JP2533470B2 - 豚成長ホルモンを生産するためのdna配列,組換dna分子および生産方法 - Google Patents

豚成長ホルモンを生産するためのdna配列,組換dna分子および生産方法

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JP2533470B2 JP58176531A JP17653183A JP2533470B2 JP 2533470 B2 JP2533470 B2 JP 2533470B2 JP 58176531 A JP58176531 A JP 58176531A JP 17653183 A JP17653183 A JP 17653183A JP 2533470 B2 JP2533470 B2 JP 2533470B2
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Description

【発明の詳細な説明】 豚成長ホルモンの成長促進性生物学的活性を示すポリ
ペプチドを生産するDNA配列、組換DNA分子ならびにそれ
らにより形質転換される宿主につき開示する。これらの
ポリペプチドは、豚の成長速度ならびに豚の肉生産およ
び品質を改善するのに有用である。
本発明は、豚成長ホルモンおよび豚成長ホルモン用ポ
リペプチドを生産するためのDNA配列、組換DNA分子およ
びその生産方法に関するものである。さらに詳細には、
本発明は適当な宿主において発現されるDNA配列および
その発現により生成される生産物に関するものである。
本発明のDNA配列および組換DNA分子は、豚成長ホルモン
の成長促進性生物学的活性を有するポリペプチドを暗号
化することを特徴とする。以下の記載から判るように、
本発明のDNA配列、組換DNA分子および方法は豚における
一般的同化作用剤として有用なポリペプチドの生産にお
いて、特にこれらの動物の成長速度、体重増加および肉
生産を増大させるために使用することができる。
豚成長ホルモン(「SGH」)は、脳下垂体の前葉で合
成され、そこから分泌されるポリペプチドホルモンであ
る。SGHは、先駆蛋白質(豚前成長ホルモン)として合
成されかつホルモンが血流中へ分泌されかつ放出される
際に豚成長ホルモンまで成熟すると信じられる。豚成長
ホルモンの部分的アミノ酸配列は既に報告されている
〔ジエー・ビー・ミルス等、「豚成長ホルモンの臭化シ
アノ−ゲン開裂および部分的アミノ酸配列」、ジヤーナ
ル・バイオロジカル・ケミストリー、第245巻、第3407-
15頁(1970);エー・イー・ウイルヘルムおよびジエー
・ビー・ミルス、「豚成長ホルモンの主構造に関する研
究」、グロース・アンド・グロースホルモン、エー・ペ
シルおよびイー・イー・ミユラー編、アムステルダム、
エクセルプダメジカ・フアンデーシヨン(1972)、第38
-41頁、インターナシヨナル・コングレス・シリーズ
第244号〕。
成長ホルモンは一般に生命サイクル全体にわたつて生
産されるが、明らかに成体前の期間において多量に生産
される。これらホルモンは骨格の成長、窒素保持、蛋白
質合成を促進し、さらにグルコースおよび脂質の代謝に
影響を与えることが知られている。したがつて、成長ホ
ルモンは一般的な同化作用剤として認識されている。
成長ホルモンは若干特異的な種類のものである。しか
しながら、或る種の動物からの成長ホルモンは、他の種
類の動物において発生規模に関し生物学的に活性が低い
ことがある。成長ホルモン活性のメカニズムは充分には
理解されていないが、成長ホルモンの投与は動物の成長
速度、体重増加および肉生産を著しく増大させることが
示されている。たとえば、或る試験において、精製豚成
長ホルモンを毎日注射した豚における体重増加の平均速
度は1日当り2.26ポンドであつた(これは比較豚におけ
る2.19ポンド/日の平均体重増加に対比される)。より
重要なことに、処理された豚は比較豚よりも1日当りの
餌消費量が著しく少ない(8.40ポンドに比較して7.03ポ
ンド)。さらに、処理した豚は死体品質における著しい
改善を示した。成長ホルモンで処理した豚の死体は平均
して30.57インチの長さを示し、かつ背脂肪の厚さは1.4
0インチを有したのに対し、比較豚のそれは平均して29.
33インチの長さおよび1.77インチの背脂肪を有した。可
食肉の化学組成も成長ホルモン処理した動物において著
しく改善され、すなわち蛋白質13.50%、水分49.13%お
よび脂肪36.76%であるのに対し、比較群においては蛋
白質10.8%、水分39.43%および脂肪49.27%であつた
〔イー・ジエー・ターマン、「豚に対する脳下垂体前葉
成長ホルモンの効果」、論文;ブルジユ大学(1953年4
月)〕。
残念ながら、豚成長ホルモンを使用する豚における前
記の改善された成長および肉生産は、SGHの入手が不充
分であるため広く実現化することができない。今日、SG
Hは豚の脳下垂体腺から抽出される。要するに、この原
料は、SGHの必要とされる産業的量を与えるには殆ど不
充分である。
分子生物学における最近の進歩は、特異的な非細菌性
蛋白質を暗号化するDNAを細菌細胞中へ導入することを
可能にした。一般に、化学合成で製造されるもの以外の
DNAをもちいるこの種の組換DNA分子の作成は、所望蛋白
質を暗号化するメツセンジヤRNA(mRNA)の単一鎖DNAコ
ピー(cDNA)を生成させ、このcDNAを二重鎖DNAに変換
し、この二重鎖cDNAを適当なクローン化ベヒクルにおけ
る適当な部位に結合させて組換DNA分子を生成させ、か
つこの組換DNA分子により適当な宿主を形質転換させる
工程からなつている。かくして、形質転換宿主の培養
は、この宿主がDNA配列を発現しかつ所望蛋白質を生産
することを可能にする。
組換DNA技術を用いる幾つかの非細菌性蛋白質の生産
が報告されている。これらには、牛前成長ホルモン〔た
とえば、ダブリユー・エル・ミラー等「ウシ成長ホルモ
ンmRNAに対して相補的なDNAの分子クローン化」、ジヤ
ーナル・バイオロジカル・ケミストリー、第255巻、第7
521-24頁(1980)、ヨーロツパ特許出願第47600号およ
び英国特許出願第2073245A号〕およびひと前成長ホルモ
ン〔たとえば、ジエー・エー・マーシヤル等、「ひと成
長ホルモン:細菌における補完的DNAクローン化および
発現」、サイエンス誌、第205巻、第602-06頁(1979)
およびヨーロツパ特許出願第20147号〕が包含される。
しかしながら、これら組換DNAはいずれも本発明にお
けるような豚成長ホルモンポリペプチドもしくは豚成長
ホルモン様ポリペプチド或いはこれら豚成長ホルモンも
しくは豚成長ホルモン様ポリペプチドが産業的量で入手
しえれば達成されるような肉生産における著しい改善に
関するものでない。
本発明は、SGHまたはSGH様ポリペプチドを暗号化する
DNA配列を単離しかつこれら配列を適当な宿主中で発現
させてSGHの成長促進性生物学的活性を示すポリペプチ
ドを生産させることにより上記の問題を解決する。
本発明によれば、豚の成長速度および肉生産を増大さ
せる種々の用途に使用するため、SGHの活性を示すポリ
ペプチドを産業的量で得ることが初めて可能になつた。
以下の記載から判るように、本発明のDNA配列および
組換DNA分子は、適当な宿主における豚成長ホルモンま
たは豚成長様ポリペプチド、すなわちSGHの成長促進性
生物学的活性を示すポリペプチドの生産を可能にする。
本発明のポリペプチドは、宿主中で生産されたままの形
態において、或いは組成および豚における成長速度およ
び肉生産の改善方法を改変した後に使用することができ
る。
したがつて、上記から判かるように、本発明の基本的
面は、SGHの成長促進性生物学的活性を示すポリペプチ
ドを暗号化することを特徴とするDNA配列の製造であ
る。この種のDNA配列はpBR322(Pst)/SGH-9D,pSGH−Δ
7,pSGH-(Met-Phe)のDNA挿入物、これら挿入物にヒブ
リド化しかつSGH様ポリペプチドを暗号化するDNA配列な
らびに前記DNA配列もしくは挿入物のいずれかにより発
現の際に暗号化されたポリペプチドを発現に際し暗号化
するDNA配列よりなる群から選択される。
本発明を一層よく理解するよう、以下詳細に説明す
る。
以下の説明において、次の用語を使用する: ヌクレオチド:糖成分(ペントース)と燐酸と含窒素
複素環塩基とよりなるDNAもしくはRNAのモノマー単位。
この塩基はグリコシド炭素(ペントースの1′炭素)を
介して糖成分に結合される。塩基と糖との組合せをヌク
レオチドと呼ぶ。各ヌクレオチドはその塩基により特性
化される。4種のDNA塩基はアデニン(「A」)、グア
ニン(「G」)、シトシン(「C」)およびチミン
(「T」)である。4種のRNA塩基はA,G,Cおよびウラシ
ル(「U」)である。
DNA配列:隣接ペントースと3′炭素と5′炭素との
間でホスホジエステル結合により互いに結合されたヌク
レオチドの線状列。
コドン:mRNAを介してアミノ酸、翻訳開始信号または
翻訳停止信号を暗号化する3個のヌクレオチド(トリプ
レツト)のDNA配列。たとえば、ヌクレオチドトリプレ
ツトTTA,TTG,CTT,CTC,CTAおよびCTGはアミノ酸ロイシン
(「Leu」)を暗号化し、TAG,TAAおよびTGAは翻訳停止
信号であり、またATGは翻訳開始信号である。
読枠:mRNAをアミノ酸配列まで翻訳する際のコドンの
グループ化。翻訳の際、適正な読枠を維持しなければな
らない。たとえば、配列GCTGGTTGTAAGは3つの読枠もし
くは相で翻訳することができる。これら相のそれぞれは
次の異なるアミノ酸配列を与える:GCT GGT TGT AAG‐‐Ala-Gly-Cys-Lys GCTG GTT GTAAG--Leu-Val-Val GCTGG TTG TAAG--Trp-Leu-(停止) ポリペプチド:隣接アミノ酸のα−アミノ基とカルボ
キシ基との間でペプチド結合により互いに接続されたア
ミノ酸の線状列。
ゲノム:細胞またはウイルスの全DNA。これは特に物
質のポリペプチドを暗号化する遺伝子、ならびにオペレ
ータ、プロモータおよびリボソホーム結合かつ相互作用
配列を包含し、たとえばシヤイン−ダルガルノ配列のよ
うな配列をも含む。
遺伝子:雛型またはメツセンジヤーRNA(「mRNA」)
を介して特定のポリペプチドに特性的なアミノ酸の配列
を暗号化するDNA配列。
転写:遺伝子からmRNAを生産する過程。
翻訳:mRNAからポリペプチドを生産する過程。
発現:DNA配列もしくは遺伝子によりポリペプチドを生
産するために受ける過程。これは転写と翻訳との組合せ
である。
プラスミド:プラスミドが宿主細胞で複製されるよう
な完全「レプリコン」からなる非染色体二重鎖DNA配
列。プラスミドを単細胞生物内に挿入すると、この生物
の特性はプラスミドのDNAの結果として変化し、或いは
形質転換することができる。たとえば、テトラサイクリ
ン耐性(TetR)に対する遺伝子を有するプラスミドは、
予めテトラサイクリンに対し感受性の細胞をテトラサイ
クリンに対し耐性の細胞まで形質転換することができ
る。プラスミドにより形質転換された細胞を「形質転換
体」と呼ぶ。
フアージまたはバクテリオフアージ:細菌性ウイルス
であつて、その多くは蛋白質エンベロプまたはコート
(「カプシド」)にカプセル化されたDNA配列よりなつ
ている。
クローン化ベヒクル:宿主細胞において複製しうるプ
ラスミド、フアージDNAまたはその他のDNA配列であつ
て、これはDNAの本質的生物学機能、たとえば複製、コ
ート蛋白質の生成の喪失を伴なわずに、或いはプロモー
タもしくは結合部位の喪失を伴なわずに決定可能に前記
DNA配列を切断することができ、かつ形質転換細胞の同
定に使用するのに適する標識、たとえばテトラサイクリ
ン耐性またはアンピシリン耐性を有する1個もしくは少
数のエンドヌクレアーゼ認識部位を特徴とする。クロー
ン化ベヒクルはしばしばベクターと呼ばれる。
クローン化:前記1種の生物もしくは配列から誘導さ
れる生物またはDNA配列の集落を無性繁殖によつて得る
過程。
組換DNA分子またはヒブリドDNA:生細胞の外部で端部
結合されておりかつ或る種の宿主細胞に感染してそこに
維持される能力を有する異なるゲノムからのDNA断片よ
りなる分子。
発現制御配列:DNA配列もしくは遺伝子の発現を、これ
ら配列に作用結合された際、制御かつ調整するヌクレオ
チドの配列。これらはフアージλのlac系、trp系、主オ
ペレータおよびプロモータ領域、fdコート蛋白質の制御
領域、ならびに原子核もしくは成熟核細胞およびそのウ
イルスの遺伝子の発現を制御することが知られたその他
の配列またはそれらの組合せを包含する。
SGH:豚成長ホルモン。
SGH様ポリペプチド:SGHの成長促進性生物学的活性を
示すポリペプチド。
第1図は組換DNA分子の混合物を製造するための方法
の1具体例の略図であり、これら組換DNA分子の幾つか
はSGHまたはSGH様ポリペプチドを暗号化する挿入DNA配
列を特徴とする。
ポリA+RNA含有の豚成長ホルモンmRNA(SGH-mRNA)の製
造 ドライアイス中で凍結された4〜6gの豚脳下垂体前葉
腺(ペルフリーズ社、アーカンサス州)を、5Mのチオシ
アン酸グアニジウムと50mMのクエン酸ナトリウムと、0.
5%のナトリウムラウリルサルコシルと0.1Mのβ−メル
カプトエタノールとからなる溶液へ加えた(10mg/g脳下
垂体腺)〔ジエー・エム・チヤーグウイン等、バイオケ
ミストリー、第18巻、第5294-99頁(1979)〕。次い
で、これらの脳下垂体腺をその溶液中で4℃まで解凍さ
せ、かつこの混合物を20秒間6回破裂させてホモジナイ
ズした(ポリトロン)。このホモジナイズ物を遠心分離
した後(ソルバール型遠心分離器、6000rpm、5min、室
温)、7.0mlの核酸含有上澄液を2.5mlのCsCl(0.1MのED
TA中0.5M)の上に層状化させ、これをパラフイン油で覆
つた。次いで、この試験管を遠心分離して(SW41型、30
000rpm、18時間、20℃)RNA含有フラクシヨンをペレツ
ト化させた。
上澄液を捨てかつRNA含有ペレツトを全部水中へ再懸
濁させた後、水溶液を同容量のフエノール−クロロホル
ム(1:1)で2回および同容量のエーテルで2回それぞ
れ抽出した。次いで、RNAを3倍容量のエタノールで水
相から沈澱させ、生じた沈澱物を遠心分離により回収し
た。全RNAの収量:8mg。
上記の全RNA4mgを1mlのトリス−HCl(10mM、pH7.5)
−EDTA(1mM)(「TE緩衝液」)に再懸濁し、そしてこ
の溶液を65℃にて10分間加熱した。2MのKClを0.5Mの最
終濃度まで加えた後、この混合物をオリゴ−dT−セルロ
ースカラムに加え、そしてこのカラムを0.5MのKClで洗
浄してリボソームRNAの全部を除去した。最後に、カラ
ムに結合したポリA+RNAを10mMのトリス−HCl(pH7.5)
にて室温で溶出させ、このポリA+RNA含有フラクシヨン
を貯蔵した。上記のように、合したフラクシヨンからRN
Aを、エタノールおよび塩での沈澱、遠心分離および水
中への再懸濁によつて回収した。ポリA+RNAの収量:200
μg。
単離したポリA+RNAの活性を検査するため、2μgの
このポリA+RNAをうさぎ網様細胞溶解物S35−メチオニン
無細胞系(NEN)を用いて試験管中で翻訳し〔エツチ・
アール・ビー・ペルハムおよびアール・ジエー・ジヤク
ソン、ヨーロピアン・ジヤーナル・バイオケミストリ
ー、第67巻、第247頁以降(1976)〕、そしてこの生成
物をオートラジオグラフイーによりSDS/ポリアクリルア
ミドゲルで分析した。この分析は、単離したポリA+RNA
が翻訳されて豚前成長ホルモンにつき予想される寸法
(約24,000)に相当する分子量を有するポリペプチドを
生産することを示した。
勿論、ポリA+RNAは多数の異なるRNAの混合物であるこ
とを理解すべきである(第1図)。SGHまたはSGH様ポリ
ペプチドに対し特異的なmRNAを除いて、これらRNAは望
ましくない不純物である(第1図)。残念ながら、これ
ら不純RNAはクローン化工程の残部においてSGH-mRNAと
同様に挙動する。したがつて、ポリA+RNAにおけるその
存在は多数の無用のクローンを生ずると共に、正確なク
ローン、すなわちSGHを暗号化するクローンを極めて多
数の不純物から選択するという複雑な選別問題を提起す
る。
SGH-cDNAを含有するcDNA混合物の合成 ポリA+RNAに補完的な単一鎖DNAを調製するため、20μ
lのポリA+RNA(10μg、水中)を2μlの0.15MCH3Hg
とを混合し、得られた溶液を室温にて15分間静置した。
次いで、この溶液へ10μlのオリゴdT(1μg/ml)と10
0μlのdNTP(2.5mM、すなわち最終濃度0.5mMまで)と2
0μlのα−P32−dATP(10mCi/ml)と50μlの逆転写酵
素(16単位/ml、ライフ・サイエンス社)と同容量の緩
衝液(100mMトリス−HCl(pH8.5)、20mMMgCl2、140mM
KCl、50mM DTT水中)とを加えた。溶液の全容量は404.4
μlであつた。この溶液を42℃にて90分間培養した後、
これを100℃にて数分間加熱し、そしてこれを遠心分離
した(10000G、5min.)。上澄液はポリA+RNAに補完的な
単一鎖cDNAを含有した。cDNAの収量:1438μg(少量のT
CA沈澱による)。
ここでも、単一鎖cDNAは実際上ポリA+RNA混合物中に
存在する対応のmRNAから転写された多数の異なるcDNAの
複雑な混合物であることを理解すべきである(第1
図)。他の因子も作用して、このcDNA混合物を複雑化す
る。ポリA+RNAの各mRNA種は完全には転写することがで
きない。寧ろ、各mRNA種から多くの種類のcDNAが生成さ
れうる(第1図に図示せず)。これら不完全cDNAのそれ
ぞれは、工程の残部において所望のcDNAと同様に挙動す
るので、cDNA混合物におけるその存在はさらに最終的ク
ローン選別工程を複雑化するだけである。
二重鎖cDNAの製造 上記で調製したcDNAを二重鎖cDNAまで変換するため、
前記cDNAの1/2(0.7μg)を採取し、そして50μlのク
レノー(0.7単位/μl)と1.5μgのMgCl2(1M)と同
容量のDNAポリメラーゼ緩衝液(400mM トリス−HCl(p
H6.9)、150mM KCl、1mM dNTP、20mM β−メルカプトエ
タノール)とを加え、そして混合物を16℃にて17時間培
養し、次いでさらに37℃にて30分間培養した。次いで、
1/8容量の2M酢酸ナトリウム(pH5.5)と2.5容量のエタ
ノールとを加えかつ−70℃まで15分間冷却することによ
りDNAを沈澱させた。遠心分離(10000G、10min)により
沈澱物を回収した後、このペレツトをエタノールで洗浄
し、これを水中に再懸濁させそしてこれをセフアデツク
スG−75カラムに加えた。DNAを10mMトリス−HCl−0.1m
M EDTAによつて溶出させ、そしてDNA含有フラクシヨン
を貯蔵した。DNA含有フラクシヨンの全容量は377μlで
あつた。
貯蔵したDNA含有フラクシヨンへ2M NaCl、500mM酢酸
ナトリウム(pH4.5)、10mM硫酸亜塩および8μlSI(10
00単位/μl、ベーリンガーマンハイム社)よりなる溶
液42μlを加え、そしてこの溶液を30℃にて30分間静置
した。次いで、混合物を同容量のフエノールおよび次い
でエタノールで3回抽出し、得られた水相をセフアテツ
クス(登録商標)G−75カラムに加え、DNAを5mMのKCl
で溶出させた。DNA含有フラクシヨンを貯蔵し、そして
これを前記と同様にエタノールで沈澱させた。
二重鎖DNAのクローン化 多種類の宿主/クローン化ベヒクル組合物を、二重鎖
cDNAのクローン化および発現に使用することができる。
さらに、それぞれ特定のクローン化ベヒクルにおいて、
二重鎖cDNAを挿入するため種々の部位を選択することが
できる。クローン化および発現の特定の選択は、本発明
の範囲を逸脱することなく当業者により容易に行なうこ
とができる。
最初のクローン化において、細菌性プラスミドpBR322
を選択した〔エフ・ボリバール等、「新規クローン化ベ
ヒクルIIの作成および特定化。多目的クローン化系」、
ジーン誌、第95-113頁(1977);ジエー・ジイー・サツ
トクリフ、「DNA配列から誘導されたpBR322制限地図、
長さ4361ヌクレオチド対までの正確なDNA寸法標識」、
ヌクレイツク・アシツド・リサーチ、第5巻、第2721-2
8頁(1978)〕、さらにそのPstI部位〔エル・ビラ−コ
マロフ等、「プロインシユリンを合成する細菌クロー
ン」、プロシーデイング・ナシヨナル・アカデミー・サ
イエンス・USA、第75巻、第3727-31頁(1978)〕、およ
びイー・コリK12MC1061〔エム・カサダバンおよびエス
・エヌ・コーヘン、ジヤーナル・モレキユラー・バイオ
ロジー、第138巻、第179-207頁(1980)〕を選択した。
1.PstI-開裂したdG−末端pBR322の製造 2回の連続するCsCl濃度勾配でプラスミドpBR322を精
製し、かつその25μgを標準条件下でPstIエンドヌク
レアーゼによつて分解した(第1図)。次いで、Pst−
I開裂したプラスミドへ50μlの水と3μlのDTT(10m
M)と1.5μlのdGTP(10mM)と10μlのゼラチン(1mg/
ml)と10μlの末端トランスフエラーゼ緩衝液(10mM C
oCl2、1.4Mカコジル酸カリウムおよび0.3Mトリス−HCl
(pH7.6))と0.9μlの末端デオキシヌクレオチジルト
ランスフエラーゼ(160単位/ml、ラツトクリフ・バイオ
ケミカルス社)とを加えた。この溶液を10℃にて13分間
培養した後、5μlのEDTA(250mM)を加え、そして得
られた混合物を同容量のフエノール−クロロホルム(1:
1)で2回および同容量のエーテルで3回抽出した。水
相をdC−末端二重鎖cDNAと後に組合せるため保存した。
2.dC−末端化cDNAの製造 前記のように調製したcDNAの約1/5(100ng)を25μl
の水中に再懸濁し、50μlのH2Oと3μlのDTT(10mM)
と1.5μlのdCTP(10mM)と10μlのゼラチン(1mg/m
l)と10μlの末端トランスフエラーゼ緩衝液(10mM Co
Cl2、1.4Mカコジル酸カリウム、0.3Mトリス−HCl(pH7.
6))と0.9μlの末端デオキシヌクレオチジルトランス
フエラーゼ(160単位/ml、ラツトクリフ・バイオケミカ
ルス社)とを加えることにより二重鎖cDNAへdC末端を加
えた(第1図)。この混合物を10℃にて13分間培養した
後、5μlのEDTA(250mM)を加え、そして得られた混
合物を同容量のフエノール−クロロホルム(1:1)で2
回および同容量のエーテルで3回抽出した。ここでも、
水相をdG末端化されたPst−開裂pBR322と組合せるため
に保存した。
3.dG末端pBR322とdC末端cDNAの融合 dG末端Pst−I開裂pBR322(50ng)1μlとdC末端cDN
A(1ng)2.5μlとを融合用緩衝液(1M NaCl、200mMト
リス−HCl(pH7.6)、10mM EDTA)5μl中で合し、そ
して最終容量50μlまで水を加えた。混合物を80℃にて
3分間および45℃にてさらに2時間加熱した後、溶液の
温度を4℃まで降下させ、これを1晩静置した。
ここでも、この融合により生成された極めて僅かの組
換DNA分子のみが、SGHに関連するcDNA挿入物を含有する
ことを理解すべきである(第1図)。
4.ヒブリドによるイー・コリK12MC1061のトランスフエ
クシヨン 上記で融合させたdG末端pBR322とdC末端DNAとをコロ
ジオン酸(UH100-25)中で1/10の融合用緩衝液(上記)
に対し4℃で2時間透析して、全ての低分子量のものを
除去した。次いで、この混合物を200μlのイー・コリK
12MC1061〔予めジー・エム・ブエル等、ジヤーナル・バ
イオロジカル・ケミストリー、第254巻、第9279-83頁
(1979)に実質的に記載されたように作成〕へ加えた。
プラスミドpBR322はテトラサイクリン耐性を暗号化す
る遺伝子とアンピシリン耐性を暗号化する遺伝子とを含
むので(第1図)、また後者の遺伝子はcDNAがPstI部
位に挿入されると失活されるので、PstI部位にDNA挿入
物を有する組換DNA分子で形質転換された集落を、この
ように形質転換されていない集落から選別することがで
きる(第1図)。1ngのcDNAから約10000個の形質転換さ
れた集落を単離した。
これら集落は、ポリA+RNAにおけるRNAの混合物の完全
もしくは部分コピーを示す種々の組換DNA分子を含有す
る(第1図)。これら分子の大部分はSGH関連DNA挿入物
を含有しない。
SGH-cDNAを含有するクローンの選別 特定組換DNA分子を含有するクローン、すなわちSGH関
連DNA挿入物を含有するクローンにつき、クローンの保
存物を選別するには幾つかの方法がある。最初のクロー
ン選別法において、牛成長ホルモンを暗号化するcDNAの
400bpPstI断片を使用した〔たとえばミラー等、ジヤー
ナル・バイオロジカル・ケミストリー、第255巻、第752
1-24頁(1980)〕(第2図)。この配列も、1982年8月
16日付けでアメリカン・タイプ・カルチヤー・コレクシ
ヨンに寄託され、ATCC番号39173を付与されたpBGH-(Me
t-Ala)のPstI制限によつて得ることができる。
上記と同様に調製されたクローンの保存物につきヒブ
リド化選択を行なうためこの試料を使用した(第2
図)。先ず、この試料をエム・グルンシユタインおよび
デイー・デイー・ホグネスにより「コロニーヒブリド
化:特定遺伝子を含有するクローン化DNAの単離方
法」、プロシーデイング・ナシヨナル・アカデミー・サ
イエンス・USA、第72巻、第3961-65頁(1975)に記載さ
れているようにこの試料を標識し、次いでこれを使用し
て下記するようにSGH-Msp断片試料を用いてクローンの
保存物を選別した。
ヒブリド化陽性クローンの1種から、挿入cDNA断片を
有する組換DNA分子を単離し、前記断片はSGHのアミノ酸
配列の1部を暗号化するヌクレオチド配列決定により決
定した(報告される部分アミノ酸配列(上記)との比較
による)(第2図)。
次いで、この陽性cDNAの200bp断片を調製し(Mspによ
る分解、第2図参照)かつこれを標識し(グルンシユタ
インおよびホグネス、上記)、10000個のクローンの保
存物に対するヒブリド化試料として使用した(第2
図)。ヒブリド化するため、10000個の集落をニトロセ
ルロースフイルタ(ミリポア社)に移し、これらフイル
タを37℃にて1晩培養した。これら集落を0.5MのNaOHで
7分間溶解させた後、フイルタを1Mのトリス−HCl(pH
7.5)と0.6MのNaCl(それぞれ3分間2回)で中和し、
そしてフイルタを2XSSC(0.15M NaCl-0.015Mクエン酸ナ
トリウム(pH7))中に浸漬した。フイルタを空気乾燥
した後、これを80℃にて減圧オーブン内で2時間加熱
し、次いでこれらを4XSSC(上記)、10Xデンハルト溶液
および0.1%SDS中で65℃にて2時間2回浸漬した。次い
で、25000P32カウント/フイルタの上記200bp試料(2
分間煮沸しかつ急速に冷却する)および4XSSCと10Xデン
ハルト溶液と0.1%SDSとを加え、これらフイルタを65℃
にて12〜14時間ヒブリド化させ、これらを4XSSC、10Xデ
ンハルト溶液および0.1%SDSにて65℃で2時間洗浄し、
さらにこれらを2XSSCにて65℃で30分間洗浄し、そして
乾燥させた。X線フイルムに1日間露出させた後、前記
試料にヒブリド化されたDNA挿入物を含有する約100個の
集落を同定した。
これら陽性クローンの40種を選択して制限分析および
寸法決定に使用した(PvuI/BglI)(第3図)。この分
析から、これらクローンの1種が約750bpのDNA挿入物を
有することが確認された。このクローンをイー・コリK1
2MC1061(pBR322(Pst/SGH-9D)と命名し、その組換DNA
分子をpBR322(pst)/SGH-9Dと命名し、さらにその挿入
物をSGH-9Dと命名した。この名称は、クローンが、pBR3
22およびSGH-9Dよりなる組換DNA分子で形質転換された
イー・コリK12MC1061からなることを示し、挿入物SGH-9
DはpBR322におけるPstI部位に存在する(第3図)。
挿入物SGH-9Dのヌクレオチド配列決定 SGHを暗号化するDNA配列およびその推定信号配列は約
648ヌクレオチドからなることが予想されたので、制限
地図化およびヌクレオチド配列決定による分析のため挿
入物SGH-9Dを選択した。
第3図は、SGH-9Dのヌクレオチド配列を決定するため
に使用した方法を示している。DNA配列決定するため、
エー・エム・マキサムおよびダブリユー・ギルバートに
より実質的に記載された方法を使用した〔「DNAの新規
な配列決定方法」、プロシーデイング・ナシヨナル・ア
カデミー・サイエンス・USA、第74巻、第560-64頁(197
7)〕。挿入物SGH-9Dの全長を両ストランドから配列決
定し、標識末端(第3図における黒点)として作用する
殆んどの制限部位をこれらを離間する断片によつて配列
決定した。このように得られたヌクレオチド配列を第4
図乃至第5図に示す。
第4図および第5図を参照して、5′末端における11
G残基および10A残基(恐らくmRNAのポリA+末端を反映す
る)および次いで3′末端における24C残基により挿入
物を整列させた。対照のため、挿入物をdG末端に続く最
初のヌクレオチドからポリA+残基の前の最後のヌクレオ
チドまで番号を付した。
SGHにつき報告された部分アミノ酸配列と比較して判
かるように、ヌクレオチド1−570はSGHを暗号化し、ヌ
クレオチド571-573は停止コマンドである。したがつ
て、SGHは190個のアミノ酸の蛋白質であることが判る。
さらに、この配列から判るように、豚前成長ホルモンが
存在する。しかしながら、SGHの推定信号もしくは予備
配列の正確な長さまたは組成はまだ決定していない。何
故なら、SGH-9Dは豚前成長ホルモンの5′暗号化および
非暗号化末端の全部を含まないと思われるからである。
推定信号配列の最初の3個のアミノ酸を酸−1,−2およ
び−3として記載した(第4図および第5図)。SGH-9D
は、ポリA残基が存在するため3′非暗号化領域の全部
を含まないと思われる。
勿論、全5′暗号化および非暗号化領域を含有するク
ローンの選択および豚前成長ホルモンの完全予備配列の
同定は、本発明の範囲を逸脱することなく当業者により
なしうることが了解されよう。たとえば、同定された陽
性クローンは上記と同様に挿入SGH-9Dの5′末端から採
取された試料を用いて選別することができる。たとえ
ば、この種の試料はSGH-9DをNarIによつて分解しかつ
ヌクレオチド−5および−60の間の断片を単離すること
によつて調製することができる(第4図)。次いで、こ
の断片を前記と同様に標識し、そしてこれをSGHのより
完全な5′部分を含有するクローンを選択するために使
用することができる。このクローンは、SGH-9Dの完全
3′端部を含まなければ、当業界で周知されているよう
に共通の制限部位を介してSGH-9Dの全部もしくは1部と
組合せて、SGHの全暗号化および非暗号化領域からなる
単一DNA配列を生成させることができる。
勿論、SGH-9Dにつき第4図および第5図に図示したポ
リペプチドの構造は、生体内酵素との相互作用、たとえ
ばグリコシル化により生体内で生ずる蛋白質に対する改
変を考慮していない。したがつて、この構造は豚中で生
成されるSGHとは同一でないと理解されるが、生成促進
性生物学的特性が同一でないにしても極めて類似してい
ると了解される。第4図および第5図に図示した蛋白質
構造は、遺伝子レベルまたはアミノ酸自身における他の
改変、たとえば突然変異、単一もしくは多重の塩基交
換、削除、挿入もしくは転換、化学的誘導化またはこれ
ら構造の活性断片の選択がSGHの活性を示さない化合物
を生成することを意味しない。さらに、コンピユータに
よりSGH-9Dのヌクレオチド配列を分析して制限エンドヌ
クレアーゼ部位の幾つかの本体および位置を決定した。
この分析の結果を第6図に示す。
SGH様ポリペプチドの合成 蛋白質の生産レベルは、2つの主要な因子により支配
される:すなわち、細胞内の遺伝子のコピー数、ならび
にこれら遺伝子コピーが転写かつ翻訳される効率であ
る。転写および翻訳の効率(これは一緒になつて発現を
構成する)は、一般に所望の暗号化配列の前方に位置す
るヌクレオチド配列に依存する。これらのヌクレオチド
配列または発現制御配列は、特にRNAポリメラーゼが相
互作用して転写を開始する位置(プロモータ配列)と、
リボソームがmRNA(転写の生成物)と結合して相互作用
し翻訳を開始する位置とを規定する。必らずしも全ての
発現制御配列が同じ効率を持つて機能するとは限らな
い。したがつて、所望の蛋白質に対して特異的な暗号化
配列をそれらの隣接するヌクレオチド配列から分離して
これらを他の発現制御配列に融合させ、より高いレベル
の発現を生ぜしめるのが有利である。これが達成された
後、新たに作成されたDNA断片を複数コピーのプラスミ
ドまたはバクテリオフアージ誘導体中へ挿入して、細胞
内の遺伝子コピー数を増加させ、かつそれによりさらに
発現蛋白質の収量を向上させることができる。
したがつて、本発明の方法にしたがいSGH様ポリペプ
チドを生産する際、多種類の宿主−発現制御配列ベクタ
ーの組合せを使用することができる。たとえば、有用な
ベクターは染色体、非染色体および合成のDNA配列の断
片、たとえばcolEI、pCRI、pBR322およびそれらの誘導
体を含むイー・コリからの各種公知の細菌性プラスミ
ド、より広範な宿主範囲のプラスミド、たとえばRP4、
フアージDNA、たとえばフアージλの多数の誘導体なら
びに上記の組合せから誘導されるベクター、たとえばpB
R322の1部、フアージλの1部および合成部分を含むベ
クターから構成することができる。有用な宿主は、たと
えばイー・コリK12MC1061、イー・コリHB101、イー・コ
リX1776、イー・コリX2282、イー・コリMRCIの菌株およ
びシユードモナス、枯草菌、高熱細菌およびその他の細
菌類のような細菌性宿主、酵母およびその他の真菌類、
動物もしくは植物宿主、たとえば動物(ひとを含む)も
しくは植物細胞の培養物、或いはその他の宿主を包含す
る。有用な発現制御配列は、イー・コリの乳糖オペロン
のオペレータ、プロモータおよびリボソーム結合および
相互作用配列(たとえばシヤイン−ダルガルノ配列のよ
うな配列を含む)(「lac系」)、イー・コリのトリプ
トフアン合成酵素系の対応する配列(「trp系」)、フ
アージλの主オペレータおよびプロモータ領域(OLPL
よびORPI R)、フアージfdコート蛋白質の制御領域、或
いは原始核もしくは成熟核細胞およびそのウイルスの発
現を制御しまたは促進するその他の配列、或いはこれら
の各種の組合せを包含する。
勿論、必らずしも全ての宿主−発現制御配列−ベクタ
ー組合せが、特定のDNA暗号化配列につき同等の効率を
有するとは限らない。しかしながら、本発明で説明した
ように、生物安全性、特定の作成につき本発明のSGH暗
号化DNA配列に使用しうる部位、発現すべきSGH様ポリペ
プチドの寸法、宿主細胞酵素による蛋白質分解に対する
これらポリペプチドの感受性、精製の際に除去するのが
困難な宿主細胞蛋白質によるこれらポリペプチドの汚
染、SGHおよびSGH様暗号化配列の発現特性、たとえばDN
A配列の構造ならびに発現制御配列に関する開始および
停止コドンの位置、ならびに当業者により認識されたそ
の他の因子を考慮して、適当な組合せを選択することが
できる。
さらに、DNA配列および発現制御配列をベクター中へ
挿入するには、各種の方法が当業界で知られている。こ
れらは、たとえば直接結合、合成リンカー、エキソヌク
レアーゼおよびポリメラーゼ結合した修復反応に続く結
合、或いはDNAポリメラーゼおよび適当な単一鎖雛型に
よるDNA鎖の延長に続く結合を包含する。本発明のSGH様
ポリペプチドを合成するには、これらのいずれを選択し
てもよい。
さらに、選択された宿主−発現制御配列−ベクター組
合せで発現される実際のDNA配列は、成熟SGHとは同一で
ない生産物を生成しうることを了解すべきである。たと
えば、発現されるDNA配列は、成熟SGH+メチオニンまた
はSGHの推定信号配列の1部もしくは全部、或いはSGHに
関連のない他のアミノ酸を暗号化することもある。或い
は、発現DNA配列はSGHの1部のみ或いはメチオニンもし
くはその他のアミノ酸を共に暗号化することもある。い
ずれの場合も本発明に包含される。たとえば、豚前成長
ホルモン、もしくはf-met-SGHを暗号化するヌクレオチ
ド配列で形質転換された宿主は、そのSGH様化合物を単
独で生産することができ、或いは他のアミノ酸に融合す
ることもでき、さらに成熟SGH生成物を分泌することも
できる。必要なことは、発酵培養物から単離した後に或
いはたとえば開裂、合成結合またはその他周知の方法の
ような慣用の処理の後に得られる生産物がSGHの成長促
進性生物学的活性を示すことだけである。 ※ f−metもしくはその他の非SGH関連アミノ酸または
SGH自身の非活性必須アミノ酸は、生産物を使用する前
に化学的または酵素的に除去しうることを了解すべきで
ある。さらに、これらは発現の際に宿主細胞により開裂
することもできる。
本発明の合成において、豚成長ホルモン用ポリペプチ
ドを発現するため次の構造を選択した:SGH−Δ7。この
組換DNA分子は第7図に示したように作成した。
先ず、イー・コリK12λ(pBGH−Δ9(Ser))〔ゲー
リー・ブエルの寄贈物であり、1982年8月16日付けでア
メリカン・タイプ・カルチヤー・コレクシヨンに寄託
し、寄託番号39174が付与された〕からpBGH−Δ9(Se
r)を単離し、その場合実質的にアール・デイー・クラ
イン等、プラスミド、第3巻、第88-91頁(1980)に記
載されたプラスミド単離法を使用した。次いで、このプ
ラスミドを制限エンドヌクレアーゼEcoRIおよびBamHIに
よつて開裂させ、そしてEcoRI−BamHI断片(断片A)を
単離した(第7図)。さらに、同じプラスミドをEcoRI
およびHgiA1で開裂させ、そして約88塩基対のEcoRI−Hg
iA1断片(断片B)を単離した(第7図)。さらに、同
じプラスミドをPvuIIおよびBamHIで開裂させ、そして約
103塩基対のPvuII−BamHI断片(断片C)を単離した
(第7図)。
次いで、上記のpSGH-9DをHgiA1およびPvuIIにより実
質的に同じ条件下で制限し、そしてHgiA1部位(GTGCT↓
C)からPvuII部位(CAG↓CTG)まで延在するSGH暗号化
配列のその部分を単離した(第7図および第8図)。次
いで、この断片をpBGH−Δ9(Ser)から予め作成した
3種の断片(A,BおよびC)と結合させ、その際標準条
件とT4DNAリガーゼとを16℃にて1晩使用した。
pBGH−Δ9(Ser)およびpSGH−9DのBGH暗号化配列と
遺伝子暗号の退化との間には類似性が存在するので、上
記の結合から生ずる組換DNA分子はf−Met開始の後にそ
の最初の7個のアミノ酸を喪失するSGH様ポリペプチド
を暗号化する(第7図および第8図)。
この分子を特性化するSGH暗号化配列は、pSGH-9Dにお
けるSGHを暗号化するものとは異なる3個のヌクレオチ
ドを有する(第4図および第5図)。これらの差のうち
2つは、BGH暗号化配列とSGH暗号化配列との間の差から
生ずる(AおよびC、第8図)。第3の差は、pBGH−Δ
9(Ser)を生成させるために使用した特定の構造に起
因する(C、第8図)。これらのヌクレオチドの差はい
ずれも、pSGH−Δ7の挿入DNA配列により暗号化されるS
GH様ポリペプチドのアミノ酸配列を変化させない。
次いで、競合イー・コリK12λ(ワルター・フアイエ
ルスの寄贈物)200μlを10μlの0.1MMgCl2の存在下で
形質転換させ、その際これら細胞を氷中で15分間急冷
し、42℃で2分間培養しかつ室温で10分間培養した。2m
lのL−ブロスを加えた後、細胞を37℃にて1時間増殖
させ、200μl部分を50μg/mlのアンピシリンが補充さ
れたL−ブロスを含有するペトリ皿に接植した。37℃で
16時間集落を増殖させ、そしてアンピシリン耐性の24種
のクローンをランダムに選択した。
これらクローンのそれぞれの培養物を、50μg/mlのア
ンピシリンが補充されたL−ブロス5ml中で37℃にて12
時間増殖させ、そしてクライン等(上記)により記載さ
れたミニ調製法により各培養物の細胞1mlからプラスミ
ドDNAを精製した。次いで、EcoRI−BamHI制限およびポ
リアクリルアミドゲル分別によつて24種のプラスミドに
おけるEcoRI−BamHI挿入物を寸法決定した。適当な寸法
の挿入物を有する9個の断片を選択した。次いで、ジー
・エヌ・ブエル等、ジヤーナル・バイオロジカル・ケミ
ストリー・第254巻、第9279-83頁(1979)に実質的に記
載されたように、イー・コリMC1061をpSGH−Δ7と命名
したこれらクローンの1種により形質転換させた。さら
に、これら細胞をpcI857(ダブリユー・フアイエルスの
寄贈物)により形質転換させた。集落をアンピシリン
(50μg/ml)およびカナマイシン(40μg/ml)が補充さ
れたL−ブロス中で30℃にて16時間増殖させることによ
りpSGH−Δ7およびpcI857で形質転換された細胞を選択
した。
※ pcI857は感温性PLリプレツサおよびカナマイシン耐
性を暗号化する遺伝子を有する小型プラスミドである。
次いで、アンピシリン耐性かつカナマイシン耐性の集
落をランダムに吊上げ、そしてこれらを前記と同様にア
ンピシリンおよびカナマイシンが補充されたL−ブロス
5ml中で30℃にて1晩増殖させた。次いで、培養物を25m
lのL−ブロスで42℃にて希釈し、そしてこれら細胞を4
2℃で2時間増殖させた(O.D.=1)。
形質転換された細胞により生産されたSGH様ポリペプ
チドを単離するため、細胞1mlを採取し、これを遠心分
離し(8000rpm.4min)、50μlのレムリ緩衝液(1%SD
S)〔レムリ、ネイチヤー誌、第227巻、第681頁以降(1
970)〕を加え、混合物を15分間煮沸し、そして再び細
胞を遠心分離して(8000rpm.4min)細胞の残骸を除去し
た。標準BGHに対するうさぎ抗血清を使用するSGH競合放
射免疫分析により上澄液を分析した。収率:SGH活性(mg
/l)32;細胞1個当りのSGH様分子1.6×106
したがつて、本発明のDNA配列および組換DNA分子は、
SGH様ポリペプチドの生産を高収率で可能にする。さら
に、本発明の配列、分子および方法は、慣用の方法を使
用する精製の後に豚における一般的同化作用剤としてこ
れら動物における成長速度、体重増加および肉生産を特
に増加させるのに有用な新規なSGH様ポリペプチドの生
産を可能にする。
本発明によるSGH様ポリペプチドの生産方法の上記具
体例は標準SGHに比較してその最初の7個のアミノ酸を
喪失しかつf−Metを有するSGH様ポリペプチドを与える
が、当業者はその他の作成を用いて本発明の範囲を逸脱
することなくその他のSGH様ポリペプチドを生成させる
こともできる。たとえば、ATG開始コドンまたはATG開始
コドンとその他のコドンを標準SGHの最初のアミノ酸を
暗号化するTTCコドンに直接に融合させるような作成を
行なうこともできる。この種の作成は、f−Metに融合
された、または他のアミノ酸を介してf−Metに融合さ
れた成熟SGHの生産を可能にする。しかしながら、本
発明のSGH様ポリペプチドを生産するには、ずつと高い
収率が得られるためpSGH−Δ7をイー・コリHB101にお
いて使用するのが好ましい。
※ 成熟SGHの一部でない任意のアミノ酸或いはSGH自身
の非活性必須アミノ酸を発現の際、或いはそれに続いて
除去した後、ポリペプチドを使用して動物を処理しうる
ことを了解すべきである。
f−Met−成熟SGHを暗号化する構造の有用な製造方法
の1つを第9図および第10図に示す。この具体例におい
ては、pSGH-9DをHaeIIにより制限し、成熟SGHのアミノ
酸1を暗号化するTTCコドンの前方に残存するヌクレオ
チドを除去し、かつ残存する断片をAvaIにより制限し
てTTCで初まる成熟SGHの5′暗号化末端を単離した。次
いで、この断片を、成熟SGHの3′暗号化末端を暗号化
するpSGH−Δ7からのAvaI−BamHI断片と組合せた。次
いで、この断片を上記したpBGH−Δ9(Ser)から誘導
したクローン化ベクター中へ挿入し、TTCコドンをATGコ
ドンに対し鈍端化させた。したがつて、この構造(pSGH
-(Met-Phe))は、適当な宿主においてf−Met−成熟S
GHの生産を可能にする。
或いは、標準SGHからの削去を含む、或いは標準SGHか
らのアミノ酸改変を含むその他の新規のSGH様ポリペプ
チドを、DNAレベルに対する適当な構造により或いはポ
リペプチド生成後の化学的もしくは酵素的反応により作
成することもできる。たとえば、上記の技術を用いてΔ
3−SGHを作成した。これらの構造およびポリペプチド
も本発明の一部である。
必らずしも全てこれら構造が本発明の所望SGH様ポリ
ペプチドの生産において同等に有効であるとは限らな
い。しかしながら、当業者はここに記載した方法および
分析を用いて、特定の発現系、宿主および使用に適する
構造およびポリペプチドを選択することができる。
精製後の上記SGH様ポリペプチドを使用しかつ成長ホ
ルモンを動物へ投与するために従来知られた手段および
方法〔たとえば、イー・ジエー・ターマン、上記〕によ
り豚を処理して、それらの成長速度および肉生産を改善
した。たとえば、上記のように生成されたSGH−Δ7
は、ラツトの試験における天然のSGHと同様な体重増加
活性を示した。
本発明の方法により作成された微生物および組換DNA
分子は1982年9月15日付けでメリーランド州・ロツクビ
ル在のアメリカン・タイプ・カルチヤー・コレクシヨン
に寄託された培養物を例とし、これら培養物はSGH−A
およびBとして同定された: A:イー・コリK12MC1061(pSGH-9D) B:イー・コリK12λ(pSGH−Δ7) これら培養物には、それぞれ寄託番号ATCC39191および3
9192が付与された。
以上、本発明の多くの具体例につき説明したが、この
基本構成を改変して本発明の方法および構成を利用する
その他の具体例も提供することができる。したがつて、
本発明はその思想および範囲を逸脱することなく多くの
変更および改変をなしうることが了解されよう。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のポリペプチドを暗号化する挿入DNA配
列を特徴とする組換DNA分子の混合物を製造するための
本発明の方法の1具体例を示す略図であり、 第2図は本発明のDNA配列を選択するためのクローン選
別法の2つの例を示す略図であつて、第1のものは牛成
長ホルモンからの試料へヒブリド化させてSGH関連cDNA
配列を選択するものであり、第2のものはSGH関連cDNA
の処理により作成された試料を使用するものであり、 第3図は本発明のDNA配列SGH-9Dのヌクレオチド配列を
決定するために使用される配列決定法の略図であり、 第4〜5図は本発明のDNA配列SGH-9Dのヌクレオチド配
列およびアミノ酸配列を示す配列図であり、 第6図は第4図および第5図に示されたヌクレオチド配
列のコンピユータ分析により決定された制限部位の部分
図であり、 第7図は本発明の組換DNA分子pSGH−Δ7の作成におけ
る1具体例を示す略図であり、 第8図はpSGH−Δ9(Ser)、pSGH-9DおよびpSGH−Δ7
の適切なヌクレオチド配列およびアミノ酸配列を示す配
列図であり、 第9図および第10図は本発明の組換DNA分子pSGH-(Met-
Phe)の作成の1具体例を示す略図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 Proc.Natl.Acad.Sc i.USA[255](1980)P.7521− 7524 J.Biol.Chem.[245 ](1970)P.3402

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】豚成長ホルモンの生物学的活性を示すポリ
    ペプチドをコードするDNA配列であって、 からの5′末端欠失を特徴とするDNA配列、 (e) 遺伝子コードの結果として前記DNA配列のいず
    れかに縮重し、かつ豚成長ホルモンの生物学的活性を示
    すポリペプチドをコードするDNA配列、 よりなる群から選択されることを特徴とする遺伝子。
  2. 【請求項2】豚成長ホルモンの生物学的活性を示すポリ
    ペプチドをコードし、かつDNA配列: からの5′末端欠失を特徴とする特許請求の範囲第1項
    記載の遺伝子。
  3. 【請求項3】豚成長ホルモンの生物学的活性を示すポリ
    ペプチドをコードし、かつDNA配列: からの5′末端欠失を特徴とする特許請求の範囲第2項
    記載の遺伝子。
  4. 【請求項4】豚成長ホルモンの生物学的活性を示すポリ
    ペプチドをコードするDNA配列であって、 からの5′末端欠失を特徴とするDNA配列、 (e) 遺伝子コードの結果として前記DNA配列のいず
    れかに縮重し、かつ豚成長ホルモンの生物学的活性を示
    すポリペプチドをコードするDNA配列、 よりなる群から選択されるDNA配列を含む組換DNA分子で
    あって、前記DNA配列は前記組換DNA分子中で発現制御配
    列に作用結合されることを特徴とする組換DNA分子。
  5. 【請求項5】豚成長ホルモンの生物学的活性を示すポリ
    ペプチドをコードし、かつDNA配列: からの5′末端欠失を有するDNA配列を含む組換DNA分子
    であって、前記DNA配列は前記組換DNA分子中で発現制御
    配列に作用結合されることを特徴とする特許請求の範囲
    第4項記載の組換DNA分子。
  6. 【請求項6】豚成長ホルモンの生物学的活性を示すポリ
    ペプチドをコードし、かつDNA配列: からの5′末端欠失を有するDNA配列を含む組換DNA分子
    であって、前記DNA配列は前記組換DNA分子中で発現制御
    配列に作用結合されることを特徴とする特許請求の範囲
    第5項記載の組換DNA分子。
  7. 【請求項7】発現制御配列がlac系、trp系、ファージλ
    の主オペレータおよびプロモータ領域、fdコート蛋白質
    の制御領域ならびに原核もしくは真核細胞およびそれら
    のウィルスの遺伝子の発現を制御するその他の配列なら
    びにそれらの組合せよりなる群から選択されることを特
    徴とする特許請求の範囲第4項ないし第6項のいずれか
    に記載の組換DNA分子。
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