JP2536021Y2 - ズームレンズの焦点位置調整機構 - Google Patents

ズームレンズの焦点位置調整機構

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JP2536021Y2
JP2536021Y2 JP1987134915U JP13491587U JP2536021Y2 JP 2536021 Y2 JP2536021 Y2 JP 2536021Y2 JP 1987134915 U JP1987134915 U JP 1987134915U JP 13491587 U JP13491587 U JP 13491587U JP 2536021 Y2 JP2536021 Y2 JP 2536021Y2
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screw
focal position
ring
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zoom lens
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JP1987134915U
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豊彦 木村
茂雄 林
康夫 山崎
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Olympus Corp
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Olympus Optic Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、ズームレンズの焦点位置調整機構、詳しく
は、ズームレンズのフィルム面へのピント調整を行なう
ための焦点位置調整機構に関する。
[従来の技術] 従来この種のズームレンズの焦点位置調整機構として
は、ズーミング用のカム枠と一体のズームリングを固定
枠に対して一対の偏芯ローラを用いて光軸方向に変位さ
せて調整するズームリング方式や更には調整用カム溝孔
を有する焦点位置調整環を新たに設け、これによって焦
点位置の調整を行なう焦点位置調整機構(実開昭61-261
2号公報参照)等が既に知られている。
[考案が解決しようとする課題] しかし、上述した一対の偏芯ローラを用いたズームリ
ング方式では、一つの偏芯ローラは光軸に対して対称位
置に配設されているので、これを回転させて、ズームリ
ングを固定枠に対して光軸方向に移動させる場合、両方
の偏芯ローラを同量だけ回転させて調整しなければなら
ず、このことは極めて困難で、調整量が少しでも相違す
るとズームリングにねじれが生じて回転ムラが発生し易
く、また調整後の固定手段も不安定なものとなってい
た。しかも作業時間もかかるし、更にレンズ群のスラス
ト方向に力が加わったとき、偏芯ローラに力が伝わり、
同ローラが回動して焦点位置がズレるという致命的な欠
点を有している。また、上記焦点位置調整環を用いた焦
点位置調整機構は、その構造が複雑で部品点数も多くな
り、特に調整用カム溝孔を穿設した調整環の単価が高く
なってしまうという欠点を有していた。
従って、本考案の目的は、上述したような従来のズー
ムレンズの焦点位置調整機構における欠点を解消し、構
造が極めて簡単で安価に、しかも高いレベルで調整後の
性能を保証できるズームレンズの焦点位置調整機構を提
供するにある。
[問題点を解決するための手段] 第1図および第2図は、本考案の概念を示すズームレ
ンズの焦点位置調整機構の要部分解斜視図および上半部
の断面図である。
符号1は直進溝1aを有していて、カメラ本体またはカ
メラマウント等に固定される固定枠、2はこの固定枠1
の外周に回転自在に嵌合するカム枠、3はこのカム枠2
の端部に刻設されたねじ2a(第1のねじ部)に螺合する
焦点位置調整用のねじ環、4は上記ねじ環3のスラスト
受部材となるCリング、5,6はズームレンズ群L1,L2をそ
れぞれ保持して光軸方向に移動する移動枠、7,8は上記
移動枠5,6の周面上にそれぞれ植設されていて、前記直
進溝1aを貫通し、上記カム枠2に穿設されたズーム用の
カム溝孔9,10にそれぞれ嵌入する駆動ピンである。
そして、上記ねじ環3にはカム枠2の端部に刻設され
た上記ねじ2aに螺合するねじ3a(第2のねじ部)が設け
られている。また、固定枠1の前端部には上記Cリング
4が嵌入する周溝1bが設けられており、同固定枠1の段
部1cと上記Cリング4によってねじ環3は光軸方向の移
動を抑止されている。
[作用] カム枠2を回転不能にし、光軸方向のみ移動可能に保
持し、ねじ環3を回転させるとカム枠2はねじ環3と螺
合しているため、光軸方向に前後に移動し、レンズ群を
保持した移動枠5,6が同様に前後に移動する。従って、
これによりレンズ群の焦点調整が行なわれる。
[実施例] 以下、本考案を図示の実施例に基づいて説明する。
第3図は、本考案の一実施例を示すズームレンズの焦
点位置調整機構の分解斜視図である。なお、この焦点位
置調整機構11の構成は、上記第1図および第2図におけ
る焦点位置調整機構とほぼ同様に構成されているので同
一構成部材については同一符号を付すに止め、その説明
は省略する。
この焦点位置調整機構11が適用されるズームレンズは
カム枠2をモータ12で回動する、いわゆるパワーズーム
のズーム機構を有するものであって、カム枠2の外周面
には回動用ギヤー13がモータ12によってギヤートレイン
(図示されず)を介して回動される駆動ギヤー14に噛合
することによってカム枠2は減速されて回動するように
なっている。
また同カム枠2の後端部に取付けられたストッパー15
が固定枠1の後端部フランジの切欠部両端面1d,1eに当
接することによってカム枠2の回動範囲が規制されてい
る。
このように構成された本実施例における焦点位置調整
も上記第1,2図の焦点位置調整機構における焦点位置調
整手段の場合と全く同様に、ねじ環3をカム枠2にねじ
込むことによって、固定枠1に対してカム枠2を光軸方
向に移動させて極めて容易に焦点位置を調整することが
できる。そして、焦点位置が確定した後、上記螺合部に
接着剤を流し込むか、またはねじ16によってねじ止めし
て、ねじ環3とカム枠2を一体的に固着する。
このように、本実施例における焦点位置調整機構によ
れば、従来のように偏芯ローラ等は一切用いていないの
で、カム枠の作動不良も生ずることなく、またねじ環と
いう単純形状の部材により、極めて容易に調整できるた
めコストを大幅に引き下げることができる。またねじ環
のスラスト受けが固定枠と同枠に固定されたCリングで
あるため振動衝撃に強く、更に焦点調整は単にカム枠を
押えてねじ環を回転するという極めて簡単な作業である
ことから自動調整化がやり易い等の数多くの効果を得る
ことができる。
第4図は、本考案のズームレンズの焦点位置調整機構
におけるねじ環の他の例を示す斜視図である。
このねじ環17はプラスチック成形加工によって形成し
たものであって、図示のようにカム枠に螺合するねじ部
分を全周でなく、部分的に形成して、ねじのない部分17
a,17bを設け、その一方の部分17aをねじ山の内径より大
きくして、カム枠2(第3図参照)のねじ部2aによりセ
ルフタッピングしながら螺合させ、他方の部分17bをね
じ山の内径より小さくして逃がす形状としてある。
このようなねじ環17を用いることによって、カム枠2
にガタがなく、しっかり螺合することができ、そのた
め、焦点位置調整時、カム枠2を前方向又は後方向に付
勢しながら調整する必要がなくなる等の効果を得ること
ができる。
第5図は、本考案のズームレンズの焦点位置調整機構
におけるねじ環の更に他の例を示す斜視図であって、第
6図は上記第5図に示すねじ環が組み込まれた焦点位置
調整機構の上半部の断面図である。なお、第6図の焦点
位置調整機構の構成は上記第2図の焦点位置調整機構と
ほぼ同様であるので、同一構成部材には同一符号を付す
に止め、その説明は省略する。
このねじ環18は、スラスト受部材としてのCリング4
(第3図参照)を省略できるようにしたものである。即
ち、ねじ環18を一部切欠いてCリング状にすると共に、
固定枠1に同ねじ環18がガタなく嵌合する周溝1Pを設
け、スラスト受部材を不要としたものである。同ねじ環
18を固定枠1に取付けるには、カム枠2を後方に移動さ
せた後、同ねじ環18の切欠部18bを拡げて同ねじ環18を
上記固定枠1の周溝1Pに嵌入し、次いで同ねじ環18のね
じ18aにカム枠2のねじ2aを螺合させて所定の位置に戻
せば良い。このような本例のねじ環18によれば、スラス
ト受部材としてのCリング4(第2,3図参照)が不要と
なりそれだけ構造が簡単になり低コストにすることがで
きる。
[考案の効果] 以上説明したように本考案によれば、偏芯ローラ等
を用いていないのでカム枠が作動不良となるような恐れ
は全くない。特にスラスト方向の外部からの衝撃に対
しては強く、焦点移動が少ない。構造が簡単で単純な
部品から構成されているので、コストを大幅に低減でき
るというメリットが大きい。単純な作業により焦点位
置調整ができるので、自動調整化し易い。等の顕著な効
果が得られると共に、従来の欠点を見事に解消したズー
ムレンズの焦点位置調整機構を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は、本考案の概念を示すズームレン
ズの焦点位置調整機構の分解斜視図および上半部の断面
図、 第3図は、本考案の一実施例を示すズームレンズの焦点
位置調整機構の分解斜視図、 第4図は、本考案のズームレンズの焦点位置調整機構に
おけるねじ環の他の例を示す斜視図、 第5図は、本考案のズームレンズの焦点位置調整機構に
おけるねじ環の更に他の例を示す斜視図、 第6図は、上記第5図のねじ環が組み込まれたズームレ
ンズの焦点位置調整機構の上半部の断面図、 である。 1……固定枠 2……カム枠 2a……ねじ(第1のねじ部) 3,17,18……ねじ環 3a,18a……ねじ(第2のねじ部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭61−2612(JP,U) 実開 昭58−62311(JP,U) 実開 昭61−4914(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】レンズマウント等の不動部材に固定された
    固定枠と、 この固定枠の外周面に、光軸周りに回動自在に嵌合して
    いて、レンズのズーミングを行なわせるカムを有するカ
    ム枠と、 このカム枠の前端部内周面に螺設された第1のねじ部
    と、 上記固定枠の、上記カム枠が嵌合する周面と同じ面に、
    光軸周りに回動自在に、かつ、光軸方向に移動不能に嵌
    合支持されると共に、後端外周面に、上記カム枠に設け
    られた第1のねじ部と螺合する第2のねじ部を有する、
    焦点位置調整用のねじ環と、 を具備したことを特徴とするズームレンズの焦点位置調
    整機構。
JP1987134915U 1987-09-02 1987-09-02 ズームレンズの焦点位置調整機構 Expired - Lifetime JP2536021Y2 (ja)

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JPS6438611U JPS6438611U (ja) 1989-03-08
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JPS5862311U (ja) * 1981-10-21 1983-04-26 富岡光学株式会社 ズ−ムレンズの鏡胴機構
JPS58102861U (ja) * 1981-12-30 1983-07-13 株式会社リコー ねじ移動装置のバツクラツシ除去機構
JPS612612U (ja) * 1984-06-12 1986-01-09 オリンパス光学工業株式会社 ズ−ムレンズの焦点調整機構
JPS614914U (ja) * 1984-06-14 1986-01-13 キヤノン株式会社 レンズ鏡筒

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