JP2536530Y2 - 磁気テープカセット用回動蓋の成形金型 - Google Patents

磁気テープカセット用回動蓋の成形金型

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JP2536530Y2
JP2536530Y2 JP7339891U JP7339891U JP2536530Y2 JP 2536530 Y2 JP2536530 Y2 JP 2536530Y2 JP 7339891 U JP7339891 U JP 7339891U JP 7339891 U JP7339891 U JP 7339891U JP 2536530 Y2 JP2536530 Y2 JP 2536530Y2
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rotating lid
mold
magnetic tape
cassette
movable mold
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JP7339891U
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新悟 片桐
正二 鈴木
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、磁気テープを巻回する
一対のテープ巻装体を回転自在に収納する磁気テープカ
セットにおける回動蓋の成形金型に関し、特に前記回動
蓋の表面に梨地仕上加工を施すのい適する成形金型の改
良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、オーディオ機器やビデオ機器など
に用いられている磁気テープカセット、例えばVHS方
式やβ方式のビデオ用の磁気テープカセットは周知のよ
うに磁気テープを巻回した上下のフランジ付テープリー
ルからなる巻装体をカセットケース内に回転自在に内蔵
したものであり、このカセットケースは上カセットハー
フと下カセットハーフと組み合わせ、さらに磁気テープ
を引き出す開口部を覆う回動蓋が装着されている。この
カセットケース及び回動蓋はほとんど合成樹脂製により
形成されている。そして、この種の磁気テープカセット
にあっては、梨地加工を上下のカセットハーフ表面に施
すことにより、取扱い性が向上したり、あるいは他物に
触れた際に生ずる擦過傷を防いでおり、傷が目立ちにく
くなること等の利点がある。そして、最近においては、
前記回動蓋の表面(外面)にも、前記同様の理由で梨地
加工を施すようになってきている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、前記回動蓋の
成形には下記するような問題があった。先ず、前記回動
蓋の表面の梨地射出成形加工について説明するが、その
説明に当たっては、回動蓋の横断面部分(図5のa−a
線部分の断面に相当する)に対応する成形金型の断面図
である図6を参照する。図6の点線にて示す回動蓋左右
の側板4,4を備える回動蓋3(樹脂が充填される前は
射出空間である)の成形は、2個の金型、即ち、固定金
型5と可動金型6とを用いて行われ、前記両金型5,6
の凹部によって形成される回動蓋自体の形状に対応した
空間内に、図示しないゲートを介してプラスチックの熔
融材料を射出することによってなされるものである。こ
こで、前記回動蓋3に梨地面7を形成するには、前記可
動金型6に適宜大きさの凹凸を設けておくことにより形
成することが出来る。
【0004】そして、樹脂が適宜固化したのち、前記可
動金型6は、図示のように回動蓋3の全面壁に対して角
度が約数度ほど傾斜した矢印A方向(図では上方)に移
動する。この離型時において成形品である前記回動蓋3
の表面と前記可動金型6との摩擦が梨地面において特に
大きく、そのため前記回動蓋3の下端部の外表面に傷が
発生することがあり、成形品としての外観体裁を損ね、
商品価値を下げる。
【0005】そして、この傷の発生原因は、前記可動金
型6が固化した前記回動蓋3を離れる際に、同図矢印A
で示すように上方に持上げられて引摺られることによ
り、この引摺られる部位が離れるときに摩擦によって振
動し、可動金型と衝突するために発生するか、又は、実
際は微細な無数の凹凸からなる梨地面の凸部が潰れるの
か、いずれかの理由で発生するものと推察される。この
ように、従来においては、本来、傷などが発生しにく
く、また傷等が発生しても目立たなくできるはずの梨地
加工を行うときに、傷が発生してしまうという問題を抱
えていた。
【0006】本考案の目的は、上記の不都合を解消せん
とするもので、磁気テープカセット用回動蓋の外面に形
成する梨地面に生ずる傷の発生を皆無ならしめ、以て完
成品の商品価値を向上せんとすることのできる成形金型
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案のかかる目的は、
磁気テープを巻回する一対のテープ巻装体を回転自在に
収納するカセットケースのカセット前方に装着されて、
該開口部を開閉自在になす磁気テープカセット用回動蓋
の成形金型において、前記回動蓋の外表面を梨地状とす
る可動金型と該可動金型に対抗する固定金型とにより、
該回動蓋の射出成形空間が構成されており、前記可動金
型を前記固定金型から離型するときに、前記可動金型が
射出成形空間内に形成された前記回動蓋を引きずる力に
抵抗可能な引掛り部を、前記固定金型に前記回動蓋の下
端部と間の凹凸係合にて構成したことを特徴とする磁気
テープカセット用回動蓋の成形金型によって達成するこ
とができる。
【0008】
【実施態様】以下、本考案の一実施態様について詳細に
説明する。図1に本実施態様の回動蓋成形金型の要部断
面図を示す。なお、図5には磁気テープカセットの上下
カセットケース及び回動蓋を示す。先ず、図5に示すよ
うに本態様の金型を用いた磁気テープカセットはVHS
方式のカセットであり、磁気テープを巻回した巻装体
(図示しない)および他の部品を上カセットハーフ1と
下カセットハーフ2と組み合わせたカセットケース内に
回転自在に内蔵したものである。さらに、磁気テープを
引き出す開口部1aを覆うように側板4、4並びに前面
板7及び上板8からなる回動蓋3が装着されている。前
記上下カセットハーフ1、2はその表面に梨地加工が施
され、又、前記回動蓋3も図1に示す成形金型にて成形
されてその表面(外面)に梨地加工が施されている。な
お、前記側板4の内面には回動蓋の回動を阻止するロッ
ク手段が係合する適宜凹部18等が形成されている。
【0009】図1および図2を参照して本実施態様によ
る回動蓋3の射出成形について詳述する。先ず、前記回
動蓋3の表面の梨地射出成形加工について説明するが、
図1は図5における前記回動蓋3のa−a線部分の断面
に対応する成形金型の断面図である。前記回動蓋3成形
する2個の金型は、固定金型15と可動金型6とにより
構成されており、前記両金型15,6の凹部によって射
出空間が構成されている。そして、前記回動蓋3の外面
に梨地面(図1では前面板7および上板8の部分)を形
成するために、前記可動金型6の射出空間を形成する壁
面に適宜大きさの凹凸を設が形成されている。このよう
に構成された、前記射出空間に図示しないゲートを介し
て溶融したプラスチック材料を射出する。
【0010】そして、射出空間内に射出された樹脂が適
宜固化したのち、前記可動金型6は、従来と同様に図示
のように回動蓋3の前面壁に対して角度が約数度ほど傾
斜した矢印A方向(図では上方)に移動する。このよう
に前記可動金型6を前記固定金型15から離型するとき
に、前記可動金型6が射出成形空間内に形成された前記
前面板7の表面の凹凸によって前記回動蓋3を引っ張
る。しかし、本態様においては、この引っ張り力によっ
て前記回動蓋3の下端部7aが引きずられないように、
前記下端部7aが前記両金型6、15のパーティングラ
インPLよりも下方(固定金型側に食い込むように突出
している)に突出した引掛り部9が形成されている。
【0011】したがって、前記回動蓋3の下端部7aは
前記可動金型6により引きずられない。この結果、従来
のように可動金型に引ずられることにより、離れるとき
に摩擦による振動がなくなり、可動金型と衝突するため
に発生する傷や、梨地面の凸部が潰れが前記先端部7a
に発生することを防止できる。
【0012】本考案において、前記引掛り部9の構造は
前記実施態様に限るものではなく、例えば図3及び図4
に示すように構成してもよい。図3に示す構成は、回動
蓋3の下端面に凹部が形成されるような突起状の引掛り
部9が固定金型15に形成されている。ここに示す実施
態様においても、前記回動蓋3の下端面に凹部が形成さ
れるよう凸部が形成されているため、前記可動金型6の
離型時に、前記回動蓋3に生ずる微振動を阻止し、これ
を堅持することとなり、回動蓋下端部の傷の発生がな
く、既述の第1実施態様と同様の効果を奏することがで
きる。
【0013】図4に示す構成は、固定金型15に、回動
蓋3の下端面右側に凸部10ができるよう凹部からなる
引掛り部9が形成されている。このように前記凹部10
が形成されているため、前記固定金型15に形成された
前記凸部に対応する凹部が既述の第2実施例で述べたと
同様、前記回同蓋3の引きずりを防止し、前記可動金型
6の離型時における回動蓋下端部の傷の発生を防止する
ことができる。
【0014】
【考案の効果】以上述べたように、本考案は、回動蓋の
外表面を梨地状とする可動金型と該可動金型に対抗する
固定金型とにより、該回動蓋の射出成形空間が構成され
ており、前記可動金型を前記固定金型から離型するとき
に、前記可動金型が射出成形空間内に形成された前記回
動蓋を引きずる力に抵抗可能な引掛り部を構成した。し
たがって、離型時において前記回動蓋の下端部が前記可
動金型6により引きずられることがなく、従来のように
回動蓋下端部が可動金型に引ずられることにより、発生
する振動や可動金型と下端部との衝突が回避できるの
で、前記回動蓋の外面の梨地面の潰れや傷の発生するこ
とを防止できる。この結果、使い勝手がよくかつ商品価
値の低下を防止できた磁気テープカセットを提供するこ
とができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の成形金型の要部断面図である。
【図2】図1のB部位を拡大した断面図である。
【図3】本考案の他の実施態様の要部拡大断面図であ
る。
【図4】本考案の他の実施態様の要部拡大断面図であ
る。
【図5】本考案の成形金型により形成された回動蓋を用
いた磁気テープカセットの部分分解斜視図である。
【図6】従来の成形金型の部分断面図である。
【符号の説明】
1 上カセットハーフ 2 下カセットハーフ 3 回動蓋 4 側板 5,15 固定金型 6 可動金型 7 前面板 7a 下端部 8 上板 9 引掛り部 10 凸部 PL パーティングライン

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気テープを巻回する一対のテープ巻装
    体を回転自在に収納するカセットケースのカセット前方
    に装着されて、該開口部を開閉自在になす磁気テープカ
    セット用回動蓋の成形金型において、前記回動蓋の外表
    面を梨地状とする可動金型と該可動金型に対抗する固定
    金型とにより、該回動蓋の射出成形空間が構成されてお
    り、前記可動金型を前記固定金型から離型するときに、
    前記可動金型が射出成形空間内に形成された前記回動蓋
    を引きずる力に抵抗可能な引掛り部を、前記固定金型に
    前記回動蓋の下端部と間の凹凸係合にて構成したことを
    特徴とする磁気テープカセット用回動蓋の成形金型。
JP7339891U 1991-08-21 1991-08-21 磁気テープカセット用回動蓋の成形金型 Expired - Lifetime JP2536530Y2 (ja)

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