JP2536125Y2 - プラグの抜け止め構造 - Google Patents

プラグの抜け止め構造

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JP2536125Y2
JP2536125Y2 JP3497391U JP3497391U JP2536125Y2 JP 2536125 Y2 JP2536125 Y2 JP 2536125Y2 JP 3497391 U JP3497391 U JP 3497391U JP 3497391 U JP3497391 U JP 3497391U JP 2536125 Y2 JP2536125 Y2 JP 2536125Y2
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秀明 高橋
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株式会社ユニシアジェックス
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、C字形の止め輪を用い
て、ハウジングの孔内のプラグを抜け止めするための抜
け止め構造に関する。
【0002】
【従来の技術】ハウジングの孔内にプラグを抜け止めし
て成る構造体としては、例えば、アンチロックブレーキ
装置に組込まれるリザーバ装置がある。このリサーバ装
置は、ブレーキ液を一時的に貯留するための貯留室を構
成するものであり、その貯留室はピストンによってハウ
ジングの孔内に画成され、そのハウジングの孔の開口部
に取付けたプラグとピストンとの間にてスプリングを圧
縮して、ピストンを貯留室容積の減少方向に付勢するよ
うになっている。
【0003】このようなリサーバ装置としては、本出願
の先の出願である実願平2−52638号に記載された
ものがある。
【0004】かかるリザーバ装置は、ハウジングに設け
られた大径孔の開口部にプラグを嵌合させてから、その
プラグの抜け止めをする蓋体をボルトによってハウジン
グに固定することにより、プラグを取付ける構造となっ
ている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところが、上述したリ
ザーバ装置におけるプラグの取付け構造は、ハウジング
の大径孔内におけるプラグの嵌合状態を保持したままボ
ルトによって蓋体を固定しなければならず、プラグの取
付けの作業性、ひいてはリザーバ装置の組立て作業性の
悪化を招くというおそれがあった。
【0006】このような問題の解決策としては、C字形
の止め輪(一般に「Cリング」と称される)を用いる方
法が考えられる。この場合には、プラグに大径部と小径
部を設けて、それらの間に段差部を形成すると共に、ハ
ウジングの孔の内周部に環状溝を形成し、そしてハウジ
クの孔内にプラグを挿入した後に、その孔内にC字形の
止め輪を強制的に縮径させた状態で挿入し、そして止め
輪の縮径力を解いて前記環状溝内に嵌合させることによ
って、止め輪の内周部にプラグの段差部を引掛けるよう
にしてプラグの抜け止めを果すようになる。
【0007】このような抜け止め構造とした場合には、
その抜け止め機能を向上させるために、止め輪の内側に
位置するプラグの小径部を可及的に大径として、止め輪
の縮径変形を阻止することが有効となる。更に、その小
径部をプラグの軸線方向において長く設定して、プラグ
の軸線方向のずれに拘らずに、止め輪の縮径変形を阻止
することが有効である。
【0008】ところで、プラグの小径部を可及的に大径
として、その外周部を止め輪の内周部に接近させた場合
には、その小径部を一旦、ハウジングの環状溝との対向
位置からずらさなければその環状溝内に止め輪を嵌装さ
せることができなくなり、そのずれを生じさせるために
は、プラグの小径部の長さ分だけ、一旦、プラグをハウ
ジングの孔内に余分に挿入することが必要となる。
【0009】しかし、前述したリザーバ装置のように小
型化が要求される装置においては、ハウジングの孔内に
プラグを余分に挿入するための余裕寸法を充分に確保す
ることが難しく、必然的に、プラグの小径部の長さが制
限されてしまうという問題が生じることになる。
【0010】本考案の目的は、上記の問題を解消し、前
記プラグの小径部を長く確保できなくても止め輪の縮径
変形を阻止して、優れた抜け止め機能を発揮するプラグ
の抜け止め構造を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本考案のプラグの抜け止
め構造は、大径部と小径部との間に段差部が形成された
円柱状のプラグをハウジングの孔内に挿入してから、前
記孔の内周部に形成された環状溝内にC字形の止め輪を
嵌装することによって、前記プラグの抜け止めをするプ
ラグの抜け止め構造において、前記プラグの小径部の端
部に、前記止め輪の外周部の半径と内周部の半径との差
分以上に、前記ハウジングの孔の内径よりも小径の小径
端部を設け、前記小径端部の外周面上に、周方向の幅が
前記止め輪の切り欠き部の幅よりも小さい突起を前記プ
ラグの軸線方向に略沿って設けたことを特徴とする。
【0012】
【作用】本考案のプラグの抜け止め構造は、プラグの小
径部の端部に更に小径の小径端部を設けて、その小径端
部の外周面上に所定幅の突起を設けたことにより、その
突起がプラグの小径部と同様に機能して、止め輪の縮径
変形を阻止し、この結果、設計上の制約等によってプラ
グの小径部を長く設定できない場合であっても優れた抜
け止め機能を発揮する。
【0013】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説
明する。
【0014】図において1は、小径孔1Aおよび大径孔
1Bが設けられたハウジングであり、その大径孔1Bの
内周部には断面略半円状の環状溝1Cが形成されて、そ
の環状溝1CにはC字形の止め輪2が嵌装されている。
更に、大径孔1Bの周壁部には、環状溝1C内から外方
へ通じる孔1Dが形成されている。
【0015】3は円柱状のプラグであり、その軸線方向
に沿って大径部3A,小径部3Bおよび小径端部3Cが
形成されている。大径部3Aはハウジング1の大径孔1
B内に嵌合し、また小径部3Bは止め輪2の内周部に嵌
合しており、それらの大径部3Aと小径部3Bとの間の
段差部3Dが止め輪2の内周部に引掛ることによって、
プラグ3の図1中右方向への抜け止めがされている。小
径部3Bの外周面と大径孔1Bの内周面との間の隙間S
1 は、止め輪2の断面形状である円の直径(以下、「線
径」という)D1 よりも小さく設定されていて、止め輪
2の縮径変形が阻止されている。
【0016】また、小径突部3Cの外周面と大径孔1B
の内周面との間の隙間S2 は、止め輪2の線径D1 より
も大きく設定されており、更に小径突部3Cの外周部に
は、プラグ3の軸線方向に延在する突起3Eが設けられ
ている。その突起3Eの上面と大径孔1Bの内周面との
間の隙間は、止め輪2の線径D1 よりも小さくなってお
り、本例の場合、その突起3Eの上面は、小径部3Bの
外周面と同一高さとなって、その小径部3Bの外周面か
ら連続している。また、その突起3Dの幅W1は、図2
に示すように、大径孔1B内に縮径状態の止め輪2を挿
入するときの止め輪2の両端2Aおよび2Bとの間、つ
まり止め輪2の切り欠き部に入る大きさとされている。
【0017】また、4は圧縮スプリングであり、ハウジ
ング1の小径孔1Aの底部とプラグ3との間に介在され
て、プラグ3を図1中の右方へ付勢している。したがっ
て、このスプリング4の付勢力により、プラグ3は、そ
の段差部3Dが止め輪2の内周部に押し付けられるよう
にして抜け止めされている。
【0018】次に、ハウジング1に対するプラグ3の取
付け手順について説明する。
【0019】まず、小径孔1Aおよび大径孔1B内に、
スプリング4およびプラグ3を挿入し、プラグ3を図1
に示す位置から距離Lだけ左方へ押圧した位置に保持す
る。この距離Lは、プラグ3の小径部3Bが環状溝1C
の対向位置から外れて、プラグ3の小径突部3Cが環状
溝1Cと対向するために必要な移動距離であり、本例の
場合は、図2に示す位置のプラグが小径部1Aと大径部
1Bとの間の段差部1Eに当接するまでの移動距離とな
っている。
【0020】その後、縮径状態の止め輪2をプラグの小
径突部3Cの外周部に嵌装して、止め輪2の両端部2A
および2B間に突起3Eを位置させ、その突部3Eに沿
わせて止め輪2を押し込む。その止め輪2は、環状溝1
Cとの対向位置にて拡径して、その環状溝1C内に嵌入
する。なお、止め輪2を押し込むときは、突起3Eとハ
ウジング1の孔1Dとの位置を一致させておく。
【0021】その後、プラグ3の保持力を解くことによ
り、プラグは図1中の右方へ移動し、止め輪2の内周部
に圧接して抜け止めされる。
【0022】その後、ハウジング1の孔1Dからピンを
差し込んでプラグ3を回転させ、その孔1Dとプラグ3
の突起3Eとの位置をずらして、プラグ3の取付けを終
了する。
【0023】ところで、プラグ3の抜け止め機能を向上
させるためには、プラグ3の小径部3Bとハウジング1
の大径部1Bとの間の隙間S1 を止め輪2の線径D1
りも小さくして、止め輪2の縮径変形を阻止することが
有効である。更に、図1中の距離Lつまり小径部3Bの
長さを長くして、プラグ3の図1中左方へのずれに拘ら
ずに、止め輪2の縮径変形を阻止することも有効とな
る。しかし、後者の距離Lは、ハウジング1内に対する
プラグ3の押込み可能な距離によって制限されるため、
設計上の制約等の理由から、充分な長さを確保できない
場合があり、その制約を超えて距離Lを大きく設定した
場合には、止め輪2の嵌装が不可能となる。
【0024】しかしながら、プラグ3の小径端部3Cに
形成された突起3Eは、小径部3Bと同様に機能して、
止め輪2の縮径変形を阻止することになる。したがっ
て、小径部3Bの設定長さに拘らず、優れた抜け止め機
能を発揮することになる。
【0025】なお、本考案のプラグの抜け止め構造は、
種々の装置のハウジングに対するプラグの抜け止め構造
として広範囲に適用することができる。特に、前述した
ような自動車のアンチロックブレーキ装置に組込まれる
リザーバ装置のように、小型化が要求される装置に適用
して好適である。ちなみに、そのリザーバ装置に適用し
た場合には、ハウジング1の小径孔1A内に、ブレーキ
液の貯留室を画成するピストンが備えられて、そのピス
トンをスプリング4によって貯留室容積の減少方向に付
勢する構成となる。
【0026】また、突起3Eは、プラグ3の軸線方向に
対して若干傾斜する形態としてもよい。
【0027】
【考案の効果】以上説明したように、本考案のプラグの
抜け止め構造は、プラグの小径部の端部に更に小径の小
径端部を設けて、その小径端部の外周面上に所定幅の突
起を設けた構成であるから、その突起がプラグの小径部
と同様に機能して、止め輪の縮径変形を阻止することに
なり、この結果、設計上の制約等によってプラグの小径
部を長く設定できない場合であっても優れた抜け止め機
能を発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す縦断面図である。
【図2】図1に示すプラグの取付け作業の途中段階にお
ける図1のII−II線に沿う断面図である。
【図3】図1に示す止め輪の平面図である。
【符号の説明】
1 ハウジング 1A 小径孔 1B 大径孔 1C 環状溝 2 止め輪 3 プラグ 3A 大径部 3B 小径部 3C 小径端部 3D 段差部 3E 突起 4 スプリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F16J 13/02 F15B 1/06

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 大径部と小径部との間に段差部が形成さ
    れた円柱状のプラグをハウジングの孔内に挿入してか
    ら、前記孔の内周部に形成された環状溝内にC字形の止
    め輪を嵌装することによって、前記プラグの抜け止めを
    するプラグの抜け止め構造において、前記プラグの小径
    部の端部に、前記止め輪の外周部の半径と内周部の半径
    との差分以上に、前記ハウジングの孔の内径よりも小径
    の小径端部を設け、前記小径端部の外周面上に、周方向
    の幅が前記止め輪の切り欠き部の幅よりも小さい突起を
    前記プラグの軸線方向に略沿って設けたことを特徴とす
    るプラグの抜け止め構造。
JP3497391U 1991-05-17 1991-05-17 プラグの抜け止め構造 Expired - Lifetime JP2536125Y2 (ja)

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