JP2593862Y2 - ズームレンズ鏡筒の直進案内機構 - Google Patents
ズームレンズ鏡筒の直進案内機構Info
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- JP2593862Y2 JP2593862Y2 JP1992089035U JP8903592U JP2593862Y2 JP 2593862 Y2 JP2593862 Y2 JP 2593862Y2 JP 1992089035 U JP1992089035 U JP 1992089035U JP 8903592 U JP8903592 U JP 8903592U JP 2593862 Y2 JP2593862 Y2 JP 2593862Y2
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- ring
- axis direction
- fixed
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Description
【0001】
【技術分野】本考案は、ズームレンズ鏡筒の直進案内機
構に関し、特に、直進案内溝により直進案内される直進
案内板によって移動ガイドされるレンズ群を有するズー
ムレンズ鏡筒の直進案内機構に関する。
構に関し、特に、直進案内溝により直進案内される直進
案内板によって移動ガイドされるレンズ群を有するズー
ムレンズ鏡筒の直進案内機構に関する。
【0002】
【従来技術およびその問題点】例えば、カメラ本体側に
固定されるべき固定環の内周にカム環を螺合(ヘリコイ
ド結合)させ、このカム環を回転駆動することにより、
該カム環内の複数のレンズ群を光軸方向に所定の関係で
移動させてズーミングを行なうカメラにおいて、このレ
ンズ群をカム環と相対回転可能な直進案内板に取り付
け、この直進案内板を直進案内溝に案内して、レンズ群
のカメラ本体側に対する相対回転を規制する構造が考え
られる。
固定されるべき固定環の内周にカム環を螺合(ヘリコイ
ド結合)させ、このカム環を回転駆動することにより、
該カム環内の複数のレンズ群を光軸方向に所定の関係で
移動させてズーミングを行なうカメラにおいて、このレ
ンズ群をカム環と相対回転可能な直進案内板に取り付
け、この直進案内板を直進案内溝に案内して、レンズ群
のカメラ本体側に対する相対回転を規制する構造が考え
られる。
【0003】この直進案内溝を、例えば上記固定環に設
ける場合には、直進案内板のズーミングのための移動ス
トロークを光軸方向にできるだけ多く取ることが望まし
い。しかしながら、これを実現させるため、固定環を光
軸方向に直線状に長く切り欠くと、部品単体としての強
度を損ない、また切り欠きを短くすると強度は満たせる
が移動ストロークを十分に確保することができなくな
る。さらに、強度とストロークの両者を満たそうとする
と、固定環が光軸方向に長くなって、カメラのコンパク
ト化が難しくなってしまう。
ける場合には、直進案内板のズーミングのための移動ス
トロークを光軸方向にできるだけ多く取ることが望まし
い。しかしながら、これを実現させるため、固定環を光
軸方向に直線状に長く切り欠くと、部品単体としての強
度を損ない、また切り欠きを短くすると強度は満たせる
が移動ストロークを十分に確保することができなくな
る。さらに、強度とストロークの両者を満たそうとする
と、固定環が光軸方向に長くなって、カメラのコンパク
ト化が難しくなってしまう。
【0004】
【考案の目的】本考案は、このような問題意識に基づ
き、直進案内溝を固定環に設ける場合に、部品単体とし
ての強度を損なわせることなく、かつ直進案内板の移動
ストロークを十分に確保することが可能なズームレンズ
鏡筒の直進案内機構を提供することを目的としている。
また、本考案は、カメラ本体側との回り止めを簡単確実
に行なうことができるレンズ鏡筒を得ることを目的とす
る。
き、直進案内溝を固定環に設ける場合に、部品単体とし
ての強度を損なわせることなく、かつ直進案内板の移動
ストロークを十分に確保することが可能なズームレンズ
鏡筒の直進案内機構を提供することを目的としている。
また、本考案は、カメラ本体側との回り止めを簡単確実
に行なうことができるレンズ鏡筒を得ることを目的とす
る。
【0005】
【考案の概要】上記目的を達成する本考案は、カメラ本
体側に固定されるべき固定環、この固定環の内周に螺合
するカム環、このカム環に対する相対回転が可能で光軸
方向には該カム環とともに移動可能な直進案内板、この
直進案内板を光軸方向に直進案内する直進案内溝、およ
び、上記直進案内板により光軸方向に移動ガイドされ、
カム環により光軸方向の位置が定まるズームレンズを構
成するレンズ群、を有するズームレンズ鏡筒の直進案内
機構において、固定環に、その半径方向に突出させてか
つ光軸と平行な方向に、カメラ本体側との回動規制部と
なる係合突出部を設けるとともに、この係合突出部と周
方向位置を合致させて、上記直進案内溝を光軸と平行な
方向に設け、この直進案内溝の一部を、係合突出部の内
面によってその底部が閉じられた有底溝として構成した
ことに特徴を有する。
体側に固定されるべき固定環、この固定環の内周に螺合
するカム環、このカム環に対する相対回転が可能で光軸
方向には該カム環とともに移動可能な直進案内板、この
直進案内板を光軸方向に直進案内する直進案内溝、およ
び、上記直進案内板により光軸方向に移動ガイドされ、
カム環により光軸方向の位置が定まるズームレンズを構
成するレンズ群、を有するズームレンズ鏡筒の直進案内
機構において、固定環に、その半径方向に突出させてか
つ光軸と平行な方向に、カメラ本体側との回動規制部と
なる係合突出部を設けるとともに、この係合突出部と周
方向位置を合致させて、上記直進案内溝を光軸と平行な
方向に設け、この直進案内溝の一部を、係合突出部の内
面によってその底部が閉じられた有底溝として構成した
ことに特徴を有する。
【0006】
【考案の実施例】以下図示実施例に基づいて本考案を説
明する。図1と図2に示すように、本考案を適用したズ
ームレンズ鏡筒は、第一群レンズL1、第二群レンズL
2、および第三群レンズL3の前後3群の可動レンズ群
を有し、これらを光軸方向に所定の軌跡で移動させるこ
とによりズーミングを行なわせ、第二群レンズL2を移
動させることによりフォーカシングを行なわせるもので
ある。
明する。図1と図2に示すように、本考案を適用したズ
ームレンズ鏡筒は、第一群レンズL1、第二群レンズL
2、および第三群レンズL3の前後3群の可動レンズ群
を有し、これらを光軸方向に所定の軌跡で移動させるこ
とによりズーミングを行なわせ、第二群レンズL2を移
動させることによりフォーカシングを行なわせるもので
ある。
【0007】カメラ本体10に固定した固定ブロック5
0(図1、図5、図6)は、嵌合部51を有し、この嵌
合部51の内面51bには、周方向の複数箇所に係合凹
部51aが形成されている。固定環12は、外周面の複
数箇所に、係合凹部51aに対応させた複数箇所の係合
突出部52を有している。固定環12は、複数箇所の係
合突出部52を、ブロック50の複数箇所の係合凹部5
1aにそれぞれ係合させ、固定ブロック50に対する相
対回転を規制されかつ光軸方向での相対移動を許容され
た状態で嵌合されている。固定環12は、外周に雄ヘリ
コイド12cを有し、内周に雌ヘリコイド12aを有
し、さらにギヤ列G(図7)の最終ギヤである第一ピニ
オン63を、光軸方向に沿わせて収納しかつこれを回転
可能に支持する支持部55を、カム環13の半径方向に
膨出させて有している。なお、図1、図5中の9は、固
定環11の先端部内周に設けられた遮光部材である。
0(図1、図5、図6)は、嵌合部51を有し、この嵌
合部51の内面51bには、周方向の複数箇所に係合凹
部51aが形成されている。固定環12は、外周面の複
数箇所に、係合凹部51aに対応させた複数箇所の係合
突出部52を有している。固定環12は、複数箇所の係
合突出部52を、ブロック50の複数箇所の係合凹部5
1aにそれぞれ係合させ、固定ブロック50に対する相
対回転を規制されかつ光軸方向での相対移動を許容され
た状態で嵌合されている。固定環12は、外周に雄ヘリ
コイド12cを有し、内周に雌ヘリコイド12aを有
し、さらにギヤ列G(図7)の最終ギヤである第一ピニ
オン63を、光軸方向に沿わせて収納しかつこれを回転
可能に支持する支持部55を、カム環13の半径方向に
膨出させて有している。なお、図1、図5中の9は、固
定環11の先端部内周に設けられた遮光部材である。
【0008】固定環12は、その内周の雌ヘリコイド1
2aに、カム環13の外周の雄ヘリコイド13aを螺合
させて、該カム環13を嵌合支持している。このカム環
13の後端部外周に、雄ヘリコイド13aのリード方向
に傾斜させたスパーギヤ13bが設けられている。この
スパーギヤ13bは、定位置で回転する上記第一ピニオ
ン63と噛み合う(図7)。この第一ピニオン63は、
スパーギヤ13bの光軸方向での移動寸法と対応するよ
うに、光軸方向に長く形成されている。第一ピニオン6
3の回転支軸5は、一端部が、支持板54(図8)を介
して該支持部55に回転可能に支持され、他端部が、固
定環12の内周後端部に設けた支持部74の軸孔74a
(図8)に回転可能に嵌合されている。これにより、第
一ピニオン63は、固定環12に、スパーギヤ13bと
噛合可能に、かつ該固定環12に対する光軸方向および
半径方向の相対移動を規制されて設けられている。
2aに、カム環13の外周の雄ヘリコイド13aを螺合
させて、該カム環13を嵌合支持している。このカム環
13の後端部外周に、雄ヘリコイド13aのリード方向
に傾斜させたスパーギヤ13bが設けられている。この
スパーギヤ13bは、定位置で回転する上記第一ピニオ
ン63と噛み合う(図7)。この第一ピニオン63は、
スパーギヤ13bの光軸方向での移動寸法と対応するよ
うに、光軸方向に長く形成されている。第一ピニオン6
3の回転支軸5は、一端部が、支持板54(図8)を介
して該支持部55に回転可能に支持され、他端部が、固
定環12の内周後端部に設けた支持部74の軸孔74a
(図8)に回転可能に嵌合されている。これにより、第
一ピニオン63は、固定環12に、スパーギヤ13bと
噛合可能に、かつ該固定環12に対する光軸方向および
半径方向の相対移動を規制されて設けられている。
【0009】カム環13の内周面には、図2に示すよう
に、第一群レンズ用の雌ヘリコイド13cと、第二およ
び第三群レンズ用のインナーカム溝13d、13eが形
成されている。該インナーカム溝13d、13eは、雌
ヘリコイド13cの一部を切除した形で、周方向位置を
異ならせてそれぞれ複数本が形成されている。
に、第一群レンズ用の雌ヘリコイド13cと、第二およ
び第三群レンズ用のインナーカム溝13d、13eが形
成されている。該インナーカム溝13d、13eは、雌
ヘリコイド13cの一部を切除した形で、周方向位置を
異ならせてそれぞれ複数本が形成されている。
【0010】固定環12は、図5と図8に示すように、
その外周の支持部55後方に、第二ピニオン60を光軸
方向の前後から挟む二枚のブラケット58を有する支持
部57を備えている。第一ピニオン63にカメラ本体側
からの駆動力(モータ72の回転力)を直接伝達する、
ギヤ列Gを構成する第二ピニオン60は、その回転支軸
61を、該二枚のブラケット58にそれぞれ形成した支
持孔59に摺動可能に貫通させている。これにより第二
ピニオン60は、二枚のブラケット58により固定環1
2に対する光軸方向の相対移動を規制され、かつ固定環
12のブラケット58間に形成した開口12dから支持
部55内に突出して第一ピニオン63と噛み合うよう
に、該固定環12側に位置される。
その外周の支持部55後方に、第二ピニオン60を光軸
方向の前後から挟む二枚のブラケット58を有する支持
部57を備えている。第一ピニオン63にカメラ本体側
からの駆動力(モータ72の回転力)を直接伝達する、
ギヤ列Gを構成する第二ピニオン60は、その回転支軸
61を、該二枚のブラケット58にそれぞれ形成した支
持孔59に摺動可能に貫通させている。これにより第二
ピニオン60は、二枚のブラケット58により固定環1
2に対する光軸方向の相対移動を規制され、かつ固定環
12のブラケット58間に形成した開口12dから支持
部55内に突出して第一ピニオン63と噛み合うよう
に、該固定環12側に位置される。
【0011】固定環12は、その円周方向の四箇所に、
直進案内板15の径方向突起15a、15bをそれぞれ
に係合させこれを直進案内する直進案内溝80a、80
bを有している(図4)。これらの直進案内溝80aお
よび80bは、固定環12の内周に略等間隔で形成され
ており、該直進案内溝80aは、支持部55と対応する
部分に設けられ、第一ピニオン63を挟んで固定環12
の円周方向に幅広に形成されている。また直進案内溝8
0bは、固定環12の円周方向の他の三箇所に形成され
たもので、直進案内溝80aより幅狭に形成されてい
る。該三箇所の直進案内溝80bは、図3に示すよう
に、固定環12の下端部から上方の所定位置まで連続し
て形成されている。この直進案内溝80bの下部側は、
固定環12の径方向の底部が閉じられた有底溝として構
成され、上部側は、固定環12の内周側と外周側を貫通
させた形状に構成されている。この有底溝である直進案
内溝80bの径方向の底部は、固定環12の外周側に突
出成形した上記係合突出部52の内面により構成されて
いる。
直進案内板15の径方向突起15a、15bをそれぞれ
に係合させこれを直進案内する直進案内溝80a、80
bを有している(図4)。これらの直進案内溝80aお
よび80bは、固定環12の内周に略等間隔で形成され
ており、該直進案内溝80aは、支持部55と対応する
部分に設けられ、第一ピニオン63を挟んで固定環12
の円周方向に幅広に形成されている。また直進案内溝8
0bは、固定環12の円周方向の他の三箇所に形成され
たもので、直進案内溝80aより幅狭に形成されてい
る。該三箇所の直進案内溝80bは、図3に示すよう
に、固定環12の下端部から上方の所定位置まで連続し
て形成されている。この直進案内溝80bの下部側は、
固定環12の径方向の底部が閉じられた有底溝として構
成され、上部側は、固定環12の内周側と外周側を貫通
させた形状に構成されている。この有底溝である直進案
内溝80bの径方向の底部は、固定環12の外周側に突
出成形した上記係合突出部52の内面により構成されて
いる。
【0012】図1および図2に示すように、カム環13
の内周側に直進案内環14が配置されている。この直進
案内環14の後端部に、カム環13の内周フランジ13
fと当接すべき外周フランジ14aが形成されている。
直進案内環14の後端部にはさらに、外周フランジ14
aとの間に内周フランジ13fを相対回転自在に挟む上
記直進案内板15が、固定ねじ16で固定されている。
従って、この直進案内板15は、カム環13に対して相
対回転可能で光軸方向には該カム環13とともに移動す
る。
の内周側に直進案内環14が配置されている。この直進
案内環14の後端部に、カム環13の内周フランジ13
fと当接すべき外周フランジ14aが形成されている。
直進案内環14の後端部にはさらに、外周フランジ14
aとの間に内周フランジ13fを相対回転自在に挟む上
記直進案内板15が、固定ねじ16で固定されている。
従って、この直進案内板15は、カム環13に対して相
対回転可能で光軸方向には該カム環13とともに移動す
る。
【0013】直進案内板15は、その径方向突起15
a、15bを上記直進案内溝80a、80bにそれぞれ
嵌め込ませ、光軸方向と直交させた状態で固定環12の
内周に位置される。直進案内板15に設けた径方向突起
15aは、幅広の直進案内溝80aに対応させた幅広に
形成されかつその中央部に凹部15cを有していて、第
一ピニオン63を跨ぎ、この第一ピニオン63と極めて
近接した位置に位置できるように構成されている。直進
案内板15の三箇所の上記径方向突起15bはそれぞ
れ、幅狭の上記直進案内溝80bに対応させた単純な形
状の突起として構成されている。
a、15bを上記直進案内溝80a、80bにそれぞれ
嵌め込ませ、光軸方向と直交させた状態で固定環12の
内周に位置される。直進案内板15に設けた径方向突起
15aは、幅広の直進案内溝80aに対応させた幅広に
形成されかつその中央部に凹部15cを有していて、第
一ピニオン63を跨ぎ、この第一ピニオン63と極めて
近接した位置に位置できるように構成されている。直進
案内板15の三箇所の上記径方向突起15bはそれぞ
れ、幅狭の上記直進案内溝80bに対応させた単純な形
状の突起として構成されている。
【0014】カム環13の雌ヘリコイド13cには、第
一群レンズL1を固定した第一群レンズ支持枠18の外
周の雄ヘリコイド18aが螺合している。これらの雌ヘ
リコイド13cと雄ヘリコイド18aのリードは、雌ヘ
リコイド12aと雄ヘリコイド13aのリードと逆にさ
れている。カム環13のインナーカム溝13dには、第
二群移動枠19の外周面に植設したカムピン20が嵌ま
り、同インナーカム溝13eには、第三群レンズL3を
固定した第三群レンズ枠21の外周面に植設したカムピ
ン22が嵌まっている。カムピン20と22は、直進案
内環14に光軸Oと平行に、周方向位置を異ならせて形
成した直進案内溝14c、14dにそれぞれ摺動可能に
係合されている。これにより、第二および第三群レンズ
L2、L3は、直進案内環14に直進案内される。従っ
て、直進案内環14つまり第二および第三群レンズL
2、L3は、カム環13に対して相対回転可能で光軸方
向には該カム環13とともに移動する。
一群レンズL1を固定した第一群レンズ支持枠18の外
周の雄ヘリコイド18aが螺合している。これらの雌ヘ
リコイド13cと雄ヘリコイド18aのリードは、雌ヘ
リコイド12aと雄ヘリコイド13aのリードと逆にさ
れている。カム環13のインナーカム溝13dには、第
二群移動枠19の外周面に植設したカムピン20が嵌ま
り、同インナーカム溝13eには、第三群レンズL3を
固定した第三群レンズ枠21の外周面に植設したカムピ
ン22が嵌まっている。カムピン20と22は、直進案
内環14に光軸Oと平行に、周方向位置を異ならせて形
成した直進案内溝14c、14dにそれぞれ摺動可能に
係合されている。これにより、第二および第三群レンズ
L2、L3は、直進案内環14に直進案内される。従っ
て、直進案内環14つまり第二および第三群レンズL
2、L3は、カム環13に対して相対回転可能で光軸方
向には該カム環13とともに移動する。
【0015】AF・AEユニット24の後方に第二群移
動枠19が、前方に第二群レンズ移動枠42がそれぞれ
固定されている。AF・AEユニット24の内周に設け
た雌ヘリコイド24aに、第二群レンズL2を固定した
第二群レンズ枠25の外周に設けた雄ヘリコイド25a
が螺合している。AF・AEユニット24は、被写体距
離情報に応じた角度だけ円周方向に駆動される駆動ピン
24bを有し、この駆動ピン24bが第二群レンズ枠2
5の径方向に突出させた連動アーム35に係合してい
る。従って、第二群レンズ枠25、つまり第二群レンズ
L2は、駆動ピン24bの回転角およびヘリコイド24
a、25aのリードに従って光軸方向に進退し、これに
よりフォーカシングがなされる。AF・AEユニット2
4はまた、被写体の輝度情報に基づき、シャッタブレー
ド36を開閉する。
動枠19が、前方に第二群レンズ移動枠42がそれぞれ
固定されている。AF・AEユニット24の内周に設け
た雌ヘリコイド24aに、第二群レンズL2を固定した
第二群レンズ枠25の外周に設けた雄ヘリコイド25a
が螺合している。AF・AEユニット24は、被写体距
離情報に応じた角度だけ円周方向に駆動される駆動ピン
24bを有し、この駆動ピン24bが第二群レンズ枠2
5の径方向に突出させた連動アーム35に係合してい
る。従って、第二群レンズ枠25、つまり第二群レンズ
L2は、駆動ピン24bの回転角およびヘリコイド24
a、25aのリードに従って光軸方向に進退し、これに
よりフォーカシングがなされる。AF・AEユニット2
4はまた、被写体の輝度情報に基づき、シャッタブレー
ド36を開閉する。
【0016】第一群レンズ支持枠18の内周側に、直進
案内環14の外面に形成した直進案内溝14bに嵌まる
べき直進キー18dが形成されており、第一群レンズ支
持枠18(第一群レンズL1)はこの直進キー18dを
直進案内溝14bに嵌めることにより、直進案内環14
に直進案内される。また第一群レンズ支持枠18の円筒
部44と第二群レンズ移動枠42の間には、遮光部40
が設けられている。
案内環14の外面に形成した直進案内溝14bに嵌まる
べき直進キー18dが形成されており、第一群レンズ支
持枠18(第一群レンズL1)はこの直進キー18dを
直進案内溝14bに嵌めることにより、直進案内環14
に直進案内される。また第一群レンズ支持枠18の円筒
部44と第二群レンズ移動枠42の間には、遮光部40
が設けられている。
【0017】図5および図8に示すように、固定ブロッ
ク50の上記支持孔59と対応する位置に、該支持孔5
9に摺動可能に貫通されるべき回転支軸61が、光軸前
方に突出させて設けられている。この回転支軸61は、
固定ブロック50に固定環12を嵌合させた状態におい
て、二枚のブラケット58の間に挟まれた第二ピニオン
60を該二枚のブラケット58とともに貫通して、この
第二ピニオン60の固定ブロック50に対する光軸方向
の相対移動を許容する。第一ピニオン63と第二ピニオ
ン60以外の上記ギヤ列Gを構成するギヤ65、66、
67、68、69、70は、図6に示すギヤ支持部材6
2に支持された状態で、固定ブロック50側に支持され
る。その場合、第二ピニオン60の伝動直上流側に位置
するギヤ65は、ギヤ支持部材62の内面に突出形成し
た回転軸56に回転可能に支持され、この状態において
回転軸56の先端部の凹部56aが、ギヤ65と対応す
る固定ブロック50に突出成形した係合ピン75に係合
される。そしてギヤ支持部材62は、固定ブロック50
にねじ止めされる。またギヤ支持部材62の第二ピニオ
ン60と近接する部分に、回転支軸61の先端部の位置
決め小径部61aを挿通させる位置決め孔73が形成さ
れている。
ク50の上記支持孔59と対応する位置に、該支持孔5
9に摺動可能に貫通されるべき回転支軸61が、光軸前
方に突出させて設けられている。この回転支軸61は、
固定ブロック50に固定環12を嵌合させた状態におい
て、二枚のブラケット58の間に挟まれた第二ピニオン
60を該二枚のブラケット58とともに貫通して、この
第二ピニオン60の固定ブロック50に対する光軸方向
の相対移動を許容する。第一ピニオン63と第二ピニオ
ン60以外の上記ギヤ列Gを構成するギヤ65、66、
67、68、69、70は、図6に示すギヤ支持部材6
2に支持された状態で、固定ブロック50側に支持され
る。その場合、第二ピニオン60の伝動直上流側に位置
するギヤ65は、ギヤ支持部材62の内面に突出形成し
た回転軸56に回転可能に支持され、この状態において
回転軸56の先端部の凹部56aが、ギヤ65と対応す
る固定ブロック50に突出成形した係合ピン75に係合
される。そしてギヤ支持部材62は、固定ブロック50
にねじ止めされる。またギヤ支持部材62の第二ピニオ
ン60と近接する部分に、回転支軸61の先端部の位置
決め小径部61aを挿通させる位置決め孔73が形成さ
れている。
【0018】固定環12は、その外周の雄ヘリコイド1
2cに、調整環11の内周の雌ヘリコイド11aを螺合
させて調整環11を嵌合支持している。この調整環11
を一方向または他方向に回動させることにより、固定環
12を、固定ブロック50(カメラ本体10)に対し
て、第二ピニオン60とともに光軸方向に進退(相対移
動)させることができる。バックフォーカス量の調整時
には、鉤状の係止部材90(規制手段)の先端90bに
よって、固定ブロック50つまりカメラ本体10に対す
る調整環11の光軸方向での相対移動を規制した状態で
該調整環11を正逆に回転させるから、固定環12のカ
メラ本体10に対する光軸方向での位置、つまり焦点面
にあるフィルムに対する光軸方向での位置を変更させる
ことができる。調整環11は、その下部に複数の位置決
め歯78が形成されている。固定ブロック50は、該位
置決め歯78と対応する位置に、係止歯76aを有する
位置決め板76を有している。この位置決め板76は、
固定ねじ77bを弛め或は締めることにより図7の左右
方向に移動及び固定可能とされていて、固定ねじ77の
締結時に係止歯76aによって位置決め歯78を係止し
て、調整環11の回動を規制する。固定ねじ77aは、
常時弛められたままで、位置決め板76の左右方向のガ
イドのみに使用される。
2cに、調整環11の内周の雌ヘリコイド11aを螺合
させて調整環11を嵌合支持している。この調整環11
を一方向または他方向に回動させることにより、固定環
12を、固定ブロック50(カメラ本体10)に対し
て、第二ピニオン60とともに光軸方向に進退(相対移
動)させることができる。バックフォーカス量の調整時
には、鉤状の係止部材90(規制手段)の先端90bに
よって、固定ブロック50つまりカメラ本体10に対す
る調整環11の光軸方向での相対移動を規制した状態で
該調整環11を正逆に回転させるから、固定環12のカ
メラ本体10に対する光軸方向での位置、つまり焦点面
にあるフィルムに対する光軸方向での位置を変更させる
ことができる。調整環11は、その下部に複数の位置決
め歯78が形成されている。固定ブロック50は、該位
置決め歯78と対応する位置に、係止歯76aを有する
位置決め板76を有している。この位置決め板76は、
固定ねじ77bを弛め或は締めることにより図7の左右
方向に移動及び固定可能とされていて、固定ねじ77の
締結時に係止歯76aによって位置決め歯78を係止し
て、調整環11の回動を規制する。固定ねじ77aは、
常時弛められたままで、位置決め板76の左右方向のガ
イドのみに使用される。
【0019】以上の構成を有する本カメラは、次のよう
に作動する。最短焦点距離状態から、カム環13のスパ
ーギヤ13bに噛み合っている第一ピニオン63を、ギ
ヤ列Gを介して伝達されるモータ72の駆動力によって
回転駆動すると、カム環13が、雄ヘリコイド13aお
よび雌ヘリコイド12aに従い、回転しながら光軸前方
に進出する。
に作動する。最短焦点距離状態から、カム環13のスパ
ーギヤ13bに噛み合っている第一ピニオン63を、ギ
ヤ列Gを介して伝達されるモータ72の駆動力によって
回転駆動すると、カム環13が、雄ヘリコイド13aお
よび雌ヘリコイド12aに従い、回転しながら光軸前方
に進出する。
【0020】これにより、直進案内環14によって直進
案内されている第一群レンズ支持枠18が、逆リードの
雄ヘリコイド18aと雌ヘリコイド13cの関係に従っ
て、カム環13に対してさらに前進する。同様に直進案
内環14によって直進案内されている第二群レンズ移動
枠19と第三群レンズ枠21は、それぞれそのカムピン
20と22がカム環13のインナーカム溝13dと13
eに嵌合しているから、カム環13の回転に伴ない、イ
ンナーカム溝13dと13eの形状に従って、光軸方向
に進出し、ズーミングがなされる。
案内されている第一群レンズ支持枠18が、逆リードの
雄ヘリコイド18aと雌ヘリコイド13cの関係に従っ
て、カム環13に対してさらに前進する。同様に直進案
内環14によって直進案内されている第二群レンズ移動
枠19と第三群レンズ枠21は、それぞれそのカムピン
20と22がカム環13のインナーカム溝13dと13
eに嵌合しているから、カム環13の回転に伴ない、イ
ンナーカム溝13dと13eの形状に従って、光軸方向
に進出し、ズーミングがなされる。
【0021】また上記第二群レンズ移動枠19および第
三群レンズ枠21、つまり第二および第三群レンズL
2、L3は、直進案内環14を介して連結した直進案内
板15により光軸方向に移動ガイドされるが、この直進
案内板15を光軸方向に移動ガイドする固定環12は、
その三箇所の直進案内溝80bそれぞれの一部を有底溝
として構成されて、部品単体として十分な強度を与えら
れている。また有底溝であるため、直進案内溝80b
を、直進案内板15の移動ストロークを十分に確保でき
るように、光軸方向に長く形成することが可能となって
いる。
三群レンズ枠21、つまり第二および第三群レンズL
2、L3は、直進案内環14を介して連結した直進案内
板15により光軸方向に移動ガイドされるが、この直進
案内板15を光軸方向に移動ガイドする固定環12は、
その三箇所の直進案内溝80bそれぞれの一部を有底溝
として構成されて、部品単体として十分な強度を与えら
れている。また有底溝であるため、直進案内溝80b
を、直進案内板15の移動ストロークを十分に確保でき
るように、光軸方向に長く形成することが可能となって
いる。
【0022】
【考案の効果】以上のように本考案によると、直進案内
溝を固定環に設ける場合に、固定環の部品単体としての
強度を損なわせることなく、かつ固定環そのものの光軸
方向寸法を増大させることなく、直進案内板の移動スト
ロークを十分に確保することができる。またカメラ本体
側との回り止めを簡単確実に行なうことができる。
溝を固定環に設ける場合に、固定環の部品単体としての
強度を損なわせることなく、かつ固定環そのものの光軸
方向寸法を増大させることなく、直進案内板の移動スト
ロークを十分に確保することができる。またカメラ本体
側との回り止めを簡単確実に行なうことができる。
【図1】本考案を適用したズームレンズ鏡筒の概略構成
を示す縦断面図である。
を示す縦断面図である。
【図2】同ズームレンズ鏡筒の概略構成を示す、断面位
置を異ならせた上半縦断面図である。
置を異ならせた上半縦断面図である。
【図3】同ズームレンズ鏡筒の固定環を拡大して示す斜
視図である。
視図である。
【図4】同ズームレンズ鏡筒の固定環と直進案内板の関
係を示す、カメラ本体側から視た概略図である。
係を示す、カメラ本体側から視た概略図である。
【図5】同ズームレンズ鏡筒と固定ブロックの結合構造
を示す分解斜視図である。
を示す分解斜視図である。
【図6】同ズームレンズ鏡筒を固定ブロックに支持した
状態を示す斜視図である。
状態を示す斜視図である。
【図7】カメラ本体に対するズームレンズ鏡筒およびギ
ヤ列等の組付け構造を示す正面図である。
ヤ列等の組付け構造を示す正面図である。
【図8】カム環に回転を伝達するギヤ列の結合構造を示
す断面図である。
す断面図である。
10 カメラ本体 12 固定環 13 カム環 15 直進案内板 15a 15b 径方向突起 52 係合突出部(回動規制部) 80a 80b 直進案内溝 L1 第一群レンズ L2 第二群レンズ L3 第三群レンズ O 光軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−306808(JP,A) 特開 昭50−10130(JP,A) 実開 平4−42613(JP,U) 実開 平3−96610(JP,U) 実公 昭43−9991(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G02B 7/04 G02B 7/10
Claims (1)
- 【請求項1】 カメラ本体側に固定されるべき固定環;
この固定環の内周に螺合するカム環;このカム環に対す
る相対回転が可能で光軸方向には該カム環とともに移動
可能な直進案内板;この直進案内板を光軸方向に直進案
内する直進案内溝;および、上記直進案内板により光軸
方向に移動ガイドされ、カム環により光軸方向の位置が
定まるズームレンズを構成するレンズ群;を有するズー
ムレンズ鏡筒において、 上記固定環に、その半径方向に突出させてかつ光軸と平
行な方向に、カメラ本体側との回動規制部となる係合突
出部を設けるとともに、この係合突出部と周方向位置を
合致させて、上記直進案内溝を光軸と平行な方向に設
け、 この直進案内溝の一部を、上記係合突出部の内面によっ
てその底部が閉じられた有底溝として構成したことを特
徴とするズームレンズ鏡筒の直進案内機構。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992089035U JP2593862Y2 (ja) | 1992-12-25 | 1992-12-25 | ズームレンズ鏡筒の直進案内機構 |
DE4342638A DE4342638B4 (de) | 1992-12-25 | 1993-12-14 | Linearführungsmechanismus für einen Zoomobjektivtubus |
US08/167,038 US5394210A (en) | 1992-12-25 | 1993-12-16 | Linear guiding mechanism of a zoom lens barrel of a photographing optical system |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992089035U JP2593862Y2 (ja) | 1992-12-25 | 1992-12-25 | ズームレンズ鏡筒の直進案内機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0654013U JPH0654013U (ja) | 1994-07-22 |
JP2593862Y2 true JP2593862Y2 (ja) | 1999-04-19 |
Family
ID=13959645
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992089035U Expired - Fee Related JP2593862Y2 (ja) | 1992-12-25 | 1992-12-25 | ズームレンズ鏡筒の直進案内機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2593862Y2 (ja) |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS439991Y1 (ja) * | 1964-10-14 | 1968-04-30 | ||
AT342888B (de) * | 1973-04-17 | 1978-04-25 | Schneider Co Optische Werke | Steuereinrichtung an pankratischen objektiven |
JP2691562B2 (ja) * | 1988-06-03 | 1997-12-17 | 旭光学工業株式会社 | レンズ鏡筒 |
JP2535052Y2 (ja) * | 1990-08-08 | 1997-05-07 | 旭光学工業株式会社 | ズームレンズ鏡筒 |
US6722688B2 (en) * | 2001-11-21 | 2004-04-20 | The Burton Corporation | Snowboard binding system |
-
1992
- 1992-12-25 JP JP1992089035U patent/JP2593862Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0654013U (ja) | 1994-07-22 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |