JP2591561Y2 - 電動モータ取付構造 - Google Patents

電動モータ取付構造

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JP2591561Y2
JP2591561Y2 JP1993037974U JP3797493U JP2591561Y2 JP 2591561 Y2 JP2591561 Y2 JP 2591561Y2 JP 1993037974 U JP1993037974 U JP 1993037974U JP 3797493 U JP3797493 U JP 3797493U JP 2591561 Y2 JP2591561 Y2 JP 2591561Y2
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JP
Japan
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electric motor
bearing
housing
rotating shaft
mounting structure
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JP1993037974U
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昭彦 関口
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Akebono Brake Industry Co Ltd
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Akebono Brake Industry Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、アンチロックブレーキ
システムの油圧ポンプ作動、加速スリップ防止システム
の油圧ポンプ作動等に用いられる電動モータの取付構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】アンチロックブレーキシステムや加速ス
リップ防止システム等では、油圧ポンプの作動に電動モ
ータを用いる。具体的には、電動モータの回転シャフト
先端にカムを装着し、このカム介して油圧ピストンを摺
動させる。このとき、油圧ピストンを正確に摺動させる
ために、回転シャフトの位置を固定する必要がある。そ
こで、電動モータ本体の位置を固定すると同時に、電動
モータの回転シャフトをボールベアリング等の軸受によ
り固定している。
【0003】図4に電動モータの取付構造を示す。この
取付構造は、アンチロックブレーキシステム等におい
て、電動モータ9をモジュレータハウジング10へ取り
付ける場合の構造を示す。電動モータ9の取付手段とし
ては、ボルト12等の金属螺子が多く使用される。同図
では、電動モータ外壁の回転シャフト突出面と回転シャ
フト非突出面とに対称に螺子孔を設ける。一方、モジュ
レータハウジング10外壁の電動モータ取付面側にも螺
子孔を設けている。そして、電動モータ9の螺子孔に、
回転シャフト9bの非突出面側から回転シャフトの突出
面側へボルト12を貫通させ、貫通したボルト先端をモ
ジュレータハウジング10の螺子孔に差込み、締め付け
ることにより電動モータ9を固定している。
【0004】また、電動モータ9の回転シャフト9bを
固定するために、回転シャフト突出部分の周囲におい
て、電動モータ9の外壁(モータヨーク)9aには、モ
ジュレータハウジング10の段付凹部10aの大径部1
0bの内径と等しい外径の突出部9cがモジュレータハ
ウジング10側へ突出して設けられており、この突出部
9cに電動モータ9の内方からボールベアリング11を
圧入している。
【0005】さらに、ボールベアリング11が前記突出
部分から抜け出さないために、抜け防止プレート13を
電動モータ9の外壁9aに固定している。これにより回
転シャフト9bの軸方向の位置を固定できる。しかし、
上記の取付構造では、電動モータ9、ハウジング10、
ボールベアリング11、ボルト12の他に抜け防止プレ
ート13が必要となり、部品数が多く、取付精度が悪い
という問題がある。また、取付プレート13の取付部分
は、回転シャフト9bの回転振動により経時劣化する虞
があり、ボールベアリング11のがたつき及び回転シャ
フト9bの位置が不安定になるという問題がある。さら
に、ボールベアリング11のがたつきにより回転シャフ
ト9bの作動ノイズが発生する虞もある。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】そこで、本考案は、前
記問題点に鑑みてなされたものであり、電動モータの取
付構造にかかる部品数を軽減して取付精度を向上すると
共に、ボールベアリングのがたつきや作動ノイズを低減
する技術を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案は、前記課題を解
決するために以下のようにした。つまり、本考案の電動
モータの取付構造は、電動モータと、前記電動モータの
ケーシングが固定されるハウジングと、前記電動モータ
の回転シャフトが負荷を受ける部分に隣接した部位にお
いて前記回転シャフトを支持する軸受けとを備え、前記
軸受けの外径と等しい内径を有する大径部と、前記大径
部より径が小さく且つ前記回転シャフトより径が大きい
小径部とからなる段付凹部を前記ハウジングに形成し、
前記回転シャフトの径方向内側へ伸び、且つ前記軸受け
の外径と等しい内径を有する凹部を備えたフランジを前
記ケーシングと一体的に形成し、前記ハウジングの段付
凹部に記軸受けの軸方向の一端を嵌合するとともに、前
記フランジの凹部に前記軸受けの軸方向の他端を嵌合
し、前記段付凹部の段部と前記フランジの凹部とによっ
て前記軸受けを軸方向に固定することを特徴とする。
【0008】
【作用】本考案の電動モータ取付構造では、電動モータ
をハウジングに固定した際、軸受けの軸方向の一端がハ
ウジングの段付凹部の段部に当接し、軸受けの軸方向の
他端が電動モータのフランジの凹部によってハウジング
側へ押圧されることになるため、軸受けは、ハウジング
の段付凹部とフランジの凹部とに圧着した状態で挟持さ
れることになり、軸受けの軸方向の位置が固定される。
また、段付凹部の大径部の内径とフランジの凹部の内径
とが前記軸受けの外径と等しいため、軸受けは、軸方向
と直交する方向の位置も固定されることになる。
【0009】電動モータをハウジングに固定する手段と
しては、電動モータを軸方向に貫通するボルトをハウジ
ングに締め付ける手段等がある。この場合、ハウジング
側の電動モータ取付面には、前記ボルトを差し込むため
の螺子孔を設け、前記ボルトを前記螺子孔に差し込んで
締め付けることにより電動モータがハウジングに固定さ
れる。これにともない、電動モータのフランジが軸受け
をハウジングへ押圧し、軸受けの軸方向の位置を固定す
ることになる。
【0010】
【実施例】以下、本考案の電動モータ取付構造について
具体的に説明する。本実施例では、電動モータ取付構造
をアンチロックブレーキ装置のモジュレータ部分に適用
した場合について説明する。図1は、アンチロックブレ
ーキ装置のモジュレータ部分の概略構成を示す断面図で
ある。
【0011】本モジュレータは、モジュレータハウジン
グ4内にリザーバポンプ6、ソレノイドバルブ8が設け
られており、リザーバポンプ6とソレノイドバルブ8と
はブレーキフルードを伝達可能な連通路で接続されてい
る。ここで、リザーバポンプ6は、リザーバ7に供給さ
れたブレーキフルードを汲み出してソレノイドバルブ8
へ供給するものである。
【0012】ソレノイドバルブ8は、内部に進退自在に
保持された弁軸を進退させてブレーキフルードの液路を
断続あるいは遮断し、ホイールシリンダ(図示せず)に
かかる油圧を制御する。ここで、リザーバポンプ6は、
モジュレータハウジング4に取り付けられた電動モータ
1により作動するようになっている。即ち、電動モータ
1の回転シャフト1a先端に装着したカムによりリザー
バポンプ6内のピストンを駆動し、リザーバ7内のブレ
ーキフルードを汲み出すようになっている。
【0013】以下、電動モータ1の取付構造について説
明する。図2は、電動モータ1の取付部分の拡大図であ
る。電動モータ1は、回転シャフト1aの突出面側をモ
ジュレータハウジング4へ取り付ける構造としている。
本実施例における電動モータ1は、突出した回転シャフ
ト1aの基端部分に当該回転シャフト1aを軸受するボ
ールベアリング3を嵌装している。さらに回転シャフト
1aの先端部にはカム5を装着してある。
【0014】ここで、本実施例に係る電動モータ1で
は、回転シャフト1aの径方向内側へ伸びるフランジ1
dがケーシングと一体的に形成されている。前記フラン
ジ1dのハウジング取付面側には、前記ボールベアリン
グ3の外径と等しい内径を有する凹部1cが形成されて
いる。さらに、電動モータ1において前記回転シャフト
1aの突出面と非突出面との各面の互いに対称な位置に
ボルト挿入孔1eが設けられ、ボルト2が電動モータ1
を軸方向に貫通可能となっている。
【0015】一方、モジュレータハウジング4の電動モ
ータ取付面には、前記ボルト2を差し込むための螺子孔
4dが形成されるとともに、前記回転シャフト1aの突
出端が臨む段付凹部4aが形成されている。前記段付凹
部4aは、ボールベアリング3の外径と等しい内径を有
する大径部4bと、その大径部4bに続いて形成され前
記大径部4bより径が小さく且つ前記カム5より径が大
きい小径部4eと、前記大径部4bと前記小径部間の段
部4cとから構成されている。
【0016】以下、電動モータ1及びボールベアリング
3の取付手順について述べる。先ず、電動モータ1の回
転シャフト1aにボールベアリング3を嵌装し、次いで
回転シャフト1aの先端部にカム5を装着する。そし
て、電動モータ1の回転シャフト非突出面側から回転シ
ャフト突出面側に向けてボルト2を貫通させ、貫通した
ボルト2をモジュレータハウジング4の螺子孔4dへね
じ込み、ボルト2を締め付ける。
【0017】ボルト2を締め付けることにより、電動モ
ータ1の回転シャフト突出面側において、ボールベアリ
ング3は、フランジ1dによりモジュールハウジング4
の段部4cへ押圧される。そして、ボルト2が完全に締
め付けられた状態では、ボールベアリング3は、電動モ
ータ1とモジュールハウジング4とに圧着した状態で挟
持されることになり、軸方向の位置が固定される。
【0018】以下、電動モータ取付構造の他の実施例を
図3に示す。図3の電動モータ取付構造は、上記実施例
の構成に対して、モジュレータハウジング4にのみ、ボ
ールベアリング3の外径と等しい内径を有し且つ深さが
ボールベアリングの幅と等しい大径部4bを有する段付
凹部4aを設けてある。この場合の取付手順は、上記実
施例と同一であり、説明は省略する。
【0019】
【考案の効果】本考案の電動モータ取付構造では、アン
チロックブレーキシステムや加速スリップ防止システム
等に使用される電動モータ及び電動モータの回転シャフ
トを軸受するボールベアリングを固定する場合に、部品
数を少なくでき、取付精度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】アンチロックブレーキシステムのモジュレータ
部分の断面図
【図2】電動モータ取付部分の拡大図
【図3】電動モータ取付構造の他の実施例を示す図
【図4】従来の電動モータ取付構造を示す図
【符号の説明】
1・・電動モータ 1a・・回転シャフト1b・・ケーシング 1c・・凹部 1d・・フランジ 1e・・ボルト挿入孔 2・・ボルト 3・・ボールベアリング 4・・モジュールハウジング 4a・・段付凹部 4b・・大径部 4c・・段部 4d・・螺子孔4e・・小径部 5・・カム 6・・リザーバポンプ 7・・リザーバ 8・・ソレノイドバルブ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動モータと、前記電動モータのケーシ
    ングが固定されるハウジングと、前記電動モータの回転
    シャフトが負荷を受ける部分に隣接した部位において前
    記回転シャフトを支持する軸受けとを備え、 前記軸受けの外径と等しい内径を有する大径部と、前記
    大径部より径が小さく且つ前記回転シャフトより径が大
    きい小径部とからなる段付凹部を前記ハウジングに形成
    し、 前記回転シャフトの径方向内側へ伸び、且つ前記軸受け
    の外径と等しい内径を有する凹部を備えたフランジを前
    記ケーシングと一体的に形成し、 前記ハウジングの段付凹部に記軸受けの軸方向の一端を
    嵌合するとともに、前記フランジの凹部に前記軸受けの
    軸方向の他端を嵌合し、前記段付凹部の段部と前記フラ
    ンジの凹部とによって前記軸受けを軸方向に固定するこ
    とを特徴とする電動モータ取付構造。
JP1993037974U 1993-07-12 1993-07-12 電動モータ取付構造 Expired - Lifetime JP2591561Y2 (ja)

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JPH0711863U JPH0711863U (ja) 1995-02-21
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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102009026417A1 (de) * 2009-05-22 2010-12-02 Robert Bosch Gmbh Pumpengehäuse eines Kraftfahrzeug-Hydroaggregats
JP2012222942A (ja) * 2011-04-07 2012-11-12 Kokusan Denki Co Ltd 電動機

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE4235962C2 (de) * 1992-10-24 1997-11-27 Temic Auto Electr Motors Gmbh Elektromotor, insbesondere feuchtigkeitsdicht geschlossener Kommutatormotor mit einem axial angeflanschten Antriebsgehäuse

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JPH0711863U (ja) 1995-02-21

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