JP2535076B2 - シグナルペプチド、dna配列、ベクタ―、細菌、およびポリペプチド周辺質生産法 - Google Patents

シグナルペプチド、dna配列、ベクタ―、細菌、およびポリペプチド周辺質生産法

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、シグナルペプチド、そのDNA暗号化配列、
これらの配列を有する発現ベクター、これらのベクター
を導入されたグラム陰性細菌およびポリペプチドの周辺
質生産に関する。
(従来の技術) グラム陰性菌は細胞質中で前駆物質の形で合成された
ポリペプチドを産生し、細胞質膜と細菌壁の間の空間−
周辺質(ペリプラスム)−に放出、そこで成熟ポリペプ
チド、すなわち、特異的生化学的作用を保証し得るポリ
ペプチドとして蓄積されることが知られている。これら
のポリペプチドは特にアルカリホスファターゼのような
酵素を含む。
グラム陰性菌は、天然に周辺質中に異種のポリペプチ
ドを産生し得ることが知られている。この周辺質生産
は、細胞質中の蓄積を伴う生産の場合に要求されるよう
に、細胞質中の他の成分からポリペプチドを分離するよ
りも、周辺質の他の構成成分から上記ポリペプチドを分
離する方がより容易であるため、この種の周辺質生産は
非常に有利である。ポリペプチドは、いずれ除去されな
ければならないN−末端メチオニンの付加なしに、およ
び好ましくない第2次構造を採ることなく、成熟体で構
築されることも有利である。
産生が周辺質で行なわれる場合、一般に15-30個のア
ミノ酸からなるシグナルペプチドと呼ばれるペプチドに
よりN−末端が延長される成熟ポリペプチドに対応する
前駆物質の形で、、ポリペプチド合成されなければなら
ないことが知られている。このシグナルペプチドは蛋白
の分泌において決定的な役目を果たし、その過程中に開
裂し、その際周辺質中に成熟ポリペプチドを放出する。
異質のポリペプチド、特に、真核細胞由来のポリペプチ
ドの生産における細菌の採用に関する最初の研究は、上
記ポリペプチドの天然の前駆体を暗号化(コード)する
DNA配列を有する発現ベクターによって細菌を形質転換
することであった。この方法は、量に関して産業的生産
には適していないことが繰り返し照明された。
ポリペプチドの天然のシグナルペプチドを前駆体の形
で合成した細菌性ポリペプチドのシグナルペプチドに置
換する試みは満足すべき解決法を与える。ヨーロッパ特
許公開第0177343号はこのようなシグナルペプチドを用
いる方法を開示している。
(発明が解決しようとする課題) 本発明者は、細菌のシグナルペプチドの選択が、異種
のポリペプチド(特に真核由来の)前駆体による不適当
な第2次構造形成を、上記前駆体が細菌中で合成される
際に決定し得るとの知見に基づいて、生化学的に活性な
異種ポリペプチドの好収率な周辺質生産を与える新規な
シグナルペプチドをデザインした。
本発明は、従って一般式、 MXKSTLLLLFLLLCLPSWNAGA [式中、 A=アラニン M=メチオニン C=システイン N=アスパラギン F=フェニルアラニン P=プロリン G=グリシン S=セリン K=リジン T=スレオニン L=ロイシン W=トリプトファン およびXはMとKとの間の直接結合、遺伝子コードの
20個のアミノ酸を含む群から選ばれるアミノ酸、または
各々他から独立して、遺伝コードの20個のアミノ酸を含
む群から選ばれる2、3または4個のアミノ酸を含むペ
プチドを表す。
特に、好ましいシグナルペプチドは式中、XがMとK
の間の直接結合を表すか、配列がAPSGのペプチドの全部
または部分を表す場合である。
本発明の他の目的は、本発明のシグナルペプチドを暗
号化したDNA配列に関する。遺伝子コードの変質によっ
て許容されるどんな配列も使用することができる。つぎ
のような2個の配列が特に有利である。
5′−ATG−GCT−CCA−TCT− GGC−AAA−TCC−ACG− CTG−CTT−CTC−TTA− TTT−CTG−CTC−CTG− TGC−CTG−CCC−TCT− TGG−AAC−GCC−GGC− GCT−3′ これは、式(1)、 MAPSGKSTLLLLFLLLCLPSWNAGAのシグナルペプチドを暗号
化したものである: および 5′−ATG−AAA−TCC−ACG− CTG−CTT−CTC−TTA− TTT−CTG−CTC−CTG− TGC−CTG−CCC−TCT− TGG−AAC−GCC−GGC− GCT−3′ これは式(2)、 MKSTLLLLFLLLCLPSWNAGAのシグナルペプチドを暗号化し
たものである。
さらに本発明は、ポリペプチドの前駆物質を暗号化し
たDNA配列を有する発現ベクターに関し、シグナルペプ
チドを暗号化したこの配列のその部分は本発明の配列で
ある。
本発明のシグナルペプチド、これを暗号化したDNA配
列およびこれらの配列を有する発現ベクターはこれらの
ベクターを形質転換されたグラム染色試験に陰性反応す
る細菌(いわゆるグラム陰性細菌)によるポリペプチド
の周辺質生産に適用することができる。
従って、本反応はさらに上記で定義されたベクターに
よって形質転換されたグラム陰性に関する。これらの細
菌のうち、エシェリキア・コリ(Escherichia coli)が
有効である。後者は1個またはそれ以上の変異(もしで
きるなら安定である)、例えば、cya遺伝子および/ま
たはcrp遺伝子に影響を及ぼす欠失による変異を伴って
いるのが好ましい。
本発明の他の目的は、ポリペプチドの周辺質生産方法
に関する。上記で定義したグラム陰性細菌の細胞を培養
し、浸透圧ショックを与え、浸透圧ショックの上清から
組換えポリペプチドを分離するものである。
本発明の方法は、前駆物質を暗号化したDNA配列の発
現が誘導プロモーターの制御のもとに行なわれる誘導モ
ード(inducible mode)による生産に適合しており、ま
た形質転換された菌の培養が始まるやいなやポリペチド
の生産が連続的に行なわれる構成モードによる生産に適
合している。
本発明による方法は、用いられる菌種によって異種性
であるあらゆる種類のポリペプチドの生産に適してい
る。すなわち、真核起源のポリペチドの生産に適してい
る。これらは、厳密な意味でひと成長ホルモン(hm
H)、または特にヒルジンの天然体または変異体、例え
ば、変形(Lys47)HV2のような小型のペプチドの生産に
している。
本発明を添付の5種類の図面に関連する3つの実施例
によってさらに詳細に説明する。
第1図は、プラスミドp163.1の制限地図である。種々
の制限セグメントを任意につぎの記号表によって表示す
る: 第2図は、プラスミドp160.1の制限地図であり、その
PvuI−XhoI−BamHIおよびPvuI−ORI−BamHI(2)フラ
グメントは各プラスミドp163.1およびpBR327に由来し、
その小さいBamHI(2)−BamHI(1)フラグメントは下
記の実施例1に記載のフラグメント3である。
第3図は、プラスミドp380.1およびp373.2に共通の制
限地図である。種々の制限セグメントを任意につぎの記
号表によって表示する: 第4図は、プラスミドp400.18の制限地図である。種
々の制限セグメントを任意につぎの記号表によって表示
する: 第5図は、プラスミドp460の制限地図である。種々の
制限セグメントを任意につぎの記号表によって表示す
る: 実施例1:式、 MAPSGKSTLLLLFLLLCLPSWNAGA(1)のシグナルペプチド
を有するひと成長ホルモンの周辺質生産 使用する菌種はヨーロッパ特許出願公開第0245138号
に記載の菌種と直接関連する菌エシェリキア・コリ(Es
cherichia coli)であり、1986年2月17日にコレクシオ
ン・ナシオナル・ド・キュルチュル・ド・ミクロオルガ
ニスムス(CNCM パリ、フランス)に寄託番号I-529で
寄託されている。この菌は欠失によるcya変異および欠
失によるcrp変異を伴っている。
シグナルペプチドが本発明の式(1)−MAPSGKSTLLLL
FLLLCLPSWNAGAである、hmHの前駆体を暗号化したDNA配
列を有するプラスミドを製造した。このプラスミドはp3
98という。
1.プラスミドp398の構築 1a)プラスミドp373.2の構築 採用した方法は一般に利用し得る既存のプラスミドか
ら得たフラグメントおよび現在周知の技術による合成に
より製造したフラグメントを用いた。採用したクローニ
ング技術はティー・マニアチス、イー・エフ・フリッチ
ュおよびジェイ・サムブルック、モルキユラー・クロー
ニング、ア・ラボラトリー・マニュアル(Molcular clo
ning,a laboratory manual)、(コールド・スプリング
・ハーバー・ラボラトリー、1984年)に記載のものであ
る。オリゴヌクレオチドはバイオサーチ4600DNAシンセ
サイザーを使用して合成した。
プラスミドp163.1(第1図)は、ヨーロッパ特許出願
公開第0245138号に記載されており(上記出願公開の第
2図に示されており、ここに添付の第1図に示されてい
るBamHI(2)部位をマーク指定していない)、1986年
2月17日にI-530の寄託番号でCNCMに寄託された菌の中
に存在し、酵素PvuIおよびBamHIで切断された。このプ
ラスミドはhmHの遺伝子コードを含んでいる。PvuI-BamH
I(2)フラグメント−以下、フラグメント1という−
は、第1図に示すように、制限酵素XhoIの作用部位を含
んでおり、これを精製した。
同じく、プラスミドpBR327は、当業者にとって周知で
あり(ソベロン・エクス.ら、ジェネ(Gene)第9巻第
287-305頁(1980年)参照)、酵素、PvuIおよび−BamHI
によって切断された。PvuI−BamHI(2)フラグメント
−以下、フラグメント2という−は、複製開始点を含ん
でおり、これを精製した。
ついで、フラグメント3を製造した;これは、1aci遺
伝子およびそのプロモーターを含む合成BamHI(1)お
よびBamHI(2)フラグメントであり、つぎのようなDNA
配列を含み、その上に、鎖の二つの端を第2および3図
に記載のプラスミド中のフラグメントの方向性を特定す
るために1および2の数字によって識別する。
ついで、第2図に示すように、フラグメント1、2お
よび3を結合し、プラスミドpBR327を得る。このプラス
ミドは制限酵素HincIIおよびPstIで部分的に切断処理し
た。この大きいHincII−PstIフラグメントは複製開始点
を含んでおり、ついで、第2図に示すように、下記に示
すフラグメント4に結合した。これは、hmHの天然前駆
体の最初の44個のアミノ酸およびこの配列の上流に調節
シグナルを暗号化した配列を有する合成DNAフラグメン
トである。
このフラグメントにおいて、アミノ酸をつぎのような
略号による文字で示す。
A=アラニン M=メチオニン C=システイン N=アスパラギン D=アスバラギン酸 P=プロリン E=グルタミン酸 Q=グルタミン F=フェニルアラニン R=アルギニン G=グリシン S=セリン H=ヒスチジン T=スレオニン I=イソロイシン V=バリン K=リジン W=トリプトファン L=ロイシン Y=チロジン プロモーターの配列の配列−35(TTGCTT)および−10
(TATAAT)、および当業者に周知のシャイン−ダルガル
ノ(Shine-Dargarno)配列は、このフラグメント中でそ
の順番に下線で示す。
プラスミドp380.1はこの方法で得る。
ついで、プラスミドp381.1(第3図)は、制限酵素ClaI
およびNdeIで切断し、上記のフラグメント4の小さいCl
aI-NdeIフラグメントを除去し、これを下記のClaI-NdeI
フラグメントで置換した: 得られたプラスミドはプラスミドp373.2である(第3
図)。
1b)プラスミドp398の構築 最終的に、プラスミドp373.2を制限酵素NdeIおよびXb
aIで切断し、上記のフラグメント4のNdeI-XbaIフラグ
メントを除去し、これを下記に示す合成NdeI-XbaIフラ
グメントで置換した。
このようにして得られたプラスミドp398は、式(1)
のシグナルペプチドを暗号化した特に有利なDNA配列を
含む。この配列は上記の二つの矢印で画する。
2.一般的方法 実験はプラスミドp398の6個のクローン(クローン
2、3、5、6、7および8)で行なわれ、結果をプラ
スミドp373.2に対して評価した。プラスミドp373.2はhm
Hの天然の前駆体を暗号化したDNA配列を含む。実験は前
もって製造した当該宿主ベクターを、十分なバイオマス
(2.2参照)で得、導入処理した細胞がhmHを産生(2.4
参照)するような条件で培養し、浸透圧ショック(2.4
参照)で周辺質空間に含まれる蛋白質を集め、細菌を全
融解処理し、2.4で集めた周辺質hmHを測定し、2.4およ
び2.5で得られた上清をウェスタン・ブロット・テクニ
ク(2.7参照)によって分析することにより行った。
2.1 宿主ベクター系の製造 宿主ベクター系は当業者に周知の細菌形質転換により
製造した。これは具体的に、つぎのような文献に記載さ
れている。
−モルキュラー・クローニング(Molecular cloning)
−ア・ラボラトリー・マニュアル(A labolatory Manua
l)−ティ・マニアティス、イー・エフ・フリッチュお
よびジェイ・サムブルック−コールド・スプリング・ハ
ーバー・ラボラトリー−1982年 −イクスペリメンツ・イン・モルキュラー・ジェネティ
ックス(Experiments in Molecular Genetics)−ジェ
イ・エイチ・ミラー−コールド・スプリング・ハーバー
・ラボラトリー−1972年 2.2 培養 a)接種 固体培地(LB培地+寒天)で得られた分離コロニーを
培地(LB培地)5ml中に懸濁させた。
− 使用したLB培地はつぎのような特徴を有する。高圧
滅菌前に導入された成分は、 バクトトリプトン 10g 酵母抽出液 5g 塩化ナトリウム 5g 蒸留水 全量1 − 高圧滅菌前に、pHを7.2に調整する。
− 高圧滅菌後に、アンピシリン100μg/mlの割合で添
加する。
b)インキュベーション a)で調製した懸濁液を37℃にて18時間インキュベー
ションし、安定生長期に達するまで培養した。得られた
濃厚懸濁液をLB培地で希釈し、光学密度を600nmにて−6
00nmにおけるOD-0.03に近付け、ついで、この細菌懸濁
液を37℃にて撹拌しつつ、600nmにおけるODを0.3のオー
ダーになるまでインキュベートした。
2.3 導入 2.2bで得られた細菌懸濁液にイソプロピル−β−D−
チオガラクトース(またはIPTG)を最終濃度がImMに等
しくなるような量で添加する;IPTGはここで通常ラクト
ース・オペレーターに結合するリプレッサーの作用を中
和することによってhmHの前駆体の合成を始動および維
持するために使用した。
この懸濁液は添加したIPTGとともに37℃にて2時間30
分撹拌した。
2.4 浸透圧ショック エヌ・ジー・ノッサールおよびエル・エー・ヘッペ
ル、ザ・ジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケミスト
リー(The Journal Biological Chemistry)第241巻第3
055-3063頁(1966年)に記載のプロトコルを明細書の記
載として挿入する。
a)TrisおよびEDTAでの洗浄 導入後に2.3で得られた懸濁液のサンプルを採り、600
0gで5分間遠心分離した。
残渣を、得られた懸濁液が600nmのODを10のオーダー
になるような容量のpH7の緩衝液に添加した(A液)
(上記参照)。使用した緩衝液は蒸留水につぎのものを
添加して製造した。
・トリ(ヒドロキシメチル)アミノメタン−HCl、また
はTris-HClを最終濃度が30mMになるように添加した。
・エチレンジアミンテトラ酢酸、またはEDTAを最終濃度
が1mMになるように添加する。
b)スクロースの作用 2.4aで得られた懸濁液を6000gで5分間遠心分離し
た。残渣を注意深く等量の、A液に対してスクロースを
100ml当たり15g添加し、用時調製のB液中に加えた。
懸濁液を10分間20℃にて放置した。ついで、6000gに
て5分間遠心分離した。遠心分離管を氷水中に入れた。
上清を注意深く除去し、氷水温度に前以て冷却した脱
塩水(同量で)で置換した。
このように調製した上清(600nmにおけるオーダーが1
0を有する)を0℃にて5分間放置した。
c)周辺質中に存在する蛋白質の収集 2.4bで得られた懸濁液を18000gにて1分間遠心分離し
た。
上清は、周辺質中の蛋白質を含んでおり、これを収集
した。
2.5 全融解 導入後2.3で得られた懸濁液のサンプルを採り、エッ
ペンドルフ管中6000gにて5分間遠心分離した。
残渣を、懸濁液の1mlが600nmのODが0.2となるような
量の緩衝液に懸濁した。
緩衝液は蒸留水中つぎのものを含む溶液を2回遠心分
離した緩衝液から調製した。
−Tris−HCl 0.125M、pH6.8; −ドデシル硫酸ナトリウム(4%(W/V)); −グリセリン(20%(W/V)); −β−メルカプトエタノール(10%(W/V)); −ブロモフェノール・ブルー(0.02%(V/V))。
管を100℃の湯浴中に10分間入れ、ついで、懸濁液を6
000gにて5分間遠心分離し、上清を集めた。
2.6 周辺質hGHの同定 2.4cで得られた上清を、検量注入器および220nmの検
知器を備えた装置を高圧液体クロマトグラフィーにかけ
た。
つぎのものを使用した: ・長さ10cmおよび直径4.6mmのスティール製のC8-300オ
ングストローム逆相カラム(シンクロム、製品番号C8-R
103-10)、 ・20分間にS1液70容とS2液30容からS1液40容とS2液60容
に直線こう配で通過する移動相。
S1液およびS2液はつぎのような特徴を有する: ・S1=0.1%(V/V)のトリフルオロ酢酸を含む精製水、 ・S2=0.8%(V/V)のトリフルオロ酢酸を含むHPLCのた
めのアセトニトリル 流速は1分当たり1mlである。
分画液の光学密度を測定し、周辺質hGHの量を上清1ml
当たり、マイクログラムであらわし、先に確定した検量
曲線と比較して測定する。
2.7 ウエスタン・ブロット・テクニクによる分析 継続して次のような操作を行った: −ゲル電気泳動による2.4cおよび2.5により得られた各
上清に含まれる種々の蛋白質の分離(レミリ、ユー.ケ
ー.、ネイチュア(Nature)第227巻第680-685頁(1970
年)記載のプロトコルによる);使用したゲルは0.5%
のドデシル硫酸ナトリウムを含むポリアクリルアミドゲ
ル(15%W/V)である; −ゲル中に含まれる上部蛋白質のニトロセルロース膜の
透過(エイチ.タウビンら、プロシーディング・オブ・
ナショナルアカデミー・オブ・サイエンス(Proc.Natl.
Acad.Sci.USA)第76巻第4350-4354頁(1979年); −バーネットの操作による免疫検出(ダブリュ.ダブリ
ュ.バーネット、アナリティカル・バイオケミストリー
(Anal.Biochem.)第112巻第195-203頁(1981年));
これは次の連続操作を含む: −緩衝液A(Tris−HC1 10mM、NaCl 170mM、KI 1mM)で
ニトロセルロース・フィルターを10分間洗浄する。; −緩衝液B(ウシ血清アルブミンを100m当たり3gの割合
で添加した緩衝液A)をニトロセルロース・フィルター
に接触させる; −20℃にて18時間、ニトロセルローズ・フィルターを免
疫血清(成熟hGHおよびその前駆体を検出するポリクロ
ーナル抗体)に接触させる; −緩衝液Bでニトロセルローズ・フィルターを洗浄; −1ml当たり0.1マイクロキュリーの割合のヨード125で
ラベルした蛋白質A液とニトロセルローズ・フィルター
と20℃にて6時間接触させる; −フィルターを緩衝液Aで洗浄; −2枚の吸収シート間でフィルターを乾燥; −フィルターをX線フィルムと接触させる; −フィルムを現像。
3.結果 3.1周辺質hGHの固定 結果を下記の表に示す: プラスミド398はプラスミド373,2が産生するのに比べ
ておよそ2倍の周辺質産生を行うことが明らかである。
3.2 ウエスタン・ブロット・テクニックによる分析 オートジオグラフフィルム分析は、前駆体がプラスミ
ドp398で形質転換した細菌の全融解後得られた抽出物中
に検出されないが、クローンp373,2で形質転換した細菌
の全融解後得られた抽出物中には検出されることを示し
ている。これは本発明のシグナルペプチドが、前駆体を
高い効率で細胞質膜を通過させ、同時成熟を可能にする
ことを示している。
これらの結果は本発明の式(1)のシグナルペプチド
をひと成長ホルモンなどの蛋白の周辺質生産に用いる大
きな利点を強調している。
実施例2:式 MAPSGKSTLLLLFLLLCLPSWNAGA(1)シグナルペプチドを
用いたヒルジン変異体の周辺質生産 1.菌種およびプラスミド 実施例1記載の菌種を使用する。
p400と称されるプラスミドをp373,2から構築する。ヨ
ーロッパ特許出願公開第0273800号に記載の変異体(Lys
47)HV2を暗号化したDNA配列を用いた。この式を次に示
す: 上記DNA配列が、式(1)の本発明のシグナルペプチ
ドを暗号化した配列に続いている。
プラスミド400の構築 この変異体(最初の3個のアミノ酸を除外)を暗号化
した配列を含む合成AccI−HindIIIフラグメント(フラ
グメント5)を調製した。下記に示すが、最後のアミノ
酸に対応するコドンは矢印で示してある: プラスミドp373,2を制限酵素NdeIおよびHindIIIで切
断し、第3図に示すように複製開始点を含むNdeO−Hind
IIIフラグメント(フラグメント6)を精製した。
合成NdeI−AccIフラグメント(フラグメント7)を調
製する;そのフラグメントを次に示す: このフラグメントは、式(1)のシグナルペプチドを
暗号化した特に有利なDNA配列を含んでおり、この配列
は2つの矢印で画しており、ヒルジン変異体(Lys47)H
V2の最初の3個のコドンに対応するヌクレオチド5、6
および7を結合する;得られたプラスミドがプラスミド
p400でありこれを第4図に示す。
2.一般的方法 プラスミド400は、実施例1記載の細菌への形質転換
により導入した。
実験は実施例1の2.1および2.2の項に記載の方法によ
り2種の異なるクローン(クローンp400,18およびp400,
24)に平行して行った。培養は実施例1の2.3項に示し
た方法により誘導し、2種類の修正を行った:誘導は、
培養物が600nmにてODがおよそ0.5に達したときIPTGを添
加して始め、第1の実験では3時間30分間維持し、第2
の実験では17時間維持した。
誘導後、細胞を浸透圧ショック処理し(実施例1、
2、4参照)、集められた上清中のヒルジンの抗トロン
ビン活性を測定した。
この活性は、マークウォード、エフ.ら、(トロムボ
シス・アンド・ヘモスタシス(Thromb.Haemostas)第52
巻(19)第160-163頁)記載およびハーベイ、アール・
ピーら、(プロシーディング・オブ・ナショナル・アカ
デミー・オブ・サイエンス(Proc.Natl.Acid.Sci.USA)
第83巻第1084-1088頁(1986年)において研究されてい
る技術により測定した。
クローンの1つから得られたヒルジン変異体を高圧液
体クロマトグラフィーにより精製し、そのNH2−末端配
列を決定した。
3.結果 結果を下記の表に示す。浸透圧ショック後に収集した
上清を、濁度を600nmにおけるOD=10にもっていき、ml
当たりの抗トロンビンで表現した。
ヒルジンの特異的抗トロンビン値は既知であり、ヒルジ
ン1mg当たり13000と177000抗トロンビン単位の間にある
から(ロイソン、ジー.ら、バイオテクノロジー(Bio/
Technology)第6巻第72-77頁(1988年))、誘導17時
間後、600nm当たりのOD=1の上清1リットル当たり、
ヒルジンが5-10mg抽出されることが判明した。
この量はドッド、ジェイ.ら、エフ・イー・ビー・エ
ス(FEBS)第202巻第373-377頁記載の量よりも非常に多
い。これは、ヒルジンのハイブリッド前駆体を暗号化し
た配列を有するプラスミドで形質転換したエシェリキア
・コリ(E.coli)菌中の周辺質中に産生するヒルジンHV
I変異体を伴っており、このシグナルペプチドはアルカ
リホスファターゼのものである。
さらに、クローンp400.18により産生したヒルジンは
変異体(Lys47)HV2のNH2−末端特徴を有している。
これらの結果は、式(1)の本発明のシグナルペプチ
ドがヒルジン変異体(Lys47)HV2のようなペプチドの効
果的な周辺室生産に適していることを示している。
実施例3:式、 MKSTLLLLFLLLCLPSWNAGAのシグナルペプチドを有するヒ
ルジン変異体の周辺質生産 1.菌種およびプラスミド 実施例1に記載の菌を使用した。
プラスミドp460の構築のために採用した方法は、ヨーロ
ッパ特許出願公開第0273800号に記載のヒルジン(Ly
s47)HV2を暗号化した配列を含んでおり、この配列は本
発明の式(2): MKSTLLLLFLLLCLPSWNAGAによるシグナルペプチドを暗号
化した配列に続くものであるが、実施例2に記載したプ
ラスミドp400.18およびアメルシャム(Amersham)でマ
ークしたファージM13mp19中に変異誘発して得られたフ
ラグメントを使用した。
プラスミドp460の構築 1a)プラスミドp400.18から得られたフラグメント α)プラスミドp400.18を酵素PstおよびEcoRIで切断し
た。複製の開始点を含む3868bpのPst−EcoRIフラグメン
ト、以下、フラグメント8という(第5図中F8として表
す)を精製した。
β)プラスミドp400.18を酵素NruIおよびPstIで切断し
た。プロモーターを含む1062bpの小さいNruI−PstIフラ
グメントは、以下、フラグメント9という(第5図中、
F9として示す)を精製した。
1b)ファージM13から得られたNruI−EcoRフラグメント α)酵素XhoIおよびEcoRIで切断および精製によりプラ
スミドp400.18から誘導された650bpのXhoI−EcoRIフラ
グメントは、式(1)のシグナルペプチドを暗号化した
配列を含み、これを制限部位、SalI/EcoRIにあるファー
ジM13mp19(Amersham)のポリリンカー(クローニング
・ポリサイト)中に導入した。XhoIおよびSalI部位の連
結はこれら二つの部位を消滅させた。
β)つぎの配列を有する63ヌクレオチドのオリゴヌクレ
オチド 5′−ATG−AAA−TCC−ACG−CTG −CTT−CTC−TTA−TTT−CTG −CTC−CTG−TGC−CTG−CCC −TCT−TGG−AAC−GCC−GGC −GCT−3′ を合成した。この配列は式(2)のシグナルペプチドを
暗号化したものである。
インビトロで変異誘発を目的とする技術を、アメルシ
ャム1523キットを用いて、α)にて得られたフラグメン
トに関連し、シグナルペプチドを暗号化した配列に関し
て、変異を有するフラグメントを構築した。
この技術は、このキットに添付のパンフレットに、詳
細に記載されており、ファージM13の二重鎖に650bp(上
記α)の項参照)のXhoI−EcoRIの導入、この組換えフ
ァージの一重鎖の精製、63ヌクレオチドの上述のオリゴ
ヌクレオチドのハイブリッド形成、DNAポリメラーゼの
クレナウフラグメント、および組換えファージの二重鎖
円形を形成するためのT4リガーゼの作用からなる。
γ)変異DNAフラグメントを含むファージは酵素NruI
およびEcoRIで切断した。式(2)のシグナルペプチド
を暗号化した配列およびヒルジン変異体(Lys47)HV2を
暗号化した配列を含むNruI−EcoRIフラグメント、以
下、フラグメント10という(第5図にF10として示す)
を精製した。
フラグメント8、9および10を連結する;得られたプ
ラスミドはプラスミドp460であり、これを第5図に示
す。
2.一般的方法 プラスミドp460を実施例1に記載の細菌に形質導入し
た。実験は平行して2種類のクローン(クローンp460.2
およびp460.4)で行い、これらには、63ヌクレオチドの
上述の配列の存在が認められている。クローンp400.18
の制御は実施例1の2.1および2.2の項に記載の方法のと
おりに行った。培養は実施例1の2.3の項に示された方
法で2つの修正をして誘導した:培養物が600nmにてOD
がおよそ0.5に達したとき、IPTGを添加して誘導を行
い、2時間維持した。
誘導後、細胞を浸透圧ショックにかけ(実施例10の2.
4の項)、上清中に遊離したヒルジン変異体(Lys47)HV
2をHPLCにて測定した。
ヒルジン変異体(Lys47)HV2の測定 浸透圧ショック後、得られた上清を、検量注入器およ
び220nmの検知器を備えた装置を高圧液体クロマトグラ
フィーHPLC、にかけた。
つぎのものを使用した: ・長さ10cmおよび直径4.6mmのスティール製のC8-300Å
逆相カラム(シンクロム、製品番号C8-R103-10)、 ・10分間にS1液85容とS2液15容からS1液50容とS2液50容
に直線こう配で通過する移動相。
S1液およびS2液は継ぎのような特徴を有する: ・S1=0.1%(V/V)のトリフルオロ酢酸を含む精製水、 ・S2=0.8%(V/V)のトリフルオロ酢酸を含むHPLCのた
めのアセトニトリル 流速は1分当たり2mlである。
分画液の光学密度を測定し、周辺質変異体(Lys47)H
V2の量を上清1ml当たり、ミリグラムで表し、変異体(L
ys47)HV2の標準溶液と比較して測定した。
3.結果 結果を次の表に示す。
結果を浸透圧ショック後、600nmにおける光学密度を
1とし、集めた上清のmg/lで示す。
プラスミド460.2および460.4により産生したヒルジン
変異体(Lys47)HV2の周辺質生産はかなりプラスミド40
0.18により産生したものより多いことが上記の表から明
らかである。
これらの結果は、式(2)の本発明のシグナルペプチ
ドがヒルジン変異体(Lys47)HV2のようなヘプチドの効
果的な周辺質生産にかなり適していることを示してい
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、プラスミドp163.1の制限地図である。 第2図は、プラスミドp160.1の制限地図である。 第3図は、p380.1およびp373.2に共通の制限地図であ
る。 第4図は、プラスミドp400.18の制限地図である。 第5図は、プラスミドp460の制限地図である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12R 1:19) C12R 1:19) (C12P 21/00 (C12P 21/00 C12R 1:19) C12R 1:19) (72)発明者 エヴリーヌ・ジョゼフ―リオーザン フランス国 31650 サン・トーラン・ ド・ガムヴィル、リュ・デュ・パレー 8番 (72)発明者 ジェラール・ロワソン フランス国 31300 トゥールーズ、リ ュ・フランソワ・リカルディ 15番 (72)発明者 ビレム・ロスカム フランス国 31450 モンジスカール、 マジュレ(番地の表示なし)

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式、 MXKSTLLLLFLLLCLPSWNAGA [式中、 A=アラニン M=メチオニン C=システイン N=アスパラギン F=フェニルアラニン P=プロリン G=グリシン S=セリン K=リジン T=スレオニン L=ロイシン W=トリプトファン およ
    び、 Xは、MとK間の直接結合、遺伝コードの20個のアミノ
    酸を含む群から選ばれるアミノ酸、または各々他から独
    立して、遺伝コードの20個のアミノ酸を含む群から選ば
    れる2、3または4個のアミノ酸を含むペプチドを表
    す] で示されるシグナルペプチド。
  2. 【請求項2】Xが、MとK間の直接結合を表すか、また
    は配列APSGのペプチドのすべて、または部分を表す、請
    求項1記載のシグナルペプチド。
  3. 【請求項3】Xが、直接結合を表す、請求項2記載のシ
    グナルペプチド。
  4. 【請求項4】Xが、配列APSGのペプチドを表す、請求項
    2記載のシグナルペプチド。
  5. 【請求項5】請求項1-4のいずれか1項記載のシグナル
    ペプチドをコードしたDNA配列。
  6. 【請求項6】式、 5′−ATG−AAA−TCC−ACG−CTG−CTT−CTC− TTA−TTT−CTG−CTC−CTG−TGC−CTG− CCC−TCT−TGG−AAC−GCC−GGC−GCT−3′ を有する請求項5記載の配列。
  7. 【請求項7】式、 5′−ATG−GCT−CCA−TCT−GGC−AAA−TCC−ACG−CTG
    −CTT−CTC−TTA−TTT−CTG−CTC−CTG−TGC−CTG−CCC
    −TCT−TGG−AAC−GCC−GGC−GCT−3′ を有する請求項5記載の配列。
  8. 【請求項8】ポリペプチドの前駆体をコードしたDNA配
    列を有する発現ベクターにおいて、シグナルペプチドを
    コードした配列の部分が請求項5-7のいずれか1項に記
    載の配列である、発現ベクター。
  9. 【請求項9】請求項8に記載のベクターによって形質転
    換されたグラム陰性細菌。
  10. 【請求項10】エシェリキア・コリ(Escherchia col
    i)菌種に属する、請求項9記載の細菌。
  11. 【請求項11】欠失によるcya変異及び欠失によるcrp変
    異を有する、請求項10記載の細菌。
  12. 【請求項12】ポリペプチドがヒルジンの天然体または
    変異体である、請求項9または10記載の細菌。
  13. 【請求項13】ヒルジン変異体が(Lys47)HV2である、
    請求項12記載の細菌。
  14. 【請求項14】ポリペプチドがひと生長ホルモンであ
    る、請求項9または10記載の細菌。
  15. 【請求項15】ポリペプチドの前駆体の発現ベクターに
    より形質転換してグラム陰性細菌細胞を培養し、細胞を
    浸透圧ショック処理し、浸透圧ショック上清から組換え
    ポリペプチドを分離する、ポリペプチドのペリプラズム
    生産の方法において、グラム陰性細菌が請求項9-14のい
    ずれか1項に記載の細菌であることを特徴とする方法。
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