JP2533619Y2 - 開扉機構 - Google Patents

開扉機構

Info

Publication number
JP2533619Y2
JP2533619Y2 JP7565391U JP7565391U JP2533619Y2 JP 2533619 Y2 JP2533619 Y2 JP 2533619Y2 JP 7565391 U JP7565391 U JP 7565391U JP 7565391 U JP7565391 U JP 7565391U JP 2533619 Y2 JP2533619 Y2 JP 2533619Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
push button
push
door
pin
casing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP7565391U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0521394U (ja
Inventor
庸介 石井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nifco Inc
Original Assignee
Nifco Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nifco Inc filed Critical Nifco Inc
Priority to JP7565391U priority Critical patent/JP2533619Y2/ja
Publication of JPH0521394U publication Critical patent/JPH0521394U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2533619Y2 publication Critical patent/JP2533619Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Casings For Electric Apparatus (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、開扉機構に関し、特
に、押しボタンを押すことにより扉を開ける形式の開扉
機構に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばビデオカセットデッキ等に於い
て、そのケーシングの前面にて前方下向きに開くように
傾動自在に支持された扉を設け、前面に設けられた押し
ボタンを押すと、連動する押し出しピンにより扉を押し
出すようにして、扉を開けるようにしたものがある。そ
のような機器では、上記扉の裏面に操作スイッチ等を配
設しておくことにより、全開状態では裏面が概ね水平状
態になるようにして、種々の操作を行うことができる。
【0003】上記したような開扉機構では、従来、一対
の互いに平行なラックとそれらの間に設けたピニオンと
を設けて、一方のラックに押しボタンを設け、その押し
ボタンの押し込み方向の変位に対して、ピニオンを介し
て相反する向きに変位する他方のラックに押し出しピン
を設けて、扉を押し出すようにしたものがある。このよ
うなラックとピニオンとを用いたのものにあっては、操
作性の向上のために、押しボタン側の押し込みストロー
クに対して押し出しピン側の押し出しストロークを相対
的に大きくしようとすると、増速するべく複数のピニオ
ンを必要とし、開扉機構が大型化してしまう。その場合
には、開扉機構の取付スペースが広くなるばかりでな
く、部品点数も増大するという問題が生じる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】このような従来技術の
問題点に鑑み、本考案の主な目的は、押しボタンの操作
ストロークに対して扉の押し出しストロークを大きくし
ても、取付スペース及び部品点数を増大させる必要のな
い開扉機構を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような目的は、本考
案によれば、閉じた状態で所定の保持力をもって保持さ
れかつケーシングに傾動自在に支持された扉と、前記ケ
ーシングにスライド自在に設けられた押しボタンと、前
記扉を前記保持力に抗して開かせる向きに押し出し可能
に前記ケーシングにスライド自在に設けられた押し出し
ピンと、前記押しボタンと前記押し出しピンとを互いに
連動させるべく両者間に設けられた連動機構とを有し、
前記連動機構が、前記押しボタンの変位方向に対して直
交する面上の軸線回りに回動自在に前記ケーシング内に
設けられた軸と、前記押しボタンを押すことにより前記
軸を回動させるべく、前記軸に一体的に形成されかつ前
記押しボタンと連係する半径方向外向きの第1のアーム
と、前記軸が回動することにより前記押し出しピンを押
し出すべく、前記軸に一体的に形成されかつ前記押し出
しピンと連係する半径方向外向きの第2のアームとを有
することを特徴とする開扉機構を提供することにより達
成される。
【0006】
【作用】このようにすれば、第1のアームと第2のアー
ムのそれぞれのアーム長を適宜変えることにより、押し
ボタンの操作ストロークに対する扉の押し出しストロー
クを任意に変えることができるため、押しボタンの操作
ストロークに対して扉の押し出しストロークが大きくな
るようにした場合でも、部品点数が増大することがな
い。
【0007】
【実施例】以下、本考案の好適実施例を添付の図面を参
照して詳しく説明する。図1は、本考案が適用された一
例としてのビデオカセットデッキの前面部を示す概略斜
視図である。このビデオカセットデッキのケーシング1
の前面1aには、下方に向けて倒れるように開く扉2
が、その下端縁部を例えばヒンジ結合によりケーシング
1に傾動自在に支持されており、図の矢印に示されるよ
うに開閉可能に設けられている。尚、扉2を全開した状
態で、図示されないビデオカセットの出し入れを行った
り、その全開状態にて上方を向く扉2の裏面2aに配設
された各種操作スイッチ等を操作することができるよう
になっている。また、扉2を全閉状態に保持する機構と
して、扉2の裏面2aの遊端側の角部近傍には磁性片3
が固着されており、扉2の閉じた状態に於けるケーシン
グ1の対応する位置にはマグネットを結合されたヨーク
4が設けられている。扉2の全閉状態では、ヨーク4に
磁性片3が磁気的に吸着されて扉2が全閉状態に保持さ
れる。
【0008】ケーシング1の前面1aの扉2の側方部に
は、扉2を開ける際に操作するための押しボタン5が設
けられており、ヨーク4の下側には、扉2を押し出す向
きに変位自在な押し出しピン6が並設されている。ケー
シング1内には、押しボタン5を押して、押し出しピン
6により扉2を上記磁気結合力に抗して押し出すため
に、押しボタン5及び押し出しピン6とそれらを互いに
連動させる連係機構とを有する開扉機構が設けられてい
る。
【0009】開扉機構は、図2の平面図、及び図3の拡
大断面図に示されるように、ケーシング1にねじ止めさ
れるねじ孔を設けられたフランジ部を有するフレーム7
に組み付けられている。図2に於ける下方がケーシング
1の前面1a側であり、フレーム7の図2に於ける右側
には押しボタン5のボディ5aがスライド自在に支持さ
れており、フレーム7の左側には、押し出しピン6が、
押しボタン5と平行に変位し得るようにスライド自在に
支持されている。
【0010】押しボタン5のボディ5aの下部の図3に
示されるように肉抜きされて残ったリブの下端には、変
位方向に沿う向きに溝8が形成されており、フレーム7
の底面には、溝8に対応するべく凸条に形成されたガイ
ドレール9が変位方向に沿って設けられている。尚、ボ
ディ5aの上面には凸状をなす抜け止めストッパ11が
形成されており、フレーム7のフランジ部に抜け止めス
トッパ11が衝当して、押しボタン5が抜け止めされて
いる。また、押し出しピン6のフレーム外方側の側面に
は、変位方向に沿う向きに凸条12が一体的に形成され
ており、フレーム7の側壁には変位方向に沿って凸条1
2をガイドし得るガイド溝13が設けられている。
【0011】フレーム7の図2に於ける上側である奥側
には、レバー部材14が設けられている。このレバー部
材14は、図4に併せて示されるように、押しボタン5
のボディ5aの没入方向端と押し出しピン6の没入端と
の間に亘って延在する円柱状の軸15を有している。軸
15の軸線方向両端には、フレーム7の対応する軸受孔
に支持される軸支部15a・15bが同軸的に形成され
ており、軸15は、フレーム7に支持された状態にて、
押しボタン5及び押し出しピン6の変位方向に直交する
面上の軸線の回りに回動自在になるようにされている。
軸15の押しボタン5側には、軸線方向に互いに所定の
間隔をおいて、かつケーシング1の前面1a側に向けて
斜め下方に、半径方向外向きに延出された一対の第1の
アーム16が一体的に形成されており、軸15の押し出
しピン6側の端部には、第1のアーム16の延出方向と
は相反する側に半径方向外向きにクランク形状に延出さ
れた第2のアーム17が一体的に形成されている。
【0012】押しボタン5のボディ5aの没入端部は、
平板状をなし、かつ図2に示されるように上面から見て
没入方向に凸形をなすように形成されている。組み付け
た状態で、上記一対の第1のアーム16の間に没入端部
の突出部が入り込み、一対の第1のアーム16の中間部
に没入端部の左右の係合肩部18がそれぞれ衝当するよ
うになっている。また、押し出しピン6のフレーム7内
方側の側面には、その没入端近傍に、第2のアーム17
の軸線方向端面に対向するピン19が一体的に凸設され
ており、組み付け状態で、ピン19が、第2のアーム1
7の軸線方向端面に凹設された半径方向溝21内に没入
状態に受容される。
【0013】また、レバー部材14の軸15の押しボタ
ン5側端部には、前記した軸支部15aとの間に小径部
15cが同軸的に形成されており、その小径部15cに
トーションばね22が巻回されている。このトーション
ばね22の一端部がフレーム7に係合し、第1のアーム
16の小径部15c側のL字形に形成された方の遊端部
にトーションばね22の他端部が係合して、レバー部材
14が、図3に於ける時計回りである矢印Aとは逆向き
に回動するように弾発付勢されている。
【0014】従って、押しボタン5の肩部18と第1の
アーム16とが連係していることから、ケーシング1の
前面1aから突出する向きに押しボタン5が弾発付勢さ
れている。この状態では、ケーシング1内に押し出しピ
ン6が没入しており、扉2は、その裏面に固設された磁
性片3をヨーク4に磁気的に吸着されて、全閉状態に保
持されている。
【0015】次に、押しボタン5をトーションばね22
の弾発付勢力に抗して図2の矢印Bに示されるように押
し込むことにより、押しボタン5の肩部18と第1のア
ーム16との連係により、図3の矢印Cに示される向き
にレバー部材14が回動する。従って、第2のアーム1
7とピン19との連係により、図の矢印Dの向きである
ケーシング1の前面1aより前方に向けて押し出しピン
6が突出し、その押し出しピン6の突出端により押し出
されて、扉2が開く。
【0016】ところで、押しボタン5の押し込み量(図
3に於けるL1)に対する押し出しピン6の突出量(図
3に於けるL2)は、レバー部材14の各アーム16・
17の長さの比を変えることにより変更可能である。第
1のアーム16に対して第2のアーム17の方を長くす
ることにより、押しボタン5の短い操作ストロークに
て、押し出しピン6の押し出しストロークを容易に長く
することができる。従って、従来の一対のラックの間に
ピニオンを設けたものにあっては、他方のラックの変位
量を大きくするべく増速するためには、複数のギヤを設
ける必要があり、そのため更に取付スペースが増大する
ことになったが、本考案による開扉機構にあっては、上
記したように各アーム16・17の長さの比を変えるの
みで良く、部品点数が増えることがない。また、比較的
複雑な形状のギヤを加工する必要がなく、部品製造用の
金型の加工が容易で、部品コストを低減できる。尚、本
実施例では、扉2を閉じた状態に保持する手段を磁気的
吸着力を用いて構成したが、これに限るものではない。
【0017】
【考案の効果】このように本考案によれば、部品点数を
何等増やすことなく、押しボタンの操作量に対する押し
出しピンの押し出し量を任意に変更可能であり、開扉機
構の取付スペースを大きく取れないような製品に於いて
も、上記操作量に対する押し出し量の変更を問題なく行
うことができるなど、その効果は極めて大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案が適用されたビデオカセットデッキの前
面部を示す斜視図。
【図2】本考案に基づく開扉機構を示す平面図。
【図3】図2のII−II線沿って見た拡大断面図。
【図4】開扉機構の要部分解斜視図。
【符号の説明】
1 ケーシング 1a 前面 2 扉 2a 裏面 3 磁性片 4 ヨーク 5 押しボタン 6 押し出しピン 7 フレーム 8 溝 9 ガイドレール 11 抜け止めストッパ 12 凸条 13 ガイド溝 14 レバー部材 15 軸 15a・15b 軸支部 16 第1のアーム 17 第2のアーム 18 係合肩部 19 ピン 21 半径方向溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // E05F 11/12 E05F 11/12

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 閉じた状態で所定の保持力をもって保持
    されかつケーシングに傾動自在に支持された扉と、前記
    ケーシングにスライド自在に設けられた押しボタンと、
    前記扉を前記保持力に抗して開かせる向きに押し出し可
    能に前記ケーシングにスライド自在に設けられた押し出
    しピンと、前記押しボタンと前記押し出しピンとを互い
    に連動させるべく両者間に設けられた連動機構とを有
    し、 前記連動機構が、前記押しボタンの変位方向に対して直
    交する面上の軸線回りに回動自在に前記ケーシング内に
    設けられた軸と、前記押しボタンを押すことにより前記
    軸を回動させるべく、前記軸に一体的に形成されかつ前
    記押しボタンと連係する半径方向外向きの第1のアーム
    と、前記軸が回動することにより前記押し出しピンを押
    し出すべく、前記軸に一体的に形成されかつ前記押し出
    しピンと連係する半径方向外向きの第2のアームとを有
    することを特徴とする開扉機構。
JP7565391U 1991-08-27 1991-08-27 開扉機構 Expired - Lifetime JP2533619Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7565391U JP2533619Y2 (ja) 1991-08-27 1991-08-27 開扉機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7565391U JP2533619Y2 (ja) 1991-08-27 1991-08-27 開扉機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0521394U JPH0521394U (ja) 1993-03-19
JP2533619Y2 true JP2533619Y2 (ja) 1997-04-23

Family

ID=13582421

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7565391U Expired - Lifetime JP2533619Y2 (ja) 1991-08-27 1991-08-27 開扉機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2533619Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0521394U (ja) 1993-03-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100535763B1 (ko) 글로브박스의 로드 작동장치
JPH0451625B2 (ja)
JPH0237990Y2 (ja)
JP2533619Y2 (ja) 開扉機構
US5669487A (en) Key top mounting structure for a vehicular switch
JP2895722B2 (ja) 車両ドアロック装置におけるチャイルドロック機構
US5171945A (en) Contact switch
JP2508242B2 (ja) ワゴンの引出し施錠装置
JPH09151647A (ja) キャビネットの引出しのラッチ装置
JP2565275Y2 (ja) 開閉扉のマグネットラッチ装置
JP3718933B2 (ja) 電子機器
JP2000032619A (ja) 配電盤のインタロック装置
JPS601476Y2 (ja) 押釦取付け構造
JPH0338856Y2 (ja)
JPH05325724A (ja) 接点切換表示機能付ピアノスイッチ
JP3642936B2 (ja) バインダー用具
JP3011912U (ja) 小型テープカセット用アダプタ
KR940001833Y1 (ko) 포터블피씨(portable pc)의 디스플레이판 잠금 장치
JPS5930144Y2 (ja) 扉のロック装置
JPH0782777B2 (ja) 遅動スイッチ
KR910000142Y1 (ko) 카셋트 오토리버스 전환장치
JPH06289474A (ja) レンズの開閉機構
JPH0642255Y2 (ja) スライドツマミ装置
JP2008189262A (ja) グローブボックスの蓋部開閉アシスト機構
JPS63232222A (ja) 表示機能を有する小型制御機器