JP2535706B2 - インナ―バルコニ― - Google Patents

インナ―バルコニ―

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JP2535706B2
JP2535706B2 JP4143172A JP14317292A JP2535706B2 JP 2535706 B2 JP2535706 B2 JP 2535706B2 JP 4143172 A JP4143172 A JP 4143172A JP 14317292 A JP14317292 A JP 14317292A JP 2535706 B2 JP2535706 B2 JP 2535706B2
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JP
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inner balcony
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wall
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典子 三浦
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Misawa Homes Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインナーバルコニー、特
に寒冷地の建築物に形成されるインナーバルコニーの排
水用樋の設置構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、アパート等の集合住において
は、法規上避難路を設けることが要求され、その避難路
としてバルコニーを設けることが多い。
【0003】このバルコニーとしては、外壁より外側に
張り出す形式のアウターバルコニーを採用することが多
い。
【0004】しかし、この種のアウターバルコニーは、
外壁面より外側に張り出しているため、寒冷地等におい
ては、降雪によってバルコニー上に積雪してしまうこと
となり、特に木造家屋等にあっては、積雪による荷重を
うけることとなるため強度上好ましいものではなかっ
た。
【0005】そこで、従来の寒冷地における木造住宅の
アウターバルコニーでは、床材を格子状にして降雪があ
った場合にもバルコニー上には積雪が生じないようにし
ていた。
【0006】また、鉄骨や鉄筋造のマンション等におい
ては、図4に示すように、床部3を窓4側の壁及び両側
壁5にて遮断し、建築物の外壁ラインよりも室内側に位
置させた形式のインナーバルコニー2が用いられてい
た。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の寒冷地にお
けるアウターバルコニーにあっては、格子状の床材を用
いるため、階下にそのまま雪が落ち、また解けた水滴が
階下へそのまま落下することとなり、階下において洗濯
物等が濡れてしまうという問題があった。
【0008】これに対し、バルコニー上に庇を設けて水
滴等の落下を避けようとすると、今度は外壁より突出し
た庇上に積雪してしまい、雪の落下や凍結、融解による
建物への水の侵入が生じるおそれがあるという問題があ
った。
【0009】そこで、寒冷地における木造の集合住宅に
おいても外壁面より張り出さないインナーバルコニーの
採用が望まれ、特に3階建て等の建物では、マンション
風の外観にしたいという要請もあってインナーバルコニ
ーの採用が強く望まれていた。しかし、インナーバルコ
ニーにおいても全く積雪が生じないとはいえず、程度の
差こそあるものの積雪は生じ得るもので、その床部を格
子状にすると、量的には少いが解けた水が階下へ落ちて
しまうという事態が生じ得るものであった。
【0010】また、床部を平板状にすると、雪解け水を
排出する排水用樋が必要となり、この排水用樋が外気に
さらされていると、排水用樋内が凍結して排水不能な状
態になるという問題があった。
【0011】本発明は、上記種々の問題を解決すること
を課題としてなされたものであり、その目的は、階下側
に水滴を落下させることなく、ルコニー床部からの水
を地面側へスムーズに流下させることのできる排水用樋
の配設されたインナーバルコニーを提供することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係るインナーバルコニーは、建築物の外壁
ラインから室内側に延在させて床部を構築し、室内とは
窓側壁部及び両側壁にて遮断したインナーバルコニー
において、前記床部から一方の側壁を貫通して側壁側方
室内側に至り、この室内側を通して下部外方に至る排
水用樋を設けたことを特徴とする。
【0013】また、請求項2に記載のインナーバルコニ
ーは、請求項1に記載のインナーバルコニーにおいて、
前記一方の側壁に隣接させて側壁側方に収納庫を形成
し、この収納庫内に前記排水用樋を配設することを特徴
としている。
【0014】
【作用】上記構成のインナーバルコニーによれば、バル
コニーの床部上の雪解け水等を地面側に流下させるため
の排水用樋が当該建築物の室内に設置されている。従っ
て、暖房等のなされた室温の部分で排水用樋が伸長する
のでその内部が凍結するおそれはない。
【0015】従って、各階のインナーバルコニーの床部
からの水は、常に非凍結状態にある排水用樋に流れ込ん
でいくこととなる。
【0016】上記構成では床部から側壁までの間の排水
用樋は外部に露出した状態にあるが、その排水用樋全体
の長さから見た場合極めて短い部分であり、しかも常に
室温に近い状態の室内側の部分に連続しているので、そ
の凍結は有効に防止される。
【0017】このように、寒冷地においてもインナーバ
ルコニー部分に有効に排水用樋を設けることができ、階
下への直接の雪の落下や樋の凍結による階下への水滴の
落下などを有効に防止することができる。また、排水用
樋は、側壁側方の室内に設けられているため、邪魔にな
ることがない。
【0018】また、請求項2に記載のインナーバルコニ
ーによれば、収納庫の設置によって排水用樋が収納庫内
に収められ、室内に露出することがなく、室内デザイン
性を低化させることがない。
【0019】さらに、インナーバルコニーは、室内側に
突出した構造にあるので、そのインナーバルコニーの側
壁の横部分に収納庫を設置することにより建築物室内に
できるあき空間を有効に利用することが可能となってい
る。
【0020】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例につい
て詳細に説明する。
【0021】図1は実施例に係るインナーバルコニーの
概略水平断面図を示している。
【0022】図において、インナーバルコニー10の主
たる構成部分である床部12は、建築物の外壁100の
外面ラインよりも室内側に設置されており、この床部1
2によって構成されるインナーバルコニー10部分は窓
部14側の壁部15及び両側の側壁16によって室内と
遮断された構成となっている。
【0023】そして、本発明の特徴的構成事項である排
水用樋50は、まず床部12を上面から下方へ貫通する
貫通部18、さらにこの貫通部18に連続し、かつ屈曲
して一方の側壁16bを貫通する屈曲部20、さらに建
築物の室内側で上下方向に伸長する主パイプ部22にて
構成され、屈曲部20は、主パイプ部22の側部に結合
され両者は連通状態となっている。
【0024】図2はこの排水用樋50の主たる構成部分
の構造を示すためのインナーバルコニー10の部分概略
縦断面図を示している。
【0025】図示のように貫通部18は床部12を上下
方向に貫通しており、さらに屈曲部20はその貫通部1
8に連続し、そのやや下方でほぼ直角に側壁16b側に
屈曲し、これを貫通して室内側に突出している。
【0026】そして、その室内側に配設された主パイプ
部22の側部に結合され連通している。
【0027】このように、主パイプ部22が室内で上下
に伸長しているので、この部分は常に凍結するおそれが
ない。また、この主パイプ部22に直接連続する屈曲部
20についても主パイプ部22の高い温度状態の影響を
受けその凍結が有効に防止される。また、貫通部18の
部分も同様に主パイプ部22からの温度の影響を受け非
凍結状態が維持される。
【0028】さらに、本実施例では図1に示したように
主パイプ部22が配設されている室内部、すなわち側壁
16bと建築物の外壁24との間の空間に収納庫200
を設置している。
【0029】このような構成とすることにより室内に配
設される主パイプ部22は外部に露出することがなく室
内のデザイン性を低化させるおそれがない。また、イン
ナーバルコニー10の構成において必然的に生じる側壁
16と外壁24との間の空間を有効に利用することが可
能となっている。
【0030】さらに、収納庫200の前面である開閉扉
部分200aを室内へ突出したインナーバルコニー10
の突出先端面とほぼ面一に構成しているので、インナー
バルコニー10の室内側への突出感を視覚的に緩和する
機能も奏している。
【0031】図3は、収納庫200の他の構成例を示し
ており、本実施例は、側壁16bの伸長方向と平行な方
向に収納庫200の開閉扉部分200aを形成したもの
である。このような構成は、インナーバルコニー側壁1
6bと建築物外壁24との間の間隔が広い場合に用いる
のが好適であり、インナーバルコニー側壁16bを収納
庫200の設置のための背面側壁部として有効に利用し
ているものである。
【0032】また、図1及び図3の収納庫200内に
は、主パイプ部22の周囲を囲うための囲い壁300が
設けられているが、この囲い壁300は必ずしも設ける
必要はなく、収納庫200内に主パイプ部22が直接露
出した状態としておくことも可能である。
【0033】なお、本発明は上記各実施例に限定される
ものではなく発明の要旨の範囲内で種々の変形が可能で
ある。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るイン
ナーバルコニーによれば、インナーバルコニー床部から
の水を下方側へ流すための排水用樋をその樋の流路の凍
結を有効に防止して設置することができる。これによっ
て、インナーバルコニー床部の排水機能を良好なものと
することができ階下への雪や水滴の落下を有効に防止す
ることが可能である。この場合、排水用樋は、側壁側方
の室内に設けられているので、邪魔になることがない。
【0035】また、インナ−バルコニ−の一方の側壁に
隣接して収納庫を設け、この収納庫内に排水用樋を配設
することによって、排水用樋が室内に露出するのを防止
して室内美観を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係るインナーバルコニーの全体構成を
示す建築物の水平部分断面図である。
【図2】実施例の特徴部分である排水用樋の構造を示す
部分概略縦断面図である。
【図3】収納庫の他の配置例を示す部分概略水平断面図
である。
【図4】インナーバルコニーの例を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 インナーバルコニー 12 床部 16 16a側壁 18 貫通部 20 屈曲部 22 主パイプ部 50 排水用樋 200 収納庫

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】建築物の外壁ラインから室内側に延在させ
    て床部を構築し、室内とは窓側壁部及び両側壁にて遮
    断したインナーバルコニーにおいて、 前記床部から一方の側壁を貫通して側壁側方の室内側に
    至り、この室内側を通して下部外方に至る排水用樋を設
    けたことを特徴とするインナーバルコニー。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のインナーバルコニーにお
    いて、 前記一方の側壁に隣接させて側壁側方に収納庫を形成
    し、この収納庫内に前記排水用樋を配設することを特徴
    とするインナーバルコニー。
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