JP2538080C - - Google Patents

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JP2538080C
JP2538080C JP2538080C JP 2538080 C JP2538080 C JP 2538080C JP 2538080 C JP2538080 C JP 2538080C
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JP
Japan
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dynamic pressure
pressure generating
shaft
sleeve
generating grooves
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、ビデオテープレコーダの回転ヘッドシリンダー等に用いられる、高
速回転性能に優れた、動圧流体軸受装置に関するものである。 従来の技術 近年、ビデオテープレコーダ等は高性能化のため、回転ヘッドシリンダの回転
主軸部に高精度に回転できる軸受が必要であり、動圧流体軸受が使用されている
。 以下図面を参照しながら、上述した従来の動圧流体軸受装置の一例について説
明する。第3図は従来の動圧流体軸受装置の断面図である。第3図において、1
1は軸であり、スリーブ12と共に回転自在に嵌め合わされている。軸11の端
面11Aにはスラスト板13が当接しスリーブ12の端部に固定されている。ス
ラスト板13には、動圧発生溝13Aが設けられ、潤滑剤14が注油されスラス
ト軸受を構成する。スリーブ12の内周にはまたは軸1の外周には動圧発生溝1
2A,12Bが設けられ、潤滑剤14が注油されてラジアル軸受を構成する。こ
の動圧発生溝は回転方向に対してθ1,θ2の角度をもっており、この角度は一
般に25度〜40度である。スリーブ12には通気穴12C,12Dがあけられ
ている。 以上のように構成された動圧流体軸受について、以下その動作について説明す
る。まず、図示しないモータに通電されると軸11または、スリーブ12とスラ
スト板13が回転をはじめる。潤滑剤14は動圧発生溝11A,12A,12B
のポンピング作用により圧力を発生し、無接触回転する。尚、特開昭60ー78
106号公報に示される通り、通気穴12Cは、軸11Aをスリーブ12に挿入
し組み立てる時に、空所12Eの空気を排出させるものであり、また通気穴12
Dは温度,圧力が変化し空所12Fの空気が体積変化したときに、この空所内の
圧力に変化を与えないように外気と連通させるためのものである。 発明が解決しようとする課題 しかしながら上記のような構成では、次の様な問題点がある。それは、近年、
動圧流体軸受は従来以上にさらに高速回転できるものが要求されているが、従来
の動圧流体軸受においては、高速回転では、スリーブ12の動圧発生溝12A,
12Bに注油された潤滑剤14が、遠心力により通気穴12Dから流出してしま
い、潤滑剤不足により軸受剛性が不足し振れが大きくなって、やがて焼け付きが
生じることがあった。 課題を解決するための手段 上記問題点を解消するために本発明の動圧流体軸受装置は、4ミクロン以上の
探さを持つ2組の動圧発生溝の間に密封された空所を設けるとともに、少なくと
も1組の動圧発生溝を、その外側の部分の長さが密封された空所側の長さより長
い非対称パターンとし、かつ、回転方向に対してなす角β1,β2を20度未満
の鋭角にしたものである。 作用 本発明は、上記した構成によって、動圧流体軸受から空気が排出されやすくな
り、安定した高速回転が行え、また、高速回転でも潤滑剤を空所に確実に保持し
外部への流出を防止するものである。 実施例 以下本発明の一実施例における動圧型流体軸受装置について、第1図〜第2図
を参照しながら説明する。第1図は、同装置の断面図である。第1図において、
1は軸でありスリーブ2と共に回転自在に嵌め合わされている。軸1の端面1A
にはスラスト板3が当接しスリーブ2の端面に固定されている。スラスト板3に は、動圧発生溝3Aが設けられ、潤滑剤4が注油されスラスト軸受を構成する。
スリーブ2の内周にはまたは軸1の外周には2組の動圧発生溝2A,2Bが設け
られ、潤滑剤4が注油されたラジアル軸受を構成する。この動圧発生溝2A,2
Bは第1図に示す通り回転方向に対してβ1,β2の角度をもっており、これら
の角度は20度未満の鋭角である。またその溝深さは、4ミクロンメータ以上の
充分な探さを持っている。スリーブには空所20につながる通気穴2Cがあけら
れている。2Eは2個の動圧発生溝2A,2Bの間にある空所であり空気が密封
されている。 以上のように構成された動圧流体軸受について、以下その動作について説明す
る。まず、図示しないモータに通電されると軸1または、スリーブ2とスラスト
板3が回転をはじめる。潤滑剤4は動圧発生溝1A,2A,2Bのポンピング作
用により圧力を発生し、無接触回転する。尚、通気穴2Cは軸1Aをスリーブ2
に挿入し組み立てる時に、空所2Eの空気を排出させるものである。本実施例に
おいて高速回転中に、温度の上昇や、周囲の圧力に低下があると、空所2Eに閉
じこめられた空気は外部に出ようとするが、2組の動圧発生溝2A,2Bは角度
が20度未満の鋭角であり、流速に対する抵抗が少ないため空気はスムーズに排
出される。この時従来のように角度が20度以上では空気は排出されにくく安定
した回転が行えない。また、その溝2A,2Bの深さは4ミクロンメータ以上で
あるため、閉じこめられた空気は、よりスムーズに排出されやすい。一方動圧発
生溝2A,2Bの探さが3ミクロン以下では空気は排出されにくい。このように
本実施例では空気がスムーズに排出されるため、軸受は常に潤滑剤により満たさ
れ、安定して高速回転ができる。また空所2Eには従来のような通気穴が設けら
れていないので潤滑剤が通気穴から流出することがない。 また、本実施例において、第1図に示す動圧発生溝2Aの長さL1,L2、お
よび動圧発生溝2Bの長さL3,L4はそれぞれ、L1>L2,L3<L4の関
係にあり、即ち回転方向に対して角度β1,β2を持つ2組の動圧発生溝2A,
2Bの両外側の部分の長さL1,L2が、中間にある空所側の長さL2,L3よ
りも長く、非対称な溝パターンになっている。これにより第2図にM,Nで示す
所に空気と潤滑剤4の気液境界層ができて、潤滑剤4は、外部に流出せず密閉さ
れた空所2Eに保持され、潤滑剤4の不足が生じにくく、安定して高速回転でき る。 以上のように本実施例によれば、4ミクロン以上の深さで、回転方向に対して
20度未満の角度を持つ2組の動圧発生溝2A,2Bの間に密閉された空所を設
けることにより、また、2組の動圧発生溝2A,2Bは、その外側の部分の長さ
をL1,L4を密閉された空所側の長さL2,L3より長く、非対称パターンに
することにより、潤滑剤4の流出がなく、安定した高速回転が行える動圧流体軸
受が得られる。 なお、端面1Aは、球面の一部であり、ピボット軸受を構成してもよい。 発明の効果 以上のように本発明は、4ミクロン以上の深さを持つ2組の動圧発生溝の間に
密閉された空所を設けることにより、空所の空気をスムーズに排出することがで
きる。また2組の動圧発生溝は、その外側の部分の長さを密閉された空所側の長
さより長く、非対称パターンにすることにより、潤滑剤の流出がなく、安定した
高速回転が行える動圧流体軸受が得られる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の一実施例における動圧型流体軸受装置の断面図、第2図は同
潤滑剤保持の解説図、第3図は従来の動圧型流体軸受装置の断面図である。 1……軸、2……スリーブ、2A,2B……動圧発生溝、2E……空所、4…
…潤滑剤。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1) 軸とこの軸に対して相対的に回転自在に嵌め合わされたスリーブとを有し
    、前記軸の外周または前記スリーブの内周のいずれか一方には少なくとも2組の
    動圧発生溝を有し、前記軸と前記スリーブの間にオイルまたはグリースの潤滑剤
    が保持され、前記2組の動圧発生溝の間に密封された空所を有し、前記動圧発生
    溝は深さが4ミクロンメータ以上であり、前記2組の動圧発生溝は、ヘリングボ
    ーンパターンである動圧型流体軸受装置であって、少なくとも1組の動圧発生溝
    は、その外側の部分の長さが密封された空所側の長さより長い非対称パターンで
    あり、かつ、回転方向に対してなす角B1,β2が20度未満の鋭角であること
    を特徴とする動圧型流体軸受装置

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