JP2537528Y2 - 2サイクルエンジンのシリンダ - Google Patents

2サイクルエンジンのシリンダ

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JP2537528Y2
JP2537528Y2 JP1991060989U JP6098991U JP2537528Y2 JP 2537528 Y2 JP2537528 Y2 JP 2537528Y2 JP 1991060989 U JP1991060989 U JP 1991060989U JP 6098991 U JP6098991 U JP 6098991U JP 2537528 Y2 JP2537528 Y2 JP 2537528Y2
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plug
cylinder
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spark plug
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富也 加藤
芳雄 小林
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は小型機器に使用される小
形空冷2サイクルエンジンのシリンダに関する。
【0002】
【従来の技術】図4に示すように、小型空冷2サイクル
エンジンのシリンダ3にはシリンダ壁3bの外側に多
数の放熱フィン3aを形成しており、前記シリンダの頂
部には燃焼室を備え、ピストンリング5を嵌装したピス
トン4がシリンダ3内に挿入されている。そして、前記
ピストン4は図示しないコネクチングロッドを介して図
示しないクランクケース内の図示しないクランク軸に連
結されている。また、ファンカバー8の排気口8bは
シリンダ3方向に指向され、シリンダ3を覆うシリンダ
カバー9の開口と接合されている。
【0003】前記ファンカバー8の頂部には上方に延出
した点火栓ガード8cが形成され、後述の点火栓14は
外部の物体が衝突しないよう保護されている。さらに前
記点火栓ガード8cには点火栓14の脱着時、工具20
を差し込む窓8dが設けられている。又シリンダカバー
9の点火栓14と反対側には排風口9aが開口すると共
に、点火栓14の周りには膨出部9bを頂部に形成し
て、ファンカバー8の切欠部8gと共に点火栓挿入口9
cを形成している。
【0004】前記切欠部8gはファンカバー8の頂部壁
面8fに形成されている。点火栓14は、シリンダヘッ
ドに対してファンカバー8側へ倒れた状態でねじ止めさ
れ、その先端は燃焼室3cに臨んで設けられている。上
記のように構成された点火栓を交換するときには、点火
栓キャップを外して工具20を窓8dから挿入してファ
ンカバー8を外すことなく点火栓14の取付け、取外し
ができるように構成されている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところが前記のように
点火栓がシリンダに傾斜して取付けられた従来構造で
は、点火栓を脱着する際プラグレンチにより点火プラグ
に最も近いフィンが傷付くことがしばしばある。又特に
レンチの2面巾部がシリンダフィンの上面と平行になっ
た場合、プラグとシリンダのフィンの間にプラグレンチ
が深くはさまってしまい、点火プラグの締付が充分行わ
れない場合がある。
【0006】本考案の目的は前記従来装置の問題点を解
消し、シリンダのフィンを傷付けることなくプラグレン
チで確実に点火プラグの締付が可能な2サイクルエンジ
ンのシリンダを提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案の2サイクルエン
ジンのシリンダは点火プラグをシリンダに傾斜して取
付けたものにおいて、点火プラグ締付けねじボスの周囲
の任意の位置でプラグレンチの挿入方向端面に板状の
トッパをシリンダと一体的に成形したことを特徴として
いる。
【0008】
【作用】点火プラグによって点火栓を脱着する際、プラ
グレンチの先端の六角部が点火プラグの六角部に嵌め込
まれるが、点火プラグ締付けねじボス部の端面に設けら
れた前記端面ストッパのため、レンチが奥まで入ること
がなくなり、フィンを傷付けることはない。又レンチの
対辺部が前記ストッパのためシリンダ内にはさまること
がなくなるので、プラグの締付けが確実となる。さら
に、板状のストッパであるので、このストッパ部が肉厚
となって鋳巣が発生することは無い。またストッパがフ
ィンの役目をなすのでこの部分が高温に過熱されること
もない。
【0009】
【実施例】以下図1〜3を参照し本考案の一実施例につ
いて説明する。図1はエンジンの点火プラグの取付状態
断面図、図2は点火プラグ付近の拡大図、図3は図2の
III矢視図である。図1〜図3において、53はシリ
ンダ51から一体的に実設された板状のストッパであ
る。本考案の実施例においては、点火プラグ54を脱着
操作時には図の如くシリンダカバー56のプラグレン
チ挿入穴56aよりプラグレンチ55を挿入し、該レン
チ55の六角部55aを点火プラグ六角部54aに嵌合
させ、図2に示すプラグレンチ端面55bがシリンダ5
1のプラグ取付用ねじボス51aとシリンダフィン52
の間に設けた前記ストッパ53に当接してプラグレンチ
55の差込み深さが余り深くならないようにしている。
【0010】即ち、図2の2点鎖線で示すような状態の
時でもプラグレンチ55の六角部頂点部がシリンダフィ
ン52に接触しないようにすると共に、プラグ54の六
角部54aとプラグレンチ55の六角部55a部が確実
にラップするような板状で高さ1の前記ストッパ53
設けている。
【0011】次に前記実施例の作用について説明する。
前記ストッパ53を設けることにより、点火プラグ54
の脱着操作時プラグレンチ55の六角頂点部55c又は
対辺部55dからフィン52までの間隙が拡大すると共
に間隙変化率が縮小するため、操作性が向上すると同時
に、プラグレンチ55の六角対辺部55cがシリンダフ
ィン52に当たり、締付時回転方向の抵抗により締付ト
ルクの不足を生じることがなくなる。なお図1〜3にお
いて56はシリンダカバーであり56aはプラグレンチ
55の挿入穴を示し、57はマフラカバー、58はマフ
ラ(図示せず)のガスケット、59はインシュレータ
(図示せず)のガスケット、60はピストンを示す。
【0012】
【考案の効果】空冷2サイクルエンジンのシリンダにプ
ラグレンチ挿入用ストッパを新設することにより、点火
プラグの脱着操作時、点火プラグ近傍のシリンダフィン
がプラグレンチにより傷つけられることがなくなり、又
プラグレンチの対辺部がフィンの間にはさまる状態とな
ることがなくなり、点火プラグの締付が確実化される。
また、板状のストッパであるので、このストッパ部が肉
厚となって鋳巣が発生することもなく、ストッパがフィ
ンの機能も有するので、ストッパ取付け部近傍が過熱さ
れることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るエンジンシリンダ部分断面図。
【図2】図1の点火栓部拡大図。
【図3】図2のIII 矢視図。
【図4】従来例の図2応当図。
【符号の説明】
51…シリンダ、51a…シリンダの点火プラグ締付ね
じボス、52…シリンダフィン、53…プラグレンチの
ストッパ、54…点火プラグ、55…プラグレンチ、5
6…シリンダカバー。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 点火プラグを傾斜して取付けた小形2サ
    イクルエンジンのシリンダにおいて、上記点火プラグ
    締付ねじボスの周囲の任意の位置でプラグレンチの挿入
    方向端面に板状のストッパをシリンダと一体的に突設し
    たことを特徴とする小形2サイクルエンジンのシリン
    ダ。
JP1991060989U 1991-07-09 1991-07-09 2サイクルエンジンのシリンダ Expired - Fee Related JP2537528Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4425733A (en) * 1981-07-09 1984-01-17 Fr. Kaiser Gmbh Fly paper
JPS6168801U (ja) * 1984-10-05 1986-05-12
JPH04103477U (ja) * 1991-02-14 1992-09-07 株式会社ムツシユ 粘着はえ取り紙
JPH04103478U (ja) * 1991-02-14 1992-09-07 株式会社ムツシユ 粘着はえ取り紙

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JPH0285848U (ja) * 1988-12-22 1990-07-06

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