JP2535166Y2 - シヤツターの自動閉鎖装置 - Google Patents

シヤツターの自動閉鎖装置

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JP2535166Y2
JP2535166Y2 JP9508490U JP9508490U JP2535166Y2 JP 2535166 Y2 JP2535166 Y2 JP 2535166Y2 JP 9508490 U JP9508490 U JP 9508490U JP 9508490 U JP9508490 U JP 9508490U JP 2535166 Y2 JP2535166 Y2 JP 2535166Y2
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  • Operating, Guiding And Securing Of Roll- Type Closing Members (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、シャッターが電動で降下中に停電した時で
もシャッターを引き続き降下させるシャッターの自動閉
鎖装置に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、電動シャッターの昇降装置には無励磁作動型電
磁ブレーキが装着されており、シャッターは昇降動作し
ていない時にはこの無励磁作動型電磁ブレーキによって
停止されている。このため、シャッターが降下している
時に停電となった際には、シャターは降下中に停止して
しまう。そして、煙感知器等によって作動される防火用
シャッターでは、降下中に停電した時に途中で停止して
しまうのを避けるために、降下動作を開始した後は無励
磁作動型電磁ブレーキを機械的にブレーキ解放状態に維
持する自動閉鎖装置が設けられていた。
この種の自動閉鎖装置としては、例えば実公昭60−15
912号公報に開示されたものがある。この装置は、無励
磁作動型電磁ブレーキを機械的にブレーキ解放状態とす
る解放レバーが自己保持型ソレノイドに連結されてお
り、シャッター降下時に自己保持型ソレノイドに通電す
ると、そのプランジャが解放レバーを引っ張ってブレー
キ解放状態となる構造であった。そして、シャッター降
下中に停電となった場合には、自己保持型ソレノイド中
の永久磁石のみでプラジャを吸引状態に保持してブレー
キ解放状態を維持し、シャッターは途中で停止すること
なく自重にて降下するように構成されていた。また、前
記解放レバーには、手動による引っ張り操作で解放レバ
ーをブレーキ解放側,ブレーキ作動側へ選択的に付勢す
るワイヤ式手動切換え機構が装着されていた。このワイ
ヤ式手動切換え機構のブレーキ解放用ワイヤは前記解放
レバーに連結され、ブレーキ作動用ワイヤは、自己保持
型ソレノイドを支持する取付台に揺動自在に枢支された
復帰用レバーに連結されており、両ワイヤは自己保持型
ソレノイドの上方を通って同一方向へ延設されて装置外
へ導かれていた。そして、前記復帰用レバーは上端部に
ブレーキ作動用ワイヤが取付けられ、揺動軸より下側に
位置する下端部は、前記ブレーキ作動用ワイヤを引っ張
ることによって解放レバーをブレーキ作動側(ブレーキ
解放側とは反対側)へ押圧するように構成されていた。
すなわち、ブレーキ解放用ワイヤおよびブレーキ作動用
ワイヤの引張り方向を同一方向としても、解放レバーは
ブレーキ解放側とブレーキ作動側との相反する方向へ選
択的に付勢されることになる。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかるに、このように構成された従来のシャッターの
自動閉鎖装置では、ワイヤ式手動切換え機構で解放レバ
ーをブレーキ作動側へ付勢するにあたって復帰用レバー
を使用しているため、装置の寸法が大きくなってしまう
という問題があった。また、復帰用レバーを用いるとそ
の分だけ部品点数が多くなり、組立て工数も増えるの
で、装置の製造コストが高くなってしまう。
〔課題を解決するための手段〕
本考案に係るシャッターの自動閉鎖装置は、ソレノイ
ドのプランジャにレバー押圧部材を設け、このレバー押
圧部材における前記プランジャと近接する位置に前記ワ
イヤ式手動切換え機構を連結してなり、このワイヤ式手
動切換え機構のブレーキ解放用ワイヤおよびブレーキ作
動用ワイヤを、プランジャの進退方向に沿って別方向に
それぞれ延設したものである。
〔作用〕
手動操作によって無励磁作動型電磁ブレーキを解放さ
せたり作動させたりする際に、プランジャはブレーキ解
放用ワイヤおよびブレーキ作動用ワイヤによって直接引
っ張られる。
〔実施例〕
以下、本考案の一実施例を第1図ないし第10図によっ
て詳細に説明する。
第1図は本考案に係るシャッターの自動閉鎖装置をシ
ャッター昇降装置に装着した状態を示す正面図で、同図
においては自動閉鎖装置のカバーを破断して示す。第2
図は第1図における電磁ブレーキのII−II線断面図、第
3図は第2図におけるIII−III線断面図、第4図は電磁
ブレーキの一部を拡大して示す右側面図、第5図は本考
案に係るシャッターの自動閉鎖装置のカバーを外した状
態を示す底面図、第6図は第5図におけるVI−VI線断面
図、第7図(a),(b)は本考案に係るシャッターの
自動閉鎖装置に使用する解放板を示す図で、同図(a)
は平面図、同図(b)は正面図である。第8図(a)〜
(c)はワイヤ押え板を示す図で、同図(a)は平面
図、同図(b)は左側面図、同図(c)は背面図であ
る。第9図(a)〜(d)はワイヤ止め板を示す図で、
同図(a)は平面図、同図(b)は底面図、同図(c)
は側面図、同図(d)は(a)図におけるD−D線断面
図である。第10図は本考案に係るシャッターの自動閉鎖
装置の配線図である。
これらの図において、1はシャッター昇降装置のモー
タ(図示せず)に連結される無励磁作動型電磁ブレーキ
で、この無励磁作動型電磁ブレーキ(以下、単に電磁ブ
レーキという)1は、前記モータに連結されるブラケッ
ト2内に装着されており、このブラケット2の底部には
本考案に係る自動閉鎖装置3がねじ止めされている。
前記電磁ブレーキ1は、第2図および第3図に示すよ
うに、電磁コイル4を内設したフィードコア5と、この
フィールドコア5にカラー6,ねじ7で固定された受圧板
8と、前記カラー6をガイドとして軸方向へ移動自在に
設けられたアーマチュア9と、前記受圧板8とアーマチ
ュア9とに挟まれ、モータ軸10にハブ11を介して軸装さ
れたディスク12と、前記アーマチュア9を前記受圧板8
側へ付勢する制動ばね13とを備えている。そして、この
電磁ブレーキ1は、無励磁状態では制動ばね13の弾撥力
によってディスク12が制動され、モータ軸10が停止する
ように構成されている。
14はこの電磁ブレーキ1の制動を機械的に解放するめ
の解放レバーで、この解放レバー14は、前記ディスク12
の外周側にその周方向へ回動自在に設けた円環部15と、
この円環部15から前記ブラケット2を貫通して下方へ突
出された突子16とから形成されている。円環部15には左
右に突出する一対のフランジ15aと、この円環部15の回
動範囲を規制する一対のフランジ15bとが設けられ、前
記フランジ15aにはボール17が転動自在に組込まれてい
る。また、前記フランジ15bは前記カラー6の左右両側
となる位置に配設されている。前記ボール17はアーマチ
ュア9の側面と受圧板8のテーパ面8aとの間に介入され
ており、解放レバー14を回動させてこのボール17を前記
アーマチュア9とテーパ面8aとの間に押し込むことによ
って、アーマチュア9が制動ばね13の弾撥力に抗してフ
ィールドコア5側へ移動するように構成されている。す
なわち、解放レバー14の突子16を第1図中右側へ回動さ
せることによって、電磁ブレーキ1を機械的にブレーキ
解放状態とすることができ、左側へ回動させることによ
ってブレーキ作動状態とすることができる。
自動閉鎖装置3は、永久磁石と電磁コイルとを内設し
た自己保持型ソレノイド(以下、単にソレノイドとい
う)21によって前記電磁ブレーキ1の解放レバー14を回
動させる構造で、ソレノイド21はケース22およびカバー
23からなる装置本体内にねじ止めされている。24は前記
ソレノイド21のプラジャで、このプランジャ24の先端部
には、レバー押圧部材としての解放板25がねじ止めされ
ている。なお、この解放板25は、ケース22にねじ止めさ
れたアングル26によってプランジャ24の進退方向に沿っ
て移動自在に支持されている。
本実施例で使用するソレノイド21の電磁コイルは、極
性が永久磁石のそれとは反対の作動用コイルと、永久磁
石の極性と一致する復帰用コイルとから構成されてい
る。すなわち、作動用コイルに通電することにより永久
磁石の磁力を打ち消すことができ、復帰用コイルに通電
することによって、復帰用コイルの磁束と永久磁石の磁
束とでプランジャ24を吸引することができる。
27は前記解放レバー14の突子16にねじ込まれた解放ピ
ンで、前記プランジャ24が前進することによって、前記
解放板25がこの解放ピン27をブレーキ解放側へ押圧する
ように構成されている。なお、28は前記プランジャ24お
よび解放板25をブレーキ解放側へ付勢する圧縮コイルば
ねで、解放板25に嵌合支持されたばね受け29とソレノイ
ド21の本体部分との間に弾装されている。また、前記解
放板25は、第7図(a),(b)に示すように左右にフ
ランジ部が延設されて平面視略T字状に形成されてお
り、一方のフラジ部には、ワイヤ式手動切換え機構とし
てのブレーキ解放用ワイヤ30,ブレーキ作動用ワイヤ31
を保持するワイヤ押え板32がねじ止めされている。さら
に、この解放板25の他方のフランジ部には、ソレノイド
制御用リミットスイッチ33a,33bの作動子に接離する押
圧片25aが一体に設けられている。なお、前記リミット
スイッチ33aは第10図に示すように、前記ソレノイド21
の作動用コイルの回路に接続され、リミットスイッチ33
bは復帰用コイルの回路に接続されている。第10図に示
す状態(リミットスイッチ33aが閉,リミットスイッチ3
3bが開の状態)では煙感知器の作動により作動用コイル
への通電が可能となる。また、プランジャ24が作動して
電磁ブレーキ1がブレーキ解放状態となると、リミット
スイッチ33aが開,リミットスイッチ33bが閉の状態とな
る。すなわち、停電が解除された後、復帰用コイルに通
電することにより、圧縮コイルばね28の弾発力に抗して
プランジャ24は復帰してブレーキ作動状態となり、永久
磁石のみによってプランジャ24が吸引状態に保持され
る。また、リミットスイッチ33aが閉,リミットスイッ
チ33bが開の状態になる。停電中、降下中のシャッター
を止めたい時には、ブレーキ作動用ワイヤ31によりプラ
ンジャ24を直接引っ張ればよい。
前記ワイヤ押え板32は、第8図(a)〜(c)に示す
ように、長手方向一端に解放板25のフランジ部に嵌合す
る突部32aが形成され、一側部にワイヤ挿通用切欠き32b
が3つ並設されている。そして、この3つの切欠き32b
のうち両側の切欠き30bにブレーキ解放用ワイヤ30が、
中央の切欠き30bにブレーキ作動用ワイヤ31がそれぞれ
挿入されており、このワイヤ押え板32はこれらのワイヤ
30,31を解放板25との間に挟むようにして解放板25に固
定されている。
前記2本のブレーキ解放用ワイヤ30と1本のブレーキ
作動用ワイヤ31は前記プランジャ24の進退方向に沿って
それぞれ逆方向へ延設されて装置外へ導出されている。
ブレーキ解放用ワイヤ30の基端30aはワイヤ止め板34に
抜け止めされた状態で保持され、ブレーキ作動用ワイヤ
31の基端31aは前記解放板25のフランジ部とワイヤ押え
板32の側面に係合して抜け止めされている。
前記ワイヤ止め板34は第9図(a)〜(d)に示すよ
うに、上下に主板を有する断面略コ字状に形成されてお
り、下側に位置する主板34aにはワイヤ挿入用のスリッ
ト34bが2つ並設されている。ブレーキ解放用ワイヤ30
の基端30aは、このワイヤ止め板34における上下の主板
どうしの間に係入されている。なお、35は前記ワイヤ止
め板34をソレノイド21側へ引っ張る引っ張りばね、36は
煙感知器等の外部装置(図示せず)とソレノイド21の電
源装置37とを接続するためのリード線である。
このように構成されたシャッターの自動閉鎖装置で
は、通常はソレノイド21内の永久磁石のみによってプラ
ンジャ24が吸引状態に保持され、第1図および第5図に
示すように、解放板25が解放ピン27からは離間している
状態とされる。そして、煙感知器が作動してソレノイド
21の作動用コイルが通電されると、永久磁石の磁力が打
ち消されてプンランジャ24および解放板25が圧縮コイル
ばね28の弾撥力によって前進し、解放板25が解放ピン27
をブレーキ解放側へ移動させる。この際、解放ピン27と
共に電磁ブレーキ1の解放レバー14が回動し、電磁ブレ
ーキ1はブレーキ解放状態となる。この状態でシャッタ
ー降下される。シャッター降下中に停電となった場合に
は、プランジャ24は永久磁石からは離間されており、永
久磁石の磁力だけでは復帰位置へは戻れなくなって前進
位置に保持される関係から、電磁ブレーキ1のブレーキ
解放状態が維持される。このため、シャッターは、降下
中に停電となっても自重により降下を続けることができ
る。また、停電が解除されてソレノイド21の復帰用コイ
ルが通電されると、この復帰用コイルの磁束と永久磁石
の磁束とでプランジャ24を吸引することになる関係か
ら、プランジャ24は圧縮コイルばね28の弾撥力に抗して
復帰位置へ後退させる。この際には解放板25が解放ピン
27から離間することになり、電磁ブレーキ1は作動状
態、言い換えれば制動状態となる。さらに、手動操作に
よってシャッターを昇降させる時に電磁ブレーキ1をブ
レーキ解放状態とするには、ブレーキ解放用ワイヤ30を
引っ張って解放板25を前進させて行なう。手動操作によ
ってブレーキ作動状態とするには、ブレーキ作動用ワイ
ヤ31を引っ張って解放板25を復帰位置へ後退させて行な
う。
したがって、このように構成された本考案に係るシャ
ッターの自動閉鎖装置では、手動操作によって電磁ブレ
ーキ1を解放させたり作動させたりする際に、プランジ
ャ24はブレーキ解放用ワイヤ30およびブレーキ作動用ワ
イヤ31によって直接引っ張られることになる。このた
め、従来の装置で使用した復帰用レバー等のワイヤ作用
方向を変える部材が不要になる。
〔考案の効果〕
以上説明したように本考案に係るシャッターの自動閉
鎖装置は、ソレノイドのプランジャにレバー押圧部材を
設け、このレバー押圧部材における前記プランジャと近
接する位置にワイヤ式手動切換え機構を連結してなり、
このワイヤ式手動切換え機構のブレーキ解放用ワイヤお
よびブレーキ作動用ワイヤを、プランジャの進退方向に
沿って別方向にそれぞれ延設したため、手動操作によっ
て無励磁作動型電磁ブレーキを解放させたり作動させた
りする際に、プランジャはブレーキ解放用ワイヤおよび
ブレーキ作動用ワイヤによって直接引っ張られる。した
がって、手動操作用ワイヤの作用方向を変える部材が不
要になるから、装置を薄型化することができ、しかも部
品点数が削減される関係から装置を安価に提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るシャッターの自動閉鎖装置をシャ
ッター昇降装置に装着した状態を示す正面図、第2図は
第1図における電磁ブレーキのII−II線断面図、第3図
は第2図におけるIII−III線断面図、第4図は電磁ブレ
ーキの一部を拡大して示す右側面図、第5図は本考案に
係るシャッターの自動閉鎖装置のカバーを外した状態を
示す底面図、第6図は第5図におけるVI−VI線断面図、
第7図(a),(b)は本考案に係るシャッターの自動
閉鎖装置に使用する解放板を示す図で、同図(a)は平
面図、同図(b)は正面図である。第8図(a)〜
(c)はワイヤ押え板を示す図で、同図(a)は平面
図、同図(b)は左側面図、同図(c)は背面図であ
る。第9図(a)〜(d)はワイヤ止め板を示す図で、
同図(a)は平面図、同図(b)は底面図、同図(c)
は側面図、同図(d)は(a)図におけるD−D線断面
図である。第10図は本考案に係るシャッターの自動閉鎖
装置の配線図である。 1……電磁ブレーキ、3……自動閉鎖装置、14……解放
レバー、21……ソレノイド、24……プランジャ、25……
解放板、30……ブレーキ解放用ワイヤ、31……ブレーキ
作動用ワイヤ、32……ワイヤ押え板、34……ワイヤ止め
板。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】シャッター昇降装置の無励磁作動型電磁ブ
    レーキを機械的に解放する解放レバーをブレーキ解放側
    へ付勢する圧縮コイルばねと、この圧縮コイルばねの弾
    発力に抗して前記解放のレバーのブレーキ作動側へプラ
    ンジャを吸引する永久磁石と電磁コイルが内設された自
    己保持型ソレノイドと、前記解放レバーをブレーキ解放
    側およびブレーキ作動側へ選択的に付勢するワイヤ式手
    動切換え機構を備えたシャッターの自動閉鎖装置におい
    て、前記ソレノイドのプランジャにレバー押圧部材を設
    け、このレバー押圧部材における前記プランジャと近接
    する位置に前記ワイヤ式手動切換え機構を連結してな
    り、このワイヤ式手動切換え機構のブレーキ解放用ワイ
    ヤおよびブレーキ作動用ワイヤを、プランジャの進退方
    向に沿って別方向にそれぞれ延設したことを特徴とする
    シャッターの自動閉鎖装置。
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