刷し形成した。一方、中間層に厚さ12μmの片面アルミニウム蒸着された二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(VMPET)を用い、PETの絵柄印刷層面とVMPETのアルミニウム蒸着面とを低密度ポリエチレン(LDPE)を熱溶融押出しして厚さ15μmのポリオレフィン系樹脂層を形成しつつサンドイッチラミネーションすると共にVMPETのPET面(アルミニウム蒸着面と反対面)に隠蔽インキ層と同調して隠蔽領域内に印字情報層を形成し、<PET12μm/隠蔽インキ層/絵柄印刷層/LDPE15μm/VMPET12μm/印字情報層>なる構成の中間積層体を作製した。なお、サンドイッチラミネーションに使用した押出しラミネーターにはインクジェットプリンターと光電管マーク検知器を搭載して、隠蔽インキ層と印字情報層とを同調させた。
次にドライラミネーターを使用し、中間積層体の印字情報層面にポリエステルポリオール−イソシアネート系の2液反応型ドライラミネート用接着剤を塗布し、接着層を形成した後、熱接着性樹脂層として厚さ30μmの未延伸ポリプロピレンフィルム(CPP)を用いて接着層に重ね合わせて圧着し、ドライラミネート法(DL)により積層し、エージング(温度35℃、2日間)して接着剤を反応硬化させ<PET12μm/隠蔽インキ層/絵柄印刷層/LDPE15μm/VMPET12μm/印字情報層/DL/CPP30μm>なる構成の印字情報層を備えた積層体1を作製した。
[比較例1]
基材フィルム層に厚さ12μmの片面コロナ処理されたPETを用いてコロナ処理面にグラビア印刷法にて所定位置に部分的な隠蔽領域となる隠蔽インキ層と光電管マークを印刷して形成し、その上に隠蔽領域を全面に覆う絵柄印刷層を形成した。隠蔽インキ層は、墨インキを用いて印刷し形成した。一方、中間層に厚さ12μmのVMPETを用い、PETの絵柄印刷層面とVMPETのアルミニウム蒸着面とをポリエステルポリオール−イソシアネート系の2液反応型ドライラミネート用接着剤を用いてドライラミネート法により積層すると共にVMPETのPET面(アルミニウム蒸着面と反対面)に隠蔽インキ層と同調して隠蔽領域内に印字情報層を形成し、<PET12μm/隠蔽インキ層/絵柄印刷層/DL/VMPET12μm/印字情報層>なる構成の中間積層体を作製した。なお、ドライラミネーターにはインクジェットプリンターと光電管マーク検知器を搭載して、隠蔽インキ層と印字情報層とを同調させた。さらに中間積層体の印字情報層面にポリエステルポリオール−イソシアネート系の2液反応型ドライラミネート用接着剤を塗布し、接着層を形成した後、厚さ30μmのCPPを接着層に重ね合わせて圧着積層し、エージング(温度35℃、2日間)して接着剤を反応硬化させ<PET12μm/隠蔽インキ層/絵柄印刷層/DL/VMPET12μm/印字情報層/DL/CPP30μm>なる構成の印字情報層を備えた積層体を作製した。
[比較例2]
実施例1のLDPEの替わりに厚さ16μmのPETを用いてドライラミネート法により積層し、<PET12μm/隠蔽インキ層/絵柄印刷層/DL/PET16μm/DL/VMPET12μm/印字情報層/DL/CPP30μm>なる構成の印字情報層を備えた積層体を作製した。なお、インクジェットプリンターと光電管マーク検知器を搭載したドライラミネーターを使用し、隠蔽インキ層と印字情報層とを同調させた。
上記実施例1で得られた印字情報層を備えた積層体1は、外面(PET)側に印字の跡形が見られず、印字情報が隠蔽されて外面から判読はできず優れた隠蔽性を有し、内面側(CPP側)からのみ視認可能なものであった。比較例1の積層体は外面に印字の跡形が見られ、角度を変えて観察すると印字情報の一部が推測できる状態であった。比較例2の積層体は比較例1に比べ、外面に印字の跡形が少ないものであったが、角度を変えて繰り返し観察すると印字情報の一部が推測できる状態であった。
1 印字情報層を備えた積層体
2 包装袋
3 背シール部
4 上・下端シール部
10 基材フィルム層
10a 基材フィルム層の中間層に積層される面
11 隠蔽インキ層
12 絵柄印刷層
20 ポリオレフィン系樹脂層
30 中間層
30a 中間層の熱接着性樹脂層に積層される面
31 印字情報層
40 接着層
50 熱接着性樹脂層
60 Tダイ
61 第2給紙装置
62 ラミネート部
62a ニップロール
62b チルロール
63 光電管マーク検知器
64、65 ガイドロール
66 インクジェットプリンター
I 印字情報
A 隠蔽領域

Claims (3)

  1. 基材フィルム層とポリオレフィン系樹脂層と中間層と熱接着性樹脂層を順に積層する積層体からなり、前記ポリオレフィン系樹脂層の厚さが7μm以上であり、前記基材フィルム層の前記ポリオレフィン系樹脂層側の面に隠蔽インキ層で隠蔽領域が形成されると共に、さらに絵柄印刷層が順に形成され、前記中間層の前記熱接着性樹脂層側の面に前記隠蔽領域内に位置を合わせてインクジェット方式で形成された印字情報層が形成され、前記印字情報層の印字情報が前記熱接着性樹脂層側からのみ視認可能であることを特徴とする印字情報層を備えた積層体。
  2. 前記基材フィルム層と、前記中間層とがポリオレフィン系樹脂を熱溶融押出して形成された前記ポリオレフィン系樹脂層を介して積層された後、前記中間層に前記印字情報層を形成することを特徴とする請求項1に記載の印字情報層を備えた積層体。
  3. 前記中間層が、金属蒸着された二軸延伸ポリエステルフィルムであることを特徴とする請求項1または2に記載の印字情報を備えた積層体。
JP2010216916A 2010-09-28 2010-09-28 印字情報層を備えた積層体 Active JP5552989B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010216916A JP5552989B2 (ja) 2010-09-28 2010-09-28 印字情報層を備えた積層体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010216916A JP5552989B2 (ja) 2010-09-28 2010-09-28 印字情報層を備えた積層体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012071457A JP2012071457A (ja) 2012-04-12
JP5552989B2 true JP5552989B2 (ja) 2014-07-16

Family

ID=46167809

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010216916A Active JP5552989B2 (ja) 2010-09-28 2010-09-28 印字情報層を備えた積層体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5552989B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019151377A (ja) * 2018-03-02 2019-09-12 大日本印刷株式会社 包装された食品の喫食方法及びピロータイプ包装袋の積層フィルム

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4202682B2 (ja) * 2002-06-19 2008-12-24 大日本印刷株式会社 包装材
JP4090811B2 (ja) * 2002-08-09 2008-05-28 大日本印刷株式会社 隠蔽層付き包装容器
JP4109035B2 (ja) * 2002-08-09 2008-06-25 大日本印刷株式会社 隠蔽層付き包装材料およびその包装容器
JP5293170B2 (ja) * 2008-12-26 2013-09-18 大日本印刷株式会社 印字情報層を備えた積層体の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012071457A (ja) 2012-04-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2013522071A (ja) 再構成可能な多層ラミネート及び方法
US20240066552A1 (en) Nonconductive films for lighter than air balloons
JP2011525442A (ja) 多層フイルム
JP5293170B2 (ja) 印字情報層を備えた積層体の製造方法
US6364983B1 (en) Manufacture of security tapes and security threads
JP5724472B2 (ja) 積層体
AU2016203279B2 (en) Decorative and/or secure element for homogeneous card construction
JP5552989B2 (ja) 印字情報層を備えた積層体
ITUD20070039A1 (it) Pellicola e procedimento per realizzare tale pellicola
JP2012232567A (ja) 水濡れに強い情報通信体の開封手段
JP5939294B2 (ja) 積層体
JP5678967B2 (ja) 印字情報層を備えた積層体を用いた包装袋
US20150118461A1 (en) Nonconductive films for lighter than air balloons
JP5720160B2 (ja) 印字情報を備えた包装材
JP2009120205A (ja) 隠蔽層を有する包装袋と該包装袋に使用する包装材料
JP5857463B2 (ja) 感圧接着製品の製造方法
JP5023223B2 (ja) 転写材、ラベルおよびラベルの製造方法
KR100557244B1 (ko) 엠보무늬 보호용 라미네이트 필름
JPH07271305A (ja) 感熱ラベル
CN102329577A (zh) 一种防伪胶带
JP6252620B2 (ja) 包装体及びその製造方法
JPH11208162A (ja) シークレットカード
JP2008265849A (ja) Icタグ付包装袋
JP2017125233A (ja) 部分蒸着フィルムの製造方法
JP2012126041A (ja) 改ざん防止紙カード

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20130722

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20130823

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140224

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140304

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140408

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Effective date: 20140430

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Effective date: 20140513

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Country of ref document: JP

Ref document number: 5552989

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150