JP2538136Y2 - 自動二輪車 - Google Patents

自動二輪車

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JP2538136Y2
JP2538136Y2 JP1993012164U JP1216493U JP2538136Y2 JP 2538136 Y2 JP2538136 Y2 JP 2538136Y2 JP 1993012164 U JP1993012164 U JP 1993012164U JP 1216493 U JP1216493 U JP 1216493U JP 2538136 Y2 JP2538136 Y2 JP 2538136Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、大型のフルフェースタ
イプのヘルメットを、合理的に、スペースを目一杯利用
して収納し得る物入れ用収納室を備え、大型のフルフェ
ースタイプのヘルメットを収納し得る物入れ収納室を備
えつつ、収納室の外径のコンパクト化、後部に大型の収
納室を備えつつ自動二輪車の全長の小型化、更には外観
性の向上を図ることが可能となった自動二輪車に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】低床式の自動二輪車等として、特開昭6
1―81884号が開示されている。この技術はシート
が高位置にあり、シート下方に収納室が設けられてい
る。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】以上の従来技術は、車
体後部に大型の収納室を備えるが、シートの高さが高く
なり、足付き性が抑制されたり、シートの下部に収納室
を設けることから収納室の容積が抑制されたり、自動二
輪車の形状の自由度が得られにくい不都合がある。
【0004】又以上の他、特開昭62−34870号が
開示されている。 この技術は、自動二輪車の後部に側面
視台形の物入れを設け、フルフェースタイプのヘルメッ
トを前面が後方を向くように収納し、ヘルメットは収納
室に対し、斜め下方を向くように収納し、収納室の前面
にはシートの背部が臨むように構成して、シートを取り
外し、収納室の前面を開口するように構成されている。
【0005】この技術では、収納室がフレーム後部の後
方にその底部が延出し、収納室の支持に安定性を欠く。
又側面視台形の収納空間内にヘルメットを後ろ向きにし
て収納しているので、ヘルメットの取り出し時に、収納
室の取出口に対してヘルメットの後部が対面し 、ヘルメ
ットの後部には手がかり部分が無く、ヘルメットの取り
出しが極めてしにくい。
【0006】本考案は、以上の課題を解決すべくなされ
たもので、その目的とする処は、燃料タンク等を合理的
に配設し、且つ物入れ収納室の容量を大きく設定するこ
とが可能となり、シートの着座状態を含んで低床式の自
動二輪車の低重心化を図り、車体後部に設けた物入れ収
納室の容量を大きくして、フルフェースタイプのヘルメ
ットを合理的に、又スペースを有効に利用して収納する
することができ、しかも後部に大きな物入れ収納室を設
けつつ自動二輪車の全長を大きくすることなく、小型化
を図ることができるようにした自動二輪車を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めの手段は、車体フレームに揺動自在に枢着されたパワ
ーユニットと、車体フレームに支持され、シートにより
開閉されるフルフェースタイプのヘルメットを収納する
物入れ用収納室とを備えた自動二輪車において、シート
前方の足置部に燃料タンク等の重量物を配設し、パワー
ユニットのクッション取付部をシート後部下方に配設
し、シートは、シート座部と、この座部に連続したシー
ト背部とで構成し、クッション取付部より上方で、シー
ト背部後方に、前方に開口する物入れ用収納室を配設
し、該物入れ収納室の開口部を、前記シート背部により
開閉自在に構成し、シート背部の開閉を行なうヒンジ
を、前記物入れ用収納室の底付近乃至底よりも低い部位
に設け、物入れ用収納室は、物入れ収納室の底部よりも
後方に延長部分を有する車体の後部フレームで支持され
るとともに、該フレームの後方の後端部から上方に起設
され、上方、及び両側方を覆うリヤカバーと、該リヤカ
バー前方の開口部を塞ぐ前記シート背部とで画成し、物
入れ収納室は、シート背部と対向するリヤカバーの前端
部の高さが最も高く、後方へ順次低くなるように構成す
べく、前記リヤカバーの収納室を覆う上面部分が後方へ
順次後下傾するように形成し、物入れ収納室に収納され
るフルフェイスタイプの大型ヘルメットを、該ヘルメッ
トの高さ方向の寸法が最も大きい前面の 前側傾斜面が、
収納室の前記開口部に臨むシート背部に対面して沿うよ
うに、又該ヘルメットの高さ方向の寸法が小さい後部を
収納室の後部に臨むようにヘルメット形状に沿って収納
するように構成した。
【0008】
【作用】上記手段によれば、燃料タンク等の重量物が足
置部に配設され、シートは燃料タンク等とパワーユニッ
ト間に配設されるので低位置に配設することができ、物
入れ用収納室はパワーユニットのクッション取付部より
も上方に配設されるので、上方に大容量に設置でき、物
入れ用収納室はシート背部から前方に開閉自在なので開
閉し易く、又物入れ収納室は前部が高く、後方に後下傾
するように形成されているので、フルフェースタイプの
ヘルメットを前部を前向きに収納することができる。
【0009】
【実施例】次に本考案の好適する一実施例を添付図面を
参照しつつ詳述する。図1は自動二輪車の側面図を、図
2は内部構造を示す要部を縦断した透視側面を、図3は
図2の3−3線に沿った説明的断面図を、図4は第2実
施例を示す。
【0010】図2において、自動二輪車1のフレーム2
は傾斜のゆるい側面略L型の一本の前部フレーム3と、
これの後半水平部3aから後方に延出された二本の後部
フレーム4とからなり、後部フレーム4は、前半部4a
が略水平で、中間部が後上傾し、後半部4cが略水平で
側面視ゆるい略Z型をなし、後半部4cの後端部は左右
に設けた横部分で連結されており、平面視ではループ状
をなし、中間上部にはクロスメンバ4dが横架されてい
る。
【0011】図2に示すように、前部フレーム3の前端
部にはヘッドチューブ5を固設し、これに前輪6を支持
するフロントフォーク7を操向自在に支持し、ヘッドチ
ューブ5後方にはブラケット8を介してハンドル9のス
テアリングステム9aを回動自在に支持するとともに、
該ステム9aとフロントフォーク7の支軸とをタイロッ
ド10で連結し、前輪6の操向を行なう。
【0012】前部フレーム3の後半部から後部フレーム
4の前半部4a前部上の低床式の足置部34aに燃料タ
ンク11を搭載し、該タンク11はフレーム上に設けた
フロア支持部材を兼ねる支枠12で支持し、後部フレー
ムの前半部4aの燃料タンク11後方の後部には物入れ
13を設け、これの前部にバッテリ14その他の電装品
を収納する。
【0013】足置部34aはカバー34の中間部下部で
構成し、上記した燃料タンク11等は、左右の足置部3
4a間に設けた上方へ凹出した凹出部34bでその周囲
を囲んでカバーするようにし、従って、左右のステップ
フロア間に燃料タンク等は凹出部34bで囲まれつつ収
納、配設される。
【0014】後部フレーム4の前半部4aと中間部4b
の屈曲境界部近傍にはブラケット15を垂下固設し、ブ
ラケット15にはリンク16を介してエンジン17、伝
動ケース18等からなるパワーユニット19をリヤクッ
ションユニット20を介して揺動自在に枢支し、図中2
1はマフラを示し、パワーユニット19の後部には駆動
輪をなす後輪22を支持し、実施例はエンジン17はシ
リンダ起立タイプのものを示し、フレーム4の後半部4
cと中間部4bの境界部近傍にオイルタンク23を配設
する。
【0015】以上のリヤクッションユニット20の上端
部20aは、後部フレーム4の高位置にある後部4cの
中間部に取り付けられている。尚、図3においてオイル
タンク23は車体の片側に位置し、中央にはエンジン1
7のシリンダ及び点火プラグ17aが位置し、シート背
部26を開けてオイルタンクの注入口23a及び点火プ
ラグ17aの点検作業が可能になっており、図中17b
は排気管である。
【0016】以上の自動二輪車の外側を、図1に示す通
りカバー30で覆って外観を構成し、前部フレーム3は
フェアリング31、ウィンドシールド32、フロントフ
ェンダ33等からなるフロントカバー34で覆い、又前
部フレーム3、後部フレーム4側方や燃料タンク周り、
パワーユニット19上半部、後輪上部はカバー本体35
で覆い、後輪22上方でフレーム後半部4c上には収納
室である物入れ用収納部36を設ける。
【0017】図2に示す通り、収納室は上記したリヤク
ッションユニット20の取付部20aの上方に設けられ
ることとなる。シート24は座乗するシート座部25と
背を受けるシート背部26とからなり、シート座部25
は後部フレーム4の前半部4a後部上方乃至中間部4b
の前部に配設され、既述のバッテリ14後方の物入れ1
3を上から開閉自在に塞ぎ、シート座部25の底板前端
部にはヒンジ27を設けてこれを支点にして該シートク
ッション25を起倒し、物入れ13を開閉する。
【0018】シート背部26は後傾する如く配設され、
背板26aで後部の物入れ用収納部36の前方、即ちシ
ート背部26方向に開放したシール材40で囲橈せる出
入口36aを塞ぎ、物入れ用収納部36は底板36b、
背板36c及び側板等からなり、外側をカバー本体34
のリヤカバー37で覆う。
【0019】そしてシート背部26は背板26aの下端
両側に設けたヒンジ28でフレーム側に枢着され、図3
中28a,28aはクロスメンバ4dに設けたヒンジブ
ラケットであり、シート背部26を起倒して物入れ用収
納部36を開閉し、図2中29はシート背部26の下部
両側に設けたサイドサポートであり、また物入れ用収納
部36内にヘルメットHを収納する。
【0020】ヘルメットHは、図2、図4に示すように
フルフェースタイプの大型ヘルメットで、物入れ用収納
部36の底板36b上で、背板36cに、ヘルメットH
の後ろ側が向き、ヘルメットHの前側傾斜面がシート背
部26に沿うように、ヘルメットHを車体の前向きとな
るように収納し得るように、物入れ用収納部36の形状
を構成する。
【0021】従って、フルフェースタイプのヘルメット
Hを物入れ用収納部36に収納しつつ、シート背部26
を開放した状態で形成される出入口36aは大きく設定
でき、一方、ヘルメットHを、後ろ側を物入れ用収納部
36の後部に臨ませ、前側を物入れ用収納部36の前端
出入口36a側に臨ませて収納するので、物入れ用収納
部36内のデッドスペースが無くなり、又ヘルメットH
を支持する収納室底板36bを短くすることができ、物
入れ収納部36や、車体フレームの小型化が図れる。
【0022】更に物入れ収納室36について図面に従っ
て詳細に説明すると、物入れ収納室36aは前記したよ
うにシート背部26aで開口する出入口36aを開閉自
在に塞がれ、出入口36aは、その縁部が上方が後方へ
傾斜するように若干後上傾するように形成され、物入れ
収納室36において出入口36aは高さが最も高い。
【0023】物入れ収納室36は、前記したように底板
36bが後輪22上方のフレーム後半部4c上支持さ
れ、フレーム後半部4cは底板36bよりも後方に後端
が位置する。即ち、フレーム後半部4cの後端部は底板
36bの後端よりも後方に位置し、底板36bの支持を
強固に、確実に行なわせる。
【0024】底板36bの後端部には、上方に背板36
cを起立するように設け、底板36b上にヘルメットH
を載せて支持し得るように構成する。以上の物入れ収納
室36は、前面の開口した出入口36aをシート背部2
6aで開閉自在に塞ぎ、底部には底板36bが設けられ
ており、上方はリヤカバー37の頂部37aで覆い、頂
部37aは後方に順次高さが低くなるように後下傾する
ように形成する。
【0025】リヤカバー37の頂部37aの後端部は前
記した内部の物入れ収納室36の背板36cの内頂部の
上外側に位置し、後端部からリヤカバー37の後部37
bは 下方に急な角度で傾斜する。 頂部37a、後部37
bの側部37cで、物入れ収納室36の上方、後方、両
側方を覆うように構成し、以上で物入れ収納室36は周
囲から区画される。
【0026】以上で形成された自動二輪車後部の物入れ
収納室36は、図2で明らかなように、前部の高さが高
く、後部にゆくに従って低くなるように構成されてい
る。 ところで、フルフェースタイプのヘルメットHは、
図2に示すように前面が最も高く、後部、即ち被った状
態で後頭部に相当する部分が低い。
【0027】以上の収納室36にヘルメットHを収納す
るには、シート背部26aを前方に揺動させて倒し、物
入れ収納室36の出入口36aを開口し、ヘルメットH
を収納室36内に収納する。 ヘルメットHの収納は、ヘ
ルメット後部を収納室36の後方に向けて挿入し、室内
の高さが低い後部に高さが低いヘルメットHの後部が位
置し、ヘルメットHの高さが最も高い前面が、室内の高
さが最も高い収納室36内の前部に位置する。
【0028】ヘルメットHの収納室36内の収納状態
は、図2に示すように、収納室36の側面視の形状に適
合した状態で収納され、ヘルメットHの廻りに無駄な空
間が少なく、収納室36内の空間を目一杯に、有効に利
用してヘルメットHを収納することができる。
【0029】又ヘルメットHは、前部を前向きに収納室
36内に収納するので、ヘルメットHの収納室36の出
入口36aに臨む前部には、手がかりとなる顔面の開口
部やシールドが臨むので、この手がかり部分を掴んで、
ヘルメットHを容易に収納室36内から取り出すことが
できる。 従って、ヘルメットHの収納室36への出し入
れが容易である。
【0030】従って、大型のフルフェースタイプのヘル
メットHを収納する物入れ収納室を 自動二輪車の後部に
設けつつ、物入れ収納室36の前後方向の長さ、左右方
向の幅が可及的に小さく抑えることができ、大型のヘル
メットを収納しつつ、収納室36の外形を小さく抑える
ことができ、前後方向の長さを小さく抑えることができ
ることから、後部に物入れ収納室36を備える自動二輪
車の全長を小さくすることができ、自動二輪車の小型化
が図れる。
【0031】尚、以上の他、収納室36の頂部を構成す
るリヤカバー37の頂部37aは、前端部が最も高く、
後下傾するように形成されているので、降雨時や水洗い
時においては、収納室36の頂部を構成するリヤカバー
37の頂部37aに水が溜まることがなく、下方に流下
し、物入れ収納室36のリッドを構成するシート背部2
6a周に水が溜まることがない。
【0032】又収納室36を形成するリヤカバー37
は、シート背部から後下傾するように形成されているの
で、自動二輪車の後部に収納室36を設けつつ、収納
室、自動二輪車全体としてデザイン的にも優れたものが
得られる。
【0033】図4は本考案の第2実施例を示す。本実施
例はフレーム102の構成を一本の前部フレーム10
3、二本のループ状とした後部フレーム104として前
記と略同様とし、ヘッドチューブ105で前輪106を
支持したフロントフォーク107をハンドル109のス
テアリングステム109aで直接回動操向するように
し、前部フレーム103の略水平な後部上に燃料タンク
111を、又これの後方にオイルタンク123を設け、
且つパワーユニット119のエンジン117本体を構成
するシリンダ部分を前方に延出いた水平式とし、リンク
116で後部フレーム104の中間部に揺動自在に枢着
したものである。
【0034】そしてフレーム外形はカバー130で覆
い、リヤカバー137で囲まれた物入れ136を後部フ
レーム104の後部上に設け、物入れ136は前方を開
閉する如くしてシート124のシート背部126で開閉
自在に塞ぎ、シート背部126はヒンジ128で起倒自
在として物入れ136を開閉し、シート124のシート
座部125は固定であり、シート背部126の左右には
サイドサポート129を備える。
【0035】
【考案の効果】以上で明らかなように本考案によれば、
燃料タンク等の重量物を足置部に配設したのでシート後
部に設ける物入れ用収納室を高位置で大容量化すること
が可能となり、更に、シートが低位置とすることがで
き、足付き性が向上するとともに、シート背部のヒンジ
を、物入れ用収納室の底付近乃至底よりも低い部位に設
け、物入れ用収納室をシート背部より前方から開閉自在
に構成したので、物入れ用収納室の収納開口部が広くな
り、収納作業性が向上する。
【0036】またシート後部に、大型ヘルメットを収納
した場合に、シート後部のデッドスペースを無くしなが
ら、ヘルメットを支持する物入れ収納室底板を短くして
物入れ用収納室や、車体フレームを小型化することがで
きる。
【0037】特に本考案は、物入れ用収納室を、物入れ
収納室の底部よりも後方に延長部分を有する車体の後部
フレームで支持されるとともに、該フレームの後方の後
端部から上方に起設され、上方、及び両側方を覆うリヤ
カバーと、該リヤカバー前方の開口部を塞ぐ前記シート
背部とで画成し、物入れ収納室を、シート背部と対向す
るリヤカバーの前端部の高さが最も高く、後方へ順次低
くなるように構成すべく、前記リヤカバーの収納室を覆
う上面部分が後方へ順次後下傾するように形成し、物入
れ収納室に収納されるフルフェイスタイプの大型ヘルメ
ットを、該ヘルメットの高さ方向の寸法が最も大きい前
面の前側傾斜面が、収納室の前記開口部に臨むシート背
部に対面して沿うように、又該ヘルメットの高さ方向の
寸法が小さい後部を収納室の後部に臨むようにヘルメッ
ト形状に沿って収納するように構成したので、ヘルメッ
トの収納室内の収納状態は、収納室の側面視の形状に適
合した状態で収納され、ヘルメットの廻りに無駄な空間
が少なく、収納室内の空間を目一杯に、有効に利用して
ヘルメットを収納することができる。
【0038】又ヘルメットは、前部を前向きに収納室内
に収納されたので、ヘルメットの収納室の出入口に臨む
前部には、手がかりとなる顔面の開口部やシールドが臨
むので、この手がかり部分を掴んで、ヘルメットを容易
に収納室内から取り出すことができる。従って、ヘルメ
ットの収納室内への出し入れが容易である。
【0039】又大型のフルフェースタイプのヘルメット
を収納する物入れ収納室を自動二輪車の後部に設けつ
つ、物入れ収納室の前後方向の長さ、左右方向の幅が可
及的に小さく抑えることができ、大型のヘルメットを収
納しつつ、収納室の外形を小さく抑えることができ、前
後方向の長さを小さく抑えることができることから、後
部に物入れ収納室を備える自動二輪車の全長を小さくす
ることができ、自動二輪車の小型化が図れる。
【0040】収納室の頂部を構成するリヤカバーの頂部
は、前端部が最も高く、後下傾するように形成されてい
るので、降雨時や水洗い時においては、収納室の頂部を
構成するリヤカバーの頂部に水が溜まることがなく、下
方に流下し、物入れ収納室のリッドを構成するシート背
部周に水が溜まることがない。
【0041】更に収納室を形成するリヤカバーは、シー
ト背部から後下傾するように形成されているので、自動
二輪車の後部に収納室を設けつつ、収納室、自動二輪車
全体としてデザイン的にも優れたものが得られる。 更に
又フレームの後端部は収納室底部の後端よりも後方に位
置させたので、底部の支持を強固に、確実に行なわせる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例を示す自動二輪車の外観側面図
【図2】要部を破断した透視的側面図
【図3】図2の3−3線の説明的断面図
【図4】第2実施例の透視的側面図
【符号の説明】
1…自動二輪車、 19…パワーユニット、 20…ク
ッション、 20a…取付部、 22…後輪、 24,
124…シート、 25,125…シート座部、 26
…視ー背部、 34a…足置部、 36,136…物入
れ用収納室、37…リヤカバー。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体フレームに揺動自在に枢着されたパ
    ワーユニットと、車体フレームに支持され、シートによ
    り開閉されるフルフェースタイプのヘルメットを収納す
    る物入れ用収納室とを備えた自動二輪車において、 シート前方の足置部に燃料タンク等の重量物を配設し、 前記パワーユニットのクッション取付部をシート後部下
    方に配設し、 前記シートは、シート座部と、この座部に連続したシー
    ト背部とで構成し、 前記クッション取付部より上方で、シート背部後方に、
    前方に開口する物入れ用収納室を配設し、該物入れ収納室の開口部を、前記シート背部により開閉
    自在に構成し、 前記シート背部の開閉を行なうヒンジを、前記物入れ用
    収納室の底付近乃至底よりも低い部位に設け、前記物入れ用収納室は、物入れ収納室の底部よりも後方
    に延長部分を有する車体の後部フレームで支持されると
    ともに、該フレームの後方の後端部から上方に起設さ
    れ、上方、及び両側方を覆うリヤカバーと、該リヤカバ
    ー前方の開口部を塞ぐ前記シート背部とで画成し、 前記物入れ収納室は、シート背部と対向するリヤカバー
    の前端部の高さが最も高く、後方へ順次低くなるように
    構成すべく、前記リヤカバーの収納室を覆う上面部分が
    後方へ順次後下傾するように形成し、 前記物入れ収納室に収納されるフルフェイスタイプの大
    型ヘルメットを、該ヘルメットの高さ方向の寸法が最も
    大きい前面の前側傾斜面が、収納室の前記開口部に臨む
    シート背部に対面して沿うように、又該ヘルメットの高
    さ方向の寸法が小さい後部を収納室の後部に臨むように
    ヘルメット形状に沿って収納するように構成した、 ことを特徴とする自動二輪車。
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JPH07110625B2 (ja) * 1985-08-09 1995-11-29 ヤマハ発動機株式会社 スク−タ型車輛の物入れ装置
JPS6283265A (ja) * 1985-10-05 1987-04-16 本田技研工業株式会社 軽車輌におけるトランク構造

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