JPH0525914U - ケーブル架設用移動金車 - Google Patents
ケーブル架設用移動金車Info
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- JPH0525914U JPH0525914U JP8177891U JP8177891U JPH0525914U JP H0525914 U JPH0525914 U JP H0525914U JP 8177891 U JP8177891 U JP 8177891U JP 8177891 U JP8177891 U JP 8177891U JP H0525914 U JPH0525914 U JP H0525914U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 鋼条線を素材として環条体に形成したことに
より、軽量で多数個を簡易に携帯しながら梯子、電柱等
への昇降ができ、また支持線に対する装着、取り外しも
簡易で通信ケ−ブルの装架作業を能率的、かつ安全に遂
行でき、更に製造コストも安価で、経費を節約できるこ
とを目的とする。 【構成】 鋼条線を素材として周回された環条体を備
え、この環条体は、内部に支持線やケ−ブル等を挿入す
るため着脱自在に開閉する挿入部を有し、前記環条体
は、一本の鋼条線より成ると共に上下曲部に滑動部が設
けられ、この滑動部は、環条体に通係された複数の滑動
体から成るケ−ブル架設用移動金車から構成される。
より、軽量で多数個を簡易に携帯しながら梯子、電柱等
への昇降ができ、また支持線に対する装着、取り外しも
簡易で通信ケ−ブルの装架作業を能率的、かつ安全に遂
行でき、更に製造コストも安価で、経費を節約できるこ
とを目的とする。 【構成】 鋼条線を素材として周回された環条体を備
え、この環条体は、内部に支持線やケ−ブル等を挿入す
るため着脱自在に開閉する挿入部を有し、前記環条体
は、一本の鋼条線より成ると共に上下曲部に滑動部が設
けられ、この滑動部は、環条体に通係された複数の滑動
体から成るケ−ブル架設用移動金車から構成される。
Description
【0001】
本考案は、通信用ケ−ブルの架設に使用するケ−ブル架設用移動金車に関する ものである。
【0002】
従来、屋外において電話線、CATV回線等に使用する通信ケ−ブルを架設す る場合においては、支持線と通信ケ−ブル(丸型ケ−ブル)とを個別に張架して 支持線に通信ケ−ブルをラッシングロッドで係止させる場合と、支持線とケ−ブ ルとを一体化させた通信ケ−ブル(SSケ−ブル)を架設させる場合とがある。 前記支持線と通信ケ−ブルとを個別に架設する場合には、先ず電柱の様な支持 部材に金属線よりなる支持線を張架させて1ないし2K程度延設し、各電柱の間 隔において、牽引ロ−プのフックに5m程度の間隔をおいて着脱自在に装着させ た略10個程度の移動金車を集合させて電柱寄り位置で支持線に装着させ、この 集合した移動金車内に通信ケ−ブルを通係して端部を前記牽引ロ−プに連結させ て地上で牽引ロ−プを他方の電柱へと牽引移動しながら支持線に5m程度の間隔 をおいて移動金車を配置しながら通信ケ−ブルを通係させ、この様に各電柱の間 隔で支持線に移動金車で通信ケ−ブルを支持させた後でラッシングロッドの様な 係止具で通信ケ−ブルを支持線に係止させて各移動金車を支持線と通信ケ−ブル とから取り外している。 前記移動金車としては、図5に示す様に、山型状に対向連設された左右枠杆と 、この左右枠杆の上端間隙に軸支され支持線に掛着せるための溝車と、左右枠杆 の一方の下端部に固定され一対の受ロ−ラがV型状に遊架されたロ−ラ軸と、を 備え、左右枠杆の他方の下端部に開孔された係止孔にロ−ラ軸の端部のストッパ −を着脱自在に係着させながら、このストッパ−を係止孔より脱係させた開口を 利用して支持線に左右枠杆を係合させ、ストッパ−を係止孔に係止させると共に 溝車を支持線に掛着させ、支持線に装着した各移動金車の下端の受ロ−ラに順次 通信ケ−ブルを受けさせながら通係させている。
【0003】
しかしながら、前記移動金車は、左右枠杆、溝車、受ロ−ラ等の各部材の形状 が大きく、全体の重量が500g程度で重く、作業者が移動金車を支持線に装着 したり、或は取外す時に多数の移動金車を携帯して梯子や電柱を昇降することが できず、ロ−ラ軸の端部のストッパ−と、係止孔との係脱においても左右枠杆を 押し開きながら係脱させるため手間を要して作業能率が低く、作業時の危険率も 高い等の欠点がある。 また、各部材の形状が大きく、かつ複雑であるために製作コストも高価である 等の問題があった。
【0004】 本考案は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は鋼条線 を素材として環条体に形成したことにより、軽量で多数個を簡易に携帯しながら 梯子、電柱等への昇降ができ、また支持線に対する装着、取り外しも簡易で通信 ケ−ブルの装架作業を能率的、かつ安全に遂行でき、更に製造コストも安価であ るケ−ブル架設用移動金車を提供することにある。
【0005】
上記目的を達成するために、本考案は、鋼条線を素材として周回された環条体 12を備え、この環条体12は、内部に支持線Sやケ−ブルK等を挿入するため 着脱自在に開閉する挿入部14を有して成るケ−ブル架設用移動金車10から構 成される。 また、前記環条体12は、一本の鋼条線より成ることとしてもよい。 また、前記環条体12は、上下曲部16a、16bに滑動部24a、24bが 設けられ、この滑動部24a、24bは、環条体12に通係された複数の滑動体 26から成ることとしてもよい。
【0006】
本考案のケ−ブル架設用移動金車は、張設された支持線に通信ケ−ブルを架設 させる場合に、作業者の腰バンド等に設けた吊具に多数装着しながら電柱や梯子 等に昇降し、張設されている支持線の電柱よりの端部位置でケ−ブル架設用移動 金車の環条体に設けた挿入部を開閉させて10個程度を集合装着させると共に通 信ケ−ブルを通係させ、この各ケ−ブル架設用移動金車に連係されると共に通信 ケ−ブルを連結した牽引ロ−プを地上で牽引しながら支持線に沿ってケ−ブル架 設用移動金車を5m程度の間隔で展開させつつ各移動金車内に通信ケ−ブルを通 係してゆき、最後にラッシングロドの様な係止具で支持線に通信ケ−ブルを係止 させた後で各ケ−ブル架設用移動金車の環条体を支持線並びに通信ケ−ブルより 取り外すものである。 前記ケ−ブル架設用移動金車は鋼条線を素材として周回された環条体より成る ため、軽量であり、作業者は多数の環条体を携帯しながら通信ケ−ブルの架設を 能率的、かつ安全に遂行でき、また、環条体より成る簡易な形状であるため、製 作コストも安価で経費を節約できる。
【0007】
以下、添付図面を参照しながら、本考案の好適な実施例を説明する。 図1ないし図2には、本考案の実施例に係るケ−ブル架設用移動金車10(以 下、移動金車10と略す)が示されている。 図において、移動金車10は、鋼条線を素材として周回された環条体12を備 え、この環条体12は、内部に支持線Sや通信ケ−ブルK等を挿入するため着脱 自在に開閉する挿入部14を有している。 前記環条体12は、例えば、直径4mm程度の一本の鋼条線を素材とし、半円 状の上部曲部16aと、同じく半円状で上部曲部16aより径が大きい下部曲部 16bと、上部曲部16aと下部曲部16bの両端に連設された側杆18、18 と、で縦長型に周回され、上部曲部16aの直径2.3cm、下部曲部16bの 直径4.0cm、側杆18の長さ12cm、重さ50g程度に形成され、450 Kg程度の耐圧荷重を備えている。この環条体12の形状は通信ケ−ブルKの大 きさによって所望の大きさに形成するものである。
【0008】 前記挿入部14は、一方の側杆18の上部曲部16a寄り位置において分断さ れた上部側杆18aと、下部側杆18bと、の相互の重複する端部に設けられ、 前記下部側杆18bの上端に曲成されたリング20と、上部側杆18aの下端に 折曲されリング20に着脱係着するフック22と、を備えている。 前記下部側杆18bのリング20より上部側杆18aのフック22を脱係して 離開した開口を利用して支持線Sに環条体12を装着してリング20に再びフッ ク22を係着させ、この支持線Sに5m程度の間隔で装着展開された各環条体1 2内に通信ケ−ブルKが通係される。次に、支持線Sに通信ケ−ブルKをラッシ ングドッドの様な係止具で係止した後で、同じくリング20よりフック22を脱 係し、その開口を利用して環条体12を支持線S並びに通信ケ−ブルKより取り 外すものであり、環条体12は鋼条線を素材としているため軽量で、かつ挿入部 14の開閉も容易であり、通信ケ−ブルの架設作業を能率的で、安全に遂行でき る。 前記挿入部14は、リング20とフック22とに限定されることなく、チヤッ クの様な着脱部材を用いてもよい。
【0009】 更に、前記環条体12は、その上部曲部16aと、下部曲部16bとに上部滑 動部24aと下部滑動部24bとが設けられている。 この上下部滑動部24a、24bは、環条体12の上下部曲部16a、16b に通係された複数の滑動体26から成り、この滑動体26は、例えばプラスチッ クを素材とし、直径15mm、厚み5mm程度の算盤玉状に形成されている。こ の算盤玉状に限らず、球体状に形成してもよい。 この上部滑動部24aと下部滑動部24bとの複数の滑動体26は、移動しな い様に上下部滑動部24a、24bの両端部において環条体12に固定された一 対のストッパ−28、28で制止されている。 前記環条体12内において、支持線Sは上部滑動部24aの内面に、また挿入 された通信ケ−ブルKは下部滑動体24bの内面にそれぞれ接摺し、支持線Sや 通信ケ−ブルKに対する摩擦抵抗が小さく、従って支持線Sに沿った環条体12 の移動、並びに環条体12内での通信ケ−ブルKの通係等をスム−ズに行なうこ とができる。 また、下部曲部16bには、他の移動金車10を吊下するための吊下リング3 0が通係されている。これは、通信ケ−ブルKを上下2連に架設する時、前記吊 下リング30に他の移動金車10を通係して二組の移動金車10を縦に連設して 支持線Sに装着し、二組の通信ケ−ブルKを通係させるものである。
【0010】 本考案の移動金車10は、図3に示す様に支持部材に架設された支持線Sに通 信ケ−ブルKを架設する場合に使用するものであり、電柱に梯子を掛けて作業者 が支持線Sの高さ位置まで上り、環条体12の挿入部14のリング20よりフッ ク22を脱係させ、この開口を利用して支持線Sに環条体12を装着して再びフ ック22をリング20に係止して挿入部14を閉口させ、環条体12の上部滑動 部24aを支持線Sに掛着させる。そして、張設されている支持線Sの電柱より の端部位置で移動金車10の10個程度を集合装着させると共に通信ケ−ブルK を通係させ、この各移動金車10に連係されると共に通信ケ−ブルKの先端を連 結した牽引ロ−プを地上で牽引しながら支持線Sに沿って移動金車を5m程度の 間隔で展開させつつ各移動金車10内に通信ケ−ブルKを通係してゆき、順次電 柱の間隔で移動金車10で通信ケ−ブルKを支持させた後にラッシングロドの様 な係止具で支持線Sに通信ケ−ブルKを係止させ、各移動金車10の環条体12 を支持線S並びに通信ケ−ブルKより取り外すものである。
【0011】 また、図4に示す様に、移動金車10の環条体12の下部曲部16bに設けた 吊下リング30に他の移動金車10を装着して二組の移動金車10を縦に連設し し、支持線Sへの二組の通信ケ−ブルKの装架を行なうこともできる。 従って、本考案の移動金車10は、鋼条線を周回させた環条体で形成している ため、軽量であり、多数の移動金車10を必要とする通信ケ−ブル、或はその他 のケ−ブルの架設において移動金車10の携帯が容易で、作用者の一人で多数の 移動金車を携帯しながら能率的に、しかも安全に作業を遂行でき、また移動金車 10の形状も簡易であるため、製作コストも安価で、施工経費を節約できる。
【0012】
以上、説明した様に請求項1に係るケ−ブル架設用移動金車によれば、鋼条線 を素材として周回された環条体を備え、この環条体は、内部に支持線やケ−ブル 等を挿入するため着脱自在に開閉する挿入部を有して成ることにより、支持線へ のケ−ブル架設作業において、作業者はケ−ブル架設用移動金車の多数個を簡易 に携帯しながら梯子、電柱等への昇降ができ、また支持線に対する装着、取り外 しも簡易でケ−ブルの装架作業を能率的、かつ安全に遂行でき、更に製造コスト も安価で経費を節約できる。 また、請求項2によれば、前記環条体は、一本の鋼条線より成ることにより、 重量が軽量で、多数のケ−ブル架設用移動金車の携帯が容易であるとともに製作 が容易でかつその製造コストも極めて安価である。 更に、請求項3によれば、前記環条体は、上下曲部に滑動部が設けられ、この 滑動部は、環条体に通係された複数の滑動体から成ることにより、環条体内に挿 入された支持線並びにケ−ブルに対する摩擦抵抗が小さく、支持線に沿った移動 、或は内部への通信ケ−ブルの引き込みがスム−ズにできる。
【図1】本考案の実施例に係るケ−ブル架設用移動金者
の正面図である。
の正面図である。
【図2】ケ−ブル架設用移動金車の右側面図である。
【図3】支持線に装着したケ−ブル架設用移動金車に通
信ケ−ブルを通係させた状態の斜視図である。
信ケ−ブルを通係させた状態の斜視図である。
【図4】支持線にケ−ブル架設用移動金車の二組を縦に
連設して装着させ、上下のケ−ブル架設用移動金車に通
信ケ−ブルを通係させた状態の斜視図である。
連設して装着させ、上下のケ−ブル架設用移動金車に通
信ケ−ブルを通係させた状態の斜視図である。
【図5】従来の移動金車の斜視図である。
10 ケ−ブル架設用移動金車 12 環条体 14 挿入部 16a 上部曲部 16b 下部曲部 24a 上部滑動部 24b 下部滑動部 26 滑動体
Claims (3)
- 【請求項1】 鋼条線を素材として周回された環条体を
備え、 この環条体は、内部に支持線やケ−ブル等を挿入するた
め着脱自在に開閉する挿入部を有して成るケ−ブル架設
用移動金車。 - 【請求項2】 前記環条体は、一本の鋼条線より成る請
求項1記載のケ−ブル架設用移動金車。 - 【請求項3】 前記環条体は、上下曲部に滑動部が設け
られ、 この滑動部は、環条体に通係された複数の滑動体から成
る請求項1、又は2記載のケ−ブル架設用移動金車。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8177891U JP2536680Y2 (ja) | 1991-09-11 | 1991-09-11 | ケーブル架設用移動金車 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8177891U JP2536680Y2 (ja) | 1991-09-11 | 1991-09-11 | ケーブル架設用移動金車 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0525914U true JPH0525914U (ja) | 1993-04-02 |
JP2536680Y2 JP2536680Y2 (ja) | 1997-05-21 |
Family
ID=13755941
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8177891U Expired - Fee Related JP2536680Y2 (ja) | 1991-09-11 | 1991-09-11 | ケーブル架設用移動金車 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2536680Y2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011096043A1 (ja) * | 2010-02-02 | 2011-08-11 | 株式会社屋根技術研究所 | 太陽電池モジュール用ケーブルホルダ |
KR101521819B1 (ko) * | 2013-12-10 | 2015-05-20 | 대우조선해양 주식회사 | 길이조절 로프형 롤러 |
-
1991
- 1991-09-11 JP JP8177891U patent/JP2536680Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011096043A1 (ja) * | 2010-02-02 | 2011-08-11 | 株式会社屋根技術研究所 | 太陽電池モジュール用ケーブルホルダ |
KR101521819B1 (ko) * | 2013-12-10 | 2015-05-20 | 대우조선해양 주식회사 | 길이조절 로프형 롤러 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2536680Y2 (ja) | 1997-05-21 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |