JP2537845Y2 - 開閉式屋根 - Google Patents

開閉式屋根

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JP2537845Y2
JP2537845Y2 JP4862191U JP4862191U JP2537845Y2 JP 2537845 Y2 JP2537845 Y2 JP 2537845Y2 JP 4862191 U JP4862191 U JP 4862191U JP 4862191 U JP4862191 U JP 4862191U JP 2537845 Y2 JP2537845 Y2 JP 2537845Y2
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JP
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roof
shell
building
space
closed
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進 吉田
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  • Conveying And Assembling Of Building Elements In Situ (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、所定の空間を覆って該
空間を雨風等から保護する屋根であって、その屋根を開
閉可能にすることで、天気の良い日等に適当な外光や風
等を前記空間に採り込むことができる開閉式屋根に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の開閉式屋根としては、例えば図6
及び図7に示すものがある。図6に示される開閉式屋根
は、全閉時には一枚の膜状の屋根膜材Aで屋根部分を覆
い、全開時にはその屋根膜材Aをガイドレールに沿って
蛇腹状に折り畳むようにしたものである。
【0003】また、図7に示される開閉式屋根は、屋根
を構成する屋根板材を複数に分割してそれらの分割屋根
板材Bをスライド自在に積層可能にし、全閉時には各分
割屋根板材Bの位置を水平にずらして屋根部分が覆われ
るようにし、全開時には各分割屋根板材Bを一カ所若し
くは数カ所に積層するようにしたものである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、図6の
開閉式屋根では開閉の度に屋根膜材Aを折り畳むため、
どうしても屋根膜材Aが疲労等によって破損し易く、耐
久性に劣るという問題がある。また、図7図の開閉式屋
根では、屋根板材の分割数により積層される分割屋根板
材Bが多くなり、そのような場合にはかなりの階高が必
要になるという問題がある。また、屋根の開閉時には各
分割屋根板材Bを独立して移動するため、開閉に要する
時間が長くトラブル生じ易いという問題もある。
【0005】さらに、前記両従来例とも、ガイドレール
に沿って開閉されるため、開閉する屋根部分が平らな形
状でなければならない等、特定の屋根形状でなければ適
用できないという問題がある。本考案の開閉式屋根は、
上記問題点に着目してなされたもので、屋根部材を重ね
る等の手段をとらずに屋根自体を上下動させるという簡
単な方法によって、屋根部分の形状に関係なく該屋根に
よって覆われる空間に風や外光を採り入れ可能にするこ
とを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案の開閉式屋根は、所定高さの構築物の側面中
途部に俯仰可能に装着されて所定の空間を下方に覆うシ
ェル部と、前記構築物の上部に向かって該シェル部を引
き上げ可能な揚重装置と、前記シェル部を下方に牽引す
る牽引装置とから構成されることを特徴としている。
【0007】前記揚重装置としては、例えば構築物の上
部に設けられた巻揚機と、該巻揚機と前記シェル部外面
とを連結するワイヤロープとから構成する。また、牽引
装置としては、例えば床に設置された巻揚機と、該巻揚
機と前記シェル部内面を接続するワイヤロープとから構
成する。
【0008】
【作用】揚重装置を駆動させてシェル部を構築物の上部
に向かって引き揚げると、該シェル部は該構築部に装着
している部分を支点として上方に回動し、該シェル部外
縁が、接触していた壁上面等から離れ、もって内部の空
間に風等の外気や外光が採り込まれる。該外気や外光
は、シェル部を上に引き揚げるほど屋根が開いて多く風
等の外気を採り込むことができる。
【0009】このとき、前記揚重装置によってシェル部
を引き揚げる際、牽引装置によってシェル部を下方に牽
引させて揚重装置の引っ張りに対抗させておくことによ
り、風等による吹き上げでシェル部が煽られたりして揺
れることを抑えている。また、シェル部を閉めるときに
は、揚重装置を反転させ、シェル部の自重若しくは牽引
装置の牽引力によって、シェル部を下降させる。
【0010】
【実施例】本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
本実施例は、ビルの屋上の空間に本考案に係る開閉式屋
根を取り付けた一例である。まず構成を説明すると、図
2に示すように、ビルの屋上の床1から立設している構
築物2の外壁部2aの所定高さの中途部に、半円筒形状
のシェル部3の一側部が軸を水平にして上下方向に回動
可能に軸着され、もって該シェル部3によって所定の空
間が覆われている。
【0011】そのシェル部3は、図1に示すように、円
弧方向とそれに直交する方向とに夫々所定の間隔をあけ
て平行に鉄骨が架設されて格子状になった梁部3aと、
該梁部3aに被着して屋根面を形成している透明な素材
の屋根膜材3bとから構成されて軽量になっている。な
お、3cはライトで屋根が閉じているときには構築物2
の外壁2aを照らし、屋根が開いているときには、シェ
ル部3で覆われた空間の特定の場所を照らしている。
【0012】そのシェル部3外縁の下方には、上端面の
形状がシェル部3外縁と係合可能な形状を有している壁
5が形成され、屋根が閉じている状態においては、構築
物2の外壁2aとシェル部3と壁5とによって所定の内
部空間を閉塞している。なお、2bは出入口である。ま
た、前記シェル部3の外面に、円弧方向と直交する方向
に沿って所定の間隔をあけて複数のワイヤロープ6の一
端が固定され、各ワイヤロープ6は、図2に示すよう
に、夫々前記構築物2上部に設置されている滑車7を介
して巻揚機8に接続されて、該ワイヤロープ6,滑車7
及び巻揚機8によって揚重装置を構成している。
【0013】また、シェル部3の両側部内面に、夫々別
のワイヤロープ9の一端が固定されて下方に延設し、床
1に設けられている円筒部1a内に挿入され、床1内部
に設けられている巻揚機10に滑車11を介して接続さ
れて、該ワイヤロープ9,滑車11及び巻揚機11によ
って牽引装置を構成している。前記構成の開閉式屋根に
おいては、揚重装置によってワイヤロープ9を巻き上げ
ることで、図3に示すようにシェル部3が引き上げられ
て開く。即ち、該シェル部3は軸着部4を支点として上
方に回動し、該シェル部3外縁が壁5上面から離れて、
そのシェル部3外縁と壁5上面との隙間から風等の外気
が入り込む。前記隙間は該ワイヤロープ6の巻き上げ量
によって変化して開閉し、前記外気の採り込み量が調整
される。全開状態までシェル部3を引き上げると、該シ
ェル3部で覆われていた内部空間と外側の空間とが一体
になり、前記内部空間を屋根が無い状態とほぼ同じ状態
とすることができる。
【0014】このとき、牽引装置によって、前記揚重装
置による引っ張り力より弱い力で常に下方へ牽引させて
おく。この牽引装置による牽引は、揚重装置による引っ
張りに対抗する力となり、シェル部3が風の吹き上げで
捲くれ上がる等の不要な揺れを抑える。また、開いたシ
ェル部3を閉じる場合には、揚重装置の巻揚機8で巻き
上げたワイヤロープ6を巻き下げることで、シェル部3
が、その自重及び牽引装置の牽引力で下降し閉じる。
【0015】前記のように、屋上の空間に開閉式屋根3
を設置して、その空間内で、晴天の日には夜景を見なが
ら適当な風等の外気を採り込んでパーティ等を開催する
こともできるし、また該空間内にプール等を設置したり
してもよい。なお、前記牽引装置のワイヤロープ9は、
シェル部3内面と床1との間に架設されているが、シェ
ル部3外縁部と壁5の外側の床1部分との間に渡って架
設してもよいし、また該ワイヤロープ9を牽引する巻揚
機11が床1の上などに直接設置されていてもよい。ま
た、前記実施例において説明していない制御装置を使用
して揚重装置の駆動と牽引装置の駆動とを同期をとるよ
うにしてもよい。
【0016】また、揚重装置をワイヤロープ6と巻揚機
8とから構成されているが、構築物2の側壁2a上部と
シェル部3外面とに夫々両端部を揺動可能に固定したシ
リンダ装置を設けて、該シェル部を上方に引き揚げ可能
にするなど、他の公知の装置を使用してもよい。また、
本実施例では、開閉式屋根をビルの屋上に設置した例で
説明したが、建物の隣にある空き地等に設置するなど、
シェル部3の設置高さよりも高い構築物2が存在してい
る場所の隣であればどこに設置しても構わない。例え
ば、図4に示すように、地面13にシェル部材3の設置
高さよりも高い鉄塔からなる支柱12を立設し、該支柱
12の上部に向かって該シェル部3を引き揚げるように
してもよい。図4に示される開閉式屋根においては、シ
ェル部3はドーム形状をしており、支柱12上部の滑車
7を介して地上に設置されている巻揚機8に接続されて
いるワイヤロープ6によって該シェル部3を引き揚げ可
能にしている。
【0017】また、前記第1実施例では、シェル部3の
形状は半円筒形の形状となっているが、図5に示すよう
に屋根部分が平板状になっていてもよい。さらに、前記
実施例では屋根部分のみでシェル部3が構成されて、該
屋根部分が上下に開閉するようになっているが、シェル
部3を、図5に示すように屋根部分と壁部分とを一体に
して形成し、屋根部分の上下動に追従して壁部分も上下
動するようにしても構わない。この場合には、床1と壁
部分下端との隙間から外気を採り入れることができると
共に、該隙間からの出入りが可能となり、ガレージ等に
利用可能となる。
【0018】
【考案の効果】以上説明してきたように、本考案の開閉
式屋根は、所定の空間を任意形状のシェル部で覆って該
空間への雨等の侵入を防止すると共に、該シェル部を上
下に開閉可能にすることにより前記空間に適当な外気や
外光を採り入れることができる。
【0019】また、下側から下方にシェル部を牽引する
ことで、開いた状態のシェル部が風等によって不要に揺
動しないように抑えることがきる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係わる開閉式屋根の開いた状態を示す
図である。
【図2】同第1実施例の閉じた状態を示す断面側面図で
ある。
【図3】同第1実施例の開いた状態を示す断面側面図で
ある。
【図4】第2実施例を示す側面図である。
【図5】第3実施例を示す側面図である。
【図6】従来の開閉式屋根を示す第1実施例である。
【図7】従来の開閉式屋根を示す第2実施例である。
【符号の説明】
2 構築物 3 シェル部 4 軸着部 5 壁 6 ワイヤロープ 7 滑車 8 巻揚機(揚重装置用) 9 ワイヤロープ 11 巻揚機(牽引装置用)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定高さの構築物の側面中途部に俯仰可
    能に装着されて所定の空間を下方に覆うシェル部と、前
    記構築物の上部に向かって該シェル部を引き上げ可能な
    揚重装置と、前記シェル部を下方に牽引する牽引装置と
    から構成されることを特徴とする開閉式屋根。
JP4862191U 1991-06-26 1991-06-26 開閉式屋根 Expired - Lifetime JP2537845Y2 (ja)

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JP4862191U JP2537845Y2 (ja) 1991-06-26 1991-06-26 開閉式屋根

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Publication Number Publication Date
JPH053425U JPH053425U (ja) 1993-01-19
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JPS573896Y2 (ja) * 1977-09-28 1982-01-25

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JPH053425U (ja) 1993-01-19

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