JP2537434B2 - グランディングコネクタ構造 - Google Patents

グランディングコネクタ構造

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JP2537434B2
JP2537434B2 JP3068810A JP6881091A JP2537434B2 JP 2537434 B2 JP2537434 B2 JP 2537434B2 JP 3068810 A JP3068810 A JP 3068810A JP 6881091 A JP6881091 A JP 6881091A JP 2537434 B2 JP2537434 B2 JP 2537434B2
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丈夫 亀井
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R9/00Structural associations of a plurality of mutually-insulated electrical connecting elements, e.g. terminal strips or terminal blocks; Terminals or binding posts mounted upon a base or in a case; Bases therefor
    • H01R9/03Connectors arranged to contact a plurality of the conductors of a multiconductor cable, e.g. tapping connections
    • H01R9/05Connectors arranged to contact a plurality of the conductors of a multiconductor cable, e.g. tapping connections for coaxial cables
    • H01R9/0521Connection to outer conductor by action of a nut

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  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シ―ルドを有するケ―
ブルが接続されるコネクタの背部に、前記シ―ルドが電
気的な接触構造をもって係止するコネクタバックシェル
が結合されるグランディングコネクタ構造に係るもので
あり、詳しくは上述するコネクタバックシェルとシ―ル
ド間の電気的な接触構造によるEMI(電磁障害,Eiec
tricalmagnatic interfernce)効果対策及び緩み防止構
造の改善を図ったグランディングコネクタ構造に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の技術としては、図5乃至
図6(従来の技術の説明に供する図)のようなものが知
られている(例えば、特開昭64−71084号公報又
はUSP4,854,891号公報参照)。
【0003】図5乃至図6において夫々各部の符号と名
称等は以下のようになる。符号1 は、外周部をシ―ルド
部材(以下「シ―ルド」という)1aで覆った形のケ―ブ
ルである。符号2 は、ケ―ブル1 が貫通すると共に、そ
の開口部内周部にテ―パ―部2aが形成されたコネクタバ
ックシェル(以下「シェル」という)である。符号3
は、シェル2 が背後に結合され、ケ―ブル1 が接続され
るコネクタである。符号4 は、ケ―ブル1 の外周部より
外側にフレア状に折曲げられて露出されたシ―ルド1a
を、シェル2 のテ―パ―部2aの全体に渡って密着して押
圧接触/挟持させる、2分割され全体としては楔形から
成る例えばアルミ製のリングスプリット部材(以下「ス
プリット」という)である。符号5 は、スプリット4
を、段付部6aを有するリング6 を介してシェル2のテ―
パ―部2aに向けて弾圧するスプリングワッシャ(以下
「ワッシャ」という)である。尚、リング6 は、スプリ
ット4 とテ―パ―部2aで挟持されたシ―ルド1aの延長部
をスプリット底部4aとの間に挟持できるようにケ―ブル
1 に緩く嵌合する。符号7 は、スリットを有する金属材
から成るチュ―ブである。符号8 は、ワッシャ5 ,リン
グ6 を介してスプリット4 をシェル2 の開口部内周部に
押圧固定する鍔部8aと内周部に段付部8bが形成される袋
ナット部材(以下「ナット」という)である。
【0004】シ―ルド1aを接地(グランディング)する
場合における各要素の組立ては以下のようになる。 (a).最初は、ケ―ブル1 において、シェル2 のテ―
パ―部2aに対向する部分のケ―ブル被膜(図省略)を取
除きシ―ルド1aを露出させる。 (b).次に処理することは、露出したシ―ルド1aの一
部を挟んで金属材のニットメッシュ9 (図6に記載)を
巻回した上で、更にこのニットメッシュ上にチュ―ブ7
を嵌合固定する。 (c).このようにした上で、チュ―ブ上にスプリット
4 をスライド可能に嵌合し、シ―ルド1aをテ―パ―部2a
との間及びチュ―ブ7 と密着接触させる。 (d).ワッシャ5 は、リング6 の段付部6aに嵌合さ
せ、さらにシェル外周端部の捩子部2aに螺合するナット
8 の鍔部8aによる螺合締付けにより、図6の矢印P方向
に押圧する。結果は、ワッシャ弾性力でリング6 を介し
てスプリット4 がテ―パ―部2a側に押圧される。 (e).このときの螺合締付けは、ナット8 の段付部8b
がシェル端部に肩当たりした位置で規制される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の技術
にあっては、以下のような問題があった。 (A)振動及び温度の影響を長期間受けた場合にフロー
(なじみ変形、潰れ)が発生し、グランディング(接
地)部分において緩みが生じ、EMI効果が低下する。 (B)グランディング部分の緩みは、袋ナットの緩みの
原因ともなり、機械的強度が著しく低下する。 (C)部品点数が多く、製造コストが高いという欠点の
ほかに、組立が煩雑であるという欠点がある。
【0006】本発明は、従来の技術の有するこのような
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、スプリットの構造及び機能を改良することによ
り、全体の部品構成を簡略できて、さらに、EMI効果
や、電気的及び機械的耐久性の改善を図ったグランディ
ングコネクタ構造を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、外周部にシ―ルド部材を有するケ―ブ
ル,該ケ―ブルが貫通すると共にその開口部内周部にテ
―パ―部が形成されたコネクタバックシェル,該コネク
タバックシェルが背後に結合され前記ケ―ブルが接続さ
れるコネクタ,前記コネクタバックシェルのテ―パ―部
に前記ケ―ブルの外周部より外側に折曲げられて露出さ
れた前記シ―ルド部材を押圧接触させるリングスプリッ
ト部材,及び該リングスプリット部材を前記コネクタバ
ックシェルの開口部内周部に押圧固定する袋ナット部材
が用いられて構成されるグランディングコネクタ構造で
あって、前記リングスプリット部材は前記シ―ルドを前
記コネクタバックシェルとの間に挟み込んで接地するた
めにスリットの入ったスプリング部材で弾性機能を有し
且つ袋ナット側の部分に少なくとも3個の突起部を持つ
全体形状が楔形構造から成り、前記袋ナットは前記リン
グスプリット部材組付時に前記突起部を受止める鍔部分
を有し且つ前記コネクタバックシェル端部と肩当たり構
造からなる段付部を有することを特徴とするものであ
る。
【0008】
【作用】シ―ルドをシェルに接地する為のスプリット
は、その構造及び機能について、スリットの入ったスプ
リング部材(スプリング鋼)として弾性機能を持たせ
て、ナット側の部分に少なくとも3個以上の突起部を持
たせて、全体としては楔形から成る構造とする。 他
方、ナットは、前記突起部を受止める鍔部分を有し、シ
ェルと肩当たり構造となるものとする。これにより、ス
プリットをケ―ブルの外周に組付けて結合関係を形成し
たときは、振動,温度等の影響で前記シ―ルドがフロ―
による緩みが発生する状態になった場合でも、スプリッ
トが外側に広がる力(以下「スプリング力」という)
で、また、間にシ―ルドを挟んで傾斜対峙するシェルと
スプリットの関係からのスプリットのナット方向への緩
みも突起によって防止されることから、ケ―ブルと当該
グランディングコネクタ間の緩みの発生を防止すること
ができる。さらに、シェルとナットが肩当たり構造とな
ることから、ケ―ブル及びシ―ルドは、フロ―が生じて
も、ナットの緩みがなく、EMI効果,電気的及び機械
的耐久性を向上させることができる。尚、シ―ルドをシ
ェルにグランディングする当該グランディングコネクタ
構造においては、スプリケットとケ―ブルとの間にニッ
トンメッシュを併用させるようにしてもよい。具体的実
施例においてはこの場合で図示する。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明は、コネクタが結合されたコネクタバ
ックシェルのケーブル導出側の内周部に設けられた第1
テーパー部と密着する第2テーパー部を有するリングス
プリットを袋ナットで締めつけ、外周部より外側に折り
曲げられたケーブルのシールド部材を前記リングスプリ
ットで前記コネクタバックシェル側に押圧するコネクタ
バックシェル構造において、前記リングスプリットは、
前記第2テーパーにそって設けられた一つ以上のスリッ
トと、前記袋ナット側の位置に設けられていて、前記袋
ナットの鍔部分に押される少なくとも3個以上の突起部
と、を具備したことを特徴としている。
【0010】図1乃至図4において、夫々各部の符号と
名称は以下のようになる。符号40は、EMI効果を高め
るために、シ―ルド1aをシェル2との間に挟み込んで接
地するためのスプリング特性を具備するリングスプリッ
ト(以下この実施例の説明に当たっては「スプリット」
という)である。このスプリット40は、軸方向にスリッ
ト40aの入ったスプリング鋼として弾性機能を持たせた
構造で、ナット80側の部分に、少なくとも3個以上(ナ
ット80をもって締付けたときに均一の力が加わることが
必要だからであって、図の場合は4個を示す)の突起部
40bを持ち、全体形状が楔形となっている。このとき
に、前記ナット80は、スプリット40の組付時に、突起部
40bを受止める鍔部分80aを有し、さらに、シェル端部
と肩当たり構造からなる段付部80bを有する。
【0011】これによれば、スプリット40は、スプリン
グ鋼であるために、ナット80で押し圧固定されたとき
は、シ―ルド1aをシェルの開口部内周部2aに押圧固定し
て密着させることができ、接触抵抗を下げる役目を有す
ることとなる。このときに組付けは、(a).露出した
シ―ルド1aの一部を挟んで金属材のニットメッシュ9 を
巻回す。尚、ニットメッシュは必ずしも必要不可欠なも
のではないことを断わっておく。(b).このようにし
た上で、スプリット40をスライド可能に嵌合し、シ―ル
ド1aをテ―パ―部2aとの間に密着接触させる。このとき
にシ―ルド1aは突起部40b避けるようにして図4のよう
に這わせられている。(c).ナット80は、シェル外周
端部の捩子部に螺合する鍔部80aによる螺合締付けによ
り、突起40bを介してスプリット40等を図4の矢印P方
向に押圧する。結果は、スプリット40のスプリング力で
スプリットの傾斜部がテ―パ―部2a側に押圧される。
(d).このときの螺合締付けは、ナット80の段付部80
bがシェル端部に肩当たりした位置で規制される。この
とき、シェルとナットは、肩当たり構造となるから、こ
の点に関しては図6と同じように、ケ―ブル及びシ―ル
ドは、フロ―が生じても、ナットの緩みがなくなる。
(e).従って、スプリング鋼でできているスプリット
40は、スプリング力がシェルの開口部内周部2aに向かっ
て加わるために、振動や温度等の影響でケ―ブル1 とシ
―ルド1aに“なじみ変形”や“潰れ”が生じても、シェ
ルの開口部内周部2aとスプリット40との間に挟まれてい
る部分の接触力は一定に保持される。当然スプリットの
ナット方向への緩みも突起によって防止される。
【0012】尚、本発明においてスプリットの構造は以
上の説明に限定されない。例えば、スリットの位置は任
意に決めればよいし、その構造は必ずしも図示するよう
に軸方向に直線的に設ける必要はなく、要は、スリット
をスプリットのいずれかの場所に設けることによって、
またその形状も例えばある曲線をもって構成する等のよ
うにしても、結果としてスプリットにスプリング力が発
生できればよい。
【0013】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、次に記載するような効果を奏する。 (a).以上のような構造のスプリット/ナットを採用
することで、シェルとスプリットとの接触力を一定に保
持することができる。 (b).接触力を一定に保持することができることで、
シ―ルドとシェルの緩みを防止できるから、グランディ
ングをより完全なものとできる。 (c).グランディングが完全にできることにより、E
MI効果,電気的及び機械的耐久性を向上させることが
できる。 (d).シェルとナットについて、肩当たり締付け構造
を採用したことにより、シ―ルドの“なじみ変形”や
“潰れ”が生じた場合でもナットの緩みは発生しない。 (e)部品点数を減らすことができるから、製品/製造
コストの低減、組付け・製作等一連の製造に係わる内容
のコスト低減が可能となる。 (f)部品点数の低減により、メンテナンス等も含め
て、製品の信頼性をより向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のグランディングコネクタ構造の具体的
な実施例を示す構成斜視図である。
【図2】本発明に用いられる図1に記載のスプリットを
逆方向から見たときの斜視図である。
【図3】本発明に用いられる図1に記載のスプリットの
断面図である。
【図4】本発明のグランディングコネクタ構造の具体的
な実施例を示す組立断面図である。
【図5】従来の技術の説明に供する図である。
【図6】従来の技術の説明に供する図である。
【符号の説明】
1 ケ―ブル 1a シ―ルド部材(シ―ルド) 2 コネクタバックシェル(シェル) 3 コネクタ 4 ,40 リングスプリット部材(スプリット) 8 ,80 袋ナット部材(ナット)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コネクタが結合されたコネクタバックシェ
    ルのケーブル導出側の内周部に設けられた第1テーパー
    部と密着する第2テーパー部を有するリングスプリット
    を袋ナットで締めつけ、外周部より外側に折り曲げられ
    たケーブルのシールド部材を前記リングスプリットで前
    記コネクタバックシェル側に押圧するコネクタバックシ
    ェル構造において、 前記リングスプリットは、 前記第2テーパーにそって設けられた一つ以上のスリッ
    トと、 前記袋ナット側の位置に設けられていて、前記袋ナット
    の鍔部分に押される少なくとも3個以上の突起部と、 を具備したことを特徴したコネクタバックシェル構造。
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