JP2535514Y2 - 匣鉢載置用台板 - Google Patents
匣鉢載置用台板Info
- Publication number
- JP2535514Y2 JP2535514Y2 JP1991085195U JP8519591U JP2535514Y2 JP 2535514 Y2 JP2535514 Y2 JP 2535514Y2 JP 1991085195 U JP1991085195 U JP 1991085195U JP 8519591 U JP8519591 U JP 8519591U JP 2535514 Y2 JP2535514 Y2 JP 2535514Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sagger
- base plate
- outer peripheral
- projection
- fired
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Tunnel Furnaces (AREA)
- Furnace Charging Or Discharging (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は匣鉢載置用台板に係り、
更に詳しくは、焼成炉から取り出された匣鉢を載置した
台板から、機械を用いて匣鉢を自動的に把持し、移動可
能とした匣鉢載置用台板に関する。
更に詳しくは、焼成炉から取り出された匣鉢を載置した
台板から、機械を用いて匣鉢を自動的に把持し、移動可
能とした匣鉢載置用台板に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばフェライト等の電子部品等(被焼
成物)を焼成するときには、被焼成物を匣鉢に納め、こ
の匣鉢を台板上に載せて焼成炉内に送入している。この
際、匣鉢同士が接触すると内部に収容している被焼成物
に衝撃を与えるため、匣鉢より寸法の大きい台板を使用
し、台板同士が接触し順次送り出されるように構成され
ている。このような被焼成物を焼成するに際して、従来
においては、焼成後焼成炉から取り出し、台板上から匣
鉢を人手により持ち上げて移動し、焼成物を取り出して
いた。また近年になり、省力化及び作業の安全上の見地
から運搬機を使用し、例えば図3に示すように、匣鉢3
の底部に切込部5を設け、ここに運搬機の把持用爪6を
挿入して匣鉢3を台板1から持ち上げて移動する方法が
採用されるようになってきた。
成物)を焼成するときには、被焼成物を匣鉢に納め、こ
の匣鉢を台板上に載せて焼成炉内に送入している。この
際、匣鉢同士が接触すると内部に収容している被焼成物
に衝撃を与えるため、匣鉢より寸法の大きい台板を使用
し、台板同士が接触し順次送り出されるように構成され
ている。このような被焼成物を焼成するに際して、従来
においては、焼成後焼成炉から取り出し、台板上から匣
鉢を人手により持ち上げて移動し、焼成物を取り出して
いた。また近年になり、省力化及び作業の安全上の見地
から運搬機を使用し、例えば図3に示すように、匣鉢3
の底部に切込部5を設け、ここに運搬機の把持用爪6を
挿入して匣鉢3を台板1から持ち上げて移動する方法が
採用されるようになってきた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の方法にあっては、図3に示すように、匣鉢3の
切込部5の肉厚Aは他の部分の肉厚Bに比べて薄く、切
込部5では強度が低下し、ここから破損する恐れがあっ
た。また、上記の欠陥を防ぐため、切込部5の肉厚を厚
くすれば、被焼成物の収容量が減少するほか、匣鉢3自
体の熱容量が増大し熱源消費量が増えるという問題があ
った。そこで本考案者は、上記した従来の問題点に鑑み
て種々検討を行なったところ、匣鉢の形状は変えること
なく、台板の形状のみを変えることによりこの問題点を
解決できることを見出し、本考案に到達した。
た従来の方法にあっては、図3に示すように、匣鉢3の
切込部5の肉厚Aは他の部分の肉厚Bに比べて薄く、切
込部5では強度が低下し、ここから破損する恐れがあっ
た。また、上記の欠陥を防ぐため、切込部5の肉厚を厚
くすれば、被焼成物の収容量が減少するほか、匣鉢3自
体の熱容量が増大し熱源消費量が増えるという問題があ
った。そこで本考案者は、上記した従来の問題点に鑑み
て種々検討を行なったところ、匣鉢の形状は変えること
なく、台板の形状のみを変えることによりこの問題点を
解決できることを見出し、本考案に到達した。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち、本考案によれ
ば、被焼成物を内部に収容する匣鉢を載置するための台
板であって、その外周部の上側部に少なくとも2ヶ所の
把持用爪の挿入用切込部を設けたことを特徴とする匣鉢
載置用台板、が提供される。また本考案では、台板の中
央部および外周上側部において、切込部と位置をずらし
て中央突起、外周突起をそれぞれ形成し、かつ中央突起
は外周突起に比して高さを低くすることが好ましい。
ば、被焼成物を内部に収容する匣鉢を載置するための台
板であって、その外周部の上側部に少なくとも2ヶ所の
把持用爪の挿入用切込部を設けたことを特徴とする匣鉢
載置用台板、が提供される。また本考案では、台板の中
央部および外周上側部において、切込部と位置をずらし
て中央突起、外周突起をそれぞれ形成し、かつ中央突起
は外周突起に比して高さを低くすることが好ましい。
【0005】
【作用】本考案の台板は、フェライト等を匣鉢に収容し
焼成炉で焼成するに際して、匣鉢の形状は変えることな
く、台板の形状のみを変えることにより、運搬機を使用
した自動的な移動・取出しを可能とした点に特徴を有す
る。このような形状の台板を使用することにより、匣鉢
の形状を変えることがないので、被焼成物の収容量、焼
成時間等は従来の手動方式で行なったものと同じ条件
で、自動的な運搬・取出しに対応することができる。
焼成炉で焼成するに際して、匣鉢の形状は変えることな
く、台板の形状のみを変えることにより、運搬機を使用
した自動的な移動・取出しを可能とした点に特徴を有す
る。このような形状の台板を使用することにより、匣鉢
の形状を変えることがないので、被焼成物の収容量、焼
成時間等は従来の手動方式で行なったものと同じ条件
で、自動的な運搬・取出しに対応することができる。
【0006】
【実施例】以下、本考案を図示の実施例に基づき更に詳
細に説明するが、本考案はこれらの実施例に限られるも
のではない。図1は本考案に係る台板に匣鉢を載置した
状態の一例を示す断面図、図2は本考案に係る台板の一
例を示す平面図である。図示の如く、台板1には、その
外周部の上側部に複数の切込部2(この例の場合には、
合計8ヶ所)が設けてあり、この台板1上に匣鉢3が載
置される。この場合には、台板1の切込部2と匣鉢3の
底部4との間に運搬機の把持用爪6を挿入することによ
り、匣鉢3を吊り上げて所定個所に移動することができ
る。上記切込部2は台板1の外周部で、匣鉢3を吊り上
げるのにバランスのよい位置に設ける。
細に説明するが、本考案はこれらの実施例に限られるも
のではない。図1は本考案に係る台板に匣鉢を載置した
状態の一例を示す断面図、図2は本考案に係る台板の一
例を示す平面図である。図示の如く、台板1には、その
外周部の上側部に複数の切込部2(この例の場合には、
合計8ヶ所)が設けてあり、この台板1上に匣鉢3が載
置される。この場合には、台板1の切込部2と匣鉢3の
底部4との間に運搬機の把持用爪6を挿入することによ
り、匣鉢3を吊り上げて所定個所に移動することができ
る。上記切込部2は台板1の外周部で、匣鉢3を吊り上
げるのにバランスのよい位置に設ける。
【0007】また、図2の台板1には、その中央部およ
び外周上側部において、前記した切込部2と位置をずら
して中央突起7、外周突起8がそれぞれ形成され、しか
も中央突起7は外周突起8に比して多少(具体的には、
例えば約2mm)低く形成されている。このように台板
1を形成して、その上に匣鉢3を載置すると、外周突起
8により匣鉢3の底部外周部が保持され、匣鉢3のその
他の部分は台板1とは接触しない状態となる。ここで、
匣鉢3は被焼成物を内部に収容しているため、通常使用
に際して被焼成物の重量により匣鉢3の底部が下方に反
るように変形する。このような変形はまた、匣鉢3を多
段に積み上げる場合に、第2段目から上の匣鉢において
共通して起こるものである。従って、台板1の中央部に
外周突起8よりも低い中央突起7があると、匣鉢3の底
部が所定以上変形することが防止されると同時に、匣鉢
3を安定して保持することができ、好ましい。なお、9
は匣鉢の位置決め用突起であり、台板1の上側最外周に
設けられる。さらに、匣鉢3はそれを多段に積み上げて
焼成されることは通常行なわれていることであり、匣鉢
3を多段に積み上げる場合、匣鉢3自体の底部および上
端部に凹凸を設けて、各匣鉢のずれを防止することが好
ましい。
び外周上側部において、前記した切込部2と位置をずら
して中央突起7、外周突起8がそれぞれ形成され、しか
も中央突起7は外周突起8に比して多少(具体的には、
例えば約2mm)低く形成されている。このように台板
1を形成して、その上に匣鉢3を載置すると、外周突起
8により匣鉢3の底部外周部が保持され、匣鉢3のその
他の部分は台板1とは接触しない状態となる。ここで、
匣鉢3は被焼成物を内部に収容しているため、通常使用
に際して被焼成物の重量により匣鉢3の底部が下方に反
るように変形する。このような変形はまた、匣鉢3を多
段に積み上げる場合に、第2段目から上の匣鉢において
共通して起こるものである。従って、台板1の中央部に
外周突起8よりも低い中央突起7があると、匣鉢3の底
部が所定以上変形することが防止されると同時に、匣鉢
3を安定して保持することができ、好ましい。なお、9
は匣鉢の位置決め用突起であり、台板1の上側最外周に
設けられる。さらに、匣鉢3はそれを多段に積み上げて
焼成されることは通常行なわれていることであり、匣鉢
3を多段に積み上げる場合、匣鉢3自体の底部および上
端部に凹凸を設けて、各匣鉢のずれを防止することが好
ましい。
【0008】
【考案の効果】以上説明したように、本考案の匣鉢載置
用台板によれば、台板の外周部の上側部に複数の切込部
を設けたことにより、焼成炉から出た匣鉢を、匣鉢自体
の形状を全く変えることなく、運搬機によって移動し焼
成物を取り出すことが可能となり、また匣鉢の被焼成物
収容量、焼成時間等を従来の手動方式で行なったものと
同じ条件で自動的な移動・取出しに対応することができ
る。
用台板によれば、台板の外周部の上側部に複数の切込部
を設けたことにより、焼成炉から出た匣鉢を、匣鉢自体
の形状を全く変えることなく、運搬機によって移動し焼
成物を取り出すことが可能となり、また匣鉢の被焼成物
収容量、焼成時間等を従来の手動方式で行なったものと
同じ条件で自動的な移動・取出しに対応することができ
る。
【図1】本考案に係る台板に匣鉢を載置した状態の一例
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図2】本考案に係る台板の一例を示す平面図である。
【図3】従来における台板上に匣鉢を載せた場合の一例
を示す断面図である。
を示す断面図である。
1 台板 2 台板の切込部 3 匣鉢 4 匣鉢の底部 5 匣鉢の切込部 6 把持用爪 7 中央突起 8 外周突起 9 匣鉢の位置決め用突起
Claims (2)
- 【請求項1】 被焼成物を内部に収容する匣鉢を載置す
るための台板であって、その外周部の上側部に少なくと
も2ヶ所の把持用爪の挿入用切込部を設けたことを特徴
とする匣鉢載置用台板。 - 【請求項2】 台板の中央部および外周上側部におい
て、切込部と位置をずらして中央突起、外周突起をそれ
ぞれ形成し、かつ中央突起は外周突起に比して高さを低
くした請求項1記載の匣鉢載置用台板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991085195U JP2535514Y2 (ja) | 1991-10-21 | 1991-10-21 | 匣鉢載置用台板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991085195U JP2535514Y2 (ja) | 1991-10-21 | 1991-10-21 | 匣鉢載置用台板 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0536294U JPH0536294U (ja) | 1993-05-18 |
JP2535514Y2 true JP2535514Y2 (ja) | 1997-05-14 |
Family
ID=13851869
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991085195U Expired - Lifetime JP2535514Y2 (ja) | 1991-10-21 | 1991-10-21 | 匣鉢載置用台板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2535514Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112317079A (zh) * | 2020-10-23 | 2021-02-05 | 上海陆达包装机械制造有限公司 | 匣钵物料破块设备 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0718662B2 (ja) * | 1988-06-07 | 1995-03-06 | 株式会社村田製作所 | セラミックス焼成用匣 |
-
1991
- 1991-10-21 JP JP1991085195U patent/JP2535514Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0536294U (ja) | 1993-05-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0183826B1 (en) | Substrate and media carrier | |
JP2004186249A (ja) | 基板移載装置並びに基板の取り出し方法および基板の収納方法 | |
EP0613829B1 (en) | Can end tray | |
US6032801A (en) | Pallet system | |
EP0452159B1 (en) | Parts tray conveying system | |
US5934471A (en) | Stackable tray for containing offset parts | |
JP2535514Y2 (ja) | 匣鉢載置用台板 | |
JP2002087516A (ja) | 車輌のバッテリ交換装置 | |
JP3157738B2 (ja) | ウエハ移載装置および移載方法 | |
US6227787B1 (en) | Device for loading workpiece pallets | |
JPS61277519A (ja) | プレス設備のデイスタツカ−装置 | |
JP4222612B2 (ja) | ディスプレイ用基板の取り出し機構およびディスプレイ用基板の取り出し方法 | |
JP2981610B1 (ja) | パレット取扱装置 | |
CN216189168U (zh) | 一种上下料装置 | |
JPH05238536A (ja) | 部品用トレーチェンジャ | |
JPH07101550A (ja) | 物品処理装置 | |
JPS63235219A (ja) | 積載パレツト分離・積重ね装置 | |
JPH08231045A (ja) | ケース積み付け装置 | |
JP2004519395A (ja) | パレット | |
KR200157451Y1 (ko) | 반도체 칩 저장용 트레이 | |
JP2981609B1 (ja) | パレット取扱装置 | |
CN115417124A (zh) | 一种mlcc的转移治具及转移方法 | |
JPH0834236B2 (ja) | ウェハのロ−ディング装置 | |
JPH0648858Y2 (ja) | ウエハ収納容器 | |
JPH0445203Y2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19970114 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |