JP2535496Y2 - 二液収納容器 - Google Patents

二液収納容器

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JP2535496Y2
JP2535496Y2 JP1422091U JP1422091U JP2535496Y2 JP 2535496 Y2 JP2535496 Y2 JP 2535496Y2 JP 1422091 U JP1422091 U JP 1422091U JP 1422091 U JP1422091 U JP 1422091U JP 2535496 Y2 JP2535496 Y2 JP 2535496Y2
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征一 袴田
真巳 知久
茂雄 飯塚
弘幸 中村
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Yoshino Kogyosho Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、保存時には単独で収納
され、使用時に混合される二つの液体を密に分離した状
態で一体的に収納保持し、使用時に両液体収納空間間を
開放して容器内で混合できるようにした二液収納容器に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】二種の液体を、保存時には密に分離して
収納保持し、使用時に一定割合で混合して注出使用すべ
く構成した二液収納容器がある。この二液収納容器の従
来技術の代表例として、実公昭62−38912号公報
に示された容器がある。
【0003】この実公昭62−38912号公報に示さ
れた従来技術は、口首部外周に螺条を付設させた容器主
体と、この容器主体の口首部内に嵌着された係合筒体
と、容器主体の口首部外面に、下方筒部を螺合させて筒
部を起立させると共に、この筒部内面から、係合筒部内
を通って摺動筒部を垂設させた連結筒と、摺動筒部下端
に嵌合させた下蓋と、連結筒上端に嵌合させたキャップ
とから成り、容器主体に対して連結筒を弛めると、係合
筒体下端に接して上昇が阻止されて下蓋が摺動筒部から
離脱可能に、係合筒体下方に下蓋の一部を位置させた構
成となっている。
【0004】この従来技術の二液収納容器は、二種の液
体を一体的に密に分離した状態で収納した状態から、容
器主体に対して連結筒を弛み方向に螺動させることによ
り、連結筒内から垂設された摺動筒部と共に、この摺動
筒部下端に嵌合された下蓋も共に螺上昇しようとする
が、その底板の外周部が係合筒体下端に接して阻止され
るため、下蓋は上昇できず、よって下蓋は摺動筒部から
外され、容器主体の下方に落下し、同時に連結筒内と容
器主体内とは連通し、それらの各内部に入れられていた
二種の液体が混合される。
【0005】上記した構成および作用となっている従来
技術にあっては、二種の液体を密に分離した状態で一体
的に収納保持することができ、また容器主体に対する連
結筒の弛め操作だけで二種の液体を混合させることがで
きるので、混合操作が極めて容易で安全である等の優れ
た効果を発揮する。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た実公昭62−38912号公報に示された従来技術に
あっては、連結筒の一部が二重筒壁構造となっており、
かつこの二重筒壁構造部分に雌螺子構造を設ける構造と
なっているので、連結筒の構造が比較的複雑であり、こ
のため連結筒を成形性の良い合成樹脂材料で成形する必
要があるが、この連結筒に要求される耐内容物性によっ
ては成形性の良い合成樹脂材料を使用することができな
い場合が生じると云う問題がある。
【0007】また、液体を直接収納する容器主体および
連結筒を直接螺合結合する構造であるので、容器主体お
よび連結筒の成形材料は、高い耐内容物性の他に安定し
た機械的強度を発揮する物性が要求されることになり、
このことも容器主体および連結筒の成形材料規制を強め
ることになると云う問題がある。
【0008】そして、容器主体と係合筒体との組付け
は、下蓋と一緒に係合筒体を組付けた連結筒に、一定量
の液体を充填した容器主体を螺合組付けし、この容器主
体の連結筒への螺合組付け動作により、連結筒に一定姿
勢で組付けられている係合筒体を容器主体の開口部に係
合組付けするものとなっている。
【0009】このように、容器主体に対する係合筒体の
組付けには、液体を充填した状態にある容器主体と連結
筒との螺合組付け操作が必要であるので、その組立作業
に充分な注意が必要であり、また容器主体と連結筒との
螺合力を利用して係合筒体の容器主体への係合組付きを
達成するので、容器主体と連結筒とを極めて強力に螺合
組付けする必要があり、このため容器主体と連結筒との
螺合組付き強度が過剰となって開放操作が達成し難くな
るとか、螺条に不正変形が発生する等の不都合な問題が
ある。
【0010】さらに、上記した従来技術にあっては、容
器主体の胴筒部分が下位に位置することになるので、混
合した二液を注出するためには、容器全体の下位に位置
する容器主体の胴筒部分をスクイズ変形させなければな
らず、このため液体注出操作がし難いと云う問題があっ
た。
【0011】そこで、本考案は、上記した従来技術にお
ける問題点を解消すべく考案されたもので、液体を直接
収納保持する主体部分である下位容体と上位容体とを、
両容体の結合および両容体間の密閉作用に無関係となる
ように構成することをその技術的課題とし、もって両容
体の成形合成樹脂材料に対する規制を弱めると共に、容
器全体の組立操作を簡単にすることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記技術的課題を解決す
る本考案の手段は、有底筒形状の胴筒の上端に、段部を
介して縮径した口筒を立設した下位容体を有すること、
外周面に螺条を設けた螺筒の下端に、下位容体の口筒に
外装される首筒片を連設し、この口筒に密にかつ不動に
組付く内部連結体を有すること、この内部連結体の螺筒
の上端部に外嵌する短円筒形状をした外嵌筒片を有し、
螺筒の上端開口部を密閉する有頂短円筒形状をした上蓋
を有すること、上部を内筒と外筒との二重筒構造とする
と共に、下部を外筒を下方に延長した支持筒として、内
部連結体に抜け出し不能に密に組付き、内部連結体の螺
筒に螺合する内筒の上端面を、上蓋の外嵌筒片の下端面
に下方から対向させた外部連結体を有すること、筒形状
の主体筒の上端に、キャップにより開閉される口部を形
成する口筒片を起立設し、主体筒の下端に、外部連結体
の外筒内に密にかつ不動に組付く嵌合筒片を垂下設した
スクイズ性を有する上位容体を有すること、にある。
【0013】内部連結体を下位容体に不動に組付ける手
段としては、下位容体の胴筒と口筒との間に段部を介し
て首筒を設け、この首筒の外周面に周条の一部を切欠い
た構造の係合欠条を条設して下位容体を構成し、首筒片
の下端から段部を介して下位容体の首筒に外装する拡径
した袴筒を垂下設し、この袴筒の内周面に、下位容体の
係合欠条に下方から係止すると共に、この係合欠条の欠
部に周方向から係合する係合片を設けて内部連結体を構
成するのが良い。
【0014】組合さった内部連結体と外部連結体との間
の液密シールは、内部連結体の首筒片の外周面を平滑面
とし、この首筒片に対向する外部連結体の内筒内周面下
端部に、首筒片の外周面に突出端を密に摺接させる密封
シール条を条設して達成するのが良い。
【0015】外部連結体の内部連結体からの抜け出しを
防止すると共に、密封シール条の首筒片外周面に対する
密接を安定した状態で維持すべく、内部連結体の袴筒の
外周面下端に断続した周突条状の突き当たり欠条を設
け、外部連結体の支持筒の突き当たり欠条の突出端が当
接する内周面下端にストッパー条を周設するのが良い。
【0016】内部連結体と外部連結体との相対昇降変位
による、螺筒からの上蓋の取り外しを円滑に達成すべ
く、上蓋の外嵌筒片の下端面を、外方に下降傾斜するテ
ーパ下端面とすると共に、このテーパ下端面に下方から
対向する外部連結体の内筒の上端面を、外方に下降傾斜
するテーパ上端面とするとか、外部連結体の内筒の上端
面に押上げ突片を突設するとか、さらには上蓋の外嵌筒
片の下端面と同様に、押上げ突片の上端面も、外方に下
降傾斜したテーパ面とするのが良い。
【0017】上位容体と外部連結体とを不動に組付ける
手段としては、外部連結体の外筒内周面に付形された係
合条体を、螺条と多数の縦条とから構成し、上位容体の
嵌合筒片外周面に付形された係合条片を、係合条体の螺
条と螺合する螺条と、係合条体の縦条間に係合する多数
の縦条とから構成するか、または外部連結体の外筒内周
面に付形された係合条体を、周突条と多数の縦条とから
構成し、上位容体の嵌合筒片外周面に付形された係合条
片を、係合条体の周突条に下方から係止する周突条と、
係合条体の縦条間に係合する多数の縦条とから構成する
のが良い。
【0018】下位容体と内部連結体との間の液密を達成
する手段としては、内部連結体の螺筒と首筒片との連設
部分に設けたフランジの下面に、すなわち下位容体の口
筒の上端面に対向するフランジ下面に、パッキンを設け
るのが良い。
【0019】同様に、上位容体と外部連結体との間の液
密を達成する手段としては、外部連結体の内筒下端と外
筒下端とを連結する内鍔片上面に、すなわち上位容体の
嵌合筒片下端面に対向する内鍔上面に、パッキン板を設
けるのが良い。
【0020】
【作用】下位容体は、密に組付けられた内部連結体の螺
筒上端開口部が、上蓋により密閉されていることから密
封状態にあり、また上位容体は、密に組付けられた外部
連結体が内部連結体に密に組付いているのと、口部をキ
ャップで密閉していることとにより密封状態となってお
り、下位容体および上位容体のそれぞれに収納されてい
る液体は、相互に分離された状態で一体的に収納保持さ
れる。
【0021】この分離収納状態から、下位容体と上位容
体とを、内部連結体の螺筒と外部連結体の内筒との螺合
を解く方向に相対回動させると、内部連結体は下位容体
と一体に回動し、外部連結体は上位容体と一体に回動す
るので、螺筒と内筒とは螺合を解く方向に相対的に回動
する。
【0022】この螺筒と内筒との相対回動により、内筒
は螺筒に対して上昇変位し、その上端面を、螺筒の上端
開口部に密嵌組付けされた上蓋の外嵌筒片の下端面に当
接させ、この上蓋を押し上げて、この上蓋を螺筒から離
脱させる。
【0023】この上蓋の螺筒からの離脱により、下位容
体内は上位容体内に開放され、下位容体内の液体と上位
容体内の液体との混合が可能となる。この両液体の混合
は、容器全体を振る等して達成するが、この両液体の混
合操作に先立って、下位容体と上位容体とを螺合方向に
相互回動させて、螺筒に対して内筒を螺合限まで螺合さ
せ、下位容体と上位容体との組付きを安定したものとし
ておく。
【0024】両液体の混合が充分に達成されたならば、
キャップを取って上位容体の口部を開放し、上位容体の
主体筒を押圧して、上位容体のスクイズ性を利用して混
合液体を所望量だけ円滑に注出する。
【0025】内部連結体と外部連結体との相互昇降変位
に際して、外部連結体の密封シール条が内部連結体の首
筒片外周面に対する密摺接を維持しているので、内部連
結体と外部連結体との間から収納液体が漏出する恐れが
全くなく、またこの内部連結体と外部連結体との相互昇
降変位動作中の、密封シール条の首筒片外周面に対する
密摺接は、内部連結体の突き当たり欠条の、外部連結体
の支持筒内周面に対する当接により、安定して維持され
ている。
【0026】また、上蓋を内部連結体から取り外すべ
く、外部連結体を内部連結体に対して上昇螺動させた際
に、この外部連結体の内部連結体に対する螺動動作限
が、外部連結体のストッパー条の突き当たり欠条への下
方からの突き当たりにより規制されるので、外部連結体
を内部連結体に対して過剰に上昇螺動させて、内部連結
体と外部連結体とを不正に分離させる不都合の発生を防
止している。
【0027】同様に、上蓋の外嵌筒片の下端面をテーパ
下端面とし、外部連結体の内筒の上端面をテーパ上端面
とした場合には、このテーパ下端面とテーパ上端面との
当接により、螺筒開口端縁に外嵌している外嵌筒片に
は、その径を拡径する方向に外力が作用するので、上蓋
の螺筒への組付き力が弱められ、もって上蓋の螺筒から
の取り外しが円滑にかつ確実に達成される。
【0028】また、外部連結体の内筒上端面に押上げ突
片を突設した場合には、内筒から上蓋の外嵌筒片に対し
て作用する押上げ力が、この押上げ突片に対向する限定
された箇所に偏って集中して作用することになり、これ
により上蓋の螺筒からの取り外しが円滑に達成されるこ
とになり、さらに外嵌筒片の下端面と同様に、押上げ突
片の上端面も外方に下降傾斜したテーパ面としておくこ
とにより、上蓋の螺筒からの取り外しをより円滑なもの
とすることができる。
【0029】各構成部材の組立は、内部連結体と外部連
結体との組合せ物を下位容体に組付け、この内部連結体
と外部連結体の組合せ物を組付け、かつ一方の液体を収
納した下位容体を、内部連結体の螺筒上端開口部を上蓋
で密閉することにより密封する。次いで外部連結体に上
位容体を組付け、この状態で上位容体内に他方の液体を
収納してキャップで上位容体を密封し、容器の組立を完
了する。
【0030】液体を収納する主体部分である下位容体お
よび上位容体は、共に単純な筒形状であるので、成形が
容易であると共に高い成形寸法精度を要求されず、この
ため成形材料に対する規制を大幅に緩めることができ、
より耐内容物性に優れた材料で成形することが可能であ
る。
【0031】
【実施例】以下、本考案の実施例を、図面を参照しなが
ら説明する。下位容体1は、有底円筒形状の胴筒2の上
端に三段に縮径して円筒状の口筒3を立設して構成さ
れ、口筒3の直下の円筒部分を首筒4とし、この首筒4
の外周面に一部を切り欠いた周突条状の係合欠条5を条
設している。
【0032】内部連結体6は、外周面に螺条を刻設した
螺筒7の下端に、外鍔状のフランジ8を介して外周面を
平滑面とした直線円筒形状の首筒片10を垂設し、この首
筒片10の下端から、内周面に係合欠条5と係合係止する
係合12を突設すると共に、外周面下端縁に突き当たり欠
条13を突設した円筒形状の袴筒11を、肩部を介して垂設
して構成され、内周端縁に下位容体1の口筒3内に嵌入
する嵌入筒片9を垂設したフランジ8の下面にパッキン
14を組付けている。
【0033】この内部連結体6は、下位容体1に上方か
ら強引に嵌め込むことにより、係合欠条5に係合片12を
上下方向および周方向から係合させ、もって下位容体1
に離脱不能および回動不能に組付き、また口筒3の上端
面のパッキン14への密弾接により下位容器1に対して液
密に組付けられる。
【0034】内部連結体6の螺筒7上端開口部に液密に
組付けられる上蓋15は、有頂短円筒形状をしていて、そ
の周壁を、螺筒7内に密嵌入する密嵌筒片16と螺筒7に
外嵌係合する外嵌筒片17との二重筒壁構造としており、
外嵌筒片17の下端面は、外方の下降傾斜したテーパ下端
面18(特に
【図3】参照)となっている。
【0035】外部連結体19は、内筒20と外筒23との二重
筒構造体の下端間を内鍔片25を連結し、外筒23のそのま
ま下方に延長して支持筒26を形成した構成となってい
て、内筒20は、その内周面に螺筒7に螺合する螺条を刻
設していると共に、その径は、外方に下降傾斜したテー
パ上端面21が上蓋15の外嵌筒片17のテーパ下端面18に下
方から対向する値に設定され、そしてこの内筒20の内周
面下端縁には、内部連結体6の首筒片10外周面に密摺接
する密封シール条22が突周設されている。外筒23の内周
面には係合条体24が突設されており、そして支持筒26の
内周面下端縁にはストッパー条27が突周設されている。
【0036】上蓋15の外嵌筒片17のテーパ下端面18と内
筒20のテーパ上端面21とが、同じ外方に下降傾斜したテ
ーパ面となっているので、上蓋15に対して内筒20が相対
的に上昇変位して、この内筒20のテーパ上端面21が外嵌
筒片17のテーパ下端面18に押上げ力を作用させると、外
嵌筒片17にはテーパ下端面18とテーパ上端面21との圧接
に伴う外方に向かうベクトル分力が作用し、この外方に
向かう力すなわち外嵌筒片17を拡径する方向に作用する
外力の作用により、外嵌筒片17の螺筒7に対する組付き
力が弱められ、これにより内筒20の押上げによる上蓋15
の螺筒7からの離脱が円滑に達成されることになる。
【0037】また、
【図4】に示すように、内筒20の上端面に押上げ突片21
a を突設した場合には、この内筒20から上蓋15の外嵌筒
片17に作用する押上げ力は、この外嵌筒片17の下端面の
特定された箇所に集中して偏って作用することになり、
これによりより小さい操作力で、上蓋15の螺筒7からの
離脱を達成できる。
【0038】なお、押上げ突片21a は、
【図4】に示すように、突片条に成形しても良いのであ
るが、内筒20から外嵌筒片17に作用する押上げ力が、こ
の押上げ突片21a に集中して作用するので、この押上げ
突片21a には比較的大きな機械的強度が要求されること
になる。それゆえ、
【図5】に示すように、内筒20の上端面に、周方向に沿
って傾斜した傾斜面21b とし、この一対の傾斜面21b の
組合せにより押上げ突片21a を形成すると有利である。
【0039】支持筒26の内周面は平滑面となっていて、
【図6】に示すように、内部連結体6の突き当たり欠条
13の突出端が常接することにより、内部連結体6と外部
連結体19との組付き姿勢が妄りに傾かないようにしてい
る。すなわち、内部連結体6と外部連結体19とは、螺筒
7と内筒20との螺合、首筒片10に対する密封シール条22
の接触、そして突き当たり欠条13の支持筒26に対する接
触とにより、相互組付き姿勢を安定したものとしている
のである。
【0040】なお、突き当たり欠条13を、断続した周突
条状としたのは、この突き当たり欠条13と支持筒26との
間に発生する摺動抵抗力が大きくならないようにするた
めである。
【0041】上位容体29は、円筒形状をした主体筒30の
上端に肩部を介して口筒片33を立設し、また主体筒30の
下端に段部を介して縮径した嵌合筒片31を垂設して構成
されており、嵌合筒片31の外周面には、外部連結体19の
係合条体24と離脱不能にかつ変位不能に係合する係合条
片32が突設されている。
【0042】係合条体24と係合条片32とは、図示実施例
の場合、螺条の多数の縦条とから構成されているが、周
条と多数の縦条とから構成しても良い。
【0043】また、嵌合筒片31の下端部は、やや内方に
傾斜したテーパ筒状に成形されているが、これは係合条
体24に係合条片32が係合した上位容体29の外部連結体19
に対する組付き完了状態で、内鍔片25上面に取付けられ
たパッキン板28に、嵌合筒片31の下端縁を密に弾接させ
るためである。
【0044】上位容体29の口筒片33には、所望する口径
の注出口を形成するノズル体34が組付けられているが、
このノズル体34は、口筒片33に抜け出し不能および不動
に外装して組付く組付き筒35の上端に、段部を介して上
端に小口径のノズル口38を開口した円錐筒台形状のノズ
ル筒37を立設し、このノズル筒37を立設した段部の下面
に、口筒片33内に密嵌入するシール筒片36を垂設して構
成され、組付き筒35の口筒片33に対する離脱不能および
不動な組付きは、螺合またはアンダーカット結合で達成
される。
【0045】キャップ39は、ノズル体34のノズル筒37に
螺合により着脱自在に組付けられ、その頂壁下面に垂設
した栓片40をノズル口38内に密嵌入させることにより、
容器の口部であるノズル口38の密閉を強固に達成するよ
うにしている。
【0046】容器の口部を直接上位容体29に形成せず
に、ノズル体34により形成したのは、上位容体29を耐内
容物性に優れたブロー成形品とするためで、上位容体29
をブロー成形品とすることにより、小口径の口部を、こ
の上位容体29に直接成形するのが困難となるからであ
る。
【0047】
【考案の効果】本考案は、上記した構成となっているの
で、以下に示す効果を奏する。下位容体と上位容体との
連結は、専用の内部連結体と外部連結体とにより達成す
るので、両容体に対する成形材料規制を大幅に緩和させ
ることができ、これにより両容体を液体収納に有利な構
造および成形方法そして成形材料で成形することがで
き、もって耐内容物性に優れた二液収納容器を得ること
ができる。
【0048】内部連結体と外部連結体とは、液体収納昨
日に束縛されることなしに、シール性の高い連結機能を
発揮するのに有利な条件で成形できるので、容器全体と
しての高いシール性を発揮すると共に、安定したかつ強
固な相互間の連結を達成維持することができ、さらに確
実で安定した開封操作を得ることができ、もって安全に
かつ円滑に使用することができる。
【0049】下位容体と上位容体との連結は、液体を収
納して密封された状態にある下位容体に対して、また液
体収納前の上位容体を組付けて達成されるのであり、ま
た上位容体に対する液体の収納は、この下位容体との連
結が達成された状態で行われるので、両容体の連結組付
け操作に、収納液体が邪魔となることが全くなく、もっ
て容器の組立および液体収納作業が、安全でかつ簡単な
ものとなる。
【0050】容器の上位に位置する上位容体にはスクイ
ズ性が付与されているで、容器を持った片手の親指と人
指し指および中指とによる上位容体に対する押圧操作に
よって、この上位容体をスクイズ変形させて所望量の液
体を注出することができ、もって容器からの液体の注出
操作が極めて行い易いものとなる。
【0051】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案によるコンパクト容器の一実施例を示す
分離状態時のの半縦断面図。
【図2】
【図1】に示した本考案の実施例の分離解除時の半縦断
面図。
【図3】
【図1】に示した本考案の実施例の要部拡大半縦断面
図。
【図4】外部連結体の内筒上端部の他の実施例を示す部
分正面図。
【図5】外部連結体の内筒上端部のさらに他の実施例を
示す部分正面図。
【図6】
【図1】中、A−A線に沿って切断矢視した平断面図。
【0052】
【符号の説明】
1;下位容体、 2;胴筒、 3;口筒、 4;首筒、
5;係合欠条、 6;内部連結体、 7;螺筒、
8;フランジ、 9;嵌入筒片、 10;首筒片、1
1;袴筒、 12;係合片、 13;突き当たり欠条、
14;バッキン、15;上蓋、 16;密嵌筒片、
17;外嵌筒片、 18;テーパ下端面、19;外部連
結体、 20;内筒、 21;テーパ上端面、 21
a;押上げ突片、21b;傾斜面、 22;密封シール
条、 23;外筒、 24;係合条体、 25;内鍔
片、 26;支持筒、27;ストッパー条、 28;パ
ッキン板、 29;上位容体、 30;主体筒、31;
嵌合筒片、 32;係合条片、33;口筒片、 34;
ノズル体、 35;組付き筒、 36;シール筒片、3
7;ノズル筒、 38;ノズル口、39;キャップ、
40;栓片。
フロントページの続き (72)考案者 飯塚 茂雄 東京都江東区大島3丁目2番6号 株式 会社 吉野工業所 内 (72)考案者 中村 弘幸 東京都江東区大島3丁目2番6号 株式 会社 吉野工業所 内

Claims (13)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有底筒形状の胴筒(2) の上端に、段部を
    介して縮径した口筒(3) を立設した下位容体(1) と、外
    周面に螺条を設けた螺筒(7) の下端に、前記口筒(3) に
    外装される首筒片(10)を連設し、前記口筒(3) に密にか
    つ不動に組付く内部連結体(6)と、前記螺筒(7) の上端
    部に外嵌する短円筒形状をした外嵌筒片(17)を有し、前
    記螺筒(7) の上端開口部を密閉する有頂短円筒形状をし
    た上蓋(15)と、上部を内筒(20)と外筒(23)との二重筒構
    造とすると共に、下部を前記外筒(23)を下方に延長した
    支持筒(26)として、前記内部連結体(6) に抜け出し不能
    に密に組付き、前記螺筒(7) に螺合する前記内筒(20)の
    上端面を、前記外装筒片(17)の下端面に下方から対向さ
    せた外部連結体(19)と、筒形状の主体筒(30)の上端に、
    キャップ(39)により開閉される口部を形成する口筒片(3
    3)を起立設し、前記主体筒(30)の下端に、前記外部連結
    体(19)の外筒(23)内に密にかつ不動に組付く嵌合筒片(3
    1)を垂下設したスクイズ性を有する上位容体(29)と、か
    ら成るに二液収納容器。
  2. 【請求項2】 胴筒(2) と口筒(3) との間に段部を介し
    て首筒(4) を設け、該首筒(4) の外周面に周条の一部を
    切欠いた構造の係合欠条(5) を条設して下位容体(1) を
    構成し、首筒片(10)の下端から段部を介して前記首筒
    (4) に外装する拡径した袴筒(11)を垂下設し、該袴筒(1
    1)の内周面に、前記係合欠条(5) に下方から係止すると
    共に、該係合欠条(5) の欠部に周方向から係合する係合
    片(12)を設けて内部連結体(6) を構成した請求項1に記
    載の二液収納容器。
  3. 【請求項3】 内部連結体(6) の首筒片(10)の外周面を
    平滑面とし、該首筒片(10)に対向する外部連結体(19)の
    内筒(20)内周面下端部に、前記首筒片(10)の外周面に突
    出端を密に摺接させる密封シール条(22)を条設した請求
    項1または2に記載の二液収納容器。
  4. 【請求項4】 内部連結体(6) の袴筒(11)の外周面下端
    に断続した周突条状の突き当たり欠条(13)を設け、外部
    連結体(19)の支持筒(26)の前記突き当たり欠条(13)の突
    出端が当接する内周面下端にストッパー条(27)を周設し
    た請求項2または3に記載の二液収納容器。
  5. 【請求項5】 上蓋(15)の外装筒片(17)の下端面を、外
    方に下降傾斜するテーパ下端面(18)とし、該テーパ下端
    面(18)に下方から対向する外部連結体(19)の内筒(20)の
    上端面を、外方に下降傾斜するテーパ上端面(21)とした
    請求項1または2または3または4に記載の二液収納容
    器。
  6. 【請求項6】 外部連結体(19)の内筒(20)の上端面に、
    押上げ突片(21a) を突設した請求項1 または2または3
    または4に記載の二液収納容器。
  7. 【請求項7】 外部連結体(19)の内筒(20)の上端面に、
    周方向に傾斜した傾斜面(21b) を形成することにより押
    上げ突片(21a) を成形した請求項6に記載の二液収納容
    器。
  8. 【請求項8】 上蓋(15)の外嵌筒片(17)の下端面を、外
    方に下降傾斜するテーパ下端面(18)とし、該テーパ下端
    面(18)に下方から対向する外部連結体(19)の内筒(20)の
    上端面に突設された押上げ突片(21a) の上端面を、外方
    に下降傾斜するテーパ面とした請求項1または2または
    3または4または6に記載の二液収納容器。
  9. 【請求項9】 外部連結体(19)の外筒(23)内周面に付形
    された係合条体(24)を、螺条と多数の縦条とから構成
    し、上位容体(29)の嵌合筒片(31)外周面に付形された係
    合条片(32)を、前記係合条体(24)の螺条と螺合する螺条
    と、前記係合条体(24)の縦条間に係合する多数の縦条と
    から構成した請求項1または2または3または4または
    5または6または7または8に記載の二液収納容器。
  10. 【請求項10】 外部連結体(19)の外筒(23)内周面に付形
    された係合条体(24)を、周突条と多数の縦条とから構成
    し、上位容体(29)の嵌合筒片(31)外周面に付形された係
    合条片(32)を、前記係合条体(24)の周突条に下方から係
    止する周突条と、前記係合条体(24)の縦条間に係合する
    多数の縦条とから構成した請求項1またと2または3ま
    たは4または5または6または7または8または9に記
    載の二液収納容器。
  11. 【請求項11】 内部連結体(6) の螺筒(7) と首筒片(10)
    との連設部分に設けたフランジ(8) の下面に、前記内部
    連結体(6) の下位容体(1) に対する組付きを液密に保持
    するパッキン(14)を設けた請求項1または2または3ま
    たは4または5または6または7または8または9また
    は10に記載の二液収納容器。
  12. 【請求項12】 外部連結体(19)の内筒(20)下端と外筒(2
    3)下端とを連結する内鍔片(25)上面に、前記外部連結体
    (19)の上位容体(29)に対する組付きを液密に保持するパ
    ッキン板(28)を設けた請求項1または2または3または
    4または5または6または7または8または9または10
    または11に記載の二液収納容器。
  13. 【請求項13】 上位容体(29)の口筒片(33)に、先細な円
    錐台筒形状をしたノズル筒(37)を有するノズル体(34)を
    密に組付け、前記ノズル筒(37)の上端のノズル口(38)を
    開口部とした請求項1または2または3または4または
    5または6または7または8るたは9または10または11
    または12に記載の二液収納容器。
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