JP2535412B2 - 予約型原稿搬送装置 - Google Patents

予約型原稿搬送装置

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JP2535412B2
JP2535412B2 JP1162082A JP16208289A JP2535412B2 JP 2535412 B2 JP2535412 B2 JP 2535412B2 JP 1162082 A JP1162082 A JP 1162082A JP 16208289 A JP16208289 A JP 16208289A JP 2535412 B2 JP2535412 B2 JP 2535412B2
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誠 北原
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Description

【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本発明は、複写機、レーザービームプリンタ等の画像
処理装置に具備されている原稿送り装置、詳しくは、積
載トレイにセットした原稿を所定処理部に給送し、所定
処理後の原稿を排出する装置に関する。
(ロ)従来の技術 従来、複写機又はレーザービームプリンタ等に用いら
れている原稿送り装置においては、最初の人の原稿の処
理工程が完了しないうちは、次の人は原稿送り装置を使
用することはできなかった。このため、最初の人の原稿
処理が完了するのを待つのに列をなしたりして時間を要
し、原稿処理が非常に非能率的であった。
上記の点を解消するために、1つ又はそれ以上の原稿
集合(同じ複写条件を要求する原稿によって構成されて
いる一塊を意味する)を原稿積載部にセットし、それぞ
れ原稿集合に要求される処理条件に従って順次処理作業
を連続的かつ自動的に実行する原稿送り装置が提案され
ている。
この原稿送り装置の例を第11図及び第12図に基づいて
説明する。
第11図において、画像処理装置としての複写機本体C
に適用された原稿送り装置は、A部及びB部の原稿給紙
部を有している。A部の積載トレイ(以下トレイとい
う)301に画像面を上向きにセットされた原稿集合を再
下部より1枚ずつ分離し、各パス(イ)(ロ)(ハ)
(ニ)(ヘ)(リ)(ヌ)を通ってB部のトレイ321に
給送される。
この原稿のB部における原稿循環動作により、所定の
読取り処理を行ない、この処理が完了するとB部のトレ
イ321から各パス(ト)(ヘ)(ニ)(ロ)(ハ)
(ホ)を通り、排出トレイ330に上向きに排紙される。
そして、1つの原稿集合に対し、上記動作が完了する
と、A部トレイ301上の次の原稿集合に対して、同様の
処理を順次行なって、原稿の連続処理を可能にしたもの
である。
第12図において、画像面を上向きにしてA部のトレイ
401にセットされた原稿集合は、その最下部から1枚ず
つ振りされて各パス(イ)(ロ)(ヘ)(チ)(リ)
(ヌ)(ル)(ヲ)(ワ)(チ)(ヘ)(チ)(リ)
(ヌ)を通ってB部のトレイ421に給送される。
この原稿のB部における循環動作により所定の読取り
処理を行ない、この処理が完了するとB部のトレイ421
から各パス(ト)(ヘ)(チ)(リ)(ヌ)(ル)
(ヲ)(ワ)(チ)(ヘ)(ロ)(ハ)をそれぞれ通
り、画像面上向きで排出トレイ440に排紙される。この
原稿送り装置も、第11図の装置と同様にして、1つの原
稿集合に対して上記動作が完了すると、A部のトレイ40
1の次の原稿集合に対して同様の処理を行なって原稿の
連続処理を可能にしたものである。
(ハ)発明が解決しようとする課題 しかしながら、上述した装置においては、複数の原稿
集合に対しては、第11図及び第12図ともに、A部給紙ト
レイ301,401からB部のトレイ321,421へ原稿を搬送し
て、B部で処理後にA部排出トレイ330,440に戻すよう
に構成されており、また、単一の原稿集合に対しては、
B部トレイ321,421に直接原稿集合をセットしてB部で
処理後にB部トレイ321,421に戻すように構成されてい
る。このため、複数の原稿集合と1つの原稿集合の場合
がそれぞれ独立していて、A部,B部の関係が充分に考慮
されていなかった。
例えば、B部で1つの原稿集合の処理中に、A部のト
レイ301,401に原稿がセットされた場合になどについて
は考慮されておらず、さらに種々の組み合わせについて
みると、A部からB部への原稿の移送、B部から排出ト
レイ330,440への移送に不具合を生じていた。
そこで、本発明は、予約原稿搬送部から循環式原稿搬
送部への原稿集合の移送及び循環式原稿搬送部から排出
される原稿の排出トレイの選択を円滑に行ないうる予約
原稿搬送装置を提供することを目的とするものである。
(ニ)課題を解決するための手段 本発明は、上述事情に鑑みなされたものであって、原
稿を積載する第1の積載トレイを有し、第1の積載トレ
イから原稿を順次搬送して、処理後再び第1の積載トレ
イへ戻すように構成された循環式原稿搬送部と、 原稿を積載する第2の積載トレイを有し、第2の積載
トレイから原稿を順次搬送し、前記循環式原稿搬送部の
第1の積載トレイへ搬送する予約原稿搬送部と、 処理後の原稿を排出するための排出トレイと、 を具備する予約型原稿搬送装置において、 上記第1の積載トレイに原稿が存在し、かつ上記第2
の積載トレイに原稿が存在しない場合、上記第1の積載
トレイの上の原稿に対する処理の完了後、原稿を上記第
1の積載トレイ上に排出するが、上記第1の積載トレイ
上に第1の原稿集合が存在し、上記第2の積載トレイ上
に第2の原稿集合が存在する場合、上記第1の積載トレ
イ上の第1の原稿集合の原稿に対する処理が完了後、こ
の第1の原稿集合の原稿を順次一枚ずつ上記排出トレイ
に排出することを特徴としている。
又、本発明の予約型原稿搬送装置は、上記排出トレイ
への上記第1の原稿集合の原稿排出完了後、上記第2の
原稿集合の原稿を上記第1の積載トレイへ順次一枚ずつ
搬送し、上記第2の原稿集合の原稿に対する処理が完了
後、該原稿を上記第1の積載トレイに順次一枚ずつ排出
することを特徴としている。
更に、本発明の予約型原稿搬送装置は、上記第2の原
稿集合の原稿に対する処理が完了後、該原稿を排出トレ
イに順次一枚ずつ排出することを特徴としている。
(ホ)作用 第1の積載トレイ上に原稿が存在し、かつ第2の積載
トレイに原稿が存在しない場合には、第1の積載トレイ
上の原稿の処理が完了した後、その原稿が第1の積載ト
レイ上に排出される。
又、第1の積載トレイ上に第1の原稿集合が存在する
と共に、第2の積載トレイ上に第2の原稿集合が存在す
る場合には、第1の積載トレイ上の原稿集合の原稿に対
する処理が完了した後、この第1の原稿集合の原稿が一
枚ずつ順次排出トレイに排出される。
(ヘ)実施例 以下、本発明の一実施例を図面を参照して説明する。
第1図は本発明の予約型原稿搬送装置の縦断側面図を
示している。この予約型原稿搬送装置は、予約原稿搬送
部Aと循環式原稿搬送部Bとから構成されている。ま
た、符Cは画像処理装置の本体を示している。なお、上
記循環式原稿搬送部Bは、本実施例においては表裏反転
パスを内蔵しているタイプであるが、反転パスを有しな
いものであってもよい。
始めに、予約原稿搬送部Aについて説明する。
第1図において、積載トレイ(第2の積載トレイ)1
は、後述する原稿集合D1,D2をセットするものであり、
その下流には複数のローラに巻回された分離ベルト2と
搬送ベルト3とが配設されていて、それぞれ矢印方向に
回転することで、積載トレイ1上の原稿集合D1,D1の最
下部から原稿Dを1枚ずつ分離している。この分離ベル
ト2及び搬送ベルト3により分離給送部5を構成してい
る。
分離給送部5の下流には、シートパス(イ)(ロ)が
積載トレイ1下方に反転するように延びていて、その適
所にはパス(イ)(ロ)の中の原稿Dを搬送するローラ
対6,7が設けられている。パス(イ)(ロ)からはスイ
ッチバック方向に分岐したパス(ニ)(ホ)が延びてお
り、本体処理部のプラテン30へ続いている。また、パス
(ニ)からはスイッチバック方向に分岐したパス(ハ)
が配設されていて循環式原稿搬送部B上の排出トレイ31
に向かって延びている。また、パス(ハ)中には、原稿
Dを搬送するローラ対9が設けられている。
ここで、シートパス(イ)(ロ)は、積載トレイ1の
略下方に反転するように延びているが、積載トレイ1の
略上方に反転するように延びていてもなんら問題はな
い。
上記それぞれのパスの分岐部には、不図示の可撓性の
偏向板が配設されており、パス(イ)→(ロ)へは原稿
Dが偏向板を押し退けて通過し、パス(ロ)→(ニ)へ
は原稿Dはシートパス(ニ)に確実に導かれるように構
成されている。パス(ニ)(ホ)(ハ)の各分岐部も同
様に構成されている。
また、積載トレイ1の原稿Dを検知する第2のセンサ
S2と、パス(イ)の原稿Dを検知して仕切り紙のマーキ
ングを読取る読取る第1のセンサS1が配設されている。
次に、循環式原稿搬送部Bについて説明する。
符号21は原稿Dを積載する積載トレイ(第1の積載ト
レイ)を示しており、この積載トレイ21の下流には、複
数のローラに巻回された分離ベルト22と給送ベルト23が
配設されていて、それぞれ矢印方向に回転することで積
載トレイ21上の原稿Dの最下部から1枚ずつ分離する。
この分離ベルト22と給送ベルト23により分離給送部25が
構成されている。
分離給送部25の下流には、シートパス(ト)(第1の
シートパス)が積載トレイ21の上方に反転するように延
びており、装置本体Cの処理部のプラテン30へ続いてい
る。プラテン30に対向して白色前面ベルト29が配設され
ていて、プラテン30上の原稿Dを搬送することができ
る。
また、プラテン30からパス(チ)(リ)(ヌ)が上方
に反転して延びていて積載トレイ21に向かっており、上
記パス内にはそれぞれのパス内の原稿Dを搬送するロー
ラ対26,27が設けられている。さらに、原稿Dの表裏を
反転するためのパス(ル)(ヲ)(ワ)及び原稿D搬送
用のローラ対32が設けられている。上記それぞれのパス
部の分岐部は、前記予約原稿搬送部Aと同様に構成され
ている。
本実施例では、排出トレイ31が循環式原稿搬送部Bの
上面となっているが、第11図及び第12図に示すような位
置(排出トレイ330,440の位置)に排出トレイを配置し
ても問題はない。
なお、循環式原稿搬送部Bは、原稿Dの表裏を反転す
るパスが、第1図のような2度のスイッチバックにより
構成されるものでなくて、例えば第2図に示すように閉
ルーブを形成することにより反転パスを構成してもよ
い。
第2図中、符号(カ)は第1のシートパスであり、こ
のシートパス(カ)は分離給送部25で分離された原稿D
を装置本体Cの処理部のプラテン30へ給送するように続
いている。また、プラテン30からパス(ヨ)(タ)(第
2のシートパス)が大ローラ33の外周に沿って上方に反
転して延びていて積載トレイ21に向かっている。上記パ
ス(ヨ)(タ)には、それぞれのパス内の原稿Dを搬送
するために、大ローラ33の外周に当接しているコロ35,3
6及びその下流側の排紙ローラ37がそれぞれ配設されて
いる。さらに、原稿Dの表裏を反転するためのパス
(レ)がパス(ヨ)から分岐し、これはパス(カ)に接
続してプラテン30に続いている。パス(タ)(ヨ)の分
岐部には、パスを切換えるための偏向ガイド39が配設さ
れている。
次に、複数の原稿集合D1,D2についての動作について
説明する。
具体的には、第3図に示す〜ページの片面原稿の
原稿集合D1と、[1]〜[4]ページの両面原稿の原稿
集合D2を処理する場合を例にとって説明する。
それぞれ原稿集合D1及び原稿集合D2の最上部には、そ
の原稿集合D1,D2のモードを設定して、各原稿集合D1,D2
の区切りを示す仕切り紙400A,400Bが第3図に示すよう
に挿入されている。このとき、仕切り紙400A,400Bのマ
ーキング面は図において上側となっている。このよう
に、原稿集合D1は、若いページを上側にし画像面上向き
にしてページ順に重ね合わされ、原稿集合D2は、[1]
ページ面を面を上向きにしてページ順に重ね合わせてい
る。
そして、それぞれの原稿集合D1,D2の最上部には、そ
の下部の原稿集合の処理モード等を設定する仕切り紙40
0が、マーキング面を上にして挿入してA部積載トレイ
1に載置される。(ここでは、仕切り紙400によりモー
ド設定と仕切りを行なっているが、他の仕切り方法とし
て、仕切りレバー等の手段を分離ベルト2の近くに設け
ておいて、モード設定は本体操作部から入力して行なう
ようにしてもよい)。
(A)片面原稿集合D1の処理 A−1 原稿集合D1をセットする。装置本体Cの不図
示のスタートポタンを押下する。
A−2 分離給送部5により最下部の原稿が分離さ
れる。
A−3 パス(イ)→(ロ)→(ニ)→(ホ)→
(ヘ)→(チ)→(リ)→(ヌ)を通り原稿面上向きに
して積載トレイ21内に積載される。
A−4 同様にして、の原稿が分離されて積載
トレイ21内にセットされる。
A−5 仕切り紙400Aが分離され、パス(イ)に入
る。
A−6 パス(イ)内の第1のセンサS1により仕切り
紙400Aであることが検知され、同時に仕切り紙400A上の
マーキングが読取られ、原稿集合D1に対する処理モード
を決定する。
A−7 仕切り紙400Aは、パス(イ)→(ロ)→
(ニ)→(ホ)→(ハ)と進み、B部の排出トレイ31上
に排出され、B部の積載トレイ21へは搬送されない。
A−8 仕切り紙400Aにより決定されたモードに従
い、積載トレイ21上の原稿の処理が開始される。
A−9 最下部の原稿が分離給送部25により分離さ
れる。
A−10 パス(ト)→(ヘ)→読取り処理→(チ)→
(リ)→(ヌ)を通り積載トレイ21へ戻る。
A−11 同様に、原稿もA−10の動作を行なって
積載トレイ21へ戻る。
A−12 A−10、A−11の動作を仕切り紙400Aに従って
所定回数行なうと、排出トレイ31に排出される。
A−13 積載トレイ21→(ト)→(ヘ)→(ホ)→
(ハ)→排出トレイ31のパスを通って原稿の順
で原稿面を上にして排出トレイ31に排出される。このと
き、セットされたときと同じ順番になっている。これで
原稿集合D1の処理は完了である。(ここで、所定回路
(n1…nn)の循環が完了してから排出トレイ31上に排出
しているが、最後(nn)の循環のときに(再度の循環が
不要なときに積載トレイ21に戻さずに排出トレイ31に排
出させてもよい。すなわち、最後の循環のみ、積載トレ
イ21→(ト)→(ヘ)→読取り処理装置→(ホ)→
(ハ)→排出トレイ31としてもよい)。
(B)両面原稿集合D2の処理 B−1 原稿集合D1が排出トレイ31上に排出させる
と、両面原稿[2][1]がA−2、A−3、A−4の
動作で積載トレイ21上にセットされる。
B−2 A−5、A−6の動作で仕切り紙400Bのマー
キングが読取られ、原稿集合D2に対する処理モードを決
定する。
B−3 A−7の動作で排出トレイ31上の原稿D1の上
に仕切り紙400Bは排出される。
B−4 仕切り紙400Bによって決定したモードに従
い、積載トレイ21の上の原稿D2の処理が始まる。
B−5 最下部[2]が分離給送部25部により分離さ
れ、パス(ト)→(ヘ)→(チ)→(リ)→(ヌ〕→
(ル)→(ヲ)→(ワ)→(チ)→(ヘ)→第[4]ペ
ージ読取り処理→(チ)→(リ)→(ヌ)→(ル)→
(ヲ)→(ワ)→(チ)→(ヘ)→第[3]ページ読取
り処理→(チ)→(リ)→(ヌ)→積載トレイ21と進み
積載トレイ21へ戻る。
B−6 原稿[1]も同様にパス(ト)→(ヘ)→
(チ)→(リ)→(ヌ)→(ル)→(ヲ)→(ワ)→
(チ)→(ヘ)→第[2]ページ読取り処理→(チ)→
(リ→(ヌ)→(ル)→(ヲ)→(ワ)→(チ)→
(ヘ)→第[1]ページ読取り処理→(チ)→(リ)→
(ヌ)→積載トレイ21と進み積載トレイ21へ戻る。
B−7 B−5、B−6の動作を、仕切り紙40OBに従
って所定回数行なうと、排出トレイ31に排出される。
B−8 A−13と同様のパスを通り、第[1]ページ
を最上にして排出トレイ31の上の原稿D1、その上の仕切
り紙400B上にセットされたときと同じ順番で排紙され
る。(ここでも、最後の循環のとき、A−13で述べたよ
うに読取り処理後排出トレイ31へ排出してもよい)。こ
れで、原稿集合D2の処理は終了する。
すべての原稿集合D1,D2の処理が完了すると、積載ト
レイ1上の原稿Dがないことを第2のセンサS2が検知し
て原稿処理が完了する。処理後の原稿Dは、排出トレイ
31上に排出されており、そのページ順はセットしたとき
と同じであって、ページ揃えの手間が省ける。
また、原稿集合D1,D2間には、仕切り紙400があって、
原稿集合D1、D2の区別をすることができる。さらに、コ
ピー紙の方においても、セットした原稿の順序と同じペ
ージ順で排紙されるのでその後の作業が非常に効率的で
ある。
第4図は、本発明の他の実施例の縦断図を示してい
る。
本実施例の予約型原稿搬送装置は第1図の装置と同様
に、予約原稿搬送部Aと循環式原稿搬送部Bとによって
構成されており、また符号Cは画像処理装置の装置本体
を示している。(なお、この循環式原稿搬送部Bの場
合、表裏反転パスがスイッチバックによって構成されて
いるが、これの代わりに反転ローラ等による反転パスで
あってもよい)。
始めに、予約原稿搬送部Aについて説明する。
同図において、符号51は原稿集合D1,D2をセットする
積載トレイ(第2の積載トレイ)を示している。この積
載トレイ51の下流側には、分離ベルト52と給送ベルト53
が配設されて矢印方向にそれぞれ回転することで、積載
トレイ51上の原稿集合D1,D2の最下部から1枚ずつ原稿
を分離する。この積載トレイ51及び分離ベルト52によ
り、分離給送部55を構成している。分離給送部55の下流
には、シートパス(イ)(ロ)が延びていて、本体処理
部のプラテン530にへ続いている。上記パス(イ)
(ロ)からは、スイッチバック方向に分岐したパス
(ハ)が配設されていて、循環式原稿搬送部B上の排出
トレイ531に向かって延びている。また、パス(ハ)の
適所には、パス内の原稿を搬送するローラ対59が設けら
れている。
分岐部の構成は第1図の場合と同様であって可撓性偏
向板によって構成されている。また、積載トレイ51上の
原稿を検知する第2のセンサS2と、パス(イ)の原稿を
検知して仕切り紙のマーキングを読取る第1のセンサS1
がそれぞれ設けられている。
次に、循環式原稿搬送部Bについて説明する。
本実施例のB部は、第1図のものと同一であって、第
1図のものの符号の頭に(5)を付してある。符号521
は、原稿を積載する積載トレイ(第1の積載トレイ)を
示している。この積載トレイ521の下流には、分離ベル
ト522と給送ベルト523が配設されていて、矢印方向にそ
れぞれ回転することで積載トレイ21上の最下部から1枚
ずつ原稿を分離する。この分離ベルト522と給送ベルト5
23により分離給送部525を構成している。
分離給送部525の下流には、シートパス(ト)が積載
トレイ521の下方に反転するように延びていて、装置本
体Cのプラテン530へ続いている。プラテン530に対向し
て、白色全面ベルト529が配設されていて、プラテン530
上の原稿を搬送することができる。
また、プラテン530から、パス(チ)(リ)(ヌ)
(第2のシートパス)が上方に反転して延びていて、積
載トレイ521に向かっている。上記パス(チ)(リ)
(ヌ)の適所には、パス内の原稿を搬送するローラ対52
6,527が設けられ、さらに原稿の表裏を反転するための
反転パス(ル)(ヲ)(ワ)及びローラ対532が設けら
れている。上記のそれぞれのパス部の分岐部は、A部と
同様に構成されている。
循環式原稿搬送部Bの上面は排紙トレイ531になって
おり、この排紙トレイ531も、第1図の場合と同様に、
第11図、第12図の位置にあってもよい。なお、第5図で
は、第2図に示したような、循環式原稿搬送部Bの形式
に変えた場合の例を示している。
次に、複数の原稿集合D1,D2についての動作について
説明する。
具体的には、第3図に示す〜ページの片面原稿の
原稿集合D1と、[1]〜[4]ページの両面原稿の原稿
集合D2を処理する場合を例にとって説明する。
それぞれ原稿集合D1及び原稿集合D2の最上部には、そ
の原稿集合D1,D2のモードを設定して、各原稿集合D1,D2
の区切りを示す仕切り紙400A,400Bが第3図に示すよう
に挿入されている。このとき、仕切り紙400A,400Bのマ
ーキング面は図において上側となっている。このよう
に、原稿集合D1は、若いページを上側にし画像面上向き
にしてページ順に重ね合わされ、原稿集合D2は、[1]
ページ面を面を上向きにしてページ順に重ね合わされて
いる。
そして、それぞれの原稿集合D1,D2の最上部には、そ
の下部の原稿集合の処理モード等を設定する仕切り紙40
0が、マーキング面を上にして挿入してA部積載トレイ
1に載置される。(ここでは、仕切り紙400によりモー
ド設定と仕切りを行なっているが、他の仕切り方法とし
て、仕切りレバー等の手段を分離ベルト2の近くに設け
ておいて、モード設定は本体操作部から入力して行なう
ようにしてもよい)。
(C)片面原稿集合D1の処理 C−1 原稿集合D1をセットする。装置本体Cの不図
示のスタートボタンを押下する。
C−2 分離給送部5により最下部の原稿が分離さ
れる。
C−3 パス(イ)→(ロ)→(へ)→(チ)→
(リ)→(ヌ)→(ル)→(ヲ)→(ワ)→(チ)→
(ヘ)→(チ)→(リ)→(ヌ)→積載トレイ521を通
り原稿面上向きにして積載トレイ521内に積載される。
C−4 同様にして、の原稿が分離搬送されて
積載トレイ521内にセットされる。
C−5 仕切り紙400Aが分離され、パス(イ)に入
る。
C−6 パス(イ)内の第1のセンサS1により仕切り
紙400Aであることが検知され、同時に仕切り紙400A上の
マーキングが読取られ、原稿集合D1に対する処理モード
を決定する。
C−7 仕切り紙400Aは、パス(イ)→(ロ)→
(ハ)と進み、B部の排出トレイ531上に排出され、B
部の積載トレイ521へは搬送されない。
C−8 仕切り紙400Aにより決定されたモードに従
い、積載トレイ521上の原稿の処理が開始される。
C−9 最下部の原稿が分離給送部525により分離
される。
C−10 パス(ト)→(ヘ)→読取り処理→(チ)→
(リ)→(ヌ)を通り積載トレイ521へ戻る。
C−11 同様に、原稿もC−10の動作を行なって
積載トレイ521へ戻る。
C−12 C−10、C−11の動作を仕切り紙400Aに従って
所定回数行なうと、排出トレイ531に排出される。
C−13 積載トレイ21→(ト)→(ヘ)→(ロ)→
(ハ)→排出トレイ531のパスを通って原稿の
順で原稿面を上にして排出トレイ531に排出される。こ
のとき、セットされたときと同じ順番になっている。こ
れで原稿集合D1の処理は完了である。(ここで、所定回
数の環境が完了してから排出トレイ531上に排出してい
るが、最後の環境のときに積載トレイ521に戻さずに排
出トレイ531に排出させてもよい。すなわち、さいごの
循環のみ、積載トレイ521→(ト)→(ヘ)→読取り処
理装置→(ロ)→(ハ)→排出トレイ531としてもよ
い)。
(D)両面原稿集合D2の処理 D−1 原稿集合D1が排出トレイ531上に排出される
と、両面原稿[2][1]がC−2、C−3、C−4の
動作で積載トレイ521上にセットされる。
D−2 C−5、C−6の動作で仕切り紙400Bのマー
キングが読取られ、原稿集合D2に対する処理モードを決
定する。
D−3 C−7の動作で排出トレイ531上の原稿D1
上に仕切り紙400Bは排出される。
D−4 仕切り紙400Bによって決定したモードに従っ
て、積載トレイ521上の原稿D2の処理が始まる。
D−5 最下部の[2]が分離給送部525部により分
離され、パス(ト)→(ヘ)→(チ)→(リ)→(ヌ)
→(ル)→(ヲ)→(ワ)→(チ)→(ヘ)→第[4]
ページ読取り処理→(チ)→(リ)→(ヌ)→(ル)→
(ヲ)→(ワ)→(チ)→(ヘ)→第[3]ページ読取
り処理→(チ)→(リ)→(ヌ)→積載トレイ521と進
み積載トレイ521へ戻る。
D−6 原稿[1]も同様にパス(ト)→(ヘ)→
(チ)→(リ)→(ヌ)→(ル)→(ヲ)→(ワ)→
(チ)→(ヘ)→第[2]ページ読取り処理→(チ)→
(リ)→(ヌ)→(ル)→(ヲ)→(ワ)→(チ)→
(ヘ)→[1]ページ読取り処理→(チ)→(リ)→
(ヌ)→積載トレイ521と進む積載トレイ521へ戻る。
D−7 D−5、D−6の動作を、切り紙400Bに従っ
て所定回数行なうと、排出トレイ531に排出される。
D−8 C−3と同様のパスを通り、第[1]ページ
を最上にして排出トレイ531上の原稿D1、その上の仕切
り紙400B上にセットされたときと同じ順番で排紙され
る。(ここでも、最後の循環のとき、A−13で述べたよ
うに読取り処理後排出トレイ31へ排出してもよい)。こ
れで、原稿集合D2の処理は終了する。
すべての原稿集合D1,D2の処理が完了すると、積載ト
レイ1上の原稿Dがないことを第2のセンサS2が検知し
て原稿処理が完了する。処理後の原稿Dは、排出トレイ
31上に排出されており、そのページ順はセットしたとき
と同じであって、ページ揃えの手間が省ける。
また、原稿集合D1,D2間には、仕切り紙400があって、
原稿集合D1、D2の区別をすることができる。さらに、コ
ピー紙の方においても、セットした原稿の順序と同じペ
ージ順で排紙されるのでその後の作業が大変効率的であ
る。
ここで、排出パスであるパス(ハ)(第1図、第4図
とともに)は、本実施例ではいづれの場合でもA部の予
約原稿搬送部に含まれているが、B部の循環式原稿搬送
部に含まれていてもよい。
さて、今迄述べてきた説明の中で、A部からB部への
原稿を移送するときに生じる問題として、原稿サイズの
問題があることを述べることにする。ここで、例えば、
B部でB5横サイズを給送処理しているものとする。
一般的に、原稿トレイには、横サイズを規制する部材
が設けられていて、原稿の搬送方向と直角方向のズレを
最小に押えている。一方、A部のトレイには、A4横サイ
ズをセットしたとする。
その場合、A部の原稿群を給送して、B部の原稿トレ
イに給送しようとしても、サイド規制部材が邪魔になっ
て原稿のジャムを生じてしまう。逆に、B部の原稿トレ
イにA4横がセットされ、A部の原稿トレイにB5横がセッ
トされたときには、サイド規制部材が邪魔してジャムを
生じることはないものの、積載紙の位置が乱れて、原稿
の横方向のレジストを保証できなくなる。つまり、両ト
レイとも、横サイズが同一ならば、給送は可能となる。
この様子を第6図に示す。
第6図において、A部トレイの固定ガイド201に対し
て、可動ガイド202が幅方向に移動自在に構成されてお
り、この可動ガイド202と一体に位置検知部材203が取り
付けられていて原稿のガイド幅寸法LAを検知する。B部
トレイも同様に固定ガイド101に対して可動ガイド102が
幅方向に移動自在に構成されており、この可動ガイド10
2と一体に位置検知部材103が取り付けられていてガイド
幅寸法LBを検知する。ここで、LAとLBとを比較すること
により、給送を可能とするか禁止するかが判別できる。
別の形態として、第7図に示すように可動ガイド102
を手動で動かせるようにするだけでなく、ラック107を
一体に取り付けてモータ106上のピニオンギヤ105と噛み
合わせて、幅方向に駆動自在とすれば、ガイド幅寸法LB
がどの位置にあろうと、A部トレイのガイド幅寸法LAと
同じくなるようにガイド幅寸法LBの制御することが可能
となる。
また、このようにすればガイド幅を任意にコントロー
ルできるので、トレイA部からB部へ原稿郡を移送する
ときには、長い距離を走行してきたときの斜行、横方向
の移動を加味して受け入れ、受け入れガイド幅を規定の
紙サイズ幅より広くして、1枚毎にジョギングを加え
て、整列積載させるように構成してもよい。
当然、幅方向の寸法が同一であれば、例えばA部トレ
イにA3縦がセットされ、B部トレイにA4がセットされて
いたとしても、A部からB部へ原稿を移送するのは問題
ない。また、第1図で排出トレイに該当する符号31の部
分は幅方向の規制を行なう必要はなく、A、B部の原稿
トレイにセットされた原稿サイズに係わらず排出自在の
構成となっている。
さらに、A部、B部に原稿の置かれたときの排出形態
について述べる。
第8図に示すように、いまB部に原稿がセットされ、
所定の処理を行なっているところに(ステップ1)、A
部に別の原稿がセットされたとする(ステップ2)。こ
の場合、B群の処理が終って、原稿循環の最終サイクル
では、原稿はパス(ヘ)(ホ)を通って排出トレイ31に
排出され、A部からの原稿を受け入れられるように積載
トレイ21をクリアする(ステップ3)。
B部の原稿処理中に、A部に原稿がセットされること
がなければ、原稿の最終環境でも、排出トレイ31へ移送
する必要はなく、積載トレイ21に積載されたままでよい
(第9図ステップ11,12,12,13)。また、次に備えて待
ち時間を少なくするようなら、排出トレイ31へ移送して
もよい。B部の処理が終った状態のまま、A部に原稿を
セットした場合(ステップ14)、前述のようにB部の原
稿をクリアすべく排出トレイ31へ排出動作を行なわせる
ようにすればよい(ステップ15)。
第8図(ステップ4)でB部のトレイに原稿を移送
し、必要な原稿処理を行なった後、B部のトレイに原稿
を残したままにしてもよいし、あるいは、排出トレイ31
へ排出するようにしてもよい。その場合、前の原稿と区
別するためにオフセット排出して、原稿の束間の識別を
可能とする構成をとるとよい。
第10図は、A部のトレイに原稿をセットした場合であ
って(ステップ21)、まず、原稿をB部の原稿トレイ21
に移送して必要な処理を行なった後、そのままB部の原
稿トレイに残してもよいし、(ステップ23)に示すよう
に排出トレイ31へ排出するようにしてもよい。また、第
8図(ステップ5)に示すように、排出トレイ31への原
稿の排出枚数が多くなりすぎると排出口を塞ぐこととな
り、排出部ジャムを引き起こす可能性があるので、この
ような事態を避けるため、原稿の高さを検知する手段を
設けて、この検知手段からの信号によりトレイからの給
送を許可するか否かを決めるようにしてもよいし、ある
いは、排出原稿の枚数をカウントする手段を設けて、こ
のカウント数が一定値を越えたら給送を禁止する構成に
してもよい。
なお、本発明が適用される画像処理装置としては、上
述した複写機の他にレーザービームプリンタと等にも適
用することも可能である。
(ト)発明の効果 以上説明したように、本発明によれば、予約原稿搬送
部から循環式原稿搬送部への原稿集合の搬送、及び循環
式原稿搬送部から排出される原稿の排出トレイの選択を
円滑に行なって、1つの処理から次の処理への待ち時間
が短縮されて生産性の高い予約型原稿搬送装置を実現す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す予約型原稿搬送装置の
縦断側面図、第2図は循環式原稿搬送部B部の他の実施
例を示す縦断側面図、第3図はトレイ積載状態の側面
図、第4図及び第5図は本発明の他の実施例を示す予約
型原稿搬送装置の縦断側面図、第6図はA部及びB部ト
レイ幅を示す概略正面図、第7図はトレイの駆動部の正
面図、第8図〜第10図は予約原稿搬送部A及び循環式原
稿搬送部Bでの原稿処理状態及び原稿移動の流れを示す
動作図である。第11図及び第12図は従来の予約型原稿搬
送装置の従来側面図である。 A……予約原稿搬送部、B……循環式原稿搬送部、C…
…画像処理装置の装置本体、D……原稿、D1……片面原
稿集合(第1の原稿集合)、D2……両面原稿集合(第2
の原稿集合)、1……第2の積載トレイ、21……第1の
積載トレイ、30……画像処理部(プラテン)、31……排
出トレイ。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿を積載する第1の積載トレイを有し、
    第1の積載トレイから原稿を順次搬送して、処理後再び
    第1の積載トレイへ戻すように構成された循環式原稿搬
    送部と、 原稿を積載する第2の積載トレイを有し、第2の積載ト
    レイから原稿を順次搬送し、前記循環式原稿搬送部の第
    1の積載トレイへ搬送する予約原稿搬送部と、 処理後の原稿を排出するための排出トレイと、 を具備する予約型原稿搬送装置において、 上記第1の積載トレイに原稿が存在し、かつ上記第2の
    積載トレイに原稿が存在しない場合、上記第1の積載ト
    レイの上の原稿に対する処理の完了後、原稿を上記第1
    の積載トレイ上に排出するが、上記第1の積載トレイ上
    に第1の原稿集合が存在し、上記第2の積載トレイ上に
    第2の原稿集合が存在する場合、上記第1の積載トレイ
    上の第1の原稿集合の原稿に対する処理が完了後、この
    第1の原稿集合の原稿を順次一枚ずつ上記排出トレイに
    排出することを特徴とする予約型原稿搬送装置。
  2. 【請求項2】上記排出トレイへの上記第1の原稿集合の
    原稿排出完了後、上記第2の原稿集合の原稿を上記第1
    の積載トレイへ順次一枚ずつ搬送し、上記第2の原稿集
    合の原稿に対する処理が完了後、該原稿を上記第1の積
    載トレイに順次一枚ずつ排出することを特徴とする請求
    項1記載の予約型原稿搬送装置。
  3. 【請求項3】上記第2の原稿集合の原稿に対する処理が
    完了後、該原稿を排出トレイに順次一枚ずつ排出するこ
    とを特徴とする請求項1記載の予約型原稿搬送装置。
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DE1989621304 DE68921304T2 (de) 1988-12-02 1989-11-30 Vorlagenzuführgerät mit zeitweiliger Lagerung von Vorlagen.
US08/031,283 US5273266A (en) 1988-12-02 1993-03-12 Reserving-type original feeding apparatus

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JPS61127536A (ja) * 1984-11-27 1986-06-14 Minolta Camera Co Ltd 複写装置
JPS63171726A (ja) * 1987-01-08 1988-07-15 Canon Inc 原稿自動給送装置

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