JP2002188635A - 流体軸受装置 - Google Patents

流体軸受装置

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JP2002188635A
JP2002188635A JP2000388147A JP2000388147A JP2002188635A JP 2002188635 A JP2002188635 A JP 2002188635A JP 2000388147 A JP2000388147 A JP 2000388147A JP 2000388147 A JP2000388147 A JP 2000388147A JP 2002188635 A JP2002188635 A JP 2002188635A
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JP
Japan
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lubricant
bearing
bearing device
lubricant supply
radial
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Pending
Application number
JP2000388147A
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English (en)
Inventor
Katsuhiko Tanaka
克彦 田中
Ikunori Sakatani
郁紀 坂谷
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NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速回転における信頼性及び回転精度の向上
を図ることができる流体軸受装置を提供する。 【解決手段】 ラジアル軸受部30及びスラスト軸受部
40の内で少なくともラジアル軸受部が動圧流体軸受と
された流体軸受装置であって、ラジアル軸受部30とス
ラスト軸受部40との間に開口する潤滑剤供給路50
と、該潤滑剤供給路50に連通して形成されて潤滑剤の
貯留部とされ、潤滑剤供給路50に向けて次第に貯留空
間が狭くなる潤滑剤貯留部60と、該潤滑剤貯留部60
を外気に連通させる通気穴70とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報機器、音響・
映像機器、事務機等の回転部分の支持に最適な流体軸受
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は、従来のスピンドルモータに使わ
れる含油軸受装置を示す。図において符号1は回転軸、
2は回転軸1の上端に同心に固定されたハブ、3はハブ
2の内周部に取り付けられたロータ(磁石部)であり、
回転軸1はベース4の円筒部4aに嵌合されたスリーブ
5に所定のすき間を隔てて嵌入され、円筒部4aの外周
部にはステータ6がロータ3に対向して取り付けられて
いる。スリーブ5は焼結含油金属で形成されており、該
スリーブ5の内周面と回転軸1の外周面とによってラジ
アル軸受部を構成している。また、回転軸1の下端はベ
ース4の円筒部4aの底面にピボット支持されてスラス
ト軸受部とされている。そして、回転軸1、ハブ2及び
ロータ3等によって構成される回転体をラジアル軸受部
を介してラジアル方向に支持すると共に、ステータ6周
りに回転自在に支持し、ステータ6が発生する回転磁界
によって回転体を一体的に回転させるようになってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、最近のスピ
ンドルモータ用の軸受装置では、ますます高速化と回転
精度の向上が求められるようになってきている。しかし
ながら、図3のような従来の含油軸受装置にあっては、
スリーブ5に予め含浸された微量の潤滑剤のみによる潤
滑であるため、軸1と軸受面との間の油膜形成が不十分
( 境界潤滑のためわずかに接触しながら回転) で高速回
転に適さず、信頼性に乏しいという問題があった。ま
た、ラジアル軸受部が境界潤滑のために、軸が回転数の
約1/2の速度て振れ回るホワール(half speed whir
l) の発生が避けられず、回転精度が要求される用途に
は適さないという問題があった。
【0004】本発明はこのような不都合を解消するため
になされたものであり、高速回転における信頼性及び回
転精度の向上を図ることができる流体軸受装置を提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る流体軸受装置は、ラジアル軸受部及び
スラスト軸受部の内で少なくともラジアル軸受部が動圧
流体軸受とされた流体軸受装置であって、前記ラジアル
軸受部と前記スラスト軸受部との間に開口する潤滑剤供
給路と、該潤滑剤供給路に連通して形成されて潤滑剤の
貯留部とされ、前記潤滑剤供給路に向けて次第に貯留空
間が狭くなる潤滑剤貯留部と、該潤滑剤貯留部を外気に
連通させる通気穴とを備えたことを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の一例
を図を参照して説明する。図1は本発明の実施の形態の
一例である流体軸受装置を説明するための説明的断面
図、図2は本発明の他の実施の形態である流体軸受装置
を説明するための説明的断面図である。
【0007】図1において符号20は回転軸であり、こ
の回転軸20の上端にはハブ21が同心に固定され、ハ
ブ21の内周部にはロータ(磁石部)22が取り付けら
れている。回転軸20はベース23の円筒部23aに嵌
合されたスリーブ24に所定のすき間を隔てて嵌入され
ており、円筒部23aの外周部にはステータ25がロー
タ22に対向して取り付けられている。
【0008】スリーブ24の内周面及び/又は回転軸2
0の外周面にはヘリングボーン状やスパイラル状の動圧
発生用溝26が設けられており、回転軸20の外周面と
スリーブ24の内周面とによってラジアル動圧流体軸受
部30を構成している。また、回転軸20の端部は円筒
部23aの底面にピボット支持され、回転中に点接触す
るスラスト軸受部40を構成している。ラジアル動圧流
体軸受部30及スラスト軸受部40の軸受すきまには、
油やグリース等の潤滑剤が封入されている。なお、この
実施の形態では、回転軸20の端部を軸中心に向かって
すきまが徐々に狭くなるような円錐状に形成しており、
これにより、表面張力によりスラスト軸受部40の接触
点に潤滑剤が常に供給されるようにしている。
【0009】スリーブ24の端面と円筒部23aの底面
との間には、ラジアル動圧流体軸受部30とスラスト軸
受部40との間に開口する潤滑剤供給路50と、潤滑剤
供給路50に連通して形成されて潤滑剤の貯留部とされ
た潤滑剤貯留部60とが設けられており、該潤滑剤貯留
部60は潤滑剤供給路50に向けて次第に貯留空間が狭
くなっている。なお、この実施の形態では、スリーブ2
4の端面に径方向に沿って延びる1個又は2個以上の凹
溝を形成して潤滑剤供給路50及び潤滑剤貯留部60と
している。また、潤滑剤貯留部60は通気穴70を介し
て外気に連通しており、この実施の形態では、スリーブ
24の外周面と接する円筒部23aの内周面に軸方向に
延びるスリットを形成して通気穴70としている。
【0010】そして、回転軸20、ハブ21及びロータ
22等によって構成される回転体をラジアル動圧流体軸
受部30を介してラジアル方向に支持すると共に、ステ
ータ25周りに回転自在に支持し、ステータ25が発生
する回転磁界によって回転体を一体的に回転させるよう
になっている。このとき、潤滑剤貯留部60の潤滑剤は
潤滑剤供給路50を介して表面張力によりすきまの狭い
軸受すきま側に引っ張られるので、ラジアル動圧流体軸
受部30とスラスト軸受部40との間には潤滑剤供給路
50の開口から常に潤滑剤が供給される。
【0011】このようにこの実施の形態では、ラジアル
動圧流体軸受部30には軸受すきまに保持された潤滑剤
に加えて、潤滑剤供給路50の開口から潤滑剤貯留部6
0に貯留された潤滑剤が常に供給されるため、長期にわ
たる高速回転でも潤滑剤の枯渇がなく高速回転時におけ
る信頼性の向上を図ることができる。また、ラジアル動
圧流体軸受部30に設けた動圧発生用溝26の作用によ
り回転中は回転軸20の外周面とスリーブ24の内周面
とは非接触となり、しかも、流体潤滑でホワールの発生
が抑制されるため、高い回転精度を確保することができ
る。
【0012】なお、上記実施の形態では、回転軸20の
端部が円筒部23aの底面にピボット支持されて回転中
に点接触する場合を例に採ったが、これに代えて、図2
に示すように、円筒部23aの底部にカウンタープレー
ト80を取り付け、回転軸20の軸端及び/又はカウン
タープレート80に動圧発生用溝81を設けてスラスト
動圧流体軸受を構成するようにしてもよい。このように
すると、スラスト軸受面も回転中は動圧発生により非接
触となるため、高速回転での耐久性をより向上させるこ
とができる。
【0013】また、上記実施の形態では、スリーブ24
の端面に径方向に沿って延びる1個又は2個以上の凹溝
を形成して潤滑剤供給路50及び潤滑剤貯留部60とし
ているが、これに代えて、図2に示すように、スリーブ
24端面を円錐状として相手部材(図ではカウンタープ
レート)との間に潤滑剤供給路50及び潤滑剤貯留部6
0を形成するようにしてもよい。
【0014】更に、上記実施の形態では、スリーブ24
の外周面と接する円筒部23aの内周面に軸方向に延び
るスリットを形成して通気穴70としているが、これに
代えて、図2に示すように、円筒部23aの内周面と接
するスリーブ24の外周面に軸方向に延びるスリットを
形成して通気穴70としてもよい。特にスリーブ24に
焼結金属や焼結含油金属を用いる場合には、スリーブ内
周面のラジアル動圧流体軸受部の軸受面にサイジング加
工による目つぶし加工を行い、内層に比べて表層の気孔
率を小さくして動圧発生用溝による発生圧力が逃げない
ようにするのが好ましい。
【0015】更に、上記回転軸20やスリーブ24等の
材質は、金属に限らず、焼結金属、焼結含油金属、プラ
スチック、セラミック等を目的の応じて適宜採用するこ
とができる。更に、上記実施の形態では、軸回転構造の
流体軸受装置を例に採ったが、これに限定されず、スリ
ーブ回転構造やその他の回転構造の流体軸受装置にも本
発明を適用してもよい。
【0016】
【発明の効果】上記の説明から明らかなように、本発明
によれば、高速回転における信頼性及び回転精度の向上
を図ることができる流体軸受装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例である流体軸受装置
を説明するための説明的断面図である。
【図2】本発明の他の実施の形態である流体軸受装置を
説明するための説明的断面図である。
【図3】従来のスピンドルモータに使われる含油軸受装
置を説明するための説明的断面図である。
【符号の説明】
30…ラジアル動圧流体軸受部 40…スラスト軸受部 50…潤滑剤供給路 60…潤滑剤貯留部 70…通気穴

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラジアル軸受部及びスラスト軸受部の内
    で少なくともラジアル軸受部が動圧流体軸受とされた流
    体軸受装置であって、前記ラジアル軸受部と前記スラス
    ト軸受部との間に開口する潤滑剤供給路と、該潤滑剤供
    給路に連通して形成されて潤滑剤の貯留部とされ、前記
    潤滑剤供給路に向けて次第に貯留空間が狭くなる潤滑剤
    貯留部と、該潤滑剤貯留部を外気に連通させる通気穴と
    を備えたことを特徴とする流体軸受装置。
JP2000388147A 2000-12-21 2000-12-21 流体軸受装置 Pending JP2002188635A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE20218170U1 (de) * 2002-07-15 2003-08-28 Minebea Co Ltd Hydrodynamisches Lager, Spindelmotor und Festplattenlaufwerk
US6919659B2 (en) 2000-07-14 2005-07-19 Minebea Co., Ltd. Rotor assembly for an electric motor and electric motor with internal rotor
DE102004007557A1 (de) * 2004-02-17 2005-09-01 Minebea Co., Ltd. Hydrodynamisches Lagersystem

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6919659B2 (en) 2000-07-14 2005-07-19 Minebea Co., Ltd. Rotor assembly for an electric motor and electric motor with internal rotor
DE20218170U1 (de) * 2002-07-15 2003-08-28 Minebea Co Ltd Hydrodynamisches Lager, Spindelmotor und Festplattenlaufwerk
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