JP2534811B2 - 紙幣自動支払装置 - Google Patents

紙幣自動支払装置

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JP2534811B2
JP2534811B2 JP30935691A JP30935691A JP2534811B2 JP 2534811 B2 JP2534811 B2 JP 2534811B2 JP 30935691 A JP30935691 A JP 30935691A JP 30935691 A JP30935691 A JP 30935691A JP 2534811 B2 JP2534811 B2 JP 2534811B2
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雅男 後藤
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金融機関等に配置さ
れ、顧客の操作により紙幣の支払取引を行う紙幣自動支
払装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は二金種の紙幣の支払いが可能な従
来の紙幣自動支払い装置の概略側断面図で、図において
1は装置の筐体、2は該筐体1の正面に設けられた出金
口、3は同じく筐体1の背面に設けられた後部扉、4は
筐体1内に設けられた支払い機構部である。
【0003】この他、図示していないが筐体1の正面に
は、顧客に暗証番号や支払い要求金額等の入力操作を行
わせるための複数のキーから成る入力操作部、顧客の入
力操作の誘導表示や情報表示等を行う表示部等が設けら
れており、筐体内1には前記表示部の表示に対応する音
声を出力する音声発生機、カードリーダ/ライタ(以下
カードR/W)、レシート印字機、電源機構、及び装置
全体を制御する制御部等が設けられている。
【0004】一方、前記支払い機構部4は以下の5〜1
4の構成要素を備えている。
【0005】すなわち、5は前記出金口2に開閉可能に
設けられたシャッタで、このシャッタ5の近傍には紙幣
集積用のステージ6が配置されており、このステージ6
は通常は水平の状態に配置されていて、必要に応じて一
端を中心に下方へ回動し得るようになっている。
【0006】7は前記ステージ6の一端に配置された集
積用ローラ、8は出金用の紙幣を収納した第一の金庫、
9は同じく出金用の紙幣を収納した第二の金庫で、ここ
では第一の金庫8を千円用金庫、第二の金庫9を万円用
金庫として、この両金庫8,9は前記後部扉3側に上下
二段に配置され、各々後部扉3を開いた後支払い機構部
4を後方へ引き出して取り外せるようになっている。
【0007】10は前記千円用金庫8の紙幣繰り出し口
に設けられた繰出手段、11は前記万円用金庫9の紙幣
繰り出し口に設けられた繰出手段で、この両繰出手段1
0,11は各々千円用金庫8または万円用金庫9から紙
幣を繰り出すピックアップローラ、このピックアップロ
ーラにより繰り出された紙幣を後述する搬送路に送り出
すフィードローラ、及び紙幣が二枚以上繰り出された場
合に第二枚目以下の紙幣を送り戻すリバースローラ等に
より構成されている。
【0008】12a,12b,12c,12dは紙幣を
搬送する搬送ベルト及びローラ等から成る搬送路であ
る。
【0009】13はリジェクト金庫、14は前記ステー
ジ6の下方に位置するように前記リジェクト金庫13と
並べて配置された取忘れ紙幣収納箱であり、ここで前記
リジェクト金庫13及び取忘れ紙幣収納箱14は支払い
機構部4の側方から取り外すことができるようになって
いるが、実際の運用において支払い機構部4からのリジ
ェクト金庫13及び取忘れ紙幣収納箱14の取り外し
は、後部扉3を開いて支払い機構部4を筐体1の後方へ
引き出した後に行うものとなっている。
【0010】また、前記繰出手段10と集積用ローラ7
は搬送路12aと12cとで結ばれ、繰出手段11と集
積用ローラ7は搬送路12bと12cとで結ばれてい
て、更に搬送路12cの終端とリジェクト金庫13は搬
送路12dで結ばれている。
【0011】尚、図示していないが前記支払い機構部4
の搬送路12cには紙幣の金種鑑別や異常検出及び計数
等を行う鑑別部が設けられており、これらの鑑別部及び
図示しないカードリーダライタ(R/W)や操作部等か
らの情報に基づいて前記シャッタ5、ステージ6、繰出
手段10,11、搬送路12a〜12d及び表示部等の
動作が図示しない制御部により制御されるようになって
いる。
【0012】次に、上述した構成の動作を簡単に説明す
る。
【0013】まず、顧客が図示しないカード挿入口から
カードを挿入して、操作部のキーを押下することによ
り、暗証番号や支払い要求金額等の情報を入力すると、
千円用金庫8及び万円用金庫9から各々繰出手段10,
11により紙幣が一枚づつ分離されて順に繰り出され、
繰り出された紙幣は搬送路12aまたは12bにより搬
送されて搬送路12cに送り込まれる。
【0014】そして、この搬送路12cの途中において
図示しない鑑別部により金種の鑑別や斜行,重送等の異
常の有無の検出が行われ、その結果異常のない紙幣は搬
送路12cの終端まで搬送されて集積用ローラ7により
ステージ6上に集積される。
【0015】一方、前記鑑別部において、紙幣の搬送異
常が検出された場合、あるいは異金種や計数不能な紙幣
があった場合、これらの異常紙幣は搬送路12cの終端
まで搬送された後、搬送路12dを経てリジェクト金庫
13内に落下して収納される。
【0016】このようにして、ステージ6上に顧客が要
求した金額及び枚数の紙幣が集積され、図示しないレシ
ート印字機構から取引内容の明細が印字されたレシート
が前記の紙幣上に送られてくると、図示しない手段によ
りシャッタ5が開き、出金口2から顧客にステージ6上
の紙幣を取り出させる。
【0017】また、シャッタ5が開いても顧客による紙
幣の取り出しが行われなかった場合、つまり顧客が紙幣
を取り忘れた場合は、一定時間経過後シャッタ5が閉
じ、ステージ6が下方に回転して取り忘れの紙幣が取忘
れ紙幣収納箱14内に落下して収納され、その後ステー
ジ6は元の水平な姿勢に戻される。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の装置では、次のような問題があった。即ち、金種別金
庫、つまり千円用金庫又は万円用金庫の紙幣が無くなる
と、紙幣を補充しなくてはならないが、その際補充する
金庫を装置から抜き出すので、その間装置を停止させな
ければならない。つまり補充を行う間は装置の運用を停
止させるので、顧客を待たせることになり、顧客に迷惑
をかけ、サービス低下を招いていた。
【0019】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
で、その目的は、紙幣を補充する場合でも装置を停止さ
せずに取引を続行できるようにすることにより、顧客に
対するサービスの向上を図った優れた紙幣自動支払装置
を提供することである。
【0020】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、紙幣を金
種毎に収納する複数の紙幣収納庫を装置に対して着脱自
在に設けるとともに、これら各紙幣収納庫のうちの2以
上の紙幣収納庫に同一金種の紙幣を収納し、各紙幣収納
庫から繰り出した紙幣の支払い取引を行なう紙幣自動支
払装置において、紙幣収納庫を装置にロックするロック
手段と、ロックを解除するロック解除手段と、紙幣収納
庫に収納された紙幣が予め設定された残量になったこと
を検知する検知手段とをそれぞれ各紙幣収納庫に対応さ
せて設けるとともに、同一金種の紙幣を収納した紙幣収
納庫のうちの一の紙幣収納庫からの紙幣繰り出し中に、
検知手段で当該一の紙幣収納庫に収納された紙幣が予め
設定された残量になったことを検知した場合には、当該
一の紙幣収納庫からの紙幣繰り出しを停止して、同一金
種の紙幣を収納した他の紙幣収納庫からの紙幣繰り出し
に切り替える繰出切替手段と、繰出切替手段が紙幣繰り
出しを切り換えた後、一の紙幣収納庫に対応して設けら
れたロック解除手段にロック解除を指示する制御手段を
設けたものである。また、第2の発明は、紙幣を金種毎
に収納する複数の紙幣収納庫を装置に対して着脱自在に
設けるとともに、これら各紙幣収納庫のうちの2以上の
紙幣収納庫に同一金種の紙幣を収納し、各紙幣収納庫か
ら繰り出した紙幣の支払い取引を行なう紙幣自動支払装
置において、紙幣収納庫を装置にロックするロック手段
と、ロックを解除するロック解除手段と、紙幣収納庫の
装置からの取り外しを指定する指定手段とをそれぞれ各
紙幣収納庫に対応させて設けるとともに、同一金種の紙
幣を収納した紙幣収納庫のうちの一の紙幣収納庫に対応
する指定手段により、当該一の紙幣収納庫の取り外しが
指定された場合であって、当該一の紙幣収納庫から紙幣
繰り出し中であるときは、当該一の紙幣収納庫の紙幣繰
り出しを停止して、同一金種の紙幣を収納した他の紙幣
収納庫からの紙幣繰り出しに切り替える繰出切替手段
と、繰出切替手段が紙幣繰り出しを切り換えた後、一の
紙幣収納庫に対応して設けられたロック解除手段に当該
一の紙幣収納庫のロック解除を指示する制御手段を設け
たものである。また、第3の発明は、第1の発明の紙幣
自動支払装置において、さらに、各紙幣収納庫に対応さ
せて、紙幣収納庫に収納された紙幣が、予め設定された
残量であって検知手段で検知する残量よりも多い第2の
残量になったことを検知する第2の検知手段と、該第2
の検知手段で紙幣の残量が予め設定された第2の残量に
なったことを検知した場合に、当該紙幣収納庫の紙幣残
量が第2の残量になったことを表示する表示部とを設け
たものである。なお、上記第1の発明及び第3の発明に
おける検知手段は、実施例の第2次ニアエンド検知手段
(32b、33b、34b、35b)に対応し、上述の
第3の発明における第2の検知手段は、実施例の第1次
ニアエンド検知手段(32c、33c、34c、35
c)に対応するものである。
【0021】
【作用】第1の発明では、支払い取引により、紙幣収納
庫内の紙幣の残量が少なくなったことが検知手段により
検知されると、繰出切替手段が残量の少なくなった紙幣
収納庫からの紙幣繰り出しを停止し、同一金種の他の紙
幣収納庫からの紙幣繰り出しに切り換え、さらにこの
後、紙幣の残量が少なくなったことが検知された紙幣収
納庫のロックを解除する。
【0022】また、第2の発明では、行員により、同一
金種の紙幣を収納した紙幣収納庫のうちの一の紙幣収納
庫の取り外しが指定された場合であって、その一の紙幣
収納庫から紙幣繰り出し中であるときは、その一の紙幣
収納庫の紙幣繰り出しを停止して、同一金種の紙幣を収
納した他の紙幣収納庫からの紙幣繰り出しに切り替え、
さらにその後、取り外しが指定された一の紙幣収納庫の
ロック解除をする。さらに、第3の発明では、支払い取
引により、一の紙幣収納庫内の紙幣の残量が少なくなっ
たことが検知手段により検知されると、その一の紙幣収
納庫での紙幣繰り出しを停止し、同一金種の他の紙幣収
納庫での紙幣繰り出しに切り換え、紙幣の残量が少なく
なったことが検知された紙幣収納庫のロックを解除する
紙幣自動支払装置において、さらに、紙幣の繰り出した
一の紙幣収納庫から他の紙幣収納庫に切り換える基準と
なる紙幣残量よりも多い第2の紙幣残量を検知した場合
に、その旨をその紙幣収納庫に対応して設けられた表示
部に表示する。
【0023】
【実施例】以下本発明に係る実施例を図面にしたがって
説明する。なお各図面に共通する要素には同一の符号を
付す。
【0024】図1は本発明に係る実施例の紙幣自動支払
装置を示す概略側面図,図2は実施例の紙幣自動支払装
置を示す外観図である。
【0025】まず図2において、紙幣自動支払装置21
には、顧客が紙幣を受取る出金口22,カードを挿入す
るカード挿入口23,顧客が金額等を入力する入力操作
部24および金額やガイダンス等を表示する表示部25
が備えられている。
【0026】図1において、装置21の後部には後部扉
3が取付けられ、後部扉3には係員操作部26が設けら
れている。紙幣自動支払装置21内には、紙幣の支払い
処理を行う支払機構部27,挿入されたカードの読取り
やレシートへの印字を行うカードリーダプリンタ部(以
下CRP部という)28および紙幣自動支払装置21全
体の動作を制御する支払装置制御部29が設けられてい
る。
【0027】次に、支払機構部27について説明する。
図1において、31は支払い紙幣の集積部、32は出金
用紙幣を収納する第一のカセットで千円券を収納するも
のとしている。第一のカセット32は、繰出し手段32
a、第一のカセット内紙幣の残量を検知する第2次ニア
エンド検知手段32b及び第1次ニアエンド検知手段3
2cから構成されている。繰出し手段32aは第一のカ
セット内紙幣を繰り出すピックアップローラ、このピッ
クアップローラから繰り出された紙幣を後述する搬送路
に送り出すフィードローラ、及び紙幣が2枚以上繰り出
された場合に第2枚目以下の紙幣を送り戻すリバースロ
ーラ等により構成されている。
【0028】33は出金用紙幣を収納する第二のカセッ
トで千円券を収納するものとしている。第二のカセット
33は繰出し手段33a、第二のカセット内紙幣の残量
を検知する第2次ニアエンド検知手段33b及び第1次
ニアエンド検知手段33cから構成されている。繰出し
手段33aは第二のカセット内紙幣を繰り出すピックア
ップローラ、このピックアップローラから繰り出された
紙幣を後述する搬送路に送り出すフィードローラ、及び
紙幣が2枚以上繰り出された場合に第2枚目以下の紙幣
を送り戻すリバースローラ等により構成されている。
【0029】34は出金用紙幣を収納する第三のカセッ
トで万円券を収納するものとしている。第三のカセット
34は繰出し手段34a、第三のカセット内紙幣の残量
を検知する第2次ニアエンド検知手段34b及び第1次
ニアエンド検知手段34cから構成されている。繰出し
手段34aは第三のカセット内紙幣を繰り出すピックア
ップローラ、このピックアップローラから繰り出された
紙幣を後述する搬送路に送り出すフィードローラ、及び
紙幣が2枚以上繰り出された場合に第2枚目以下の紙幣
を送り戻すリバースローラ等により構成されている。
【0030】35は出金用紙幣を収納する第四のカセッ
トで万円券を収納するものとしている。第四のカセット
35は繰出し手段35a、第四のカセット内紙幣の残量
を検知する第2次ニアエンド検知手段35b及び第1次
ニアエンド検知手段35cから構成されている。繰出し
手段35aは第四のカセット内紙幣を繰り出すピックア
ップローラ、このピックアップローラから繰り出された
紙幣を後述する搬送路に送り出すフィードローラ、及び
紙幣が2枚以上繰り出された場合に第2枚目以下の紙幣
を送り戻すリバースローラ等により構成されている。
【0031】36はリジェクトカセットである。37は
リジェクトカセット36内の紙幣が満杯になった状態を
検知するフル検知手段である。38,39は繰り出し手
段32a,繰り出し手段33a,繰り出し手段34a,
繰り出し手段35aから繰り出された紙幣を後述する鑑
別部へ搬送する搬送路、40は搬送路39より搬送され
た紙幣の金種、真偽の鑑別、斜行や重走等の有無、及び
計数をおこなう鑑別部で、41は鑑別部40からの紙幣
を搬送する搬送路、42は搬送路41から分岐して支払
い紙幣の集積部31へ至る搬送路、43は搬送路41か
ら分岐してリジェクトカセット36へ至る搬送路、44
は搬送路41を搬送路42と搬送路43に紙幣の搬送方
向を切り替える回動可能なブレード、45は搬送路を駆
動するモータ、46は支払い機構部の制御部である。
【0032】次にCRP28について述べる。48はカ
ード49から顧客を特定する識別情報や口座情報等を読
み取ったり、あるいは所定の情報を書き込んだりするた
めのカードR/W、50は未印字のレシート用紙と取り
引き記録保存用のジャーナル用紙とより成る連続した伝
票、51は前記伝票に印字を行う印字ヘッドとその駆動
系から成るレシート印字機である。52は印字後のジャ
ーナル用紙を巻き取るジャーナル巻き取り部である。
【0033】図3は実施例の支払い機構部27の側面図
である。図4は実施例の紙幣収納カセットを示す斜視図
である。両図において、32dは第一のカセット32に
形成されているロックピン、32eはロックピン32d
に係合して第一のカセット32を支払い機構部27にロ
ックするロックレバ、32fはロックレバ32eを時計
回転方向に回転力を与えるスプリング、32gは後述す
るカセット取り出し錠と係合するレバ、32hはロック
レバ32eに固定されている係合ピン、32iはレバ3
2gを反時計回転方向に回転力を与えるスプリング、3
2jはカセット取り出し錠、32kは錠32jの回転を
ロックするロックレバ、32lはロックレバ32kを反
時計回転方向に回転力を与えるスプリング、32mは電
気信号によりロックレバ32kを時計回転方向に回転さ
せるプランジャマグネット、32nは第一のカセット3
2の第2次ニアエンド及び第1次ニアエンドを表示する
表示器、32pは第一のカセット32の取り外しを指定
するスイッチである。
【0034】次に図3において、33dは第二のカセッ
ト33に形成されているロックピン、33eはロックピ
ン33dに係合して第二のカセット33を支払い機構部
27にロックするロックレバ、33fはロックレバ33
eを時計回転方向に回転力を与えるスプリング、33g
は後述するカセット取り出し錠と係合するレバ、33h
はロックレバ33eに固定されている係合ピン、33i
はレバ33gを反時計回転方向に回転力を与えるスプリ
ング、33jはカセット取り出し錠、33kは錠33j
の回転をロックするロックレバ、33lはロックレバ3
3kを反時計回転方向に回転力を与えるスプリング、3
3mは電気信号によりロックレバ33kを時計回転方向
に回転させるプランジャマグネット、33nは第二のカ
セット33の第2次ニアエンド及び第1次ニアエンドを
表示する表示器、33pは第二のカセット33の取り外
しを指定するスイッチである。
【0035】34dは第三のカセット34に形成されて
いるロックピン、34eはロックピン34dに係合して
第三のカセット34を支払い機構部27にロックするロ
ックレバ、34fはロックレバ34eを時計回転方向に
回転力を与えるスプリング、34gは後述するカセット
取り出し錠と係合するレバ、34hはロックレバ34e
に固定されている係合ピン、34iはレバ34gを反時
計回転方向に回転力を与えるスプリング、34jはカセ
ット取り出し錠、34kは錠34jの回転をロックする
ロックレバ、34lはロックレバ34kを反時計回転方
向に回転力を与えるスプリング、34mは電気信号によ
りロックレバ34kを時計回転方向に回転させるプラン
ジャマグネット、34nは第三のカセット34の第2次
ニアエンド及び第1次ニアエンドを表示する表示器、3
4pは第三のカセット34の取り外しを指定するスイッ
チである。
【0036】35dは第四のカセット35に形成されて
いるロックピン、35eはロックピン35dに係合して
第四のカセット35を支払い機構部27にロックするロ
ックレバ、35fはロックレバ35eを時計回転方向に
回転力を与えるスプリング、35gは後述するカセット
取り出し錠と係合するレバ、35hはロックレバ35e
に固定されている係合ピン、35iはレバ35gを反時
計回転方向に回転力を与えるスプリング、35jはカセ
ット取り出し錠、35kは錠35jの回転をロックする
ロックレバ、35lはロックレバ35kを反時計回転方
向に回転力を与えるスプリング、35mは電気信号によ
りロックレバ35kを時計回転方向に回転させるプラン
ジャマグネット、35nは第四のカセット35の第2次
ニアエンド及び第1次ニアエンドを表示する表示器、3
5pは第四のカセット35の取り外しを指定するスイッ
チである。
【0037】36dはリジェクトカセット36に形成さ
れているロックピン、36eはロックピン36dに係合
してリジェクトカセット36を支払い機構部27にロッ
クするロックレバ、36fはロックレバ36eを反時計
回転方向に回転力を与えるスプリング、36gは後述す
るカセット取り出し錠と係合するレバ、36hはロック
レバ36eに固定されている係合ピン、36iはレバ3
6gを反時計回転方向に回転力を与えるスプリング、3
6jはカセット取り出し錠、36kは錠36jの回転を
ロックするロックレバ、36lはロックレバ36kを反
時計回転方向に回転力を与えるスプリング、36mは電
気信号によりロックレバ36kを時計回転方向に回転さ
せるプランジャマグネットである。36nはリジェクト
カセット36のフルを表示する表示器、36pはリジェ
クトカセット36の取り外しを指定するスイッチであ
る。
【0038】32qは第一のカセット32のセットを検
出する検出器、33qは第二のカセット33のセットを
検出する検出器、34qは第三のカセット34のセット
を検出する検出器、35qは第四のカセット35のセッ
トを検出する検出器、36qはリジェクトカセット36
のセットを検出する検出器である。
【0039】図5は本実施例の支払装置の回路を示すブ
ロック図である。図において、29は前述した本装置の
制御部、46は前述した支払い機構部27の制御部、5
5はI/Oインタフェース回路、56は後述するモータ
群57を駆動するモータドライバである。57はモータ
群で、図1に示すモータ45他図示しないカセット内紙
幣を繰り出すピックアップローラ等を駆動するモータ等
である。58はマグネットドライバで、後述するプラン
ジャマグネット群59を駆動する。59はプランジャマ
グネット群で、プランジャマグネット32m,33m,
34m,35m,36m等である。60は後述する検出
器群61の状態を読み取る検出器読取り回路である。6
1は検出器群で、検出器32q,33q,33q,35
q,36qおよびスイッチ32p,33p,34p,3
5p,36p等である。62は後述する表示器群63を
表示する表示回路である。63は表示器群で、表示器3
2n,33n,34n,35n,36n等である。64
は後述するセンサ群65の状態を読み取るセンサ読取り
回路である。65はセンサ読取り回路で、各カセットの
第2次ニアエンド検知手段32b,33b,34b,3
5b、第1次ニアエンド検知手段32c,33c,34
c,35c、フル検知手段37他図示しない紙幣の走行
状態を監視するセンサ等である。66はCRP部28の
制御部、67は行員操作部26の行員操作入力回路部で
ある。68は計数記憶部で集積部31に集積された紙幣
の金種とその枚数を記憶する。
【0040】以上の構成による、本実施例の動作を以下
に説明する。
【0041】最初に、装置の運用に際して、出金用の紙
幣の充填が行われる。
【0042】<カセットの装填>図1において、カセッ
トをセットする際に、行員操作部26を操作して図示し
ない紙幣装填釦を押下する。図5において、前記紙幣装
填釦の押下により、行員操作入力回路部67から支払い
装置制御部29へ装填指示信号が送信され、支払い装置
制御部29により装填モード信号として支払い機構部制
御部46へ送信され、支払い機構部制御部46は支払い
機構部27が装填可能となるようI/Oインタフェース
回路55、マグネットドライバ56を介し、プランジャ
マグネット群57である図3に示すプランジャマグネッ
ト32m,33m,34m,35m,36mを駆動す
る。
【0043】図4において機構の動作を説明する。プラ
ンジャマグネット32mが駆動されると、ロックレバ3
2kが時計方向に回転しロックが外れ、カセット取り出
し錠32jが回動可能となる。行員が錠32jに鍵を挿
入して、時計方向に鍵を回転させると、鍵32jに連動
しているレバ32gが時計方向に回転し、係合ピン32
hを介してロックレバ32eを反時計方向に回転して第
一のカセット32のロックピン32dを支払い機構部2
7からロックを解除した状態になり、第一のカセット3
2が引き出し可能となり、行員により第一のカセット3
2が引き出される。鍵を反時計方向に戻して32jから
抜くと、スプリング32iによりレバ32gが反時計方
向に回転し、スプリング32fによりロックレバ32e
を時計方向に回転し、ロックレバ32eがロック可能と
なる。紙幣が充填されている第一のカセット32を支払
い機構部27に装填すると、第一のカセット32のロッ
クピン32dとロックレバ32eの係合により、第一の
カセット32が支払い機構部27に固定される。第二の
カセット33、第三のカセット34、第四のカセット3
5、リジェクトカセット36についても同様である。
【0044】図3において説明する。プランジャマグネ
ット33mが駆動されると、ロックレバ33kが時計方
向に回転しロックが外れ、カセット取り出し錠33jが
回動可能となる。行員が錠33jに鍵を挿入して、時計
方向に鍵を回転させると、鍵33jに連動しているレバ
33gが時計方向に回転し、係合ピン33hを介してロ
ックレバ33eを反時計方向に回転して第二のカセット
33のロックピン33dを支払い機構部27からロック
を解除した状態になり、第二のカセット33が引き出し
可能となり、行員により第二のカセット33が引き出さ
れる。鍵を反時計方向に戻して33jから抜くと、スプ
リング33iによりレバ33gが反時計方向に回転し、
スプリング33fによりロックレバ33eを時計方向に
回転し、ロックレバ33eがロック可能となる。紙幣が
充填されている第二のカセット33を支払い機構部27
に装填すると、第二のカセット33のロックピン33d
とロックレバ33eの係合により、第二のカセット33
が支払い機構部27に固定される。
【0045】プランジャマグネット34mが駆動される
と、ロックレバ34kが時計方向に回転しロックが外
れ、カセット取り出し錠34jが回動可能となる。行員
が錠34jに鍵を挿入して、時計方向に鍵を回転させる
と、鍵34jに連動しているレバ34gが時計方向に回
転し、係合ピン34hを介してロックレバ34eを反時
計方向に回転して第三のカセット34のロックピン34
dを支払い機構部27からロックを解除した状態にな
り、第三のカセット34が引き出し可能となり、行員に
より第三のカセット34が引き出される。鍵を反時計方
向に戻して34jから抜くと、スプリング34iにより
レバ34gが反時計方向に回転し、スプリング34fに
よりロックレバ34eを時計方向に回転し、ロックレバ
34eがロック可能となる。紙幣が充填されている第三
のカセット34を支払い機構部27に装填すると、第三
のカセット34のロックピン34dとロックレバ34e
の係合により、第三のカセット34が支払い機構部27
に固定される。
【0046】プランジャマグネット35mが駆動される
と、ロックレバ35kが時計方向に回転しロックが外
れ、カセット取り出し錠35jが回動可能となる。行員
が錠35jに鍵を挿入して、時計方向に鍵を回転させる
と、鍵35jに連動しているレバ35gが時計方向に回
転し、係合ピン35hを介してロックレバ35eを反時
計方向に回転して第四のカセット35のロックピン35
dを支払い機構部27からロックを解除した状態にな
り、第四のカセット35が引き出し可能となり、行員に
より第四のカセット35が引き出される。鍵を反時計方
向に戻して35jから抜くと、スプリング35iにより
レバ35gが反時計方向に回転し、スプリング35fに
よりロックレバ35eを時計方向に回転し、ロックレバ
35eがロック可能となる。紙幣が充填されている第四
のカセット35を支払い機構部27に装填すると、第四
のカセット35のロックピン35dとロックレバ35e
の係合により、第四のカセット35が支払い機構部27
に固定される。
【0047】プランジャマグネット36mが駆動される
と、ロックレバ36kが時計方向に回転しロックが外
れ、カセット取り出し錠36jが回動可能となる。行員
が錠36jに鍵を挿入して、時計方向に鍵を回転させる
と、鍵36jに連動しているレバ36gが時計方向に回
転し、係合ピン36hを介してロックレバ36eを反時
計方向に回転してリジェクトカセット36のロックピン
36dを支払い機構部27からロックを解除した状態に
なり、リジェクトカセット36が引き出し可能となり、
行員によりリジェクトカセット36が引き出される。鍵
を反時計方向に戻して36jから抜くと、スプリング3
6iによりレバ36gが反時計方向に回転し、スプリン
グ36fによりロックレバ36eを時計方向に回転し、
ロックレバ36eがロック可能となる。紙幣を取り除い
たリジェクトカセット36を支払い機構部27に装填す
ると、リジェクトカセット36のロックピン36dとロ
ックレバ36eの係合により、リジェクトカセット36
が支払い機構部27に固定される。
【0048】各カセットの装填をしたのち、図1に示す
行員操作部26を操作して図示しない紙幣装填釦を再押
下する。図5において、前記紙幣装填釦の再押下によ
り、行員操作入力回路部67から支払い装置制御部29
へ装填完了信号が送信され、支払い装置制御部29によ
り装填完了モード信号が支払い機構部制御部46へ送信
され、支払い機構部制御部46は支払い機構部27が装
填完了となるようI/Oインタフェース回路55、マグ
ネットドライバ58を介し、プランジャマグネット群5
9であるプランジャマグネット32m,33m,34
m,35m,36mの駆動を解除する。図4において、
プランジャマグネット32mが駆動を解除されると、ス
プリング32lにより、ロックレバ32kが反時計方向
に回転し錠32jをロック状態にする。錠33j、錠3
4j、錠35j、錠36jについても同様である。即
ち、図3において、プランジャマグネット33mが駆動
を解除されると、スプリング33lにより、ロックレバ
33kが反時計方向に回転し錠33jをロック状態にす
る。プランジャマグネット34mが駆動を解除される
と、スプリング34lにより、ロックレバ34kが反時
計方向に回転し錠34jをロック状態にする。プランジ
ャマグネット35mが駆動を解除されると、スプリング
35lにより、ロックレバ35kが反時計方向に回転し
錠35jをロック状態にする。プランジャマグネット3
6mが駆動を解除されると、スプリング36lにより、
ロックレバ36kが反時計方向に回転し錠36jをロッ
ク状態にする。
【0049】この時、各カセットの各第2次ニアエンド
検知手段32b,33b,34b,35b、第1次ニア
エンド検知手段32c,33c,34c,35cによ
り、各カセット内の紙幣の量を検知する。図5におい
て、検知信号がセンサ読取り回路64からI/Oインタ
フェース回路55により支払い機構部制御部46で処理
され、各カセット内残量表示信号として、I/Oインタ
フェース回路55から表示回路62を介し、各表示器3
2n,33n,34n,35nに残量表示する。例え
ば、紙幣がある場合は消灯表示としている。
【0050】以上の動作により各カセットの装填が完了
し、取り引きが可能な状態になる。以下、本実施例の支
払い取り引き時の動作について説明する。
【0051】<支払い取り引き>まず、図1,図2にお
いて、顧客がカード挿入口23からカード49を挿入し
て、入力操作部24のキーを押下することにより、暗証
番号や支払い要求金額等の情報を入力すると、支払い要
求金額に応じて、第一のカセット32の繰出し手段32
aまたは、第三のカセット34の繰出し手段34aから
紙幣が一枚ずつ分離されて順に送り出され、送り出され
た紙幣は搬送路38,搬送路39より鑑別部40へ搬送
され、この鑑別部40で金種の鑑別および重走や斜行等
の有無の検出が行われる。その結果、金種に間違がなく
かつ異常が検出されなかった正常な紙幣は計数が行われ
た後、さらに搬送路41,搬送路42により集積部31
へ搬送され集積される。一方、前記鑑別部40で紙幣が
金種鑑別不能や異金種と鑑別された場合、および計数不
能や重走や斜行等の異常が検出された場合、これらの異
常紙幣はその後搬送路41から、ブレード44により搬
送路43へ搬送され、リジェクトカセット36へ収納さ
れる。このようにして、正常な紙幣のみが集積部31に
集積される。そして、集積部31に顧客が要求した金額
および枚数の紙幣Aが集積されると、当該取り引き内容
の明細がレシート印字機51により伝票50に印字され
る。印字されたジャーナルはジャーナル巻取部52に巻
き取られて保存され、レシートは図示しないカッタによ
り切断されてカード挿入口23からカード49と同時に
排出される。顧客がレシートとカード49を抜き取る
と、シャッタ5が開いて出金口2から紙幣Aが支払われ
る。顧客が紙幣Aを抜き取ると、シャッタ5が閉じる。
以上が支払い取り引きの動作である。
【0052】このようにして、支払い取引が繰り返され
るうちに第一のカセット32や第三のカセット34の紙
幣が少なくなり、第一のカセット32の第1次ニアエン
ド検知手段32c、あるいは第三のカセット34の第1
次ニアエンド検知手段34cにより、紙幣の減少を検知
すると、支払機構部制御部46は、I/Oインタフェー
ス回路55および表示回路62を介して第一のカセット
32および第二のカセット34の表示器32n,34n
を点灯させる。また、支払機構部制御部46から支払装
置制御部29へ紙幣の残量信号を送信し、行員操作部2
6に紙幣の残量を図示しない表示器に表示する。これら
の表示によって、行員は紙幣を補充すべき金種およびカ
セットを知ることができる。
【0053】行員による紙幣の補充が行われずに引き続
き支払い取引が繰り返されると、第一のカセット32の
第2次ニアエンド検知手段32b,あるいは第三のカセ
ット34の第2次ニアエンド検知手段34bにより紙幣
の無くなりが検知される。この検知信号は図5に示すセ
ンサ読取回路64およびI/Oインタフェース回路55
を介して支払機構部制御部46へ送られ、支払機構部制
御部46は、第一のカセット32又は第三のカセット3
4からの紙幣の繰出しを停止する。このとき、第一又は
第三のカセットから繰出し中であれば、即ち図5に示す
計数記憶部68の値が顧客の要求した金額および枚数に
達しなければ、支払機構部制御部46は、I/Oインタ
フェース回路55およびモータドライバ56を介して、
第二のカセット33あるいは第四のカセット35からの
紙幣繰出しに切り替える。これにより、集積部31に顧
客が要求した金額および枚数の紙幣Aが集積され、前述
した動作により顧客に支払われる。第二のカセット3
3、あるいは、第四のカセット35からの紙幣繰り出し
に切り替えたのち、第2次ニアエンド検知手段32b、
あるいは、第2次ニアエンド検知手段34bにより、紙
幣のなくなりを検知された第一のカセット32、あるい
は、第三のカセット33においては、第2次ニアエンド
検知手段32b、あるいは、第2次ニアエンド検知手段
33bの検知信号が、前述したように、センサ読取り回
路64からI/Oインタフェース回路55により支払い
機構部制御部46で処理され、支払い機構部制御部46
はI/Oインタフェース回路55、マグネットドライバ
58を介し、図3に示すプランジャマグネット32mま
たはプランジャマグネット34mを駆動し、錠32jま
たは錠34jのロックを解除する。したがって行員は、
第一のカセット32あるいは第三のカセット34がいつ
でも取り外し可能となる。紙幣の補充は、前述したよう
に、鍵を錠32jまたは錠34jに挿入して回転し、第
一のカセット32あるいは第三のカセット34を取り外
し、各カセットへ所定の金種の紙幣をセットして、支払
い機構部27に装填する。各カセットが装填されると、
前述した動作により、錠32jまたは錠34jがロック
される。この時、行員が誤って、鍵を錠33jまたは錠
35jに挿入して、第二のカセット33あるいは第四の
カセット35を取り外そうとしても、錠33jまたは錠
35jの回転がロックされているので取り外しができな
い。このような操作中でも、第二のカセット33、ある
いは、第四のカセット35からの紙幣繰り出しにより支
払い取り引きは続けられる。
【0054】また、第二のカセット33あるいは第四の
カセット35内の紙幣が少なくなり、第二のカセット3
3の第1次ニアエンド検知手段33cあるいは第四のカ
セット35の第1次ニアエンド検知手段35cにより、
紙幣の減少が検知されると、支払機構部制御部46は、
表示器33n又は35nを点灯させ、行員に知らせる。
さらに、紙幣の減少が第二のカセット33の第2次ニア
エンド検知手段33bまたは第四のカセット35の第2
次ニアエンド検知手段35bにより検知されると、支払
機構部制御部46は、第二のカセット33又は第四のカ
セット35からの紙幣繰出しを停止する。このとき、計
数記憶部68の値が顧客の要求した金額および枚数に達
しなければ、支払機構部制御部46は、第一のカセット
32又は第三のカセット35からの紙幣繰出しに切替え
る。これにより、集積部31に顧客の要求した金額およ
び枚数の紙幣Aが集積され、顧客に対して支払いが行わ
れる。そして第二又は第四のカセットの取外し、装填、
および錠33j又は35jのロックについても、前述の
第一又は第三のカセットの場合と同様に行われる。
【0055】また、行員が各カセットいずれかの紙幣を
強制的に補充したいときには、次の操作を行う。
【0056】図3において、補充したい金種のカセット
を指定するため、例えば、第一のカセット32を取り外
すときは、スイッチ32pを操作する。スイッチ32p
による入力信号は、図5において、検出器読取り回路6
0、I/Oインタフェース回路55を介し支払い機構部
制御部46に送信され、第一のカセット32から紙幣が
繰り出し中であれば、第一のカセット32からの紙幣繰
り出しを止める。計数記憶部68の値が、顧客が要求し
た金額および枚数に達しなければ、支払い機構部制御部
46がI/Oインタフェース回路55からモータドライ
バ56を介し、同一金種の第二のカセット33からの紙
幣繰り出しに切り替える。これにより、集積部31に顧
客が要求した金額および枚数の紙幣Aが集積され、前述
した動作により顧客に支払われる。さらに、第二のカセ
ット33からの紙幣繰り出しに切り替えたのち、取り外
しを指定された第一のカセット32においては、支払い
機構部制御部46がスイッチ32pによる入力信号を処
理した後、I/Oインタフェース回路55、マグネット
ドライバ58を介し、図3に示すプランジャマグネット
32m、錠32jのロックを解除する。したがって行員
は、第一のカセット32がいつでも取り外し可能とな
る。紙幣の補充は、前述したように鍵を、錠32jに挿
入して回転し、第一のカセット32を取り外し、第一の
カセットへ所定の金種の紙幣をセットして、支払い機構
部27に装填する。第一のカセット32が装填される
と、前述した動作により、錠32jがロックされる。こ
の時、行員が誤って、鍵を錠33j、錠34j、または
錠35jに挿入して、第二のカセット33、第三のカセ
ット34、あるいは、第四のカセット35を取り外そう
としても、錠33j、錠34j、または錠35jの回転
がロックされているので取り外しができない。このよう
な操作中でも、第二のカセット33、第三のカセット3
4、あるいは、第四のカセット35からの紙幣繰り出し
により支払い取り引きは続けられる。同様にして、第三
のカセット34の取り外しを指定した場合は第四のカセ
ット35からの紙幣繰り出しに切り替えられて、取り外
しが可能となり、第二のカセット33の取り外しを指定
した場合は第一のカセット32からの紙幣繰り出しに切
り替えられて、取り外しが可能となり、第四のカセット
35の取り外しを指定した場合は第三のカセット34か
らの紙幣繰り出しに切り替えられて、取り外しが可能と
なる。
【0057】このようにして、支払い取り引きは続けら
れ、いつでも装置を停止することなしに各カセットを交
換して運用される。
【0058】
【発明の効果】第1の発明では、支払い取引により、紙
幣収納庫内の紙幣の残量が少なくなったことが検知手段
により検知されると、繰出切替手段が残量の少なくなっ
た紙幣収納庫からの紙幣繰り出しを停止し、同一金種の
他の紙幣収納庫からの紙幣繰り出しに切り換え、さらに
この後、紙幣の残量が少なくなったことが検知された紙
幣収納庫のロックを解除する。これにより、残量が少な
くなった金種の紙幣収納庫に紙幣を補充する際、誤って
繰り出し中の紙幣収納庫を取り外してしまうことがな
く、行員の誤操作による装置停止を未然に防止すること
ができる。また、第2の発明では、行員により、同一金
種の紙幣を収納した紙幣収納庫のうちの一の紙幣収納庫
の取り外しが指定された場合であって、その一の紙幣収
納庫から紙幣繰り出し中であるときは、その一の紙幣収
納庫の紙幣繰り出しを停止して、同一金種の紙幣を収納
した他の紙幣収納庫からの紙幣繰り出しに切り替え、さ
らにその後、取り外しが指定された一の紙幣収納庫のロ
ック解除をする。これにより、行員が紙幣収納庫を取り
外して紙幣の補充/回収等を行う場合に、自動的に、そ
の指定した紙幣収納庫からの紙幣繰り出しが停止され、
かつ、その紙幣収納庫のロックが解除されるので、誤っ
て繰り出し中の紙幣収納庫を取り外してしまうことがな
く、行員の誤操作による装置停止を未然に防止すること
ができる。さらに、第3の発明では、支払い取引によ
り、一の紙幣収納庫内の紙幣の残量が少なくなったこと
が検知手段により検知されると、その一の紙幣収納庫で
の紙幣繰り出しを停止し、同一金種の他の紙幣収納庫で
の紙幣繰り出しに切り換え、紙幣の残量が少なくなった
ことが検知された紙幣収納庫のロックを解除する紙幣自
動支払装置において、さらに、紙幣の繰り出した一の紙
幣収納庫から他の紙幣収納庫に切り換える基準となる紙
幣残量よりも多い第2の紙幣残量を検知した場合に、そ
の旨をその紙幣収納庫に対応して設けられた表示部に表
示される。従って、一の紙幣収納庫の紙幣が少なくなっ
て、他の紙幣収納庫からの紙幣繰り出しに切り換えられ
るよりも前の段階で、その紙幣収納庫を把握できる。こ
れにより、行員は紙幣を補充すべき紙幣収納庫を知るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施例を示す概略側面図
【図2】実施例の紙幣自動支払装置を示す外観図
【図3】実施例の支払い機構部を示す側面図
【図4】実施例の紙幣収納カセットを示す斜視図
【図5】実施例の支払装置の回路を示すブロック図
【図6】従来の紙幣自動支払装置を示す側断面図
【符号の説明】
21 紙幣自動支払装置 27 支払機構部 29 支払装置制御部 32,33,34,35 紙幣収納カセット 32b,33b,34b,35b 第2次ニアエンド
検知手段 32c,33c,34c,35c 第1次ニアエンド
検知手段 32n,33n,34n,35n 表示器 32p,33p,34p,35p スイッチ 46 支払機構部制御部

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙幣を金種毎に収納する複数の紙幣収納
    庫を装置に対して着脱自在に設けるとともに、これら各
    紙幣収納庫のうちの2以上の紙幣収納庫に同一金種の紙
    幣を収納し、各紙幣収納庫から繰り出した紙幣の支払い
    取引を行なう紙幣自動支払装置において、 前記紙幣収納庫を装置にロックするロック手段と、 該ロックを解除するロック解除手段と、 前記紙幣収納庫に収納された紙幣が予め設定された残量
    になったことを検知する検知手段と、 をそれぞれ前記各紙幣収納庫に対応させて設けるととも
    に、 前記同一金種の紙幣を収納した紙幣収納庫のうちの一の
    紙幣収納庫からの紙幣繰り出し中に、前記検知手段で当
    該一の紙幣収納庫に収納された紙幣が予め設定された残
    量になったことを検知した場合には、当該一の紙幣収納
    庫からの紙幣繰り出しを停止して、前記同一金種の紙幣
    を収納した他の紙幣収納庫からの紙幣繰り出しに切り替
    える繰出切替手段と、 前記繰出切替手段が紙幣繰り出しを切り換えた後、前記
    一の紙幣収納庫に対応して設けられた前記ロック解除手
    段にロック解除を指示する制御手段を設けたことを特徴
    とする紙幣自動支払装置。
  2. 【請求項2】 紙幣を金種毎に収納する複数の紙幣収納
    庫を装置に対して着脱自在に設けるとともに、これら各
    紙幣収納庫のうちの2以上の紙幣収納庫に同一金種の紙
    幣を収納し、各紙幣収納庫から繰り出した紙幣の支払い
    取引を行なう紙幣自動支払装置において、 前記紙幣収納庫を装置にロックするロック手段と、 該ロックを解除するロック解除手段と、 前記紙幣収納庫の装置からの取り外しを指定する指定手
    段と、 をそれぞれ前記各紙幣収納庫に対応させて設けるととも
    に、 前記同一金種の紙幣を収納した紙幣収納庫のうちの一の
    紙幣収納庫に対応する前記指定手段により、当該一の紙
    幣収納庫の取り外しが指定された場合であって、当該一
    の紙幣収納庫から紙幣繰り出し中であるときは、当該一
    の紙幣収納庫の紙幣繰り出しを停止して、前記同一金種
    の紙幣を収納した他の紙幣収納庫からの紙幣繰り出しに
    切り替える繰出切替手段と、 前記繰出切替手段が紙幣繰り出しを切り換えた後、前記
    一の紙幣収納庫に対応して設けられた前記ロック解除手
    段に当該一の紙幣収納庫のロック解除を指示する制御手
    段を設けたことを特徴とする紙幣自動支払装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の紙幣自動支払装置におい
    て、 さらに、前記各紙幣収納庫に対応させて、 前記紙幣収納庫に収納された紙幣が、予め設定された残
    量であって前記検知手段で検知する残量よりも多い第2
    の残量になったことを検知する第2の検知手段と、 該第2の検知手段で紙幣の残量が予め設定された第2の
    残量になったことを検知した場合に、当該紙幣収納庫の
    紙幣残量が前記第2の残量になったことを表示する表示
    部と、 を設けたことを特徴とする紙幣自動支払装置。
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