JP2533447B2 - 墨 壷 - Google Patents

墨 壷

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JP2533447B2
JP2533447B2 JP5012019A JP1201993A JP2533447B2 JP 2533447 B2 JP2533447 B2 JP 2533447B2 JP 5012019 A JP5012019 A JP 5012019A JP 1201993 A JP1201993 A JP 1201993A JP 2533447 B2 JP2533447 B2 JP 2533447B2
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Japan
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ink
locking
thread
spring
winding drum
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JP5012019A
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JPH06238576A (ja
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博雄 池
一登喜 鈴木
寛志 本間
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SHINWA RULES
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SHINWA RULES
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、大工や石工などが木材
や壁や床や石材などに墨線を引くために使用する自動巻
き取り式の墨壷に係わるものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来の
古い墨壷に対し、実公平1−23749号に示すハンド
タイプの墨壷が開発されたが、このハンドタイプの墨壷
は糸巻ドラムの外周に巻回した墨糸を墨壷本体より引き
出すと糸巻ドラムに内設したゼンマイバネが付勢され、
墨糸から手を離すと墨糸が自動的に糸巻ドラムの外周に
巻き戻される構造が採用されているため糸巻に巻いてあ
る墨糸の長さがゼンマイバネの巻き締めによる繰り出し
長さ以上の長さより長い場合墨糸を所定の長さ以上に引
き出すと、ゼンマイバネがほぼ密着状態になるのでそれ
以上の所望の墨糸の引き出しは困難であった。
【0003】そのため実公平3−54874号の墨壷に
おいては、筒軸部と糸巻ドラムのゼンマイバネ収納部の
内周壁との間に介装止着したゼンマイバネの密着巻回を
解除するため、つまみ部材,ラチェット部材,クラッチ
レバーとよりなる解除機構を墨壷本体に付設し、クラッ
チレバーを一回づつスライドさせることによりゼンマイ
バネの緩み回転を半周分づつ仕切ってゼンマイバネの密
着巻回を解除し、その解除分を巻き締めする分の所望の
長さの墨糸を引き出していたが、この機構は構造が複雑
な上に操作が厄介であった。
【0004】本発明は上記欠点を解決し、ゼンマイバネ
の先端部に係止部を形成し、この係止部が係合する複数
個の係止爪を糸巻ドラムのゼンマイバネ収納部の内周に
突設し、ゼンマイバネを巻き締めた状態で墨糸を更に牽
引して引き出すだけで簡単に所望の長さの墨糸を引き出
すことのできる自動巻き取り式の墨壷を提供するもので
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】添付図面を参照して本発
明の要旨を説明する。
【0006】墨壷本体1の上部に糸巻ドラム2の格納部
3を設け、この格納部3に自動巻き取り用のゼンマイバ
ネ4を内装軸止した糸巻ドラム2を収納し、この糸巻ド
ラム2の外周に墨糸5を巻回し、この墨糸5を墨壷本体
1の下部に設けた墨入部6を経由して下端の接地部7よ
り外部に引き出し、墨糸5の先端にカルコ11を付設した
自動巻き取り式の墨壷aにおいて、ゼンマイバネ4の先
端寄りに係止部30を形成し、この係止部30が係合する複
数個の係止爪31を糸巻ドラム2のゼンマイバネ収納部32
の内周に適当間隔を介存して突設し、この係止爪31と係
止部30の形状を常態では互いに係止するが、ゼンマイバ
ネ4を巻き締めた状態で墨糸5を更に牽引したとき係止
爪31に対して係止部30が乗り越える形状に構成したこと
を特徴とする墨壷係るものである。
【0007】
【作用】墨糸5を墨壷本体1の下端の接地部7より外部
に引き出すと糸巻ドラム2が回転し、糸巻ドラム2に内
装されたゼンマイバネ4は基端軸止側から遂次巻き締め
され、ゼンマイバネ収納部32の内周部付辺のゼンマイバ
ネ4の巻回数が次第に粗になり、ゼンマイバネ4の張設
によるゼンマイバネ収納部32内周とゼンマイバネ4との
摩擦による係止力が漸減し、この状態で墨糸5を所定の
長さ引き出すと、ゼンマイバネ4は略巻き締め限界まで
巻き締めされる。
【0008】この引き出し長さより更に所望の長さ墨糸
5を引き出したいときには、墨糸5を更に引き出そうと
するとゼンマイバネ4の係止部30がゼンマイバネ収納部
32の内周の一つ目の係止爪31を乗り越えて次の二つ目の
係止爪31にスライドして係止されるので、そのスライド
の分だけ墨糸5を引き出すことができる。続いて更に墨
糸5を牽引すると、係止部30が二つ目の係止爪31を乗り
越えて次の三つ目の係止爪31にスライドするので、上記
と同様それだけ墨糸5を長く引き出すことができる。
【0009】この作業を繰り返すことにより墨糸5を糸
巻ドラム2に巻き戻し可能状態を保持したままで所望の
長さを延長して引き出すことができる。
【0010】
【実施例】図面は本発明の好適な一実施例を示すもの
で、墨壷本体1の上部に糸巻ドラム2の格納部3を設
け、この格納部3に糸巻ドラム2を格納し、糸巻ドラム
2のディスク部2'の中央内側に嵌入穴を設け、この穴
に係止軸23の先端を回動自在に嵌入し、係止軸23の他端
のフランジ部23'の外周と前記ディスク部2'の外周とを
墨壷本体1の上部左右の軸受部3',3"により支持して
糸巻ドラム2を収納部3内に回動自在ならしめる。
【0011】前記係止軸23にスリット溝23"を設け、こ
のスリット溝23"にゼンマイバネ4の基端を止着してゼ
ンマイバネ4を係止軸23のまわりに図7のように巻き付
けその先端寄りを図7のように折り返した係止部30を形
成し、この係止部30が係合する複数個(図7では四個)
の係止爪31を糸巻ドラム2のゼンマイバネ収納部32の内
周に適当間隔(図では四等分)を介存して突設し、この
係止爪31と係止部30の形状を図のように常態では互いに
係止するが、ゼンマイバネ4を巻き締めた常態で墨糸5
に強い引っ張り力を与えたとき係止爪31に対して係止部
30が乗り越える形状に構成する。
【0012】糸巻ドラム2の外周に墨糸5を巻回し墨壷
本体1の下部に設けた墨入部6を経由して下端の接地部
7より外部に引き出し、墨糸5の先端にカルコ11を付設
する。
【0013】格納部3の内壁面に格納部3の外側に露出
した押ボタン19を設け、この押ボタン19の中央に枢着軸
26を設け、枢着軸26の左右の押ボタン19の先端に常態没
入爪21,常態突出爪20を格納部3の壁面内に突設し、枢
着軸26の左方の押ボタン19の下端面と格納部3の壁面間
に弾圧発条27を挿入して常態突出爪20を常態で格納部3
の内壁面に弾圧突出せしめるとともに常態没入爪21を内
壁面内に没入せしめ、押ボタン19を弾圧発条27の付勢力
に抗して押動すると常態突出爪20が内壁面内に没入し、
常態没入爪21が内壁面内に突出するように設ける。
【0014】係止軸23のフランジ部23'の基部の外周面
に複数個の爪歯車形状の係止体24を突設し(図では四
個)、この係止体24に停止回動盤22を遊被嵌し、停止回
動盤22の内周に図5のように傾斜した爪部22'を設けて
係止軸23が図1のZより見て時計回り(糸巻ドラム2に
とっては墨糸5が引き出される方向)に回転するときフ
ランジ部23'の係止体24と爪部22'とが当接して共に回転
し、係止軸23が反時計回り(糸巻ドラム2にとっては墨
糸5が巻き取られる方向)に回転するとき係止体24が停
止回動盤22の爪部22'の弾性変形により係止軸23のみが
反時計回りに回転するように設ける。
【0015】停止回動盤22の表面に係止爪25を一体物で
突設し、係止軸23が時計回りに回転すると係止体24が爪
部22'に当接し(図5A点)停止回動盤22を時計回りに
回動せしめるので、停止回動盤22の係止爪25が常態突出
爪20に当接するまで(図5のB点)係止軸23が時計回り
に回動する。
【0016】実施例を上記のように構成したので、墨糸
5を糸巻ドラム2より引き出すと糸巻ドラム2が時計回
りに回転し、ゼンマイバネ4と係止軸23が共に時計回り
に回転しようとするが係止軸23が係止体24,停止回動盤
22の爪部22',係止爪25,常態突出爪20により回転を係
止され従来品における筒軸と同じく回転しないので、糸
巻ドラム2が回転すると共に糸巻ドラム2に内設したゼ
ンマイバネ4が巻き締めされ付勢される。
【0017】ゼンマイバネ4の付勢力に抗して墨糸5を
引き出し、力を抜くと糸巻ドラム2はゼンマイバネ4の
付勢力により反時計回りに回転し墨糸5を糸巻ドラム2
の外周に巻回収納する。このとき係止軸23はゼンマイバ
ネ4の付勢力により時計方向に回転しようとするが、前
記のように係止軸23は係止体24,停止回転盤22,爪部2
2',係止爪25,常態突出爪20により回転が阻止され係止
軸23は回転しない。
【0018】墨糸5を引き出すと糸巻ドラム2が回転
し、ゼンマイバネ4は基端軸止側から遂次巻き締めさ
れ、ゼンマイバネ収納部32の内周部付辺のゼンマイバネ
4の巻回数が次第に粗になり、ゼンマイバネ4の張設に
よるゼンマイバネ収納部32内周とゼンマイバネ4との摩
擦による係止力が漸減し、この状態で墨糸5を所定の長
さ引き出すとゼンマイバネ4は略巻き締め限界まで巻き
締めされる。更に所望の長さ墨糸5を引き出したいとき
には、墨糸5を更に牽引して引き出すとするとゼンマイ
バネ4の係止部30が係止爪31(図7のP点)を乗り越え
て次の係止爪31(図7のQ点)にスライドして係止され
るので、それだけ墨糸5を糸巻ドラム2より引き出すこ
とができる。
【0019】この作業を繰り返すことにより墨糸5を糸
巻ドラム2に巻き戻し可能な状態を保持しながら所望の
長さを延長して引き出すことができる。
【0020】所望の長さまで引き出された墨糸5を解放
すると、墨糸5はゼンマイバネ4の付勢力により所定の
長さだけ糸巻ドラム2に巻き戻されるので、外部に引き
出された残余の墨糸5は糸巻ドラム2のディスク部2'
の露出部に設けた指入れ穴2"により糸巻ドラム2を図
1のZより見て反時計方向に回転して墨糸5を巻き戻し
たあと、係止軸23のフランジ部23'の外側露出端部内に
設けた摘み29に指を入れて摘み29を図1のZより見て反
時計方向に回転してゼンマイバネ4に初期付勢力を付加
する。
【0021】
【発明の効果】本発明上述のように、ゼンマイバネの先
端寄りに係止部を形成し、この係止部が係合する複数個
の係止爪を糸巻ドラムのゼンマイ収納部の内周に適当間
隔を介存して突設し、この係止爪と係止部の形状を常態
では互いに係止するが、ゼンマイバネを巻き締めた状態
で墨糸を更に引き出したとき係止爪に対して係止部が乗
り越える形状に構成したので、所定の長さ以上の墨糸を
引き出したいときには墨糸を引くだけで墨糸を糸巻ドラ
ムに巻き戻し可能な状態を保持しながら簡単に墨壷本体
より墨糸を所望の長さを延長して引き出すことができる
実用的で秀れた自動巻き取り式の墨壷となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の断面図である。
【図2】本実施例の正面図である。
【図3】本実施例の背面図である。
【図4】本実施例の要部を示す説明用斜視図である。
【図5】本実施例の要部の説明図である。
【図6】本実施例の押ボタンの作動を示す展開図であ
る。
【図7】本実施例の作動を示す説明図である。
【符号の説明】
1 墨壷本体 2 糸巻ドラム 3 格納部 4 ゼンマイバネ 5 墨糸 6 墨入部 7 接地部 11 カルコ 30 係止部 31 係止爪 32 ゼンマイバネ収納部 a 墨壷

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 墨壷本体の上部に糸巻ドラムの格納部を
    設け、この格納部に自動巻き取り用のゼンマイバネを内
    装軸止した糸巻ドラムを収納し、この糸巻ドラムの外周
    に墨糸を巻回し、この墨糸を墨壷本体の下部に設けた墨
    入部を経由して下端の接地部より外部に引き出し、墨糸
    の先端にカルコを付設した自動巻き取り式の墨壷におい
    て、ゼンマイバネの先端寄りに係止部を形成し、この係
    止部が係合する複数個の係止爪を糸巻ドラムのゼンマイ
    バネ収納部の内周に適当間隔を介存して突設し、この係
    止爪と係止部の形状を常態では互いに係止するが、ゼン
    マイバネを巻き締めた状態で墨糸を更に牽引したとき係
    止爪に対して係止部が乗り越える形状に構成したことを
    特徴とする墨壷。
JP5012019A 1993-01-27 1993-01-27 墨 壷 Expired - Lifetime JP2533447B2 (ja)

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JP5012019A JP2533447B2 (ja) 1993-01-27 1993-01-27 墨 壷

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JPH06238576A JPH06238576A (ja) 1994-08-30
JP2533447B2 true JP2533447B2 (ja) 1996-09-11

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