JP2532991Y2 - ホットプレスの熱板支持構造 - Google Patents

ホットプレスの熱板支持構造

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JP2532991Y2
JP2532991Y2 JP3580192U JP3580192U JP2532991Y2 JP 2532991 Y2 JP2532991 Y2 JP 2532991Y2 JP 3580192 U JP3580192 U JP 3580192U JP 3580192 U JP3580192 U JP 3580192U JP 2532991 Y2 JP2532991 Y2 JP 2532991Y2
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hot
claw
hot plate
plate
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博司 伊藤
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株式会社名機製作所
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、多層プリント基板等
の製造に用いられるホットプレスに関し、特に、その熱
板の支持構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、ホットプレスの熱板は、シリン
ダ装置により昇降する可動盤の上方に所定の間隔で上下
に平行に配置されている。そして、可動盤の上昇により
段板やストッパ等の受け部材に載置されていた複数の熱
板は順次上方に持ち上げられ、熱板間に置かれたプリン
ト基板等の積層品を圧締する。さらに、プレス工程を完
了すると可動盤は降下し、これに伴い、熱板は順次元の
位置の受け部材に載置される。
【0003】このような熱板は、受け部材に載せるため
の爪を熱板の両側に取り付けている。この爪は、上段の
熱板から順次下方に向けてその長さを短くする必要があ
るため、その寸法を異にする。そして、熱板自体は共通
部品で構成されているから、熱板に爪を取り付けるため
には、図6,7に示すように、熱板1の両側に爪座2を
溶接し、これに長さ寸法の異なる爪3を結合する方法が
取られている。
【0004】この爪座に爪を固定するには、爪に設けた
貫通孔4に嵌挿したボルト5を爪座のねじ孔6に螺着す
る。熱板は大型になるとその重量がかなり大きなものと
なり、かつ熱板が下降するときの落下速度も作用して、
爪にかなり強い衝撃荷重が加わる。このため、熱板をボ
ルトだけで支持すると、このボルトが破損したり、爪座
に爪を固定するとき、爪に設けた貫通孔はボルト径に対
してかなり大きな孔となっているので、ボルト締めでは
熱板への取付位置に狂いが生じ、爪と熱板の位置関係を
常に同一にすることができないという問題点もあった。
【0005】このような問題点を取り除くため、従来、
熱板1は爪座2の下部に引掛け部7を設けたり(図6参
照)、中間部に凸部8を設けたりしている(図7参
照)。
【0006】しかし、最近の熱板は、熱効率の点や、熱
板に設ける孔加工の向上に起因してその厚さが薄くでき
るようになっていて、例えば、大型プレスの場合、通常
70〜80mmであった厚さが60mm程度となっている。このよ
うな熱板ではその板厚方向にボルトを複数本用いて固定
することがができない。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】本考案はこのような事
情に鑑みて、爪座と爪との係合部が位置決め精度を保
ち、かつ締結具とともに熱板を支持するようにしたホッ
トプレスの熱板支持構造を提供することを目的としてい
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本考案は、シリンダ装置により昇降する可動盤の上
方に複数の熱板が上下に平行配置され、前記可動盤を上
昇させて前記熱板間の製品を圧締するホットプレスにお
いて、前記熱板は、その両側に一体に固定された複数の
爪座を有し、該爪座は、爪を締結具を介して水平方向に
取付可能にするねじ孔を有しており、前記爪と爪座は、
2つの垂直面とこれを結ぶ傾斜面とが鋭角を成すような
合せ面を形成する位置決め係合部を有して前記締結具で
結合されるとともに、前記熱板を爪の傾斜面で支持する
ことを特徴としている。
【0009】
【作用】上記構成によれば、爪座と爪が2つの垂直面と
これを結ぶ傾斜面がそれぞれ合わせ面となることから、
両部材がボルト等の締結具で締めつけられると互いの傾
斜面がすり合わされて自動的に調心されることになる。
このため、特別の治工具なしで熱板に長さの異なるそれ
ぞれの爪を簡単に固定でき、熱板の間隔精度が向上す
る。
【0010】また、係合部の引掛け部は大きくて熱板を
爪の傾斜面で両側から支持することにより、締結具に加
わる衝撃荷重を小さくして熱板が爪と分離することなく
確実に熱板は受け部材に載置された状態を維持すること
ができる。
【0011】
【実施例】本考案の実施例に係る熱板支持構造の爪部分
を図1ないし図3を用いて説明する。図では1つの爪座
2のみを示すが、各熱板1には、爪座2が左右の側面に
2個づつ所定の距離を置いて溶接により一体に固定され
ている。爪座2は、先端下部をのこ歯状に切欠いた外形
状の係合部20を備え、この係合部20に爪3に係合する合
せ面を形成するとともに、先端面の両側に熱板1の中心
線P上に沿って一対のねじ孔6,6を配置している。
【0012】図1に示すように、係合部20の合せ面は、
上端から熱板1の中心線Pの下方まで伸びて係合部20の
先端面を形成する垂直面2a と、そこから内側に向って
熱板1の略中心線Pまで上方に傾斜する傾斜面2b と、
さらに下方に伸びる垂直面2c を形成している。
【0013】一方、爪座2に係合する爪3は、取付け部
30の両側に爪座2のねじ孔6,6に対応する位置にボル
トを嵌挿する貫通孔4,4が設けられており、取付け部
30の先端下部には爪座の係合部20とかみ合う係合突起部
31が突出している。また、取付け部30の後方中央部から
は後述するガイドプレート19に案内され、かつ熱板の下
降時にその下面が受け部材22の上面と当接する支持部32
が設けられている。この支持部32の長さは、従来から公
知のように、受け部材22の位置に応じて各熱板ごとに異
なっているが、その詳細は省略する。
【0014】係合突起部31の合せ面は、爪座2の係合部
20に対向して先端下部が垂直面3cとなって熱板1の略
中心線Pまで伸び、そこから内側下方に傾斜面3b が形
成され、そこから上方に伸びる垂直面3a を形成してい
る。
【0015】したがって、この爪3と爪座2は、2つの
垂直面2a,2c;3a,3c とこれを結ぶ傾斜面2b,3b と
が鋭角αを成すような合せ面を有して位置決め係合部を
形成しており、これらがボルト5等の締結具により、図
3に示すように結合されると自動的に熱板1に対する爪
3の位置が一義的に決まる。また、熱板1は爪座2を介
して爪の傾斜面3b で支持される。
【0016】また、熱板1に取付ける爪3は、支持部32
の長さ寸法を変えており、プレスの受け部材22の上段に
載置する熱板1から順次その寸法を縮めて載置できるよ
うになっている。
【0017】次に、このような爪部分を有する熱板を備
えるホットプレスの内部構造を説明する。図4および図
5は、ホットプレスの熱板1の載置部分を概略的に説明
するための正面図および側面図である。ただし、図4で
はステー関係の部材を省略している。
【0018】図4において、ベッド(図示略)の上には
シリンダユニット11のシリンダプレート12が固定され、
さらに、このシリンダプレート12の上方には上盤13が配
設されている。シリンダプレート12と上盤13は、図5で
示すように4本のステー14により連結されている。ま
た、シリンダユニット11には垂直方向に伸縮可能なラム
15が設けられ、ラム15上には可動盤16が取付けられてい
る。可動盤16には断熱板17を挾んで、熱板18が一体に固
定されている。また、上盤13のすぐ下には、断熱板22と
熱板23とが一体に固定されている。
【0019】熱板18,23 の間には、本考案に係る複数の
熱板1が所定の間隔で上下に平行配置されている。これ
らの熱板1は、ステー14,14 間に平行に立設したガイド
プレート19,19 に取り付けた受け部材22上に載置され
る。受け部材22は段板やストッパで構成される。ガイド
プレート19は熱板1の両側にそれぞれ2つ配置され、下
端部はシリンダプレート12にボルトで固定され、上端部
は上盤13に取り付けたホルダ24と長孔を介してピン連結
されている。この連結は、圧締時におけるステー14の熱
膨張による寸法変化に対応できるようにガイドプレート
19を支持するためのものである。
【0020】熱板1を正面から見た図4において、段板
もしくはストッパの受け部材22は、上段から順次下方に
つれて互いに対向配置された受け部材間の距離dが短く
なるように取付けられている。
【0021】このよう構成されたホットプレスは、熱媒
体用のマニホルドにより、熱板の内部に穿設された通路
にフレキシブルチューブを介して熱媒体が給排されるよ
うになっている。
【0022】次に、ホットプレスの動作を熱板の作動に
関連して説明する。まず、ローダ等を使用して、各熱板
1,18 に積層品を載置する。そして、各熱板1,18, 23
内の通路にマニホルドを介して熱媒体を供給し、各熱板
を加熱する。同時に、シリンダユニット11を作動し、ラ
ム15を伸長して可動盤16を上昇させると、順次、受け部
材22から上方に持ち上げられ、熱板間の積層品が圧締さ
れる。そして、熱媒体の供給を停止し、必要に応じて冷
却した後、積層品の圧締を停止して、可動盤16を降下さ
せる。このとき、熱板1の各々は、上段から順次、爪の
支持部32が対応する受け部材22に引掛って元の受け部材
位置に載置される。支持部32に加わる衝撃荷重はボルト
と爪の係合部32の合わせ面に分散するので、大きな熱板
を小さな爪で十分支えることができる。そして、アンロ
ーダ等により積層品を取り出し、一連の作業を終了す
る。
【0023】なお、本考案の熱板支持構造は、ホットプ
レスに用いる構成として説明したが、ホットプレスの一
例である真空プレスにおいても同様に使用できるもので
ある。
【0024】
【考案の効果】以上説明したことから、本考案の熱板支
持構造によれば、爪を熱板の爪座に固定する際に、治具
等を用いずに締結具の締め付け動作とともに爪が爪座に
対して決められた位置に心出しされて取付られるので、
熱板の間隔精度を容易に向上させることができる。
【0025】また、熱板は、締結具のほかに爪の傾斜面
で支持されるため、締結具の折損を生じることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の熱板支持構造に係る熱板と爪部分の係
合関係を示す概略側面図である。
【図2】一部断面で示す図1の平面図である。
【図3】本考案の熱板支持構造に係る爪を熱板の爪座に
取付けた状態を示す斜視図である。
【図4】本考案の熱板支持構造を用いたホットプレスの
内部構造を示す正面図である。
【図5】図4のホットプレスの内部構造を示す側面図で
ある。
【図6】従来の熱板支持構造を示す図1と同様の概略構
成図である。
【図7】他の従来例を示す図6と同様の概略構成図であ
る。
【符号の説明】
1 熱板 2 爪座 2a,3a,2c,3c 垂直面 2b,3b 傾斜面 3 爪 4 貫通孔 5 ボルト 6 ネジ孔 20 係合部 22 受け部材 30 取付け部 31 係合突起部 32 支持部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリンダ装置により昇降する可動盤の上方
    に複数の熱板が上下に平行配置され、前記可動盤を上昇
    させて前記熱板間の製品を圧締するホットプレスにおい
    て、前記熱板は、その両側に一体に固定された複数の爪
    座を有し、該爪座は、爪を締結具を介して水平方向に取
    付可能にするねじ孔を有しており、前記爪と爪座は、2
    つの垂直面とこれを結ぶ傾斜面とが鋭角を成すような合
    せ面を形成する位置決め係合部を有して前記締結具で結
    合されるとともに、前記熱板を爪の傾斜面で支持するこ
    とを特徴とするホットプレスの熱板支持構造。
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