JP2533144Y2 - 自動車用サンルーフの駆動装置 - Google Patents

自動車用サンルーフの駆動装置

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JP2533144Y2
JP2533144Y2 JP4854691U JP4854691U JP2533144Y2 JP 2533144 Y2 JP2533144 Y2 JP 2533144Y2 JP 4854691 U JP4854691 U JP 4854691U JP 4854691 U JP4854691 U JP 4854691U JP 2533144 Y2 JP2533144 Y2 JP 2533144Y2
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JP
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gear
driving gear
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metal plate
drive
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JPH051536U (ja
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洋 宇根
功一 滝
弘光 久世
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Ohi Seisakusho Co Ltd
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Ohi Seisakusho Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、自動車用サンルーフ
の駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に自動車のサンルーフにあっては、
駆動装置による動力によって開閉制御が可能となってい
る。
【0003】駆動装置の概要は、モータからの回転動力
が主動ギヤに伝達され、主動ギヤからクラッチ部材を介
してサンルーフ駆動用伝達系に伝達されるようになって
いる。
【0004】主動ギヤに設けられたクラッチ部材は、付
勢ばねにより付勢され、その付勢力により主動ギヤとク
ラッチ部材は規定された締結力が確保されている。この
クラッチ部材は、例えば、サンルーフ駆動用伝達系に大
きな負荷が働らくと、その締結面が滑ることで、主動ギ
ヤに動力を伝える駆動モータに無理な力が働らくのを防
ぐ機能を備えている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】前記した如く主動ギヤ
とクラッチ部材は、付勢ばねによる付勢力によって規定
された締結力が確保され、その締結面は、負荷が働らく
ことで滑るようになる。
【0006】ところで、主動ギヤは、加工性の面及び軽
量化の面から合成樹脂製となっているため、クラッチ部
材に対する締結面は滑り時に発生する摩擦熱によって変
形し易く、肉厚が減少する問題があった。締結面の肉厚
が減少すると、付勢ばねによる付勢力が弱くなり、動力
を伝達するのに必要な規定の締結力が確保できなくなっ
てさらに滑りが発生し易くなる所から、主動ギヤの締結
面領域に、金属製のブッシュを設けるようにしている。
【0007】この場合、金属製のブッシュに対して合成
樹脂製の主動ギヤは、遊びを有して遊嵌されている。こ
の遊びは、金属製のブッシュに対してクラッチが滑る時
に主動ギヤのみ空転しても、摩擦の影響が出ないよう工
夫したものであるが、反面、遊びにより主動ギヤの回転
中にふらつきが発生し、波打ち現象が起こる問題があっ
た。波打ち現象が起きると偏摩耗が発生したり、伝達効
率が悪くなったり、あるいはギヤケースと干渉し異音が
発生する等トラブルや品質感の低下を招来するようにな
る。
【0008】そこで、この考案にあっては、長期間にわ
たり安定した主動ギヤの回転が得られるよう工夫した自
動車用サンルーフの駆動装置を提供することを目的とし
ている。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、この考案にあっては、ギヤケースに両端支持された
主軸に固着され、サンルーフ駆動用伝達系の先頭ギヤと
噛み合う駆動ギヤと、主軸に遊嵌された金属製のブッシ
ュと、ブッシュに遊びを有して遊嵌され駆動モータから
の回転動力が伝達される合成樹脂製の主動ギヤと、主軸
に遊嵌され前記主動ギヤと一体に係合し合うと共に前記
ブッシュの上面に重ね合わされた金属プレートと、主軸
に固着され金属プレートと一体に締結可能なクラッチ部
材と、主軸に固着されクラッチ部材を金属プレート側へ
付勢する付勢ばねとを有し、前記主動ギヤをクラッチ部
材側へ付勢する付勢部材を主動ギヤと駆動ギヤとの間に
設ける一方、前記主動ギヤの上面とギヤケースの内壁面
との間に、前記主動ギヤの上面側全周にわたって押える
合成樹脂製のプレートを配置させてある。
【0010】
【作用】かかる駆動装置によれば、駆動モータからの動
力は、主動ギヤからクラッチ部材を介して主軸に伝達さ
れ、主軸から駆動ギヤ、サンルーフ駆動用伝達系に伝達
されるようになる。
【0011】この動作時において、主動ギヤは、リング
状の付勢部材によってほぼ均一に上方へ向け付勢される
と共に合成樹脂製のプレートによって上面が正しく押え
られるため波打ち現象は起こらず長期間に亘り安定した
回転状態が得られるようになる。
【0012】
【実施例】以下、図1乃至図4を参照しながらこの考案
の一実施例を詳細に説明する。
【0013】図4において1は自動車用のルーフ開口3
に設けられたリッドを示している。リッド1の外周縁に
は、リッド1の全閉時にルーフ開口縁3aと弾接してシ
ールの確保を図るウェザーストリップ等のシール部材4
が装着されると共にリッド1はギヤ部が形成された一対
の駆動ワイヤ5,5を介して駆動モータ7と連動連結し
ている。
【0014】駆動モータ7は正転及び逆転可能でルーフ
パネル9の内側で、かつモータ軸心Xが車幅方向に沿っ
て配置され、後述するルーフパネル駆動用伝達系11及
び制御用伝達系12を内蔵するギヤケース13のフラン
ジ15にボルト16によって固着されている。
【0015】駆動モータ7の出力軸にはウォーム17が
設けられ、ウォーム17にはウォームホイールとなる主
動ギヤ19が前記軸心Xと直交して噛み合っている。
【0016】主動ギヤ19はブッシュ21を介して主軸
23に遊嵌され、主軸23の上下両端は軸受部材25を
介して回転自在に軸支されている。主動ギヤ19は、合
成樹脂材によって成形され、上面側には開口凹部27を
有し、この開口凹部27内には所定の間隔で係止段部2
9が設けられる一方、中央には嵌合孔31が穿設されて
いる。また、主動ギヤ19の底面側には、リング状の係
合溝33が設けられている。主動ギヤ19の嵌合孔31
は、主軸23に嵌挿固着された前記ブッシュ21に対し
て遊びを有して遊嵌されている。
【0017】ブッシュ21は、金属製で、フランジ部2
1aと前記主軸23に嵌挿固着された軸筒部21bとか
ら成っている。 また、主動ギヤ19の開口凹部27内
には、金属プレート35及びクラッチ部材37がそれぞ
れ組付けられている。
【0018】金属プレート35は、下方へ折り返された
舌片状の係合部35aを有し、前記ブッシュ21のフラ
ンジ部21aの上面に重ね合わされた状態で前記主軸2
3に嵌挿固着されている。また、金属プレート35の係
合部35aは前記主動ギヤ19の係止段部29と係脱自
在に係合している。これにより、主動ギヤ19は金属プ
レート35を介して前記主軸23と一体の結合状態が確
保されるようになっている。
【0019】クラッチ部材37は前記主軸23に嵌挿固
着され、付勢ばね39による付勢力によって金属プレー
ト35に対して規定の締結力が確保されている。
【0020】付勢ばね39は皿ばねタイプとなってい
て、前記主軸23の上端ねじ部41に螺合されたナット
43を締め付けることで、ナット43と付勢ばね39と
の間に介装された円筒状のワッシャ45を介して所定の
ばね圧、付勢力が得られるようになっている。
【0021】さらに、主動ギヤ19の底面に設けられた
係合溝33には、リング状に形成されたゴム製の付勢部
材47が組付けられると共に、係合溝23から下方へ突
出した付勢部材47の下端部は駆動ギヤ49の上面と弾
接している。これにより、主動ギヤ19は上方へ向けて
均一に付勢され、主動ギヤ19の上面側に形成されたリ
ング状の突条部52はギヤケース13の内壁面と当接
し、上方への動きが押えられている。そして、主動ギヤ
19の上面側とギヤケース13の内壁面から突出したリ
ング状の突条部50との間には摺動抵抗の軽減を図るた
め二硫化モリブデンを配合したナイロン系薄膜上の柔軟
な合成樹脂製のプレート51が介在されている。
【0022】一方、駆動ギヤ49には前記サンルーフ駆
動用伝達系11を構成する先頭の第1ギヤ53が噛み合
っている。第1ギヤ53は、ギヤケース13に両端支持
された第1ギヤ軸55に遊嵌されると共に第2ギヤ軸5
7に固着された第2ギヤ59との噛み合い、排水樋9a
の形状に影響を及ぼすことのない噛み合い状態が確保さ
れている。
【0023】第2ギヤ軸57は上下の軸受部材61,6
1を介してギヤケース13に回転自在に両端支持され、
一方の軸端はギヤケース13から外方へ突出している。
突出した第2ギヤ軸57の軸端部には前記駆動ワイヤ
5,5のギヤ部と噛み合う第3のギヤ63が固着され、
第3ギヤ63の正転又は逆転によって駆動ワイヤ5,5
が移動し、駆動ワイヤ5,5の移動で前記リッド1の後
端側が上昇するチルド制御及び前後方向へスライド移動
するスライド制御が可能となる。
【0024】なお、駆動ギヤ19の下部に設けられたサ
ブギヤ65は、リッド1の動き量に比例にして前記駆動
モータ7の作動を制御する制御部67へ動力伝達する制
御用伝達系12の先頭ギヤ69と噛み合っている。な
お、制御部67及び制御用伝達系12については要旨外
なので詳細な説明を省略する。
【0025】このように構成された駆動装置において、
駆動モータ17からの動力は、主動ギヤ19からクラッ
チ部材37を介して主軸23に伝達される。主軸23に
伝達された動力は駆動ギヤ49からサンルーフ駆動用伝
達系11の先頭ギヤ53及び制御用伝達系12の先頭ギ
ヤ69にそれぞれ伝達されるようになる。この動作中に
おいて、サンルーフ駆動用伝達系11に大きな負荷が働
くとクラッチ部材37と金属プレート35の締結面は滑
るようになる。この場合、締結面は滑り時の熱によって
変形したり急速に摩耗することはない。
【0026】一方、主動ギヤ19は付勢部材47により
上方へ向けて均一に付勢されると共に上面側となるリン
グ状の突条部52は、合成樹脂製のプレート51によっ
て押えられるため、波打ち現象を起こすことなく長時間
に亘り正しい回転状態が得られるようになる。
【0027】
【考案の効果】以上、説明したように、この考案によれ
ば、長期間にわたり主動ギヤの正しい回転状態が得られ
るようになる。したがって、偏摩耗、異音の発生を防ぐ
ことができるようになり品質の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案にかかる駆動装置の切断面図である。
【図2】駆動装置の分解斜視図である。
【図3】駆動装置の平面図である。
【図4】自動車用サンルーフに実施した全体の概要平面
図である。
【符号の説明】
7 駆動モータ 11 サンルーフ駆動用伝達系 13 ギヤケース 19 主動ギヤ 21 金属製のブッシュ 35 金属プレート 37 クラッチ部材 39 付勢ばね 47 付勢部材 49 駆動ギヤ 51 合成樹脂製のプレート 53 先頭ギヤ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ギヤケースに両端支持された主軸に固着
    され、サンルーフ駆動用伝達系の先頭ギヤと噛み合う駆
    動ギヤと、主軸に遊嵌された金属製のブッシュと、ブッ
    シュに遊びを有して遊嵌され駆動モータからの回転動力
    が伝達される合成樹脂製の主動ギヤと、主軸に遊嵌され
    前記主動ギヤと一体に係合し合うと共に前記ブッシュの
    上面に重ね合わされた金属プレートと、主軸に固着され
    金属プレートと一体に締結可能なクラッチ部材と、主軸
    に固着されクラッチ部材を金属プレート側へ付勢する付
    勢ばねとを有し、前記主動ギヤをクラッチ部材側へ付勢
    する付勢部材を主動ギヤと駆動ギヤとの間に設ける一
    方、前記主動ギヤの上面とギヤケースの内壁面との間
    に、前記主動ギヤの上面側全周にわたって押える合成樹
    脂製のプレートを配置したことを特徴とする自動車用サ
    ンルーフの駆動装置。
JP4854691U 1991-06-26 1991-06-26 自動車用サンルーフの駆動装置 Expired - Lifetime JP2533144Y2 (ja)

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JPH051536U JPH051536U (ja) 1993-01-14
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