JPH07217742A - ブッシュの取り付け方法 - Google Patents

ブッシュの取り付け方法

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JPH07217742A
JPH07217742A JP32946994A JP32946994A JPH07217742A JP H07217742 A JPH07217742 A JP H07217742A JP 32946994 A JP32946994 A JP 32946994A JP 32946994 A JP32946994 A JP 32946994A JP H07217742 A JPH07217742 A JP H07217742A
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JP
Japan
Prior art keywords
bush
body bore
bushing
press
recess
Prior art date
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Pending
Application number
JP32946994A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Yamanouchi
健司 山之内
Shigetaka Konishi
繁孝 小西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KYB Corp
Original Assignee
Kayaba Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低コストで、高い固着力と、抜け止めに対す
る高信頼性を有する、ブッシュの取り付け方法を実現す
ること。 【構成】 ボディボア2の内壁に凹部5を形成するとと
もに、このボディボア2に円筒状のブッシュ4を挿入
し、さらに、ブッシュ4をその内側から押し広げ塑性変
形させることによって、ボディボア2に形成した凹部5
にブッシュ4の外周を埋没させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ピストンポンプ、ピス
トンモーター等のボディボア内に合金材ブッシュを挿入
設置する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図10に示すように、シリンダブロック
1に形成されたボディボア2内には、ピストンの往復摺
動面の耐焼き付き性、および耐磨耗性を得るために、銅
合金製の薄肉円筒であるブッシュ4を備えている。そし
て、ブッシュ4をボディボア2に設置する方法として
は、従来は、ボディボア2の内径よりも若干(数十μ
m)大きな外形のブッシュ4を押し込む圧入方式や、ボ
ディボア2内に溶かした銅合金を流し込み、必要な摺動
部3のみを残す鋳込み方式が行われている。圧入方式で
は、外径D2をシリンダのボア径D1よりも大きくしたブ
ッシュ4(D2>D1)を、ボディボア2の挿入口とは反
対側に形成した段部8に当接するまで圧入する(図1
1)。したがって、圧入後の残存弾性力が、ボディボア
2とブッシュ4間に作用し、両部材間の摩擦力によりブ
ッシュ4は固定されるのである。一方、鋳込み方式の場
合は、ボディボア2とブッシュ4間の密着力が、金属の
拡散によって得られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
圧入方式では、締め代、すなわち、圧入前のブッシュ4
とボディボア2の直径の差(D2−D1)が、大き過ぎる
と圧入が困難となり、小さすぎると十分な摩擦力を得る
ことができない。したがって、細かな圧入精度が要求さ
れ、コストが高くなる一因にもなっていた。また、圧入
方式では、ブッシュ4の外周面に縦傷がつきやすくな
り、段部8等から侵入した油がこの縦傷にはいりこんで
しまい、ブッシュ4が抜けやすくなってしまうおそれが
ある。そこで、図示していないが、従来はシリンダブロ
ック1に圧抜き穴を形成する必要があった。以上のよう
に圧入方法では、ブッシュ4の固定力を締め代だけに頼
るため、締め代の管理が大変である上に、抜けに対する
信頼性も低いという問題があった。また、鋳込み方式
は、溶湯の歩留まりが悪く、内部に巣などができる鋳造
欠陥の制御が困難であったり、鋳造工程の管理が困難
で、コストが高くなるという問題があった。本発明の目
的は、低コストで、高い固着力と、抜け止めに対する高
信頼性を有するブッシュの取り付け方法を実現すること
である。
【0004】
【課題を解決するための手段】第1の発明のブッシュ取
り付け方法は、ボディボアの内壁に凹部を設けるととも
に、このボディボアに円筒状のブッシュを挿入し、さら
にブッシュをその内側から押し広げ塑性変形させること
によって、上記ボディボアに形成した凹部にブッシュ外
周を埋没させる点に特徴を有する。第2の発明は、第1
の発明において、ボディボアの挿入口とは反対側に段部
を形成するとともに、円筒状のブッシュを、この段部に
当接するまで挿入する点に特徴を有する。
【0005】
【作用】第1の発明では、ボディボアに凹部を設けると
ともに、ブッシュをボディボアに挿入する。そして、ブ
ッシュを内側から、ローラなどの手段を用いて押し広げ
ながら塑性変形させると、ブッシュは、ボディボアに設
けた凹部にその外周が埋没するので、シリンダブロック
に固着することになる。第2の発明では、ブッシュを塑
性変形させたとき、このブッシュは軸方向にも多少延伸
するので、ブッシュ端部の段部への密着力が大きくな
る。
【0006】
【実施例】本発明の方法によりブッシュを取り付けた図
1に示す第1実施例は、シリンダブロック1に形成され
たボディボア2と、ブッシュ4とからなり、ブッシュ4
の外周は、ボディボア2に形成した環状の凹部5に埋没
して固着している。そして、ブッシュ4の内壁が、ピス
トンとの摺動部3になる。ブッシュ取り付け手順を、図
2〜6により説明する。ボディボア2の内壁に凹部5を
形成し(図4(a))、図2、3に示す取り付け前の単
体の銅合金製のブッシュ4を、段部8に当接するまで挿
入する(図4(b))。この時、ブッシュ4の外径D2
は、ボディボア2の内径D1とは、D1≧D2に設定して
あるので、挿入は簡単である。もちろん、D2>D1とし
てブッシュ4をボディボア2内に圧入させてもよい。こ
の場合にも、単に圧入する場合に比べて、さほど細かい
圧入精度は要求されない。
【0007】次に、図5に示すローラー6を用いて、拡
管を行う(図4(c))。ローラー6は、テーパー状に
なっていて、軸7を中心に回転する。ボディボア2の中
に挿入したブッシュ4に、ローラー6を回転させなが
ら、圧入していくと、ブッシュ4は、ボディボア2の内
部形状に沿って、図2のブッシュ4から図6に示すブッ
シュ4の形状に塑性変形する。これによって、ボディボ
ア2の凹部5には、ブッシュ4の外周が埋没して固着す
る。さらに、ブッシュ4を塑性変形させたとき、ブッシ
ュ4は軸方向にも多少延伸するので、ブッシュ4端部の
段部8への密着力が大きくなる。したがって、単に圧入
する場合に比べて、格段にシール機能が向上するととも
に、圧抜き用の穴等をシリンダブロック1に形成する必
要もなくなる。最後に、ブッシュ4の内径を調整し、ボ
ディボア2の開口部分の端面加工を行って仕上げる(図
4(d))。
【0008】図7に示す第2実施例では、ボディボア2
内に円形や楕円形などの凹部11を点在させている。な
お、ブッシュの取付手順は第1実施例と同様であり、そ
の詳細な説明は省略する。図8に示す第3実施例では、
ボディボア2内にメネジ溝状の凹部9を形成するととも
に、ブッシュ4を挿入している。そして、ブッシュ4を
その内側から押し広げ、塑性変形させることは第1実施
例と同様である。図9に示す第4実施例では、ボディボ
ア2内に螺旋状の凹部10を形成しているとともに、第
1実施例同様、ブッシュ4をその内側から押し広げ塑性
変形させている。以上のように、凹部は、どのような形
状であっても良いし、ボディボア2のブッシュ4を取り
付け位置であれば、どこに加工されていてもかまわな
い。この発明の方法では、ブッシュ4をボディボア2内
に挿入するとともに、ローラー6により押し広げるの
で、ブッシュ4は、ボディボア2に形成した凹溝に埋没
し固着するので、圧入精度を細かく制御する必要がな
い。なお、本発明は、実施例のようにピストンポンプ等
のボディボアの他、回転軸の軸受け部のブッシュを取り
付ける際にも利用できる。
【0009】
【発明の効果】本発明のブッシュ取り付け方法によれ
ば、ボディボアに設けた凹部にブッシュの一部が埋没し
て固着するので、高い固着力と、抜け止めに対する高信
頼性を得ることができた。また、細かな圧入精度が要求
される締め代や、鋳造欠陥の制御など、複雑な工程を必
要とせず、同時にブッシュ材料の歩留まりも良くなるの
で、コストを下げることができた。さらに、塑性変形に
よりブッシュ端部と段部との密着度が高くなるので、シ
ール機能が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の断面図である。
【図2】加工前のブッシュの斜視図である。
【図3】図2のIII―III断面図である。
【図4】第1実施例の取り付け方法の説明図であり、
(a)、(b)、(c)、(d)の順に行う。
【図5】ローラーの斜視図である。
【図6】ブッシュの斜視図である。
【図7】第2実施例の断面図である。
【図8】第3実施例の断面図である。
【図9】第4実施例の断面図である。
【図10】従来例の断面図である。
【図11】従来例の説明図である。
【符号の説明】
2 ボディボア 4 ブッシュ 5、9、10、11 凹部 8 段部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボディボアの内壁に凹部を設けるととも
    に、このボディボアに円筒状のブッシュを挿入し、さら
    にブッシュをその内側から押し広げ塑性変形させること
    によって、上記ボディボアに形成した凹部にブッシュ外
    周を埋没させるブッシュの取り付け方法。
  2. 【請求項2】 ボディボアの挿入口とは反対側に段部を
    形成するとともに、円筒状のブッシュを、この段部に当
    接するまで挿入することを特徴とする請求項1記載のブ
    ッシュの取り付け方法。
JP32946994A 1993-12-10 1994-12-02 ブッシュの取り付け方法 Pending JPH07217742A (ja)

Priority Applications (1)

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JP32946994A JPH07217742A (ja) 1993-12-10 1994-12-02 ブッシュの取り付け方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34166293 1993-12-10
JP5-341662 1993-12-10
JP32946994A JPH07217742A (ja) 1993-12-10 1994-12-02 ブッシュの取り付け方法

Publications (1)

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JPH07217742A true JPH07217742A (ja) 1995-08-15

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JP32946994A Pending JPH07217742A (ja) 1993-12-10 1994-12-02 ブッシュの取り付け方法

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Effective date: 20040316