JP2536680Y2 - ケーブル架設用移動金車 - Google Patents
ケーブル架設用移動金車Info
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- JP2536680Y2 JP2536680Y2 JP8177891U JP8177891U JP2536680Y2 JP 2536680 Y2 JP2536680 Y2 JP 2536680Y2 JP 8177891 U JP8177891 U JP 8177891U JP 8177891 U JP8177891 U JP 8177891U JP 2536680 Y2 JP2536680 Y2 JP 2536680Y2
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- communication cable
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、通信用ケーブルの架設
に使用するケーブル架設用移動金車に関するものであ
る。
に使用するケーブル架設用移動金車に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、屋外において電話線、CATV回
線等に使用する通信ケーブルを架設する場合において
は、支持線と通信ケーブル(丸型ケーブル)とを個別に
張架して支持線に通信ケーブルをラッシングロッドで係
止させる場合と、支持線とケーブルとを一体化させた通
信ケーブル(SSケーブル)を架設させる場合とがあ
る。前記支持線と通信ケーブルとを個別に架設する場合
には、先ず電柱の様な支持部材に金属線よりなる支持線
を張架させて1ないし2K程度延設し、各電柱の間隔に
おいて、牽引ロープのフックに5m程度の間隔をおいて
着脱自在に装着させた略10個程度の移動金車を集合さ
せて電柱寄り位置で支持線に装着させ、この集合した移
動金車内に通信ケーブルを通係して端部を前記牽引ロー
プに連結させて地上で牽引ロープを他方の電柱へと牽引
移動しながら支持線に5m程度の間隔をおいて移動金車
を配置しながら通信ケーブルを通係させ、この様に各電
柱の間隔で支持線に移動金車で通信ケーブルを支持させ
た後でラッシングロッドの様な係止具で通信ケーブルを
支持線に係止させて各移動金車を支持線と通信ケーブル
とから取り外している。前記移動金車としては、図5に
示す様に、山型状に対向連設された左右枠杆と、この左
右枠杆の上端間隙に軸支され支持線に掛着せるための溝
車と、左右枠杆の一方の下端部に固定され一対の受ロー
ラがV型状に遊架されたローラ軸と、を備え、左右枠杆
の他方の下端部に開孔された係止孔にローラ軸の端部の
ストッパーを着脱自在に係着させながら、このストッパ
ーを係止孔より脱係させた開口を利用して支持線に左右
枠杆を係合させ、ストッパーを係止孔に係止させると共
に溝車を支持線に掛着させ、支持線に装着した各移動金
車の下端の受ローラに順次通信ケーブルを受けさせなが
ら通係させている。
線等に使用する通信ケーブルを架設する場合において
は、支持線と通信ケーブル(丸型ケーブル)とを個別に
張架して支持線に通信ケーブルをラッシングロッドで係
止させる場合と、支持線とケーブルとを一体化させた通
信ケーブル(SSケーブル)を架設させる場合とがあ
る。前記支持線と通信ケーブルとを個別に架設する場合
には、先ず電柱の様な支持部材に金属線よりなる支持線
を張架させて1ないし2K程度延設し、各電柱の間隔に
おいて、牽引ロープのフックに5m程度の間隔をおいて
着脱自在に装着させた略10個程度の移動金車を集合さ
せて電柱寄り位置で支持線に装着させ、この集合した移
動金車内に通信ケーブルを通係して端部を前記牽引ロー
プに連結させて地上で牽引ロープを他方の電柱へと牽引
移動しながら支持線に5m程度の間隔をおいて移動金車
を配置しながら通信ケーブルを通係させ、この様に各電
柱の間隔で支持線に移動金車で通信ケーブルを支持させ
た後でラッシングロッドの様な係止具で通信ケーブルを
支持線に係止させて各移動金車を支持線と通信ケーブル
とから取り外している。前記移動金車としては、図5に
示す様に、山型状に対向連設された左右枠杆と、この左
右枠杆の上端間隙に軸支され支持線に掛着せるための溝
車と、左右枠杆の一方の下端部に固定され一対の受ロー
ラがV型状に遊架されたローラ軸と、を備え、左右枠杆
の他方の下端部に開孔された係止孔にローラ軸の端部の
ストッパーを着脱自在に係着させながら、このストッパ
ーを係止孔より脱係させた開口を利用して支持線に左右
枠杆を係合させ、ストッパーを係止孔に係止させると共
に溝車を支持線に掛着させ、支持線に装着した各移動金
車の下端の受ローラに順次通信ケーブルを受けさせなが
ら通係させている。
【0003】
【考案が解決しようとする問題点】しかしながら、前記
移動金車は、左右枠杆、溝車、受ローラ等の各部材の形
状が大きく、全体の重量が500g程度で重く、作業者
が移動金車を支持線に装着したり、或は取外す時に多数
の移動金車を携帯して梯子や電柱を昇降することができ
ず、ローラ軸の端部のストッパーと、係止孔との係脱に
おいても左右枠杆を押し開きながら係脱させるため手間
を要して作業能率が低く、作業時の危険率も高い等の欠
点がある。また、各部材の形状が大きく、かつ複雑であ
るために製作コストも高価である等の問題があった。
移動金車は、左右枠杆、溝車、受ローラ等の各部材の形
状が大きく、全体の重量が500g程度で重く、作業者
が移動金車を支持線に装着したり、或は取外す時に多数
の移動金車を携帯して梯子や電柱を昇降することができ
ず、ローラ軸の端部のストッパーと、係止孔との係脱に
おいても左右枠杆を押し開きながら係脱させるため手間
を要して作業能率が低く、作業時の危険率も高い等の欠
点がある。また、各部材の形状が大きく、かつ複雑であ
るために製作コストも高価である等の問題があった。
【0004】本考案は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであり、その目的は鋼条線を素材として環条体
に形成したことにより、軽量で多数個を簡易に携帯しな
がら梯子、電柱等への昇降ができ、また支持線に対する
装着、取り外しも簡易で通信ケーブルの装架作業を能率
的、かつ安全に遂行でき、更に製造コストも安価である
ケーブル架設用移動金車を提供することにある。
れたものであり、その目的は鋼条線を素材として環条体
に形成したことにより、軽量で多数個を簡易に携帯しな
がら梯子、電柱等への昇降ができ、また支持線に対する
装着、取り外しも簡易で通信ケーブルの装架作業を能率
的、かつ安全に遂行でき、更に製造コストも安価である
ケーブル架設用移動金車を提供することにある。
【0005】
【問題点を解決するための手段】上記目的を達成するた
めに、本考案は、周回された一本の鋼条線より成る環条
体12を備え、前記環条体12は、上部に支持線Sに掛
止する上曲部16aと、下部にケーブルKを吊支する下
曲部16bと、を有するとともに、内部に前記支持線S
や前記ケーブルKを挿入するため着脱自在に開閉する挿
入部14とを有し、前記上下曲部16には、前記環条体
12に通係された複数の滑動体26から成る滑動部24
が設けられていることを特徴とするケーブル架設用移動
金車10から構成される。
めに、本考案は、周回された一本の鋼条線より成る環条
体12を備え、前記環条体12は、上部に支持線Sに掛
止する上曲部16aと、下部にケーブルKを吊支する下
曲部16bと、を有するとともに、内部に前記支持線S
や前記ケーブルKを挿入するため着脱自在に開閉する挿
入部14とを有し、前記上下曲部16には、前記環条体
12に通係された複数の滑動体26から成る滑動部24
が設けられていることを特徴とするケーブル架設用移動
金車10から構成される。
【0006】また、請求項2によれば前記挿入部14
は、前記周回された一本の鋼条線より成る環条体12を
上部側杆18aと下部側杆18bとに分断し、それらの
重複する端部にそれぞれ設けられ相互に着脱し得る着脱
部材でもよい。
は、前記周回された一本の鋼条線より成る環条体12を
上部側杆18aと下部側杆18bとに分断し、それらの
重複する端部にそれぞれ設けられ相互に着脱し得る着脱
部材でもよい。
【0007】
【作用】本考案のケーブル架設用移動金車は、張設され
た支持線に通信ケーブルを架設させる場合に、作業者の
腰バンド等に設けた吊具に多数装着しながら電柱や梯子
等に昇降し、張設されている支持線の電柱よりの端部位
置でケーブル架設用移動金車の環条体に設けた挿入部を
開閉させて10個程度を集合装着させると共に通信ケー
ブルを通係させ、この各ケーブル架設用移動金車に連係
されると共に通信ケーブルを連結した牽引ロープを地上
で牽引しながら支持線に沿ってケーブル架設用移動金車
を5m程度の間隔で展開させつつ各移動金車内に通信ケ
ーブルを通係してゆき、最後にラッシングロドの様な係
止具で支持線に通信ケーブルを係止させた後で各ケーブ
ル架設用移動金車の環条体を支持線並びに通信ケーブル
より取り外すものである。前記ケーブル架設用移動金車
は鋼条線を素材として周回された環条体より成るため、
軽量であり、作業者は多数の環条体を携帯しながら通信
ケーブルの架設を能率的、かつ安全に遂行でき、また、
環条体より成る簡易な形状であるため、製作コストも安
価で経費を節約できる。
た支持線に通信ケーブルを架設させる場合に、作業者の
腰バンド等に設けた吊具に多数装着しながら電柱や梯子
等に昇降し、張設されている支持線の電柱よりの端部位
置でケーブル架設用移動金車の環条体に設けた挿入部を
開閉させて10個程度を集合装着させると共に通信ケー
ブルを通係させ、この各ケーブル架設用移動金車に連係
されると共に通信ケーブルを連結した牽引ロープを地上
で牽引しながら支持線に沿ってケーブル架設用移動金車
を5m程度の間隔で展開させつつ各移動金車内に通信ケ
ーブルを通係してゆき、最後にラッシングロドの様な係
止具で支持線に通信ケーブルを係止させた後で各ケーブ
ル架設用移動金車の環条体を支持線並びに通信ケーブル
より取り外すものである。前記ケーブル架設用移動金車
は鋼条線を素材として周回された環条体より成るため、
軽量であり、作業者は多数の環条体を携帯しながら通信
ケーブルの架設を能率的、かつ安全に遂行でき、また、
環条体より成る簡易な形状であるため、製作コストも安
価で経費を節約できる。
【0008】
【実施例】以下、添付図面を参照しながら、本考案の好
適な実施例を説明する。図1ないし図2には、本考案の
実施例に係るケーブル架設用移動金車10(以下、移動
金車10と略す)が示されている。図において、移動金
車10は、鋼条線を素材として周回された環条体12を
備え、この環条体12は、内部に支持線Sや通信ケーブ
ルK等を挿入するため着脱自在に開閉する挿入部14を
有している。前記環条体12は、例えば、直径4mm程
度の一本の鋼条線を素材とし、半円状の上部曲部16a
と、同じく半円状で上部曲部16aより径が大きい下部
曲部16bと、上部曲部16aと下部曲部16bの両端
に連設された側杆18、18と、で縦長型に周回され、
上部曲部16aの直径2.3cm、下部曲部16bの直
径4.0cm、側杆18の長さ12cm、重さ50g程
度に形成され、450Kg程度の耐圧荷重を備えてい
る。この環条体12の形状は通信ケーブルKの大きさに
よって所望の大きさに形成するものである。
適な実施例を説明する。図1ないし図2には、本考案の
実施例に係るケーブル架設用移動金車10(以下、移動
金車10と略す)が示されている。図において、移動金
車10は、鋼条線を素材として周回された環条体12を
備え、この環条体12は、内部に支持線Sや通信ケーブ
ルK等を挿入するため着脱自在に開閉する挿入部14を
有している。前記環条体12は、例えば、直径4mm程
度の一本の鋼条線を素材とし、半円状の上部曲部16a
と、同じく半円状で上部曲部16aより径が大きい下部
曲部16bと、上部曲部16aと下部曲部16bの両端
に連設された側杆18、18と、で縦長型に周回され、
上部曲部16aの直径2.3cm、下部曲部16bの直
径4.0cm、側杆18の長さ12cm、重さ50g程
度に形成され、450Kg程度の耐圧荷重を備えてい
る。この環条体12の形状は通信ケーブルKの大きさに
よって所望の大きさに形成するものである。
【0009】前記挿入部14は、一方の側杆18の上部
曲部16a寄り位置において分断された上部側杆18a
と、下部側杆18bと、の相互の重複する端部に設けら
れ、前記下部側杆18bの上端に曲成されたリング20
と、上部側杆18aの下端に折曲されリング20に着脱
係着するフック22と、を備えている。前記下部側杆1
8bのリング20より上部側杆18aのフック22を脱
係して離開した開口を利用して支持線Sに環条体12を
装着してリング20に再びフック22を係着させ、この
支持線Sに5m程度の間隔で装着展開された各環条体1
2内に通信ケーブルKが通係される。次に、支持線Sに
通信ケーブルKをラッシングドッドの様な係止具で係止
した後で、同じくリング20よりフック22を脱係し、
その開口を利用して環条体12を支持線S並びに通信ケ
ーブルKより取り外すものであり、環条体12は鋼条線
を素材としているため軽量で、かつ挿入部14の開閉も
容易であり、通信ケーブルの架設作業を能率的で、安全
に遂行できる。前記挿入部14は、リング20とフック
22とに限定されることなく、チヤックの様な着脱部材
を用いてもよい。
曲部16a寄り位置において分断された上部側杆18a
と、下部側杆18bと、の相互の重複する端部に設けら
れ、前記下部側杆18bの上端に曲成されたリング20
と、上部側杆18aの下端に折曲されリング20に着脱
係着するフック22と、を備えている。前記下部側杆1
8bのリング20より上部側杆18aのフック22を脱
係して離開した開口を利用して支持線Sに環条体12を
装着してリング20に再びフック22を係着させ、この
支持線Sに5m程度の間隔で装着展開された各環条体1
2内に通信ケーブルKが通係される。次に、支持線Sに
通信ケーブルKをラッシングドッドの様な係止具で係止
した後で、同じくリング20よりフック22を脱係し、
その開口を利用して環条体12を支持線S並びに通信ケ
ーブルKより取り外すものであり、環条体12は鋼条線
を素材としているため軽量で、かつ挿入部14の開閉も
容易であり、通信ケーブルの架設作業を能率的で、安全
に遂行できる。前記挿入部14は、リング20とフック
22とに限定されることなく、チヤックの様な着脱部材
を用いてもよい。
【0010】更に、前記環条体12は、その上部曲部1
6aと、下部曲部16bとに上部滑動部24aと下部滑
動部24bとが設けられている。この上下部滑動部24
a、24bは、環条体12の上下部曲部16a、16b
に通係された複数の滑動体26から成り、この滑動体2
6は、例えばプラスチックを素材とし、直径15mm、
厚み5mm程度の算盤玉状に形成されている。この算盤
玉状に限らず、球体状に形成してもよい。この上部滑動
部24aと下部滑動部24bとの複数の滑動体26は、
移動しない様に上下部滑動部24a、24bの両端部に
おいて環条体12に固定された一対のストッパー28、
28で制止されている。前記環条体12内において、支
持線Sは上部滑動部24aの内面に、また挿入された通
信ケーブルKは下部滑動体24bの内面にそれぞれ接摺
し、支持線Sや通信ケーブルKに対する摩擦抵抗が小さ
く、従って支持線Sに沿った環条体12の移動、並びに
環条体12内での通信ケーブルKの通係等をスムーズに
行なうことができる。また、下部曲部16bには、他の
移動金車10を吊下するための吊下リング30が通係さ
れている。これは、通信ケーブルKを上下2連に架設す
る時、前記吊下リング30に他の移動金車10を通係し
て二組の移動金車10を縦に連設して支持線Sに装着
し、二組の通信ケーブルKを通係させるものである。
6aと、下部曲部16bとに上部滑動部24aと下部滑
動部24bとが設けられている。この上下部滑動部24
a、24bは、環条体12の上下部曲部16a、16b
に通係された複数の滑動体26から成り、この滑動体2
6は、例えばプラスチックを素材とし、直径15mm、
厚み5mm程度の算盤玉状に形成されている。この算盤
玉状に限らず、球体状に形成してもよい。この上部滑動
部24aと下部滑動部24bとの複数の滑動体26は、
移動しない様に上下部滑動部24a、24bの両端部に
おいて環条体12に固定された一対のストッパー28、
28で制止されている。前記環条体12内において、支
持線Sは上部滑動部24aの内面に、また挿入された通
信ケーブルKは下部滑動体24bの内面にそれぞれ接摺
し、支持線Sや通信ケーブルKに対する摩擦抵抗が小さ
く、従って支持線Sに沿った環条体12の移動、並びに
環条体12内での通信ケーブルKの通係等をスムーズに
行なうことができる。また、下部曲部16bには、他の
移動金車10を吊下するための吊下リング30が通係さ
れている。これは、通信ケーブルKを上下2連に架設す
る時、前記吊下リング30に他の移動金車10を通係し
て二組の移動金車10を縦に連設して支持線Sに装着
し、二組の通信ケーブルKを通係させるものである。
【0011】本考案の移動金車10は、図3に示す様に
支持部材に架設された支持線Sに通信ケーブルKを架設
する場合に使用するものであり、電柱に梯子を掛けて作
業者が支持線Sの高さ位置まで上り、環条体12の挿入
部14のリング20よりフック22を脱係させ、この開
口を利用して支持線Sに環条体12を装着して再びフッ
ク22をリング20に係止して挿入部14を閉口させ、
環条体12の上部滑動部24aを支持線Sに掛着させ
る。そして、張設されている支持線Sの電柱よりの端部
位置で移動金車10の10個程度を集合装着させると共
に通信ケーブルKを通係させ、この各移動金車10に連
係されると共に通信ケーブルKの先端を連結した牽引ロ
ープを地上で牽引しながら支持線Sに沿って移動金車を
5m程度の間隔で展開させつつ各移動金車10内に通信
ケーブルKを通係してゆき、順次電柱の間隔で移動金車
10で通信ケーブルKを支持させた後にラッシングロド
の様な係止具で支持線Sに通信ケーブルKを係止させ、
各移動金車10の環条体12を支持線S並びに通信ケー
ブルKより取り外すものである。
支持部材に架設された支持線Sに通信ケーブルKを架設
する場合に使用するものであり、電柱に梯子を掛けて作
業者が支持線Sの高さ位置まで上り、環条体12の挿入
部14のリング20よりフック22を脱係させ、この開
口を利用して支持線Sに環条体12を装着して再びフッ
ク22をリング20に係止して挿入部14を閉口させ、
環条体12の上部滑動部24aを支持線Sに掛着させ
る。そして、張設されている支持線Sの電柱よりの端部
位置で移動金車10の10個程度を集合装着させると共
に通信ケーブルKを通係させ、この各移動金車10に連
係されると共に通信ケーブルKの先端を連結した牽引ロ
ープを地上で牽引しながら支持線Sに沿って移動金車を
5m程度の間隔で展開させつつ各移動金車10内に通信
ケーブルKを通係してゆき、順次電柱の間隔で移動金車
10で通信ケーブルKを支持させた後にラッシングロド
の様な係止具で支持線Sに通信ケーブルKを係止させ、
各移動金車10の環条体12を支持線S並びに通信ケー
ブルKより取り外すものである。
【0012】また、図4に示す様に、移動金車10の環
条体12の下部曲部16bに設けた吊下リング30に他
の移動金車10を装着して二組の移動金車10を縦に連
設しし、支持線Sへの二組の通信ケーブルKの装架を行
なうこともできる。従って、本考案の移動金車10は、
鋼条線を周回させた環条体で形成しているため、軽量で
あり、多数の移動金車10を必要とする通信ケーブル、
或はその他のケーブルの架設において移動金車10の携
帯が容易で、作用者の一人で多数の移動金車を携帯しな
がら能率的に、しかも安全に作業を遂行でき、また移動
金車10の形状も簡易であるため、製作コストも安価
で、施工経費を節約できる。
条体12の下部曲部16bに設けた吊下リング30に他
の移動金車10を装着して二組の移動金車10を縦に連
設しし、支持線Sへの二組の通信ケーブルKの装架を行
なうこともできる。従って、本考案の移動金車10は、
鋼条線を周回させた環条体で形成しているため、軽量で
あり、多数の移動金車10を必要とする通信ケーブル、
或はその他のケーブルの架設において移動金車10の携
帯が容易で、作用者の一人で多数の移動金車を携帯しな
がら能率的に、しかも安全に作業を遂行でき、また移動
金車10の形状も簡易であるため、製作コストも安価
で、施工経費を節約できる。
【0013】
【考案の効果】以上、説明した様に請求項1に係る周回
された一本の鋼条線より成る環条体を備え、前記環条体
は、上部に支持線に掛止する上曲部と、下部にケーブル
を吊支する下曲部と、を有するとともに、内部に前記支
持線や前記ケーブルを挿入するため着脱自在に開閉する
挿入部とを有し、前記上下曲部には、前記環条体に通係
された複数の滑動体から成る滑動部が設けられているこ
とにより、支持線へのケーブル架設作業において、環条
体を形成している一本の鋼条線は非常に軽量なので、作
業者は多数個のケーブル架設用移動金車を携帯しながら
容易に梯子、電柱等への昇降ができ、ケーブルの装架作
業を能率的、かつ安全に遂行できる。また、環条体を形
成するのは一本の鋼条線だけなので、製作が容易でかつ
その製造コストも極めて安価で経費を節約できる。更
に、一本の鋼条線より成る環条体には、上下曲部に滑動
部を設けるので、使用部材の省略を行ない部材にかかる
コストを削減することができるとともに金車自体の製造
工程を短縮でき、安い経費で大量に生産できるという効
果を奏する。また、滑動部のひとつの滑動体は環条体内
に挿入された支持線並びにケーブルに対する摩擦抵抗が
小さいので、支持線に沿った移動、或は内部への通信ケ
ーブルの引き込みがスムーズにできケーブルの架設作業
を能率的に行なうことができる。
された一本の鋼条線より成る環条体を備え、前記環条体
は、上部に支持線に掛止する上曲部と、下部にケーブル
を吊支する下曲部と、を有するとともに、内部に前記支
持線や前記ケーブルを挿入するため着脱自在に開閉する
挿入部とを有し、前記上下曲部には、前記環条体に通係
された複数の滑動体から成る滑動部が設けられているこ
とにより、支持線へのケーブル架設作業において、環条
体を形成している一本の鋼条線は非常に軽量なので、作
業者は多数個のケーブル架設用移動金車を携帯しながら
容易に梯子、電柱等への昇降ができ、ケーブルの装架作
業を能率的、かつ安全に遂行できる。また、環条体を形
成するのは一本の鋼条線だけなので、製作が容易でかつ
その製造コストも極めて安価で経費を節約できる。更
に、一本の鋼条線より成る環条体には、上下曲部に滑動
部を設けるので、使用部材の省略を行ない部材にかかる
コストを削減することができるとともに金車自体の製造
工程を短縮でき、安い経費で大量に生産できるという効
果を奏する。また、滑動部のひとつの滑動体は環条体内
に挿入された支持線並びにケーブルに対する摩擦抵抗が
小さいので、支持線に沿った移動、或は内部への通信ケ
ーブルの引き込みがスムーズにできケーブルの架設作業
を能率的に行なうことができる。
【0014】また、請求項2によれば、前記挿入部は、
前記周回された一本の鋼条線より成る環条体を上部側杆
と下部側杆とに分断し、それらの重複する端部にそれぞ
れ設けられ相互に着脱し得る着脱部材であることによ
り、着脱部材は、例えばリングとフックのように一本の
鋼条線の端部を湾曲させるだけで環条体と一体的に形成
でき、しかも余分な部材を必要としないので構造が簡略
化でき、そのぶん製造も容易で材料費及び金車自体の製
造費も低廉に抑えることができる。また、環条体は一本
の鋼条線より形成されているので、バネ状に離脱可能に
付勢させた状態で形成しておけば作業者は特殊な工具を
必要とせず片手で握持し、若干の変形操作するだけで着
脱部材の係着脱着を行なうことで容易に挿入部の開閉が
でき、支持線やケーブルへの金車の脱着を終了でき、ケ
ーブルの装架作業を能率的に短時間で行なうという効果
を奏する。
前記周回された一本の鋼条線より成る環条体を上部側杆
と下部側杆とに分断し、それらの重複する端部にそれぞ
れ設けられ相互に着脱し得る着脱部材であることによ
り、着脱部材は、例えばリングとフックのように一本の
鋼条線の端部を湾曲させるだけで環条体と一体的に形成
でき、しかも余分な部材を必要としないので構造が簡略
化でき、そのぶん製造も容易で材料費及び金車自体の製
造費も低廉に抑えることができる。また、環条体は一本
の鋼条線より形成されているので、バネ状に離脱可能に
付勢させた状態で形成しておけば作業者は特殊な工具を
必要とせず片手で握持し、若干の変形操作するだけで着
脱部材の係着脱着を行なうことで容易に挿入部の開閉が
でき、支持線やケーブルへの金車の脱着を終了でき、ケ
ーブルの装架作業を能率的に短時間で行なうという効果
を奏する。
【図1】本考案の実施例に係るケーブル架設用移動金車
の正面図である。
の正面図である。
【図2】ケーブル架設用移動金車の右側面図である。
【図3】支持線に装着したケーブル架設用移動金車に通
信ケーブルを通係させた状態の斜視図である。
信ケーブルを通係させた状態の斜視図である。
【図4】支持線にケーブル架設用移動金車の二組を縦に
連設して装着させ、上下のケーブル架設用移動金車に通
信ケーブルを通係させた状態の斜視図である。
連設して装着させ、上下のケーブル架設用移動金車に通
信ケーブルを通係させた状態の斜視図である。
【図5】従来の移動金車の斜視図である。
10 ケーブル架設用移動金車 12 環条体 14 挿入部 16a 上部曲部 16b 下部曲部 24a 上部滑動部 24b 下部滑動部 26 滑動体
Claims (2)
- 【請求項1】 周回された一本の鋼条線より成る環条体
を備え、 前記環条体は、上部に支持線に掛止する上曲部と、下部
にケーブルを吊支する下曲部と、を有するとともに、内
部に前記支持線や前記ケーブルを挿入するため着脱自在
に開閉する挿入部とを有し、 前記上下曲部には、前記環条体に通係された複数の滑動
体から成る滑動部が設けられていることを特徴とするケ
ーブル架設用移動金車。 - 【請求項2】 前記挿入部は、前記周回された一本の鋼
条線より成る環条体を上部側杆と下部側杆とに分断し、
それらの重複する端部にそれぞれ設けられ相互に着脱し
得る着脱部材である請求項1記載のケーブル架設用移動
金車。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8177891U JP2536680Y2 (ja) | 1991-09-11 | 1991-09-11 | ケーブル架設用移動金車 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8177891U JP2536680Y2 (ja) | 1991-09-11 | 1991-09-11 | ケーブル架設用移動金車 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0525914U JPH0525914U (ja) | 1993-04-02 |
JP2536680Y2 true JP2536680Y2 (ja) | 1997-05-21 |
Family
ID=13755941
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8177891U Expired - Fee Related JP2536680Y2 (ja) | 1991-09-11 | 1991-09-11 | ケーブル架設用移動金車 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2536680Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011096043A1 (ja) * | 2010-02-02 | 2011-08-11 | 株式会社屋根技術研究所 | 太陽電池モジュール用ケーブルホルダ |
KR101521819B1 (ko) * | 2013-12-10 | 2015-05-20 | 대우조선해양 주식회사 | 길이조절 로프형 롤러 |
-
1991
- 1991-09-11 JP JP8177891U patent/JP2536680Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0525914U (ja) | 1993-04-02 |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |