JP2534607Y2 - 油圧式バルブラツシユアジヤスタにおけるアジヤスタボデイ - Google Patents

油圧式バルブラツシユアジヤスタにおけるアジヤスタボデイ

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JP2534607Y2
JP2534607Y2 JP1986118707U JP11870786U JP2534607Y2 JP 2534607 Y2 JP2534607 Y2 JP 2534607Y2 JP 1986118707 U JP1986118707 U JP 1986118707U JP 11870786 U JP11870786 U JP 11870786U JP 2534607 Y2 JP2534607 Y2 JP 2534607Y2
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hydraulic valve
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敏光 志田
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Fuji Oozx Inc
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、油圧式バルブラッシュアジャスタに関し、
特に、その構成部品の1つであるアジャスタボディの改
良構造に関する。
従来の技術 油圧式バルブラッシュアジャスタが動弁系の慣性系の
一部として用いられる場合には、その重量が軽いことが
求められる。しかるに、ダイレクトタイプの動弁系に用
いられる油圧式バルブラッシュアジャスタにおいては、
その外径が大きく、長さが長めになるために外見上大き
くならざるを得ない。このような油圧式バルブラッシュ
アジャスタにおいて、、軽量化を計るには、アジャスタ
ボディの内部にできるだけ空洞を作る必要がある。しか
し、内部に大きな空洞を作ろうとすると、部品の形状が
複雑になり、安価な単一部品の成形が困難なため、分割
成形した二部品を溶接などの方法で接合する必要が出て
くる。
一つの例では、外周の円筒部と平板状の冠部とをそれ
ぞれ成形した後、レーザービームまたは電子ビームによ
りそれらの部品を溶接することによってアジャスタボデ
ィを得ている。もう一つの例では、冠部を含む円筒部
と、シリンダを含む円筒部とに分けて成形し、両部品を
TIGまたはプラズマ溶接により接合させてアジャスタボ
ディを形成している。
考案が解決しようとする問題点 このようにして作られたアジャスタボディでは、いず
れも部品の接合部ガ高い応力のかかる部分に当たるた
め、充分な強度を保証するために厳しい溶接条件の管理
が要求される。
本考案は、接合部が受ける応力の問題を解決し、一般
的に安価なプロジェクション溶接を可能とした油圧式バ
ルブラッシュアジャスタ、とくにそのアジャスタボディ
を提供することを目的としている。
問題点を解決するための手段 本考案はこの目的を達成するために、アジャスタボデ
ィを有底円筒本体部材と、フランジを含むシリンダ部材
とに分割成形し、有底円筒本体部材の下部をその中央近
傍から下端まで内側から薄肉に形成して肩部を形成し、
この肩部にシリンダ部材のフランジの周縁部を当接し、
プロジェクション溶接によりフランジを有底円筒本体部
材の内周部に接し、その溶接境界面が水平方向に対して
傾斜していることを特徴とする。この構成では、動弁系
により加えられる外力により生じる応力が低い部分で溶
接が行われるため、溶接部に厳密な溶接条件が課される
ことがない。
更に、かくして形成されたアジャスタボディには、潤
滑系から供給される油の変動圧力及び/又は油導入室及
びシリンダ部材自体に加わる加速度により、シリンダ部
材を有底円筒本体から引き離そうとする力が作用する
が、本案では、溶接境界が水平方向に対して傾斜してい
るため、シリンダ部材に作用する有底円筒本体から垂直
方向に引き離そうとする力は、溶接境界に対して垂直方
向の分力即ち引張応力と水平方向の分力即ち剪断応力に
分解される。上記引張応力及び上記剪断応力の水平方向
成分は有底円筒本体の壁部から及ぼされる反力とともに
互いに相殺し合うため、上記引張応力及び上記剪断応力
の鉛直方向成分だけがシリンダ部材と有底円筒本体との
間の溶接境界を分離するのに有効となり、その結果、溶
接境界を分離しようとする力はシリンダ部材に作用する
有底円筒本体から垂直方向に引き離そうとする力よりも
小さくなる。従って、本案の構成によれば従来のものよ
りも許容油圧範囲を大きく設定することができ、かくし
て、エンジンを更に高速で作動させた場合でもシリンダ
部材と有底円筒本体との間の溶接境界が破壊されること
がない。
実施例 今、本考案の実施例を添付図面を参照して一層詳細に
説明する。
図面の第1は、本考案に従って構成されたアジャスタ
ボディを組み込んだ油圧式バルブラッシュアジャスタを
示している。アジャスタボディ1はシリンダヘッド2に
嵌入され、頂部がカム3に接している。アジャスタボデ
ィ1は有底円筒本体部材4と、フランジ5を含むシリン
ダ部材6とからなり、シリンダ部材6はそのフランジ5
を有底円筒本体部材4の中央近傍の内周に溶接により接
合することによって有底円筒本体部材4の内部に置かれ
る。シリンダ部材6にはアウタプランジャ7が摺動自在
に嵌入されており、このアウタプランジャ7には更にイ
ンナプランジャ8が嵌入されている。アウタプランジャ
7にはシリンダ部材6からの抜け出しを防ぐためにOリ
ング9が設けてある。アジャスタボディ1内の油導入室
10は、有底円筒本体部材4の外周面に形成された環状油
供給溝11および油供給孔12を介してシリンダヘッド2の
油回路13と連通している。
インナプランジャ8の内部に形成されたリザーバ室14
はアジャスタボディ1の有底円筒本体部材4の頂壁内面
に形成された油供給溝15を介して油導入室10と連通し、
またチェック弁16を介して、アウタプランジャ7とイン
ナプランジャ8とで構成された高圧室17と連通してい
る。高圧室17内においてアウタプランジャ7とインナプ
ランジャ8との間にはリターンスプリング18が設けられ
ている。
本考案によれば、アジャスタボディ1の有底円筒本体
部材4の下部はその中央近傍から下端まで内側から薄肉
に形成され、従って有底円筒本体部材の内周面には肩部
19が形成される。第2図及び第4図に示すように、この
肩部19は水平であっても良いし、或いは第3図に示すよ
うに、傾斜していても良い。第2図及び第3図の場合に
は、肩部19に当接するシリンダ部材のフランジ5は平ら
である。第4図に示すように、シリンダ部材のフランジ
5はその周縁部を傾斜させて平らな肩部19に当接させて
も良い。
いずれの場合にも、有底円筒本体部材4の内周の肩部
19にシリンダ部材6のフランジ5の周縁部を当接させ
て、プロジェクション溶接によってフランジ5を有底円
筒本体部材4の内周部に接合させる。第5図はプロジェ
クション溶接の仕方を概略的に示しており、シリンダ部
材6のフランジ5は、上端の隅部に比較的大きな面取り
部22を備えた電極21で有底円筒本体4の肩部19に押しつ
けられ、この電極21と、有底円筒本体部材4の周囲に位
置する周囲電極(図示せず)との間にプロジェクション
電流を流して溶接を行う。溶接を受けた部分は、第6図
に拡大して示すように、熱的影響により変形され、それ
により水平方向に対して傾斜した溶接境界面33を得るこ
とができる。第3図及び第4図では、有底円筒本体部材
4及びシリンダ部材6の溶接を受ける部分が傾斜させて
あるため、熱の影響を受ける部分がこの傾斜に沿って変
形し、かくして水平方向に対して傾斜した溶接境界面を
得ることができる。
考案の効果 本考案によれば、シリンダ部材のフランジと有底円筒
本体部材との溶接部分には油圧式バルブラッシュアジャ
スタの作動中高い応力がかからないので、内部に液密な
空洞部、即ち油導入室10を形成するアジャスタボディの
製作にとって大変理想的である。またシリンダ部材のフ
ランジを有底円筒本体部材の肩部に当接させるためにプ
ロジェクション溶接が可能になり、溶接に伴う費用を軽
減することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案によって構成されたアジャスタボディを
組み込んだ油圧式バルブラッシュアジャスタの断面図、 第2図乃至第4図はアジャスタボディの有底円筒本体部
材とシリンダ部材との関係を示す断面図、 第5図は有底円筒本体部材とシリンダ部材とを溶接する
プロジェクション溶接の仕方を概略的に示す断面図、 第6図は有底円筒本体部材とシリンダ部材との溶接部を
拡大して示す断面図である。 1……アジャスタボディ 4……有底円筒本体部材 5……フランジ 6……シリンダ部材 19……肩部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】油圧式バルブラッシュアジャスタにおい
    て、アジャスタボディを有底円筒本体部材と、フランジ
    を含むシリンダ部材とに分割成形し、有底円筒本体部材
    の下部をその中央近傍から下端まで内側から薄肉に形成
    して肩部を形成し、この肩部にシリンダ部材のフランジ
    の周縁部を当接し、プロジェクション溶接によりフラン
    ジを有底円筒本体部材の内周部に接合し、その溶接境界
    面が水平方向に対して傾斜していることを特徴とする油
    圧式バルブラッシュアジャスタにおけるアジャスタボデ
    ィ。
JP1986118707U 1986-08-01 1986-08-01 油圧式バルブラツシユアジヤスタにおけるアジヤスタボデイ Expired - Lifetime JP2534607Y2 (ja)

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JPS6324307U JPS6324307U (ja) 1988-02-17
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JPS50128509U (ja) * 1974-04-08 1975-10-22
JPS5934005U (ja) * 1982-08-30 1984-03-02 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の油圧リフタ

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